JP2023041249A - 加工システム - Google Patents

加工システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023041249A
JP2023041249A JP2021148506A JP2021148506A JP2023041249A JP 2023041249 A JP2023041249 A JP 2023041249A JP 2021148506 A JP2021148506 A JP 2021148506A JP 2021148506 A JP2021148506 A JP 2021148506A JP 2023041249 A JP2023041249 A JP 2023041249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
work
processing machine
machine
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021148506A
Other languages
English (en)
Inventor
秀貢 河合
Hidetsugu Kawai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2021148506A priority Critical patent/JP2023041249A/ja
Publication of JP2023041249A publication Critical patent/JP2023041249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ワークの搬送時間の短縮を図りつつ、第1加工機を有効に活用することで、ワークの加工効率を向上させる。【解決手段】ワークWに第1加工を行う第1加工機10と、第1加工が行われたワークWに第2加工を行う第2加工機20と、ワークWを搬送するローダ装置30と、を備え、ローダ装置30は、第1加工機10及び第2加工機20に架け渡されたレール部31と、レール部31に沿って移動するローダ本体部32と、を備え、ローダ装置30は、第1加工が行われたワークWを第1加工機10から搬送して第2加工機20に渡し、第2加工が行われたワークWを第2加工機20から搬送して第1加工機10に戻し、第1加工機10は、第2加工が行われたワークWに対して第1加工と異なる所定の加工を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、加工システムに関する。
ワークを加工する加工システムとして、平行2軸旋盤などの第1加工機と、マシニングセンタなどの第2加工機とを備え、第1加工機と第2加工機とにレール部が架け渡されたローダ装置を用いて、第1加工機と第2加工機との間でワークを搬送する加工システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の加工システムは、ローダ装置によりワークが搬入部から第1加工機に渡され、第1加工機で加工された後にローダ装置により第1加工機から第2加工機に渡される。第2加工機で加工されたワークは、ローダ装置により搬出部に搬送される。
特許第6332466号公報
特許文献1に記載の加工システムは、第2加工機で加工されたワークを搬出部に搬送するので、このワークに対してさらに加工を行うには、ローダ装置とは別の搬送装置を用いて搬出部から他の加工機にワークを搬送する必要がある。これでは、搬出部から他の加工機にワークを搬送する搬送装置が必要となるだけでなく、ワークの搬送に時間がかかり、ワークの加工効率を低下させてしまう。また、第1加工機が複数の加工処理を行うことができる場合、第1加工機を有効に活用することができないといった問題がある。
本発明は、第2加工機で加工されたワークを第1加工機に戻し、先に第1加工機で行った加工とは異なる加工をワークに施して、ワークの搬送時間の短縮を図りつつ、第1加工機を有効に活用することで、ワークの加工効率を向上させることが可能な加工システムを提供することを目的とする。
本発明の態様に係る加工システムは、ワークに対する加工を行う加工システムであって、ワークに対する第1加工を行うことが可能な第1加工機と、第1加工が行われたワークに対して第2加工を行うことが可能な第2加工機と、ワークを搬送するローダ装置と、を備え、ローダ装置は、第1加工機及び第2加工機に架け渡されたレール部と、レール部に沿って移動するローダ本体部と、を備え、ローダ装置は、第1加工が行われたワークを第1加工機から搬送して第2加工機に渡し、第2加工が行われたワークを第2加工機から搬送して第1加工機に戻し、第1加工機は、第2加工が行われたワークに対して第1加工と異なる所定の加工を行う。
上記した加工システムによれば、ローダ装置により、第2加工が行われたワークを第2加工機から第1加工機に戻すことにより、ロボットアーム等でワークを搬送することと比較してワークの搬送速度を速く(搬送時間を短く)することが可能である。その結果、ワークの搬送時間を短縮することにより、ワークの加工効率を向上させることができる。さらに、複数の加工パート(加工プロセス)を行うことが可能な第1加工機において第1加工と所定の加工とを行わせるので、所定の加工に別の加工機を用いる必要がなく、第1加工機を有効に活用できる。また、ワークを第2加工機から第1加工機に戻すための別の搬送装置が不要となるので、搬送装置の設置コストを低減できる。
また、第1加工機又は第2加工機へ搬送される予定のワークが一時的に載置される第1バッファ部を備え、第1バッファ部が、ローダ装置によって、第1加工機から第2加工機にワークを搬送する経路の途中、又は第2加工機から第1加工機にワークを搬送する経路の途中に設けられ、ローダ装置が、第1加工機又は第2加工機にワークを渡すことができないときに、第1バッファ部にワークを載置してもよい。この構成によれば、第1加工機又は第2加工機にワークを渡すことができるまでローダ装置がワークを保持して待機する必要がないため、ローダ装置の稼働効率を向上できる。また、第1加工又は第2加工が行われたワークに対して第3加工を行うことが可能な第3加工機を備え、レール部が、第1加工機又は第2加工機に並んで配置された第3加工機まで架け渡され、ローダ装置が、第1加工及び第2加工の少なくとも一方が行われたワークを第1加工機又は第2加工機から搬送して第3加工機に渡し、第3加工機が、ローダ装置により搬送されたワークに対して第3加工を行い、ローダ装置が、第3加工が行われたワークを第3加工機から搬送して、第1加工機に戻し、又は第2加工機に渡して第2加工が行われたワークを第1加工機に戻し、第1加工機が、第3加工が行われたワーク、又は第3加工後に第2加工が行われたワークに対して所定の加工を行ってもよい。この構成によれば、第1加工機及び第2加工機に加えて第3加工機を設置した場合においても、第2加工機又は第3加工機からワークを第1加工機に短時間で戻すことができる。
