JP6735354B2 - 工作機械および加工機械ライン - Google Patents

工作機械および加工機械ライン Download PDF

Info

Publication number
JP6735354B2
JP6735354B2 JP2018553586A JP2018553586A JP6735354B2 JP 6735354 B2 JP6735354 B2 JP 6735354B2 JP 2018553586 A JP2018553586 A JP 2018553586A JP 2018553586 A JP2018553586 A JP 2018553586A JP 6735354 B2 JP6735354 B2 JP 6735354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turret
chuck
tool
machine
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018553586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018100693A1 (ja
Inventor
修 長井
修 長井
惠史 鈴山
惠史 鈴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2018100693A1 publication Critical patent/JPWO2018100693A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6735354B2 publication Critical patent/JP6735354B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/24Tool holders for a plurality of cutting tools, e.g. turrets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/24Tool holders for a plurality of cutting tools, e.g. turrets
    • B23B29/32Turrets adjustable by power drive, i.e. turret heads

Description

本発明は、タレット装置によって隣の工作機械とワークの受渡しを行う工作機械および同工作機械からなる加工機械ラインに関する。
複数の工作機械からなる加工機械ラインは、並べられた各々の工作機械に対してワークが順番に送られ、各工程おける切削や穴あけなどの所定の加工が行われる。下記特許文献1には、工作機械の間でワークの受渡しをするためのワーク自動搬送機が開示されている。そのワーク自動搬送機は、工作機械の前を搬送ロボットが移動し、その搬送ロボットが工作機械内部のチャック装置との間でワークを受け渡しするものである。そのため、複数の工作機械を搭載した架台の前部には搬送用レールが敷設され、その上を走行台が移動可能に設けられて、その走行台の上にワークの受渡しを行う搬送ロボットが搭載されている。
特開2010−155300号公報 実開昭62−130873号公報
加工機械ラインでは、複数ある工作機械に対してワークを順番に送るため、前記従来例のようにワーク自動搬送機の設置が必要になる。前記ワーク自動搬送機の場合には、工作機械の前方に搬送用レールが敷設されるため、ワーク搬送のためのスペースが広く取られている。ワーク自動搬送機は、そのほかにもコラムに架設されたクロスレールにアームロボットが移動可能に組み付けられたものなどがある。従来の加工機械ラインは、こうした搬送機を含む全体の構成が大型化してしまい、工場内で広い設置スペースが必要となってしまっていた。その一方で、前記特許文献2に示すように、タレット装置にチャック装置を搭載した工作機械がある。この工作機械は、作業者がそのチャック装置にワークを掴ませ、主軸チャックとのワークの受け渡しを行う半自動タイプのものである。しかし、これでは作業効率が良くない。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、タレット装置に搬送機能を備えた工作機械およびその工作機械からなる加工機械ラインを提供することを目的とする。
