JP2014203335A - タッチパネル用加飾カバー基材及びその製造方法 - Google Patents

タッチパネル用加飾カバー基材及びその製造方法 Download PDF

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【課題】スマートフォンやタブレット、ノートPCなどの携帯電子端末やオールインワンPCに搭載されるタッチパネルに使用するタッチパネル用加飾カバー基材であって、軽量かつ割れなどがないカバー基材、およびロールツーロールによりかつ加飾層を転写方式等で形成することにより、生産性よく製造できるタッチパネル用加飾カバー基材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】タッチパネル用加飾カバー基材10は、硬質のディスプレイパネルにダイレクトボンディングするか、またはフレキシブルディスプレイパネルに積層するためのタッチパネル用加飾薄膜カバーガラスであって、厚みが0.03〜0.25mmの化学強化された薄膜ガラス部材1に、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層3が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スマートフォンやタブレット、ノートPCなどの携帯電子端末やオールインワンPCに搭載されるタッチパネルに使用するタッチパネル用加飾カバー基材の発明であって、軽量かつ割れなどがないカバー基材の発明、およびロールツーロールによりかつ加飾層を転写方式等で形成することにより、生産性よく製造できるタッチパネル用加飾カバー基材およびその製造方法に関する。
従来、スマートフォンやタブレットPCなどの携帯電子端末に搭載されるタッチパネルに使用するカバー基材は、特許文献1の発明のように、厚みが0.5〜2.5mmの板ガラスを切削・研磨して所定の形状に整形し、縁部を化学強化処理して強度を高めたガラス素材を使用するのが一般的であった。そして特許文献2の発明のように、カバー基材内部側の表面上の縁には配線を隠すための塗装膜(本発明の加飾層に相当)等を施して携帯電子端末ディスプレイの外枠にする場合が多い。
しかし、上記特許文献1のようなガラス素材のカバー基材に塗装膜等を施す場合、化学強化処理した後に塗装膜等を形成するとなると生産性が悪く多大なコストと手間が掛かる問題があった。このため、実際には化学強化処理を控えめにして、大判の板ガラスに塗装膜等を形成した後、各々の個片サイズに切削・研磨して所定の形状に整形する順序で生産され、使用されているのが実情である。
特公表2012−519344 特開2012−252327
しかし、上記の順序で生産されるガラス素材のカバー基材は、化学強化処理を控えめにしたことにより必然的に強度が弱くなるため、それを補うにはガラス部材の厚みを厚くせざるを得ない。その結果、携帯電子端末の総重量が比重の大きいカバーガラスによって重くなるか、またはカバー基材の強度不足により携帯電子端末を消費者が誤って落としてしまったときに、携帯電子端末自体が破損してしまう問題があった。
そして、カバー基材内部側の表面上の縁に設ける塗装膜等は、配線を隠す必要から厚みを厚くするか、隠蔽性の高い黒色や白色等の色にせざるを得ない。厚みを厚くした場合、タッチパネル用のセンサ層(透明導電膜等)をその上に直接形成する際、あるいは別途製造されるタッチパネルセンサをその上に積層形成する際に、塗装膜等の厚みの段差や表面の凹凸によってセンサ回路の断線や泡噛みなどの不具合が生じるため、実際には塗装膜等を厚く形成することができなかった。その結果、携帯電子端末ディスプレイの外枠は黒か白等の隠蔽のある色に限定せざるを得ない問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、カバー基材を軽量かつ割れのないカバー基材とし、加飾層を転写方式等で形成して該加飾層の厚みの段差や表面の凹凸をなくし、かつロールツーロールによりそれらを生産性よく製造できるタッチパネル用加飾カバー基材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の特徴構成は、厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化されたロール状の薄膜ガラス部材と、少なくともディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されているロール状の転写シートとを連続的に搬送して積層する工程と、転写シートから基体シートを剥離し、薄膜ガラス部材に加飾層を転写する工程と、加飾層が転写された薄膜ガラス部材をロール状に巻き取る工程とを備えたタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法である。
