JP2014204739A - 苗移植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の課題は、従来は、雨天作業時にはステップフロア上に雨水が溜り、苗補給時などでは運転者がステップフロア上を移動するが、その溜った雨水によって滑り易くなり危険であった。本発明の課題は、雨水が溜らないように水抜きすることによって上記問題点を解消せんとするものである。
【解決手段】
走行車体のメインフレーム21にエンジンEを設け、エンジンEの上部に操縦席9を設け、走行車体の後部に昇降可能な苗植付部を設けてある乗用型の苗移植機において、エンジンEを覆うエンジンカバー32に操縦席9を設け、ステップフロアを支持するステップ支持フレーム22にエンジンカバー32を設ける構成とした。
【選択図】 図7
本発明の課題は、従来は、雨天作業時にはステップフロア上に雨水が溜り、苗補給時などでは運転者がステップフロア上を移動するが、その溜った雨水によって滑り易くなり危険であった。本発明の課題は、雨水が溜らないように水抜きすることによって上記問題点を解消せんとするものである。
【解決手段】
走行車体のメインフレーム21にエンジンEを設け、エンジンEの上部に操縦席9を設け、走行車体の後部に昇降可能な苗植付部を設けてある乗用型の苗移植機において、エンジンEを覆うエンジンカバー32に操縦席9を設け、ステップフロアを支持するステップ支持フレーム22にエンジンカバー32を設ける構成とした。
【選択図】 図7
Description
この発明は、乗用型の苗移植機に関し、特に、運転者の足場となるステップフロアの構造に関する。
従来、特許文献1には、運転者の足場となるステップフロアの外周に滑り止め用の立上り部を突設した構成例が示されている。
従来の構成例では、雨天作業時にはステップフロア上に雨水が溜り、苗補給時などでは運転者がステップフロア上を移動するが、その溜った雨水によって滑り易くなり危険であった。
本発明の課題は、雨水が溜らないように水抜きすることによって上記問題点を解消せんとするものである。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の本発明は、走行車体(1)のメインフレーム(21)にエンジン(E)を設け、該エンジン(E)の上側に操縦席(9)を配置し、該走行車体(1)の後部に昇降可能な苗植付部(6)を設けてある乗用型の苗移植機において、前記エンジン(E)を覆うエンジンカバー(32)に前記操縦席(9)を設け、前記ステップフロア(34)を支持するステップ支持フレーム(22)に該エンジンカバー(32)を設けたことを特徴とする苗移植機とした。
すなわち、請求項1記載の本発明は、走行車体(1)のメインフレーム(21)にエンジン(E)を設け、該エンジン(E)の上側に操縦席(9)を配置し、該走行車体(1)の後部に昇降可能な苗植付部(6)を設けてある乗用型の苗移植機において、前記エンジン(E)を覆うエンジンカバー(32)に前記操縦席(9)を設け、前記ステップフロア(34)を支持するステップ支持フレーム(22)に該エンジンカバー(32)を設けたことを特徴とする苗移植機とした。
請求項2記載の本発明は、前記ステップフロア(34)の外周に滑り止め用の立上り部(35)を形成し、前記ステップフロア(34)の外周縁部に予備苗載台(37)を支持する支持フレーム(38)を立設すると共に、該支持フレーム(38)の周囲の前記立上り部(35)を切り欠いたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機とした。
請求項3記載の本発明は、前記走行車体(1)に前輪(2)と後輪(3)を設け、前記走行車体(1)のステップフロア(34)に該前輪(2)を透視する第1透視孔(40f)と、該後輪(3)を透視する第2透視孔(40b)を形成し、該第1透視孔(40f)と第2透視孔(40b)の内周縁部を上方に折り曲げて突起部(40j)を各々形成すると共に、前記前輪(2)が外側に切れた時、前輪(2)がステップフロア(34)から外側に突出する構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機とした。
請求項4記載の本発明は、前記第1透視孔(40f)を複数形成すると共に、該複数の第1透視孔(40f)のうち一部の前後の第1透視孔(40f,40f)を連通して前後方向に長い溝(41)を形成し、該溝(41)にペダルを挿通したことを特徴とする請求項3に記載の苗移植機とした。
