JP2008183696A - 複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法 - Google Patents

複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008183696A
JP2008183696A JP2007021926A JP2007021926A JP2008183696A JP 2008183696 A JP2008183696 A JP 2008183696A JP 2007021926 A JP2007021926 A JP 2007021926A JP 2007021926 A JP2007021926 A JP 2007021926A JP 2008183696 A JP2008183696 A JP 2008183696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
processing
magazine
arm
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007021926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5243720B2 (ja
Inventor
Kazuaki Mori
数明 森
Shiro Murai
史朗 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
Priority to JP2007021926A priority Critical patent/JP5243720B2/ja
Publication of JP2008183696A publication Critical patent/JP2008183696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5243720B2 publication Critical patent/JP5243720B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】省スペースかつ省エネルギー型の複合加工機およびワークの搬送方法。
【解決手段】工具を着脱可能な主軸2を有する加工機MC1〜4を、ベッド10に対して案内手段11を介してワーク搬送方向にそれぞれ独立して往復移動可能に複数配設し、主軸2および加工機MC1〜4をそれぞれ独立して往復移動させるための駆動手段31、32,33と、工具を貯蔵するためのマガジン41,42と、を備えた複合加工機において、ワークWを載置するテーブル6と、主軸2に着脱可能に装着されワークWを搬送するマガジン42に貯蔵された搬送アーム5と、を備え、搬送アーム5を主軸2に装着して、駆動手段31、32,33により主軸2を搬送方向に移動してワークWを搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法に関し、特に省スペース型の複合加工機およびワークの搬送方法に関する。
従来、種々の複雑な加工を要するワークに対して、複数の加工ステーションからなる複合加工機を使用して生産性を高める加工技術が知られている(特許文献1)。そして、各加工ステーションには、ワークを載置するテーブルが設けられ、このテーブルに載置されたワークを順送りに次の加工ステーションに搬送する搬送装置や駆動装置が別途設けられている。
特開2006−218616号公報、図4
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ワークを搬送するための搬送装置や駆動装置がスペースを占有し、複合加工機の設置スペースが増大するという問題点があった。一方、複雑な加工を効率よく行なうためには、各加工ステーションにおいてワークに対し種々の方向から多様な加工を可能とするために、ワークの姿勢を加工態様に応じて変換できることも必要である。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、省スペース型の複合加工機およびワークの搬送方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る複合加工機は、工具を着脱可能な主軸を有する加工機を、ベッドに対して案内手段を介してワーク搬送方向にそれぞれ独立して往復移動可能に複数配設し、前記主軸および複数の加工機をそれぞれ独立して往復移動させるための駆動手段と、前記工具を貯蔵するためのマガジンと、を備え、前記加工機による複数の加工ステーションからなる複合加工機において、前記各加工ステーションに配設されたワークを載置するテーブルと、前記マガジンに貯蔵され、前記主軸に着脱可能に装着されワークを搬送する搬送アームと、を備え、この搬送アームを前記主軸に装着して、前記駆動手段により前記主軸を搬送方向に移動してワークを搬送するように構成したこと、を特徴とする複合加工機。
このように、本発明の請求項1に係る複合加工機は、主軸に着脱可能に装着された搬送アームを備え、駆動手段により主軸および加工機自体を移動させることで、搬送アームを操作してワークを次の加工ステーションに搬送することができる。