本発明の一態様における工作機械は、回転支持された主軸用回転軸にワークを把持する主軸チャックが固定された主軸装置と、刃物、回転工具、タレットチャック等が取り付け可能であり、機体上下方向に配置された旋回用回転軸を中心に回転するタレット装置と、前記主軸用回転軸に対して平行な機体前後方向および直交する機体上下方向に前記タレット装置を移動させるタレット用駆動装置と、前記タレットチャックを移動させるタレットチャック用駆動装置とを有し、前記タレットチャックは、前記タレット装置に対して径方向に直線的に移動可能な状態で組み付けられ、前記タレット装置内に設けられた前記タレットチャック用駆動装置により移動するものであり、前記タレットチャック用駆動装置は、前記タレット装置内において機体上下方向に配置された工具用回転軸と、前記工具用回転軸に回転を与えるモータと、前記工具用回転軸と前記タレットチャックとの間に設けられ回転運動を直線運動に変換するギヤ部材とを備えたものである
本発明の他の態様における加工機械ラインは、回転支持された主軸用回転軸にワークを把持する主軸チャックが固定された主軸装置と、刃物、回転工具、タレットチャック等が取り付け可能であり、機体上下方向に配置された旋回用回転軸を中心に回転するタレット装置と、前記主軸用回転軸に対して平行な機体前後方向および直交する機体上下方向に前記タレット装置を移動させるタレット用駆動装置と、前記タレットチャックを移動させるタレットチャック用駆動装置とを有する工作機械が機体幅方向に近接して複数配置され、前記工作機械は、前記タレットチャックが、前記タレット装置に対して径方向に直線的に移動可能な状態で組み付けられ、前記タレット装置内に設けられた前記タレットチャック用駆動装置により移動するものであり、前記タレットチャック用駆動装置が、前記タレット装置内において機体上下方向に配置された工具用回転軸と、前記工具用回転軸に回転を与えるモータと、前記工具用回転軸と前記タレットチャックとの間に設けられ回転運動を直線運動に変換するギヤ部材とを備えたものである

前記開示の構成によれば、タレットチャックを搭載したタレット装置が、タレット用駆動装置によって機体前後方向および機体上下方向に移動して位置決めされ、そのタレット装置の旋回割出しによりタレットチャックが機体幅方向に配置された後、タレットチャック用駆動装置によって機体幅方向にタレットチャックが移動することにより、幅方向に並べられた工作機械同士でワークの受渡しが可能になる。
加工機械ラインの一部である2台の工作機械を示した斜視図である。 工作機械の内部構造を示した側面図である。 タレット装置を示した斜視図である。 タレット装置に対するタレットチャックの取り付け状態を簡易的に示した側面図である。 タレット装置を下方から示した図である。 主軸チャックからワークを取り出す前のタレット装置を示した側面図である。 主軸チャックからワークを取り出す際のタレット装置を示した側面図である。 ワークを搬送する際のタレット装置を示した側面図である。 ワークを搬送する際のタレット装置を下方から示した図である。 ワークの受け取り時のタレット装置を下方から示した図である。
次に、本発明に係る工作機械および加工機械ラインの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。加工機械ラインは、複数の工作機械などが機体幅方向に並べられ、各々の工作機械に対してワークが順番に送られ、そのワークに対して各工程における所定の加工が行われるようにしたものである。図1は、加工機械ラインの一部である2台の工作機械を示した斜視図である。
加工機械ライン1は、図示する工作機械10のほかにも他の工作機械や検測機械、仮置き台などが並べられる。本実施形態では、そうした工作機械などがモジュール化され、外形形状や寸法が揃えられた外装カバーによって覆われている。そして、工作機械10などは基礎となるベース2の上に交換可能な状態で搭載されている。すなわち、ベース2の上にはレールが敷設され、工作機械10などは、そのレール上を移動可能な可動ベッド18に組み付けられている。特に、本実施形態の工作機械10などは、幅寸法が小さく設計され、図示するように隣同士が近接して配置され、加工機械ライン1全体がコンパクトなものとなっている。
ここで、図2は、工作機械の内部構造を示した側面図である。工作機械10は、エンドミルやドリルなどの回転工具、或いはバイトなどの切削工具を備えるタレット旋盤である。そこで、工作機械10は、ワークWを掴んで保持する主軸チャック16を備えた主軸装置11、工具を備えたタレット装置12、そのタレット装置12をZ軸方向やX軸方向に移動させるZ軸駆動装置13およびX軸駆動装置14、そして各駆動装置を制御するための制御装置15などによって構成されている。
