JP5536535B2 - 並行2主軸旋盤 - Google Patents

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Description

本発明は、ベッド上に2本の主軸を並列に設置してなる並行2主軸旋盤に関するものである。
工作機械の一種として、特許文献1の如く、ベッド上に2本の主軸を並列に設置し、各主軸によってワークに異なる加工を施すことが可能な横型の並列2主軸旋盤が知られている。かかる横型並列2主軸旋盤には、通常、片方の主軸側から他方の主軸側へワークを移動させるためのワーク反転装置が設けられている。また、従来の横型並列2主軸旋盤は、上部に、ワークを着脱して搬送するためのガントリーローダが付設されており、当該機上ローダを利用してワークを搬送し、外部に設置されたワーク供給装置等と片方の主軸(最初に加工を施す主軸)との間、各主軸とワーク反転装置との間等で、ワークの着脱を行うようになっている。
特開2001−9666号公報
しかしながら、上記従来の機上ローダを備えた横型の並行2主軸旋盤は、機上ローダによってワークを高速で頻繁に上下させなければならないため、機上ローダの駆動装置を高パワーのものとし、機上ローダの各構成部材の強度を高くしなければならない。それゆえ、加工するワークのサイズが小さい場合であっても、大型の機上ローダを付設せざるを得ないため、コンパクトに設計することが困難である。加えて、主軸台を固定した旋盤では、直交3軸のサーボモータと旋回および前後動が可能な反転装置とを機上ローダに備えなければならないため、製造コストが高い、という不具合もある。
本発明の目的は、上記従来の並行2主軸旋盤が有する問題点を解消し、安価に、かつ、コンパクトに製造することが可能な並行2主軸旋盤を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、べッド上の中央部に2つの主軸台が並行して設置されており、各主軸台の外側に、それぞれ、主軸と直交したX軸および主軸に平行なZ軸に沿って移動可能な刃物台が付設された並行2主軸旋盤であって、各刃物台にタレットが付設されており、それらの各タレットに、それぞれ、ワークを把持するハンドをスイベルジョイント機構によってX軸とZ軸とに旋回割り出し可能なハンドリング装置が設けられており、それらのハンドリング装置の間でワークの受け渡しを行うことを特徴とするものである。

請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記各ハンドリング装置が、互いに一方がX軸方向に割り出されたとき他方がZ軸方向に割り出される2つのハンドを有していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、前記各ハンドリング装置が、タレットの回転に伴って互いに対向する位置に割り出されるとともに、互いに近接、離反する方向に移動可能になっていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の並行2主軸旋盤は、各刃物台に付設されたタレットに、それぞれ、ワークを把持するハンドをスイベルジョイント機構によってX軸とZ軸とに旋回割り出し可能なハンドリング装置が設けられているため、タレットの回転に伴いハンドリング装置を所定の位置に割り出すことによって、未加工ワークの受け取り、第一の主軸台における一次加工工程におけるワークの取り替え、第一の主軸台側から第二の主軸台側へのワークの受け渡し、第二の主軸台における二次加工工程におけるワークの取り替え、加工済みワークの排出(回収)までの一連の動作を全自動で行うことが可能である。また、機上ローダが不必要となるため、コンパクトに構成することができる上、保守作業の手間を低減することができる。さらに、上記した一連の動作に関する作動プログラムをNC加工用の作動プログラムに組み込むことができるため、取扱いが容易である上、作動の信頼性が高い。加えて、既存のNC軸を活用して、ハンドリング装置を所定の位置に割り出すものであるため、従来の並行2主軸旋盤を改造することによって、安価に構築することができる。
請求項2に記載の並行2主軸旋盤は、各ハンドリング装置が互いに一方がX軸方向に割り出されたとき他方がZ軸方向に割り出される2つのハンドを有しているため(すなわち、スイベルジョイント機構によって2つのハンドの位置を互いに入れ替えるように180°回転可能なものであるため)、主軸台からの加工済みワークの受け取りと未加工ワークの受け渡しを連続して行うことができ、並行2主軸旋盤のワーク交換にかかる時間を短縮することができる。
請求項3に記載の並行2主軸旋盤は、各ハンドリング装置がタレットの回転に伴って互いに対向する位置に割り出されるとともに、互いに近接、離反する方向に移動可能になっているため、片方のハンドリング装置から直接的に他方のハンドリング装置へワークを受け渡すことができる。したがって、請求項3に記載の並行2主軸旋盤によれば、第一の主軸台側から第二の主軸台側へのワークの受け渡しを短時間の内に実行することが可能となるため、作業効率がきわめて良好なものとなる。