本発明の第2の特徴構成は、厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化されたロール状の薄膜ガラス部材と、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されているロール状の透明なプラスチックフィルムとを各々連続的に搬送して積層形成する工程と、積層された、薄膜ガラス部材と加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムとをロール状に巻き取る工程とを備えたタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法である。
本発明の第3の特徴構成は、厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化されたロール状の薄膜ガラス部材と、ロール状の透明なプラスチックフィルムと、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されているロール状の転写シートとを連続的に搬送して積層する工程と、転写シートから基体シートを剥離し、透明なプラスチックフィルムに加飾層を転写する工程と、積層された、薄膜ガラス部材と加飾層が転写された透明なプラスチックフィルムとをロール状に巻き取る工程とを備えたタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法である。
上記第1から第3の特徴構成によると、間断なく連続的に生産できるので、大判の板ガラスを間欠的に搬送して、各々板ガラスごとに塗装膜等を形成しなければならなかった従来の方式よりも、生産性が格段に向上する。そして、製造した加飾カバー基材をロール状に巻き取ることができるので、従来の方式よりも保管スペースを大幅に削減できる効果もある。さらに、第1及び第3の特徴構成においては、透明なプラスチックフィルム上に直接形成するのが困難な加飾層の場合、転写シート上に代替して加飾層を形成しておくことができるので、意匠性に優れた美麗な外観の携帯電子端末ディスプレイを得ることができる効果もある。
本発明の第4の特徴構成は、ロール状に巻き取られた第1から第3の特徴構成のいずれかに記載のタッチパネル用加飾カバー基材を連続的に巻き出す工程と、巻き出されたタッチパネル用加飾カバー基材の所定の箇所にレーザー光線を照射して、連続的に個片のタッチパネル用加飾カバー基材に切断する工程とを備えたタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法である。
この特徴構成によると、大判の板ガラスを個片サイズに切削・研磨して所定の形状に整形していた従来の方式よりも、生産性が格段に向上し、切断面も綺麗になる。その結果、タッチパネル用加飾カバー基材の最表面は、従来の方式よりも化学強化の深度が深いガラス表面にできる効果がある。さらに、第2及び第3の特徴構成においては、加飾カバー基材のプラスチックフィルム部分の割合が高く、薄膜ガラス部材の切断面が少ない場合、切断面を研磨する工程が不要になる効果もある。また、プラスチックフィルムの断面はレーザー照射で容易に切断できるため、充分に化学強化のされた薄膜ガラス部材を使用しても、容易にレーザー照射で切断をすることができる。
本発明の第5の特徴構成は、硬質のディスプレイパネルにダイレクトボンディングするか、またはフレキシブルディスプレイパネルに積層するためのタッチパネル用加飾カバー基材であって、厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化された薄膜ガラス部材に、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されたタッチパネル用加飾カバー基材である。
この特徴構成によると、薄膜ガラス部材は化学強化がされているので、厚みが薄くとも通常のガラスよりも表面硬度が高く、また硬質のディスプレイパネルにダイレクトボンディングするか、またはフレキシブルディスプレイパネルに積層するため薄膜ガラス部材に撓みが生じたとしても該ディスプレイパネルに応力が集中することはない。したがって、携帯電子端末を消費者が誤って落としてしまっても携帯電子端末自体が破損してしまうことは少ない。また、厚みが薄いので従来の方式のカバーガラスよりもカバーガラス全体の重量が軽量化されることになる。さらに、ガラス部材の切断面が小さくなるので、ヒビやクラックなどガラス部材の部分に特有に発生する不具合の頻度もそれに比例して小さくなる。したがって、研磨をする必要性も少なくなり、場合によっては研磨をしなくともよい効果がある。
本発明の第6の特徴構成は、厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化された薄膜ガラス部材と、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムとが積層されたタッチパネル用加飾カバー基材である。
この特徴構成によると、薄膜ガラス部材は化学強化がされているので、厚みが薄くとも通常のガラスよりも表面硬度が高く、表面から垂直に加わる応力に耐え得ることが可能である。そして、仮に薄膜ガラス部材にヒビが入ったとしても、プラスチックフィルムによってそのヒビの拡大が遮断されるため、加飾カバー基材全体が割れてしまうことは全くない。したがって、携帯電子端末を消費者が誤って落としてしまっても携帯電子端末自体が破損してしまうことはない。
