JP2009178831A - ローダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワーク搬送中にワークが工作機械と干渉せず、工作機械と組み合わせた場合に全体をコンパクトにできるローダ装置を提供する。
【解決手段】 ローダ装置2は、ワーク載置部と工作機械1間を走行する走行体21と、この走行体21に設けられワークを把持可能なワーク把持ユニット24とを備える。ワーク把持ユニット24は、工作機械1のワーク装着部5aとの間でワークの受け渡しをする時の姿勢であるワーク装着部対応姿勢と、ワーク載置部でワークの供給を受ける時またはワークを排出する時の姿勢である給排姿勢とに相互に姿勢切換自在な2つのローダチャック25A,25Bを有する。これら2つのローダチャック25A,25Bを姿勢切換する姿勢切換機構28に、同ローダチャックをワーク装着部対応姿勢および給排姿勢のいずれでもない中間姿勢に停止させる機能を持たせる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、工作機械に対して少なくともワークを搬入または搬出するローダ装置に関する。
上記ローダ装置の一種にガントリローダがある。このガントリローダとして、図10に示すように、架設レール60に沿って走行する走行台61から昇降ロッド62を垂下させ、この昇降ロッド62の下端にローダヘッド63を設けたものがある(例えば特許文献1)。ローダヘッド63は、水平に対して45度の傾斜角度をなす回転中心64回りに回転自在な回転チャック台65を有し、この回転チャック台65の下向きと前向きの2面にそれぞれローダチャック66A,66Bが設けられており、前記回転中心64を180度回転させることにより、各ローダチャック66A,66Bの位置が入れ替わるようにしてある。
上記ローダヘッド63は図11に示す動作を行なう。すなわち、下向き姿勢のローダチャック66Aで未加工ワークW0を把持して工作機械に搬入し(同図(A))、前向き姿勢のローダチャック66Bで工作機械の主軸チャック5aから加工済みワークWを受け取る(同図(B))。その後、2つのローダチャック66A,66Bの位置を入れ替え(同図(C))、前向き姿勢のローダチャック66Aの未加工ワークW0を主軸チャック5aに渡す(同図(D))。そして、加工済みワークWを、下向き姿勢のローダチャック66Bで把持して搬出する(同図(E))。
実開平7−17447号公報 特許第3735979号公報 特開平7−40266号公報
ローダ装置は、工作機械と別に設置されることもあるが、工作機械に組み合わされて工作機械システムとして構成されることがある。そのような工作機械システムでは、工作機械の上方にローダ装置が設置される。工作機械の加工領域とローダ装置のローダヘッド63の走行領域との間に仕切りカバー15(図11(F))が設けられる。この仕切りカバー15は、一部分が開閉自在となっており、その開閉部15aからローダヘッド63が前記加工領域に出入りして、主軸チャック5aとの間でワークの受け渡しを行う。
工作機械システムはコンパクトであることが求められるため、ローダ装置を工作機械に対してなるべく低い位置に設置する必要がある。しかし、図11(A),(E)のように、ワークW0,Wを把持したローダチャック66A,66Bが下向き姿勢でローダヘッド63が移動すると、ワークW0,Wの寸法が長い場合に工作機械の上部、例えば前記仕切りカバー15と干渉する可能性がある。この干渉を回避するためには、ローダヘッド63の走行領域を高い位置に配置する必要があり、工作機械システムの大型化につながる。
また、主軸チャック5aが未加工ワークW0を適正に把持した着座状態であるか否かを検出する着座検出手段が設けられ、この着座検出手段が主軸チャック5aに未加工ワークW0が着座していないと検出した時は、その未加工ワークW0をワーク搬入元へ持ち帰るように構成した工作機械システムがある。このような工作機械システムでは、図11(F)のように、ワーク持ち帰り時にローダヘッド63が仕切りカバー15の開閉部15aを通過する際に、前向き姿勢のローダチャック66Aに把持された未加工ワークW0が仕切りカバー15と干渉する可能性がある。この干渉を回避するためには、開閉部15aを大きくする必要があり、その開閉駆動機構の大型化を伴う。