並行2主軸旋盤の正面図である。 並行2主軸旋盤の平面図である。 並行2主軸旋盤の右側面図である。 刃物台のハンドリング装置設置部分を示す説明図(水平断面図)である。 刃物台のハンドリング装置設置部分を示す説明図(水平断面図)である。
以下、本発明に係る並行2主軸旋盤の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
<並行2主軸旋盤の構造>
図1〜図3は、それぞれ、本発明に係る並行2主軸旋盤の正面、平面、右側面を示したものである。並行2主軸旋盤31は、ベッド101上の中央部に、主軸台102(R側)および主軸台103(L側)が、Z軸に沿って平行に設けられており、それらの主軸台102,103の外側には、それぞれ、回転工具を付設可能な刃物台104(R側)、刃物台105(L側)が、X軸およびZ軸に沿ってスライド可能に設けられている。なお、R側の主軸台102およびL側の主軸台103は、略同一の構造を有しており、R側の刃物台104およびL側の刃物台105は、略同一の構造を有している。
また、並行2主軸旋盤1の右隣には、ワーク供給装置112が併設されており、未加工のワーク(素材)が、図示しないシュータから供給されるようになっている。一方、並行2主軸旋盤1の左隣には、加工品回収装置115が併設されており、加工後のワーク(製品)が、図示しないシュータに回収されるようになっている(すなわち、並行2主軸旋盤31は、R側が未加工ワーク供給側になっており、L側が製品回収側になっている)。
図4,図5は、刃物台104(105)のハンドリング装置設置部分を示したものであり、刃物台104(105)の本体部1には、回転割り出し可能なタレット2が設けられている。そして、当該タレット2の各ステーションの内部には、回転しないギヤーケース3が設けられており、そのギヤーケース3には、回転工具軸5、回転工具ドライブシャフト6、回転工具ホルダー7、連結溝8、ガイドリング9等からなる回転工具軸ユニット4が設けられている。
回転工具軸5は、主軸方向と直交する軸を中心として回転可能になっている。また、タレット2が旋回する際には、ギヤーケース3が回転せず、回転工具ドライブシャフト6にブレーキがかかることによって、回転工具ホルダー7の連結溝8の位相がずれないようになっている。一方、ギヤーケース3には、回転工具軸ユニット4のない円周部に、ガイドリング9が設けられており、タレット2がどのような回転位置であっても(加工ステーション以外に割り出された場合や旋回している場合であっても)、連結溝8の位相が同一に保たれるようになっている。
また、左右の刃物台104,105の各タレット2のステーションの内の一つずつには、それぞれ、ワークの受け渡しを行うためのハンドリング装置10a、ハンドリング装置10bが取り付けられている(なお、両者の構造は同一である)。ハンドリング装置10a(10b)は、べベルギヤー14,15、ハンドユニット16等によって構成されている。片方のべベルギヤー14は、回転工具軸5に外嵌されており、回転工具軸5の回転に伴って回転するようになっている。また、ハンドユニット16の基端に取り付けられたべベルギヤー15が、当該べベルギヤー14と噛合した状態になっており、回転工具軸5の回転に伴ってべベルギヤー14が回転すると、ハンドユニット16が、X軸と45°を成した軸(以下、L軸という)を中心として回転するようになっている。
加えて、タレット2に固着されたベース11のリニア軸受のレール12には、ナット13が移動可能に係合されており、ハンドリング装置10a(10b)は、そのナット13に固着された状態になっている。また、ベース11には、直動シリンダー20が設けられており、その直動シリンダー20のビストン21が、ブラケット22によって、ハンドリング装置10a(10b)と連結された状態になっている。そして、ハンドリング装置10a(10b)は、ピストン21の前後動に伴って、ナット13とともに、X軸方向に沿って前後動するようになっている。なお、べベルギヤー14の中心には、スプラインシャフト19が設けられており、ハンドリング装置10aが前後しても、回転工具軸5の旋回トルクをべベルギヤー14に伝えることができるようになっている(すなわち、ハンドリング装置10a(10b)がどの位置であっても、回転工具軸5の回転によりハンドユニット16を旋回させることができるようになっている)。
また、ハンドリング装置10aのハンドユニット16には、ハンド201(第一ハンド)およびハンド203(第二ハンド)が、互いに一方がX軸方向に割り出されたとき他方がZ軸方向に割り出されるように180°位相を異ならせた状態で設置されている(なお、後述するように、L側のハンドリング装置10bのハンドユニット16には、ハンド205(第一ハンド)およびハンド207(第二ハンド)が、同様の配置で設置されている)。また、それらのハンド201,203には、それぞれ、一対のグリッパ18,18が対峙するように設置されている。
