JP7079170B2 - 研削装置及びそれを用いた研削方法 - Google Patents

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本発明は、研削装置及びそれを用いた研削方法、特に、ワークテーブルに支持されたワークを、主軸の先端に設けられた砥石で研削する技術に関するものである。
従来より、ワークに研削加工を施す研削装置として、ワークを着脱可能に支持するワークテーブルと、加工位置に位置付けられたワークに対して進退可能な主軸と、主軸の先端に設けられてワークを研削する砥石とを備えた構成が知られている。また、生産効率を向上させるために、ワークを所定位置に搬送するワーク搬送手段をさらに備えたものが種々知られている。
例えば特許文献1には、ワーク搬送手段として、ワークを把持する第1ハンド及び第2ハンドが並び設けられ、これらを移動させるローダが設けられたものが開示されている。そして特許文献1では、ワークの加工中に、第1ハンドに未加工ワークを把持させるとともに第2ハンドは空の状態で待機させておく。ワークの加工後に、ローダで第1ハンド及び第2ハンドを移動させて、第2ハンドで加工位置の加工済ワークを把持した後さらに移動させて、第1ハンドの未加工ワークを加工位置に搬入する構成となっている。
特開2017―64870号公報
ところでこのような研削加工においては、生産効率を高めるために、ワーク1個あたりのサイクルタイムの短縮化が強く求められている。そのために、ワークの交換時間を短くする工夫が必要となる。
そうしたところ、上記特許文献1の発明では、ワークの加工中に未加工ワークを把持して待機していることにより加工後に速やかに交換作業に進ませることができるものの、その加工位置にてワークが交換されるため、ワークの交換と加工とを並行して行うことができない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークの交換時間を短縮化して生産効率を向上させる研削装置及びそれを用いた研削方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、ワークの加工位置とは別の位置に交換位置を設けて、ワークを支持したワークテーブルをそれぞれの位置に移動させることで、ワークの加工中にワークの交換を行えるようにした。
具体的には、第1の発明では、ワークを着脱可能に支持するワークテーブルと、前記ワークの加工位置に位置付けられた該ワークに対して進退可能な主軸と、該主軸の先端に設けられて前記ワークを研削する砥石と、を備える研削装置を前提とする。そして、加工済ワークと未加工ワークとを交換する第1交換位置及び第2交換位置が、前記加工位置を間に挟んで並設され、前記ワークテーブルは、前記主軸の進退方向と直交する方向で、前記加工位置と前記第1交換位置との間で移動可能な第1テーブル及び前記加工位置と前記第2交換位置との間で移動可能な第2テーブルを有し、前記加工済ワーク又は前記未加工ワークを保持して搬送するワーク搬送手段をさらに備え、前記ワーク搬送手段は、前記第1テーブルが前記第1交換位置に移動して前記第2テーブルが前記加工位置に移動した状態で、前記第1テーブルに支持された前記加工済ワークを前記未加工ワークに交換した後で、さらに別の未加工ワークを保持して前記第2交換位置に移動可能で、且つ、前記第2テーブルが前記第2交換位置に移動して前記第1テーブルが前記加工位置に移動した状態で、前記第2テーブルに支持された前記加工済ワークを前記未加工ワークに交換した後で、さらに別の未加工ワークを保持して前記第1交換位置に移動可能となっている。
この第1の発明では、加工位置を間に挟んで第1交換位置及び第2交換位置が設けられ、第1交換位置と加工位置との間で移動可能な第1テーブルと第2交換位置と加工位置との間で移動可能な第2テーブルが設けられているので、一方のワークテーブルに支持されたワークを加工位置で加工している間に、他方のワークテーブルに支持されたワークを交換位置に位置付けて、ワーク交換を行うことができる。よって、ワークの加工中に別のワークの交換を行うことが可能となり、生産効率を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ワーク搬送手段は、前記ワークを保持して搬送可能なワーク搬送機構と、前記ワーク搬送機構が前記第1交換位置、前記加工位置、及び前記第2交換位置の並び方向に沿って移動できるように案内する案内機構を備える。
この第2の発明では、ワーク搬送機構が案内機構によって、第1交換位置、加工位置、第2交換位置の並び方向に沿って移動できるので、各位置にスムーズにワークを搬送することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記第1テーブルを移動させる第1移動手段及び前記第2テーブルを移動させる第2移動手段を備え、前記第1テーブルは、前記第1テーブルに支持された前記ワークを回転させる第1回転手段を備え、前記第2テーブルは、前記第2テーブルに支持された前記ワークを回転させる第2回転手段を備える。
この第3の発明では、第1移動手段及び第2移動手段を備え、さらに第1回転手段及び第2回転手段を備えるので、第1テーブルと第2テーブルとを別々に移動させることができ、且つ第1テーブルと第2テーブルとを別々に回転させることができる。よって、第1テーブル又は第2テーブルに支持されたワークの加工位置での位置合わせを短時間で行うことができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、前記ワーク搬送手段は、前記ワークを保持可能な第1ワーク保持部と、別の前記ワークを保持可能な第2ワーク保持部と、前記第1ワーク保持部及び前記第2ワーク保持部の位置を入れ替える保持部入替機構と、を備える。
