JP5678607B2 - 工作機械システムおよびそのワーク搬送方法 - Google Patents

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この発明は、平行2軸旋盤等の工作機械と、搬出用および搬入用のローダとを備える工作機械システム、そのワーク搬送方法に関する。
従来、平行2軸旋盤等の工作機械と、ガントリ式のローダとを備える工作機械システムがある。上記ローダは、ワークを把持するチャックをローダヘッドに2つ有し、これら2つのチャックは、スイベル機構と呼ばれるチャック姿勢変換機構などにより、チャックを主軸等のワーク支持部に対向する前向き姿勢と、搬入台や搬出台の上面に対向する下向き姿勢とに姿勢変換させるようにしている。
上記のようにローダヘッドに2つのチャックを備えることで、主軸等のワーク支持部に支持されている加工済みワークを片方のチャックで把持し、もう片方にチャックで把持しておいたワークを、姿勢変換してワーク支持部に渡すことができる。そのため、各ローダを走行させることなく、工作機械のワーク支持部に対して、加工済ワークを受け取って、別のワークを渡すことができる。
なお、1台の工作機械に対して、搬入用と搬出用の2台のローダを備えることで、ワークの搬入,搬出の効率化、加工のサイクルタイムの向上を図ったものも提案されている(例えば特許文献1,2)。また、工作機械にワークの反転装置を備え、ワークの表裏両面の加工を行うことも、上記特許文献1に記載されている。
特許第4403711号公報 特許第2792443号公報
上記のような2つのチャックを有するローダで両チャックを把持する場合、すなわち、ワーク支持部より加工済ワークを受け取り、未加工ワークをワーク支持部に渡す間、ワーク重量が重過ぎると、ローダヘッドの2つのチャックにワークを保持させて運転することができない場合がある。具体的には、2つのチャックにワークを保持している状態で、チャック姿勢変換機構により、両チャックの位置を入れ換えることができない場合がある。その場合でも、1個のワークならチャックで保持して、チャックの姿勢を変換したり、搬送できる場合がある。
このような重量のあるワークの場合、ローダで1個だけ保持して搬送するシングルハンド運用がなされることがある。この運用では、図6に示すように、工作機械のワーク支持部51から完成品ワークをローダ(図示せず)で把持し、ローダを完成品搬出部52へ走行させて搬出(経路m)した後、ローダを素材供給部53に走行(経路n)させて素材ワークWを把持し、その後、ワーク支持部51までローダを搬送(経路o)させて素材ワークWをワーク支持部51に搬入することになる。この間、ワーク支持部51はワークWを保持しておらず、加工停止状態となる。そのため、工作機械の稼働率が低く、加工のサイクルタイムが長くなる。
なお、特許文献1,2の2台のローダを備える工作機械システムは、ワーク重量がローダの可搬重量内の場合を前提としており、上記のようなシングルハンド運用を行うものではない。すなわち、ローダヘッドの2つのチャックは、共にワークを把持する行程を有するものである。
この発明の目的は、ローダによりワークを1個ずつしか搬送できない重量のワークや、一つしかチャックを有しないローダを用いる場合で、かつ反転装置を備えて両面加工を行う場合に、効率的にワークの搬入搬出が行える工作機械システムおよびその運転方法を提供することである。
この発明の他の目的は、工作機械のワーク支持部が正面を向き、素材供給部や完成品搬出部が上面を向く場合にも、ローダのチャックで把持できるようにすることである。
この発明の工作機械システムは、工作機械と、搬出用のローダと、搬入用のローダを備える工作機械システムであって、前記工作機械は、互いに並んで配置されてそれぞれワークを支持する第1のワーク支持部および第2のワーク支持部と、これらワーク支持部に支持されたワークを加工する加工手段と、ワークを把持して表裏反転させる反転装置とを有する。
前記搬出用のローダは、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送する反転用搬送行程と、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを機外に搬出する完成品搬出行程とを行うものとする。
前記搬入用のローダは、搬出用のローダの前記反転用搬行程によって片面加工済ワークが搬出されて空になった第1のワーク支持部に機外から素材ワークを搬入する素材搬入行程と、前記反転装置で反転された片面加工済ワークを第2のワーク支持部に搬送する反転済搬送行程とを行うものとする。
