JP2001277064A - 加工システム - Google Patents

加工システム

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JP2001277064A
JP2001277064A JP2000095515A JP2000095515A JP2001277064A JP 2001277064 A JP2001277064 A JP 2001277064A JP 2000095515 A JP2000095515 A JP 2000095515A JP 2000095515 A JP2000095515 A JP 2000095515A JP 2001277064 A JP2001277064 A JP 2001277064A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロングツールを使用するのに好適な加工シス
テムを提供する。 【解決手段】 加工システム10は、加工対象ワークW
inが搬入される搬入部11と、加工済みワークWoutを搬
出する搬出部12と、マシニングセンタ13と、マシニ
ングセンタとは別個独立に配置されると共にロングツー
ル17を略鉛直方向に垂下した状態で保持するツール台
14と、ロボット15と、制御手段16と、を有する。
マシニングセンタは、ロングツールが着脱自在に取り付
けられるスピンドル31と、ワークWを保持する治具3
2とを有する。そして、ロボットにより、搬入部から治
具への加工対象ワークの搬入、治具から搬出部への加工
済みワークの搬出、ツール台に対するロングツールの搬
入/搬出、および、スピンドルに対するロングツールの
着脱を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺な工具を用い
てワークを加工する加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】種々の自動車部品は、マシニングセンタ
を備える加工システムにおいて、穴あけ、切削などの所
定の機械加工が施される。マシニングセンタは、チャッ
クを介してツールが着脱自在に取り付けられるスピンド
ルを有している。一般的に、マシニングセンタを使用し
た加工においては、Z軸方向(加工軸の軸心方向)のス
トローク範囲内で加工を行ない得るように、ツールが決
定ないし選択される。
【0003】また、一般的なマシニングセンタは、ワー
クに対して多種類の加工を行うために、ツールを自動的
に交換する自動工具交換装置(以下、「ATC装置」と
いう)が組み込まれている。ATC装置は、複数のツー
ルを保持するATCマガジンと、スピンドルに対してツ
ールを着脱するATCアームとを有している。ATCア
ームは、指定された加工に応じたツールをマガジンから
選択的に取出し、このツールをスピンドルに取り付け
る。また、ATCアームは、スピンドルに取り付けられ
ているツールを取り外し、このツールをATCマガジン
の所定の位置に収納する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車部品
の中には、シリンダヘッドとこれに取り付けられたカム
ブラケットとにより形成されるカム穴を仕上げ加工する
場合のように、ロングツールとも指称される長尺工具を
用いた加工が必要な部品がある。この場合の加工長は約
500mmを超え、この長さに応じたロングツールが用
いられる。
【0005】このような特殊なロングツールをマシニン
グセンタに使用する場合には、マシニングセンタ自体を
大型化するか、汎用マシニングセンタにおけるATC装
置を特殊な構造にするか、のいずれかの手段を講じる必
要がある。
【0006】さらに、ロングツールによる加工長がマシ
ニングセンタのZ軸ストロークを超える場合は、Z軸ス
トロークが長い大型のマシニングセンタを使用するか、
汎用マシニングセンタにおけるZ軸ストロークを特殊な
ものにするか、のいずれかの手段を講じる必要もある。
【0007】しかしながら、上記のように大型のマシニ
ングセンタを設けたり、汎用マシニングセンタを特殊な
構造にしたりする場合には、設計費や部品代などの設備
費の増加を招くという問題がある。
【0008】また、限られたスペースに敷設されている
既設コンベア内に、マシニングセンタを設置する場合、
ワークの搬入や搬出のための種々のアクチュエータ(プ
ッシャ、搬送コンベア、インデックス装置など)を必要
とするが、前記アクチュエータの増加に伴い、部品点数
や設備費の増加を招くという問題もある。したがって、
マシニングセンタを備える加工システムにあっては、前
記アクチュエータの増設を抑えて、部品点数や設備費の
増加を可及的に低減しなければならないという要請もあ
る。
【0009】そこで、本発明は、長尺工具を使用するの
に好適で、設備費の増加を可及的に低減し得る加工シス
テムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、工具が着脱自在に取り付け
られる加工軸を含む加工手段と、前記加工手段とは別個
独立に配置されると共に工具を略鉛直方向に垂下した状
態で保持する工具保持台と、前記工具保持台に対する工
具の搬入/搬出、および、前記加工軸に対する工具の着