工作機械10は、ワークWを回転させる主軸装置11の回転軸(主軸)が、機体前後方向であって且つ水平になるように組まれている。Z軸は、その主軸装置11の主軸と平行な水平軸である。一方、工作機械10のX軸は、Z軸に対して直交する機体上下方向であり、タレット装置12の工具をZ軸に対して進退させる移動軸である。特に、工作機械10は、幅寸法を小さくするためX軸方向が鉛直方向に設定されている。よって、工作機械1は、主軸チャック16に把持されたワークWに対し、タレット装置12の工具をZ軸方向とX軸方向とに移動させる2軸旋盤である。そして、主軸に直交する工作機械10の機体幅方向がY軸方向である。
主軸装置11は、回転自在に支持された主軸に対して主軸チャック16と従動プーリとが一体に形成され、主軸用サーボモータ21の回転がVベルトを介して伝達されるよう構成されている。タレット装置12は、Z軸駆動装置13のZ軸スライダ23に対して一体的に構成され、そのZ軸スライダ23とともにX軸駆動装置14のX軸スライダ27に搭載されている。そして、X軸スライダ27にはZ軸ガイド24が固定され、Z軸スライダ23がそのZ軸ガイド24に対して摺動自在に取り付けられている。
Z軸駆動装置13は、Z軸ガイド24に固定された支持フレームにネジ軸25が軸受を介して取り付けられ、そのネジ軸25がZ軸スライダ23内の非回転ナットに螺合してボールネジ機構が構成されている。ネジ軸25にはZ軸用サーボモータ22の回転が伝達され、ナットを介してZ軸スライダ23の直線移動が行われるようになっている。そして、そのZ軸駆動装置13やタレット装置12を支持するX軸駆動装置14は、主軸装置11の横に設置されたコラム26に組み付けられている。特に、工作機械10の幅寸法を抑えるように、X軸駆動装置14がZ軸駆動装置13を主軸装置11の上で昇降するよう構成されている。
X軸駆動装置14は、コラム26に形成されたガイドを介して、X軸スライダ27が上下方向に摺動自在に取り付けられている。コラム26には鉛直方向に配置されたネジ軸28が回転可能に支持され、そのネジ軸28がX軸スライダ27内の非回転ナットに螺合してボールネジ機構が構成されている。ネジ軸28にはX軸用サーボモータ29の回転が伝達され、ナットを介してX軸スライダ27の昇降が行われるようになっている。よって、工作機械10では、主軸チャック16に保持されたワークWが回転し、Z軸駆動装置13およびX軸駆動装置14の駆動によりタレット装置12が移動し、ワークWに対して工具が当てられて切削など所定の加工が行われる。
加工機械ライン1では、複数ある工作機械10に対し順番にワークが搬送される。ワークを自動搬送する場合は、一般的に特許文献1に示すように工作機械10の前にワーク自動搬送機が設置され、各々の工作機械10との間でワークの受渡しが行われる。しかし、本実施形態では、ワーク自動搬送機を設けることなく工作機械10同士で直接ワークの受渡しが行われるよう構成されている。具体的には、タレット装置12に組み付けられたタレットチャックによってワークの搬送が行われる。
ここで、図3は、タレット装置12を示した斜視図であり、図4は、タレット装置12に対するタレットチャックの取り付け状態を簡易的に示した側面図である。タレット装置12は、X軸に平行な回転軸を中心にして工具台31を旋回させ、その工具台31に取り付けられた複数の切削工具32やタレットチャック33,34の旋回割出しを行う旋回割出し機構が設けられている。旋回割出し機構について詳しく図示しないが、タレットモータ35(図2参照)の回転出力がギヤを介して旋回用シャフトへと伝達され、更に旋回用シャフトの回転が工具台31へと伝達されるように構成されている。
旋回用シャフトは、油圧シリンダによって軸方向に変位させることが可能であり、旋回用シャフトに固定されたギヤと工具台31に固定されたギヤとが噛合状態と分離状態とに切り替えられるようになっている。つまり、旋回割出し機構では、工具台31に対してタレットモータ35の回転が伝わる割出し状態と回転が伝わらない非割出し状態とが切り替えられるようになっている。また、タレット装置12には、一対のタレットチャック33,34を移動させるためのタレットチャック用駆動装置が構成されている。前述した旋回用シャフトは中空軸であり、その中には工具用シャフト36が挿入され、タレットモータ35によって回転するよう構成されている。
工具用シャフト36に固定されたギヤと前記旋回用シャフトに固定されたギヤとが、油圧シリンダによって軸方向に旋回用シャフトが変位することにより、噛合状態と分離状態とに切り替えられるようになっている。両方のギヤが噛み合っている場合には、工具用シャフト36と前記旋回用シャフトとが供回りし、両方のギヤが分離した状態では、工具用シャフト36のみがタレットモータ35の出力を受けて回転するようになっている。この工具用シャフト36により、タレットチャック33,34を径方向に変位させためのチャック用駆動装置が構成されている。なお、工具用シャフト36は、工具台31に回転工具を取り付けた場合には、その回転工具を回転させるための回転駆動装置を構成するものとなる。