請求項1の発明によると、ステップ支持フレーム(22)に支持されるエンジンカバー(32)に操縦席(9)を設けたことにより、エンジン(E)を支持するメインフレーム(21)とは別のフレームでエンジンカバー(32)を受けることができるので、エンジン(E)の振動が直接操縦席(9)に伝わることが防止される。
請求項2の発明によると、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ステップフロア(34)に溜った水を立上り部(35)を切り欠いて形成した切欠溝(36)から速やかに外部に流出させることができるので、スリップする危険性が低下する。
また、ステップフロア(34)の外周縁部の切欠溝(36)部分に予備苗載台(37)の支持フレーム(38)を立設したことにより、支持フレーム(38)が切欠溝(36)に代わって滑り止め効果を発揮することができるので、スリップする危険性がいっそう低下する。
請求項3の発明によると、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、第1透視孔(40f)と第2透視孔(40b)の内周縁部を上方に折り曲げて突起部(40j)を形成したことにより、ステップフロア(34)の剛性を向上させることができると共に、第1透視孔(40f)と第2透視孔(40b)が滑り止め効果を発揮できる。
また、第1透視孔(40f)と第2透視孔(40b)から雨水が溜らないように水抜きできると共に、前輪(2)及び後輪(3)の位置が見やすくなる。
そして、前輪(2)が外側に切れた時にステップフロア(34)から外側に突出するので、前輪(2)の位置を容易に確認できる。
そして、前輪(2)が外側に切れた時にステップフロア(34)から外側に突出するので、前輪(2)の位置を容易に確認できる。
請求項4の発明によると、請求項3の発明の効果に加えて、溝(41)によりペダルをガイドすることができる。
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1及び図2は、苗移植機として4条植の乗用田植機を示すものであり、走行車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2,2及び後輪3,3が架設されている。車体上前部には操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置が設置され、また、車体後方部には昇降可能な苗植付部6が装備されている。操縦装置の後側に運転席9が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジンEが搭載されている。
図1及び図2は、苗移植機として4条植の乗用田植機を示すものであり、走行車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2,2及び後輪3,3が架設されている。車体上前部には操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置が設置され、また、車体後方部には昇降可能な苗植付部6が装備されている。操縦装置の後側に運転席9が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジンEが搭載されている。
前記ステアリングハンドル5は、該ハンドルの旋回操作によりステアリングポスト10内のステアリング軸からステアリングケース内を経て減速回転される出力軸、ピットマンアーム及び操向ロッド等を介して左右の前輪2,2を操向させ操舵するようになっている。
苗植付部6は、車体の後部に昇降リンク機構7を介して昇降可能に装着され、昇降用油圧シリンダ8の伸縮作動により昇降する構成であり、その操作は植付昇降レバー15によって行う。
また、この苗植付部6には、マット苗を載せて左右に往復動し苗を一株分づつ各条における前板11aの苗取出口11b,…に供給すると共に横一列の苗を全て苗取出口11b,…に供給すると苗送りベルト11c,…により苗を下方に移送する苗タンク11、植付具12で一株分の苗を切取って土中に植込む4条分の苗植付装置13,13、苗植付面を滑走しながら整地するフロート(サイドフロート)14,14、センタフロート14S等を備えた構成としている。
走行車体1の前部側にミッションケース20が配置され、そのミッションケース20の左右側面部から前輪アクスルケース16が側方に延び、その左右両端に変向可能に設けた前輪ファイナルケース17,17に前輪2,2が回転自在に軸支されている。また、ミッションケース20の背面部にメインフレーム21の前端部が固着されており、そのメインフレーム21の後端部から左右側方に延びるリヤフレーム22の先端部に固定して設けた後輪伝動ケース18,18に後輪3,3が回転自在に支承されている。
