JPH0698526B2 - ワーク側面加工機構 - Google Patents

ワーク側面加工機構

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JPH0698526B2
JPH0698526B2 JP63290914A JP29091488A JPH0698526B2 JP H0698526 B2 JPH0698526 B2 JP H0698526B2 JP 63290914 A JP63290914 A JP 63290914A JP 29091488 A JP29091488 A JP 29091488A JP H0698526 B2 JPH0698526 B2 JP H0698526B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はワーク側面加工機構に関し、一層詳細には、バ
イトホルダに上下方向に対向する一組のバイトを取着す
ると共に、前記バイトホルダ自体を弾性変形させて夫々
のバイトの間隔を調整し、水平姿勢で回転するワーク、
例えば、ブレーキ用ディスクの両側面を前記一組のバイ
トで同時に加工するよう構成し、これによって加工時に
バイトの間隔が変動することを阻止し、高精度な加工を
遂行可能にしたワーク側面加工機構に関する。
[発明の背景] 一般に、大量のワークを効率的に加工すべくライン生産
工程が広範に行われている。この種のライン生産工程で
は、通常、加工ラインに沿って各種の工作機械を配設し
ておき、前記加工ラインに搬送されてくるワークに前記
工作機械を介して所定の加工作業を順次施している。
ここで、ディスクブレーキを構成するディスク等のよう
に比較的薄板状を呈するワークの両側面に加工を施す装
置として、例えば、特開昭第59−37002号にその技術的
思想が開示されている。
この従来技術では、水平方向に延在する主軸の先端にワ
ークを垂直姿勢で取り付けるためのチャック機構を設け
ると共に、前記主軸に対し進退自在なテーブルを有して
いる。前記テーブルに一組の刃物台を載設し、前記刃物
台には右ねじ孔および左ねじ孔を形成して夫々のねじ孔
に単一のねじ軸を一体的に螺合する一方、前記刃物台に
夫々対向して一組のバイトを取着している。
そこで、前記チャック機構を介し主軸にワークを垂直姿
勢で取着し、前記主軸を回転させながらテーブルを前記
主軸側に変位させる。その際、ねじ軸を螺回することに
より夫々の刃物台を水平方向に対し異なる方向に一体的
に変位させて一組のバイトの間隔を調整しておき、前記
一組のバイトにより回転するワークの両側面の加工を同
時に施している。
然しながら、前記の従来技術では、単一のねじ軸の回転
作用下に夫々の刃物台がテーブルに案内されて互いに異
なる方向に変位するため、夫々の刃物台に取着されてい
る2本のバイトの間隔を高精度に設定することは実際上
極めて困難となる。しかも、ワークを加工する際にバイ
トに作用する切削抵抗により夫々の刃物台が移動し、前
記バイトの間隔が変動する虞が多い。これによって、ワ
ークの加工作業を高精度に遂行することが出来ないとい
う不都合が指摘されている。
しかも、主軸が水平方向に延在すると共に、夫々の刃物
台を前記主軸の軸線方向に開閉するよう構成しているた
め、装置が全体として大型化する。従って、例えば、こ
の種の装置を多数並設してワークを大量に且つ効率的に
加工しようとする際、前記装置全体の占有スペースが相
当に拡大してしまうという欠点が露呈している。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、上下に所定間隔離間して設けられる一組のバイ
トホルダに夫々対向して一組のバイトを取着すると共
に、シリンダ等からなる押圧手段の作用下に夫々のバイ
トホルダ自体を弾性変形させて夫々のバイトの間隔をワ
ークの加工厚さに対応して調整し、前記ワークを水平姿
勢で回転させながら前記バイトにより当該ワークの両側
面を同時に加工するよう構成し、これによって夫々のバ
イト間隔を正確に設定することが出来、しかも夫々の押
圧手段によりバイトホルダを強固に保持して加工時にバ
イトに作用する切削抵抗に影響されることがなく、従っ
て、ワークに対し常時高精度な加工を遂行することが出
来、且つ複数の加工機構を狭小なスペース内に効果的に
配設することを可能にしたワーク側面加工機構を提供す
ることを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、回転するワー
クに対し進退自在な本体に装着され、前記ワークの両側
面を同時に加工する加工ユニットを有し、 前記加工ユニットは、ワークの両側面を加工するための
一組のバイトと、 端部を分割して所定間隔離間する一組の片部を設け、前