この発明の目的は、ワーク搬送中にワークが工作機械と干渉せず、工作機械と組み合わせた場合に全体をコンパクトにできるローダ装置を提供することである。
この発明の他の目的は、特に走行体の走行領域を狭くすることで、全体のコンパクト化を図ることである。
この発明のさらに他の目的は、ワークが工作機械に干渉するおそれのある時にだけ、ローダチャックを中間姿勢にすることで、無駄な動作をなくすことである。
この発明のローダ装置は、工作機械に対して少なくともワークの搬入または搬出をするローダ装置であって、ワーク搬入元またはワーク搬出先に設置したワーク載置部と前記工作機械間を走行する走行体と、この走行体に設けられワークを把持可能なワーク把持ユニットとを備え、前記ワーク把持ユニットは、前記工作機械のワーク装着部との間でワークの受け渡しをする時の姿勢であるワーク装着部対応姿勢と、前記ワーク載置部でワークの供給を受ける時またはワークを排出する時の姿勢である給排姿勢とに相互に姿勢切換自在な2つのローダチャックを有し、これら2つのローダチャックを姿勢切換する姿勢切換機構に、同ローダチャックを前記ワーク装着部対応姿勢および給排姿勢のいずれでもない中間姿勢に停止させる機能を持たせた。なお、上記の「姿勢」とは、向きまたは方向の意味である。
この発明の構成によれば、2つのローダチャックを、ワーク装着部対応姿勢および給排姿勢のいずれでもない中間姿勢に停止させることができる。中心軸方向の寸法が長いワークを、(1)ワーク装着部対応姿勢にあるローダチャックで把持した状態と、(2)給排姿勢にあるローダチャックで把持した状態と、(3)中間姿勢にあるローダチャックで把持した状態とについて比較した場合、ワーク装着部対応姿勢にあるローダチャックの中心軸方向へのワーク突出量に関しては、(1)よりも(3)の方が小さく、給排姿勢にあるローダチャックの中心軸方向のワーク突出量に関しては、(2)よりも(3)の方が小さい。
例えば、ワーク把持ユニットが工作機械の加工領域に上方から出入りし、ワーク装着部対応姿勢のローダチャックに把持されたワークが水平方向を向いているとすれば、ワークを把持したローダチャックを中間姿勢にしてワーク把持ユニットを加工領域に出入りさせることにより、ワークを把持したローダチャックがワーク装着部対応姿勢のままワーク把持ユニットを加工領域に出入りさせる場合に比べて、ワーク把持ユニットが加工領域に出入りするための出入り口を小さくできる。仕切りカバーの開口部が小さければ、この開口部に設けられるシャッタの収納スペースのことを考慮した場合に、仕切りカバー全体を小さくすることができる。それにより、工作機械システムのコンパクト化が可能になる。
また、ワーク把持ユニットが工作機械の上方を水平に走行し、給排姿勢のローダチャックに把持されたワークが下向きであるとすれば、ワークを把持したローダチャックを中間姿勢にしてワーク把持ユニットを走行させることにより、ワークを把持したローダチャックが給排姿勢のままワーク把持ユニットを走行させる場合に比べて、ローダ装置を工作機械に近づけて設置することができる。それにより、工作機械システムのコンパクト化が可能になる。
この発明において、前記姿勢切換機構は、前記走行体が前記ワーク載置部と前記工作機械間を走行する際に、前記2つのローダチャックを前記中間姿勢に停止させるのがよい。
走行体がワーク載置部と工作機械間を走行する際に、2つのローダチャックを中間姿勢に停止させると、特に走行体の走行領域を狭くできる。それにより、全体のコンパクト化を図れる。
工作機械に対して少なくともワークを搬入するローダ装置については、前記ワーク装着部は、ワークが着座しているか否かを検出する着座検出手段を有し、この着座検出手段がワーク装着部にワークが着座していないと検出した時は、そのワークを前記ワーク搬入元のワーク載置部へ持ち帰るように構成されたものである場合は、ワーク持ち帰り時に、前記姿勢切換機構が前記2つのローダチャックを前記中間姿勢に停止させるのがよい。
着座検出手段がワーク装着部にワークが着座していないと検出した時は、その未加工のワークをワーク搬入元のワーク載置部へ持ち帰るため、2つのローダチャックの両方がワークを保持することになる。2つのローダチャックの両方がワークを保持する状態では、2つのローダチャックを相互に姿勢切換することで、ワークと工作機械との干渉を回避することが不可能である。そこで、2つのローダチャックを中間姿勢にすることで、ワークと工作機械との干渉を回避する。着座検出手段がワーク装着部にワークが着座していると検出した時は、未加工のワークを持ち帰らないので、未加工ワークが工作機械に干渉することがない。そのため、ローダチャックを中間姿勢にする必要はない。このように、ワークが工作機械に干渉する可能性のある時にだけ、ローダチャックを中間姿勢にすることで、無駄な動作をなくせる。