この構成によると、搬入用のローダが素材ワークを把持して第1のワーク支持部の近くで待機した状態で、搬出用のローダが、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送し、この搬送の後、またはこの搬送の途中から、前記の待機していた搬入用のローダが素材ワークを第1のワーク支持部に搬入することができる。また、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを搬入用のローダが搬出した後、または搬出途中から、反転装置にある反転済ワークを搬入用のローダで第2のワーク支持部に搬入することができる。機外から第1のワーク支持部の近くまで搬入用のローダで素材ワークを搬送する動作や反転装置による反転動作は加工中に行える。
これらのため、ローダがワークを一つずつ搬送するものでありながら、また、反転装置を備えて両面加工を行うシステムでありながら、第1のワーク支持部や第2のワーク支持部に、ワークの搬送待ちとなる待機時間をできるだけ生じさせずに、効率的にワークの搬入搬出を行うことができる。
この発明において、前記搬出用のローダおよび搬入用のローダは、水平方向に走行する走行体と、この走行体に昇降自在に搭載された昇降体と、この昇降体の下端のローダヘッドに設けられてワークを把持するチャックを有し、前記ローダヘッドに、前記チャックをワーク支持部に対向する前向き姿勢と下向き姿勢とに姿勢変換させるチャック姿勢変換機構を有するものとしても良い。なお、上記「姿勢変換」は、換言すれば、前向き姿勢と下向き姿勢とに姿勢を入れ換える姿勢転換のことである。
このようにチャック姿勢変換機構を設けた場合、工作機械のワーク支持部が正面を向き、素材供給部や完成品搬出部が上面を向く場合にも、ローダの同じチャックで把持することができる。
この発明の工作機械システムのワーク搬送方法は、工作機械と、搬出用のローダと、搬入用のローダを備え、前記工作機械が、互いに並んで配置されてそれぞれワークを支持する第1のワーク支持部および第2のワーク支持部と、これらワーク支持部に支持されたワークを加工する加工手段と、ワークを把持して表裏反転させる反転装置とを有する工作機械システムにおいて、前記各ローダによりワークを搬送する方法であって、
前記搬出用のローダに、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送する反転用搬送行程と、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを機外に搬出する完成品搬出行程とを行わせ、
前記搬入用のローダに、搬出用のローダの前記反転用搬行程によって片面加工済ワークが搬出されて空になった第1のワーク支持部に機外から素材ワークを搬入する素材搬入行程と、前記反転装置で反転された片面加工済ワークを第2のワーク支持部に搬送する反転済搬送行程とを行わせることを特徴とする。
このワーク搬送方法によると、この発明の工作機械システムにつき前述したと同様に、ローダがワークを一つずつ搬送するシステムを用い、また、反転装置を備えて両面加工を行うシステムを用いながら、第1のワーク支持部や第2のワーク支持部に、ワークの搬送待ちとなる待機時間をできるだけ生じさせずに、効率的にワークの搬入搬出を行うことができる。
この発明の工作機械システムは、工作機械と、搬出用のローダと、搬入用のローダを備える工作機械システムであって、前記工作機械は、互いに並んで配置されてそれぞれワークを支持する第1のワーク支持部および第2のワーク支持部と、これらワーク支持部に支持されたワークを加工する加工手段と、ワークを把持して表裏反転させる反転装置とを有し、前記搬出用のローダは、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送する反転用搬送行程と、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを機外に搬出する完成品搬出行程とを行うものとし、前記搬入用のローダは、搬出用のローダの前記反転用搬行程によって片面加工済ワークが搬出されて空になった第1のワーク支持部に機外から素材ワークを搬入する素材搬入行程と、前記反転装置で反転された片面加工済ワークを第2のワーク支持部に搬送する反転済搬送行程とを行うものとしたため、ローダにより1個ずつワークを搬送するシステムであり、かつ反転装置を備えて両面加工を行うものでありながら、効率的にワークの搬入搬出を行うことができる。
