JPH0740101A - Nc多軸自動盤のワーク搬送装置 - Google Patents

Nc多軸自動盤のワーク搬送装置

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JPH0740101A
JPH0740101A JP20470793A JP20470793A JPH0740101A JP H0740101 A JPH0740101 A JP H0740101A JP 20470793 A JP20470793 A JP 20470793A JP 20470793 A JP20470793 A JP 20470793A JP H0740101 A JPH0740101 A JP H0740101A
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JP
Japan
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work
chuck
holding
self
station
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Application number
JP20470793A
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English (en)
Inventor
Takaharu Toida
隆治 樋田
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0740101A publication Critical patent/JPH0740101A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NC多軸自動盤においてワークを把持したま
まのチャックを位相を高精度に保って移送することがで
きるワーク搬送装置を提供する。 【構成】 ワークWを把持した複数の自己把持形チャッ
ク16をインデックスプレート15により順次加工ステ
ーションA,Aに割出して切削加工を行い、ワーク着脱
ステーションBにてワークの着脱を行うNC多軸自動盤
において、インデックスプレート15及びグリッパヘッ
ド53のチャック挿入穴に必要に応じて圧力流体により
内径が縮む弾性リング17に位相ずれ防止手段とを設
け、ワーク着脱ステーションにチャックが割出されると
Z軸移動可能な仮受ユニット48側のチャックに一旦ワ
ークを渡したあと、グリッパヘッド53にて両チャック
を同時に把持し、位相をずらすことなく同一機械内での
反転を行うか又は複数機械間の反転搬送を行って表裏両
面の加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合加工を行うNC多軸
自動盤においてワークの回転方向の位置である位相を正
確に保って移送を行うワーク搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多軸自動盤には量産用として図14に示
すようなカム式多軸自動盤が古くからあるが、段取り換
えに時間と労力を要するため中量以下のワークには対応
が難しいという欠点を有している。このため開発された
多軸自動盤に特公昭60−59083号で公知のタンテ
ーブル型旋盤がある。このものは図13(a)〜(c)
に示すように基台101上のインデックステーブル10
2にワークWを自己把持するチャックユニット103を
円周上の三箇所に配設して、左右二個の加工位置Aとそ
の中間前方の一個のワーク着脱位置Bとに順次送り回動
するようにし、各加工位置A,Aではその下側のスピン
ドルユニット104とクラッチ105を介して連結され
て回転駆動が与えられ、各加工位置A,Aにはその上側
に加工ユニット106が設けられた構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた特
公昭60−59083号のタンテーブル形旋盤は、チャ
ックユニット103移送時にワークの位相を正確に保つ
手段がなく、旋削とミーリング加工,ドリリング加工等
を一台で行う複合加工の場合加工範囲に制約が生じると
いう問題を有し、更に表裏加工ができないという問題を
も有している。本発明は従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは複合加工の幅を拡げるために位相を正確に保って搬
送でき、その上表裏加工をも可能とするNC多軸自動盤