この第4の発明では、ワーク搬送手段で複数のワークを保持することができ、さらに保持部入替機構で位置を入れ替えることができるので、加工済ワークと未加工ワークとを速やかに交換することができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明において、前記第1交換位置の周囲に、前記未加工ワークを待機させる搬入待機部が設けられ、前記第2交換位置に周囲に、前記加工済ワークを待機させる搬出待機部が設けられ、前記ワーク搬送手段は、前記未加工ワークを前記搬入待機部から前記第1交換位置又は前記第2交換位置に搬送可能で、且つ、前記加工済ワークを前記第1交換位置又は前記第2交換位置から前記搬出待機部に搬送可能に設けられている。
この第5の発明では、ワーク搬送手段が、未加工ワークを搬入待機部から第1交換位置又は第2交換位置に搬送可能で、且つ、加工済ワークを第1交換位置又は第2交換位置から搬出待機部に搬送可能となっているので、未加工ワークの搬入から加工済ワークの搬出までの方向を一方向に設定できる。よって、研削装置のレイアウト設定が容易となる。
第6の発明は、第5の発明において、前記搬入待機部が前記第1交換位置及び前記第2交換位置の周囲に設けられ、前記搬出待機部が前記第1交換位置及び前記第2交換位置の周囲に設けられている。
この第6の発明では、第1交換位置の周囲及び第2交換位置の周囲それぞれに、搬入待機部と搬出待機部とが設けられているので、第1交換位置側又は第2交換位置側のどちらからも、加工済ワークの搬出及び未加工ワークの搬入を行うことができる。
第7の発明は、第2の発明において、前記第1交換位置、前記加工位置及び前記第2交換位置は水平方向に並び設けられ、前記案内機構は、前記第1交換位置、前記加工位置及び前記第2交換位置の上方にて横架された横ガイドレールを備え、前記ワーク搬送手段は、前記横ガイドレールに案内されて水平方向に摺動可能なワーク交換本体と、前記ワーク交換本体に垂直方向に摺動可能に設けられた上下動部材とを備える。
この第7の発明では、ワーク交換本体が横ガイドレールに案内されて、第1交換位置、加工位置及び第2交換位置の上方を摺動するとともに、上下動部材がワーク交換本体に対して垂直方向に摺動可能となっているので直線的な動きとなり、各位置にスムーズにワークを搬送できる。
第8の発明は、第1から第7の発明のいずれか1つの研削装置を用いてワークを研削する研削方法において、前記加工位置に位置付けられた前記第2テーブルに支持された前記未加工ワークが加工されているときに、前記第1交換位置に位置付けられた前記第1テーブルに支持された前記加工済ワークが前記未加工ワークに交換される第1加工工程と、前記加工位置に位置付けられた前記第1テーブルに支持された前記未加工ワークが加工されているときに、前記第2交換位置に位置付けられた前記第2テーブルに支持された前記加工済ワークが前記未加工ワークに交換される第2加工工程とを含み、前記第1加工工程及び前記第2加工工程が順次繰り返される。
この第8の発明では、第1加工工程及び第2加工工程が順次繰り返されることで、加工位置にて未加工ワークの加工中に、第1交換位置又は第2交換位置にあるワークを交換することができ、ワーク交換時間の短縮化に有用である。
以上説明したように、本発明によると、ワークの加工中に別のワークの交換を行うことが可能となり、生産効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る研削装置の一態様を示す概略正面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るワーク搬送手段の作動状態を示す部分拡大正面図であり、加工済ワークに対峙させた状態を示す。 図3は、本発明の実施形態1に係るワーク搬送手段の作動状態を示す部分拡大正面図であり、加工済ワークを保持した状態を示す。 図4は、本発明の実施形態1に係るワーク搬送手段の作動状態を示す部分拡大正面図であり、ワークの位置を入れ替えた状態を示す。 図5は、本発明の実施形態1に係るワーク搬送手段の作動状態を示す部分拡大正面図であり、未加工ワークを受け渡した状態を示す。 図6は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、未加工ワークを保持する状態を示す。 図7は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、加工済ワークを搬送する状態を示す。 図8は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、未加工ワークを待機させる状態を示す。 図9は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、ワークテーブルを移動させた状態を示す。 図10は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、加工済ワークを搬送する状態を示す。 図11は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、未加工ワークを保持する状態を示す。 図12は、本発明の実施形態1において、ワークの加工工程を示す概略正面図であり、未加工ワークを待機させる状態を示す。 図13Aは、本発明の実施形態1において、ワークの第1加工工程を説明するフローチャートである。 図13Bは、本発明の実施形態1において、ワークの第2加工工程を説明するフローチャートである。 図14は、本発明の実施形態2に係る、図1相当図である。 図15は、本発明の実施形態2に係る、図6相当図である。 図16は、本発明の実施形態2に係る、図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