このため、主軸および加工機を移動させる駆動手段を用いて搬送アームを操作してワークを搬送することで、別途ワーク搬送用の駆動装置を設けるスペースを削減して省スペース型の複合加工機を構成することができる。そして、搬送アームは、マガジンに貯蔵しておき必要な搬送時に主軸に装着するため、スペース効率に優れ、ワークの多様な加工形態にも対応することも可能である。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の複合加工機であって、前記案内手段は、前記複数の加工ステーションにおいて、共通または隣り合う加工ステーションまで延設されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、ベッドに対して共通(共用)または隣り合う加工ステーションまで延設された案内手段を介してワーク搬送方向にそれぞれ独立して往復移動可能に複数の加工機を配設して各加工ステーションを構成することで、一の加工機は他の加工ステーションまで移動することも可能となり、主軸および加工機の移動範囲を広く確保することができる。このため、搬送アームの移動範囲も広く確保することができ、ワークの円滑な搬送が可能となる。
また、段取りやメンテナンスの際には、隣接する加工機を互いに反対方向に移動させることで、必要な場所に必要な作業スペースを確保することが可能となり、メンテナンス専用の作業エリアを予め固定的に設ける必要がないため、設置スペースを削減しながら作業効率を犠牲にすることがない。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の複合加工機であって、前記搬送アームは、前記ワークを把持可能な把持機構を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、ワークを把持可能な把持機構を備えたことで、ワークを把持した状態で駆動手段により主軸を上方に移動させてワークを持ち上げて、ワーク搬送方向に搬送することができる。このため、ワークの搬送時の干渉を防止して円滑な搬送を行なうことができる。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項3に記載の複合加工機であって、前記搬送アームは、前記主軸に装着した状態で、前記主軸の回転力により前記ワークを縦方向に回転可能なチルト機構を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、ワークを縦方向に回転可能なチルト機構を備えたことで、水平方向の軸を中心として垂直方向に回転させてワークを水平面に対して傾斜させることができる。このため、ワークの上下面を反転させることもでき、多様な加工に対応することが可能となる。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複合加工機であって、前記マガジンは、工具を貯蔵する工具マガジンと、前記搬送アームを貯蔵するアームマガジンと、を有し、前記アームマガジンは、前記工具マガジンとは別の場所に設けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、搬送アーム専用のマガジンを別途設けたことで、種々の形態を備えた搬送アームを工具マガジン内のような不安定な場所ではなく最適な態様でマガジンに貯蔵することができる。このため、搬送アームを主軸に安全かつ円滑に着脱し安定した搬送動作を実現することができる。
また、搬送アームの大きさや形状が加工工具と異なる場合であっても、搬送アームの形態に適したマガジンの構成を採用することができる。そして、工具マガジンの設置場所も適切なレイアウトが可能となる。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の複合加工機であって、前記テーブルは、ワークを水平方向に回転可能なインデックステーブルであることを特徴とする。
かかる構成によれば、インデックステーブルを設けてワークを回転させることで、ワークの姿勢を変換して多様な方向からの加工が可能となる。
本発明の請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の複合加工機であって、前記各テーブル間に配設された搬送手段と、前記ワーク搬送方向に沿ってワークを案内するガイド手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、各テーブル間に配設された搬送手段により、ワークを安定して搬送することができる。また、ワークを案内するガイド手段を備えたことで、ワークの落下を防止するとともに、ワークを搬送アームにより押し付けた状態で搬送することも可能となり、ワークの姿勢を安定させ円滑な搬送が可能となる。
本発明の請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記複合加工機におけるワークの搬送方法であって、前記各加工機の主軸に前記搬送アームを装着した状態で、前記駆動手段により一斉にワークを次の加工ステーションに搬送することを特徴とする。
かかる構成によれば、すべての加工ステーションにおいて、加工機および加工機に装着された搬送アームが一斉に連動してワークを次の加工ステーションに搬送することで、主軸ヘッドの相互干渉を回避して円滑な搬送動作を可能にする。また、搬送専用の駆動装置を必要としないため、設備の構成を簡素化し省スペースかつ省エネルギー型の複合加工機におけるワークの搬送方法を実現することができる。
本発明に係る複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法によれば、省スペース型の複合加工機およびワークの搬送方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係る複合加工機の全体構成を説明するための斜視図である。図2は搬送アームの構成を説明するための斜視図であり、(a)は押し込みタイプの搬送アームを示し、(b)は把持機構とチルト機構を備えたタイプの搬送アームを示す。図3は搬送アームの把持機構とチルト機構を説明するための上方から見た模式的断面図である。