記夫々の片部の互いに対向する内面側に夫々のバイトを
取着する所定量弾性変形可能なバイトホルダと、 前記一組の片部の前記内面に対する外面側に配設され、
前記一組の片部を強制的に内方に弾性変形させて該一組
のバイトを前記ワークの加工厚さに対応して位置決めす
る一組の押圧手段と、 を具備すると共に、 前記押圧手段は、シリンダと、 前記シリンダの一端に位置調整自在に配設されるストッ
パ部材と、 該シリンダ内を摺動変位するピストンから延在するピス
トンロッドに形成される傾斜面と、 前記傾斜面に係合して前記ピストンロッドと略直交する
方向に進退自在に設けられ、前記シリンダの作用下に前
記ピストンロッドが前記ストッパ部材に当接する際に前
記片部を内方に強制的に弾性変形させる押圧部材と、 を有することを特徴とする。
[実施態様] 次に、本発明に係るワーク側面加工機構についてこれを
組み込む加工ラインとの関連において好適な実施態様を
挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図および第2図において、参照符号10は本実施態様
に係るワーク側面加工機構を組み込む加工ラインをを示
す。前記加工ライン10はブレーキ用ディスク等のワーク
Wを水平姿勢で矢印方向に搬送するワーク投入用の第1
のコンベア12aとワーク払出用の第2のコンベア12bとを
含む。この場合、前記第1コンベア12aと第2コンベア1
2bとの間にはワークWを水平姿勢で2枚ずつ保持し且つ
回転させながらこのワークWの両面を同時に加工する第
1および第2の加工装置14、16と、前記ワークWを第1
コンベア12aから第1および第2加工装置14、16に移送
すると共に夫々の加工装置14、16において加工終了後の
ワークWを第2コンベア12bに送り出す搬送装置18とが
配設される。
前記第1加工装置14は基台22を有し、この基台22にワー
クWを水平方向に保持し且つ回転させるワーク把持機構
24a、24bと、前記ワーク把持機構24a、24bに対し一体的
に進退変位して夫々に保持されているワークWの両側面
を加工するための本実施態様に係るワーク側面加工機構
26とが装着される。ここで、前記ワーク把持機構24a、2
4bの回転軸線は第1および第2コンベア12a、12b上の夫
々のワークWの中心を結ぶ搬送路上に位置している。
そこで、ワーク把持機構24aについて以下詳細に説明
し、ワーク把持機構24bには同一の参照数字にbを付し
てその詳細な説明は省略する。
すなわち、第2図および第3図に示すように、ワーク把
持機構24aは回転駆動源28aを含み、この回転駆動源28a
は基台22の側面に係着されて鉛直下方向に指向してお
り、これから延在する回転駆動軸30aにプーリ32aが軸着
される。前記プーリ32aにベルト34aの一端が張架され、
このベルト34aの他端は基台22の側面に形成されている
開口部36aからこの基台22内に臨みスピンドルユニット3
8aを構成するプーリ40aに張架される。
第4図に示すように、前記スピンドルユニット38a内に
はスピンドル42aが回転自在に支承されており、このス
ピンドル42aの下部に前記プーリ40aが軸着されると共
に、前記スピンドル42aの上部側にはチャックユニット4
4aが係着される。ここで、スピンドル42aの中央部に図
示しないシリンダ等に係合し進退自在なピストンロッド
46aが配設され、このピストンロッド46aの上端部には球
面軸受48aを介して連結部材50aが係合する。前記連結部
材50aには等角度間隔離間して3つのチャッキングロッ
ド52aが球面軸受54aを介して支持されており、これらの
チャッキングロッド52aはチャックユニット44aに対しそ
の軸線方向に平行に保持されている。
チャッキングロッド52aの上部には鉛直上方向に対して
外方に傾斜する傾斜面56aが形成されており、この傾斜
面56aはチャックユニット44aの上部に配設されている3
つのチャック爪58aに形成された傾斜面60aに係合してい
る。なお、3つのチャック爪58aの夫々の間隙には円弧
状を呈する3つの案内片62aが配設されると共に、これ
らの案内片62aとチャック爪58aの外周面に環状弾性部材
64aが一体的に係合する。
次いで、チャックユニット44aの中央部にコレットチャ
ック66aが配設される。前記コレットチャック66aの上部
は、図示していないが軸線方向にスリットを形成して、
例えば、3分割されており、このコレットチャック66a
の内周面部には鉛直上方向に対し徐々に拡開するテーパ
面68aが形成される。そして、このテーパ面68aにテーパ
軸70aが係合し、このテーパ軸70aはばね部材72aの弾発
作用下に常時鉛直下方向に押圧されている。この場合、