本発明の第7の特徴構成は、第6の特徴構成において、薄膜ガラス部材と加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムとの厚みの比率が1:3〜1:20であるタッチパネル用加飾カバー基材である。
この特徴構成によると、比重の小さいプラスチックフィルムの割合が高くなるので、同じ厚みの従来の方式のカバーガラスよりもカバー基材全体の重量が軽量化されることになる。さらに、薄膜ガラス部材の切断面が小さくなるので、ヒビやクラックなど薄膜ガラス部材の部分に特有に発生する不具合の頻度もそれに比例して小さくなる。したがって、研磨をする必要性も少なくなり、場合によっては研磨をしなくともよい効果がある。
本発明の第8の特徴構成は、第6又は第7の特徴構成において、加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムが、光学等方性プラスチックであるタッチパネル用加飾カバー基材である。また、本発明の第9の特徴構成は、第6から第8の特徴構成において、加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムが、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂のいずれかであるタッチパネル用加飾カバー基材である。
上記第8及び第9の特徴構成によると、従来の方式のカバーガラスの光学特性とほぼ同一の光学特性を維持したまま、軽量かつ割れない加飾カバー基材を得ることができる。
本発明の第10の特徴構成は、第1又は第3の特徴構成に記載のタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法に用いられる転写シートである。
この特徴構成によると、形成された加飾層の表面の凹凸はもとの転写シートの基体シートの表面粗さに依存するため、該基体シートの表面粗さを少なくして平滑性を向上さえすれば、加飾層の厚みが厚くなってもその凹凸が大きくなることはない。したがって、加飾層の厚みの段差や表面の凹凸によってセンサ回路の断線や泡噛みなどの不具合が生じることはなく、加飾層の厚みを厚く形成しても問題は生じない。その結果、加飾層は隠蔽のない色でも充分使用でき、携帯電子端末のディスプレイ画面の外枠を意匠性に優れた美麗な外観とすることができる効果がある。
本発明の第5の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の一例を示す断面図である。 本発明の第10の特徴構成に係る転写シートの一例を示す断面図である。 本発明の第1の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の第4の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法の一例を示す斜視図である。 本発明の第6の特徴構成から第9の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の一例を示す断面図である。 本発明の第2の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の第3の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の第3の特徴構成に係るタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法の別の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る加飾カバー基材の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10は、硬質のディスプレイパネルにダイレクトボンディングするか、またはフレキシブルディスプレイパネルに積層するためのタッチパネル用加飾薄膜カバーガラスであって、厚みが0.03〜0.25mmの化学強化された薄膜ガラス部材1に、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層3が形成されている(図1)。
まず、薄膜ガラス部材1の厚みを0.03〜0.25mmにすることが最も重要である。従来の方式のカバーガラスは、内部のタッチパネルセンサやディスプレイパネルを保護するために、厚みが0.5〜2.5mmの板ガラスを使用しており、それらを切削・研磨して所定の形状に整形し、縁部を化学強化処理して強度を高めたガラス部材を使用するのが一般的であり、この場合には、厚みの厚いカバーガラスによって携帯電子端末全体の重量が大きくなり、持ち運びに支障が生じていた。また、薄膜ガラス部材1の厚みが0.3mmより厚いとロール状にすることが困難となる。したがって、タッチパネル用加飾カバー基材10にロールツーロールで連続的に加飾層3を形成したり、タッチパネル用加飾カバー基材10を連続的に個片に切断したりすることができなくなり、生産性も良くなかった。一方、薄膜ガラス部材1の厚みを0.03mmより薄くすることは、現状の主要な製造法であるフュージョン法(オーバーフロー法)やフロート法では技術的に困難であり、仮に製造できるようになったとしても、その厚み以上の深度に化学強化処理することは当然できないため、表面硬度や強度は厚みが薄くなるほど大幅に低下することになる。