脱を行うロボットと、を有してなる加工システムであ
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、加工対象のワー
クが搬入される搬入部と、加工済みのワークを搬出する
搬出部と、工具が着脱自在に取り付けられる加工軸、前
記ワークを保持する治具、および、前記治具を回転する
ことにより前記加工軸に対する前記ワークの向きを変え
るインデックス手段を含む加工手段と、前記加工手段と
は別個独立に配置されると共に工具を略鉛直方向に垂下
した状態で保持する工具保持台と、前記搬入部から前記
治具への前記加工対象ワークの搬入、前記治具から前記
搬出部への前記加工済みワークの搬出、前記工具保持台
に対する工具の搬入/搬出、および、前記加工軸に対す
る工具の着脱を行うロボットと、前記ロボットおよび前
記加工手段の動作を制御する制御手段と、を有してなる
加工システムである。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記工具は、長
尺工具であることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記ロボット
は、前記ワークを保持するワーク用ハンド部と、前記工
具を保持する工具用ハンド部とが一体化されたハンドを
含んでいることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記制御手段
は、前記加工手段による加工が終了すると、前記ロボッ
トに対するワークの向きが前記治具に搬入されたときの
向きと反対の向きになるまで、前記インデックス手段に
より前記治具を回転させることを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記ワーク用ハ
ンド部は、表裏両面のうち一の面で前記加工対象ワーク
を保持すると共に他の面で前記加工済みワークを保持す
る表裏反転自在なアームと、前記一の面および前記他の
面のそれぞれに設けられ、ワークの保持位置を規制する
規制部材と、前記一の面または前記他の面に保持された
ワークを固定するクランプ手段と、を有していることを
特徴とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記加工対象ワ
ークは、一の工具により所定の加工を施す加工部位の間
に空隙が存在する形状を有し、前記加工手段は、前記加
工軸に対して前記治具を進退移動させる移動手段をさら
に含んでなり、前記制御手段は、前記一の工具が前記空
隙に達したとき、前記移動手段により前記治具を前記加
工軸に向けて前進移動させることを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】上記のように構成した本発明は以下の効
果を奏する。
【0018】請求項1に記載の発明によれば、工具を保
持する工具保持台を加工手段とは別個独立に配置し、工
具交換をロボットにより行うようにしたため、加工手段
のサイズやこれに組み込まれる自動工具交換装置のサイ
ズの制限を受けることがなく、加工手段自体を必要以上
に大型化したり、自動工具交換装置を特殊な構造にした
りする必要がなく、設備費の増加を可及的に低減でき
る。また、工具長や工具径の制限を受けることがなく、
種々の工具を工具保持台に備えておくことができる。さ
らに、工具交換をロボットで行うので、工具保持台は工
具を保管する機能さえ備えていればよく、ロボットの動
作範囲内において工具保持台の設置場所を確保できれ
ば、加工手段で使用し得る工具を簡単かつ安価に追加で
きる。しかも、工具を略鉛直方向に垂下した状態で工具
保持台に保持しているため、工具先端が撓むことがな
く、加工精度が低下せず、また、略水平に保持する場合
に比べて、工具保持台の設置スペースを小さくできる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、ワークの搬入/搬出および工具の搬入
/搬出の両者をロボットにより行うことにより、ワーク
の搬送のためだけに用いられるプッシャや、ワークの搬
送のためだけにワークの向きを変えるインデック装置な
どのアクチュエータが不要となり、アクチュエータの増
設を抑えて、部品点数や設備費の増加を低減しなければ
ならないという要請に応えることができる。
【0020】請求項3に記載の発明のように長尺工具の
場合には、加工精度の低下の防止および工具保持台の小
スペース化の効果が一層顕著になる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、ワーク用
ハンド部とツール用ハンド部とを一体化したハンドを用
いているため、設備費の低減を図ることができ、しか
も、ハンドを交換するための時間が発生せず、サイクル
タイムの短縮をも達成できる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、治具から
搬出部にワークを搬出したとき、搬入部におけるワーク
の前後と、搬出部におけるワークの前後とが同じにな
り、ワークの前後方向を変えることなく、ロボットによ
るワークの搬入/搬出が可能となる。しかも、加工手段
で加工を行うために必須のインデックス手段により加工