本実施形態では、例えば、本発明に係る研削装置を、円筒状のワークWの内周面を研削加工する立形研削盤1に適用した例を挙げて説明する。なお、以下では、図1における紙面手前側を前側、紙面奥側を後側、紙面右側を右側、紙面左側を左側、上下をそのまま上側、下側として説明する。
図1に示すように、立形研削盤1は、左右方向に延びたベース台2と、ベース台2の左右方向中間部に立設されたコラム3と、コラム3に支持された加工ヘッド4と、ベース台2上を左右方向に移動可能なワークテーブル5とを備えている。ワークテーブル5にワークWが着脱可能に支持されるようになっている。
加工ヘッド4の加工ヘッド本体41は、ワークWの加工位置STの上方に配置されている。そして、縦ガイド部材42に案内されて上下方向へ昇降可能、すなわち加工位置STに位置付けられたワークWに対して進退可能に設けられている。加工ヘッド本体41は、昇降用モータ43の作動により、例えばボールネジ等(図示省略)を介して昇降する。
加工ヘッド本体41には、砥石回転用モータ44が取付けられている。砥石回転用モータ44の下部から主軸45が下方に延びて設けられ、主軸45の先端に砥石46が取付けられている。主軸45の先端をワークWの内周に進入させて砥石回転用モータ44を作動させると、主軸45を介して砥石46が軸回りに回転し、ワークWの内周面が研削加工されるようになっている。
以下の説明において、ワークWのうち未加工ワークをW1、加工済ワークをW2として説明する。また、各図においては、これらを区別しやすいよう未加工ワークW1にハッチングを施して表す。
未加工ワークW1と加工済ワークW2とが交換される第1交換位置K1及び第2交換位置K2が、加工位置STを間に挟んで並設されている。すなわち、左側から第1交換位置K1、加工位置ST、第2交換位置K2の順に並び設けられている。
ベース台2上のワークテーブル5は、主軸45の進退方向と直交する方向、すなわち左右方向に移動可能な第1テーブル51a及び第2テーブル51bを有する。
第1テーブル51aは加工位置STと第1交換位置K1との間で移動可能となっていて、第2テーブル51bは加工位置STと第2交換位置K2との間で移動可能となっている。加工位置STと第1交換位置K1との間隔と、加工位置STと第2交換位置K2との間隔は、ほぼ同じとなっている。
ワークテーブル5(第1テーブル51a及び第2テーブル51b)は、ワークテーブル移動手段6によって左右方向へ移動する。ワークテーブル移動手段6は、例えばリニアモータ60等で構成される。リニアモータ60は、例えばベース台2側に設けられたコイルを含むステータ61と、第1テーブル51a及び第2テーブル51bに設けられたマグネットを含むアーマチャ62a,62bとを備えている。ステータ61及びアーマチャ62aで第1テーブル51aを移動させる第1移動手段60aを構成し、ステータ61及びアーマチャ62bで第2テーブル51bを移動させる第2移動手段60bを構成している。ワークテーブル移動手段6にリニアモータ60を用いることで、単に第1テーブル51a及び第2テーブル51bを、加工位置STと第1交換位置K1及び第2交換位置K2との間で移動させるだけではなく、加工位置STにおいてワークWを研削加工するときに、加工中のワークWを左右方向に切込み送りして、切込み状態をより微細に調整できるようになっている。なお、ワークテーブル移動手段6としてリニアモータ60を用いることは一例であり、これに限られるものではない。
第1テーブル51aには、ワークWを支持する第1ワーク台52aが回転可能に設けられており、第1ワーク台52aを回転させる第1回転手段53aが内蔵されている。第1ワーク台52aには、ワークWを第1ワーク台52aに取付ける、例えばクランプ爪等の第1クランプ手段54aが設けられている。第1クランプ手段54aによるクランプが解除されると、ワークWが第1ワーク台52aから取外し可能となる。また、第1テーブル51aには、定期的に砥石46をドレスするドレス機構59が設けられている。砥石46がドレスされることで砥石径が変化するところ、そのドレス状態に応じて、第1テーブル51aの加工位置STにおけるワークWの位置を、ワークテーブル移動手段6の作動によって微調整できるようになっている。第2ワーク台52b、第2回転手段53b、第2クランプ手段54bは、第1ワーク台52a、第1回転手段53a、第1クランプ手段54aと同様な構成であり、説明を省略する。
このように、第1移動手段60a及び第2移動手段60bは、それぞれ第1テーブル51a及び第2テーブル51bを、加工位置STと第1交換位置K1、及び加工位置STと第2交換位置K2との間で移動させるだけではなく、ワークWの切込み送りの機能も兼ねることができるので、切込み送り用の移動手段を別途設ける必要がない。
また、第1テーブル51aを第1移動手段60aで、第2テーブル51bを第2移動手段60bで、というように別々に移動させることができるので、例えば、一方のワークテーブル5に支持されたワークWの加工中に、他方のワークテーブル5を加工位置STに近付けて待機させておいたり、ワークテーブル5の加工位置STに対する位置付けを別々に微調整したりすることが可能であり、ワークWを加工位置STにすばやく位置付けることができる。
また、第1テーブル51aに第1回転手段53aが設けられ、第2テーブル51bに第2回転手段53bが設けられているので、同じ回転手段であった場合は加工位置STでの噛み合わせ作業が必要となるところ、その作業を要さず、加工効率が向上する。
ワーク搬送手段10は、ワークWを保持して搬送可能なワーク搬送機構10aと、ワーク搬送機構10aが第1交換位置K1、加工位置ST、及び第2交換位置K2の並び方向に沿って、すなわち水平方向に移動できるよう案内する案内機構20を備える。