前記搬出用のローダおよび搬入用のローダが、水平方向に走行する走行体と、この走行体に昇降自在に搭載された昇降体と、この昇降体の下端のローダヘッドに設けられてワークを把持するチャックを有し、前記ローダヘッドに、前記チャックをワーク支持部に対向する前向き姿勢と下向き姿勢とに姿勢変換させるチャック姿勢変換機構を有する場合は、工作機械のワーク支持部が正面を向き、素材供給部や完成品搬出部が上面を向く場合にも、ローダのチャックで把持することができる。
この発明の工作機械システムのワーク搬送方法は、工作機械と、搬出用のローダと、搬入用のローダを備え、前記工作機械が、互いに並んで配置されてそれぞれワークを支持する第1のワーク支持部および第2のワーク支持部と、これらワーク支持部に支持されたワークを加工する加工手段と、ワークを把持して表裏反転させる反転装置とを有する工作機械システムにおいて、前記各ローダによりワークを搬送する方法であって、前記搬出用のローダに、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送する反転用搬送行程と、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを機外に搬出する完成品搬出行程とを行わせ、前記搬入用のローダに、搬出用のローダの前記反転用搬行程によって片面加工済ワークが搬出されて空になった第1のワーク支持部に機外から素材ワークを搬入する素材搬入行程と、前記反転装置で反転された片面加工済ワークを第2のワーク支持部に搬送する反転済搬送行程とを行わせるため、ローダにより1個ずつワークを搬送するシステムを用い、かつ反転装置を備えて両面加工を行う方法でありながら、効率的にワークの搬入搬出を行うことができる。
(A)はこの発明の一実施形態に係る工作機械システムの正面図、(B)はその動作説明図である。 同工作機械システムの具体的構成例の正面図である。 同工作機械システムのローダヘッドの各動作状態を示す側面図である。 同工作機械システムの正面図とその制御系の概念構成を示すブロック図とを組み合わせた説明図である。 同工作機械システムのローダの動作説明図である。 従来例の説明図である。
この発明の一実施形態に係る工作機械システムおよびそのワーク搬送方法を図1〜図5と共に説明する。この工作機械システムは、工作機械1と、搬入用のローダ21と、搬出用のローダ22を備える。工作機械1は、互いに並んで配置されてそれぞれワークWを支持する第1のワーク支持部11および第2のワーク支持部12と、これらワーク支持部11,12に支持されたワークWを加工する第1,第2の加工手段3,4と、ワークWを把持して表裏反転させる反転装置13とを有する。反転装置13は、各ワーク支持部11,12の真上にそれぞれ位置する2つのチャック14,15を有している。工作機械1の左右両側に、素材供給部5と完成品搬出部6とが設けられている。素材供給部5および完成品搬出部6は、例えば、コンベア、または固定の台、またはロータリ式のパレット搬送台からなる。
図2に示すように、工作機械1は、図示の例では平行2軸旋盤であり、各ワーク支持部11,12は、主軸(図示せず)の先端に設けられたチャックからなる。各主軸は、前後方向(Z軸方向)を向き、左右(X軸方向)に並んでいる。各主軸は、ベット7上に主軸台8を介して回転自在に支持され、それぞれ主軸モータ(図示せず)で回転駆動される。加工手段3,4は、タレット型の刃物台からなり、外周の複数箇所に、バイトや回転工具等の工具(図示せず)が取付けられている。各加工手段3,4であるタレット型刃物台は、ベッド7上に前後(Z軸方向)および左右方向(X軸方向)に移動自在に設置された送り台(図示せず)に、割出回転可能に搭載されている。
反転装置13は、上記の2つのチャック14,15が、正面を向く方向と互いに対面する方向とに姿勢変換可能であり、かついずれか一方または両方のチャック14,15が対面方向に移動可能である。反転装置13は、いずれか片方のチャック14,15に把持したワークWを、両チャック14,15の対面姿勢で他方のチャック14,15に渡し、再度正面を向く方向に姿勢変換することにより、ワークWを表裏反転させる。図示の例は、チャック14からチャック15へ渡す。反転装置13は、上記構成とする代わりに、いずれか片方のチャック14,15を固定とし、他方のチャックチャック14,15が180°反転することで、両チャック14,15が対面するものであっても良い。
工作機械1は、全体が機体カバー17で覆われ、機体カバー17の上面に、ローダ21,22の出入り用のシャッタ18が設けられている。また、機体カバー17の正面には開閉扉(図示せず)が設けられている。