ここで、図5は、タレット装置12を下方から見た図である。工具台31は、下から見た場合に八角形をしており、その外周側面部に切削工具32などが取り付けられている。本実施形態では、この工具台31の下面にベースブロック38が固定され、そこに一対のタレットチャック33,34が対称的に取り付けられている。タレットチャック用駆動装置は、このタレットチャック33,34を径方向に直線移動させるための構成を有している。
タレットチャック33,34は、三つ爪チャックであり、エアーによって当該チャックにおけるワークの把持および解放を行う同じチャック機構によって構成されている。そして、タレットチャック33,34は、いずれもベースブロック38に挿入されたガイドロッド42に対してブラケットを介して固定されている。ガイドロッド42は、ベースブロック38に形成されたガイド穴内に挿入され、径方向の移動が可能になっている。
ガイドロッド42には、その一部にラックギヤ421が形成されている。また、工具用シャフト36は、ベースブロック38内にまで下端部が延び、その下端部にピニオンギヤ361が一体に形成されている。そして、一対のラックギヤ421がピニオンギヤ361を挟み込むようにして噛合し、工具用シャフト36の回転によりタレットチャック33,34が逆方向に移動するようになっている。図5において、工具用シャフト36が時計方向に回転すれば一対のタレットチャック33,34がその回転中心側に移動し、逆に反時計方向に回転すれば、一対のタレットチャック33,34は回転中心から遠ざかる方向に移動することとなる。
ガイドロッド42は、こうしたタレットチャック33,34の直線移動におけるガイドとなっている。ただし、ガイドロッド42は円柱形状であるため、それだけではタレットチャック33,34が自重によってバランスを崩してしまう。そこで、タレットチャック33,34の姿勢を維持するためのサブロッド43がガイドロッド42と平行にして設けられ、ベースブロック38に形成されたガイド穴内に挿入されている。
続いて、工作機械および加工機械ラインの作用について説明する。加工機械ライン1では、複数の工作機械10が図1に示すように幅方向に近接して設置され、上流側からワークWが順番に搬送される。例えば、図1に示す2台の工作機械10では、図面右側から左側へとワークWが送られる。図6乃至図10は、タレット装置12によるワークWの搬送状況を示した図である。
先ず、工作機械10での加工は、主軸チャック16にワークWが把持され、主軸の回転によりワークに回転が与えられる。一方、タレット装置12では複数ある切削工具(内径加工用刃物と外径加工用刃物など)32から所定のものが旋回割出しされる。そして、Z軸駆動装置13およびX軸駆動装置14の駆動によりタレット装置12の切削工具32がX軸方向とZ軸方向に位置決めされ、その切削工具32が回転するワークWに当てられて所定の切削加工が行われる。
工作機械10では、主軸チャック16との間でワークWの受渡しが行われるが、その作業にはタレット装置12のタレットチャック33,34が使用される。本実施形態ではタレットチャック33が、自身の工作機械10における加工前のワークWを担当し、タレットチャック34が加工後のワークWを担当することとなる。従って、前述したように加工が行われたワークWを次の工程へ搬送する場合には、図6に示すように、タレット装置12の旋回割出しにより、タレットチャック34が主軸チャック16とZ軸方向に対面する位置に配置される。
そのタレット装置12は、図6及び図7に矢印で示すように、X軸駆動装置14の駆動によりワークWの高さに合わせて下降し、Z軸駆動装置13の駆動により主軸チャック16側へと近づく。そして、タレット装置12が位置決めされた後、タレットチャック34が更にワークWへと近づけられる。すなわち、タレット装置12では、タレットモータ35の回転が工具用シャフト36に伝達され、一体に形成されたピニオンギヤ361が回転する。よって、ピニオンギヤ361の回転がラックギヤ421の直線運動に変換され、図6から図7に示すようにガイドロッド42がベースブロック38に対して伸長作動し、タレットチャック34が主軸チャック16側へ移動する。ワークWに届いたタレットチャック34は、チャック爪の開閉によってワークWが把持される。