ワーク搬送機構10aは、案内機構20に案内されて、第1交換位置K1、加工位置ST、及び第2交換位置K2の上方を移動可能となっている。さらに、未加工ワークW1を搬入待機させるために第1交換位置K1の左側に設けられた、搬入待機部30(詳細後述)の上方にも移動可能となっている。それとともに、加工済ワークW2を搬出待機させるために第2交換位置の右側に設けられた、搬出待機部33(詳細後述)の上方にも移動可能となっている。
案内機構20は、ワーク搬送機構10aの移動を水平方向、すなわち左右方向に案内するように設けられている。案内機構20は、ベース台2よりも前側且つ左右両側に立設されてコラム3の上方まで延びる支柱21,22と、支柱21,22の上端同士を繋ぐように横架された横ガイドレール23とを備える。横ガイドレール23はさらに、支柱21よりも左側、及び支柱22よりも右側まで延びて設けられている。
第1交換位置K1の周囲に、未加工ワークW1を待機させる搬入待機部30が設けられ、第2交換位置K2の周囲に、加工済ワークW2を待機させる搬出待機部33が設けられている。具体的には、支柱21の左側に、支柱21に隣接して未加工ワークW1を搬入待機させる搬入待機部30が設けられている。そして支柱22の右側に、支柱22に隣接して加工済ワークW2を搬出待機させる搬出待機部33が設けられている。搬入待機部30には、未加工ワークW1が載置される搬入待機台座31が設けられ、搬出待機部33には加工済ワークW2が載置される搬出台座34が設けられている。未加工ワークW1は、搬入待機台座31まで例えばコンベア等(図示省略)で順次搬送されるようになっていて、加工済ワークW2も同様に、搬出台座34から例えばコンベア等(図示省略)で順次搬送されるようになっている。
搬入待機部30で搬入待機する未加工ワークW1は、ワーク搬送機構10aに保持されて第1交換位置K1及び第2交換位置K2に搬送される。また、加工済ワークW2は、第1交換位置K1及び第2交換位置K2からワーク搬送機構10aに保持されて搬出待機部33に搬送される。すなわち、左側から未加工ワークW1が搬入されて、加工済ワークW2は右側から搬出されるので、搬入出が一方向の流れとなる。よって、立形研削盤1を設置する場合にレイアウトしやすい。
また、搬入待機部30は第1交換位置K1の周囲に設けられ、搬出待機部33は第2交換位置K2の周囲に設けられているので、離れて設けられた場合と比較して、ワーク搬送機構10aの移動距離が少なくて済む。特に、本実施形態では、第1交換位置K1及び第2交換位置K2と前後位置をほぼ同じくして、搬入待機部30及び搬出待機部33が設けられているので、ワーク搬送機構10aを水平方向に摺動させてそこから下降させる直線的な動きで、第1交換位置K1、第2交換位置K2、搬入待機部30、及び搬出待機部33に対峙させることができ、ワークWの搬送をスムーズに行うことができる。
案内機構20によるワーク搬送機構10aの移動範囲において、搬入待機部30のほぼ真上の位置を搬入待機位置H1、搬出待機部33のほぼ真上の位置を搬出待機位置H2と称す。また、第1交換位置K1のほぼ真上の位置を第1交換待機位置T1、第2交換位置K2のほぼ真上の位置を第2交換待機位置T2と称す。ワーク搬送機構10aは、搬入待機位置T1、搬出待機位置T2、第1交換待機位置T1、及び第2交換位置T2で停止可能に、例えば、サーボモータ等(図示省略)で制御されている。
なお、図1、図6~図12、図14~図16においては、対応する位置関係を分かりやすくするために左から、搬入待機部30と搬入待機位置H1、第1交換位置K1と第1交換待機位置T1、加工位置STと加工ヘッド4、第2交換位置K2と第2交換待機位置T2、搬出待機部33と搬出待機位置H2、それぞれを結んだ線を一点鎖線で示す。ただし、それぞれの位置は、一点鎖線が通過する箇所に限られるものではなく、その近傍も含むものとする。
ワーク搬送機構10aは、横ガイドレール23に沿って左右方向に摺動可能に支持されたワーク交換本体11と、ワーク交換本体11を左右方向に摺動させるスライド機構12と、ワーク交換本体11に垂直方向に上下動可能に支持された上下動部材13と、上下動部材13を垂直方向に案内するガイド部材14と、上下動部材13を垂直方向に移動させる例えば油圧シリンダ等の上下動機構15と、上下動部材13の先端に設けられたワーク交換治具16とを備える。上下動部材13を、第1交換待機位置T1、第2交換待機位置T2、搬入待機位置H1、搬出待機位置H2において上下動させることで、それぞれ対応する位置からワークWをピックアップしたり、対応する位置にワークWを受け渡したりできるようになっている。すなわち、ワーク搬送機構10aの左右方向及び上下方向への直線的な動きによってワークWを搬送できるので、複雑な機構を要さずスムーズに移動できる。
ワーク交換治具16は、ワークWを保持可能な第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bと、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの位置を入れ替える保持部入替機構17cとを備える。第1ワーク保持部17aと第2ワーク保持部17bとは、一方が下向きであると他方が横向きになるように、向きが直交して設けられている。そして、図4に示すように、保持部入替機構18によって軸J1回りに回転し、お互いの位置が入れ替わるようになっている。第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bは同様の構成であって、それぞれ円筒状のワークWの外周を把持する把持爪19a,19bを備える。このように、ワーク交換治具16で複数のワークWを保持できるとともにそれらの位置を入れ替えることができるので、ワークWの交換をすばやく行うことができる。また、保持部入替機構18によって、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの位置を容易に入れ替えることができる。