上記2台のローダ21,22は、工作機械1の上方に左右方向に沿って架設された共通のレール23に走行可能に設置されている。各ローダ21,22は、使用目的は異なるが、構成は互いに同じとされている。各ローダ21,22は、それぞれレール23に沿って走行する走行台24に、前後方向(Z軸方向)に移動自在な前後移動台25が設置され、この前後移動台25に昇降体である昇降ロッド26が昇降可能に設置されている。走行台24、前後移動台25、および昇降ロッド26は、それぞれサーボモータ(図示せず)により駆動される。昇降ロッド26の下端にローダヘッド27が設けられ、ローダヘッド27に2つのローダチャック28が設けられている。
図3に示すように、上記2つのローダチャック28は、ワーク支持部11,12に対面する正面姿勢と下向き姿勢とに設けられ、かつローダヘッド27に設けられたチャック姿勢変換機構29によって互いの位置が入替え可能とされている。チャック姿勢変換機構29は、例えば、ローダヘッド27に傾斜中心Q回りに旋回自在に設けられた旋回台29aとその旋回割出機構(図示せず)とでなり、上記旋回台29aに2つのローダチャック28が設けられている。
図4に示すように、この工作機械システムは、工作機械1を制御する工作機械制御装置30と、各ローダ21,22を制御するローダ制御装置40とを備える。ローダ制御装置40は、搬入用のローダ21を制御する搬入用ローダ制御部41と、搬出用のローダ22を制御する搬出用ローダ制御部42とを有する。工作機械制御装置30は、コンピュータ式の数値制御装置等からなり、加工プログラム(図示せず)を実行して工作機械3の制御を行う。工作機械制御装置30とローダ制御装置40とは、シーケンス動作のタイミングを得るためなどに、各動作の完了信号や開始信号等を互いに通信する。
ローダ制御装置40は、コンピュータ式の数値制御装置またはシーケンス制御装置等からなる。例えば、搬入用ローダ制御部41および搬出用ローダ制御部42は、それぞれが数値制御装置からなり、それぞれ第1および第2のローダ制御プログラム43,44と、これらローダ制御プログラム43,44を解読して実行する演算制御部45,46を有している。上記各数値制御装置は、数値制御部およびプログラマコントローラ等のシーケンス制御部(いずれも図示せず)により構成される。
なお、搬入用ローダ制御部41および搬出用ローダ制御部42は、ハードウェア的に一つの制御装置として構成されたものであっても良い。また、第1,第2のローダ制御プログラム43,44は、互いに一つの制御プログラムとして構成されたものであっても良く、その場合、搬入用のローダ21を制御するプログラム部分が第1ローダ制御プログラム43となり、搬出用のローダ22を制御するプログラム部分が第2ローダ制御プログラム44となる。
搬入用のローダ21および搬出用のローダ22は、次の各行程の動作を行うものであって、上記各ローダ制御プログラム43,44によって動作が設定されている。なお、各ローダ21,22は、それぞれ2つのチャック28を有しているが、上記ローダ制御プログラム43,44は、搬送対象となるワークWが、ローダヘッド27の2つのチャック28,28で合計2個を把持した状態で搬送するには、可搬重量を超える重いワークWである場合を対象としており、各ローダ21,22の片方のチャック28のみを使用する場合に用いられる。なお、上記の「可搬重量」は、例えば、2つのチャック28,28で合計2個を把持した状態では、チャック姿勢変換機構29によって互いの位置を入替えることができる範囲の重量を言う。
図1と共に、各ローダ21,22の行程を説明する。なお、図1(B)において、実線はローダ21,22がワークWを把持して移動する行程を、破線はローダ21,22が空で移動する行程をそれぞれ示す。図5は、図1(B)の(a)に示す搬入用のーダ21の各行程と、搬出用のローダ22の各行程を合わせて示した図であるが、図が見やすいように、図1(B)の各ローダ21,22毎に分けて示す図を用いて説明する。まず、搬出用のローダ22から説明する。
図1(B) (b) に示すように、搬出用のローダ22は、第1のワーク支持部11から片面加工済ワークWを反転装置13のチャック14(「Eチャック」と称する)に搬送する反転用搬送行程(a)と、Eチャック14から第2のワーク支持部12へ空で移動する行程(b)と、第2のワーク支持部12から両面加工済ワークWを機外の完成品搬出部6に搬出する完成品搬出行程(c)と、この後、第1の第1のワーク支持部11へ空で移動する行程(d)を行う。
上記各行程(a)〜(d)は、具体的には次の各行程を含む。
反転用搬送行程(a)は、第1のワーク支持部11に対して正面側のチャック28が対面する対面待機位置から、ローダヘッド17を第1のワーク支持部11側へ移動させてチャック28が片面加工済のワークWを把持し、第1のワーク支持部11による把持の解除後に、把持前の対面待機位置に戻る。反転装置13のEチャック14に対面する対面待機位置まで上昇した後、Eチャック14側に前進してワークWをEチャック14に渡し、対面待機位置まで戻る。