この発明のローダ装置は、工作機械に対して少なくともワークの搬入または搬出をするローダ装置であって、ワーク搬入元またはワーク搬出先に設置したワーク載置部と前記工作機械間を走行する走行体と、この走行体に設けられワークを把持可能なワーク把持ユニットとを備え、前記ワーク把持ユニットは、前記工作機械のワーク装着部との間でワークの受け渡しをする時の姿勢であるワーク装着部対応姿勢と、前記ワーク載置部でワークの供給を受ける時またはワークを排出する時の姿勢である給排姿勢とに相互に姿勢切換自在な2つのローダチャックを有し、これら2つのローダチャックを姿勢切換する姿勢切換機構に、同ローダチャックを前記ワーク装着部対応姿勢および給排姿勢のいずれでもない中間姿勢に停止させる機能を持たせたため、ワーク搬送中にワークが工作機械と干渉せず、工作機械と組み合わせた場合に全体をコンパクトにできる。
前記姿勢切換機構は、前記走行体が前記ワーク載置部と前記工作機械間を走行する際に、前記2つのローダチャックを前記中間姿勢に停止させる場合は、特に走行体の走行領域を狭くして、全体のコンパクト化を図れる。
工作機械に対して少なくともワークを搬入し、前記ワーク装着部は、ワークが着座しているか否かを検出する着座検出手段を有し、この着座検出手段がワーク装着部にワークが着座していないと検出した時は、そのワークを前記ワーク搬入元のワーク載置部へ持ち帰るように構成されたものであり、ワーク持ち帰り時に、前記姿勢切換機構が前記2つのローダチャックを前記中間姿勢に停止させる場合は、ワークが工作機械に干渉する可能性のある時にだけ、ローダチャックを中間姿勢にすることで、無駄な動作をなくすことができる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1ないし図7は、この発明のローダ装置を備えた工作機械システムを示す。工作機械システムは、工作機械1と、この工作機械1に対してワークの供給および排出を行うローダ装置2とでなる。この実施形態では、工作機械1は旋盤とされている。
図2に示すように、工作機械1は、ベッド4上に、主軸5を支持した主軸台6が、前後方向(Z軸方向)に進退自在に設置されている。主軸5は前後方向(Z軸方向)を向いており、その前端に主軸チャック5aが設けられている。主軸5には、ワーク装着部である主軸チャック5aがワークを適正に把持した着座状態であるか否かを検出する着座検出手段5bが設けられている。主軸5の前方には、刃物台7が、左右方向(X軸方向)に移動自在に設けられている。
ベッド4は、左右の側面板部4aと、これら左右の側面板部4a間に設けられた後台状部4bおよび前台状部4cとを有する構造で、箱型状とされている。後台状部4bおよび前台状部4cよりも下方の部分となるベッド4の下部には、左右一対の脚部4dが設けられている。後台状部4bと前台状部4cとの間の空間は、主軸5と刃物台7によりワークを加工する加工領域S1になっている。加工領域S1は下方が開放されていて、加工時に発生する切粉は、左右一対の脚部4dの間に設置したチップコンベア(図示せず)により工作機械1の外に排出される。
主軸5は、主軸台6に回転自在に支持されており、主軸台6の内部に設けた主軸モータ(図示せず)により回転させられる。主軸台6は、ベッド4の後台状部4b上に前後方向に進退自在に設置されており、主軸台6の下方に設けた前後移動機構(図示せず)により前後に進退させられる。主軸台6を前後方向に案内する主軸台案内手段9は、主軸台6の左右両側で前後方向に延びて設けられた一対の前後案内レール9aと、主軸台6の左右両側面に突出して設けられ、前後案内レール9a上を前後に移動自在な被案内体9bとでなる。被案内体9bは、例えば直動転がり軸受等からなる。