済みワークの向きを変更しているため、ワークの向きを
変えるためだけのインデックス手段を別途設ける必要が
ない。したがって、アクチュエータの増設を抑えて、部
品点数や設備費の増加を低減しつつ、ワークの前後を一
定にした搬送を行うことができる。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、ワークの
前後方向が異なり規制部材を配置すべき位置が異なる場
合であっても、一つのアームの表面または裏両のいずれ
かにより、当該ワークを保持位置を規制しつつ保持でき
る。このため、ワーク用ハンド部の構成が簡素となり、
また、ワークの前後を一定にした搬送を実現するのに適
した構成となる。さらに、アーム表面またはアーム裏面
に保持されたワークを1つのクランプ手段により固定す
ることができ、ワーク用ハンド部の構成を一層簡素にで
きる。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、加工手段
は加工軸に対して治具を進退移動させる移動手段をさら
に含んでいるため、工具による加工長が加工軸に許容さ
れたストロークを超えるワークであっても、ワークの加
工部位に所定の加工を施すことができる。このため、加
工手段自体を必要以上に大型化する必要がなく、設備費
の増加を可及的に低減できる。また、一の工具が空隙に
達したときにワークが前進移動するため、ワークの加工
精度に悪影響を及ぼすことはない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0026】図1は、本発明の実施形態に係る加工シス
テムを示すレイアウト図、図2は、同加工システムのマ
シニングセンタを示す正面図、図3(A)〜(C)は、
同加工システムの工具保持台を示す正面図、平面図およ
び側面図、図4は、同加工システムのロボットを示す正
面図、図5は、ロボットのハンドを示す平面図、図6
(A)および(B)は、ロボットのハンドにより加工対
象ワークを保持した状態および加工済みワークを保持し
た状態を示す図、図7は、工具用ハンド部の要部を示す
図、図8(A)(B)は、ワークの一例としてのシリン
ダブロックを示す平面図および側面図、図9は、シリン
ダブロックの加工状態を示す図である。
【0027】図1を参照して、実施形態に係る加工シス
テム10を概説すると、この加工システム10は、加工
対象のワークWinが搬入される搬入部11と、加工済み
のワークWoutを搬出する搬出部12と、搬送ラインか
ら若干離れた場所に設置されるマシニングセンタ13
(加工手段に相当)と、マシニングセンタ13とは別個
独立に配置されるツール台14(工具保持台に相当)
と、搬入部11と搬出部12との間に配置されるロボッ
ト15と、ロボット15およびマシニングセンタ13の
動作を制御する制御手段16とを有している。マシニン
グセンタ13は、ツールが着脱自在に取り付けられるス
ピンドル31(加工軸に相当)と、ワークWをクランプ
して保持する治具32とを含んでいる。ツール台14に
保持するツールは、いわゆるロングツール17である。
このロングツール17は、略鉛直方向に垂下した状態で
ツール台14に保持される。
【0028】そして、ロボット15により、搬入部11
からマシニングセンタ13の治具32への加工対象ワー
クWinの搬入(図中とを参照)、前記治具32から
搬出部12への加工済みワークWoutの搬出(図中と
を参照)、ツール台14に対するロングツール17の
搬入/搬出(図中を参照)、および、マシニングセン
タ13のスピンドル31に対するロングツール17の着
脱(図中を参照)を行っている。以下、詳述する。
【0029】なお、本明細書において「長尺工具」また
は「ロングツール」という用語は、具体的に長さが何セ
ンチ以上の工具という意味ではなく、汎用品の安価なA
TC装置で交換できない長さを有する工具、汎用品の安
価なATCマガジンに保管できない長さを有する工具、
または、加工精度を維持する必要から水平状態で保管す
ることができない長さを有する工具であると解釈すべき
である。
【0030】前記搬入部11は、加工対象ワークWinを
搬送するローディングコンベア20と、ローディングコ
ンベア20に隣接して配置される搬入用ワーク置き台2
1とを有する。加工対象ワークWinは、前工程における
加工が完了した後に、ローディングコンベア20により
搬送され、搬入用ワーク置き台21に設けたレール22
上に引き渡される。
【0031】前記搬出部12は、加工済みワークWout
を搬送するアンローディングコンベア25と、アンロー
ディングコンベア25に隣接して配置される搬出用ワー
ク置き台26とを有する。加工済みワークWoutは、搬
出用ワーク置き台26に設けたレール27上に載置さ
れ、アンローディングコンベア25に引き渡された後
に、次工程に送られる。
【0032】前記マシニングセンタ13は、図2に示す
ように、スピンドル31と、治具32と、治具32を回
転することによりスピンドル31に対するワークWの向
きを変えるインデックス装置33(インデックス手段に
相当)とを含んでいる。スピンドル31に取り付けられ
たツールは、インデックス装置33により向きが変えら
れたワークWに向けて、所定の回転速度で回転されつ
つ、所定の送り速度で移動される。スピンドル31の図
中Z軸方向のストロークは、500mmである。
【0033】マシニングセンタ13には、汎用機で通常
一般的に設置されているATC装置34が組み込まれて
いる。特殊なロングツール17以外の通常のドリル、タ
ップなどのツールは、ATCマガジン35から取り出さ
れてATCアーム36によりスピンドル31に取り付け
られ、また逆に、ATCアーム36によりスピンドル3
1から取り外されてATCマガジン35に保管される。
【0034】本実施例のマシニングセンタ13にあって
はさらに、スピンドル31に対して治具32を進退移動
させる移動ユニット37(移動手段に相当)をさらに含
んでいる。移動ユニット37は、マシニングセンタ13
のZ軸方向に延伸するレール、当該レール上に載置され
Z軸と同軸上に移動自在なスライダ、スライダを駆動す
るステッピングモータなどから構成されている。治具3
2はスライダの上に取り付けられている。
【0035】前記ツール台14は、図3(A)〜(C)
に示すように、2列の収納棚41を有し、各収納棚41
にはホルダサポート42が設けられている。ホルダサポ
ート42は、牽引チェーンなどを介して、図3(A)に
おいて左右方向に移動自在に構成されている。ロングツ
ール17の基端部は、ツールホルダ43に保持されてい
る。ロングツール17は、先端側を下にして略鉛直方向
に垂下した状態で、かつ、ホルダサポート42に刺さっ
た状態で、当該ホルダサポート42上に支持されてい
る。
【0036】図3(A)において右手側はロボット15
が位置する側であり、左手側は作業者が位置する側であ
る。サイクル運転中においては、ホルダサポート42は
同図(A)に仮想線で示される右端部の位置に移動され
ている。この位置において、ロボット15により、ツー
ル台14に対するロングツール17の搬入/搬出がなさ
れる。一方、作業者がロングツール17の点検などをす
る場合には、ハンドル44を回して、ホルダサポート4
2を左端部の位置に引き寄せる。この位置において、ロ
ングツール17の点検や取替えなどを行なう。
【0037】ロングツール17を略鉛直方向に垂下した
状態で保持する理由は次のとおりである。つまり、ロン
グツール17を略水平に保持した場合には、自重により
ツール先端が数μm程度撓んでしまい、その後の加工精
度が低下してしまうが、略鉛直方向に垂下した状態で保
持した場合には、ツール先端が撓むことがなく、加工精
度の低下を招かないからである。さらに、略水平に保持
する場合に比べて、ツール台14の設置スペースが小さ
くなるからでもある。
【0038】前記ロボット15は、図4に示すように、
一般的な6軸ロボット15であり、先端にロボットハン
ド51が取り付けられている。ロボットハンド51は、
図5にも示すように、ワークWを保持するワーク用ハン
ド部52と、ロングツール17を保持するツール用ハン
ド部53とが一体化されて構成されている。ワーク用ハ
ンド部52は、関節部54を介して回転することにより
表裏反転自在となったアーム55を備え、当該アーム5
5の基端寄りの側部にツール用ハンド部53が設けられ
ている。
【0039】アーム55は、先端が開放されたコの字形
状をなすプレート部材から構成され、所定の間隔を隔て
て、第1と第2の保持部56、57が設けられている。
アーム55の保持部56、57は、搬入用ワーク置き台
21のレール22上に搬送された加工対象ワークWinの
下面を保持できる一方、下面を保持した加工済みワーク
Woutを搬出用ワーク置き台26のレール27上に引渡
すことができる形状に設定されている。図6(A)に示
すように、加工対象ワークWinは、アーム55の表裏両
面のうち一の面55a(以下、「表面」という)の上に
保持され、図6(B)に示すように、加工済みワークW
outは、他の面55b(以下、「裏面」という)の上に
保持される。
【0040】第1保持部56の表面55aには、加工対
象ワークWinを位置決めして保持するため、搬入用位置
決めピン58が突出して設けられている。一方、第1保
持部56の裏面55bには、加工済みワークWoutを位
置決めして保持するため、搬出用位置決めピン59が突
出して設けられている。図示例では、搬入用位置決めピ
ン58および搬出用位置決めピン59のそれぞれは、先
端寄りと、基端寄りとの2箇所に設けてある。それぞれ
のピン58、59は、ワークWに設けられた姿勢規制部
材、例えば、搬送用ロケート穴84に挿入ないし嵌合す
る。ワークWの一例については後述する。
【0041】ワーク用ハンド部52には、アーム55上
に保持したワークWを固定するワーククランパ60(ク
ランプ手段に相当)が設けられている。ワーククランパ
60は、第1保持部56の側部に設けられた支軸61を
中心に回動自在なアーム部62と、当該アーム部62の
先端に設けられたクランプ部63と、アーム部62を回
動する駆動手段たとえば油圧シリンダ64とを有する。
図6(A)(B)に示すように、クランプ部63は、ア
ーム55の厚さ寸法よりも大きな高さ寸法を有し、搬入
用位置決めピン58および搬出用位置決めピン59のう
ち基端寄りに位置するピン58、59に圧接および圧接
解除自在に設けられている。
【0042】ワークWinを搬入する際には、図6(A)