その後、タレットモータ35の逆回転により、同様にしてピニオンギヤ361の回転がラックギヤ421の直線運動に変換され、先ほどとは逆にガイドロッド42がベースブロック38に対して収縮作動し、タレットチャック33,34が図7から図6に示す状態に戻される。そして、タレット装置12は、工具台31が90度回転した旋回割出しによって、図8及び図9に示すように、一対のタレットチャック33,34がY軸方向に配置される。本実施形態では、この状態で隣り合う工作機械10とワークWの受渡しが行われる。
その際、タレットチャック33,34は、Z軸駆動装置13およびX軸駆動装置14の駆動により、ZX平面上での位置決めが行われる。そして、工作機械10は、Z軸およびX軸の2軸旋盤であるため、Y軸方向にはタレット装置12を移動させることができない。そこで、タレットモータ35により工具用シャフト36を回転させ、ピニオンギヤ361とラックギヤ421により、図9から図10に示すようにガイドロッド42をベースブロック38に対して伸長作動させる。これによりタレットチャック33,34は、図10に示すようにY軸方向に移動する。同じように構成された隣の工作機械10でもタレットチャック33,34がY軸方向に移動し、互いにワークWの掴み合いが行われて下流側にワークWが受け渡される。
ところで、工作機械10は、全体が不図示の外装カバーによって覆われている。主軸チャック16やタレット装置12が配置された機体前部は、図1に示すように前部カバー7が設けられ、その内部が加工室になっている。前部カバー7は、前面部に開閉可能な開閉扉701が取り付けられ、幅方向の両側面部にはワーク受渡し用の搬送口702が形成されている。なお、この搬送口702には、自動開閉が可能な開閉扉が設けられている。そこで、図10に示すワーク搬送時には、隣り合う工作機械10は、上流側のタレットチャック34と下流側のタレットチャック33が、搬送口702を通してワークWを掴み合うこととなる。
そして、ワークWを受け取ったタレットチャック33や、ワークWを受け渡したタレットチャック34は、タレットモータ35の駆動によりガイドロッド42が収縮作動して図9に示す状態に戻される。次に、タレットチャック33にはワークWが把持されているため、タレット装置12の旋回割出しにより、そのタレットチャック33が主軸チャック16とZ軸方向に対面する位置に配置される(図6参照)。そして、タレットチャック34が主軸チャック16からワークWを受け取った時と同様にして、タレットチャック33から主軸チャック16へとワークWが受け渡しされる。
続いて、本実施形態の加工機械ライン1では、工作機械10同士のワークWの受渡しのほかに、ワークWの排出を行うことが可能な構成がとられている。通常、ワークの自動搬送を行う場合には、ラインの途中に仮置き台が設置され、そこへNGワークや検品用のワークが置かれるようになっている。しかし、それでは仮置き台の分だけ加工機械ラインが大きくなってしまうほか、作業者が仮置き台から検品用のワークを取り出すために、稼動を一時停止させなければならず、加工時間にロスが生じてしまう。
それに対し、本実施形態の加工機械ライン1は、図1に示すように幅方向に並んだ隣り合う工作機械10の間に排出レール45が取り付けられている。排出レール45は、ワークWの寸法に合わせた溝幅のレールである。その排出レール45は、搬送口702の下部に配置され、前部カバー7に対して取り付けられている。また、工作機械10の間には排出レール45のほかに仮置き部材46が取り付けられている。この仮置き部材46は、上流側のタレットチャック34と下流側のタレットチャック33との間でワークWを掴み合うタイミングが合わない場合に、上流側のタレットチャック34によってワークWの仮置きを行うためのものである。
そこで、主軸チャック16で着座ミスによってNGワークが生じた場合、あるいは検品用に加工ワークが選択された場合などは、該当するワークWxが排出レール45へと送られる。その際、タレット装置12は、前述したように主軸チャック16からワークWxをタレットチャック34によって把持し、旋回割出しによりそのタレットチャック34がY軸方向に配置される(図8及び図9参照)。そして、Z軸駆動装置13およびX軸駆動装置14によるタレット装置12のZX平面上での位置決めと、タレットチャック用駆動装置によるタレットチャック34のY軸方向の位置決めとが行われ、タレットチャック34の把持解放により、図8に示すようにワークWxが排出レール45を転がって排出される。