空移動の行程(b)は、Eチャック14に対する対面待機位置から、第2のワーク支持部12に対面する待機位置まで移動する行程である。
完成品搬出行程(c)は、次の各行程を含む。第2のワーク支持部12に対する対面待機位置から、ローダヘッド17を第2のワーク支持部12側へ移動させてチャック28が両面加工済みのワークWを把持し、第2のワーク支持部12による把持の解除後に、把持前の対面待機位置に戻る。この対面待機位置から、上昇、水平走行、下降の行程を経て、完成品搬出部6上の上面近傍まで移動し、この移動の間または移動後に、両面加工済みのワークWを把持しているチャック28を下向き姿勢とし、両面加工済みのワークWを完成品搬出部6上に降ろし、チャック28を開とする。
空移動の行程(d)は、ローダヘッド17を上昇させ、第1のワーク支持部11の上方まで走行し、正面側のチャック28が第1のワーク支持部11に対面する位置まで下降する行程である。
図1(B) (a) に示すように、搬入用のローダ21は、搬出用のローダ22の前記反転用搬行程(a)によって片面加工済ワークWが搬出されて空になった第1のワーク支持部11に、機外の素材供給部5から素材ワークを搬入する素材搬入行程(e)と、第1のワーク支持部11から反転装置13の他方のチャック14(「Fチャック」と称する)へ空で移動する行程(f)と、反転装置13で反転されてFチャック15に把持されている片面加工済ワークWを第2のワーク支持部12に搬送する反転済搬送行程(g)と、この位置から、素材供給部5へ空で移動する行程(h)を行う。
上記各行程(e)〜(h)は、具体的には次の各行程を含む。
素材搬入行程(e)は、素材供給部5上のワークWを下向きのチャック28で把持し、ローダヘッド17を上昇させ、第1のワーク支持部11の上方まで走行し、ワーク支持部11に正面側のチャック28が対面する対面待機位置まで移動する。この移動の間、または移動の後に、素材ワークWを把持している下向きのチャック28を正面向き姿勢とする。対面待機位置からローダヘッド17が前進し、素材ワークWを第1のワーク支持部11へ渡す。第1のワーク支持部11が素材ワークWを把持すると、正面側のチャック28を開とした後、前記対面待機位置へ後退する。
空移動の行程(f)は、第1のワーク支持部11に対する対面待機位置から上昇し、Fチャック15に対する対面待機位置まで移動する行程である。
反転済搬送行程(g)は、次の各行程を含む。Fチャック15に対する対面待機位置から、ローダヘッド17を前進させ、Fチャック15に把持されている反転済のワークWを正面側のチャック28で把持し、Fチャック15が把持解除した後、対面待機位置へ戻る。第2のワーク支持部12に正面側のチャック28が対面する対面待機位置まで移動し、ここから前進して反転済のワークWを第2のワーク支持部12に渡し、ワーク支持部12がワークWを把持すると、正面側のチャック28を開として対面待機位置まで戻る。
空移動の行程(d)は、ローダヘッド17を上昇させ、素材供給部5の上方まで走行し、素材供給部5の位置まで下降する。この間に正面側のチャック28は下向きとする。
なお、搬入用のローダ21が素材搬入行程(e)で第1のワーク支持部11へ素材ワークWを搬入する動作は、第1のワーク支持部11の上方位置で待機し、搬出用のローダ22が反転用搬送行程(a)を開始して、両ローダ21,22の干渉の問題がなくなってから、対面待機位置への下降を行う。また、第1のワーク支持部11の上方位置は、左右方向(X方向)につき、必ずしも第1のワーク支持部11の真上でなくても良く、両ローダ21,22が互いに干渉することを避けた位置とする。
また、搬入用のローダ21が第2のワーク支持部12へ反転済のワークWを搬入する行程(g)や、搬出用のローダ22が第1のワーク支持部11の対面待機位置まで下降する行程(d)、および搬出用のローダ22が第2のワーク支持部12の対面待機位置まで下降する行程(b)においても、両ローダ21,22の干渉回避のため、上昇位置で待機する。これらの待機する上昇位置は、ワーク支持部11,12の真上でなくても良く、両ローダ21,22が互いに干渉することを避けた位置とする。
上記搬出用のローダ22の各行程(a)〜(d)は、第2のローダ制御プログラム44の各プログラム部44a〜44dで制御する。搬入用のローダ21の各行程(e)〜(h)は、第1のローダ制御プログラム43の各プログラム部43e〜43fで制御する。
この構成の工作機械システムおよびそのワーク搬送方法によると、搬入用のローダ21が素材ワークWを把持して第1のワーク支持部11の近くで待機した状態で、搬出用のローダ22が、第1のワーク支持部11から片面加工済ワークWを反転装置13に搬送し、この搬送の後、またはこの搬送の途中から、前記の待機していた搬入用のローダ22が素材ワークWを第1のワーク支持部11に搬入することができる。また、第2のワーク支持部12から両面加工済ワークWを搬入用のローダ22が搬出した後、または搬出途中から、反転装置13にある反転済ワークWを搬入用のローダ21で第2のワーク支持部12に搬入することができる。機外から第1のワーク支持部11の近くまで搬入用のローダ21で素材ワークWを搬送する動作や反転装置13による反転動作は加工中に行える。
これらのため、ローダ21,22がワークWを一つずつ搬送するものでありながら、また、反転装置13を備えて両面加工を行うシステムでありながら、第1のワーク支持部11や第2のワーク支持部12に、ワークの搬送待ちとなる待機時間をできるだけ生じさせでずに、効率的にワークの搬入搬出を行うことができる。
また、各ローダ21,22にチャック姿勢変換機構29を設けため、工作機械1のワーク支持部11,12が正面を向き、素材供給部5や完成品搬出部6が上面を向く場合にも、ローダ21,22の同じチャック28で把持することができる。
なお、上記実施形態において、各ローダ21,22のローダヘッド17は2つのチャック28を有しているが、ローダヘッド17は、一つのチャック28を有するもので良い。2つのチャック28を有するローダヘッド17を用いたのは、この発明とは異なる工作機械システムとしてローダ21,22を利用する場合や、既存のローダ21,22をこの発明の工作機械システムに利用するためである。
1…工作機械
3…第1の加工手段
4…第2の加工手段
5…素材供給部
6…完成品搬出部
11…第1のワーク支持部
12…第2のワーク支持部
13…反転装置
14,15…チャック
21…搬入用のローダ
22…搬出用のローダ
23…レール
27…ローダヘッド
28…ローダチャック
29…チャック姿勢変換機構
30…工作機械制御装置
40…ローダ制御装置
W…ワーク
a〜h…行程

Claims (3)

  1. 工作機械と、搬出用のローダと、搬入用のローダを備える工作機械システムであって、 前記工作機械は、互いに並んで配置されてそれぞれワークを支持する第1のワーク支持部および第2のワーク支持部と、これらワーク支持部に支持されたワークを加工する加工手段と、ワークを把持して表裏反転させる反転装置とを有し、
    前記搬出用のローダは、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送する反転用搬送行程と、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを機外に搬出する完成品搬出行程とを行うものとし、
    前記搬入用のローダは、搬出用のローダの前記反転用搬行程によって片面加工済ワークが搬出されて空になった第1のワーク支持部に機外から素材ワークを搬入する素材搬入行程と、前記反転装置で反転された片面加工済ワークを第2のワーク支持部に搬送する反転済搬送行程とを行うものとした
    ことを特徴とする工作機械システム。
  2. 前記搬出用のローダおよび搬入用のローダは、水平方向に走行する走行体と、この走行体に昇降自在に搭載された昇降体と、この昇降体の下端のローダヘッドに設けられてワークを把持するチャックを有し、前記ローダヘッドに、前記チャックをワーク支持部に対向する前向き姿勢と下向き姿勢とに姿勢変換させるチャック姿勢変換機構を有する請求項1記載の工作機械システム。
  3. 工作機械と、搬出用のローダと、搬入用のローダを備え、前記工作機械が、互いに並んで配置されてそれぞれワークを支持する第1のワーク支持部および第2のワーク支持部と、これらワーク支持部に支持されたワークを加工する加工手段と、ワークを把持して表裏反転させる反転装置とを有する工作機械システムにおいて、前記各ローダによりワークを搬送する方法であって、
    前記搬出用のローダに、第1のワーク支持部から片面加工済ワークを反転装置に搬送する反転用搬送行程と、第2のワーク支持部から両面加工済ワークを機外に搬出する完成品搬出行程とを行わせ、
    前記搬入用のローダに、搬出用のローダの前記反転用搬行程によって片面加工済ワークが搬出されて空になった第1のワーク支持部に機外から素材ワークを搬入する素材搬入行程と、前記反転装置で反転された片面加工済ワークを第2のワーク支持部に搬送する反転済搬送行程とを行わせる、
    ことを特徴とする工作機械システムのワーク搬送方法。
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