また、第2加工機又は第3加工機へ搬送される予定のワークが一時的に載置される第2バッファ部を備え、第2バッファ部が、ローダ装置によって、第2加工機から第3加工機にワークを搬送する経路の途中、又は第3加工機から第2加工機にワークを搬送する経路の途中に設けられ、ローダ装置が、第2加工機又は第3加工機にワークを渡すことができないときに、第2バッファ部にワークを載置してもよい。この構成によれば、第2加工機又は第3加工機にワークを渡すことができるまでローダ装置がワークを保持して待機する必要がないため、ローダ装置の稼働効率を向上できる。また、加工されたワークを計測する計測機を備え、レール部が、第1加工機又は第2加工機に並んで配置された計測機まで架け渡され、ローダ装置が、加工が行われたワークを計測機へ搬送してもよい。この構成によれば、ローダ装置によりワークを短時間で計測機に搬送できる。また、第1加工機が、ワークに対する加工を行う第1加工部と、ワークに対する加工を行う第2加工部と、を備え、第1加工部は、第1加工を行うことが可能であり、第2加工部は、第1加工及び所定の加工のいずれか一方を行うことが可能であり、第1加工部により第1加工が行われているときに、他のワークに対して第1加工を行うこと、又は他のワークに対して所定の加工を行うことが可能であってもよい。この構成によれば、第1加工部と第2加工部とで異なるワークに対して異なる加工を行うことにより、ワークを効率よく加工できる。また、第2加工機が、第2加工としてワークに対するホブ加工を行うホブ加工機であり、第1加工機が、所定の加工としてワークに対するバリ取り加工を行ってもよい。この構成によれば、第2加工機によりホブ加工が行われたワークに対して、第1加工機によりバリ取り加工を効率よく行うことができる。
第1実施形態に係る加工システムの一例を示す正面図である。 第1実施形態に係る加工システムの一例を示す平面図である。 ローダ装置が搬入部のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が第1加工機(第1加工部)にワークを渡した状態を示す図である。 ローダ装置が搬入部の次のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が第1加工後のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が第2加工機にワークを渡した状態を示す図である。 ローダ装置が第1加工後の次のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が第2加工後のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が第1加工機(第2加工部)にワークを戻した状態を示す図である。 ローダ装置が搬入部の次のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が所定の加工後のワークを把持した状態を示す図である。 ローダ装置が計測機にワークを渡した状態を示す図である。 第2実施形態に係る加工システムの一例を示す正面図である。 第3実施形態に係る加工システムの一例を示す正面図である。 第3実施形態に係る加工システムの動作の一例を示す図である。 図16に続いて、加工システムの動作の一例を示す図である。 第3実施形態に係る加工システムの動作の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下に説明する内容に限定されない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きく又は強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現しており、実際の製品とは形状、寸法等が異なっている場合がある。以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面の一方向をX方向と表記し、X方向に直交する方向をY方向と表記する。また、XY平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-方向であるとして説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る加工システム100の一例を示す正面図である。図2は、第1実施形態に係る加工システム100の一例を示す平面図である。加工システム100は、ワークWに対して複数の加工を行う。なお、図1及び図2では、各加工が行われたワークWに対して同一の符号を付している。図1及び図2に示すように、加工システム100は、制御部1と、搬入部2と、搬出部3と、第1加工機10と、第2加工機20と、ローダ装置30と、計測機40とを備える。制御部1は、加工システム100を統括して制御する。制御部1の詳細については後述する。本実施形態では、X方向に沿って、-X側から搬入部2、搬出部3、計測機40、第1加工機10、第2加工機20の順で配置されている。
搬入部2及び搬出部3は、計測機40の-X側(すなわち第1加工機10の-X側)に配置されている。搬入部2は、加工システム100において加工対象となる未加工のワークWを搬入する。搬入部2は、第1加工機10における加工対象のワークWが載置される。搬入部2は、固定台(載置台)が用いられるが、この形態に限定されない。例えば、搬入部2は、コンベア、ロータリー式の台など、ローダ装置30がワークWを受け取り可能な位置まで搬送する形態が用いられてもよい。
搬出部3は、加工システム100において加工された加工済みのワークWを搬出する。搬出部3は、固定台(載置台)が用いられるが、この形態に限定されない。例えば、搬出部3は、コンベア、ロータリー式の台など、後述するローダ装置30がワークWを載置可能な位置から加工システム100の外部に搬送する形態が用いられてもよい。なお、本実施形態では、加工システム100において搬入部2及び搬出部3が1つずつ配置されているが、この形態に限定されず、搬入部2及び搬出部3の少なくとも一方が複数配置されてもよい。
第1加工機10は、X方向において、計測機40と第2加工機20との間に配置されている。第1加工機10は、例えば平行2軸旋盤である。第1加工機10は、ワークWに対して第1加工及び所定の加工を行うことができる。第1加工は、例えば、ワークWに対する切削加工(旋削加工、穴あけ加工、タップ加工など)である。所定の加工は、例えば、第2加工機20により加工されたワークWに対するバリ取り加工である。第1加工機10は、第1加工部10Aと第2加工部10Bとを有する。第1加工部10Aと第2加工部10Bとは、X方向に並んで配置されており、本実施形態では、第1加工部10Aは、第2加工部10Bの-X側に配置されている。第1加工部10Aは、ワークWに対して第1加工である切削加工を行うことができる。第2加工部10Bは、ワークWに対して第1加工である切削加工と、ワークWに対して第2加工であるバリ取り加工とを選択して行うことができる。
第1加工部10Aは、ワークWを保持して回転させる主軸13と、刃物台としてのタレット15とを有している。主軸13は、Y方向に沿って配置されている。主軸13は、不図示の軸受け等によってY方向に平行な軸まわりに回転可能に支持されており、不図示の駆動部により回転する。主軸13の-Y側の端部には、チャック13aが設けられている。チャック13aは、複数の把握爪を備え、この把握爪を不図示のチャック駆動部によって主軸13の径方向に移動させることでワークWを保持又は解放する。
タレット15は、主軸13の軸線方向から外れて主軸13の-X側に配置されている。タレット15は、不図示の駆動部により、Y方向に平行な軸まわりに回転可能である。また、タレット15は、不図示の駆動部により、X方向及びY方向に移動可能となっている。タレット15の周面には、工具T1を保持するための複数の保持部を備える。これら保持部の全部又は一部には、それぞれ工具T1が保持される。工具T1は、各保持部に対して交換可能である。工具T1としては、ワークWに対して第1加工である切削加工を施すバイト等の他、ドリル、エンドミル、タップ等の回転工具が用いられてもよい。タレット15を回転させることにより、複数の工具T1のうち所望の工具T1がワークWに対する第1加工のために選択される。