よって、本実施形態によれば、タレット装置12に装着したタレットチャック33,34を径方向に移動可能にしたため、ワーク自動搬送機を使用することなく隣り合う工作機械10同士でのワークWの受渡し、つまりワークWの搬送を行うことができるようになった。本実施形態では、タレット装置12をZ軸方向とX軸方向とに移動させる2軸旋盤であるが、タレット装置12にタレットチャック33,34を移動させるタレットチャック用駆動装置が組み込まれているため、工作機械10を大型化させることなく上記効果を達成することができる。特に、そのタレットチャック用駆動装置は、回転工具を駆動させる工具用シャフト36の回転を利用したものであるため、ベースブロック38部分の構成を変更するだけの簡単な改良によって上記効果を達成することができる。
また、タレットチャック33,34によりワークWを工作機械10の間で受渡しが可能になったことで、更に排出レール45を加えたことにより、仮置き台を設けることなくNGワークや検品用ワークを加工機械ライン1内から取り出すことができるようになった。しかも、排出レール45などの簡単かつ小部品による構成であるため、コストをかけることなく、かつスペースも必要とせずにワークWの排出が可能にできる。更に、ワークWの搬送と同じタレット装置12の動作による排出であるため、加工機械ライン1の駆動を一旦停止させるようなこともない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、タレットモータ35や工具用シャフト36によってチャック用駆動装置を構成したが、ベースブロック38に直接固定したモータの回転軸にピニオンギヤを取り付けるようにしたものであってもよい。
1…加工機械ライン 7…前部カバー 10…工作機械 11…主軸装置 12…タレット装置 13…Z軸駆動装置 14…X軸駆動装置 16…主軸チャック 31…工具台 33,34…タレットチャック 35…タレットモータ 36…工具用シャフト 42…ガイドロッド 361…ピニオンギヤ 421…ラックギヤ



Claims (4)

  1. 回転支持された主軸用回転軸にワークを把持する主軸チャックが固定された主軸装置と、
    刃物、回転工具、タレットチャック等が取り付け可能であり、機体上下方向に配置された旋回用回転軸を中心に回転するタレット装置と、
    前記主軸用回転軸に対して平行な機体前後方向および直交する機体上下方向に前記タレット装置を移動させるタレット用駆動装置と、
    前記タレットチャックを移動させるタレットチャック用駆動装置とを有し、
    前記タレットチャックは、前記タレット装置に対して径方向に直線的に移動可能な状態で組み付けられ、前記タレット装置内に設けられた前記タレットチャック用駆動装置により移動するものであり、
    前記タレットチャック用駆動装置は、前記タレット装置内において機体上下方向に配置された工具用回転軸と、前記工具用回転軸に回転を与えるモータと、前記工具用回転軸と前記タレットチャックとの間に設けられ回転運動を直線運動に変換するギヤ部材とを備えたものである工作機械。
  2. 内部の装置を覆う本体カバーの側面部分に、前記タレットチャックによるワーク受渡しのためのワーク受渡し用開口部が形成された請求項1に記載の工作機械。
  3. 回転支持された主軸用回転軸にワークを把持する主軸チャックが固定された主軸装置と、
    刃物、回転工具、タレットチャック等が取り付け可能であり、機体上下方向に配置された旋回用回転軸を中心に回転するタレット装置と、
    前記主軸用回転軸に対して平行な機体前後方向および直交する機体上下方向に前記タレット装置を移動させるタレット用駆動装置と、
    前記タレットチャックを移動させるタレットチャック用駆動装置とを有する工作機械が機体幅方向に近接して複数配置され、
    前記工作機械は、
    前記タレットチャックが、前記タレット装置に対して径方向に直線的に移動可能な状態で組み付けられ、前記タレット装置内に設けられた前記タレットチャック用駆動装置により移動するものであり、
    前記タレットチャック用駆動装置が、前記タレット装置内において機体上下方向に配置された工具用回転軸と、前記工具用回転軸に回転を与えるモータと、前記工具用回転軸と前記タレットチャックとの間に設けられ回転運動を直線運動に変換するギヤ部材とを備えたものである加工機械ライン。
  4. 内部の装置を覆う本体カバーの側面部分に、前記タレットチャックによるワーク受渡しのためのワーク受渡し用開口部が形成された請求項3に記載の加工機械ライン。
JP2018553586A 2016-11-30 2016-11-30 工作機械および加工機械ライン Active JP6735354B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/085610 WO2018100693A1 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 工作機械および加工機械ライン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018100693A1 JPWO2018100693A1 (ja) 2019-07-18