刃物台7は、ツール10と、このツール10を支持するツールホルダ11と、このツールホルダ11を支持するスライド部材12とからなる。スライド部材12は、スライド部材案内手段13を介して左右方向にスライド自在にベッド4に設けられ、ベッド4の前台状部4c内に設けた左右スライド機構(図示せず)により左右にスライドさせられる。スライド部材案内手段13は、ベッド4の前台状部4dの上に左右水平に設置された前後一対のスライド案内レール13aと、スライド部材12の下面に取付けられた被案内体13bとでなる。被案内体13bは、例えば直動転がり軸受等からなる。
前記加工領域S1の上方は、仕切りカバー15により覆われている。この仕切りカバー15には後記ワーク把持ユニット24が加工領域S1に出入するための開口部15aが形成され、その開口部15aには透明材料からなる開閉自在なシャッタ16が取付けられている。仕切りカバー15は、シャッタ16越しに加工領域S1内を観察しやすいように、前下がりの斜め姿勢とされている。
ベッド4の背面には制御盤支持台17が設けられ、その上に制御盤18が設置されている。制御盤18は、工作機械1およびローダ装置2を制御するものであり、同図にブロック図で概念的に示すように、工作機械制御手段35およびローダ制御手段36を有している。制御盤18は、床面に設置されたものであっても良い。
ローダ装置2は、工作機本体1の上方に左右方向に設置された架設レール20と、この架設レール20に沿って走行する走行体21と、この走行体21に搭載された前後移動台22と、この前後移動台22に設けられた上下方向に2段で伸縮自在な伸縮支持体23と、この伸縮支持体23の下端に支持されたワーク把持ユニット24とでなる。上記走行体21、前後移動台22、および伸縮支持体23が動作することにより、ワーク把持ユニット24が、左右(X軸方向)、前後(Z軸方向)、および上下(Y軸方向)に移動および昇降する。ワーク把持ユニット24の左右移動は、加工領域S1の上方の空間である走行領域S2で行なわれる。
図3および図4に示すように、ワーク把持ユニット24は、ワーク把持ユニット24の互いの向きが90度異なる取付面24aA,24aBにそれぞれ設けられた2つのローダチャック25A,25Bを有する。ワーク把持ユニット24は、伸縮支持体23に、水平に対して所定の傾斜角度(例えば45度)をなす回転中心26回りに回転自在に支持されており、サーボモータ等の回転駆動手段27により前記回転中心26回りに回転させられる。これらにより、各ローダチャック25A,25Bの姿勢を切り換える姿勢切換機構28が構成される。
この実施形態では、姿勢切換機構28は、サーボモータからなる回転駆動手段27によりローダチャック25A,25Bを任意の姿勢で停止可能であり、図2のローダ制御手段36におけるチャック姿勢制御部36aにより停止角度が制御される。姿勢切換機構28は、上記チャック姿勢制御部36aを含む構成を言う。
ローダ制御手段46は、コンピュータ式の制御装置であって、搬送プログラム(図示せず)等を実行することでローダ装置2の各部を制御する手段であり、コンピュータ式の数値制御装置等からなる工作機械制御手段35と相互に動作開始や動作終了などの信号を送受して制御を行う。チャック姿勢制御部36aは、ローダ制御手段36の一部で構成され、以下に示すように、状況に応じて、ローダチャック25A,25Bの停止姿勢が後述の給排姿勢、主軸対応姿勢、および中間姿勢となるように、回転駆動手段27の制御を行う。
なお、姿勢切換機構28は、必ずしも、回転駆動手段27をサーボモータとしてローダチャック25A,25Bの姿勢を切り換えるものに限らず、機械的な割出機構(図示せず)によって姿勢に切り換えるものとしてもよい。
図3は、一方のローダチャック25Aが下向きの給排姿勢で、もう一方のローダチャック25Bが横向きの主軸対応姿勢である状態を示す。給排姿勢は、後記未加工ワーク載置台30で未加工ワークW0の供給を受ける時、および後記加工済みワーク載置台31に加工済みワークWを排出する時の姿勢である。主軸対応姿勢は、主軸チャック5aとワークW0,Wを受け渡しする時の姿勢であり、ワーク装着部対応姿勢のことである。図3の状態から、ワーク把持ユニット24を回転中心26回りに180度回転させると、両ローダチャック25A,26Bの姿勢が入れ替わる。図4は、図3の状態からワーク把持ユニット24を回転中心26回りに90度回転させた状態を示し、両ローダチャック25A,26Bは給排姿勢および主軸対応姿勢の中間である中間姿勢にある。姿勢切換機構28は、回転駆動手段27を制御することで、各ローダチャック25A,25Bを給排姿勢、主軸対応姿勢、および中間姿勢のいずれにも停止させることができる。