以上説明したように、第2テーブル51bが加工位置STにあるときに、ワークWが支持された第1テーブル51aを第1交換位置K1に移動させ、第1交換待機位置T1に位置付けられたワーク搬送機構10aの上下動部材13を下降させて、第1テーブル51a上のワークWの交換を行うことができる。また、第1テーブル51aが加工位置STにあるときに、ワークWが支持された第2テーブル51bを第2交換位置K2に移動させ、第2交換待機位置T2に位置付けられたワーク搬送機構10aの上下動部材13を下降させて、第2テーブル51b上のワークWの交換を行うことができる。よって、ワークWの加工中に、別のワークWをさらに別のワークWに交換することができ、生産効率が向上する。
さらに、第1交換位置K1の周囲に搬入待機部30が設けられ、第2交換位置K2の周囲に搬出待機部33が設けられ、ワーク搬送機構10aがそれぞれ対応する位置にワークWを搬送可能になっている。よって、未加工ワークW1の加工中に、ワーク搬送機構10aの移動により加工済ワークW2を搬送したり、搬入待機部30からピックアップした新規の未加工ワークW1を待機させておくことができるので、より生産効率が向上する。
次に、立形研削盤1を用いた研削方法を、図1~図12の概略図及び図13のフローチャートに基づいて順に説明する。
図1に示すように、加工位置STにて加工された加工済ワークW2が、第1テーブル51aに支持されて第1交換位置K1に位置付けられている。また、第2テーブル51bに支持された未加工ワークW1が加工位置STに位置付けられている。
またこのとき、ワーク搬送機構10aは、横ガイドレール23上で第1交換位置K1のほぼ真上となる第1交換待機位置T1に位置付けられている。ワーク交換治具16は、第1ワーク保持部17aが空の状態で加工済ワークW2に対向する下向きとなっていて、第2ワーク保持部17bが未加工ワークW1を保持した状態で横向きとなっている。この状態から研削方法を説明するものとする。
なお、以下の説明では、ワークWの加工状態を分かりやすくするために、それぞれのワークWに対応する符号を付して説明する。例えば、未加工ワークW1aが加工されると加工済ワークW2aとなり、未加工ワークW1bが加工されると加工済ワークW2bとなる、というように同じワークWの末尾に同じアルファベットを付して説明する。なお、第1テーブルに支持されたワークW(加工済ワークW2a)は既に加工されているため、未加工ワークW1aは図示されない。
図13Aに示すように、第1加工工程C1において、未加工ワークW1bの加工中に、第1交換位置K1に位置付けられた加工済ワークW2aが新規の未加工ワークW1cに交換される。
第1加工工程C1を詳細に述べると、まず、ステップS0において、加工済ワークW2であればステップS1に、未加工ワークW1であればステップS1’に進む。なお、通常はいずれも存在するので、これらは同時に並行して行われる。
そして、ステップS1として、図2に示すように、ワーク搬送機構10aの上下動部材13を上下動機構15の作動により下降させる。そして、第1クランプ手段54aによるクランプを解除して加工済ワークW2aを取り外せる状態とする。そして、図3に示すように、第1交換位置K1の加工済ワークW2aを第1ワーク保持部17aの把持爪19aに把持させる。
次に、ステップS2として、図3及び図4に示すように、上下動部材13を少し上昇させた後、保持部入替機構18によって第1ワーク保持部17aと第2ワーク保持部17bとの向きを入れ替える。すなわち、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bを、保持部入替機構18の軸J1回りに回転させて、未加工ワークW1cを保持した第2ワーク保持部17bが下向きとなるようにする。そして、図5に示すように、上下動部材13を下降させて、未加工ワークW1cを第1クランプ手段54aにクランプさせて、第1交換位置K1の第1テーブル51aに支持させる。
次に、ステップS3として、ワーク搬送機構10aの上下動部材13を第1交換待機位置T1まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを横ガイドレール23に沿って左側に摺動させて、搬入待機部30の上方の搬入待機位置H1に位置付ける(図6参照)。図6に仮想線で示すように、ここから下降させて、搬入待機台座31に用意された新規の未加工ワークW1dを第2ワーク保持部17bの把持爪19bに把持させる。
次に、ステップS4として、上下動部材13を搬入待機位置H1まで上昇させた後、横ガイドレール23に沿って右側に摺動させる。そして第1交換待機位置T1、加工位置STの上方、第2交換待機位置T2を通過させて、搬出待機部33の上方の搬出待機位置H2に位置付ける(図7参照)。そして図7に仮想線で示すように、加工済ワークW2aが保持された第1ワーク保持部17aが下向きとなるように第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの向きを入れ替えて下降させ、搬出台座34に加工済ワークW2aを載置して搬出待機させる。搬出待機した加工済ワークW2aはコンベア等(図示省略)で搬出される。なお、向きを入れ替えるタイミングは、下降させる前でもよいし、搬出台座34の近傍まで下降させてからでもよい。
次に、ステップS5として、上下動部材13を搬出待機位置H2まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを左側に摺動させて、第2交換位置K2の上方の第2交換待機位置T2で待機させる(図8参照)。
これらの間に、ステップS1’において、加工位置STの未加工ワークW1bが加工されて加工済ワークW2bとなる。