ワークWの中央部にはスプライン孔Sが形成されてお
り、このため、コレットチャック66aの外周面部にこの
スプライン孔Sに対応するスプライン溝を形成してお
く。
一方、第3図に示すように、当該加工機構26は回転駆動
源80を含み、この回転駆動源80は基台22の上部に固着さ
れる。前記回転駆動源80からワークWの搬送方向に直交
する方向に対し長尺な送りねじ82が延在し、この送りね
じ82の両側に夫々一組のガイドレール84a、84bが配設さ
れる。前記ガイドレール84a、84b上に本体86が載設され
ると共に、この本体86には送りねじ82を嵌合する図示し
ないナット部材が設けられると共に、前記本体86の先端
部には夫々ワーク把持機構24a、24bに対応する位置に加
工ユニット88、90が装着される。
第5図に示すように、前記加工ユニット88、90は夫々ホ
ルダ92を有し、このホルダ92は本体86の両側部に複数の
ボルト93を介し固着される。前記ホルダ92は実質的に角
柱状を呈し、その略中央部から一端側にすり割り94を形
成してバイトホルダとしての片部96a、96bを設ける。こ
の場合、前記片部96a、96bが後述する押圧手段の作用下
に所定量だけ弾性変形するよう夫々の寸法やホルダ92自
体の材質等を選択しておく。
前記片部96a、96bの先端部には互いに対向するようにバ
イト98a、98bを取着し、前記バイト98a、98bは通常ワー
クWの肉厚より大きく離間すると共に、夫々の片部96
a、96bに押圧手段100a、100bが係合する(第6図a参
照)。
第6図aおよびbに示すように、前記押圧手段100aは実
質的にシリンダ102を有し、このシリンダ102内に摺動自
在に配設されるピストン104を介し前記シリンダ102内に
は夫々圧力室106a、106bが画成される。ピストン104の
一端からピストンロッド108が延在し、このピストンロ
ッド108の先端部には外方ニ対し半径外方向に傾斜する
傾斜面110が形成される。前記傾斜面110に板状の超硬部
材111を載設すると共に、前記超硬部材111にプッシュロ
ッド112の傾斜面114が係合する。この場合、ピストンロ
ッド108の軸線とプッシュロッド112の軸線とは互いに90
゜の角度をなすと共に、前記プッシュロッド112の端部
に押圧部材115が係合する。
一方、シリンダ102にはピストンロッド108と反対側に位
置決めボルト116が螺合し、この位置決めボルト116の先
端部は圧力室106aに所望の長さだけ臨入可能である。
なお、押圧手段100bは前述した押圧手段100aと同様に構
成されるものであり、同一の構成要素には同一の参照符
号を付してその詳細な説明は省略する。
以上、第1加工装置14に設けられているワーク把持機構
24a、24bおよび本実施態様に係る加工機構26について詳
細に説明したが、第2加工装置16においても同様に構成
されるものであり、同一の構成要素には同一の参照符号
を付してその詳細な説明は省略する。
次いで、搬送装置18は第1コンベア12aと第2コンベア1
2bとの間に配設される門型の枠体120を含み、前記枠体1
20を構成する横架部材122が前記第1および第2コンベ
ア12a、12bと平行に位置決めされる。この横架部材122
には一組の平行なガイドレール124a、124bが上下方向に
固着され、前記ガイドレール124a、124bを介して第1お
よび第2の搬送機構125a、125bが変位自在に装着され
る。
前記第1搬送機構125aを構成する移動本体126はガイド
レール124a、124bに係合すると共に、例えば、ラック・
ピニオン機構(図示せず)を介し横架部材122に沿って
第1コンベア12a上から第2加工装置16上まで進退可能
である。前記移動本体126には図示しないシリンダ等を
介し昇降自在な昇降台128が設けられ、この昇降台128の
下部にアーム部材130が保持される。前記アーム部材130
の下端部には取付板132を介してフレーム部材134が支持
されており、このフレーム部材134には所定間隔、すな
わち、ワーク把持機構24a、24bの間隔に対応して離間す
る保持手段136、138が設けられる。この場合、保持手段
136、138は図示しないアクチュエータの作用下に開閉動
作して夫々ワークWを把持自在に構成している。
一方、第2搬送機構125bは第1および第2加工装置14、
16において加工終了後のワークWを第2コンベア12bに
搬送するものであり、その構成は前述した第1搬送機構
125aと同様なため同一の参照符号を付してその詳細な説
明は省略する。
本実施態様に係るワーク側面加工機構を組み込む加工ラ
インは基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその作用並びに効果について説明する。