のワーク搬送装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明におけるNC多軸自動盤のワーク搬送装置は、
回転可能な主軸を水平方向に有する複数の加工ステーシ
ョンと固定軸を前記主軸と平行に有する一つのワーク着
脱ステーションをXY平面上における円周上等間隔に有
し、旋回割出し可能なインデックスプレートにより前記
各ステーションと同数の自己把持形チャックをワークを
把持したまま1ステーションずつ搬送して順次加工を進
めるNC多軸自動盤において、前記主軸及び固定軸と前
記自動把持形チャックに係脱自在に互いに噛合する歯状
の位置決めクラッチを設け、前記主軸及び固定軸の位置
決めクラッチの所定の歯筋がすべて同一位相になるよう
に前記主軸を停止させるC軸制御手段を設け、前記イン
デックスプレートの前記自己把持形チャックを着脱可能
に把持する部材と前記自己把持形チャックのチャック本
体に位相ずれを防止する手段を設けてなり、位相を保っ
て自己把持形チャックを搬送することができるようにし
たものである。
【0005】またワーク着脱ステーションに対向して自
己把持形チャックを着脱可能に保持する仮受ユニットを
Z軸移動可能に設け、ワーク着脱ステーションにワーク
を掴み替えることができるようにしたものである。また
仮受ユニットとワーク着脱ステーションの自己把持形チ
ャックを同時に把持して180°反転する手段を設け、
該反転手段のチャック把持部材と前記自己把持形チャッ
クのチャック本体に反転時の位相ずれを防止する手段を
設けてなり、位相を保って自己把持形チャックを反転し
て表裏加工ができるようにしたものである。
【0006】
【作用】請求項1のワーク搬送装置はインデックスプレ
ートのチャック把持部材に設けた複数の凸部をチャック
本体の複数の止まり穴に係合させて、移送中における位
相ずれを防止し、加工ステーションの各主軸の位置決め
クラッチの所定の歯筋が常にワーク着脱ステーションの
固定軸と同一位相になるように主軸を定位置停止させる
ことで正確に位相を保ってチャックごとワークを搬送す
る。
【0007】請求項3のワーク搬送装置は、ワーク着脱
ステーションに対向する仮受ユニット側のチャックに表
側加工の終わったワークを把持したのち、反転手段の位
相ずれ防止手段を有するグリッパヘッドによりワーク着
脱ステーション側と仮受ユニット側のチャックを把持し
て180°反転し、同一機械のワーク着脱ステーション
に取付けるか又は加工ラインを構成する他の機械のワー
ク着脱ステーションにワークを反転把持したチャックを
移送して表裏加工を連続して行う。
【0008】
【実施例】以下本実施例について図面にもとづいて説明
する。 第1実施例 図1は二個の加工ステーションA,Aとその中央上方に
一個のワーク着脱ステーションBとを有するNC多軸自
動盤の構成図である。1は基台で、主軸頭2を一体に有
し、主軸頭2に二本の主軸3A,3Bが複数の軸受によ
り回転可能かつ平行に軸承されている。更に基台1上に
は二組のZ軸方向の案内1a,1bが設けられており、
このZ軸案内1a,1b上に第1サドル4が、またZ軸
案内1b上に第2サドル5がそれぞれ移動位置決め可能
に載置されている。そして第1サドル4,第2サドル5
上に設けられているX軸方向の案内上に中台を介して第
1刃物台6,第2刃物台7がそれぞれ移動位置決め可能
に載置されている。
【0009】第1刃物台6,第2刃物台7にZ軸方向の
旋回中心軸のまわりで旋回割出し可能に第1タレット
9,第2タレット11がそれぞれ設けられており、第1
タレット9、第2タレット11の外周に回転工具用と固
定工具用の工具取付ステーションが等間隔に設けられて
いる。主軸頭2上に着脱台12が固着されており、着脱
台12に固定軸13が主軸3A,3Bと平行に嵌着され
ている。この固定軸13と二本の主軸3A,3Bの各軸
心はXY平面上における円周上三等分位置に設定されて
おり、この各軸心の中央に回転可能かつ軸方向移動可能
に支持されZ軸方向を向く旋回中心軸14の先端にイン
デックスプレート15が嵌着されている。
【0010】インデックスプレート15には固定軸1
3、主軸3A,3Bに対応する穴が三つ等間隔に穿設さ
れており、この三つの穴に後述の自己把持形チャック1
6を着脱可能に把持する部材が設けられている。この把
持部材は、図3,図4に示すように、三つの穴にU字形
断面形状の弾性リング17が固着され、弾性リング17
内に弾性体のチューブ18が取付けられており、弾性リ
ング17の内周等間隔に凸部17aが一体に設けられて