工作機械1の左右両側には、未加工ワーク搬入元のワーク載置部である未加工ワーク載置台30と、加工済みワーク搬出先のワーク載置部である加工済みワーク載置台31がそれぞれ設置されている。未加工ワーク載置台30および加工済みワーク載置台31では、未加工ワークW0および加工済みワークWが、中心軸が上下方向を向くように立てた状態で載置される。
この工作機械システムは、ローダ装置2により、未加工ワーク載置台30の未加工ワークW0を工作機械1に搬入すると共に、加工済みワークWを工作機械1から加工済みワーク載置台31まで搬出する。工作機械1では、主軸台6の前後移動と刃物台7の左右移動とにより、主軸5に支持された未加工ワークW0に対して、ツール10の送り方向および切り込み方向の移動が与えられ、旋削加工が行われる。
図5および図6と共に、未加工ワークW0の搬入および加工済みワークWの搬出について説明する。図5の丸付き数字はワーク把持ユニット24の移動順序を示し、図6の各図は上記丸付き数字で示す行程中のワーク把持ユニット24の状態を示す。
初期状態では、ワーク把持ユニット24が、未加工ワーク載置台30の上方で、図3に示す状態で待機しているものとする。この初期状態から、ワーク把持ユニット24が下降して(丸付き数字1)、給排姿勢にあるローダチャック25Aで未加工ワーク載置台30の未加工ワークW0を把持する。未加工ワークW0を把持したワーク把持ユニット24は、走行領域S2(図2)まで上昇し(丸付き数字2)、各ローダチャック25A,25Bを図4に示す中間姿勢にした後、工作機械1の上方まで水平移動する(丸付き数字3)。ローダチャック25A,25Bを中間姿勢にすると、ローダチャック25Aが下向きの給排姿勢である場合に比べて、ローダチャック25Aに把持された未加工ワークW0の下端が高い位置にある。そのため、ワーク把持ユニット24の走行領域S2の上下高さを狭くでき、ローダ装置2を工作機械1に対して近づけて設置して、工作機械システム全体をコンパクトに構成できる。
工作機械1の上方まで移動したワーク把持ユニット24は、そのままの状態で下降して、仕切りカバー15の開口部15aを通って加工領域S1(図2)内に入る(丸付き数字4)。そして、空のローダチャック25Bが主軸対応姿勢になるよう姿勢切換した後、主軸5に対して前進し(丸付き数字5)、ローダチャック25Bで主軸チャック6の加工済みワークWを受け取る。次いで、主軸5に対して後退し(丸付き数字6)、ローダチャック25A,25Bの姿勢を入れ替える。再度、主軸5に対して前進し(丸付き数字7)、ローダチャック25Aに把持されている未加工ワークW0を主軸チャック6に渡す。その後、主軸5に対して後退し(丸付き数字8)、各ローダチャック25A,25Bを中間姿勢にした後、上昇して仕切りカバー15の開口部15aを通って加工領域S1から出る(丸付き数字9)。
加工領域S1から出たワーク把持ユニット24は、加工済みワーク載置台31の上方まで水平移動する(丸付き数字10)。この時、各ローダチャック25A,25Bが中間姿勢であるため、前記同様、ローダチャック25Bに把持された加工済みワークWの下端が高い位置にある。加工済みワーク載置台31の上方まで水平移動したワーク把持ユニット24は、ローダチャック25Bを給排姿勢にした後、下降して(丸付き数字11)、ローダチャック25Bが把持している加工済みワークWを加工済みワーク載置台31の上に載置する。その後、ワーク把持ユニット24は、上昇し(丸付き数字12)、未加工ワーク載置台30の上方まで水平移動して(丸付き数字13)、初期状態に戻る。
上記ワーク把持ユニット24の動作は、良品である未加工ワークW0が主軸5に供給された場合のものである。不良品である未加工ワークW0が主軸5に供給された場合、そのことが着座検出手段5bに検出されることにより、主軸チャック5aがその未加工ワークW0を把持することを拒否し、ワーク把持ユニット24が不良の未加工ワークW0を未加工ワーク載置台30まで持ち帰る。その場合、丸付き数字9で示す行程で、両ローダチャック25A,25Bが未加工ワークW0および加工済みワークWをそれぞれ把持した状態で仕切りカバー15の開口部15aを通り抜けることになるが、図7に示すように、ローダチャック25A,25Bが中間姿勢であるため、主軸対応姿勢のローダチャック25A,25Bに未加工ワークW0が把持されている場合(図11(F)参照)に比べて、いずれのローダチャック25A,25Bに把持されているワークW0,Wも、その先端の前方への突出量が小さい。そのため、仕切りカバー15に干渉することなく開口部15aを通り抜けることができる。