そして、ステップS6として、加工済ワークW2bが支持された第2テーブル51bが第2交換位置K2、未加工ワークW1cが支持された第1テーブル51aが加工位置STに位置付けられるよう、それぞれ右側に移動させる(図9参照)。なおこの移動の前に、第1テーブル51aを加工位置STに近付けるように予め少し右側に移動させて待機させておいてもよい。このように、第1テーブル51a及び第2テーブル51bが独立して移動できるため、それぞれを所定位置に速やかに位置付けることができ、生産効率を向上させることができる。
次に、図13Bに基づいて、第2加工工程C2について説明する。第2加工工程C2では、加工位置STに位置付けられた未加工ワークW1cの加工中に、第2交換位置K2の加工済ワークW2bが新規の未加工ワークW1dに交換される。
第2加工工程C2を詳細に述べると、まず、ステップS10において、第1加工工程C1と同様に、加工済みワークW2であればステップS11に、未加工ワークW1であればステップS11’に進む。
そして、ステップS11として、ワーク搬送機構10aの上下動部材13を下降させる。そして、第2交換位置K2の加工済ワークW2bを第1ワーク保持部17aの把持爪19aに把持させる。
次に、ステップS12として、上下動部材13を少し上昇させた後、保持部入替機構18によって第1ワーク保持部17aと第2ワーク保持部17bとの向きを入れ替える。すなわち、未加工ワークW1dを保持した第2ワーク保持部17bが下向きとなるようにする。そして、上下動部材13を下降させて、未加工ワークW1dを第2交換位置K2の第2テーブル51bに支持させる。
次に、ステップS13として、上下動部材13を第2交換待機位置T2まで上昇させた後、横ガイドレール23に沿って右側に摺動させて、搬出待機部33の上方の搬出位置H2に位置付ける(図10参照)。そして図10に仮想線で示すように、加工済ワークW2bが保持された第1ワーク保持部17aが下向きとなるように第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの向きを入れ替えて下降させ、搬出台座34に加工済ワークW2bを載置して搬出させる。なお、向きを入れ替えるタイミングは、下降させる前でもよいし、搬出台座34の近傍まで下降させてからでもよい。
次に、ステップS14として、ワーク搬送機構10aの上下動部材13を第2交換待機位置T2まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを横ガイドレール23に沿って左側に摺動させる。そして第2交換待機位置T2、加工位置ST、第1交換待機位置T1を通過させて、搬入待機部30の上方の搬入待機位置H1に位置付ける(図11参照)。図11に仮想線で示すように、ここから下降させて、搬入待機台座31に用意された新規の未加工ワークW1eを第2ワーク保持部17bの把持爪19bに把持させる。
そして、ステップS15として、上下動部材13を搬入待機位置H1まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを右側に摺動させて、未加工ワークW1eを保持した第2ワーク保持部17bが下向きとなるよう第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの向きを入れ替えた状態で、第1交換位置K1の上方の第1交換待機位置T1で待機させる(図12参照)。
これらの間に、ステップS11’において、加工位置STの未加工ワークW1cが加工されて加工済ワークW2cとなる。
そして、ステップS16として、加工済ワークW2cが支持された第1テーブル51aが第1交換位置K1、未加工ワークW1dが支持された第2テーブル51bが加工位置STに位置付けられるよう、それぞれ左側に移動させる。なおこの移動の前に、第2テーブル51bを加工位置STに近付けるように予め少し左側に移動させて待機させておいてもよい。
そして再び第1加工工程C1に戻る。すなわち、未加工ワークW1dの加工中に、第1交換位置K1の加工済ワークW2cが新規の未加工ワークW1eに交換される。このように、第1加工工程C1及び第2加工工程C2、すなわちステップS0~S6、S1’、及びステップS10~S16、S11’が順次繰り返されてワークWが交換及び加工される。
以上説明したように、加工位置STにて未加工ワークW1が加工されている間に、加工済ワークW2が搬出されるとともに次の未加工ワークW1がピックアップされて用意される。すなわち、未加工ワークW1の加工中に、加工済ワークW2と新規の未加工ワークW1との交換が行われる。よって、例えば、ワークWの交換中に加工を待機させておくといった、交換に要するタイムロスをなくすことができ、ワークWの生産効率が向上する。
(実施形態2)
実施形態2について、図14~図16に基づいて説明する。なお、実施形態2では実施形態1と異なる部分のみ説明して、共通部分については説明を省略する。実施形態2では、搬入待機部が支柱22の右側にも設けられるとともに、搬出待機部が支柱21の左側にも設けられる。すなわち、上述の実施形態1では、左側に未加工ワークW1を待機させて搬入し、右側から加工済ワークW2を搬出するようにしたが、実施形態2では、左右どちらからでも搬入及び搬出できるようにしたものである。
図14に示すように、搬入待機部として、第1搬入待機部301a及び第2搬入待機部301bがベース台2の左右に設けられるとともに、搬出待機部として、第1搬出待機部331a及び第2搬出待機部331bがベース台2の左右に設けられる。
具体的には、第1交換位置K1の周囲、すなわち支柱21の左側に設けられた第1搬入出待機部35が、第1搬入待機部301a及び第1搬出待機部331aを兼ね備えている。また、第2交換位置K2の周囲、すなわち支柱22の右側に設けられた第2搬入出待機部37が、第2搬入待機部301b及び第2搬出待機部331bを兼ね備えている。