第2加工部10Bは、ワークWを保持して回転させる主軸14と、刃物台としてのタレット16とを有している。主軸14は、Y方向に沿って配置されている。従って、上記した主軸13と主軸14とは、平行に配置されている。また、主軸13と主軸14とは、X方向に並んで配置されている。主軸14は、不図示の軸受け等によってY方向に平行な軸まわりに回転可能に支持されており、不図示の駆動部により回転する。主軸14の-Y側の端部には、チャック14aが設けられている。チャック14aは、複数の把握爪を備え、この把握爪を不図示のチャック駆動部によって主軸14の径方向に移動させることでワークWを保持又は解放する。
タレット16は、主軸14の軸線方向から外れて主軸14の+X側に配置されている。タレット16は、不図示の駆動部により、Y方向に平行な軸まわりに回転可能である。また、タレット16は、不図示の駆動部により、X方向及びY方向に移動可能となっている。タレット16の周面には、工具T3を保持するための複数の保持部を備える。これら保持部の全部又は一部には、それぞれ工具T3が保持される。工具T3は、各保持部に対して交換可能である。工具T3としては、ワークWに対して第1加工である切削加工を施すバイト等の他、ドリル、エンドミル、タップ等の回転工具が用いられてもよい。また、工具T3としては、ワークWに対して所定の加工であるバリ取り加工を施すバリ取り工具も含まれる。タレット15を回転させることにより、複数の工具T3のうち所望の工具T3がワークWの加工のために選択される。例えば、ワークWに対して第1加工(例えば旋削加工)を行う場合は、工具T3としてバイトが選択され、ワークWに対して所定の加工(バリ取り加工)行う場合は、工具T3としてバリ取り工具が選択される。
第1加工部10Aと第2加工部10Bとは、同時に動作させることができる。第1加工部10Aの動作と、第2加工部10Bの動作とは、制御部1により独立して制御される。例えば、第1加工部10Aにおいて、ワークWに対して第1加工(切削加工)を行っている間に、第2加工部10BによりワークWに対して第1加工(切削加工)又は所定の加工(バリ取り加工)のいずれかを行うことができる。
なお、本実施形態では第1加工機10として平行2軸旋盤を例に挙げて説明しているが、この形態に限定されない。例えば、第1加工機10として、主軸が1つの旋盤が用いられてもよい。この場合、1つの主軸に保持されたワークWに対して、第1加工を行うための工具T1と、第2加工を行うための工具T3とを切り替える機構を備えていればよい。また、上記では第1加工部10A及び第2加工部10Bにおいて、工具T1、T3の選択にタレット15、16を用いているが、この形態に限定されない。例えば、タレット15、16に代えて、くし歯状の刃物台がそれぞれ用いられてもよい。
第2加工機20は、第1加工機10に対してX方向に並んで、第1加工機10の+X側に配置される。第2加工機20は、第1加工機10で第1加工が行われたワークWに対して第2加工を行うことが可能である。本実施形態では、第2加工機20は、ホブ加工機である。ホブ加工機は、第2加工としてワークWに対するホブ加工を行う。第2加工機20は、ワーク載置部21と、加工部22と、ワーク保持部23と、移載部24とを有している。
ワーク載置部21は、第1加工機10で加工が行われたワークWがローダ装置30により搬送されて載置される。加工部22は、ワークWに対してホブ加工を施す工具T2を備える。ワーク保持部23は、ホブ加工されるワークWを保持する。ワーク保持部23は、例えば、ワークWを保持するためのチャックを備える。このチャックが開閉することでワークWの保持又は解放を行う。移載部24は、ワーク載置部21に載置されたワークWをワーク保持部23に移送する。また、移載部24は、ワーク保持部23に保持されたワークWをワーク載置部21に移送する。
この第2加工機20は、ワーク載置部21に載置されたワークWを移載部24によりワーク保持部23に移送し、ワーク保持部23に保持されたワークWに対して加工部22の工具T3によりホブ加工を行う。ホブ加工を行う際、ワーク保持部23及び加工部22の一方又は双方が移動することによりワークWの所定部分にホブ加工が施される。なお、ホブ加工機の形態は上記した構成に限定されず、任意の形態を適用可能である。また、第2加工機20としてホブ加工機であることに限定されない。例えば、第2加工機20は、旋盤、マシニングセンタ、フライス盤などであってもよい。
ローダ装置30は、搬入部2、搬出部3、第1加工機10、第2加工機20、及び計測機40の間でワークWを搬送する。ローダ装置30は、レール部31と、ローダ本体部32とを有する。レール部31は、複数の支柱31aにより、搬入部2、搬出部3、第1加工機10、第2加工機20、及び計測機40の上方にわたって、X方向に沿って配置される。すなわち、レール部31は、第1加工機10及び第2加工機20に架け渡されている。また、搬入部2、搬出部3、第1加工機10、第2加工機20、及び計測機40は、レール部31の下方において、X方向に並んで配置されている。レール部31の-X側端部部分は、搬入部2の上方に配置される。また、レール部31の+X側端部部分は、第2加工機20の上方に配置される。
ローダ本体部32は、レール部31に沿って移動する。ローダ本体部32は、Xスライダ33と、Yスライダ34と、昇降ロッド35と、ローダヘッド36とを備える。Xスライダ33は、レール部31に沿ってX方向に移動可能であり、不図示のX駆動部によりX方向に移動する。Yスライダ34は、Xスライダ33に設けられた不図示のYガイドに沿ってY方向に移動可能であり、不図示のY駆動部によりY方向に移動する。昇降ロッド35は、Yスライダ34に設けられた不図示の昇降ガイドに沿って昇降可能であり、不図示の昇降駆動部により昇降する。ローダヘッド36は、昇降ロッド35の下端に設けられ、ワークWを把持可能なチャック36aを備えている。ローダヘッド36は、2つのチャック36aを備え、例えばスイベルジョイント等により、把持したワークWを下方(-Z側)に向けた姿勢と、+Y側に向けた状態とに切り替えることができる。
ローダ装置30は、上記の構成を有するローダ本体部32により、搬入部2に載置されたワークWの把持、搬出部3へのワークWの載置、第1加工機10とのワークWの受け渡し、第2加工機20とのワークWの受け渡し、及び計測機40とのワークWの受け渡しが可能である。なお、ローダ本体部32は、上記した構成に限定されない。ローダ本体部32は、レール部31に沿って移動し、上記した動作が可能であれば、その構成は任意である。
計測機40は、第1加工機10又は第2加工機20で加工されたワークWの寸法を計測する。計測機40は、第1加工機10又は第2加工機20に並んで配置される。本実施形態では、計測機40は、X方向において、搬出部3と第1加工機10との間に配置される。すなわち、計測機40は、第1加工機10を挟んで第2加工機20の反対側に配置される。計測機40は、載置台41とセンサ部42とを有する。載置台41は、計測対象となるワークWがローダ装置30により搬送されて載置される。センサ部42は、載置台41に載置されたワークWの全体又は一部の寸法を計測する。センサ部42は、ワークWに対して非接触で、又はワークWに接触して寸法を計測する。センサ部42は、例えば検出光を照射して、その反射光を検出することによりワークWの三次元形状を計測する。また、計測機40は、第1加工機10と第2加工機20との間に配置されてもよいし、第2加工機20の+X側に配置されてもよい。なお、計測機40を配置するか否かは任意である。加工システム100は、計測機40を備えなくてもよい。