上記の如く構成されたハンドリング装置10a(10b)は、刃物台のX軸およびZ軸の駆動とタレットの旋回とによって所定の位置に割り出し可能になっている。加えて、回転継手23の内部を通る配管24を介して、外部のコンプレッサ(図示せず)と接続されている。そして、当該コンプレッサからのエアー圧により直動シリンダー20を駆動させることによって、X軸方向に沿って前後動させることができるようになっている。また、NC駆動される回転工具軸5の回転によって、ハンドユニット16を、L軸を中心として180°旋回させることができるようになっている。加えて、コンプレッサからのエアー圧によりアクチュエータ17,17を駆動させることによって、ハンド201およびハンド203の各グリッパ18,18を開閉させることができるようになっている。
一方、ベッド101上に設けられた主軸台102、主軸台103、刃物台104、刃物台105の上面、背面、および左右の側面を覆うように、全体カバー111が設けられている。さらに、主軸台102および主軸台103の中間には、仕切りカバー108が設けられており、当該仕切カバー108によって、全体カバー111の内部が、加工室106(R側)と加工室107(L側)とに区画された状態になっている。また、仕切りカバー108の中央付近には、R側のハンドリング装置10aからL側のハンドリング装置10bへワークの受け渡しを行うための通過孔109が穿設されている。加えて、通過孔109には、シャッタカバー110が付設されており、ワークの加工中にはシャッタカバー110がスライドして通過孔109が閉じられ、ワークの受け渡し時にはシャッタカバー110が逆方向にスライドして通過孔109が開くようになっている。
また、全体カバー111の右側面の中央付近には、通過孔113が設けられており、その通過孔113を利用して、ハンドリング装置10aが未加工ワーク供給装置112からワークを受け取ることができるようになっている。加えて、通過孔113にはシャッタカバー114が付設されており、ワークの加工中にはシャッタカバー114がスライドして通過孔113が閉じられ、ワークの受け渡し時にはシャッタカバー114が逆方向にスライドしてスライドして通過孔113が開くようになっている。
一方、全体カバー111の左側面の中央付近には、通過孔116が設けられており、その通過孔116を利用して、ハンドリング装置10bが加工品回収装置115へワークを受け渡す(排出する)ことができるようになっている。加えて、通過孔116にはシャッタカバー117が付設されており、ワークの加工中にはシャッタカバー117がスライドして通過孔116が閉じられ、ワークの受け渡し時にはシャッタカバー117が逆方向にスライドしてスライドして通過孔116が開くようになっている。
<並行2主軸旋盤の作動内容>
上記の如く構成された並行2主軸旋盤31は、右外側に位置した未加工ワーク供給装置112から未加工のワークaを受け取り、R側の主軸台102において刃物台104によりワークに一次加工を施した後に、その一次加工後のワークをL側に受け渡し、L側の主軸台102において刃物台105によりワークに二次加工を施して、その二次加工後のワークcを左外側の加工品回収装置115へ排出する。以下、並行2主軸旋盤31が複数のワークを連続加工する際の作動内容について、図1,2等に基づいて説明する。
A.未加工のワークの受け取り動作
ハンドリング装置10aが未加工ワーク供給装置112から未加工のワークaを受け取る場合には、まず、R側の刃物台104のタレット2を主軸に平行な軸回りに回転させて、ハンドリング装置10aが取り付けられたステーションを、右側真横の水平位置に割り出す。次に、全体カバー111の右端に設けられたシャッタカバー114をスライドさせて通過孔113を開成する。さらに、その状態で、第一ハンド201を、回転工具軸5を回転させて、未加工ワーク供給装置112のワークaと対峙するように割り出す。そして、シリンダー20を伸長させてハンドリング装置10aをX軸に沿って右側(+側)へスライドさせることにより、第一ハンド201をワークaにアプローチさせた後に、第一ハンド201のグリッパ18,18によってワークaを把握させる。
第一ハンド201によりワークaを把握させた後には、シリンダー20を収縮させてハンドリング装置10aをX軸に沿って左側(−側)へスライドさせた後に、シャッタカバー114を閉成することによって、ワークaの受け取り動作を完了する。
B.一次加工後のワークの取り替え動作