に示すように、アーム表面55aが上向きとなるように
アーム55を回転し、搬送用ロケート穴84に搬入用位
置決めピン58を挿入してワークWを位置決めし、アー
ム55上に保持する。その後、油圧シリンダ64により
アーム部62を回動し、クランプ部63をピン58に圧
接させることにより、アーム55上に保持した加工対象
ワークWinが固定される。
【0043】一方、ワークWoutを搬出する際には、図
6(B)に示すように、アーム裏面55bが上向きとな
るようにアーム55を回転して裏返し、搬入時と同じ搬
送用ロケート穴84に搬出用位置決めピン59を挿入し
てワークWを位置決めし、アーム55上に保持する。そ
の後、油圧シリンダ64によりアーム部62を回動し、
クランプ部63をピン59に圧接させることにより、ア
ーム55上に保持した加工済みワークWoutが固定され
る。
【0044】ツール用ハンド部53には、図5に示すよ
うに、ツールホルダ43を位置決めして保持するツール
ガイド71と、当該ツールガイド71に保持したツール
ホルダ43を固定するツールクランパ72とが設けられ
ている。ツールガイド71は、開口部が形成された半円
弧形状を有する。ツールクランパ72は、ツールガイド
71に向けて進退移動自在なアーム部73と、当該アー
ム部73の先端に設けられたクランプ部74と、アーム
部73を進退移動する駆動手段たとえば油圧シリンダ7
5とを有する。クランプ部74には、図7に示すよう
に、ツールホルダ43に形成された凹部43aに嵌り込
むローラ76が回転自在に設けられている。
【0045】ロングツール17をツール台14から搬出
したり、スピンドル31から取り外したりする際には、
図6(A)および図7に示すように、ツールホルダ43
の凹部43aにツールガイド71を挿入し、ツールホル
ダ43を位置決めする。その後、油圧シリンダ75によ
りアーム部73を前進し、クランプ部74のローラ76
をツールホルダ43の凹部43aに嵌り込ませる。これ
により、ロングツール17が固定される。
【0046】一方、ロングツール17をツール台14に
搬入したり、スピンドル31に取り付けたりする際に
は、ツール用ハンド部53を所定位置まで移動した後、
アーム部73を後退し、ローラ76を凹部43aから離
間させる。これにより、ロングツール17がツール台1
4やスピンドル31に引き渡される。
【0047】前記加工対象ワークWinの一例として、図
8(A)(B)に示されるシリンダヘッド81を挙げる
ことができる。シリンダヘッド81上面にはカムブラケ
ット82が取り付けられている。図示するシリンダヘッ
ド81には搬送ボス83が両側(図8(A)においては
上下)に設けられているが、搬送時にワークWを位置決
めするために使用するロケート穴84は、一方の搬送ボ
ス83(図8(A)においては上側の搬送ボス83)に
のみ加工されている。シリンダヘッド81とカムブラケ
ット82との間に形成される複数個のカム穴85(加工
部位に相当する)を順次仕上げ加工するために、ロング
ツール17が使用される。
【0048】図9にも示すように、上面にカムブラケッ
ト82が取り付けられたシリンダヘッド81は、一のロ
ングツール17により所定の仕上げ加工を施す加工部位
つまりカム穴85の間に空隙86が存在する形状を有す
るワークWでもある。換言すれば、本実施形態のワーク
Wは非加工部を有する長尺の断続加工物でもある。
【0049】制御手段16は、ロングツール17先端に
設けたチップ91が空隙86に達したとき、移動ユニッ
ト37により治具32をスピンドル31に向けて前進移
動する。
【0050】また、制御手段16は、マシニングセンタ
13による加工が終了すると、ロボット15に対するワ
ークWの向きが治具32に搬入されたときの向きと反対
の向きになるまで、インデックス装置33により治具3
2を回転させている。したがって、インデックス装置3
3は、ワークWの加工姿勢を変更するという本来の機能
の他に、治具32からのワークWの搬出方向を切り換え
るという機能をも有する。
【0051】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0052】前工程が完了した加工対象ワークWinは、
搬入部11のローディングコンベア20を通り、搬入用
ワーク置き台21のレール22上の所定位置まで搬送さ
れる。ロボット15は、ロボットハンド51が他の機器
と干渉しない所定の待機位置で、待機している。加工対
象ワークWinは、待機位置から移動してきたロボットハ
ンド51により保持される(図1の)。このとき、ロ
ボットハンド51のワーク用ハンド部52は、図6
(A)に示すように、アーム表面55aを上向きにし、
搬送用ロケート穴84に搬入用位置決めピン58を挿入
してワークWinを位置決めする。その後、ワーククラン
パ60を作動して、加工対象ワークWinをアーム55上
に固定する。
【0053】次いで、ロボット15は、加工対象ワーク
Winを、搬入部11からマシニングセンタ13の治具3
2に搬入する(図1の)。ロボット15は待機位置に
復帰する。
【0054】マシニングセンタ13では、インデックス
装置33により治具32を回転させてスピンドル31に
対するワークWの向きを変えながら、所定の加工を行