いる。そしてチューブ18には旋回中心軸14の中心穴
を経て圧油又は圧力空気等の圧力流体が必要に応じて供
給されるようになっており、チューブ18の膨張により
弾性リング17の内径が縮んで自己把持形チャック16
を把持する。
【0011】自己把持形チャック16は、図6に示すよ
うに、チャック本体21内に軸方向移動可能に嵌挿され
ているプランジャ22がばね23により常時引込勝手に
付勢されており、チャック本体21の前面に放射状に削
設されている複数のT溝に沿って移動可能に設けられて
いるマスタジョー24の後端が、このプランジャ22の
テーパ溝22aに係合している。マスタジョー24に把
持爪25が位置移動可能に固着されており、プランジャ
22が圧力流体によりばね23の力に抗して押し出され
ると、図6(b)に示すように把持爪25が開いてワー
クWの着脱が可能となり、圧力流体が切れると図6
(c)に示すようにプランジャ22がばね23の力で引
込まれてワークWを自己保持するようになっている。
【0012】更にチャック本体21の外周には図5に示
すような弾性リング17と当接するR溝21aと凸部1
7aと係合する複数の止まり穴21bとを有し、後端面
にクラウン歯形状の位置決めクラッチ26Aが固着され
ている。この位置決めクラッチ26Aに係合する相手の
位置決めクラッチ26Bは、主軸3A,3B及び固定軸
13の先端にそれぞれ固着されており、位置決めクラッ
チ26A,26Bには所定の歯筋26aが設定されてい
る。そして主軸3A,3Bの位置決めクラッチ26Bの
歯筋26aは図示しないパルス発生器の1回転信号位置
からの角度がNCに登録されており、固定軸13の歯筋
26aに対して主軸3A,3Bの歯筋26aの位相が常
に合うように主軸停止させるC軸制御手段が設けられて
いる。
【0013】主軸3A,3Bには後端に流体圧駆動のダ
ブルシリンダ27がそれぞれ同心に固着されており、ダ
ブルシリンダ27はチャック本体引込用シリンダ27a
と、爪開閉用シリンダ27bを同心に有している。シリ
ンダ27aのピストン28と一体のピストンロッド29
は主軸3A,3Bの中心穴に軸方向移動かつ回転可能に
嵌挿されるドローチューブ31に連結され、シリンダ2
7bのピストン32と一体のピストンロッド33は、ド
ローバー34に連結されている。ピストン28,32の
外周にはそれぞれリードカム28a,32aが刻設され
ており、ダブルシリンダ27にこのリードカム28a,
32aに係合するピン30が取付けられている。
【0014】更にダブルシリンダ27の後端に回転継手
35が取付けられており、回転継手35の本体は支え3
6による回転が阻止されている。そしてこの回転継手3
5を通じてシリンダ27aに供給される圧力流体は図示
しない圧力調整弁により供給圧力が高低二段に切り換え
られるようになっている。ドローチューブ31先端の外
周鍔とドローバー34の先端の内周鍔にはバヨネット3
1a,34aの切欠きが刻設されており、バヨネット3
1aはチャック本体21後端のバヨネット21bとまた
バヨネット34aはプランジャ22後端のバヨネット2
2bと係脱自在に係合するようになっている。
【0015】更に固定軸13にも同様にチャック本体引
込用シリンダ37aと爪開閉用シリンダ37bとを有す
るダブルシリンダ37が固着されており、バヨネット3
8aを有するドローチューブ38と、バヨネット39a
を有するドローバー39が固定軸13の中心穴に軸方向
移動可能に嵌挿されてピストン41,42と一体のピス
トンロッドと連結されており、ピストン41,42には
リードカム41a,42aがそれぞれ刻設されている。
【0016】続いて第1実施例の作用について説明す
る。今、加工ステーションA,Aに割出されたチャック
16にそれぞれ把持されているワークWに対して切削加
工が行われており、この間にワーク着脱ステーションB
に割出されたチャック16のワークWの着脱が行われよ
うとしている。先ずダブルシリンダ37の爪開閉用シリ
ンダ37aの後室に高圧の圧力流体が送り込まれると、
ドローバー39が前進して図8の動作説明表図(a)に
示すようにバヨネット39a,22bが互いに分離可能
な位相で、ばね23の力に抗してプランジャ22が押し
出されて把持爪25が開き、ロボット又はローダ等によ
り加工済ワークWが取外されたあと、未加工ワークWが
挿入される。
【0017】次いで爪開閉用シリンダ37aの後室に供
給されている圧力流体が低圧に切換えられると、図8の
(b)に示すようにばね23の力によりドローバー39
が後退し、把持爪25が閉じてワークWを保持し、切削
