JP4403711B2 - 工作機械システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、平行2軸旋盤等の2つの加工部を有する工作機械と、2つのローダとを有する工作機械システムおよびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ローダ付きの2軸旋盤において、搬送効率の向上のために、ローダを2基搭載した工作機械システムがある。各ローダはそれぞれ2つのローダチャックを有している(例えば特許文献1)。このような2軸旋盤で同時2軸加工を行う場合、これまでは搬入部で2個の素材ワークを第1のローダの2つのチャックで受け取り、片側のチャックの素材ワークは第1の主軸へ搬入し、他の片側のチャックの素材ワークは、左右のローダが相互乗り入れ可能なエリアに設けられた仮置きチャックに置くようにしている。第2のローダは、さらに別途に設けられた仮置きチャックに、第2の主軸で加工された加工済ワークを仮置きすると共に、第1のローダが仮置きした素材ワークを受け取り、それを第2の主軸に搬入する。
【0003】
【特許文献】
特許第2993383号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の工作機械システムは、搬入部で第1のローダにおける2つのローダチャックに素材を把持して搬送するため、2つの素材ワークの搬送が1回のローダ往復走行で行える。しかし、搬入部に上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合、第1のローダが片方のローダチャックで一つ目のワークを把持した後、2つ目のワークが搬入部に着くまで待つことが必要になる。そのため搬送効率が悪く、生産性が低下する。上記2軸旋盤が多工程の途中に設置される場合、上流側工程より素材ワークが1個ずつ等間隔のタクトで供給されるのが通常であり、上記従来システムの2個まとめて搬送する方式を効果的に適用できるように上流側よりワークが供給される場合は少ない。
【0005】
この発明の目的は、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合でも、2つのローダを工作機械の加工に合わせて効率的に動作させることができて、生産効率を向上させることのできる工作機械システムを提供することである。
この発明の他の目的は、2つの加工部で同じような加工を行う場合に、2つの加工部で偏りなく安定したワークの搬入,搬出が行え、より一層の生産効率の向上が図れるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、多工程の場合にワーク流れの都合の良い一般的なレイアウトにおいて、上記の効率の良いワーク搬送、生産効率の向上を可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の工作機械システムは、第1および第2の加工部を備えた工作機械と、これら加工部の近傍に設けられたワーク仮置き部と、第1および第2のローダとを備える。上記第1のローダは、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給される素材ワーク搬入部で素材ワークを受け取り、その素材ワークを上記第1の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークをワーク仮置き部に仮置きして、素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第1行程と、素材ワーク搬入部から素材ワークを受け取り、その素材ワークをワーク仮置き部に仮置きして素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第2行程とを行うものである。上記第2のローダは、第1のローダの第1ローダ第1行程によってワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第1行程と、第1のローダの第1ローダ第2行程によってワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取り、その素材ワークを第2の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第2行程とを行うものである。
この構成によると、第1のローダは素材ワークを把持して第1の加工部の近傍で加工の完了を待つことができる。このため待機位置から加工部までの距離が短く、加工完了後に素早く搬入できる。この後、素材ワーク搬入部に戻り、次の素材ワークの搬送を行うことになる。このため、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合に、その供給間隔を利用して第1のローダの往復が行え、次の供給を待つ必要がない。第2のローダも、ワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取って、第2の加工部の近傍で加工の完了を待ち、搬入することができる。また、第2のローダは、ワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを搬出部に搬出する。このため、第1のローダと第2のローダは、タイミングを合わせることは必要であるが、並行した動作が行える。したがって、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合でも、2つのローダを工作機械の加工に合わせて効率的に動作させることができて、効率良くワーク搬送が行え、生産効率を向上させることができる。
【0007】