なお、薄膜ガラス部材1の厚みが薄いと撓みが発生しやすいので、内部のディスプレイパネルが割れやすいガラス質の材質で構成されていると、外部から薄膜ガラス部材1に加わった応力がディスプレイパネルにまで伝わり、薄膜ガラス部材1が無事でも内部のディスプレイパネルの方が割れてしまうことがある。したがって、該ディスプレイパネルは例えば有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルなどのようなフレキシブルなディスプレイパネルにするのが好ましい。しかし、液晶ディスプレイパネルなどのように主に硬質のガラス素材で構成されるディスプレイパネルを使用せざるを得ない場合であっても、ダイレクトボンディング法で積層すれば薄膜ガラス部材1の撓みの原因となる空気層がほとんど無くなり、かつ応力がディスプレイパネル全体に分散するようになるので、充分使用可能である。
ダイレクトボンディングの方法としては、例えばタッチパネル用加飾カバー基材10の全面に紫外線硬化型の光学接着剤を塗布し、液晶ディスプレイパネルに積層した後、紫外線を照射して前記光学接着剤を紫外線硬化させるように構成する方法が挙げられる。あるいは、粘着性があり光学的に透明性の高い光学透明両面テープや感圧性の接着剤が形成されたテープなどをタッチパネル用加飾カバー基材10の全面に予め貼付しておいて、液晶ディスプレイパネルに積層する方法もある。
また、薄膜ガラス部材1は、化学強化がされたガラスを使用することが必要であり、化学強化がされた深度が深ければ深いほど、表面硬度が高くなり好ましい。化学強化の処理方法としては、85重量%以上の硝酸カリウム塩を含有し浴温度が300〜600℃の塩浴に、薄膜ガラス部材1を1〜15時間にわたって浸漬させて、ガラスに含まれるナトリウムイオンを放出させ、代わりにカリウムイオンを取り込ませる処理が挙げられる。薄膜ガラス部材1自体の素材は通常のソーダライムガラスなどでも構わないが、アルミナの含有率が8%以上のホウケイ酸ガラスが表面硬度・強度とコストとのバランスの点で好ましい。
加飾層3は最終的にディスプレイ画面の外周すなわち引き回し回路等を覆い隠す外枠になる層である。加飾層3は薄膜ガラス部材1に直接形成しても構わないが、別の転写シート20上に形成して薄膜ガラス部材1に転写する方式にした方が好ましい。薄膜ガラス部材1に直接形成した場合、加飾層3の厚みによる段差や表面の凹凸が原因となって、加飾層3に順次して薄膜ガラス部材1上にセンサ回路を設ける場合には断線などの不具合が生じ、薄膜ガラス部材1に別のタッチセンサ基板を積層したり、薄膜ガラス部材1をディスプレイパネルにダイレクトボンディングする場合には、積層の際に泡噛みなどの不具合が生じやすいからである。したがって、薄膜ガラス部材1に加飾層3を直接形成する場合には、加飾層3は厚みが薄くても引き回し回路等を覆い隠せる黒または白一色などの隠蔽性の高い意匠に限定されることになる。
その点、別の転写シート20上に加飾層3を形成して薄膜ガラス部材1に転写する方式にした場合には、薄膜ガラス部材1に転写形成された加飾層3の表面の凹凸はもとの転写シート20の基体シート21の表面粗さに依存するため、該基体シート21の表面粗さを少なくして平滑性を向上さえすれば、加飾層3の厚みを厚くしても薄膜ガラス部材1に転写形成された加飾層3の表面の凹凸が大きくなることはない。また、基体シート21上に加飾層3を設けた後、その上に無色透明の接着層インキ層22を全面に加飾層3の厚みより厚く形成さえすれば、接着層インキのレべリングによって、加飾層3の厚みの段差もほとんど無くなる(図2)。したがって、別の転写シート20上に形成して薄膜ガラス部材1に転写する方式にすれば、加飾層3の厚みの段差や表面の凹凸によってセンサ回路の断線や泡噛みなどの不具合が生じることはなく、加飾層3の厚みを厚く形成しても問題は生じない。その結果、加飾層3は隠蔽のない色でも充分使用でき、携帯電子端末ディスプレイの外枠は意匠性に優れた美麗な外観となる。
基体シート21の例としては、表面粗さが少なくて平滑性に優れ、安価かつ強度・耐熱性に優れた20〜50μm程度の二軸延伸ポリエステルフィルムが挙げられる。なお、加飾層3や接着層インキ層22の転写性を向上させるために基体シート21上に離型層を設けてもよい。離型層としては、メラミン系樹脂、シリコン系樹脂などからなり、表面平均粗さが15nm以下になるよう形成するとよい。