加工の終わるまで待機する。切削加工が終わると主軸3
A,3Bが定位置停止して所定歯筋26aが固定軸13
の歯筋と同一位相となり、ダブルシリンダ27,37の
チャック本体引込用シリンダ27b,37bの後室に圧
力流体が送られ、ドローチューブ31,38が回転しな
がら押し出されてクランプが解除され、バヨネット31
a,21bが互いに分離可能な位相となる。
【0018】同時にチューブ18に圧力流体が送られて
弾性リング17の内径が縮み、チャック16がインデッ
クスプレート15に把持され、凸部17aがチャック本
体21の穴21bと係合して、移送中の位相ずれが防止
される。次いで図示しないアクチュエータにより旋回中
心軸14,インデックスプレート15が軸方向に前進し
て、チャック16が主軸3A,3B及び固定軸13から
離れて、位置決めクラッチ26A,26Bが離れると同
時にバヨネットが分離し、図示しないNC制御のサーボ
モータにより120°旋回して各チャック16が1ステ
ーション送られる。
【0019】このとき主軸3A,3Bは位置決めクラッ
チ26Bの所定の歯筋26aが指定位置を向いて停止し
ているので、インデックスプレート15の後退で各バヨ
ネットが結合し、位置決めクラッチ26A,26Bの所
定の歯筋同志が噛合する。次いでダブルシリンダ27,
37のチャック本体引込用シリンダ27a,37aの前
室に圧力流体が送られて、ピストン28,41及びドロ
ーチューブ31,38が旋回しながら後退し、バヨネッ
ト31a,21b及び38a,22bがそれぞれ係合し
て、チャック16が主軸3A,3B及び固定軸13にそ
れぞれクランプされる。
【0020】同時にダブルシリンダ27の爪開閉用シリ
ンダ27bの前室に高圧の圧力流体が送られドローバー
34が旋回しながら後退し、図8の(c)に示すように
バヨネット34a,22bが係合して圧力流体の力でプ
ランジャ22が引き込まれて、ワークWが爪25に強力
に把持され、チューブ18への圧力流体の供給が止まっ
て弾性リング17の内径が大きくなり、チャック16を
開放したのち加工ステーションA,Aにおける切削加工
が開始される。
【0021】このように主軸3A,3Bの歯筋26aを
所定位置に停止し、インデックスプレート15によるチ
ャック移送時の位相ずれを凸部17aと止まり穴21b
の係合により防止しているので、チャックごとワークの
搬送を行っても位相ずれを生じることはない。しかし停
電等でシステムが稼働中に停止した場合、位相方向の原
点復帰が必要なことがある。この場合主軸3A,3B側
については主軸パルスジェネレータの1回転信号から所
定の歯筋26aの絶対座標は決定しているので原点復帰
を行う必要はないが、チャック16についてはチャック
本体21の所定の歯筋から一定角度位置に磁性体の原点
マーク43を取付けておき、この原点マークを検出する
センサを本機側に取付けることにより容易に絶対原点を
見つけることができる。
【0022】第2実施例 第2実施例の第1実施例と異なるところはワークWの反
転及び同一機械又は機械間の搬送を可能とする反転搬送
手段を有するところであり、NC多軸加工機については
殆ど同一である。従って説明の重複を避けるため同一個
所には同一符号を付して説明を省略し必要個所のみの説
明とする。図9に示すように機台1の後端面に支え45
が立設され、着脱台12の両側にブラケット46が一体
に設けられており、支え45とブラケット46間に二本
のガイドバー47がZ軸方向を向き平行に取付けられて
いる。
【0023】このガイドバー47に反転用の仮受ユニッ
ト48が軸方向移動可能に設けられており、仮受ユニッ
ト48はワーク搬送ステーションの固定軸13と同心か
つ対向して同様の図示しない第2固定軸を有している。
この第2固定軸の先端に第1実施例の位置決めクラッチ
26Bと同様の図示しない位置決めクラッチが固着され
ており、後端に第1実施例のダブルシリンダ37と同様
のダブルシリンダ50が同心に固着されている。そして
第2固定軸の中心穴内に先端にバヨネットを有する図示
しないドローチューブとドローバーが回転及び軸方向移
動可能に嵌挿されている。
【0024】更に図10に示すように本機の上方に走行
ビーム49がZ軸方向に架設されており、走行ビーム4
9に沿って移動位置決め可能に設けられているキャリア
51に、グリッパアーム52がY軸方向に移動位置決め
可能に支持されている。グリッパアーム52の先端にグ
リッパヘッド53がXZ平面上において旋回可能に設け
られており、グリッパヘッド53は図11に示すように
流体圧シリンダ54によりラック55,ピニオン56を
