JP2014210334A - 二重スピンドル式工作機械 - Google Patents

Abstract

【課題】柔軟に使用可能な二重スピンドル式の工作機械であって、より改善された機械強度を有しコンパクトな構成のものを提供する。
【解決手段】回転的に駆動されるワークピース１７の処理の為の工作機械であって、二つの垂直で、互いに平行に配置された側壁部４，５を有する一つの機械フレーム１を有し、少なくとも一つのワークピーススピンドル１１，１２を有し、およびツール１９を有するツールホルダー１８を有する工作機械であって、少なくとも一つのワークピーススピンドル１１，１２が、機械フレーム１に対して相対的に、垂直可動台２，３上で垂直方向（Ｚ軸）に制御されて走行可能である工作機械において、少なくとも一つの垂直可動台２，３が、側壁部４，５の一方において第一のガイドに沿って、および前壁部６において第二のガイドに沿って可動に案内されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、請求項１の上位概念に係る、回転的に駆動されるワークピースの処理の為の二重スピンドル式の工作機械に関する。

そのような形式の工作機械は、しばしばツインまたはデュオと称される。

特許文献１から、工作機械および積載荷卸し方法が公知である。その際、二つのワークピーススピンドルが鏡面対照的に、機械フレームの互いに向かい合った壁部に配置される。ツールホルダーが、ワークピーススピンドルの間を往復する。ワークピーススピンドルの一方の中でワークピースが処理される間、他方は搭載されおよび開放される。このため、ワークピースの処理のためのサイクル時間は、搭載および開放の時間に依存することとなる。もちろんワークピースは必須的に次々と処理される。特許文献２は、二つの作動スピンドルを有する回転機械（旋盤）に関する。これら作動スピンドルは、二つの部分可動台上で其々Ｚ方向に走行する。部分可動台は、一つの全体可動台を形成しており、および互いに支持ガイドにより支持される。両方の作動スピンドルは、全体可動台上で共にＸ方向に走行可能である。共通した走行可能性と、反対側への相対スライドの可能性は、同期したまたは独立した調整動作の他に、修正的調整の実施も可能とする。両方の作動スピンドルは、一つの共通した多段リボルバーにツールキャリアとして付設されている。

独国特許出願第１０ ２０１０ ０５１ ８６６ Ａ１号明細書 独国特許出願第１９５ １４ ０５８ Ｃ２号明細書

本発明の課題は、柔軟に使用可能な二重スピンドル式の工作機械であって、より改善された機械強度を有しコンパクトな構成のものを提供することである。

この課題は、請求項１に記載の機械によって解決される。有利な実施形は、下位の請求項から生じる。

以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。

工作機械の簡略図 図１の工作機械の上面図 シャトルを有する図２の工作機械の図

図１は工作機械を簡略的な図として示す。駆動部、制御部、およびハウジングの発明にとって重要でない細部は図示されていない。機械フレーム１は、正方形断面、垂直な側壁部４，５、および同様に垂直な前壁部６を有する支柱として実施されている。垂直可動台２，３が垂直方向（Ｚ軸）に走行可能である。駆動は、ボールローラースピンドル１０およびモーター９を介して行われる。ワークピーススピンドル１１，１２は、ガイドレール１３上の垂直可動台２，３上を水平方向（Ｘ軸）に走行可能であり、およびその際、駆動モーター１４によって移動せしめられる。ワークピーススピンドル１１，１２は、いわゆるピックアップ原理に従って働く。これらは下面に、ワークピース１７の自動的な収容の為の緊締手段１５，１６を有している。ワークピーススピンドル１１，１２は、積載および荷卸しの為に作動位置２０，２１と搭載位置２２，２３の間を走行可能である。前壁部６の下側部分内では、ツールホルダー１８がツール１９とともに位置固定的に機械フレーム１に固定されている。ツールホルダー１８は、４つの角を有する基本躯体を有するフラットテーブル式リボルバーとして形成されている。特に有利には、ツールホルダー１８が、両方のワークピーススピンドル１２，１３によって選択的に同時に又は時間的にずれてされて接近されることが可能である。ワークピーススピンドル１１は、ワークピース１７が作動位置２０に存在し、そしてツール１９が作動送り込み中である。搬送装置２４が、処理されていないワークピース１７を搭載位置２２へと搬送し、そして処理されたワークピースを連行する。ワークピーススピンドル１２は、搭載位置２３に存在し、そこでワークピース１７を捕える。