原動機となるエンジンEはメインフレーム21の上部に搭載されてあり、そして、このエンジンEの回転動力は、ミッションケース20への入力伝動部材23として、エンジン出力プーリ24からベルト25を介して油圧式無段変速装置(HST)26の入力プーリ27軸に伝えられ、この入力プーリ27軸から油圧ポンプを駆動するようになっており、更に、HST26の出力軸からミッションケース20内のミッションに伝達されるようになっている。該ケース20内のミッションに伝達された回転動力は、ケース20内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力とに分岐して取り出される。そして、走行動力は、前輪2,2及び後輪伝動軸19から後輪伝動ケース18,18のギヤ機構を介して後輪3,3を駆動する。また、外部取出動力は、ミッションケース20からの出力伝動系として、安全クラッチケース内の安全クラッチを介して植付伝動軸に伝達され、更に、植付伝動軸によって苗植付部6へ伝動されると共に、施肥装置29へも動力伝達されるようになっている。
走行車体1の車体カバー部30は、操作ボックス4の各種操作機構を覆うボンネット31と、エンジンEの上部を覆うエンジンカバー32と、後輪3,3を覆うフェンダー33と、オペレータが歩行移動可能な水平状のステップフロア34とによって構成されている。
前記ステップフロア34の外周には、滑り止め用の立上り部35が突設されている。また、ステップフロアには予備苗載台37を支持する支持フレーム38が該フロア34から上方に向けて突設され、しかも、この支持フレーム38はステップフロア34の左右側の外周縁部に設定されて一体的に固着支持された構成になっている。
そして、前記立上り部35には、支持フレーム38の近傍においてその一部を切欠き形成して切欠溝36を設けることにより、フロア上に溜った水が外側に流れ出るように構成されている。
図5に示す実施例のステップフロア34は、該フロアの左右前輪2,2の上方に対応する部位において運転部から前輪2,2の位置を透視できる左右方向に長い複数の透視孔(第1透視孔)40f,40f…が開口して設けられ、これら複数の透視孔40f…のうち、前後二つの透視孔40f,40fと連通して前後方向に長く開口されたガイド溝41が設けられ、フットアクセルペダルなどを挿通してガイドできる構成になっている。透視孔40f1〜40f5までの間は、前側ほど横幅方向内側に長く、後側ほど短くすることにより、前輪を内側にきった時、前輪が傾いた角度に透視孔が開いていることになり、前輪の位置が見易くなる。外側に前輪をきった時は、前端がステップフロアから外側に突き出ることになるので、その方向に孔を開けなくても前輪位置を容易に確認することができる。
また、後輪3,3の上方に対応する部位にも横長の透視孔40b(第2透視孔)…と前後方向に長い透視孔42…とを左右と前後の方向違いに設けることによって、ステップの剛性向上を図るようにしてあり、そして、前後方向の透視孔42…は、例えば、畦クラッチレバーのガイド溝を兼用する構成とすることもできる。
なお、前記ステップフロアの各透視孔40f,40bは、図6に示すように、該孔の内周縁部を上方に折り曲げ加工して突起部40jを設けるように構成しておくと、フロア自体の剛性アップ並びにより良い滑り止め効果を発揮することができる。
図7に示す実施例では、上部に運転席9を装着して支点P回りに揺動開閉可能なエンジンカバー32であって、エンジンEを搭載する支持部材とは別のステップフロアを支持するステップ支持フレーム22に支持させることによって、エンジンEからの振動が直接伝わらないように構成している。
図8に示す実施例は、セルスタータ・リコイルスタータ仕様のエンジンを搭載した田植機において、通常はセルでエンジンをかけ、リコイルは非常時用とする。非常用のリコイルノブ43は、エンジンカバー32内でエンジンEの側部に装備している。エンジンカバーを開閉式とし、非常時はエンジンカバーを開けてリコイルを上方に引いてエンジンをかけるように構成している。