実施形態2における研削方法を、図14~図16に基づいて説明する。
図14は、実施形態1の図1と同様の状態を示す。そして図15に示すように、第1加工工程C1’において、ステップS1及びステップS2に続きステップS30として、ワーク搬送機構10aの上下動部材13を第1交換待機位置T1まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを横ガイドレール23に沿って左側に摺動させて、第1搬入出待機部35の上方の搬入待機位置H1に位置付ける。その後、図15に仮想線で示すように、第1ワーク保持部17aと第2ワーク保持部17bとの向きを入れ替えて下降させる。すなわち、加工済ワークW2aを保持した第1ワーク保持部17aが下向きに入れ替わった状態として下降させる。そして、第1搬出待機部331aに加工済ワークW2aを載置して搬出させる。なお、向きを入れ替えるタイミングは、下降させる前でもよいし、第1搬出待機部331aの近傍まで下降させてからでもよい。
次に、ステップS40として、第1搬入待機部301aに用意された新規の未加工ワークW1dを空になった第1ワーク保持部17aに保持させる。
次に、ステップS50として、上下動部材13を搬出待機位置H1まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを右側に摺動させる。そして第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの向きを入れ替えた状態、すなわち空の第2ワーク保持部17bが下向きとなった状態で、第2交換位置K2の上方の第2交換待機位置T2で待機させる(図16参照)。なお、向きを入れ替えるタイミングは、右側に摺動させる前でもよいし、第2交換位置K2まで摺動させてからでもよい。
第2加工工程C2’については、第1加工工程C1’と同様の動きとなるため、図示は省略する。
第2加工工程C2’において、ステップS11、ステップS12、ステップS13に続き、ステップS140として、第2搬入待機部301bの新規の未加工ワークW1eを空になった第2ワーク保持部17bに保持させる。
次に、ステップS150として、上下動部材13を搬入待機位置H2まで上昇させた後、ワーク搬送機構10aを左側に摺動させて、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bの向きを入れ替えた状態、すなわち空の第1ワーク保持部17aが下向きとなり、未加工ワークW2eを保持した第2ワーク保持部17bが横向きとなった状態で、第1交換位置K1の上方の第1交換待機位置T1で待機させる。
このように、搬入待機部(第1搬入待機部301a,第2搬入待機部301b)を左右に設けるとともに搬出待機部(第1搬出待機部331a,第2搬出待機部331b)を左右に設けることによって、ワーク搬送機構10aの動作範囲や動作時間が実施形態1と比較して少なくなる。よって、ワーク搬送機構10aの動作範囲や動作時間を少なくしたい場合、例えば加工時間が短いワークWの場合等に有用である。
なお、ここでは第1搬入出待機部35が第1搬入待機部301a及び第1搬出待機部331aを兼ね備えたものとし、第2搬入出待機部37が第2搬入待機部301b及び第2搬出待機部331bを兼ね備えたものとして、それぞれ搬入出を同じ位置でするようにしているが、これに限られるものではない。例えば、第1搬入待機部301a及び第1搬出待機部331aを隣接して設けてもよい。この場合、搬入出時にそれぞれの位置に対応するようにワーク搬送機構10aを水平方向に少し移動させることとなるが、第1搬入待機部301a及び第1搬出待機部331aを支柱21の周囲に設ければ移動距離は短くて済むので、動作範囲や動作時間が少なくなるといった効果を享受できる。第2搬入待機部301b及び第2搬出待機部331bについても同様のことがいえる。
(その他の実施形態)
実施形態1及び2では、立形研削盤1を挙げて説明したが、立形研削盤に限られるものではなく、横形研削盤等でもよい。
また、実施形態1及び2では、ワークWの内周面を研削加工するものに適用したが、これに限られるものではなく、例えば、ワークWの上面や外面を研削加工や、切削加工、ホーニング加工するものにも適用できる。
また、実施形態1及び2では同じ種類の複数のワークWを加工するものとして説明したが、同じ種類のワークWに限られるものではなく、種類が異なっていても同じ砥石で加工できて、加工時間がほとんど同じワークWであれば適用できる。
なお、ワーク搬送機構10a、上下動部材13、ワーク交換治具16、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17b等の構造は、上記実施形態に限られるものではなく、他の構造でもよい。例えば、上下動部材13ではなく、先端に第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bを有するロボットハンドをワーク交換本体11に設けて、ロボットハンドの伸縮で、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bを下降及び上昇させるようにしてもよい。
また、ワークWの加工時間が短くてワークWの搬送時間や交換時間をより短縮する必要がある場合には、例えば、ワークテーブル5から加工済ワークW2を取外す治具と未加工ワークW1を取付ける治具とを別に設けて、交換時間をより短くするようにしてもよい。また例えば、ワーク搬送機構としてコンベア等をさらに設けて、搬送時間をより短くするようにしてもよい。