上記第1および第2のローダは、それぞれの上記2つの行程をそれぞれ交互に行うものとしても良い。
この場合、2つの加工部が同じ加工をするといった場合などに、2つの加工部に対して、偏りなく安定したワークの搬入、搬出が行える。また、その加工に適した素材ワークの搬入動作が行える。
【0008】
上記素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部とは左右に並べて配置され、上記工作機械は上記素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部の間に設置されたものであっても良い。また、第1の加工部と第2の加工部は左右に並んだものであっても良い。
このように素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部とが左右に並び、その間に工作機械が配置されたレイアウトは、ワークの流れが一方向となり、多工程の場合にワーク搬送に都合の良い一般的なレイアウトとなる。このようなレイアウトの場合にも、この発明による上記の効率の良いワーク搬送、生産効率の向上が可能になる。
この発明の工作機械システムにおける運転方法は、第1および第2の加工部を備えた工作機械と、これら加工部の近傍に設けられたワーク仮置き部と、第1および第2のローダとを備える工作機械システムにおける運転方法であって、
上記第1のローダは、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給される素材ワーク搬入部で素材ワークを受け取り、その素材ワークを上記第1の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークをワーク仮置き部に仮置きして、素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第1行程と、素材ワーク搬入部から素材ワークを受け取り、その素材ワークをワーク仮置き部に仮置きして素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第2行程とを行い、
上記第2のローダは、第1のローダの第1ローダ第1行程によってワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第1行程と、第1のローダの第1ローダ第2行程によってワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取り、その素材ワークを第2の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第2行程とを行い、
上記第1および第2のローダは、それぞれの上記2つの行程をそれぞれ交互に行う、
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この工作機械システムは、第1および第2の加工部1,2を備えた工作機械3と、これら加工部1または加工部2の近傍に設けられたワーク仮置き部Fと、第1および第2のローダ21,22とを備える。上記加工部1,2は、ワークWを把持して加工する機械部分のことである。工作機械3は、左右に並べて配置した素材ワーク搬入部5と加工済ワーク搬出部6との間に設置され、上記加工部1,2は左右に並べて設けられている。素材ワーク搬入部5には、コンベア等からなる搬送装置7を介して上流工程加工機械8に続いている。また、この工作機械システムは、工作機械3を制御する工作機械制御装置30と、第1および第2のローダ21,22を制御するローダ制御装置40とを備える。ローダ制御装置40は、第1のローダ21を制御する第1ローダ制御部41と、第2のローダ22を制御する第2ローダ制御部42とを有する。
【0010】
図2は、工作機械3およびローダ21,22の具体例を示す。工作機械3は並行2軸旋盤であり、上記各加工部1,2は、それぞれ主軸9と刃物台10とで構成される。各加工部1,2の主軸9は、ベッド11上の左右方向の中央に隣り合って設置された各主軸台12に支持されている。刃物台10は、タレットからなり、ベッド11上にタレットキャリッジ(図示せず)を介して左右方向(X軸方向)および前後方向(Z軸方向)に移動可能とされている。刃物台10にはバイトや回転工具等の複数の工具が取付けられている。
【0011】
工作機械3には、主軸台12の上面などに反転装置13が設置されている。反転装置13は、固定のチャック14と、支軸16回りに180°反転動作して固定側チャック14に対面可能な反転側のチャック15とを有し、固定側チャック14に把持したワークWを反転側チャック15が対向して把持し、180°反転することで、ワークWが表裏反転される。この反転装置13の2つのチャック14,15のうち、いずれかが上記ワーク仮置き部Fとして利用される。
なお、反転装置13は、片方の加工部1で表面側の加工を行った後、もう片方の加工部2で裏面側の加工を行う両面加工の場合に用いられるものである。両面加工を行わない場合は、反転装置13を設けずに、仮置き専用のワーク仮置き部Fを設ける。
工作機械3は、主軸9や刃物台10の配置された加工空間を覆う機体カバー17を有しており、機体カバー17の天井部に、ローダ21,22を出入りさせるための開閉自在なシャッタ18が設けられている。
【0012】
上記2台のローダ21,22は、工作機械3の上方に左右方向に沿って架設された共通のレール23を走行可能とされている。各ローダ21,22は、それぞれレール23に沿って走行する走行台24に、前後方向(Z軸方向)に移動自在な前後移動台25が設置され、この前後移動台25に昇降ロッド26が昇降可能に設置されている。走行台24、前後移動台25、および昇降ロッド26は、それぞれサーボモータ(図示せず)により駆動される。昇降ロッド26の下端にローダヘッド27が設けられ、ローダヘッド27に2つのローダチャック28が設けられている。