仕切りカバー15の開口部15aを大きくすれば、主軸対応姿勢のローダチャック25A,25Bで不良の未加工ワークW0が把持した状態でも、ワーク把持ユニット24が開口部15aを通り抜けることができる。しかし、開口部15aが大きいと、開口部15aを開放した時のシャッタ16の収納スペースを考慮すると、仕切りカバー15全体を大きくしなければならない。仕切りカバー15は前下がりの斜め姿勢とされているため、仕切りカバー15が大きいと、その後端の位置が高くなり、工作機械1の高さが高くなってしまう。そのため、仕切りカバー15の開口部15aは小さい方が好ましく、それを可能とするために、丸付き数字9で示す行程において、両ローダチャック25A,25Bを中間姿勢にするのである。
この実施形態では、良品である未加工ワークW0が主軸5に供給されて未加工ワークW0を持ち帰らない場合も、丸付き数字9で示す行程でローダチャック25A,25Bを中間姿勢にしているが、不良品である未加工ワークW0が主軸5に供給されて未加工ワークW0を持ち帰る場合のみ、丸付き数字9で示す行程でローダチャック25A,25Bを中間姿勢にしてもよい。ローダチャック25A,25Bを中間姿勢にするか否かは、着座検出手段5bの検出結果より判断できる。
また、この実施形態では、ワークW0,Wの寸法に関係なく、丸付き数字3,10で示す行程でローダチャック25A,25Bを中間姿勢(図6(C),(G))にしているが、ワークW0,Wの寸法が小さくて、給排姿勢のローダチャック25A,25Bに把持されているワークW0,Wの下端が工作機械1に干渉しない場合には、丸付き数字3,10で示す行程でもワークW0,Wを把持するローダチャック25A,25Bを給排姿勢(図6(B),(F))のままとしてもよい。ローダチャック25A,25Bを中間姿勢にするか否かは、制御盤18の制御装置(図示せず)に入力されているワークW0,Wに関する情報から判断できる。
このように、運転状況やワークW0,Wの寸法に応じて、ローダチャック25A,25Bを中間姿勢にする過程を省略することにより、無駄な動作を無くして、ローダ装置2の高速化を図ることができる。
図8はワーク把持ユニットの異なる実施形態を示す。このワーク把持ユニット40は、互いの向きが90度異なる取付面40aA,40aBにそれぞれ設けられた2つのローダチャック41A,41Bを有し、伸縮支持体23に対して、前後方向を向く回転中心42回りに回転自在とされている。ワーク把持ユニット40を回転中心42回りに90度回転させることにより、ローダチャック41Aが下向きの給排姿勢かつローダチャック41Bが左向きの主軸対応姿勢となる状態(同図(A))と、ローダチャック41Aが右向きの主軸対応姿勢かつローダチャック41Bが下向きの給排姿勢となる状態(同図(C))と、両ローダチャック41A,41Bがそれぞれ給排姿勢と主軸対応姿勢の中間である中間姿勢となる状態(同図(B))とに切り換わる。この構成のワーク把持ユニット40は、例えば左右両側に互いに対向する一対の主軸が設置された工作機械用のローダ装置に適用される。ワーク把持ユニット40の具体的な動作については説明を省略する。
このワーク把持ユニット40も、ローダチャック41A,41Bを中間姿勢にすることで、ローダチャック41A,41Bが給排姿勢である場合に比べて、把持されているワークW0,Wの下端位置を高くできる。それにより、ワーク把持ユニット40の走行領域の上下高さを狭くでき、ローダ装置を工作機械に対して近づけて設置して、工作機械システム全体をコンパクトに構成できる。
また、ローダチャック41A,41Bを中間姿勢にすることで、ローダチャック41A,41Bが主軸対応姿勢である場合に比べて、把持されているワークW0,Wの左右方向への突出量を小さくできる。それにより、仕切りカバー(図示せず)の開口部を狭くでき、工作機械システム全体をコンパクトに構成できる。