制御部1は、第1加工機10、第2加工機20、ローダ装置30、及び計測機40の動作を統括して制御する。制御部1は、不図示の記憶部に予め記憶された所定のプログラムに基づいて各部の動作を制御する。制御部1は、ワークWに対する加工、搬送先を制御する。制御部1は、例えば、ワークWを第1加工機10に搬送させて第1加工を実行させ、次に、ワークWを第2加工機20に搬送させて第2加工を実行させ、次に、ワークWを第1加工機10に搬送に戻して所定の加工を実行させる。また、制御部1は、計測機40から送られたワークWの計測結果と設計値とを比較して、ワークWの寸法が公差内か否かを判断する。制御部1は、ワークWの寸法が公差外である場合、再度加工可能であれば第1加工機10又は第2加工機20にワークWを戻して再度加工させる。また、再度加工できない場合は、不良品として搬出部3に載置させる。
なお、第1加工機10、第2加工機20、ローダ装置30、及び計測機40の動作の一部をオペレータによる手動で動作させてもよい。なお、第1加工機10、第2加工機20、ローダ装置30、及び計測機40は、それぞれ個別に制御部が設けられてもよい。この場合、これら個別の制御部を総合して制御部1が形成される。また、制御部1には、不図示の通信部が設けられる。この通信部を介して、加工システム100の稼働状況等が上位の管理装置等に送信されてもよいし、所定のプログラム、設計データ等が、上位の管理装置から制御部1に送信されてもよい。
上記のように構成された加工システム100の動作について、図3から図12を参照して説明する。加工システム100の動作は、制御部1によって制御される。まず、ローダ装置30のローダヘッド36が搬入部2の上方(+Z側)に配置される。このとき、搬入部2には、未加工のワークWが予め配置されている。なお、以下の説明では、未加工のワークWを単にワークWと表記する。この状態からローダヘッド36は、昇降ロッド35とともに下降する。なお、ローダヘッド36は、空のチャック36aを下側(-Z方向)に向けた状態となっている。図3は、ローダ装置30が搬入部2のワークWを把持した状態を示す図である。図3に示すように、ローダヘッド36は、ワークWの上側まで下降し、チャック36aを閉じることでワークWをチャック36aで把持する。
続いて、ローダヘッド36は、ワークWを把持したまま上昇し、Xスライダ33により第1加工部10Aの主軸13の上方まで+X方向に移動した後、ワークWが主軸13と対向する高さまで下降する。この下降途中又は下降前、下降後のタイミングで、ローダヘッド36は、スイベルジョイントを駆動させ、ワークWを下向きの姿勢から+Y側に向けた姿勢に切り替える。その結果、ワークWは、主軸13と対向した状態となる。続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動し、ワークWを主軸13に近づける。図4は、ローダ装置30が第1加工機10(第1加工部10A)にワークWを渡した状態を示す図である。図4に示すように、主軸13のチャック13aを閉じてワークWを把持し、チャック36aを開いてワークWを解放することで、ワークWがローダヘッド36から主軸13に渡される。
続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により-Y方向に移動した後、昇降ロッド35とともに上昇する。続いて、ローダヘッド36は、Xスライダ33により搬入部2の上方まで-X方向に移動した後、下降する。なお、搬入部2には、次のワークWが載置されている。図5は、ローダ装置30が搬入部2の次のワークWを把持した状態を示す図である。図5に示すように、ローダヘッド36は、ワークWの上側まで下降した後、次に加工するワークWをチャック36aで把持する。なお、図5に示すように、第1加工部10Aでは、タレット15の工具T1により、ワークWに対して第1加工である切削加工が行われる。以下、第1加工が行われたワークWをワークW1と表記する。
ローダヘッド36は、ワークWを把持した状態で、Xスライダ33により第1加工部10Aの主軸13の上方まで+X方向に移動した後、空のチャック36aが主軸13と対向する高さまで下降する。続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動し、空のチャック36aを第1加工後のワークW1に近づける。図6は、ローダ装置30が第1加工後のワークW1を把持した状態を示す図である。図6に示すように、チャック36aを閉じてワークW1を把持し、主軸13のチャック13aを開いてワークW1を解放することで、ワークW1が主軸13からローダヘッド36に渡される。
続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動した後、スイベルジョイントを駆動して、ワークW1を下向きの姿勢とし、次のワークWを+Y側に向けた姿勢に切り替える。続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動して次のワークWを主軸13に近づけた後、主軸13のチャック13aを閉じてワークWを把持し、チャック36aを開いてワークWを解放することで、次のワークWがローダヘッド36から主軸13に渡される。
続いて、ローダヘッド36は、ワークW1を保持したまま上昇し、Xスライダ33により第2加工機20のワーク載置部21の上方まで+X方向に移動した後、昇降ロッド35とともに下降する。図7は、ローダ装置30が第2加工機20にワークW1を渡した状態を示す図である。図7に示すように、ローダヘッド36は、ワークW1をワーク載置部21に載置した後、チャック36aを開いてワークW1を解放する。その結果、ワークW1は、ローダヘッド36から第2加工機20に渡される。なお、図7に示すように、第1加工部10Aでは、タレット15の工具T1により、次のワークWに対して第1加工である切削加工が行われる。
続いて、ローダヘッド36は、上昇した後、Xスライダ33により第1加工部10Aの主軸13の上方まで-X方向に移動した後、空のチャック36aが主軸13と対向する高さまで下降する。続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動し、空のチャック36aを第1加工後のワークW1に近づける。図8は、ローダ装置30が第1加工後の次のワークW1を把持した状態を示す図である。図8に示すように、チャック36aを閉じてワークW1を把持し、主軸13のチャック13aを開いてワークW1を解放することで、次のワークW1が主軸13からローダヘッド36に渡される。
なお、図8に示すように、第2加工機20では、移載部24により、ワーク載置部21上のワークW1がワーク保持部23に移載される。ワーク保持部23に保持されたワークW1は、加工部22の工具T2によりワークW1に対する第2加工であるホブ加工が行われる。以下、第2加工が行われたワークW1をワークW2と表記する。ホブ加工が完了した後、ワーク保持部23に保持されたワークW2は、移載部24によりワーク載置部21上に載置される。
続いて、ローダヘッド36は、ワークW1を保持したまま上昇し、Xスライダ33により第2加工機20のワーク載置部21の上方まで+X方向に移動した後、昇降ロッド35とともに下降する。図9は、ローダ装置30が第2加工後のワークW2を把持した状態を示す図である。図9に示すように、ローダヘッド36は、ワークW2の上側まで下降した後、空のチャック36aを閉じることでワークW2を把持する。続いて、ローダヘッド36は、少し上昇した後にスイベルジョイントを駆動して、ワークW2を+Y側に向けた姿勢とし、把持しているワークW1を下側に向けた姿勢に切り替える。続いて、ローダヘッド36は、次のワークW1をワーク載置部21に載置した後、チャック36aを開いてワークW1を解放する。その結果、次のワークW1は、ローダヘッド36から第2加工機20に渡される。なお、第2加工機20では、上記と同様の動作が行われる。