図9及び図10に示す実施例は、田植機の機体前部にバランスウエイトを搭載するものにおいて、かかるウエイト45は、左右のメインフレーム21,21の前端に固着したフロントフレーム28部に取り付けできるように構成し、ウエイトの上面を平坦面とすると共に、このウエイトの上面にステップフロア34の前端側を受けさせるように支持する構成としている。ウエイトの上面をステップフロアの受け面とすることで、フロアを安定よく支持することができる。また、前方から田植機に乗り降りする際は、ウエイトがステップの受けになっている辺りに足をかけて乗り降りすることができるので、鉄板のような薄いステップでも負荷に充分耐え得ることになる。
図11及び図12に示す実施例は、HSTレバーの前後進操作に連動してエンジンのスロットル調整を行うオートスロットル構成において、HSTレバー47は、レバーガイド溝48に沿って中立位置Nから前方Fへの操作で前進域とし、中立位置Nから後方Rへの操作で後進域とし、そして、HSTレバーが中立位置Nでは、アイドリング状態とし、前後進低速域では、即ち、HSTレバーの中立位置Nから前後進操作経路内N´への操作でスロットルが上昇するように連動構成している。また、スロットルケーブル49のアウター受け部50をピン軸51回りに回動可能とすることにより、前後進共ケーブル1本でスロットル調整が可能となる。なお、アウター受け部をケーブル引き方向前後に移動調整可能とすることで、動き始め時のスロットル回転を適宜に変更調整することができる。
1 走行車体
2 前輪
3 後輪
6 苗植付部
9 操縦席
21 メインフレーム
32 エンジンカバー
34 ステップフロア
35 立上り部
36 切欠溝
37 予備苗載台
38 支持フレーム
40b 横長の透視孔(第2透視孔)
40f 前輪の位置を透視できる透視孔(第1透視孔)
40j 突起部
41 溝
E エンジン
2 前輪
3 後輪
6 苗植付部
9 操縦席
21 メインフレーム
32 エンジンカバー
34 ステップフロア
35 立上り部
36 切欠溝
37 予備苗載台
38 支持フレーム
40b 横長の透視孔(第2透視孔)
40f 前輪の位置を透視できる透視孔(第1透視孔)
40j 突起部
41 溝
E エンジン
Claims (4)
- 走行車体(1)のメインフレーム(21)にエンジン(E)を設け、該エンジン(E)の上側に操縦席(9)を配置し、該走行車体(1)の後部に昇降可能な苗植付部(6)を設けてある乗用型の苗移植機において、
前記エンジン(E)を覆うエンジンカバー(32)に前記操縦席(9)を設け、前記ステップフロア(34)を支持するステップ支持フレーム(22)に該エンジンカバー(32)を設けたことを特徴とする苗移植機。 - 前記ステップフロア(34)の外周に滑り止め用の立上り部(35)を形成し、前記ステップフロア(34)の外周縁部に予備苗載台(37)を支持する支持フレーム(38)を立設すると共に、該支持フレーム(38)の周囲の前記立上り部(35)を切り欠いたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
- 前記走行車体(1)に前輪(2)と後輪(3)を設け、前記走行車体(1)のステップフロア(34)に該前輪(2)を透視する第1透視孔(40f)と、該後輪(3)を透視する第2透視孔(40b)を形成し、
該第1透視孔(40f)と第2透視孔(40b)の内周縁部を上方に折り曲げて突起部(40j)を各々形成すると共に、
前記前輪(2)が外側に切れた時、前輪(2)がステップフロア(34)から外側に突出する構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。 - 前記第1透視孔(40f)を複数形成すると共に、該複数の第1透視孔(40f)のうち一部の前後の第1透視孔(40f,40f)を連通して前後方向に長い溝(41)を形成し、該溝(41)にペダルを挿通したことを特徴とする請求項3に記載の苗移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014161529A JP2014204739A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | 苗移植機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020130074A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社クボタ | 植播系作業機 |
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-
2014
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