工作機械の特にコンパクトな構成が、図２中に上面図として良好に見て取れる。両方の垂直可動台２，３は、ガイドシュー７を有する側壁部４，５に沿って第一のガイド８を介して垂直方向に走行可能である。特に有利には、前面６に追加的に第二のガイド８’が設けられている。これらは、夫々、作動位置２０，２１に対して直接近傍に配置されている。これによって、特に有利にワークピーススピンドル１１，１２とツール１９の間の力推移が生じる。垂直可動台２，３は、上面図においてＴ字形状に形成されている。これらは、各ガイドシュー７および７’を有する、互いに直角に配置された後方の脚部２５および前方の脚部２６を有している。前方の脚部２６上では、ワークピーススピンドル１１，１２がガイドレール１３上を作動位置２０，２１と搭載位置２２，２３の間を走行可能である。第一のガイド８が側壁部４，５に、および第二のガイド８’が側壁部に対して直角の前壁部６に配置されていることによって、コンパクトな構成にもかかわらず、極めて良好なガイド状況が垂直可動台２，３に対して図られる。ガイドシュー７’が、第二のガイド８’上で作動位置２０，２１の直接近傍に実施されているので、全体として特に高い機械強度が達成される。

図３の工作機械は、シャトル２８を備えている。このシャトルは、ワークピース１７を機械側から他へと搬送する。必要に応じて、ワークピースを向き変更するための転向部２９が設けられることが可能である。その結果、同じ機械中で前面および背面が処理されることが可能である。分離された二つの垂直可動台２，３上へのワークピーススピンドル１１，１２の配置によって、機械の柔軟な使用が可能である。というのは、両方のワークピーススピンドルによって時間的に同時の作動ステップも、異なる作動ステップも実施可能だからである。例えば、まったく同じ作動ステップが平行して実施されるか、または一方の機械の側で第一の作動ステップが実施され、他方の機械の側で第二の作動ステップが実施されるということが可能である。

１ 機械フレーム
２ 垂直可動台
３ 垂直可動台
４ 側壁部
５ 側壁部
６ 前壁部
７ ガイドシュー
７’ ガイドシュー
８ 第一のガイド
８’ 第二のガイド
９ モーター
１０ ボールローラースピンドル
１１ ワークピーススピンドル
１２ ワークピーススピンドル
１３ ガイドレール
１４ 駆動モーター
１５ 緊締手段
１６ 緊締手段
１７ ワークピース
１８ ツールホルダー
１９ ツール
２０ 作動位置
２１ 作動位置
２２ 搭載位置
２３ 搭載位置
２４ 搬送装置
２５ 後方の脚部
２６ 前方の脚部
２７ シャトル
２８ 把持部

Claims (9)

1. 回転的に駆動されるワークピース（１７）の処理の為の工作機械であって、二つの垂直で、互いに平行に配置された側壁部（４，５）を有する一つの機械フレーム（１）を有し、少なくとも一つのワークピーススピンドル（１１，１２）を有し、およびツール（１９）を有するツールホルダー（１８）を有する工作機械であって、その際、少なくとも一つのワークピーススピンドル（１１，１２）が、機械フレーム（１）に対して相対的に、垂直可動台（２，３）上で垂直方向（Ｚ軸）に制御されて走行可能である工作機械において、
   前記少なくとも一つの垂直可動台（２，３）が、側壁部（４，５）の一方において第一のガイド（８）に沿って、および前壁部（６）において第二のガイド（８’）に沿って可動に案内されていることを特徴とする工作機械。
2. 二つのワークピーススピンドル（１１，１２）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の工作機械。
3. 垂直可動台（２，３）がＴ字形状に形成されており、および其々、一つの後方の脚部（２５）および一つの前方の脚部（２６）を有する請求項２に記載の工作機械において、後方の脚部（２５）が側壁部（４，５）に対して平行に配置されており、および前方の脚部（２６）が前壁部（６）に対して平行に推移していることを特徴とする工作機械。
4. ワークピーススピンドル（１１）が垂直可動台（２）において水平方向（Ｘ軸）に搭載位置（２２）と作動位置（２０）の間を走行可能であり、ワークピーススピンドル（１２）が垂直可動台（３）において搭載位置（２３）と作動位置（２１）の間を走行可能である請求項３に記載の工作機械。
5. 前方の脚部（２６）が、搭載位置（２２，２３）から作動位置（２０，２１）へと延在していることを特徴とする請求項３または４に記載の工作機械。
6. ツールホルダー（１８）が、機械フレーム（１）に位置固定的に配置されていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の工作機械。
7. ツールホルダー（１８）としてディスク状リボルバーが設けられていることを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載の工作機械。
8. ツールホルダー（１８）のツール（１９）が、対として配置されており、および同時に各一つのツール（１９）が作動位置（２０，２１）へと配置可能であることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の工作機械。
9. ワークピース（１７）が、搬送装置（２４）を介して搭載位置（２２，２３）へと搬送可能であり、および選択的に一方の搭載位置から他の搭載位置へと搬送可能であることを特徴とする請求項１から８のいずれか一項に記載の工作機械。

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