R側の主軸台102において一次加工を行った後のワークbを取り外して、未加工のワークaを主軸台102へ装着する場合(すなわち、一次加工用のワークを取り替える場合)には、まず、刃物台104のタレット2をT軸回りに回転させて、ハンドリング装置10aを加工ステーションに割り出す。次に、刃物台104をZ軸に沿って後方にスライドさせることにより、ハンドリング装置10aの第二ハンド203を、R側の主軸台102のチャック124にアプローチさせる。さらに、第二ハンド203のグリッパ18,18によって一次加工後のワークbを把握させた後に、刃物台104をZ軸に沿って前方へスライドさせることにより、ワークbをチャック124から引き抜くことによって、一次加工後のワークbの脱着動作を完了する。
しかる後、未加工のワークaを把持した第一ハンド201を、回転工具軸5を回転させて、チャック124に対峙するように割り出し、刃物台104をZ軸に沿って後方へスライドさせることによって、チャック124にアプローチさせる。そして、第一ハンド201のグリッパ18,18に把持された未加工ワークaをチャック124によって把握させるとともに、第一ハンド201のグリッパ18,18を開放し、しかる後、刃物台104をZ軸に沿って前方へスライドさせることによって、一次加工用のワークの取り替え動作を完了する。
C.R側の刃物台からL側の刃物台へのワークの受け渡し動作
上記の如く主軸台102のチャック124から取り外した一次加工後のワークbを、R側の刃物台104のハンドリング装置10aからL側の刃物台105のハンドリング装置10bへ受け渡す場合には、まず、仕切りカバー108のシャッタカバー110をスライドさせて通過孔109を開成する。次に、シリンダー20を伸長させてハンドリング装置10aをX軸に沿って左側(−側)にスライドさせることにより、通過孔109にアプローチさせた後に、刃物台104をX軸に沿って左側(−側)にスライドさせることにより、第二ハンド203に把持されているワークbを、L側の刃物台105のハンドリング装置10bの第一ハンド205にアプローチさせる。しかる後、そのハンドリング装置10bの第一ハンド205のグリッパ18,18によってワークbを把握させた後に、ハンドリング装置10aの第二ハンド203のグリッパ18,18を開放し、しかる後、刃物台104をX軸に沿って右側(+側)へスライドさせるとともに、刃物台105をX軸に沿って左側(−側)へスライドさせることによって、刃物台104から刃物台105へのワークbの受渡し動作を完了する。そのようにハンドリング装置10bがワークbを受け取ると、L側の主軸台103において刃物台105によりワークbに二次加工を施すことが可能となる。これによりR側の刃物台104は、先にR側の主軸台102のチャックに取り付けたワークaの加工を開始する。
D.二次加工後のワークの取り替え動作
L側の主軸台103において二次加工を行った後のワークcを取り外して、一次加工後のワークbを主軸台103へ装着する場合(すなわち、二次加工用のワークを取り替える場合)には、まず、刃物台105を、Z軸に沿って後方にスライドさせることにより、ハンドリング装置10bの第二ハンド207を、L側の主軸台103のチャック125にアプローチさせる(なお、上記Cの動作の終了後には、ハンドリング装置10bは加工ステーションに割り出された状態になっている)。次に、第二ハンド207のグリッパ18,18によって二次加工後のワークcを把握させた後に、刃物台105をZ軸に沿って前方へスライドさせることによって、ワークcをチャック125から引き抜くことによって、二次加工後のワークcの脱着動作を完了する。
しかる後、一次加工後のワークbを把持した第一ハンド205を、回転工具軸5を回転させて、チャック125に対峙するように割り出し、刃物台105をZ軸に沿って後方へスライドさせることによって、チャック125にアプローチさせる。そして、第一ハンド205のグリッパ18,18に把持された一次加工後のワークbをチャック125によって把握させるとともに、第一ハンド205のグリッパ18,18を開放し、しかる後、刃物台105をZ軸に沿って前方へスライドさせることによって、二次加工用のワークの取り替え動作を完了する。
E.二次加工後のワークの回収動作
L側の主軸台103において二次加工を行った後のワークcを加工品回収装置115によって回収する場合には、まず、L側の刃物台105のタレット2を主軸に平行な軸回りに回転させて、第二ハンド207によりワークcを把握させたハンドリング装置10bが取り付けられたステーションを、左側真横の水平位置に割り出す。そのようにハンドリング装置10bが取り付けられたステーションが左側真横の水平位置に割り出されると、第二ハンド207が、並行2主軸旋盤31の左外側に位置した加工品回収装置115のワーク回収手段と対峙した状態となる。次に、全体カバー111の左端に設けられたシャッタカバー117をスライドさせて通過孔116を開成する。そして、シリンダー20を伸長させてハンドリング装置10bをX軸に沿って左側(−側)へスライドさせることにより、第二ハンド207を加工品回収装置115のワーク回収手段内へ到達させた後に、第二ハンド207のグリッパ18,18を開放することによりワークcをワーク回収手段内へ載置する。そのようにワークcをワーク回収手段内へ載置した後には、シリンダー20を収縮させてハンドリング装置10bをX軸に沿って右側(+側)へスライドさせた後に、シャッタカバー117を閉成することによって、ワークcの回収動作を完了する。