なお、本実施形態においては、本発明に係る複合加工機の一例として、各加工ステーションST1〜ST4を構成する加工機MC1〜MC4が、横形のマシニングセンタである場合について説明するが、これに限定されるものではなく、縦形のマシニングセンタであっても同様である。また、マシニングセンタでなくても、トランスファマシン、NC旋盤、その他の汎用または専用加工機に適用することもできる。
また、複合加工機における3軸の取り方は種々あるが、本実施形態においては、図1に示すように、左右方向をX軸とし、上下方向をY軸とし、前後方向をZ軸とする。
本発明の実施形態に係る複合加工機1は、図1に示すように、工具を着脱可能な主軸を有する加工機MC1〜MC4を、ベッド10に対して共通の案内手段であるガイドレール11を介してワーク搬送方向にそれぞれ独立して往復移動可能に複数配設して構成されている。かかる構成により、複合加工機1では、加工機MC1〜MC4により、第1〜第4の加工ステーションST1〜ST4が構成されている。
各加工ステーションST1〜ST4は、主軸2および加工機MC1〜MC4をそれぞれ往復移動させるための駆動手段であるX軸駆動機構31、Y軸駆動機構32、およびZ軸駆動機構33と、各加工機MC1〜MC4ごとに加工工具Tを貯蔵する工具マガジン41および搬送アーム5を貯蔵するアームマガジン42と、ワークWを載置するテーブルであるインデックステーブル6と、隣り合うインデックステーブル6,6間に配設された搬送ローラ81(搬送手段)および搬送ガイド82(ガイド手段)と、主軸2に着脱可能に装着されてワークWを搬送する搬送アーム5と、を備えている。
かかる構成により、搬送アーム5を主軸2に装着して、駆動手段3により主軸2をワーク搬送方向に移動してワークWを搬送する。
以下、各加工ステーションST1〜ST4の構成は同様であるので、主として第1加工ステーションST1について説明する。
X軸駆動機構31は、左右方向(ワークWの搬送方向に沿う方向)に加工機MC1を往復移動させ、X軸方向に沿って配設されたガイドレール11と、駆動源である図示しないリニアモータと、を備えている。ガイドレール11は、各加工ステーションST1〜ST4ともに共通(共用)であり、ワークWの搬送方向に沿って加工ステーションST1〜ST4まで連続して配設されている。
かかる構成により、各加工機MC1〜MC4は、他の加工ステーションSTまで移動することも可能となり、主軸2および加工機MC1〜MC4の移動範囲を広く確保することができる。このため、搬送アーム5,51の移動範囲も広く確保することができ、ワークの円滑な搬送を可能としている。
なお、本実施形態においては、ガイドレール11は、各加工ステーションST1〜ST4において一体として延設された共通の案内手段を採用したが、これに限定されるものではなく、各加工ステーションST1〜ST4を独立の案内手段として、隣り合う加工ステーションまでそれぞれオーバーラップさせて延設することで、主軸2および加工機MC1〜MC4の移動範囲を広く確保することも可能である
また、段取りやメンテナンスの際には、隣接する加工機MCを互いに反対方向に移動させることで、必要な場所に必要な作業スペースを確保することが可能となり、メンテナンス専用の作業エリアを予め固定的に設ける必要がないため、設置スペースを削減しながら作業効率を犠牲にすることがない。
Y軸駆動機構32は、上下方向に主軸2を往復移動させ、駆動源としてのサーボモータ32aと、直線移動機構としての図示しないボールねじおよび直線移動ガイドと、を備えて構成されている。同様に、Z軸駆動機構33は、前後方向に主軸2を往復移動させ、駆動源としてのサーボモータ33aと、図示しないボールねじおよび直線移動ガイドと、を備えて構成されている。
なお、本実施形態においては、駆動手段として、リニアモータやサーボモータ、ボールねじ等を採用したが、これに限定されるものではなく、ラック&ピニオン等種々の移動機構を採用することができる。
工具マガジン41は、図示しないサーボモータで回転させて主軸2に必要な加工工具Tを装着する回転円盤タイプを採用し、主軸2の上方に配設されている。第1加工ステーションに配設された工具マガジン41には、対応する加工機MC1で使用される加工工具Tが貯蔵され、図示しない制御部に格納された制御プログラムにより、加工工具Tを取り出して主軸2に装着し、所定の加工が行なわれる。
アームマガジン42は、ベッド10の前端部に立設されたフレーム12に固定されている。そして、搬送アーム5は、アームマガジン42に挿入して収納され、ワークWの搬送時には図示しない制御部に格納された制御プログラムにより主軸2を移動させて搬送アーム5を装着できるように構成されている。
ここで、工具マガジン41,41,41,41およびアームマガジン42,42,42,42は、それぞれの加工ステーションST1〜ST4に対応して、それぞれの主軸2に加工工具Tおよび搬送アーム5,51を装着できるように配設されている。
かかる構成により、工具マガジン41とは別に搬送アーム5,51専用のアームマガジン42を別途設けたことで、種々の形態を備えた搬送アーム5,51を工具マガジン41内のような不安定な場所ではなく最適な態様でマガジンに貯蔵することができる。このため、搬送アーム5,51を主軸2に安全かつ円滑に着脱し安定した搬送動作を実現することができる。
また、搬送アーム5,51の大きさや形状が加工工具と異なる場合であっても、搬送アーム5,51の形態に適したアームマガジン42の構成を採用することができる。そして、工具マガジン41の形態や設置場所も適切な構成を採用することが可能となる。