図3に示すように、上記2つのローダチャック28は、主軸9に対面する正面姿勢と下向き姿勢とに設けられ、かつローダヘッド27に設けられた入替機構29によって互いの位置が入替え可能とされている。入替機構29は、例えば、ローダヘッド27に傾斜中心Q回りに旋回自在に設けられた旋回台29aとその旋回割出機構(図示せず)とでなり、上記旋回台29aに2つのローダチャック28が設けられている。
【0013】
図1において、上流工程加工機械8は、旋盤等の工作機械であり、例えば棒材ワーク(図示せず)を一定寸法の素材ワークWに切断する加工等を行う。素材ワーク搬入部5および加工済ワーク搬出部6は、それぞれワーク配置台や、コンベアにおけるコンベア端部等である。
【0014】
工作機械制御装置30は、コンピュータ式の数値制御装置等からなり、工作機械3の制御を行う。
ローダ制御装置40は、コンピュータ式の数値制御装置等からなり、ローダ21,22の制御を行う。例えば、第1ローダ制御部41および第2ローダ制御部42は、それぞれが数値制御装置からなり、それぞれ第1,第2のローダ制御プログラム43,44を解読して実行する演算制御部45,46を有している。上記各数値制御装置は、数値制御部およびプログラマコントローラ等のシーケンス制御部(いずれも図示せず)により構成される。
【0015】
なお、第1ローダ制御部41および第2ローダ制御部42は、ハードウェア的に一つの制御装置として構成されたものであっても良い。また、第1,第2のローダ制御プログラム43,44は、互いに一つの制御プログラムとして構成されたものであっても良く、その場合、第1のローダ21を制御するプログラム部分が第1ローダ制御プログラム43となり、第2のローダ22を制御するプログラム部分が第2ローダ制御プログラム44となる。
【0016】
第1のローダ21および第2のローダ22は、次の各行程の動作を行うものであり、その動作は、上記各ローダ制御プログラム43,44によって設定されている。
第1のローダ21は、素材ワーク搬入部5で素材ワークWを受け取り、その素材ワークWを第1の加工部1に加工済ワークWと入れ替えて搬入し、加工済ワークWをワーク仮置き部Fに仮置きして、素材ワーク搬入部5まで戻る行程(第1行程)と、素材ワーク搬入部5から素材ワークWを受け取り、その素材ワークWをワーク仮置き部Fに搬入して素材ワーク搬入部5まで戻る行程(第2行程)とを行う。上記第1行程および第2行程の制御命令は、それぞれ第1ローダ制御プログラム43における第1行程のプログラム部分43a、および第2行程のプログラム部分43bに記述されている。
第2のローダ22は、ワーク仮置き部Fに仮置きされた加工済ワークWを加工済ワーク搬出部6に搬出する行程(第1行程)と、ワーク仮置き部Fに仮置きされた素材ワークWを受け取り、その素材ワークWを第2の加工部2に加工済ワークWと入れ替えて搬入し、加工済ワークWを加工済ワーク搬出部6に搬出する行程(第2行程)とを行う。上記第1行程および第2行程の制御命令は、それぞれ第2ローダ制御プログラム44における第1行程のプログラム部分44a、および第2行程のプログラム部分44bに記述されている。
【0017】
つぎに、各ローダ21,22の動作の詳細を図4ないし図5と共に説明する。なお、ここでは、各ローダ21,22の片方のチャック28をAチャック、もう片方のチャック28をBチャックと呼ぶ。また、2つの加工部1,2の主軸9の主軸チャックのうち、図の左側の主軸チャックを「L」、右側の主軸チャックを「R」として示している。
図4の左部分,および図5(A)に示すように、第1のローダ21は次の動作(1) 〜(7) を順に行い、これらの動作(1) 〜(7) を繰り返す。なお、上記各動作(1) 〜(7) は、図中では○印で囲んだ数字で示す。
(1) .Aチャックで素材ワーク搬入部5から素材ワークWを一つ受け取る。
(2) .加工部1の上方(図2のシャッタ18よりも上方)までローダ21が移動し、加工完了を待つ。
(3) .加工が完了すると、加工済ワークWを左(L)加工部1からBチャックにアンロード(搬出)する。
(4) .Aチャックの素材ワークWを左(L)加工部1にロード(搬入)する。
(5) .Bチャックに受け取った加工済ワークWは、ワーク仮置き部Fへ渡す。
(6) .素材ワーク搬入部5へ戻る。
(これら(1) 〜(6) のまでの行程が上記第1行程である。)
(7) .素材ワーク搬入部5上の次の素材ワークWをA,Bいずれかのチャックで受け取り、ワーク仮置き部Fまで移動してワーク仮置き部Fに渡す。この後、素材ワーク搬入部5まで戻る。
(この(7) .の行程が上記第2行程である。)
なお、素材ワークWを仮置きするワーク仮置き部は、加工済ワークWが仮置きされるワーク仮置き部とは別に設けられたもの、例えば、チャック14であってもよい。これにより、加工状況を気にすることなく、いずれのワークWも仮置きが可能となる。
【0018】
図4の右部分,および図5(B)に示すように、第2のローダ22は次の動作(1) 〜(7) を順に行い、これらの動作(1) 〜(7) を繰り返す。
(1) .加工済ワーク搬出部からワーク仮置き部Fまで移動し、ワーク仮置き部Fで加工済ワークWをAチャックまたはBチャックで受け取る。
(2) .加工済ワーク搬出部へ戻って加工済ワークWをこの搬出部に搬出する。(これら(1) ,(2) の行程が上記第1行程である。)
(3) .ワーク仮置き部Fまで移動し、ワーク仮置き部Fの素材ワークWをAチャックで受け取る。
(4) .右(R)加工部2の直上(シャッタ18よりも上)まで移動し、加工完了を待つ。
(5) .加工が完了すると、加工済ワークWを右(R)加工部2からBチャックにアンロード(搬出)する。
(6) .Aチャックの素材ワークWを右(R)加工部2にロードする。
(7) .加工済ワーク搬出部6まで移動し、加工済ワークWをこの搬出部6に搬出する。
(これら(3) 〜(7) の行程が上記第2行程である。)
【0019】
上記第1のローダ21の動作(1) 〜(7) と、第2のローダ22の動作(1) 〜(7) の動作とは、次の関係を守って並行して行われる。
第1のローダ21が上記(5) の動作として加工済ワークWをワーク仮置き部Fへ渡した後、第2のローダ22が上記(1) の動作してワーク仮置き部Fから加工済ワークWを受け取る。
また、第1のローダ21が上記(7) の動作として素材ワークWをワーク仮置き部Fに渡した後、第2のローダ22が上記(3) の動作としてワーク仮置き部Fから素材ワークWを受け取る。
【0020】
この工作機械システムによると、上記のように第1のローダ21は素材ワークWを把持して第1の加工部1の近傍で加工の完了を待つことができる。このため待機位置(シャッタ18の上)から加工部1までの距離が短く、加工完了により素早く搬入できる。この搬入の後、素材ワーク搬入部5に戻り、次の素材ワークWの搬送を行うことになる。このため、上流工程加工機械8より素材ワークWが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合に、その供給間隔を利用して第1のローダ21の往復が行え、次の供給を待つ必要がない。第2のローダ21も、ワーク仮置き部Fに仮置きされた素材ワークWを受け取って、第2の加工部2の近傍(シャッタ18の上方)で加工の完了を待ち、搬入することができる。また第1のローダ21と第2のローダ22は、上記のようにタイミングを合わせることは必要であるが、並行した動作が行える。したがって、上流工程加工機械8より素材ワークWが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合でも、2つのローダ21,22を工作機械3の加工に合わせて効率的に動作させることができて、効率良くワーク搬送が行え、生産効率を向上させることができる。
【0021】
第1のローダ21は上記2つの行程(第1行程,第2行程)を交互に行い、また第2ローダ22は上記2つの行程(第1行程,第2行程)を交互に行うため、2つの加工部1,2が同じ加工をすると言った場合などに、2つの加工部1,2に対して、偏りなく安定したワークの搬入、搬出が行える。また、その加工に適した素材ワークWの搬入動作が行える。
【0022】
なお、上記実施形態は工作機械3が旋盤である場合につき説明したが、工作機械は2つの加工部を持つものであれば適用でき、例えば2軸のドリルマシンやマシニングセンタ等であっても良い。
【0023】
【発明の効果】
この発明の工作機械システムは、第1および第2の加工部を備えた工作機械と、これら加工部の近傍に設けられたワーク仮置き部と、第1および第2のローダとを備え、上記第1のローダは、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給される素材ワーク搬入部で素材ワークを受け取り、その素材ワークを上記第1の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークをワーク仮置き部に仮置きして、素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第1行程と、素材ワーク搬入部から素材ワークを受け取り、その素材ワークをワーク仮置き部に仮置きして素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第2行程とを行うものとし、上記第2のローダは、第1のローダの第1ローダ第1行程によってワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第1行程と、第1のローダの第1ローダ第2行程によってワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取り、その素材ワークを第2の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第2行程とを行うものとしたため、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合でも、2つのローダを工作機械の加工に合わせて効率的に動作させることができて、効率良くワーク搬送が行え、生産効率を向上させることができる。
上記第1および第2のローダを、それぞれの上記2つの行程をそれぞれ交互に行うため、2つの加工部で同じような加工を行う場合に、2つの加工部で偏りなく安定したワークの供給,搬出が行え、より一層の生産効率の向上が図れる。
上記素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部とは左右に並べて配置され、上記工作機械が素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部の間に設置される場合は、多工程でワークの流れに都合の良いレイアウトにおいて、上記の効率の良いワーク搬送、生産効率の向上を可能とできる。
この発明の工作機械システムの運転方法は、第1および第2の加工部を備えた工作機械と、これら加工部の近傍に設けられたワーク仮置き部と、第1および第2のローダとを備える工作機械システムにおける運転方法であって、上記第1のローダは、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給される素材ワーク搬入部で素材ワークを受け取り、その素材ワークを上記第1の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークをワーク仮置き部に仮置きして、素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第1行程と、素材ワーク搬入部から素材ワークを受け取り、その素材ワークをワーク仮置き部に仮置きして素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第2行程とを行い、上記第2のローダは、第1のローダの第1ローダ第1行程によってワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第1行程と、第1のローダの第1ローダ第2行程によってワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取り、その素材ワークを第2の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第2行程とを行い、上記第1および第2のローダは、それぞれの上記2つの行程をそれぞれ交互に行うため、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給されるような場合でも、2つのローダを工作機械の加工に合わせて効率的に動作させることができて、効率良くワーク搬送が行え、生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる工作機械システムの概念構成を示す説明図である。
【図2】同工作機械システムの工作機械およびローダの正面図である。
【図3】同ローダのローダヘッドと主軸の関係を示す側面図である。
【図4】第1,第2のローダの動作の流れ図である。
【図5】(A)は第1のローダの動作説明図、(B)は第2のローダの動作説明図である。
【符号の説明】
1…第1の加工部
2…第2の加工部
3…工作機械
5…素材ワーク搬入部
6…加工済ワーク搬出部
8…上流工程加工機械
18…シャッタ
21…第1のローダ
22…第2のローダ
23…レール
27…ローダヘッド
28…ローダチャック
40…ローダ制御装置
F…ワーク仮置き部
W…ワーク

Claims (3)

  1. 第1および第2の加工部を備えた工作機械と、これら加工部の近傍に設けられたワーク仮置き部と、第1および第2のローダとを備え、
    上記第1のローダは、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給される素材ワーク搬入部で素材ワークを受け取り、その素材ワークを上記第1の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークをワーク仮置き部に仮置きして、素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第1行程と、素材ワーク搬入部から素材ワークを受け取り、その素材ワークをワーク仮置き部に仮置きして素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第2行程とを行うものとし、
    上記第2のローダは、第1のローダの第1ローダ第1行程によってワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第1行程と、第1のローダの第1ローダ第2行程によってワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取り、その素材ワークを第2の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第2行程とを行うものとし、
    上記第1および第2のローダは、それぞれの上記2つの行程をそれぞれ交互に行うものとした工作機械システム。
  2. 上記素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部とは左右に並べて配置され、上記工作機械は上記素材ワーク搬入部と加工済ワーク搬出部の間に設置される請求項1に記載の工作機械システム。
  3. 第1および第2の加工部を備えた工作機械と、これら加工部の近傍に設けられたワーク仮置き部と、第1および第2のローダとを備える工作機械システムにおける運転方法であって、
    上記第1のローダは、上流側工程より素材ワークが1個ずつ時間を開けて供給される素材ワーク搬入部で素材ワークを受け取り、その素材ワークを上記第1の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークをワーク仮置き部に仮置きして、素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第1行程と、素材ワーク搬入部から素材ワークを受け取り、その素材ワークをワーク仮置き部に仮置きして素材ワーク搬入部まで戻る第1ローダ第2行程とを行い、
    上記第2のローダは、第1のローダの第1ローダ第1行程によってワーク仮置き部に仮置きされた加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第1行程と、第1のローダの第1ローダ第2行程によってワーク仮置き部に仮置きされた素材ワークを受け取り、その素材ワークを第2の加工部に加工済ワークと入れ替えて搬入し、加工済ワークを加工済ワーク搬出部に搬出する第2ローダ第2行程とを行い、
    上記第1および第2のローダは、それぞれの上記2つの行程をそれぞれ交互に行う、
    ことを特徴とする工作機械システムの運転方法。
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