JP6735354B2 true JP6735354B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=62242780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018553586A Active JP6735354B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 工作機械および加工機械ライン

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6735354B2 (ja)
WO (1) WO2018100693A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7425867B2 (ja) * 2019-11-12 2024-01-31 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト 力トランスデューサを備える切削機、その切削機の操作方法、およびその切削機の力トランスデューサの較正方法
JP6967686B1 (ja) * 2021-06-28 2021-11-17 Dmg森精機株式会社 工作機械および工作機械の運転方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3323502C1 (de) * 1983-06-30 1985-01-03 Index-Werke Kg Hahn & Tessky, 7300 Esslingen Revolver-Drehautomat
JP5309884B2 (ja) * 2008-10-21 2013-10-09 村田機械株式会社 工作機械
JP2010099750A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Murata Machinery Ltd 工作機械
JP5769146B2 (ja) * 2010-09-28 2015-08-26 Dmg森精機株式会社 旋盤

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018100693A1 (ja) 2019-07-18
WO2018100693A1 (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438937B2 (ja) 多関節ロボットアーム
US8549964B2 (en) Machine tool for turning operations
US11331736B2 (en) Moving system and gear-cutting machine
JP2004160643A (ja) 工具タレットおよび工作機械
JP2013059826A (ja) ワーク把持具及び旋盤のワークハンドリング方法
JP2008260120A (ja) 取扱マニピュレータ装置
JP4976757B2 (ja) 工作機械および複合型の工作機械
JP2018001364A (ja) 工作機械ユニット
JP6735354B2 (ja) 工作機械および加工機械ライン
JP6517782B2 (ja) ワーク自動搬送機
TWM452030U (zh) 工具機
JP5905327B2 (ja) 工作機械
JP6613080B2 (ja) 工作機械の搬送装置
JP6728373B2 (ja) ワーク自動搬送機
JP2003175442A (ja) 工作機械システム
JP2000210833A (ja) 工作物反転装置および方法
JP6876198B2 (ja) 工作機械
JP2010030029A (ja) Nc旋盤
JP4651878B2 (ja) 工作物搬送装置および加工システム
WO2022091260A1 (ja) 複合加工機
JP5536535B2 (ja) 並行2主軸旋盤
JP6745725B2 (ja) 工作機械
JPH0432197Y2 (ja)
JP2000117580A (ja) 搬送装置
WO2018100644A1 (ja) 多関節ロボットアーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6735354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250