なお、工具マガジン41の収納方式は、チェーンタイプのもの等種々の方式があるが、収納する加工工具Tの形状や数量、搬送コンベア等との位置関係、スペース効率等を考慮して適宜設定される。また、工具マガジン41に搬送アーム5、51を貯蔵してもよい。そして、アームマガジン42の構成や貯蔵数も本実施形態に限定されるものではなく、その加工ステーションSTの仕様に適切な形態が採用される。
また、本実施形態においては、各加工ステーションST1〜ST4に、それぞれの加工工具Tおよび搬送アーム5、51を貯蔵する工具マガジン41およびアームマガジン42を設けたが、これに限定されるものではなく、工具マガジン41を複数の加工ステーションSTで共通にすることもでき、必ずしも工具マガジン41が必要でない場合もある。そして、このような実施形態は、アームマガジン42においても同様である。
インデックステーブル6、搬送手段である搬送ローラ81、およびガイド手段である搬送ガイド82は、ベッド10の前端部の側面にブラケット10aを介して配設されている。具体的には、ブラケット10aがワーク搬送方向に沿って加工機MC1〜MC4の前方に設けられ、各加工機MC1〜MC4に対応してインデックステーブル6がそれぞれ配設されている。
そして、各加工ステーションST1〜ST4を連結するように隣り合うインデックステーブル6、6間に搬送ローラ81が敷設されている。また、ブラケット10aの前端側には、ワーク搬送方向に沿って搬送ガイド82が立設されている。
かかる構成により、図1に示すように、搬送アーム5でワークWを搬送ガイド82に押し付けながらワーク搬送方向に移動させることで、次の加工ステーションST2に安定して搬送することができる。
インデックステーブル6は、ワークWを水平方向に回転可能に構成され、主軸2に対してワークWを所定の角度に設定することができる。なお、インデックステーブルは、水平方向の回転の他、さらに垂直方向の回転機構を備えたものでもよい。
搬送アーム5は、第1〜第3加工ステーションST1〜ST3で使用され、ワークWに対して2面で当接できる押し込みタイプを使用している。このタイプは、次の加工ステーションSTへのワークWの押し込み、および本加工ステーションSTへのワークWの引き込みにも適している。また、ワークWを前方へ押すことにも適しているため、搬送ガイド82に押し付けながらワークWを搬送することもできる。
搬送アーム5は、図2(a)に示すように、主軸2(図1参照)に装着されるシャンク部5aと、アーム部5bと、ワークWを保持する係止部5cと、を備えている。そして、係止部5cには、ワークWと当接する当接面5d,5eが形成されている。
これに対して、第4加工ステーションST4で使用されている搬送アーム51は、図2(b)に示すように、ワークWを押圧して把持する把持機構52と、主軸の回転力を利用してワークWを縦方向に回転するチルト機構53と、を備えたタイプを使用している。
搬送アーム51は、シャンク部51aと、ホルダ部51bと、を備え、ワークWを把持した状態で主軸2をY軸駆動機構32により上方へ移動させてリフトアップし、ワークWを垂直方向に180°回転できるように構成されている。
把持機構52は、図3に示すように、一例として、油圧等の流体圧力を利用して把持する機構を採用し、ピストン52aおよびシリンダ52bと、ピストンをワークWの開放側に付勢するばね52cと、ワークWをベアリング52eを介して回転自在に把持するホルダプレート52dと、流路L1と、を備えて構成されている。かかる構成により、図示しない制御バルブを介して流路L1に圧力流体を供給してワークWを把持し、圧力流体の供給を停止しばね52cの付勢力を作用させてワークWを開放する。
チルト機構53は、主軸2の回転力をシャンク部51aを介して主軸2に連結された入力軸53aから、かさ歯車53bを介して減速機53cに伝達し、減速機53cの出力軸53dに連結された回転53eを回転して、ワークを垂直方向に回転できるように構成されている。
かかる構成により、図3に示すように、水平方向の軸を中心として垂直方向に回転させてワークWを水平面に対して傾斜させることができる。このため、ワークWの上下面を反転させることもでき、多様な加工に対応することが可能となる。
なお、本実施形態においては、第1〜第3加工ステーションST1〜ST3においては、押し込みタイプの搬送アーム5を使用し、第4加工ステーションST4では、把持機構52とチルト機構53を備えたタイプの搬送アーム51を使用しているが、これに限定されるものではなく、各加工ステーションST1〜ST4の加工内容等に応じて適宜最適な搬送アームを使用する。
また、搬送アーム5,51の構成はこれに限定されるものではなく、ワークWの形状等に応じて種々の形態が採用される。そして、搬送アーム5の使用に際し、主軸2を回転することで、搬送アーム5の向きを適宜変更することとしてもよい。
また、搬送アーム51では、把持機構52とチルト機構53を備えたものを使用したが、リフトアップ機能のみが必要であれば、把持機構52のみのタイプの搬送アーム51で構成することもできる。そして、このようなリフトアップ機能を有する把持機構52を備えた搬送アーム51を使用することで、搬送ローラ81を省略することもできる。
続いて、本発明の実施形態に係る複合加工機1におけるワークWの搬送方法について、主として図1を参照しながら説明する。
各加工ステーションST1〜ST4で加工される加工プログラムにしたがって、工具マガジン41およびアームマガジン42にそれぞれ必要な加工工具Tおよび搬送アーム5,51が貯蔵される。そして、各加工ステーションST1〜ST4の加工が完了すると、各加工ステーションST1〜ST4に必要な搬送アーム5,51がそれぞれの主軸2に装着される。
その後、各加工ステーションST1〜ST4において、一斉に駆動手段3により搬送アームを操作して次の加工ステーションSTに搬送する。