<並行2主軸旋盤の効果>
並行2主軸旋盤31は、上記の如く、刃物台104のタレット2にハンドリング装置10aが設けられており、刃物台105のタレット2にハンドリング装置10bが設けられているため、各タレット2,2の回転に伴い各ハンドリング装置10a,10bを所定の位置に割り出すことによって、未加工ワークの受け取り、R側の主軸台102における一次加工工程におけるワークの取り替え、主軸台102側から主軸台103側へのワークの受け渡し、L側の主軸台103における二次加工工程におけるワークの取り替え、加工済みワークの回収までの一連の動作を全自動で行うことができる。また、機上ローダが不必要であるため、コンパクトに構成することができる上、保守作業の手間を低減することができる。さらに、上記した一連の動作に関する作動プログラムをNC加工用の作動プログラムに組み込むことができるため、取扱いが容易である上、作動の信頼性が高い。
また、並行2主軸旋盤31は、ハンドリング装置10aがハンド201,203を有しているとともに、スイベルジョイント機構によって、ハンド201,203の位置を互いに入れ替えるように180°回転可能になっているとともに、ハンドリング装置10bがハンド205,207を有しているとともに、スイベルジョイント機構によって、ハンド205,207の位置を互いに入れ替えるように180°回転可能になっている。それゆえ、未加工ワークの受け取り、一次加工工程におけるワークの取り替え、主軸台102側から主軸台103側へのワークの受け渡し、二次加工工程におけるワークの取り替え、加工済みワークの排出までの一連の動作を、非常にスムーズに、かつ、短時間の内に実行することができる。
さらに、並行2主軸旋盤31は、各ハンドリング装置10a,10bが、タレット2の回転に伴って互いに対向する位置に割り出されるとともに、互いに近接、離反する方向に移動可能になっており、R側のハンドリング装置10aから直接的にL側のハンドリング装置10bへワークを受け渡すことができるため、主軸台102側から主軸台103側へのワークの受け渡しを短時間の内に実行することが可能であり、作業効率がきわめて良好である。
<並行2主軸旋盤の変更例>
本発明に係る並行2主軸旋盤の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、主軸台、刃物台、タレット、ハンドリング装置等の形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、ハンドリング装置は、上記実施形態の如く、エアー圧で作動するものに限定されず、油圧で作動するもの等に変更することも可能である。また、ハンドリング装置は、2つのグリッパによってワークを把持するものに限定されず、3個以上の把持手段を利用してワークを把持するものに変更することも可能である。
本発明の並行2主軸旋盤は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、ワークに各種の加工を施すための旋盤装置として好適に用いることができる。
2・・タレット
102,103・・主軸台
104,105・・刃物台
10a,10b・・ハンドリング装置
201,203,205,207・・ハンド

Claims (3)

  1. べッド上の中央部に2つの主軸台が並行して設置されており、各主軸台の外側に、それぞれ、主軸と直交したX軸および主軸に平行なZ軸に沿って移動可能な刃物台が付設された並行2主軸旋盤であって、
    各刃物台にタレットが付設されており、それらの各タレットに、それぞれ、ワークを把持するハンドをスイベルジョイント機構によってX軸とZ軸とに旋回割り出し可能なハンドリング装置が設けられており、
    それらのハンドリング装置の間でワークの受け渡しを行うことを特徴とする並行2主軸旋盤。
  2. 前記各ハンドリング装置が、互いに一方がX軸方向に割り出されたとき他方がZ軸方向に割り出される2つのハンドを有していることを特徴とする請求項1に記載の並行2主軸旋盤。
  3. 前記各ハンドリング装置が、タレットの回転に伴って互いに対向する位置に割り出されるとともに、互いに近接、離反する方向に移動可能になっていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の並行2主軸旋盤。
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