加飾層3は、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アルキド系樹脂などをバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。形成方法は、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、などの通常印刷法などを用いるとよい。該加飾層3の厚みは0.5〜10μm程度とするのが一般的である。また加飾層3は、金属薄膜層からなるものあるいは金属薄膜層と上記印刷層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は金属光沢を表現するものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法、などにより形成される。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化合物を使用できる。金属薄膜層の厚みは0.05μm程度とするのが一般的である。また、金属薄膜層を設ける際に、他の層との密着性を向上させるために前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。また、基体シート21からの剥離を円滑にするために剥離層を設けてもよい。
接着層インキ層22は、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂などをバインダーとする無色透明のインキを用いて形成するとよい。ただし、これら単体の樹脂系ではガラスに接着しにくいため、シランカップリング剤などの接着補助添加物を加えておくのが好ましい。形成方法は、上記通常印刷法以外に厚みを稼げるダイレクトコーター法、リップコーター法、リバースコーター法などの各種コーターによる方法を用いるとよい。該接着層インキ層22の厚みは、加飾層3の厚みによる段差を少なくするためにドライで加飾層3の厚みよりも厚くなるようにすることが肝心である。また、接着層インキ層22表面のレベリング性も必要なため、接着層インキには変性シリコン系などのレベリング剤も添加しておくのが好ましい。
なお、転写シート20には上記加飾層3や接着層インキ層22の他に、タッチセンサとしての透明導電膜や引き回し回路を設けてもよい。透明導電膜としては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、インジウムチンオキサイド(ITO)などの金属酸化物の膜のほか、導体繊維(すなわち金属ナノファイバーまたは金属ナノワイヤやカーボンナノチューブ)やPEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)などのチオフェン系導電ポリマーなどの膜が挙げられる。引き回し回路としては、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの導体金属や、銀ペーストや銅ペーストなどからなる回路が挙げられる。
本発明の第1実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10の製造方法は、ロール状の薄膜ガラス部材と、加飾層3が形成されているロール状の転写シート20とから、該薄膜ガラス部材1と該加飾層3が形成されている転写シート20とを各々連続的に搬送して積層形成した後、ロール状に巻き取って製造するのが好ましい(図3)。連続的に搬送してロール状に巻き取るので、間断なく連続的に生産でき保管スペースも大幅に削減できる。したがって、大判の板ガラスを間欠的に搬送して、各々板ガラスごとに塗装膜等を形成しなければならなかった従来の方式よりも、生産性が格段に向上する。また、加飾層3が薄膜ガラス部材1上に直接形成するのが困難な金属薄膜層などの場合であっても、転写シート20上に代替して加飾層3を形成しておくことができるので、意匠性に優れた従来の方式では得られない美麗な外観の携帯電子端末ディスプレイを得ることもできる。
転写方法は、金属ロール25とゴムロール26の間隙、あるいはゴムロール25とゴムロール26の間隙に薄膜ガラス部材1および転写シート20を搬送し、金属ロール25またはゴムロール25を上下させて、薄膜ガラス部材1および転写シート20に押圧力を加えて転写する方法が挙げられる(図3)。あるいは、上記金属ロールやゴムロールの代わりに転写ベルトを搭載したラミネート装置を使用して、線状ではなく面状に圧力を加え転写する方法も挙げられる。
なお、薄膜ガラス部材1は無機ガラス質であるため、接着層インキ層22にシランカップリング剤などの接着補助添加物を加えられていても接着力が不足する場合がある。その場合には、薄膜ガラス部材1上または転写シート20の接着インキ層22上のいずれか一方に、予めアクリル系などの光学接着剤を形成しておくのが好ましい。形成方法としては、ロールから搬送されて積層されるまでのライン上にコーターや印刷機を置いて積層のスピードと同期させてインキ化した紫外線硬化型の光学接着剤を塗布し、転写装置のごく近傍に紫外線照射装置を置いて、薄膜ガラス部材1と転写シート20とが積層された瞬間に紫外線を照射して光学接着剤を紫外線硬化させるように構成する方法が効率的で好ましい。あるいは、粘着性があり光学的に透明性の高い光学透明両面テープや感圧性の接着剤が形成されたテープなどを、薄膜ガラス部材1上または転写シート20の接着インキ層22上のいずれか一方に、予め積層しておく方法もある。