続いて、ローダヘッド36は、ワークW2を把持した状態で、Xスライダ33により第2加工部10Bの主軸14の上方まで-X方向に移動した後、ワークW2が主軸14と対向する高さまで下降する。続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動し、ワークW2を主軸14に近づける。図10は、ローダ装置30が第1加工機10(第2加工部10B)にワークW2を戻した状態を示す図である。図10に示すように、主軸14のチャック14aを閉じてワークW2を把持し、チャック36aを開いてワークW2を解放することで、ワークW2がローダヘッド36から主軸14に渡される。すなわち、本実施形態では、第2加工機20で第2加工されたワークW2を、先に第1加工した第1加工機10に戻している。
続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により-Y方向に移動した後、昇降ロッド35とともに上昇する。続いて、ローダヘッド36は、Xスライダ33により搬入部2の上方まで-X方向に移動した後、下降して次のワークWをチャック36aで把持する。図11は、ローダ装置30が搬入部2の次のワークWを把持した状態を示す図である。図11に示すように、ローダヘッド36は、ワークWを保持したまま上昇し、Xスライダ33により+X方向に移動する。なお、図11に示すように、第2加工部10Bでは、タレット16の工具T3により、ワークW2に対して所定の加工であるバリ取り加工が行われる。以下、所定の加工が行われたワークW2をワークW3と表記する。
続いて、ローダヘッド36は、ワークWを把持した状態で、Xスライダ33により第2加工部10Bの主軸14の上方まで+X方向に移動した後、空のチャック36aが主軸14と対向する高さまで下降する。なお、第1加工部10Aで既にワークWの第1加工が完了している場合、ローダヘッド36は、先に、ワークWを主軸13に把持させ、第1加工後のワークW1を把持していてもよい。続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により+Y方向に移動し、空のチャック36aをワークW3に近づける。図12は、ローダ装置30が所定の加工後のワークW3を把持した状態を示す図である。図12に示すように、チャック36aを閉じてワークW3を把持し、主軸14のチャック14aを開いてワークW3を解放することで、ワークW3が主軸14からローダヘッド36に渡される。
続いて、ローダヘッド36は、Yスライダ34により-Y方向に移動した後、昇降ロッド35とともに上昇する。続いて、ローダヘッド36は、Xスライダ33により計測機40の上方まで-X方向に移動した後、昇降ロッド35とともに下降する。このとき、ローダヘッド36は、スイベルジョイントを駆動して、ワークW3を+Y側に向いた姿勢から下側に向いた姿勢に切り替えておく。図13は、ローダ装置30が計測機40にワークW3を渡した状態を示す図である。図13に示すように、ローダヘッド36は、ワークW3を載置台41に載置した後、チャック36aを開いてワークW3を解放する。その結果、ワークW3は、ローダヘッド36から計測機40に渡される。
計測機40では、センサ部42により、載置台41上のワークW3の全体又は一部の寸法が計測される。計測結果は、制御部1に送られる。制御部1は、例えば、計測結果と設計値とを比較して、ワークW3の寸法が公差内か否かを判断する。ワークW3の寸法が公差から外れている場合、制御部1は、再度加工が可能か否かを判断する。制御部1は、再度加工が可能と判断した場合、再度第1加工機10又は第2加工機20にそのワークW3を搬送させて第1加工又は第2加工(その後の所定の加工も含む)を実行させてもよい。なお、制御部1は、再度加工ができないと判断した場合、不良品としてそのワークW3を搬出部3に搬送させる。
なお、上記では所定の加工後のワークW3の寸法を計測機40で計測しているが、この形態に限定されない。例えば、第1加工後のワークW1、又は第2加工後のワークW2が計測機40に搬送されて、第1加工後のワークW1の寸法、又は第2加工後のワークW2の寸法が計測されてもよい。制御部1は、第1加工後のワークW1の設計値、又は第2加工後のワークW2の設計値を記憶部等に記憶しておき、各寸法を設計値と比較して第1加工又は第2加工について再度加工が必要か否かを判断してもよい。
続いて、ローダヘッド36は、載置台41上のワークW3をチャック36aで把持した後、上昇し、Xスライダ33により搬出部3の上方まで-X方向に移動する。続いて、ローダヘッド36は、ワークW3を搬出部3に載置した後、チャック36aを開いてワークW3を解放する。その結果、ワークW3は、ローダヘッド36から搬出部3に渡される。続いて、ローダヘッド36は、別のチャック36aでワークWを把持している場合、上記したように、第1加工部10AのワークW1との受け渡しを行う。また、ローダヘッド36は、別のチャック36aでワークW1を把持している場合、上記したように、第2加工機20のワークW2との受け渡しを行う。
以上の動作が繰り返されることにより、搬入部2に載置された複数の未加工のワークWが、第1加工、第2加工、及び所定の加工を実行されてワークW3となった後、寸法が計測されて搬出部3に連続して搬出される。このように、加工システム100によれば、ローダ装置30により、第2加工が行われたワークWを第2加工機20から搬送して第1加工機10に戻すことにより、ロボットアーム等により搬送することと比較して、ワークWを搬送する時間を短縮することができ、ワークWの加工効率を向上させることができる。さらに、第1加工機10は、第1加工である切削加工と、所定の加工であるバリ取り加工とを行うので、バリ取り加工に別の加工機を用いる必要がなく、第1加工機10を有効に活用することができる。また、第2加工が行われたワークW2を別の搬送装置で他の加工機まで搬送する必要がない。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る加工システム200について説明する。図14は、第2実施形態に係る加工システム200の一例を示す正面図である。なお、上記した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。図14に示すように、加工システム200は、第1加工機10と、第2加工機20と、ローダ装置30と、計測機40と、第1バッファ部50とを備える。なお、第1加工機10、第2加工機20、ローダ装置30及び計測機40の構成については、第1実施形態と同様である。
第1バッファ部50は、第1加工機10の第1加工部10Aで第1加工され、第2加工機20へ搬送される予定のワークW1、又は第2加工機20で第2加工され、第1加工機10の第2加工部10Bに搬送される予定のワークW2が一時的に載置される。第1バッファ部50は、ローダ装置30によってワークW1、W2の受け渡しが可能な位置であって、ローダ装置30によって、第1加工機10から第2加工機20にワークW1を搬送する経路の途中、又は第2加工機20から第1加工機10にワークW2を搬送する経路の途中に設けられる。本実施形態では、第1バッファ部50は、X方向について第1加工機10と第2加工機20との間に設けられる。第1バッファ部50は、例えば、複数のワークW1、W2を載置可能な台が用いられる。なお、第1バッファ部50の形態、配置は任意である。例えば、第1バッファ部50は、第1加工機10の-X側、又は第2加工機20の+X側に配置されてもよい。また、第1バッファ部50は、1つであることに限定されず、複数配置されてもよい。