介して180°旋回される。
【0025】グリッパヘッド53にはチャック本体の外
径より僅かに大きい貫通穴が穿設されており、この貫通
穴の両端に第1実施例と同様の凸部17aを有する弾性
リング17が取付けられている。そして弾性リング17
内に弾性体のチューブ18が取付けられており、チュー
ブ18に必要に応じて圧力流体が供給されるようになっ
ている。更にチャック本体21にはR溝21aの他に、
このグリッパヘッド53により把持されるR溝21cと
複数の止まり穴21dが設けられている。
【0026】続いて第2実施例の作用について説明す
る。表側の加工が終わったワークWを把持するチャック
16がワーク着脱ステーションBに割出されて第2固定
軸にチャック本体21がクランプされると、仮受ユニッ
ト48がZ軸方向着脱ステーション側へ前進し、仮受ユ
ニット48側チャック16の開かれた把持爪25内にワ
ークWの加工済の部分が挿入され、把持爪25が閉じて
ワークWを反転把持し、着脱ステーションB側のチャッ
ク16の把持爪が開いて把持替えが行われたあと、仮受
ユニット48が反着脱ステーション側へ後退する。
【0027】次いで上方位置で待機中のグリッパアーム
52がY軸方向下側に下降して、グリッパヘッド53が
両方のチャック16と同心となり、キャリア51がZ軸
方向着脱ステーション側に移動しグリッパヘッド53の
一方の弾性リング17がチャック本体21のR溝21c
の位置に来て停止する。次いで仮受ユニット48がZ軸
方向着脱ステーション側に前進して仮受ユニット側のチ
ャック本体21のR溝21cがグリッパヘッド53の他
方の弾性リング17の位置に来て停止する。次いでチュ
ーブ18に圧力流体が送られて弾性リング17の内径が
縮んで、両方のチャックを同時に把持し、凸部17aが
R溝の止まり穴21dに係合して位相ずれを防止する。
【0028】次いでダブルシリンダ37,50により固
定軸13及び第2固定軸に対する両チャックのクランプ
が解除されたのち、仮受ユニット48が反着脱ステーシ
ョン側に後退してチャックから離れ後退端位置となり、
更にキャリア51が反着脱ステーション側に移動してほ
ぼ中央位置となる。グリッパヘッド53が180°旋回
して、表側加工が終わったワークWを把持するチャック
16が着脱ステーション側で、空のチャックが仮受ユニ
ット側となる。次いで再びキャリア51が着脱ステーシ
ョン側に移動してワークを把持するチャック16が固定
軸13に当接し、仮受ユニット48が着脱ステーション
側に前進して第2固定軸が空のチャックに当接する。
【0029】次いでダブルシリンダ37,50により両
チャックが固定軸13及び第2固定軸にクランプされた
のち、グリッパヘッド53の弾性リング17が開き、仮
受ユニット48が反着脱ステーション側に後退して後退
端となり、同時にキャリア51が反着脱ユニット側に僅
かに移動したのち、グリッパアーム52がY軸方向上方
に移動して待機する。そして着脱ステーションのワーク
Wを有するチャック16は、加工ステーションにおける
切削加工が終わるまで待機する。
【0030】図12はNC多軸自動旋盤を複数台直列に
配置した一例を示す図で、キャリア51及びグリッパア
ーム部材52,53を各機械共通とすることで、一台の
反転搬送手段による複数台の反転加工が可能となる。ま
た工程分割数の多い複雑なワークは、1号機より順次つ
ぎの機械へチャックごとワークを反転搬送して連続加工
を行う加工ステーションを構成することもできる。尚、
固定軸13及び第2固定軸は必ずしも独立した一本の軸
とする必要となく、着脱台12及び仮受ユニット48と
一体とし、軸心に対して同心に位置決めクラッチ26B
及びダブルシリンダ37,50等を直接着脱台及び仮受
ユニットに取付けることができるのは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。位相を正確に保って移
送できるワーク搬送装置としたので、工程分割形複合加
工が可能なNC多軸自動旋盤となり、表裏とも位相を厳
密に扱う加工ができるようになる。更に着脱ステーショ
ンを別に有しているのでワークの着脱及び反転搬送を切
削加工中に行うことができ、サイクルタイムの短縮が計
れる。着脱台に主軸がないことや、仮受ユニットによる
反転で対向2主軸旋盤に比し小形によるので安価な機械
となり、複数台並設することで工程分割数の多い複雑な
ワークにもフレキシブルに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のNC多軸自動盤の(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図2】主軸台部分の断面図である。