前記巻き取ったタッチパネル用加飾カバー基材10のロールは、多数のタッチパネル用加飾カバー基材10が縦横に連なった集合体であるので、これらを各々の個片サイズにカットする必要がある。この各々の個片サイズにカットすることを連続的に効率よく行うには、タッチパネル用加飾カバー基材10を連続的に搬送し、その搬送スピードと同期させてレーザー光線5を照射して個片サイズにカットして、個片のタッチパネル用加飾薄膜カバーガラス11を得る方法が効率的で好ましい(図6)。このレーザー光線5を照射してカットする方法では薄膜ガラス部材1の切断面も綺麗になり、マイクロクラックなどの欠陥発生も比較的少ない。また、厚みが薄いため化学強化処理をしても容易にレーザー光線5の照射でカットすることができる。その結果、個片のタッチパネル用加飾薄膜カバーガラス11の最表面は、従来の方式よりも化学強化の深度が深い強靭なガラス表面にすることができる。
[第2実施形態]
上記の本発明の第1実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10と重複する部分については説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10は、厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化のされた薄膜ガラス部材1と、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層3が形成されている透明なプラスチックフィルム4との積層物からなる(図5)。
まず、前記薄膜ガラス部材1とプラスチックフィルム2の厚みの比率が1:3〜1:20となるよう構成することが重要である。比重の小さいプラスチックフィルム2の比率を高くすることで、従来の方式と同等またはそれ以上の厚みであっても従来の方式よりもタッチパネル用加飾カバー基材10全体の重量が軽量化されることになるからである。さらに、薄膜ガラス部材1の切断面が小さくなるので、ヒビやクラックなど薄膜ガラス部材1の部分に特有に発生する不具合の頻度も比例して小さくなる。したがって、薄膜ガラス部材1の切断面を研磨する必要性も少なくなり、上記比率が1:8〜1:20ではほとんど研磨をしなくとも問題が発生しない。また、上記比率が1:3〜1:8であっても、薄膜ガラス部材1の切断方法がレーザー照射によるものであれば、薄膜ガラス部材1の切断面が綺麗でヒビやクラックなどの不具合も発生しにくいので、ほとんど研磨をしなくとも問題が発生しない。
つぎに、透明なプラスチックフィルム2は、光学的にガラスに近い透明性、光線透過率、リタデーション値、ヘイズ値を持ち、光学等方性があるプラスチック基材にすることが好ましい。無色透明に見えるプラスチックフィルムであっても、液晶画面等を通して見ればガラスより視認性が劣る場合があるからである。そのような好ましい透明なプラスチックフィルム2の材質としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂が挙げられる。そして、これらのプラスチックフィルムは単独の材質であってもよいし、アロイや複層品(たとえば、アクリル系樹脂とポリカーボネート系樹脂の積層フィルム)であってもよい。さらに、これらのプラスチックフィルムは延伸方向とその強度を調節すれば、偏光フィルムにもなり、通常は液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ上に貼り付けて設けられている偏光フィルム層を削減することもできる。
透明なプラスチックフィルム2の厚みは、材質や使用方法によって大きく異なるが0.09〜1.5mmが好ましい。1.5mm以上の厚みではプラスチックフィルムといえどもロール状にすることが困難であり、0.09mm未満の厚みでは本発明の特長である薄膜ガラス部材1に入った場合のヒビの拡大を防ぐ効果が低下するからである。タッチパネル用加飾カバー基材10自体に一定の耐衝撃性や剛性を持たせる使用方法の場合は、比較的厚みの厚い0.5〜1.5mm程度のポリカーボネート系樹脂を主としたプラスチックフィルムが好ましい。一方、タッチパネル用加飾カバー基材10を液晶ディスプレイパネルなどにダイレクトボンディングして剛性をディスプレイパネル自体で持たせる使用方法の場合や他のセンサ基板と積層する使用方法の場合、ディスプレイパネルや他のセンサ基板を保護できる0.15〜0.5mm程度の厚みのトリアセチルセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂を主としたプラスチックフィルムが好ましい。タッチパネル用加飾カバー基材10を有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルなどに貼りつけて最終的に折り曲げで使用するようなフレキシブルディスプレイパネルの場合、充分に曲げ可能な厚みの薄い0.09〜0.3mm程度のシクロオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂を主としたプラスチックフィルムが好ましい。
加飾層3は最終的にディスプレイ画面の外周すなわち引き回し回路等を覆い隠す外枠になる層であり、透明なプラスチックフィルム2の表面上に設ける。加飾層3はプラスチックフィルム2に直接形成しても構わないが、別の転写シート20上に形成してプラスチックフィルム2に転写する方式にした方が好ましい。プラスチックフィルム2に直接形成した場合、加飾層3の厚みによる段差や表面の凹凸が原因となって、加飾層3に順次してプラスチックフィルム2上にセンサ回路を設ける場合には断線などの不具合が生じ、別のセンサ基板を積層したりディスプレイパネルなどに直貼りする場合には貼り合せの際に泡噛みなどの不具合が生じる。したがって、プラスチックフィルム2に加飾層3を直接形成する場合には、加飾層3は厚みが薄くても引き回し回路等を覆い隠せる黒または白一色などの隠蔽性の高い単純な意匠に限定されることになる。