また、実施形態1及び2では、第1ワーク保持部17aと第2ワーク保持部17bとを向きが直交するように設けて、保持部入替機構18の軸J1回りに回転させて互いの向きを入れ替えるものであるが、この構造に限られるものではない。例えば、第1ワーク保持部17a及び第2ワーク保持部17bを前後方向等に横並びに設けて、入れ替わるようにしてもよい。
また、実施形態1及び2では、第1クランプ手段54a及び第2クランプ手段54bとしてクランプ爪を採用しているが、この構造に限られるものではなく、他の構造のクランプ爪でもよい。また、クランプ爪ではなく、例えば磁気チャック等を用いてもよい。
1 立形研削盤
11 ワーク交換本体
10 ワーク搬送手段
10a ワーク搬送機構
13 上下動部材
17a 第1ワーク保持部
17b 第2ワーク保持部
18 保持部入替機構
20 案内機構
23 横ガイドレール
30 搬入待機部
301a 第1搬入待機部(搬入待機部)
301b 第2搬入待機部(搬入待機部)
33 搬出待機部
331a 第1搬出待機部(搬出待機部)
331b 第2搬出待機部(搬出待機部)
4 加工ヘッド
45 主軸
46 砥石
5 ワークテーブル
51a 第1テーブル
51b 第2テーブル
53a 第1回転手段
53b 第2回転手段
6 ワークテーブル移動手段
60a 第1移動手段
60b 第2移動手段
C1,C1’ 第1加工工程
C2,C2’ 第2加工工程
ST 加工位置
K1 第1交換位置
K2 第2交換位置
W ワーク
W1 未加工ワーク
W2 加工済ワーク

Claims (6)

  1. ワークを着脱可能に支持するワークテーブルと、前記ワークの加工位置に位置付けられた該ワークに対して進退可能な主軸と、該主軸の先端に設けられて前記ワークを研削する砥石と、を備える研削装置において、
    加工済ワークと未加工ワークとを交換する第1交換位置及び第2交換位置が、前記加工位置を間に挟んで並設され、
    前記ワークテーブルは、前記主軸の進退方向と直交する方向で、前記加工位置と前記第1交換位置との間で移動可能な第1テーブル及び前記加工位置と前記第2交換位置との間で移動可能な第2テーブルを有し、
    前記加工済ワーク又は前記未加工ワークを保持して搬送するワーク搬送手段をさらに備え、
    前記ワーク搬送手段は、
    前記第1テーブルが前記第1交換位置に移動して前記第2テーブルが前記加工位置に移動した状態で、前記第1テーブルに支持された前記加工済ワークを前記未加工ワークに交換した後で、さらに別の未加工ワークを保持して前記第2交換位置に移動可能で、且つ、
    前記第2テーブルが前記第2交換位置に移動して前記第1テーブルが前記加工位置に移動した状態で、前記第2テーブルに支持された前記加工済ワークを前記未加工ワークに交換した後で、さらに別の未加工ワークを保持して前記第1交換位置に移動可能となっており、
    前記第1交換位置及び前記第2交換位置の周囲に、前記未加工ワークを待機させる搬入待機部が設けられ、
    前記第1交換位置及び前記第2交換位置に周囲に、前記加工済ワークを待機させる搬出待機部が設けられ、
    前記ワーク搬送手段は、前記未加工ワークを前記搬入待機部から前記第1交換位置又は前記第2交換位置に搬送可能で、且つ、前記加工済ワークを前記第1交換位置又は前記第2交換位置から前記搬出待機部に搬送可能に設けられている
    ことを特徴とする研削装置。
  2. 請求項1において、
    前記ワーク搬送手段は、前記ワークを保持して搬送可能なワーク搬送機構と、
    前記ワーク搬送機構が前記第1交換位置、前記加工位置、及び前記第2交換位置の並び方向に沿って移動できるように案内する案内機構と、を備えることを特徴とする研削装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1テーブルを移動させる第1移動手段及び前記第2テーブルを移動させる第2移動手段を備え、
    前記第1テーブルは、前記第1テーブルに支持された前記ワークを回転させる第1回転手段を備え、
    前記第2テーブルは、前記第2テーブルに支持された前記ワークを回転させる第2回転手段を備えることを特徴とする研削装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つにおいて、
    前記ワーク搬送手段は、前記ワークを保持可能な第1ワーク保持部と、別の前記ワークを保持可能な第2ワーク保持部と、前記第1ワーク保持部及び前記第2ワーク保持部の位置を入れ替える保持部入替機構と、を備えることを特徴とする研削装置。
  5. 請求項2において、
    前記第1交換位置、前記加工位置及び前記第2交換位置は水平方向に並び設けられ、
    前記案内機構は、前記第1交換位置、前記加工位置及び前記第2交換位置の上方にて横架された横ガイドレールを備え、
    前記ワーク搬送手段は、前記横ガイドレールに案内されて水平方向に摺動可能なワーク交換本体と、前記ワーク交換本体に垂直方向に摺動可能に設けられた上下動部材とを備えることを特徴とする研削装置。
  6. 請求項1からのいずれか1つの研削装置を用いてワークを研削する研削方法において、
    前記加工位置に位置付けられた前記第2テーブルに支持された前記未加工ワークが加工されているときに、前記第1交換位置に位置付けられた前記第1テーブルに支持された前記加工済ワークが前記未加工ワークに交換される第1加工工程と、
    前記加工位置に位置付けられた前記第1テーブルに支持された前記未加工ワークが加工されているときに、前記第2交換位置に位置付けられた前記第2テーブルに支持された前記加工済ワークが前記未加工ワークに交換される第2加工工程とを含み、
    前記第1加工工程及び前記第2加工工程が順次繰り返されることを特徴とする研削方法。
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