【図3】チャック把持用弾性リングの部分斜視図であ
る。
【図4】インデックスプレートのチャック把持部の断面
図である。
【図5】チャックのR溝と止まり穴を示す部分断面図で
ある。
【図6】自己把持形チャックの状態図で(a)は自己把
持形チャックの爪が自然に閉じた状態を示す図、(b)
は爪開の状態を示す図、(c)はワークを自己把持した
状態を示す図である。
【図7】ダブルシリンダ部分の断面図である。
【図8】チャックの開閉及びバヨネットの状態を示す動
作説明用表図である。
【図9】第2実施例の反転移送装置を有するNC多軸自
動盤の本機の図で(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
【図10】反転搬送手段を有するNC多軸自動盤全体の
図で(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図11】反転搬送手段のグリッパヘッドの断面図であ
る。
【図12】NC多軸自動盤を複数台配置した加工ライン
の一例を示す図である。
【図13】従来の技術のタンテーブル形旋盤で、(a)
は上視図、(b)は側面図、(c)は主軸とチャックユ
ニットの断面図である。
【図14】従来のカム式多軸自動盤の概略図である。
【符号の説明】
1 基台 2 主軸台 3A,3B 主軸 6 第1刃物台 7 第2刃物台 9 第1タレット 11 第2タレット 12 着脱台 13 固定軸 15 インデック
スプレート 48 仮受ユニット 49 走行ビーム 51 キャリア 52 グリッパア
ーム 53 グリッパヘッド A 加工ステーシ
ョン B ワーク着脱ステーション

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な主軸を水平方向に有する複数
    の加工ステーションと固定軸を前記主軸と平行に有する
    一つのワーク着脱ステーションをXY平面上における円
    周上等間隔に有し、旋回割出し可能なインデックスプレ
    ートにより前記各ステーションと同数の自己把持形チャ
    ックをワークを把持したまま1ステーションずつ搬送し
    て順次加工を進めるNC多軸自動盤において、前記主軸
    及び固定軸と前記自動把持形チャックに係脱自在に互い
    に噛合する歯状の位置決めクラッチを設け、前記主軸及
    び固定軸の位置決めクラッチの所定の歯筋がすべて同一
    位相になるように前記主軸を停止させるC軸制御手段を
    設け、前記インデックスプレートの前記自己把持形チャ
    ックを着脱可能に把持する部材と前記自己把持形チャッ
    クのチャック本体に位相ずれを防止する手段を設けてな
    り、位相を保って自己把持形チャックを搬送することが
    できるようにしたことを特徴とするNC多軸自動盤のワ
    ーク搬送装置。
  2. 【請求項2】 ワーク着脱ステーションに対向して自己
    把持形チャックを着脱可能に保持する仮受ユニットをZ
    軸移動可能に設け、ワーク着脱ステーション側にワーク
    を掴み替えることができるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のNC多軸自動盤のワーク搬送装置。
  3. 【請求項3】 仮受ユニットとワーク着脱ステーション
    の自己把持形チャックを同時に把持して180°反転す
    る手段を設け、該反転手段のチャック把持部材と前記自
    己把持形チャックのチャック本体に反転時の位相ずれを
    防止する手段を設けなり、位相を保って自己把持形チャ
    ックを反転して表裏加工ができるようにしたことを特徴
    とする請求項2記載のNC多軸自動盤のワーク搬送装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100392810B1 (ko) * 2001-03-14 2003-07-28 화천기공 주식회사 초정밀 선반의 공작물 자동 교환장치 및 방법
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CN104070186A (zh) * 2014-06-20 2014-10-01 温州职业技术学院 具有自动上下料功能的数控车床
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