その点、別の転写シート20上に加飾層3を形成してプラスチックフィルム2に転写する方式にした場合には、プラスチックフィルム2に転写形成された加飾層3の表面の凹凸はもとの転写シート20の基体シート21の表面粗さに依存するため、該基体シート21の表面粗さを少なくして平滑性を向上さえすれば、加飾層3の厚みを厚くしてもプラスチックフィルム2に転写形成された加飾層3の表面の凹凸が大きくなることはない。また、基体シート21上に加飾層3を設けた後、その上に無色透明の接着層インキ層22を全面に形成し、かつ加飾層3の厚みより厚く形成さえすれば、接着層インキのレべリングによって、加飾層3の厚みの段差もほとんど無くなる(図2)。したがって、別の転写シート20上に形成してプラスチックフィルム2に転写する方式にすれば、加飾層3の厚みの段差や表面の凹凸によってセンサ回路の断線や泡噛みなどの不具合が生じることはなく、加飾層3の厚みを厚く形成しても問題は生じない。その結果、加飾層3は隠蔽のない色でも充分使用でき、携帯電子端末ディスプレイの外枠は意匠性に優れた美麗な外観となる。
本発明の第2実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10の製造方法は、ロール状の薄膜ガラス部材と、加飾層3が形成されているロール状の透明なプラスチックフィルムとから、該薄膜ガラス部材1と該加飾層3が形成されているプラスチックフィルム4とを各々連続的に搬送して積層形成した後、ロール状に巻き取って製造するのが好ましい(図6)。連続的に搬送してロール状に巻き取るので、間断なく連続的に生産でき保管スペースも大幅に削減できる。したがって、大判の板ガラスを間欠的に搬送して、各々板ガラスごとに塗装膜等を形成しなければならなかった従来の方式よりも、生産性が格段に向上する。
またタッチパネル用加飾カバー基材10の製造方法は、ロール状の薄膜ガラス部材と、ロール状の透明なプラスチックフィルムと、加飾層が形成されているロール状の転写シート20とから、薄膜ガラス部材1とプラスチックフィルム2と転写シート20とを、連続的に搬送して積層し、転写シート20から基体シート21を剥離除去した後、ロール状に巻き取って製造することができれば、さらに好ましい(図7)。この製造方法では、加飾層3が透明なプラスチックフィルム2上に直接形成するのが困難な金属薄膜層などの場合であっても、転写シート20上に代替して加飾層3を形成しておくことができるので、意匠性に優れた従来の方式では得られない美麗な外観の携帯電子端末ディスプレイを得ることができるからである。
なお、薄膜ガラス部材1と透明なプラスチックフィルム2とは単に積層しただけでは密着しにくい材質の組み合わせなので、いずれか一方に予めアクリル系などの光学接着剤を形成しておくのが好ましい。形成方法としては、ロールから搬送されて積層されるまでのライン上にコーターや印刷機を置いて積層のスピードと同期させてインキ化した紫外線硬化型の光学接着剤を塗布し、積層した後ロールに巻き取られるまでのライン上に紫外線照射装置を置いて塗布した光学接着剤を紫外線硬化させるように構成する方法が効率的で好ましい。あるいは、粘着性があり光学的に透明性の高い光学透明両面テープ(OCA)や感圧性の接着剤が形成されたテープ(PSA)などを薄膜ガラス部材1か透明なプラスチックフィルム2のどちらかに予め積層しておく方法もある。
積層方法は、金属ロール25とゴムロール26の間隙、あるいはゴムロール25とゴムロール26の間隙に薄膜ガラス部材1、プラスチックフィルム2、転写シート20を搬送し、金属ロール25またはゴムロール26を上下させて、薄膜ガラス部材1、プラスチックフィルム2、転写シート20に押圧力を加えて貼り付けする方法が挙げられる(図6、図7)。あるいは、上記金属ロールやゴムロールの代わりに転写ベルトを搭載したラミネート装置を使用して、線状ではなく面状に積層する方法も挙げられる。
なお、図7では加飾層3や接着層インキ層22を薄膜ガラス部材1と反対側面に形成しているが、薄膜ガラス部材1の面側に設けてもよい。ただし、その場合には図7のような工程で加飾層3を連続的に設けるようなことはできず、まず、プラスチックフィルム2と転写シート20とを積層し、プラスチックフィルム2上に加飾層3を設けた後、それを連続的に搬送して薄膜ガラス部材1と積層する図8のような工程の製造方法になる。
本発明の第2実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10は、本発明の第1実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10と同様の方法で個片サイズにカットすることができる。また本発明の第2実施形態に係るタッチパネル用加飾カバー基材10では、プラスチックフィルム2の部分の割合が高く薄膜ガラス部材1の切断面の断面積自体も小さいため、タッチパネル用加飾カバー基材10の切断面を研磨することも不要になる。そして、プラスチックフィルム2はレーザー光線5の照射で容易に切断できる材質のため、充分に化学強化のされた薄膜ガラス部材1を使用しても、容易にレーザー光線5の照射でカットすることができる。その結果、個片のタッチパネル用加飾カバー基材11の最表面は、従来の方式よりも化学強化の深度が深い強靭なガラス表面になる。