制御部1は、第2加工部10B(第1加工機10)、及び第2加工機20の動作状況に基づいて、第2加工機20にワークW1を渡すことができるか、及び第2加工部10BにワークW2を渡すことができるか否かをそれぞれ判断する。制御部1は、ワークW1、W2を渡すことができないと判定した場合に、第1バッファ部50にワークW1、W2を載置させるようにローダ装置30を制御する。なお、第1バッファ部50には、第1加工されたワークW1と、第2加工されたワークW2とが混在して載置される場合がある。制御部1は、ワークW1、W2の種別と位置を加工システム200に備える記憶部等に記憶しておく。制御部1は、第2加工部10B又は第2加工機20が空いたことを確認した場合、記憶部に記憶された情報に基づいて、ワークW1を第2加工機20に、又はワークW2を第2加工部10Bに搬送するようにローダ装置30を制御する。
また、第1バッファ部50は、載置されたワークW1、W2を検出するセンサを備えてもよい。例えば、作業者が第1バッファ部50に載置されたワークW1、W2を取り外す(取り去る)ような介入があった場合、制御部1は、センサからワークW1又はワークW2がなくなったことの検出結果を取得し、そのワークW1又はワークW2が第1バッファ部50にないことを上記した記憶部に記憶する。制御部1は、取り外したワークW1又はワークW2が第1バッファ部50にない状態に基づいて、その後の処理を実行させる。このように制御部1が第1バッファ部50に載置されたワークW1、W2の管理機能を有することにより、ローダ装置30がワークW1又はワークW2を取りに行った際に、ワークW1又はワークW2の把持不能によりローダ装置30がエラーとなって動作停止することを回避できる。
このように、加工システム200によれば、第2加工又は所定の加工に時間がかかる場合、ワークW1、W2を第1バッファ部50に一時的に載置することで、ローダ装置30がワークW1、W2を把持したまま長時間待機することを回避でき、ワークWの搬送効率を向上させることができる。なお、制御部1は、第1バッファ部50に載置されたワークW1、W2を計測機40に搬送させて、ワークW1、W2の寸法を計測させてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る加工システム300について説明する。図15は、第3実施形態に係る加工システム300の一例を示す正面図である。なお、上記した第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。図15に示すように、加工システム300は、第1加工機10と、第2加工機20と、ローダ装置30と、計測機40と、第1バッファ部50と、第3加工機60と、第2バッファ部70とを備える。第1加工機10、第2加工機20、ローダ装置30及び計測機40の構成については、第1実施形態と同様である。第1バッファ部50の構成については、第2実施形態と同様である。
第3加工機60は、第1加工が行われたワークW1、又は第2加工が行われたワークW2に対して第3加工を行うことが可能である。第3加工機60は、ワークW1、W2に対して第3加工を行う加工部61を備える。以下、第1加工後に第3加工が行われたワークW1をワークW1a(図示省略)と称し、第2加工後に第3加工が行われたワークW2をワークW2aと称する。第3加工機60は、第1加工機10又は第2加工機20に並んで配置される。本実施形態では、第3加工機60は、第2加工機20に対して+X側に配置される。すなわち、第3加工機60は、第2加工機20を挟んで第1加工機10の反対側に配置される。なお、第3加工機60は、第2加工機20の+X側に配置されることに限定されず、例えば、第2加工機20の-X側、又は第1加工機10の-X側に配置されてもよい。第3加工機60としては、例えば、旋盤、マシニングセンタ、フライス盤などが用いられる。
ローダ装置30のレール部31は、第3加工機60の上方まで架け渡される。ローダ装置30は、第1加工及び第2加工の少なくとも一方が行われたワークW1、W2を第1加工機10又は第2加工機20から搬送して第3加工機60に渡す。ローダ装置30は、第3加工が行われたワークW1a、W2aを第3加工機60から搬送して、第1加工機10(第2加工部10B)に戻し、又は第2加工機20に渡して第2加工が行われたワークW2aを第1加工機10(第2加工部10B)に戻す。第1加工機10の第2加工部10Bは、第3加工が行われたワークW2a、又は第3加工後に第2加工が行われたワークW2aに対して所定の加工を行う。
第2バッファ部70は、第1加工機10の第1加工部10Aで第1加工され、第3加工機60へ搬送される予定のワークW1、又は第2加工機20で第2加工され、第3加工機60に搬送される予定のワークW2、第3加工機60で第3加工され、第2加工機20に搬送される予定のワークW1aが一時的に載置される。なお、図15では第2バッファ部70にワークW2を記載して、他の記載を省略している。
第2バッファ部70は、ローダ装置30によってワークW1、W2の受け渡しが可能な位置であって、ローダ装置30によって、第2加工機20から第3加工機60にワークW2を搬送する経路の途中、又は第3加工機60から第2加工機20にワークW1aを搬送する経路の途中に設けられる。本実施形態では、第2バッファ部70は、X方向について第2加工機20と第3加工機60との間に設けられる。第2バッファ部70は、例えば、複数のワークW1、W2、W1aを載置可能な台が用いられる。なお、第2バッファ部70の形態、配置は任意である。例えば、第2バッファ部70は、第2加工機20の-X側、又は第3加工機60の+X側に配置されてもよい。また、第2バッファ部70は、1つであることに限定されず、複数配置されてもよい。なお、第1バッファ部50には、第1加工機10の第1加工部10Aで第1加工され、第2加工機20へ搬送される予定のワークW1、又は第3加工機60で第3加工され、第1加工機10の第2加工部10Bに搬送される予定のワークW2aが一時的に載置される。
制御部1は、第2加工部10B(第1加工機10)、第2加工機20、及び第3加工機60の動作状況に基づいて、第2加工機20にワークW1、W1aを渡すことができるか、第3加工機60にワークW1、W2を渡すことができるか、及び第2加工部10BにワークW2aを渡すことができるか否かをそれぞれ判断する。制御部1は、第3加工機60にワークW1、W2を渡すことができないと判定した場合に、第2バッファ部70にワークW1、W2を載置させるようにローダ装置30を制御する。また、制御部1は、第2加工機20にワークW1aを渡すことができないと判定した場合に、第2バッファ部70にワークW1aを載置させるようにローダ装置30を制御する。また、制御部1は、第2加工部10BにワークW2aを渡すことができないと判定した場合に、第1バッファ部50にワークW1aを載置させるようにローダ装置30を制御する。
第2バッファ部70には、第1加工されたワークW1と、第2加工されたワークW2と、第3加工されたワークW1aとが混在して載置される場合がある。制御部1は、ワークW1、W2、W1aの種別と位置を加工システム300に備える記憶部等に記憶しておく。制御部1は、第2加工部10B、第2加工機20、又は第3加工機60が空いたことを確認した場合、記憶部に記憶された情報に基づいて、ワークW1、W2を第3加工機60に、又はワークW1aを第2加工機20に搬送するようにローダ装置30を制御する。
また、第2バッファ部70は、載置されたワークW1、W2、W1aを検出するセンサを備えてもよい。例えば、作業者が第2バッファ部70に載置されたワークW1、W2、W1aを取り外すような介入があった場合、制御部1は、センサからワークW1、W2、W1aのいずれかがなくなったことの検出結果を取得し、そのワークW1、W2、W1aが第2バッファ部70にないことを上記した記憶部に記憶する。制御部1は、取り外したワークW1、W2、W1aが第2バッファ部70にない状態に基づいて、その後の処理を実行させる。このように制御部1が第2バッファ部70に載置されたワークW1、W2、W1aの管理機能を有することにより、ローダ装置30の動作停止を回避できる。
また、第1バッファ部50には、第1加工されたワークW1と、第3加工されたワークW2aとが混在して載置される場合がある。制御部1は、ワークW1、W2aの種別と位置を記憶部等に加工システム300に備える記憶しておく。制御部1は、第2加工部10B又は第2加工機20が空いたことを確認した場合、記憶部に記憶された情報に基づいて、ワークW1を第2加工機20に、又はワークW2aを第2加工部10Bに搬送するようにローダ装置30を制御する。なお、制御部1が第1バッファ部50の管理機能を有してもよい点は第2実施形態と同様である。
上記のように構成された加工システム300の動作について、図16から図18を参照して説明する。加工システム300の動作は、制御部1によって制御される。図16は、第3実施形態に係る加工システム300の動作の一例を示す図である。図16に示すように、第3加工機60には、ローダ装置30により、第1加工部10Aで第1加工されたワークW1、又は第2加工機20でワークW1に対して第2加工されたワークW2が渡される。なお、図16では、ワークW2を渡した状態を示している。
第3加工機60では、搬送されたワークW1、W2に対して、加工部61により第3加工が行われる。第3加工は、例えば、切削加工である。図17は、図16に続いて、加工システム300の動作の一例を示す図である。図17に示すように、ローダ装置30は、第3加工されたワークW2aを、第1加工機10の第2加工部10Bに搬送する。すなわち、ローダ装置30は、第2加工機20で第2加工された後、第3加工されたワークW2aを第1加工機10(第2加工部10B)に戻している。なお、第3加工されたワークW1aについては後述する。第2加工部10Bは、ワークW2aに対して所定の加工であるバリ取り加工を行う。
続いて、ローダ装置30は、所定の加工されたワークW3aを第2加工部10Bから計測機40に搬送し、計測機40でワークW3aの寸法の計測が完了した後、計測機40からワークW3aを搬出部3に搬送する。なお、制御部1は、計測機40からの計測結果に基づいて、ワークW3aの寸法が公差から外れており、かつ再度加工が可能と判断した場合に、ローダ装置30により第1加工機10、第2加工機20、又は第3加工機60にワークW3aを搬送し、そのワークW3aを再度加工させてもよい。
図18は、加工システム300の動作の他の例を示す図である。図18に示すように、第3加工機60によりワークW1に対して第3加工を行った後、ローダ装置30は、第3加工されたワークW1aを、第2加工機20に搬送する。第2加工機20では、搬送されたワークW1aに対して第2加工であるホブ加工を行う。続いて、ローダ装置30は、第2加工されたワークW2aを第1加工機10の第2加工部10Bに搬送する。すなわち、ローダ装置30は、第2加工機20で第2加工されたワークW2aを第1加工機10(第2加工部10B)に戻している。その後、第2加工部10Bで所定の加工されたワークW3aをローダ装置30により計測機40に搬送する点、計測機40から搬出部3に搬送する点は上記と同様である。
このように、加工システム300によれば、第1加工機10及び第2加工機20に加えて第3加工機60を設置した場合においても、ワークWを第1加工機10又は第2加工機20に短時間で戻すことができる。さらに、ワークWの戻し先を選択することにより、ワークWを効率よく加工できる。また、第2加工、第3加工、又は所定の加工に時間がかかる場合、ワークW1、W2、W1aを第2バッファ部70に一時的に載置し、さらに、ワークW2aを第1バッファ部50に一時的に載置することで、ローダ装置30がワークW1、W2、W1a、W2aを把持したまま長時間待機することを回避でき、ワークWの搬送効率を向上させることができる。
なお、上記では、第2加工されたワークW2を第3加工機60で第3加工した後、第2加工部10Bで所定の加工を行っている(図16、図17参照)が、この形態に限定されない。例えば、ワークW2aを第3加工機60から再度第2加工機20に戻して、第2加工機20により第2加工を行った後に、第2加工部10Bに搬送して所定の加工を行う形態であってもよい。加工システム300は、複数の機械(第1加工機10、第2加工機20、第3加工機60、及び計測機40など)により1つのワークWに対して加工、処理がなされるシステムにおいて、複数の機械が複数の加工プロセスを有し、ワークWが最適に加工されるように、その加工プロセスを任意の順に組み合わせて実行させることを実現している。また、加工システム300は、加工プロセスの事情あるいは機械の事情によりワークWに対して順に加工ができない場合に第1バッファ部50又は第2バッファ部70を用いて自動的にワークWを貯めたり、吐き出したりして生産性を落とさないことを特徴としている。この加工システム300では、ワークWを搬送すべき場所に適宜搬送させるよう、ローダ装置30が追従している。
以上、実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記した実施形態で説明した範囲には限定されない。上記した実施形態で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上記した実施形態で説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、上記した実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、特許請求の範囲、明細書及び図面において示した動作の順序は、前の動作の結果を後の動作で用いるのでない限り、各動作は、任意の順序で実現することができる。特許請求の範囲、明細書に関して、便宜上「まず」、「続いて」等を用いて説明しても、この順で実施することが必須であることを意味しない。
また、上記した実施形態では、ローダ装置30において、レール部31に1台のローダ本体部32が配置された構成を例に挙げて説明しているが、この構成に限定されない。例えば、レール部31に複数台のローダ本体部32が配置される構成であってもよい。この場合、制御部1は、複数のローダ本体部32に対して、それぞれの動作が互いに干渉しないように、各部の動作を制御してもよい。また、上記した実施形態では、加工システム100、200、300において、第1加工機10が第2加工機20の-X側に配置される構成を例に挙げて説明しているが、この構成に限定されず、第1加工機10が第2加工機20の+X側に配置されてもよい。
T1、T2、T3・・・工具
W・・・ワーク
1・・・制御部
2・・・搬入部
3・・・搬出部
10・・・第1加工機
10A・・・第1加工部
10B・・・第2加工部
20・・・第2加工機
30・・・ローダ装置
31・・・レール部
32・・・ローダ本体部
40・・・計測機
50・・・第1バッファ部
60・・・第3加工機
70・・・第2バッファ部
100、200、300・・・加工システム

Claims (7)

  1. ワークに対する加工を行う加工システムであって、
    ワークに対する第1加工を行うことが可能な第1加工機と、
    前記第1加工が行われたワークに対して第2加工を行うことが可能な第2加工機と、
    ワークを搬送するローダ装置と、を備え、
    前記ローダ装置は、
    前記第1加工機及び前記第2加工機に架け渡されたレール部と、
    前記レール部に沿って移動するローダ本体部と、を備え、
    前記ローダ装置は、
    前記第1加工が行われたワークを前記第1加工機から搬送して前記第2加工機に渡し、
    前記第2加工が行われたワークを前記第2加工機から搬送して前記第1加工機に戻し、
    前記第1加工機は、前記第2加工が行われたワークに対して前記第1加工と異なる所定の加工を行う、加工システム。
  2. 前記第1加工機又は前記第2加工機へ搬送される予定のワークが一時的に載置される第1バッファ部を備え、
    前記第1バッファ部は、前記ローダ装置によって、前記第1加工機から前記第2加工機にワークを搬送する経路の途中、又は前記第2加工機から前記第1加工機にワークを搬送する経路の途中に設けられ、
    前記ローダ装置は、前記第1加工機又は前記第2加工機にワークを渡すことができないときに、前記第1バッファ部にワークを載置する、請求項1に記載の加工システム。
  3. 前記第1加工又は前記第2加工が行われたワークに対して第3加工を行うことが可能な第3加工機を備え、
    前記レール部は、前記第1加工機又は前記第2加工機に並んで配置された前記第3加工機まで架け渡され、
    前記ローダ装置は、前記第1加工及び前記第2加工の少なくとも一方が行われたワークを前記第1加工機又は前記第2加工機から搬送して前記第3加工機に渡し、
    前記第3加工機は、前記ローダ装置により搬送されたワークに対して前記第3加工を行い、
    前記ローダ装置は、前記第3加工が行われたワークを前記第3加工機から搬送して、前記第1加工機に戻し、又は前記第2加工機に渡して前記第2加工が行われたワークを前記第1加工機に戻し、
    前記第1加工機は、前記第3加工が行われたワーク、又は前記第3加工後に前記第2加工が行われたワークに対して前記所定の加工を行う、請求項1又は請求項2に記載の加工システム。
  4. 前記第2加工機又は前記第3加工機へ搬送される予定のワークが一時的に載置される第2バッファ部を備え、
    前記第2バッファ部は、前記ローダ装置によって、前記第2加工機から前記第3加工機にワークを搬送する経路の途中、又は前記第3加工機から前記第2加工機にワークを搬送する経路の途中に設けられ、
    前記ローダ装置は、前記第2加工機又は前記第3加工機にワークを渡すことができないときに、前記第2バッファ部にワークを載置する、請求項3に記載の加工システム。
  5. 加工されたワークを計測する計測機を備え、
    前記レール部は、前記第1加工機又は前記第2加工機に並んで配置された前記計測機まで架け渡され、
    前記ローダ装置は、加工が行われたワークを前記計測機へ搬送する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の加工システム。
  6. 前記第1加工機は、
    ワークに対する加工を行う第1加工部と、
    ワークに対する加工を行う第2加工部と、を備え、
    前記第1加工部は、前記第1加工を行うことが可能であり、
    前記第2加工部は、前記第1加工及び前記所定の加工のいずれか一方を行うことが可能であり、前記第1加工部により前記第1加工が行われているときに、他のワークに対して前記第1加工を行うこと、又は他のワークに対して前記所定の加工を行うことが可能である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の加工システム。
  7. 前記第2加工機は、前記第2加工としてワークに対するホブ加工を行うホブ加工機であり、
    前記第1加工機は、前記所定の加工としてワークに対するバリ取り加工を行う、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加工システム。
JP2021148506A 2021-09-13 2021-09-13 加工システム Pending JP2023041249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021148506A JP2023041249A (ja) 2021-09-13 2021-09-13 加工システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021148506A JP2023041249A (ja) 2021-09-13 2021-09-13 加工システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023041249A true JP2023041249A (ja) 2023-03-24

Family

ID=85641518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021148506A Pending JP2023041249A (ja) 2021-09-13 2021-09-13 加工システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023041249A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101537135B1 (ko) 워크 가공 장치 및 워크 가공 방법
WO2016047288A1 (ja) 工作機械システム及びワーク搬送方法
US20130042732A1 (en) Self-loading machining apparatus with two vertical workpiece spindles
JP4516645B2 (ja) 旋盤のシャフトワーク用ローダアンローダ
US20230001528A1 (en) Loading device and machine tool including the loading device
JPH11347876A (ja) 主軸移動型工作機械における工作物搬送方法、その装置および加工システム
JP2013059827A (ja) 工作機械及びワークのロードアンロード方法
JP3679318B2 (ja) ワーク交換装置
JP2023041249A (ja) 加工システム
JP5678607B2 (ja) 工作機械システムおよびそのワーク搬送方法
JP5732855B2 (ja) ワーク搬送装置
JP4674497B2 (ja) 加工ラインシステム
JP6469540B2 (ja) マシニングセンタ
WO2014188600A1 (ja) ワーク加工システム
JP2993383B2 (ja) 多軸旋盤システムのワーク搬送方法
JPH09155681A (ja) 生産ラインにおける搬送装置の制御方法及びその装置
JPH03136734A (ja) ギヤヘッド交換装置
JP2001277064A (ja) 加工システム
WO2021070460A1 (ja) ワーク搬送システム、工作機械システム、及びワーク搬送方法
JP2003334737A (ja) ワーク受渡し装置
WO2023276270A1 (ja) 対向二軸型旋盤
JP5329049B2 (ja) ワーク加工機
WO2023047857A1 (ja) 工作機械システム
JP2002346806A (ja) 主軸移動型工作機械における工作物反転装置および加工方法
KR100677954B1 (ko) 가공 소재의 180도 회전이 가능한 겐츄리 로더의 회전장치.