う。通常のドリルやタップなどのツールを用いて加工す
る場合には、ATC装置34によりツールを順次交換す
る。
【0055】通常のツールを用いた加工が終了し、特殊
なロングツール17を用いてカム穴85を仕上げ加工す
る場合には、まず、スピンドル31に取り付けられてい
る通常のツールをATCマガジン35に戻す。ツール台
14に収納されたロングツール17は、待機位置から移
動してきたロボットハンド51により掴まれ保持される
(図1の)。このとき、ツール用ハンド部53は、図
6(A)および図7に示すように、ツールホルダ43に
ツールガイド71の開口部を挿入してツールホルダ43
を位置決めする。その後、ツールクランパ72を作動し
て、ロングツール17をアーム55に固定する。
【0056】ロボット15は、ツール台14からロング
ツール17を搬出した後、アーム55などを回転させつ
つロングツール17の姿勢を変え、当該ロングツール1
7を、マシニングセンタ13のスピンドル31に取り付
ける(図1の)。マシニングセンタ13では、ロング
ツール17により、カム穴85の仕上げ加工を行う。
【0057】ロングツール17を用いた長尺の断続加工
物の加工手順を説明する。本実施形態では、マシニング
センタ13のZ軸ストロークが500mm、カム穴85
の加工長が508.5mmであり、加工長がZ軸ストロ
ークを超えるワークWをロングツール17により加工し
ている。
【0058】図9に示すように、ロングツール17によ
るZ軸方向の加工は、ロングツール17を回転しつつ所
定の送り速度でワークWに向けて切削送りすることによ
り行う。制御手段16は、ツールの送り量とワークWの
位置とに基づいて、ロングツール17先端のチップ91
が達している位置を常時検出している。そして、制御手
段16は、1つのカム穴85の仕上げ加工が終了してチ
ップ91が空隙86である非加工部に達したことを検知
すると、移動ユニット37により治具32を前進移動さ
せる。このときの移動ユニット37の移動速度はツール
の送り速度よりも速い速度に設定され、ワークWがスピ
ンドル31に向けて早送りされる。ワークWを所定距離
だけ早送りすると、制御手段16は、移動ユニット37
を停止する。前記所定距離は、チップ91先端が隣のカ
ム穴85に達する距離である。ワークWが停止すると、
次のカム穴85の仕上げ加工が同様にして行われる。す
べてのカム穴85の仕上げ加工が終了するまで、ワーク
Wの断続的な早送りと、切削加工とが繰り返される。
【0059】なお、図9において、ロングツール17を
切削送りする領域に符号aを、ワークWを早送りする領
域に符号bを付してある。また、ワークWを早送りして
いる際には、ロングツール17を同じ送り速度で送り続
けたり、送りを一時停止したりのいずれでもよい。
【0060】カム穴85の仕上げ加工が終了すると、移
動ユニット37およびスピンドル31が初期位置に戻っ
た後、ロボット15は、スピンドル31からロングツー
ル17を取り外し、当該ロングツール17をツール台1
4に搬入して所定の位置に返却する。他のロングツール
17を使用して加工する場合は、同様の動作を繰り返
す。
【0061】この加工ステージにおける全ての加工が終
了すると、制御手段16は、ロボット15に対する加工
済みワークWoutの向きが治具32に搬入されたときの
向きと反対の向きになるまで、インデックス装置33に
より加工済みワークWoutを保持する治具32を回転さ
せる。つまり、加工済みワークWoutは、ワーク搬入時
の方向と180°となる向き(前後が逆となる向き)に
インデックスされる。
【0062】インデックスされた加工済みワークWout
は、待機位置から移動してきたロボットハンド51によ
り保持される(図1の)。このとき、ワーク用ハンド
部52は、図6(B)に示すように、アーム裏面55b
が上向きになるように回転し、搬送用ロケート穴84に
搬出用位置決めピン59を挿入してワークWoutを位置
決めする。その後、ワーククランパ60を作動して、加
工済みワークWoutをアーム55上に固定する。
【0063】次いで、ロボット15は、加工済みワーク
Woutを、治具32から搬出部12に搬出し、搬出用ワ
ーク置き台26のレール27上の所定位置に載置する
(図1の)。ワーククランパ60を作動して加工済み
ワークWoutの固定を解除した後、ロボット15は待機
位置に復帰する。搬出用ワーク置き台26に置かれた加
工済みワークWoutは、アンローディングコンベア25
を通り、次工程に搬送される。
【0064】本実施形態の加工システム10によれば、
ロングツール17を保持するツール台14をマシニング
センタ13とは別個独立に配置し、ロングツール17の
ツールチェンジをロボット15により行うようにしたた
め、マシニングセンタ13のサイズやATC装置34の
サイズの制限を受けることがない。したがって、マシニ
ングセンタ自体を必要以上に大型化したり、汎用マシニ
ングセンタにおけるATC装置を特殊な構造にしたりす
る必要がなく、設備費の増加を可及的に低減できる。ま
た、ロングツール17を保持したツールホルダ43をロ
ボットハンド51により保持できればよいので、ツール
長さおよびツール径の制限を受けることがなく、種々の
ロングツール17をツール台14に備えておくことがで