1 薄膜ガラス部材
2 透明なプラスチックフィルム
3 加飾層
4 加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルム
5 レーザー光線
10 タッチパネル用加飾カバー基材
11 個片のタッチパネル用加飾カバー基材
20 転写シート
21 基体シート
22 接着層インキ層
25 金属ロールまたはゴムロール
26 ゴムロール

Claims (10)

  1. 厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化されたロール状の薄膜ガラス部材と、少なくともディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されているロール状の転写シートとを連続的に搬送して積層する工程と、
    前記転写シートから基体シートを剥離し、前記薄膜ガラス部材に加飾層を転写する工程と、
    前記加飾層が転写された前記薄膜ガラス部材をロール状に巻き取る工程とを備えた、タッチパネル用加飾カバー基材の製造方法。
  2. 厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化されたロール状の薄膜ガラス部材と、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されているロール状の透明なプラスチックフィルムとを各々連続的に搬送して積層形成する工程と、
    積層された、前記薄膜ガラス部材と前記加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムとをロール状に巻き取る工程とを備えた、タッチパネル用加飾カバー基材の製造方法。
  3. 厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化されたロール状の薄膜ガラス部材と、ロール状の透明なプラスチックフィルムと、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されているロール状の転写シートとを連続的に搬送して積層する工程と、
    前記転写シートから基体シートを剥離し、前記透明なプラスチックフィルムに加飾層を転写する工程と、
    積層された、前記薄膜ガラス部材と前記加飾層が転写された前記透明なプラスチックフィルムとをロール状に巻き取る工程とを備えた、タッチパネル用加飾カバー基材の製造方法。
  4. ロール状に巻き取られた請求項1から請求項3のいずれかに記載のタッチパネル用加飾カバー基材を連続的に巻き出す工程と、
    巻き出された前記タッチパネル用加飾カバー基材の所定の箇所にレーザー光線を照射して、連続的に個片のタッチパネル用加飾カバー基材に切断する工程とを備えた、タッチパネル用加飾カバー基材の製造方法。
  5. 硬質のディスプレイパネルにダイレクトボンディングするか、またはフレキシブルディスプレイパネルに積層するためのタッチパネル用加飾カバー基材であって、
    厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化された薄膜ガラス部材に、ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成された、タッチパネル用加飾カバー基材。
  6. 厚みが0.03〜0.25mmでかつ化学強化された薄膜ガラス部材と、
    ディスプレイ画面の外枠としての加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムとが積層された、タッチパネル用加飾カバー基材。
  7. 前記薄膜ガラス部材と前記加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムとの厚みの比率が1:3〜1:20である、請求項6に記載のタッチパネル用加飾カバー基材。
  8. 前記加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムが、光学等方性プラスチックである、請求項6又は請求項7に記載のタッチパネル用加飾カバー基材。
  9. 前記加飾層が形成されている透明なプラスチックフィルムが、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂のいずれかである、請求項6から請求項8のいずれかに記載のタッチパネル用加飾カバー基材。
  10. 請求項1又は請求項3に記載のタッチパネル用加飾カバー基材の製造方法に用いられる、転写シート。
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