図9はワーク把持ユニットのさらに異なる実施形態を示す。このワーク把持ユニット50は、互いの向きが90度異なる側面50aA,50aBにそれぞれ設けられた2つのローダチャック51A,51Bを有し、垂直伸縮支持体23に対して、上下方向の回転中心52回りに回転自在に支持されている。ワーク把持ユニット50を回転中心52回りに90度回転させることにより、ローダチャック51Aが前向きの給排姿勢かつローダチャック51Bが左向きの主軸対応姿勢となる状態(同図(A))と、ローダチャック51Aが右向きの主軸対応姿勢かつローダチャック51Bが下向きの給排姿勢となる状態(同図(C))と、両ローダチャック51A,51Bがそれぞれ給排姿勢と主軸対応姿勢の中間である中間姿勢となる状態(同図(B))とに切り換わる。この構成のワーク把持ユニット50は、例えば左右両側に互いに対向する一対の主軸が設置された工作機械用のローダ装置に適用される。ワーク把持ユニット50の具体的な動作については説明を省略する。
このワーク把持ユニット50は、ローダチャック51A,51Bを中間姿勢にすることで、ローダチャック51A,51Bが主軸対応姿勢である場合に比べて、把持されているワークW0,Wの左右方向への突出量を小さくできる。それにより、仕切りカバー(図示せず)の開口部を狭くでき、工作機械システム全体をコンパクトに構成できる。
上記各実施形態では、工作機械を旋盤としたが、工作機械が旋盤以外である工作機械システムにも適用できる。
この発明の一実施形態にかかるローダ装置を備えた工作機械システムの斜視図である。 同工作機械システムの破断側面図である。 (A)は同工作機械システムのワーク把持ユニットの一状態を示す正面図、(B)はその側面図である。 (A)は同ワーク把持ユニットの異なる状態を示す正面図、(B)はその側面図である。 同ワーク把持ユニットの動作を示す説明図で、(A)は正面から見た図、(B)は側面から見た図である。 同ワーク把持ユニットの状態を示す説明図である。 同ワーク把持ユニットの状態を示す説明図である。 (A),(B),(C)は異なる実施形態にかかるローダ装置のワーク把持ユニットの各状態を示す図である。 (A),(B),(C)はさらに異なる実施形態にかかるローダ装置のワーク把持ユニットの各状態を示す図である。 従来のワーク把持ユニットの側面図である。 同ワーク把持ユニットの動作を示す説明図である。
符号の説明
1…工作機械
2…ローダ装置
5…主軸
5a…主軸チャック(ワーク装着部)
5b…着座検出手段
7…刃物台
15…仕切りカバー
15a…開閉部
16…シャッタ
21…走行体
24,40,50…ワーク把持ユニット
25A,25B,41A,41B,51A,51B…ローダチャック
26,42,52…回転中心
27…回転駆動手段
28…姿勢切換機構
30…未加工ワーク載置台(ワーク載置部)
31…加工済みワーク載置台(ワーク載置部)
S1…加工領域
S2…走行領域
W0…未加工ワーク
W…加工済みワーク

Claims (3)

  1. 工作機械に対して少なくともワークの搬入または搬出をするローダ装置であって、
    ワーク搬入元またはワーク搬出先に設置したワーク載置部と前記工作機械間を走行する走行体と、この走行体に設けられワークを把持可能なワーク把持ユニットとを備え、
    前記ワーク把持ユニットは、前記工作機械のワーク装着部との間でワークの受け渡しをする時の姿勢であるワーク装着部対応姿勢と、前記ワーク載置部でワークの供給を受ける時またはワークを排出する時の姿勢である給排姿勢とに相互に姿勢切換自在な2つのローダチャックを有し、
    これら2つのローダチャックを姿勢切換する姿勢切換機構に、同ローダチャックを前記ワーク装着部対応姿勢および給排姿勢のいずれでもない中間姿勢に停止させる機能を持たせたローダ装置。
  2. 前記姿勢切換機構は、前記走行体が前記ワーク載置部と前記工作機械間を走行する際に、前記2つのローダチャックを前記中間姿勢に停止させる請求項1記載のローダ装置。
  3. 工作機械に対して少なくともワークを搬入し、前記ワーク装着部は、ワークが着座しているか否かを検出する着座検出手段を有し、この着座検出手段がワーク装着部にワークが着座していないと検出した時は、そのワークを前記ワーク搬入元のワーク載置部へ持ち帰るように構成されたものであり、ワーク持ち帰り時に、前記姿勢切換機構が前記2つのローダチャックを前記中間姿勢に停止させる請求項1または請求項2記載のローダ装置。
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