このように、すべての加工ステーションST1〜ST4において、加工機MC1〜MC4に装着された搬送アーム5,51が一斉に連動してワークWを次の加工ステーションSTに搬送することで、主軸ヘッド21の相互干渉を回避して円滑な搬送動作を可能にする。また、搬送専用の駆動装置を必要としないため、設備の構成を簡素化し省スペースかつ省エネルギー型の複合加工機1におけるワークWの搬送方法を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、直交する3軸方向に移動する移動機構を備えた加工機MC1〜MC4について説明したが、3軸に限定する趣旨ではなく、少なくとも3軸を備えたものであればよく、直交する3軸方向に移動する移動機構の他に、主軸ヘッド21の首振り機構を備えたものでもよく、この首振り動作を併用してワークWを搬送するようなものも含まれる。
本実施形態においては、すべての加工ステーションST1〜ST4でインデックステーブル6を採用したが、これに限定されるものではなく、固定テーブルを採用したものであってもよい。
本発明の実施形態に係る複合加工機の全体構成を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る搬送アームの構成を説明するための斜視図であり、(a)は押し込みタイプの搬送アームを示し、(b)は把持機構とチルト機構を備えたタイプの搬送アームを示す。 本発明の実施形態に係る搬送アームの把持機構とチルト機構を説明するための上方から見た模式的断面図である。
符号の説明
1 複合加工機
2 主軸
3 駆動手段
4マガジン
5 搬送アーム(工具)
6 インデックステーブル(テーブル)
10 ベッド
11 ガイドレール(案内手段)
21 主軸ヘッド
31 X軸駆動機構(駆動手段)
32 Y軸駆動機構(駆動手段)
33 Z軸駆動機構(駆動手段)
41 工具マガジン(マガジン)
42 アームマガジン(マガジン)
51 搬送アーム(工具)
52 把持機構
53 チルト機構
81 搬送ローラ(搬送手段)
82 搬送ガイド(ガイド手段)
MC1〜MC4 加工機
ST1〜ST4 第1〜第4加工ステーション
T 加工工具(工具)
W ワーク

Claims (8)

  1. 工具を着脱可能な主軸を有する加工機を、ベッドに対して案内手段を介してワーク搬送方向にそれぞれ独立して往復移動可能に複数配設し、
    前記主軸および複数の加工機をそれぞれ独立して往復移動させるための駆動手段と、前記工具を貯蔵するためのマガジンと、を備え、前記加工機による複数の加工ステーションからなる複合加工機において、
    前記各加工ステーションに配設されたワークを載置するテーブルと、
    前記マガジンに貯蔵され、前記主軸に着脱可能に装着されワークを搬送する搬送アームと、を備え、
    この搬送アームを前記主軸に装着して、前記駆動手段により前記主軸を搬送方向に移動してワークを搬送するように構成したこと、を特徴とする複合加工機。
  2. 前記案内手段は、前記複数の加工ステーションにおいて、共通または隣り合う加工ステーションまで延設されていることを特徴とする請求項1に記載の複合加工機。
  3. 前記搬送アームは、前記ワークを把持可能な把持機構を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複合加工機。
  4. 前記搬送アームは、前記主軸に装着した状態で、前記主軸の回転力により前記ワークを垂直方向に回転可能なチルト機構を備えたことを特徴とする請求項3に記載の複合加工機。
  5. 前記マガジンは、工具を貯蔵する工具マガジンと、前記搬送アームを貯蔵するアームマガジンと、を有し、
    前記アームマガジンは、前記工具マガジンとは別の場所に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複合加工機。
  6. 前記テーブルは、ワークを水平方向に回転可能なインデックステーブルであること、を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の複合加工機。
  7. 前記各テーブル間に配設された搬送手段と、
    前記ワーク搬送方向に沿ってワークを案内するガイド手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の複合加工機。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記複合加工機におけるワークの搬送方法であって、
    前記各加工機の主軸に前記搬送アームを装着した状態で、前記駆動手段により一斉にワークを次の加工ステーションに搬送することを特徴とするワークの搬送方法。
JP2007021926A 2007-01-31 2007-01-31 複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法 Expired - Fee Related JP5243720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007021926A JP5243720B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007021926A JP5243720B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008183696A true JP2008183696A (ja) 2008-08-14