先ず、第1搬送機構125aを第1コンベア12a上に配置す
ると共に、第2搬送機構125bを第2コンベア12b上に待
機させておく。そこで、第1搬送機構125aを構成するシ
リンダ等の駆動作用下に昇降台128を下降させ第1コン
ベア12aに沿って矢印方向に搬送されてくる2つのワー
クWを保持手段136、138により把持する。
このように、第1搬送機構125aにより2つのワークWを
支持した後、昇降台128を上昇させると共に、移動本体1
26をガイドレール124a、124bの案内作用下に水平方向に
搬送して第2加工装置16上に停止させる。さらに、昇降
台128を下降させることにより保持手段136、138に把持
されているワークW、Wをワーク把持機構24a、24bを構
成するチャックユニット44a、44b上に載設する。
その際、ワーク把持機構24aの動作について説明する
と、テーパ軸70aをピストンロッド46aの押圧作用下に上
昇させてコレットチャック66aを縮径させておき、この
コレットチャック66aをワークWのスプライン孔Sに嵌
合する。次に、ピストンロッド46aを下降させてテーパ
軸70aに作用する外力を除去すれば、このテーパ軸70aは
ばね部材72aの弾発作用下に下降し、テーパ面68aを介し
コレットチャック66aが膨径してワークWのスプライン
孔Sの内壁面を押圧保持する。
さらに、ピストンロッド46aを鉛直下方向に変位させる
と、連結部材50aに保持されている3つのチャッキング
ロッド52aが下降し、このチャッキングロッド52aの傾斜
面56aがチャック爪58aの傾斜面60aを押圧する。従っ
て、前記チャック爪58aが半径外方向に変位してこれら
のチャック爪58a並びに案内片62aに係合している弾性部
材64aがワークWの比較的大径な内周面を押圧する。
これによって、ワークWはチャックユニット44aに対し
強固に且つ正確に位置決め保持されるに至る。なお、ワ
ーク把持機構24bを構成するチャックユニット44bに対し
ワークWが同様に装着されることは容易に諒解されよ
う。
保持手段136、138を駆動しワークW、Wの保持作用を解
除した後、昇降台128を上昇させ第1搬送機構125aを第
1コンベア12a側に移動させる。そして、前述したよう
に、この第1搬送機構125aを介して新たなワークW、W
を保持し前記第1搬送機構125aを第1加工装置14上に移
動させた後、この第1加工装置14を構成する夫々のワー
ク把持機構24a、24bに夫々ワークW、Wを保持させる。
次いで、前記第1搬送機構125aを第1コンベア12a上に
復帰させて保持手段136、138によりさらに別のワーク
W、Wを把持しておく。
このように第1搬送機構125aを介してワークW、Wを第
1加工装置14に移送している間に、第2加工装置16に装
着されているワークW、Wに対し加工作業を施す。
すなわち、第2加工装置16を構成する回転駆動源28a、2
8bを駆動して回転駆動軸30a、30bを介しプーリ32a、32b
を回転する。前記プーリ32a、32bにはベルト34a、34bを
介してプーリ40a、40bが係合しており、前記プーリ40
a、40bを軸着するスピンドル42a、42bが回転する。従っ
て、前記スピンドル42a、42bに係着されているチャック
ユニット44a、44bが回転して前記チャックユニット44
a、44bに保持されているワークW、Wが回転することに
なる。
一方、加工機構26において、押圧手段100a、100bを駆動
して夫々のバイト98a、98bをワークWの切削厚さに対応
して位置決めする。すなわち、押圧手段100aを構成する
シリンダ102内の圧力室106bに圧力流体を供給し、ピス
トン104を位置決めボルト116側に変位させる。このた
め、ピストンロッド108が位置決めボルト116に当接し、
前記ピストンロッド108の傾斜面110に超硬部材111を介
して係合するプッシュロッド112がホルダ92の片部96a側
に突出する。従って、押圧部材115の押圧作用下に片部9
6aが片部96b側へと弾性変形し、この片部96aに装着され
ているバイト98aがバイト98b側へと揺動する。また、押
圧手段100bの駆動作用下に、同様にして片部96bに装着
されているバイト98bがバイト98a側へと揺動し、夫々の
バイト98a、98bの間隙が所望の間隔に調整される(第6
図b参照)。
そして、回転駆動源80の駆動作用下に送りねじ82を回転
させると、これに係合する本体86がガイドレール84a、8
4bの案内作用下にワーク把持機構24a、24b側へと移動
し、加工ユニット88、90に設けられている夫々のバイト
98a、98bを介してワークW、Wの両側面が同時に加工さ
れる。
ワークWの両側面の加工を終了すると、回転駆動源80の
駆動を停止させると共に、押圧手段100a、100bを構成す
るシリンダ102の圧力室106aに圧力流体を供給し、ピス
トン104を位置決めボルト116から離間する方向に変位さ
せる。このため、ピストンロッド108の傾斜面110に係合
するプッシュロッド112は夫々片部96a、96bから離間す
る方向に変位し、前記片部96a、96bがそれ自身の弾発作
用下に互いに離間する方向に変位してバイト98a、98bが
ワークWの両側面から離間するに至る。さらに、回転駆
動源80を前記とは逆方向に回転させて本体86をワーク把
持機構24a、24bから離間させると共に、ワーク把持機構
24a、24bを構成する回転駆動源28a、28bの駆動を停止し
てチャックユニット44a、44bに保持されているワークW
の回転を停止させる。
次いで、第2コンベア12b上に待機している第2搬送機
構125bを駆動してこれを第2加工装置16上に移動させた
後、アーム部材130を下降させて保持手段136、138でワ
ークW、Wを把持する。ここで、第2加工装置16を構成
するワーク把持機構24aではピストンロッド46aを鉛直上
方向に変位させチャッキングロッド52aを上昇させるこ
とによって夫々のチャック爪58aへの押圧力を解除す
る。さらに、テーパ軸70aが上昇してコレットチャック6
6aを縮径させ、このコレットチャック66aによるワーク
Wのスプライン孔Sの内壁面への押圧力を除去する。ま
た、ワーク把持機構24bにおいても同様にして、ワーク
Wの把持作用を解除しておく。
そして、加工終了後のワークW、Wを第2搬送機構125b
を介して第2コンベア12b上に送り出す一方、第1コン
ベア12a上にあって新たなワークW、Wを把持している
第1搬送機構125aを第2加工装置16側へと移動させ、前
述したように、この新たなワークW、Wををワーク把持
機構24a、24bに装着する。
以上のように、第2加工装置16に対するワークW、Wの
着脱を行っている際には第1加工装置14によりワーク
W、Wへの加工が行われている。そこで、前記第1加工
装置14によってワークW、Wの加工が終了すると、この
ワークW、Wは第2搬送機構125bを介して第2コンベア
12b側へと送り出されると共に、第1搬送機構125aによ
り第1コンベア12a上の新たなワークW、Wを当該第1
加工装置14に搬送する。
この場合、本実施態様では、加工ユニット88、90を介し
ワークWの両側面を加工する際、バイト98a、98bに切削
抵抗が作用してもこれらのバイト98a、98bの間隔を一定
に確保して高精度な加工作業を遂行することが出来る。
すなわち、当該加工機構26では実質的に単一のホルダ92
にすり割り94を形成することにより上下に所定間隔離間
する一組の片部96a、96bを設けると共に、夫々の片部96
a、96bの先端部に一組のバイト98a、98bを対向して取着
する。そして、夫々の片部96a、96bの外方側の面部に係
合する押圧手段100a、100bを駆動して押圧部材115、115
を介し前記片部96a、96b自体を弾性変形させた後、バイ
ト98a、98bの間隔を所望の間隔に調整して当該ワークW
の両面切削加工を行う。その際、前記片部96a、96bは夫
々の押圧手段100a、100bに設けられている位置決めボル
ト116、116の突出量を調整することで前記位置決めボル
ト116、116に当接するピストン104、104を介して位置決
めされる。
このように、夫々の片部96a、96bが押圧手段100a、100b
を介して個別に位置決めされるため、前記片部96a、96b
に取着されているバイト98a、98bの間隔を正確に設定す
ることが出来る。しかも、バイト98a、98bを取着する片
部96a、96bは押圧手段100a、100bを構成する押圧部材11
5、115を介し直接押圧保持されており、ワークWの加工
時において夫々のバイト98a、98bに切削抵抗が作用して
も片部96a、96bが互いに離間する方向に変位することが
ない。結果的に、前記バイト98a、98bを所望の間隔に確
保してワークWの加工作業を高精度に遂行し得るという
効果が挙げられる。
また、バイト98a、98bによりワークWの両側面の加工が
終了した後、押圧手段100a、100bを駆動してピストン10
4、104を位置決めボルト116、116から離間する方向に変
位させる。このため、押圧部材115、115により内方に押
圧保持されていた片部96a、96bがそれ自身の弾発力によ
り互いに離間する方向に揺動し、バイト98a、98bがワー
クWの両側面から離間する方向に変位する。従って、ワ
ークWから加工ユニット88、90を離間させる際、バイト
98a、98bがこのワークWに接触して損傷を与えるという
不都合を阻止することが可能となる。これによって、ワ
ークWに対し常時正確且つ高精度な加工作業を遂行する
ことが出来るという効果が得られる。
さらにまた、本実施態様では、ホルダ92を介しバイト98
a、98bを上下方向に対向して配設し、夫々の片部96a、9
6bを揺動させる押圧手段100a、100bを同様に上下方向に
設けている。このため、加工ユニット88、90の横方向の
寸法が縮小し、実質的に2台の加工ユニット88と90とを
可及的に近接して本体86に装着することが出来る。この
結果、特に、従来のように、夫々のバイトを水平方向に
近接・離間変位させる構造のものに較べ、当該加工機構
26を一挙に小型化することが可能となり、狭小な有効ス
ペースを効率よく活用し得るという利点が挙げられる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、例えば、ディスクブレ
ーキを構成するディスクのようなワークの両側面を加工
するための一組のバイトを所定量弾性変形可能なバイト
ホルダに取着すると共に、夫々のバイトホルダを押圧手
段により直接押圧して夫々のバイトの間隔を調整し前記
ワークの両側面に同時に加工を施すよう構成している。
このように、夫々のバイトホルダを個別の押圧手段によ
り強制的に変形させることにより、夫々のバイトの間隔
を正確に調整することが出来る。しかも、ワークの加工
時にバイトに切削抵抗が作用しても夫々のバイトホルダ
に直接作用する押圧手段を介してバイトの間隔が変動す
ることがない。これによって、ワークの両側面に高精度
な加工を常時遂行することが出来るという効果が得られ
る。
さらに、バイトホルダを上下に配設して夫々のバイトを
上下方向から近接・離間するよう構成するため、装置全
体として横方向の寸法を一挙に短縮化出来、複数の装置
を狭小なスペース内に有効に配設することが可能とな
る。この結果、装置全体の小型化並びに効率的な加工作
業を容易に達成し得るという利点が挙げられる。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るワーク側面加工機構を組み込む加
工ラインの概略斜視説明図、 第2図は第1図に示す加工ラインの概略正面図、 第3図は当該ワーク側面加工機構の拡大側面図、 第4図は加工ラインを構成するワーク把持機構の要部拡
大縦断面図、 第5図は当該ワーク側面加工機構の一部分解斜視説明
図、 第6図aおよびbは当該ワーク側面加工機構の動作を示
す要部断面説明図である。 10……加工ライン、12a、12b……コンベア 14、16……加工装置、18……搬送装置 24a、24b……ワーク把持機構 26……加工機構、88、90……加工ユニット 92……ホルダ、96a、96b……片部 98a、98b……バイト、100a、100b……押圧手段 112……プッシュロッド、116……位置決めボルト 125a、125b……搬送機構、136、138……保持手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するワークに対し進退自在な本体に装
    着され、前記ワークの両側面を同時に加工する加工ユニ
    ットを有し、 前記加工ユニットは、ワークの両側面を加工するための
    一組のバイトと、 端部を分割して所定間隔離間する一組の片部を設け、前
    記夫々の片部の互いに対向する内面側に夫々のバイトを
    取着する所定量弾性変形可能なバイトホルダと、 前記一組の片部の前記内面に対する外面側に配設され、
    前記一組の片部を強制的に内方に弾性変形させて該一組
    のバイトを前記ワークの加工厚さに対応して位置決めす
    る一組の押圧手段と、 を具備すると共に、 前記押圧手段は、シリンダと、 前記シリンダの一端に位置調整自在に配設されるストッ
    パ部材と、 該シリンダ内を摺動変位するピストンから延在するピス
    トンロッドに形成される傾斜面と、 前記傾斜面に係合して前記ピストンロッドと略直交する
    方向に進退自在に設けられ、前記シリンダの作用下に前
    記ピストンロッドが前記ストッパ部材に当接する際に前
    記片部を内方に強制的に弾性変形させる押圧部材と、 を有することを特徴とするワーク側面加工機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の機構において、ワークに対
    し進退自在な単一の本体に、2以上の加工ユニットが装
    着されることを特徴とするワーク側面加工機構。
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