きる。さらに、ツールチェンジをロボット15で行うの
で、ツール台14はツールを保管する機能さえ備えてい
ればよく、ロボット15の動作範囲内においてツール台
14の設置場所を確保できれば、ロングツール17のみ
ならず通常のツールを簡単かつ安価に追加できる。
【0065】ワークを搬入/搬出するための専用のロボ
ットと、ロングツールを搬入/搬出するための専用のロ
ボットとを別個に設けることも考えられるが、本実施形
態では、1台のロボット15により、ワークWの搬入/
搬出およびロングツール17の搬入/搬出の両者を行っ
ている。このように、多機能を1台のロボット15で行
うことにより、ワークWの搬送のためだけに用いられる
プッシャや、ワークWの搬送のためだけにワークWの向
きを変えるインデック装置などのアクチュエータが不要
となる。したがって、アクチュエータの増設を抑えて、
部品点数や設備費の増加を低減しなければならないとい
う要請にも応え得る。
【0066】また、1台のロボット15で、ワーク用の
ロボットハンドと、ツール用のロボットハンドとを交換
することも考えられるが、本実施形態では、ワーク用ハ
ンド部52とツール用ハンド部53とを一体化したロボ
ットハンド51を用いているため、設備費の低減を図る
ことができ、しかも、ロボットハンド51を交換するた
めの時間が発生せず、サイクルタイムも短縮する。
【0067】マシニングセンタ13による加工が終了す
ると、加工済みワークWoutを、まず、ワーク搬入時の
方向と180°となる向きにインデックスし、その後、
ロボットハンド51により保持して搬出部12に搬出し
ている。このため、搬入部11における加工対象ワーク
Winの前後と、搬出部12における加工済みワークWou
tの前後とが同じになり、ワークWの前後方向を変える
ことなく、ロボット15によるワークWの搬入/搬出が
可能となる。しかも、マシニングセンタ13で加工を行
うために必須のインデックス装置33により加工済みワ
ークWoutの向きを変更しているため、ワークWの向き
を変えるためだけのインデックス装置を別途設ける必要
はない。したがって、アクチュエータの増設を抑えて、
部品点数や設備費の増加を低減しつつ、ワークWの前後
を一定にした搬送を行うことができる。
【0068】なお、マシニングセンタ13のインデック
ス装置33によりワークWの向きを所定の向きにインデ
ックスすることは、ロボットハンド51により加工済み
ワークWoutを搬出部12に搬出したときに、当該搬出
部12におけるワークWoutの前後方向を任意に設定で
きることを意味する。したがって、2つの搬送ラインの
間に配置されている既設の加工システムを、これら2つ
の搬送ラインにおけるワークWの前後方向に変更を加え
ることなく、本実施形態の加工システム10に置き換え
ることも可能である。
【0069】また、ワークWの一方の側部にのみ、姿勢
規制部材である例えば搬送用ロケート穴84が設けられ
ている場合には、ワークWの前後方向を逆にすると、搬
送用ロケート穴84が反対側に位置することになる。前
後の向きを変えると搬送用ロケート穴84が反対側に位
置するようなワークWにあっては、搬入部11における
加工対象ワークWinの前後と、搬出部12における加工
済みワークWoutの前後とを逆にしてもよい場合には、
1台のワーククランパにより、ロボットハンド51の一
つの面に固定することはできる。しかしながら、ワーク
Wの前後を一定にしつつ搬送したい場合には、ロボット
ハンド51の一つの面に固定しようとすると、少なくと
も2組のワーククランパを設ける必要がある。
【0070】これに対して、本実施形態のワーク用ハン
ド部52は、ワークWの前後を一定にした搬送を実現す
るために、アーム表面55aで加工対象ワークWinを保
持すると共にアーム裏面55bで加工済みワークWout
を保持し、さらに、1台のワーククランパ60により、
アーム表面55aまたはアーム裏面55bに保持された
ワークWをクランプするように構成されている。したが
って、ワークWの前後の向きに拘わらず当該ワークWを
1台のワーククランパ60によりワーク用ハンド部52
に固定することができ、ロボットハンド51の構成を簡
素にできる。
【0071】また、ロングツール17を用いた長尺の断
続加工物を加工するに当たり、ロングツール17のチッ
プ91が非加工部に達したときに、ワークWをスピンド
ル31側に断続的に近づけているため、ロングツール1
7による加工長がマシニングセンタ13のZ軸ストロー
クを超えても、ロングツール17によるカム穴85の仕
上げ加工が可能となる。さらに、移動ユニット37は、
切削動作中のときにはワークWを停止し、切削動作以外
のときにワークWを移動させているため、ワークWの加
工精度に悪影響を及ぼすことはない。しかも、比較的小
ストロークのマシニングセンタ13を使用すると共に移
動ユニット37を治具32側に追加するという比較的簡
単な機構を追加するだけで、ロングツール17による加
工長がマシニングセンタ13のZ軸ストロークを超える
ワークWを加工することが可能となる。したがって、Z
軸ストロークが長い大型のマシニングセンタを使用した
り、汎用マシニングセンタにおけるZ軸ストロークを特
殊なものにしたりする必要がなく、設備費の増加を可及
的に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る加工システムを示す
レイアウト図である。
【図2】 同加工システムのマシニングセンタを示す正
面図である。
【図3】 図3(A)〜(C)は、同加工システムの工
具保持台を示す正面図、平面図および側面図である。
【図4】 同加工システムのロボットを示す正面図であ
る。
【図5】 ロボットのハンドを示す平面図である。
【図6】 図6(A)および(B)は、ロボットのハン
ドにより加工対象ワークを保持した状態および加工済み
ワークを保持した状態を示す図である。
【図7】 工具用ハンド部の要部を示す図である。
【図8】 図8(A)(B)は、ワークの一例としての
シリンダブロックを示す平面図および側面図である。
【図9】 シリンダブロックの加工状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…加工システム 11…搬入部 12…搬出部 13…マシニングセンタ(加工手段) 14…ツール台(工具保持台) 15…ロボット 16…制御手段 17…ロングツール(長尺工具) 31…スピンドル(加工軸) 32…治具 33…インデックス手段 34…自動工具交換装置 37…移動ユニット(移動手段) 51…ロボットハンド(ハンド) 52…ワーク用ハンド部 53…ツール用ハンド部(工具用ハンド部) 55…アーム 55a…アームの表面(一の面) 55b…アームの裏面(他の面) 58…搬入用位置決めピン(規制部材) 59…搬出用位置決めピン(規制部材) 60…ワーククランパ(クランプ手段) 71…ツールガイド 72…ツールクランパ 81…シリンダヘッド 82…カムブラケット 84…ロケート穴 85…カム穴(加工部位) 86…空隙(非加工部位) W…ワーク(Win…加工対象ワーク、Wout…加工済み
ワーク)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具が着脱自在に取り付けられる加工軸
    を含む加工手段と、 前記加工手段とは別個独立に配置されると共に工具を略
    鉛直方向に垂下した状態で保持する工具保持台と、 前記工具保持台に対する工具の搬入/搬出、および、前
    記加工軸に対する工具の着脱を行うロボットと、を有し
    てなる加工システム。
  2. 【請求項2】 加工対象のワークが搬入される搬入部
    と、 加工済みのワークを搬出する搬出部と、 工具が着脱自在に取り付けられる加工軸、前記ワークを
    保持する治具、および、前記治具を回転することにより
    前記加工軸に対する前記ワークの向きを変えるインデッ
    クス手段を含む加工手段と、 前記加工手段とは別個独立に配置されると共に工具を略
    鉛直方向に垂下した状態で保持する工具保持台と、 前記搬入部から前記治具への前記加工対象ワークの搬
    入、前記治具から前記搬出部への前記加工済みワークの
    搬出、前記工具保持台に対する工具の搬入/搬出、およ
    び、前記加工軸に対する工具の着脱を行うロボットと、 前記ロボットおよび前記加工手段の動作を制御する制御
    手段と、を有してなる加工システム。
  3. 【請求項3】 前記工具は、長尺工具であることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の加工システム。
  4. 【請求項4】 前記ロボットは、前記ワークを保持する
    ワーク用ハンド部と、前記工具を保持する工具用ハンド
    部とが一体化されたハンドを含んでいることを特徴とす
    る請求項2に記載の加工システム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記加工手段による加
    工が終了すると、前記ロボットに対するワークの向きが
    前記治具に搬入されたときの向きと反対の向きになるま
    で、前記インデックス手段により前記治具を回転させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の加工システム。
  6. 【請求項6】 前記ワーク用ハンド部は、表裏両面のう
    ち一の面で前記加工対象ワークを保持すると共に他の面
    で前記加工済みワークを保持する表裏反転自在なアーム
    と、 前記一の面および前記他の面のそれぞれに設けられ、ワ
    ークの保持位置を規制する規制部材と、 前記一の面または前記他の面に保持されたワークを固定
    するクランプ手段と、を有していることを特徴とする請
    求項2に記載の加工システム。
  7. 【請求項7】 前記加工対象ワークは、一の工具により
    所定の加工を施す加工部位の間に空隙が存在する形状を
    有し、 前記加工手段は、前記加工軸に対して前記治具を進退移
    動させる移動手段をさらに含んでなり、 前記制御手段は、前記一の工具が前記空隙に達したと
    き、前記移動手段により前記治具を前記加工軸に向けて
    前進移動させることを特徴とする請求項2に記載の加工
    システム。
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