JP5243720B2 JP5243720B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=39727054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007021926A Expired - Fee Related JP5243720B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5243720B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011083659A1 (ja) * 2010-01-06 2011-07-14 本田技研工業株式会社 加工システム及び加工方法
JP2017030057A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社デンソー 搬送装置、及び、この搬送装置を用いる搬送システム
JP2018034214A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 オークマ株式会社 工作機械用ロボット及び工作機械

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5570543A (en) * 1978-11-21 1980-05-28 Makino Milling Mach Co Ltd Automatic work changing device for nc machine tool
JP2006218616A (ja) * 2005-01-13 2006-08-24 Nippei Toyama Corp 複合作業機械

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5570543A (en) * 1978-11-21 1980-05-28 Makino Milling Mach Co Ltd Automatic work changing device for nc machine tool
JP2006218616A (ja) * 2005-01-13 2006-08-24 Nippei Toyama Corp 複合作業機械

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011083659A1 (ja) * 2010-01-06 2011-07-14 本田技研工業株式会社 加工システム及び加工方法
CN102695582A (zh) * 2010-01-06 2012-09-26 本田技研工业株式会社 加工系统及加工方法
JP2017030057A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社デンソー 搬送装置、及び、この搬送装置を用いる搬送システム
JP2018034214A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 オークマ株式会社 工作機械用ロボット及び工作機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP5243720B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4340739B2 (ja) 工作機械のパレット交換装置および工作機械
JP5243087B2 (ja) 取扱マニピュレータ装置
JP5328782B2 (ja) 工作機械
JP5026884B2 (ja) 自動工具交換装置を有する工作機械
JP4976757B2 (ja) 工作機械および複合型の工作機械
JP5497582B2 (ja) 横型マシニングセンタ
JPWO2013038568A1 (ja) 工作機械のパレット交換装置及び交換方法並びに工作機械
JP2010253591A (ja) 複合加工機及び複合加工ライン
US20020006853A1 (en) Machine tool with improved tool changer means
JP2014065133A (ja) 平行2軸複合工作機械
JP5243720B2 (ja) 複合加工機および複合加工機におけるワークの搬送方法
JP2008132584A (ja) ワークの移送方法および工作機械並びに加工ライン
KR20130138341A (ko) 판재 가공 시스템
JP2006334700A (ja) 加工システム
JP2004276234A (ja) 垂直作業センター
JP5843452B2 (ja) ロボットおよびワーク加工システム
US20060075625A1 (en) Multiple side processing machine and positioning device for a workpiece
JP2019081196A (ja) トランスファープレスマシンのワーク搬送装置のワーク保持ツール変更システム
JP5905327B2 (ja) 工作機械
JP2009178831A (ja) ローダ装置
KR100750594B1 (ko) 반원형상의 매거진이 부착된 이동형 암레스 atc 머시닝센터
JP6735354B2 (ja) 工作機械および加工機械ライン
US10850387B2 (en) Automatic workpiece transfer machine
JP2007229823A (ja) 搬送機能を備えた加工機械及びそれを用いた加工ライン
JP2012139805A (ja) ワーク搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees