JP2014202967A - 顕微鏡、焦準器具、流体保持器具、及び光学ユニット - Google Patents

顕微鏡、焦準器具、流体保持器具、及び光学ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】従来のSPIM顕微鏡の利点を生かしつつ、試料の大きさの制約を受けることなく試料を観察することができる顕微鏡を提供する。【解決手段】試料(12)を配置するための配置面(11)および配置面に対向する下面(13)を有する試料配置部(10)と、観察用レンズ(31)と、シート光を生成する光学ユニット(20)とを備えており、シート光は、下面から試料配置部を通過して試料へ照射され、試料からの蛍光は、下面へ向けて試料配置部を通過して観察用レンズにて受光される。【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡、顕微鏡に用いる焦準器具、顕微鏡に用いる流体保持器具、及び顕微鏡に用いる光学ユニットに関する。
試料の被観察面に対して局所的に光を照射し、試料から放射される蛍光を受光することによって、試料を断層的に観察することができる顕微鏡が知られている。このような顕微鏡は、試料における観察面以外の部分への光の照射を抑制することができるため、試料を観察する際のバックグラウンドを低減させることができるとともに、試料に励起光を照射することによる毒性や退色を低減することができる。
特許文献1、特許文献2、及び非特許文献1には、照明光を、対物レンズを用いて屈折させることによって、対物レンズの光軸に対して斜め方向から試料に照射することができる、光学顕微鏡用の薄層斜光照明法が記載されている。図18は、特許文献1の薄層斜光照明法を用いた光学顕微鏡の一部の拡大図である。図18に示すように、試料に対する照明光の入射方向を、対物レンズ光軸に対して垂直に近い角度とすることによって、対物レンズの光軸方向の厚さが薄い、層状の光を試料に対して照射することができる。特許文献1の光学顕微鏡によれば、対物レンズの焦点位置を移動させながら試料の連続画像を撮像することによって、高解像度の3次元画像を得ることができる。特に、特許文献1には、1分子レベルでのイメージングが可能である旨が記載されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、対物レンズにおける照明光の入射位置を調整することによって、屈折された照明光と対物レンズ光軸との間の角度θを90°に近づけることができたとしても、完全に90°とすることはできない。そのため、照明光の光軸が、対物レンズの観察面と平行にならず、観察面内で程度の異なる焦点ぼけが不均一に発生し、像の均質性が低下する。また、試料における観察面以外の領域にも照明光が照射されるため、バックグラウンドが大きくなり、蛍光を画像化したときの解像度が低下してしまう。特に、3次元画像を得る場合において、対物レンズ光軸と平行な方向の分解能が低くなる。
非特許文献2には、試料に対して薄い層状のシート光を照射し、放射された蛍光を、シート光の光軸に対して垂直な光軸を有する対物レンズを用いて集光し、集光された蛍光をカメラによって画像化する、SPIM(選択的平面照明顕微鏡)が記載されている。非特許文献2のSPIM顕微鏡を用いて試料を観察する場合、試料を埋め込んだアガロースゲルを回転させることによって様々な角度から試料にシート光を照射し、カメラによって試料を撮像することができる。図19は非特許文献2の顕微鏡の試料の設置部を示す概略図である。特許文献3には、光を照明用レンズによって集光し、集光された光を薄い層状のシート光として試料に照射する場合、対物レンズの光軸と平行な方向におけるシート光の厚さは、照明用レンズの開口数に依存することが記載されている。SPIM顕微鏡において、照明用レンズの開口数を大きくすることによってシート光の厚さを薄くし、その結果、バックグラウンドを低下させることができる。
また、特許文献4〜6にも同様に、試料から放射される蛍光を、シート光の光軸に対して垂直な光軸を有する対物レンズを用いて集光することによって、試料の3次元画像を得ることができる顕微鏡が記載されている。
特許文献3〜6、及び非特許文献2に記載される顕微鏡のように、対物レンズの光軸に対して垂直な方向から試料にシート光を照射することによって、バックグラウンドを低減させることができ、その結果、分解能を高めることができる。
特開2003−185930号公報(2003年7月3日公開) 特開2005−3909号公報(2005年1月6日公開) 特表2006−509246号公報(2006年3月16日公表) 特開2012−93757号公報(2012年5月17日公開) 特開2012−108491号公報(2012年6月7日公開) 米国特許公開公報US2011/0304723(2011年12月15日公開)
M. Tokunaga et al., Nature Methods, 5, p.159-161, 2008 Jan Huisken et al., SCIENCE 2004 VOL305, p.1007-1009, 2004
従来のSPIM顕微鏡では、図19に示す非特許文献2のSPIM顕微鏡のように、アガロースゲルに埋め込まれた試料(例えば培養細胞)を観察している。このため、例えばシャーレ培養した培養液中の細胞等の試料を、そのままの状態で観察することは難しく、計測の用途が限定される。さらに、ゲルに埋め込まれた培養細胞の挙動は培地の中での挙動と異なることがあるため、継続的に生細胞の観察を行う用途には向いていない。また、試料を決められた寸法のゲルに埋め込むことが必要であるため、試料の大きさが制限されるという問題がある。
そこで本発明者らは、試料をゲルに埋め込むことなく、一般的な顕微鏡観察で用いられる生物試料と同様に、平らなカバースリップに載せた試料をSPIM顕微鏡の構成を用いて観察することを検討した。この場合、蛍光がカバースリップを透過する際に発生する収差によって蛍光像が影響を受けるのを回避するために、カバースリップ表面に対して、観察用対物レンズを垂直に配置する構成が考えられる。
しかしながら、シート光は、対物レンズ光軸と平行な方向に広がりを有するため、カバースリップ近傍の領域に光照射する場合は、一部の光がカバースリップの表裏及び端面を通過することになり、各々の光は屈折や反射等によって互いに異なる光路を辿るため、シート照明の品質が低下する。その結果、試料に照射されるシート光はより厚くなり、SPIM顕微鏡の利点を十分に生かすことができなくなる。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであって、その目的は、SPIM顕微鏡の利点を生かしつつ、試料の大きさの制約を受けることなく試料を観察することができ、培養液中の細胞やカバースリップ上の試料を高分解能で観察することができる顕微鏡、および当該顕微鏡を構成する部材を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の顕微鏡は、試料を配置するための配置面および上記配置面に対向する下面を有する試料配置部と、上記試料からの蛍光を受光するための観察用レンズと、上記観察用レンズの観察面と平行な進行方向を有するシート光を生成するための光学ユニットと、を備えており、上記シート光は、上記下面から上記試料配置部を通過して上記試料へ照射され、上記蛍光は、上記下面へ向けて上記試料配置部を通過して上記観察用レンズにて受光されることを特徴としている。
上記の構成によれば、試料配置部に配置した試料をゲルに埋め込むことなくSPIM顕微鏡の利点を生かした状態にて観察することができる。また、観察用レンズを試料配置部に関して試料とは反対側に配置するため、試料配置部に配置する試料の大きさが観察用レンズの作動距離の範囲内に限定されない。
試料配置部表面と垂直な軸に対物レンズを配置した状態でSPIMを行おうとすると、シート光が試料配置部に干渉し、シート照明の品質が低下する。これに対して、本発明の顕微鏡では、全ての光を試料配置部の下面から観察面に入射させることができるため、その結果、試料配置部近傍の試料を観察する場合であってもシート光の厚さを首尾よく制御することができる。
前記観察用レンズと前記試料との相対的な位置関係を調整するための焦準機構をさらに備えていてもよく、上記焦準機構は、上記観察用レンズの光軸と平行な方向である第1方向と、前記配置面を規定する第2方向および第3方向とに沿って、上記位置関係を変更することができる構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、観察用レンズと試料配置部との相対的な位置関係を第2方向および第3方向に沿って調整することによって、試料配置部と観察用レンズとの間の距離を変化させることなく、観察する視野を変更することができる。さらに、観察する視野を変化させる際の、試料配置部と観察用レンズとの不要な接触を防止することができる。一方、観察用レンズと試料配置部との相対的な位置関係を第1方向に沿って調整することによって、観察する視野を変化させることなく、焦準することができる。そのため、第1方向に対して垂直な複数の観察面において試料を断層的に撮像することが可能になり、試料の高解像度な3次元画像を得ることができる。
前記観察用レンズと前記試料配置部との間に流体を保持するための流体保持器具をさらに備えており、上記流体保持器具は、上記観察用レンズと連結するための連結部と、前記下面に対向して配置される端面と、シート光を入射するための透過窓と、内部に流体を保持するための流体保持部を有しており、上記流体保持器具が上記観察用レンズと連結された際に、上記端面は、上記下面と略平行であり、前記シート光は、上記透過窓を通過した後に上記流体保持部を介して上記試料へ照射され、前記蛍光は、上記流体保持部を介して、上記観察用レンズにて受光される構成であることが好ましい。
より高分解能、高感度の計測を行うためには、前記観察用レンズが液浸レンズであり、前記流体保持部に上記液浸レンズに対応した液体が充填されている構成であることが好ましい。
観察用レンズに液浸レンズを用いる場合、試料配置部の下面とレンズとの間に、液浸レンズに対応した液体を配置しなければならない。本発明の顕微鏡の構成では、試料配置部の下面は観察用レンズの光軸と垂直でない。このため、観察用レンズと試料配置部との相対的な位置関係を変更する際に、液浸レンズに対応した液体を、移動(変形)させることなく下面とレンズとの間で保持することは容易でない。しかしながら、上記の構成によれば、流体保持器具を用いることによって観察レンズと試料配置部の間に液体をその表面形状を維持した状態で保持することができる。
前記流体保持部に水が充填されており、前記試料配置部の屈折率が1.28〜1.38であることが好ましい。
上記の顕微鏡においては、観察用レンズの光軸と配置面とは直交していない。この場合、流体保持部に充填された液体の屈折率と試料配置部の屈折率との差に応じて、左右非対称な収差が発生する。しかしながら、流体保持部に水を充填し、試料配置部の屈折率を水の屈折率と同程度の1.28〜1.38とした場合、収差を著しく低減させることができ、安定した結像を得ることができる。
前記観察面と前記配置面との間の角度が、1°〜75°の範囲内であることが好ましい。
シート光の進行方向と平行な観察面と、配置面との間の角度は、十分な薄さのシート光を形成するのに必要な角度であることが必要である。このため、計測の用途に応じて、照明用観察面と配置面との間の角度を、1°〜75°の範囲で調整することが好ましい。
前記光学ユニットは、シート光を生成するための光学素子が配置された平面を有する光学定盤を含んでおり、上記光学定盤は、上記平面が前記観察面と平行になるように設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、光学定盤の上記平面に光学素子を配置することによって、観察面と平行な進行方向を有するシート光を生成することができる。
前記光学素子が、光源と、光収束素子と、光分配素子とを含んでいることが好ましく、必要に応じてウェッジプリズムをさらに含んでいてもよい。
上記の課題を解決するために、本発明の焦準器具は、試料配置部の配置面に配置された試料を観察する際に、上記配置面に対して直交しない光軸を有する観察用レンズと上記試料との相対的な位置関係を調整するための焦準器具であって、上記観察用レンズの光軸と平行な方向である第1方向に沿って上記観察用レンズと上記試料との相対的な位置関係を変更させる第1ステージと、上記配置面を規定する第2方向および第3方向とに沿って上記観察用レンズと上記試料との相対的な位置関係を変更させる第2ステージと、上記試料配置部を固定するための治具と、を備えており、上記治具は、第1ステージおよび第2ステージの一方に取り付けられており、上記治具が取り付けられたステージが、上記治具が取り付けられていないステージに載置されていることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の流体保持器具は、観察すべき試料を載せるための配置面および上記配置面に対向する下面を有する試料配置部と、観察用レンズとの間に流体を保持するための流体保持器具であって、上記観察用レンズと連結するための連結部と、上記下面に対向して配置される端面と、光学ユニットからのシート光を入射するための透過窓と、内部に流体を保持するための流体保持部を有しており、上記流体保持器具が上記観察用レンズと連結された際に、上記端面は、上記下面と略平行であり、シート光は、上記透過窓を通過した後に上記流体保持部を介して上記試料に照射され、上記試料からの蛍光は、上記流体保持部を介して、上記観察用レンズに受光されることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の光学ユニットは、シート光を生成するための光学素子が配置された平面を有する光学定盤を備えており、上記光学定盤は、上記平面が観察用レンズの観察面と平行になるように設置されることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、試料配置部に配置した試料をゲルに埋め込むことなくSPIM顕微鏡の利点を生かした状態にて観察することができる。また、試料配置部に配置する試料の大きさが観察用レンズの作動距離の範囲内に限定されない。これにより、一般的な生物顕微鏡と同様に、透明な平面基板(試料配置部)の上に載せた試料を観察することができ、例えば、マウス個体のような比較的大きな生物試料を観察することができる。
さらに、試料配置部の配置面の近傍において照明領域を形成する場合であっても、シート光の品質の低下を抑えることができる。そのため、例えば試料配置部に固着した試料を観察する場合であっても、SPIM顕微鏡の利点を生かした状態にて観察することができる。例えば、シャーレの中で培養した固着性の培養細胞をそのまま観察することも可能である。
本発明の一実施形態に係る顕微鏡の要部構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡の要部構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡の全体構成および光路を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡におけるシート光の形状を示す図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡を用いて得られた試料の画像およびその蛍光強度分布を示す図である。 比較例の顕微鏡の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡における、観察用レンズと試料配置部との位置関係を変更したときの像の変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡の要部構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡の要部構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る顕微鏡における収差補正を示す図である。 光学ユニットにおける光線の光路および輝度分布を示す図である。 本発明の変形例に係る顕微鏡の全体構成および光路を示す概略図である。 光学ユニットにおいて光線を曲げるための構成を示す図である。 光学ユニットにおいてウェッジプリズムを用いて光線を曲げたときの各波長の光線の光路を示す図である。 本発明の顕微鏡を用いた実施例を示す図である。 本発明の顕微鏡を用いた実施例を示す図である。 従来の薄層斜光照明法を用いた光学顕微鏡の要部構成を示す概略図である。 従来のSPIM顕微鏡の要部構成を示す概略図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1〜5に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態の顕微鏡1の要部構成および光路を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態の顕微鏡1は、試料を配置するための試料配置部10と、試料に対して光を照射するための光学ユニット20と、試料から放射される光を受光するための観察用レンズ31とを備えている。図1においては、光学ユニット20の一部材としての照明用レンズ26を光学ユニット20からの光の出射口に設けた構成を図示している。
試料配置部10は、試料12を配置するための配置面11と、配置面11に対向する下面13とを有している。図1に示すように、本実施形態の顕微鏡は倒立顕微鏡に適用可能な構成を有しており、照明用レンズ26および観察用レンズ31は、試料配置部10に関して(配置面11を含む面に関して)試料12と反対側に設けられている。試料配置部10は、その全体または一部が光透過性材料から構成されており、単一のカバースリップであっても、培養プレート(マルチウエルプレート、マイクロ流体デバイスを含む。)の底面の全体または一部であってもよい。光学ユニット20は、試料配置部10の下面13を介して、シート光を試料12に照射する。光学ユニット20から出射されたシート光は、下面13において試料配置部10に入射し、配置面11において試料配置部10から出射し、試料12に照射される。観察用レンズ31は、試料配置部10の下面13を介して、試料12から放射される蛍光を受光する。試料12から放射された蛍光は、配置面11において試料配置部10に入射し、下面13において試料配置部10から出射し、観察用レンズ31に受光される。さらに、照明用レンズ26および観察用レンズ31は、照明用レンズ26の光軸と観察用レンズ31の光軸とが同一平面(図中XZ平面)上にて互いに直交するように設けられている。これにより、光学ユニット20は、観察用レンズ31の観察面と平行な進行方向を有するシート光を試料に照射することができる。また、観察用レンズ31の光軸方向(図中Z’方向)は、配置面11の鉛直方向(図中Z方向)に対して傾斜している。図1において、Z方向とZ’方向との間の角度は15°である態様を示しており、図1のXZ平面において、照明用レンズ26の光軸方向は、配置面11(図中XY平面)に対して角度φ=15°傾斜している。すなわち、照明用レンズ26の光軸は、図中YZ’平面に対して垂直である。
なお、Z方向とZ’方向との間の角度φは15°に限定されない。Z方向とZ’方向との間の角度を15°よりも大きくする場合、照明用レンズ26の開口数を大きくすることによってより薄いシート光を生成することができるが、シート光の集光深度は短くなる。また、上記角度を15°よりも小さくする場合、上記収差の発生を軽減し、かつ対物レンズの作動距離を有効に使って試料のより深部の観察を行うことができる。一方、使用できる対物レンズの開口数は小さくなるため、シート光の集光深度は長くなるのに対して、シート光の厚みはより大きくなる。このため、計測の用途に応じて、照明用レンズの光軸と配置面との間の角度を、1°〜75°の範囲で調整することが好ましい。特に、低倍率対物(〜×20)で観察する場合には、上記角度は1°〜10°であることが好ましく、高倍率対物(×40〜)で視野全体に渡って観察する場合には、上記角度は5°〜20°であることが好ましく、高倍率対物(×40〜)で低バックグラウンドの観察をする場合には、上記角度は35°〜50°であることが好ましい。
本実施形態の顕微鏡1は、シート光の光軸が、配置面11に対して傾いている。そのため、試料配置部10の上に載った他の試料12にシート光の照射による影響を与えることなく観察できる。このため、マルチウェルディッシュやマイクロ流体デバイスを用いた計測にも向いている。
観察用レンズ31の光軸を含むYZ’平面における試料12と試料配置部10との断面、およびシート光によって生成される照明領域を、図2に模式的に示す。なお、図2に示したY方向およびZ’方向は図1に示したものと同じである。
上述したように、照明用レンズ26はシート光を出射する。シート光はその光路上に薄層の照明領域を生成する。図2に示すように、照明用レンズの光軸に垂直な平面(図中YZ’平面)における照明領域の厚さをD、幅をWとした場合、YZ’平面における照明領域の厚さ方向は図中Z’方向である。すなわち、観察用レンズ31は、その光軸が、照明領域の厚さ方向(図中Z’方向)と平行になるように設けられている。試料12にシート光を照射することによって、試料12における照明領域に存在する蛍光物質が励起されて蛍光を放射する。観察用レンズ31の焦点面(観察面)が照明領域に含まれるように、観察用レンズ31(および、必要に応じて照明用レンズ26)の位置を調整し、試料12から放射される蛍光を、観察用レンズ31を用いて受光する。
本実施形態の顕微鏡1は、試料配置部10に配置した試料12に対して、(1)微弱な光を照射して観察することができるため、試料に対する毒性や退色を低減することができる;(2)高速で3次元画像を得ることができる;(3)高分解能の観察を行うことができる、等のSPIM顕微鏡の利点を生かした状態での観察を、試料をゲルに埋め込むことなく実現することができる。また、本実施形態の顕微鏡1において、観察用レンズ31が、配置面11を含む平面に関して試料12と反対側に配置されている。そのため、試料12の上方が開放され、試料配置部10に配置する試料12の大きさが観察用レンズ31の作動距離の範囲内に限定されることがない。また、上述したように、照明用レンズ26は、配置面11を含む面に関して試料12と反対側に設けられており、シート光は下面13を介して試料12に照射される。そのため、全てのシート光を、試料配置部10の下面から観察面に入射させることができるため、開口数の大きな照明用レンズ26を用いた場合であってもシート光の厚さを首尾よく制御することができる。
図3は、本実施形態の顕微鏡1の全体構成および光路を示す概略図である。図3に示すように、顕微鏡1は、光学ユニット20と、観察用レンズ31を有する観察部30とを備えている。光学ユニット20によって生成されたシート光が試料12に照射され、観察部30が、観察用レンズ31にて試料12からの蛍光を受光し、画像化する。本実施形態の顕微鏡1の全体構成に用いられるに好ましい光学ユニットおよび観察部の構成、ならびにこれらを用いた場合のシート光の特性を以下に説明する。
<光学ユニット>
光学ユニット20は、可視光光源部21と、可視光調整部22と、IR光光源部23と、IR光調整部24と、ダイクロイックミラー(DM)25と、照明用レンズ26(照明用対物レンズ)とを備えている。
可視光光源部21は、592nmレーザー光源211と、560nmレーザー光源212と、514nmレーザー光源213と、450nmレーザー光源214と、405nmレーザー光源215と、ミラー216〜219と、DM1A〜4Aとを備えている。可視光光源部21は、上記各レーザー光源211〜215から出射された各波長のレーザー光線を、ミラー216〜219または各波長の光を反射するDM1A〜4Aの反射面において反射することによって、各波長のレーザー光線の光路を整列する。可視光光源部21は、合成されたレーザー光線を、シャッター220およびミラー221を介して、可視光調整部22へ向けて出射する。
可視光調整部22は、フィルタホイル222と、一次元走査ミラー223と、レンズ224と、絞り225と、ミラー226と、レンズ227とを備えている。可視光調整部22は、可視光光源部21からのレーザー光線を、フィルタホイル222を介して一次元走査ミラー223に入射する。一次元走査ミラー223は、反射面の向きを一次元に走査するミラーであり、例えば、MEMSミラー、ピエゾミラー、ガルバノミラーなどを用いることができる。一次元走査ミラー223の反射面が正弦関数に基づいて一次元において変化することによって、一次元走査ミラー223の反射光は、一定の幅の光路を有する光線となる。可視光調整部22は、一次元走査ミラー223の反射面において反射した光線を、レンズ224を用いて集束し、絞り225を通し、ミラー226の反射面において反射し、レンズ227を用いて幅を有する平行光にした後に、DM25へ向けて出射する。なお、多数のレーザー光源を用いる場合には、レンズ224およびレンズ227として、アクロマート(色消し)レンズを用いることが好ましい。また、シート光の幅を調節するには一次元走査ミラー223の代わりに、シリンドリカルレンズや音響光学偏向器、回折格子等を用いてもよい。すなわち、本発明に用いられる光学ユニット20は、一次元走査ミラー、リンドリカルレンズ、音響光学偏向器、回折格子等を光分配素子として備えている。
IR光光源部23は、IRレーザー光源部231と、ミラー232とを備えている。IR光光源部23は、IRレーザー光源部231から出射されたIRレーザー光線を、ミラー232の反射面において反射した後に、IR光調整部24へ向けて出射する。
IR光調整部24は、一次元走査ミラー241と、IRレンズ242と、ミラー243と、IRレンズ244と、ミラー245とを備えている。IR光調整部24は、IR光光源部23からのIRレーザー光線を、一次元走査ミラー241の反射面において反射することによって、一定の幅の光路を有するIR光線とする。IR光調整部24は、一次元走査ミラー241の反射面において反射したIR光線を、IRレンズ242を用いて集束し、ミラー243の反射面において反射し、IRレンズ244を用いて幅を有する平行光にした後に、ミラー245の反射面において反射した後に、DM25へ向けて出射する。本実施形態の顕微鏡1は、試料を多光子励起することによって蛍光を放射させることもできる。この場合、IRレンズ242と244としてもアクロマート(色消し)レンズを用いることが好ましい。多光子励起を行う場合にはIRの波長域の光源と色収差補正が必要となるため、可視光光源部21および可視光調整部22とは独立して、IR光光源部23およびIR光調整部24を設計する必要がある。
DM25は、可視光線を反射し、IR光線を透過するダイクロイックミラーである。DM25は、一方の面から、IR光調整部24からのIR光線を透過し、かつ、他方の面において可視光調整部22からの可視光線を反射することによって、IR光線の光路と可視光線の光路とを整列し、照明用レンズ26へ向けて出射する。
照明用レンズ26は、IR光線および可視光線を集束させたシート光を試料12に向けて出射する。
また、光学ユニット20を構成する光源、レンズ、ミラーなどの光学素子は、光学定盤の平面上に配置されていてもよい。この場合、光学定盤は、光学素子が配置された上記平面が観察面と平行になるように設置される。これにより、観察面と平行な進行方向を有するシート光を生成することができ、光学素子の配置を調整する工程を簡素化することができる。本実施形態の光学ユニット20は、本発明を実行するために、一般的な正立型または倒立型の顕微鏡に取り付けられてもよい。
なお、本実施形態では、光学ユニット20からの光の出射口に照明用レンズ26を設けた構成を例に挙げて説明しているが、光学ユニット20は照明用レンズ26を用いることなく構成されてもよい。照明用レンズ26を用いない場合には、図3中のレンズ227およびIRレンズ244の配置を調整することによって、光学ユニット20から出射されるシート光の厚さを調整することができる。また、レンズの代わりに、レンズと同様に光を収束させる光学素子(光収束素子)として、円錐プリズムや回折格子を用いてシート光を生成しても良い。
<観察部>
観察部30は、観察用レンズ31(観察用対物レンズ)と、蛍光ミラーキューブ32と、ミラー33と、結像レンズ34と、CCDカメラ35とを備えている。観察用レンズ31は、試料12から放射される光を屈折し、蛍光ミラーキューブ(蛍光フィルタ)32へ向けて出射する。蛍光ミラーキューブ32は、観察用レンズ31からの光のうち、試料12の蛍光のみを透過する。観察部30は、蛍光ミラーキューブ32からの蛍光を、結像レンズ34を用いて集光した後に、ミラー33の反射面において反射し、CCDカメラ35に入射する。これにより、観察部30は、試料12から放射される蛍光を画像化する。
<シート光の特性>
本実施形態の顕微鏡1におけるシート光について、以下に説明する。試料12における観察面以外の部分から放射される蛍光は、観察用レンズ31の観察面におけるバックグラウンドとなる。バックグラウンドを低減するために、照明領域の厚さは薄いことが好ましい。本実施形態の顕微鏡1において、照明領域の厚さDは、3μm以下である。
図4は、本実施形態の顕微鏡におけるシート光の形状を示す図であり、図4の(a)は一次元走査ミラーの走査をオフにしたときのシート光の光路概略図(A1)および観察部にて画像化した蛍光像(A2)であり、図4の(b)は一次元走査ミラーの走査をオンにしたときのシート光の光路概略図(B1)および観察部にて画像化した蛍光像(B2)である。なお、図4中のX’方向は、照明用レンズの光軸方向であり、Y方向は、図1〜3中のY方向と同じである。図4の蛍光像は、蛍光分子(ローダミン)の水溶液を試料配置部とスライドガラスではさんだものに対して、レーザー光(592nm)を照射し、試料から放射される蛍光を、CCDカメラ35を用いて撮像することによって得られた蛍光像である。なお、一次元走査ミラー233の走査幅に応じて、シート光の照明領域の幅Wをコントロールすることができる。図4は、一次元走査ミラー233を一次元に走査することによって、シート光の照明領域のY方向の幅Wを100μmにした際の蛍光像を表している。加えて、絞り225の開閉を調節することによってもシート光の照明領域の幅Wをコントロールできる。さらに照明用レンズに開口絞りを取り付けてもよく、開口絞りをコントロールすることによって、シート光の照明領域の厚みDおよび集光深度を調節することが可能である。開口絞りを閉口していくにつれて、シートの厚みDが分厚くなり、集光深度が長くなる。
図5は、本実施形態の顕微鏡におけるシート光の特性を説明するための図である。図5中のX’方向は図4中のX’方向と同じであり、Z’方向は、図1〜3中のZ’方向と同じである。図5の(a)はシート光に対して試料配置部を走査することによって得られた試料のX’Y平面における画像であり、図5の(b)は試料のX’Z’平面における画像である。図5の(a)および(b)は、1重量%アガロースゲルに固定した微小蛍光ビーズ(D=0.04μm)に対して、試料配置部をZ’方向に1μmずつ走査し、試料から放射される蛍光を、CCDカメラ35を用いて撮像することによって得られた蛍光像である。
図5の(c)は画像のX’方向における蛍光強度分布を示すグラフであり、図5の(d)は画像のZ’方向における蛍光強度分布を示すグラフである。図5の(c)および(d)の蛍光強度分布の解析によれば、X方向の蛍光強度の半値幅は0.87μmであり、Z方向の蛍光強度の半値幅は2.6μmである。すなわち、上記の解析結果によれば、顕微鏡1における照明領域のZ方向の幅は2.6μmである。
〔比較例〕
図6は、比較例の顕微鏡の構成を示す概略図であり、図6の(a)は、第1比較例の顕微鏡の構成を示し、図6の(b)は、第2比較例の顕微鏡の構成を示し、図6の(c)は、第3比較例の顕微鏡の構成を示す。
図6の(a)に示す第1比較例の顕微鏡において、観察用レンズ31’は、その光軸が、照明用レンズ26’の光軸と直交しておらず、また、照明用レンズ26’の光軸に垂直な平面における照明領域の厚さ方向と平行でない。そのため、観察面内で程度の異なる焦点ぼけが不均一に発生し、像の均質性が低下する。また、試料における観察面以外の部分にもシート光が照射されるため、バックグラウンドが大きくなる。
図6の(b)に示す第2比較例の顕微鏡において、観察用レンズ31’は、その光軸が、照明用レンズ26’の光軸と直交し、かつ、照明用レンズ26’の光軸に垂直な平面における照明領域の厚さ方向と平行である。しかしながら、照明用レンズ26’は、配置面を含む面に関して試料と同じ側に設けられている。
図6の(c)に示す第3比較例の顕微鏡において、観察用レンズ31’は、その光軸が、照明用レンズ26’の光軸と直交し、かつ、照明用レンズ26’の光軸に垂直な平面における照明領域の厚さ方向と平行である。しかしながら、照明用レンズ26’および観察用レンズ31’は、配置面を含む面に関して試料と同じ側に設けられている。
第2比較例の顕微鏡および第3比較例の顕微鏡においてはともに、照明用レンズが、配置面を含む面に関して試料と同じ側に設けられている。照明用レンズの開口数を大きくすることによってシート光の光路がZ方向に沿って広がるため、第2比較例の顕微鏡および第3比較例の顕微鏡において、シート光の一部が観察面を照明する前に試料配置部によって分離される。その結果、得られるシート光が厚くなり、試料における観察面以外の領域にも照明光が照射されるため、バックグラウンドが大きくなる。特に、配置面の近傍にて試料を観察する場合、試料における照明領域を配置面に近づけるために、照明用レンズの光軸を、配置面を含む面に近づける必要がある。照明用レンズの光軸を配置面に近づけた場合、シート光が観察面を照明する前に配置面によって分離され易くなる。以上のように、第2比較例および第3比較例の顕微鏡においては、照明用レンズの開口数を高めることによって高分解能の観察をすることができない。特に、配置面近傍にて試料を高分解能で観察することができない。
〔さらなる実施形態〕
本発明の他の実施形態について、図7〜10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
<焦準機構>
図7は、本実施形態の顕微鏡100の構成を示す概略図である。図7に示すように、顕微鏡100は、除振台101と、除振台101に載せられた筐体102と、試料12を上方から照明するためのコンデンサ103とを有している。
また、顕微鏡100は、試料配置部10と観察用レンズ31との相対的な位置関係を調整するための焦準機構として、第1ステージ110および第2ステージ120を有している。第1ステージ110は、第2ステージ120に載置されている。また、第1ステージ110は、試料配置部10を固定するための治具を有しており、試料配置部10は、治具によって第1ステージ110に固定されている。
第1ステージ110は、観察用レンズ31の光軸方向である第1方向(図中Z’方向)に沿って、観察用レンズ31に対する試料配置部10の位置を変更することができる。また、第2ステージ120は、試料配置部10の配置面を規定する第2方向および第3方向(図中X方向およびY方向)に沿って、観察用レンズ31に対する試料配置部10の位置を変更することができる。
このように、顕微鏡100は、第1〜第3方向のそれぞれに沿って観察用レンズ31と試料配置部10との相対的な位置関係を調整することができる。なお、試料配置部10の位置を固定し、観察用レンズ31および照明用レンズ26を第1ステージ110および第2ステージ120に載せ、観察用レンズ31および照明用レンズ26の位置を変更することによって、観察用レンズ31と試料配置部10との相対的な位置関係を調整してもよい。
図7において、治具が取り付けられた第1ステージが第2ステージに載置されている態様を示したが、治具が第2ステージに取り付けられた態様であっても、その第2ステージが第1ステージに載置されていれば、本発明に好適な焦準機構として機能し得る。
図8は、観察用レンズと試料配置部との位置関係を変更したときの、同一視野内での像の位置の変化を示す図であり、図8の(a)は、配置面に垂直な方向(図7中Z方向)に沿って観察用レンズに対する試料配置部の位置を変更したときの、同一視野内での像の位置の変化を示し、図8の(b)は、本実施形態の顕微鏡において、観察用レンズの光軸方向(図7中Z’方向)に沿って観察用レンズに対する試料配置部の位置を変更したときの、同一視野内での像の位置の変化を示す。
図8の(a)に示すように、配置面に垂直な方向に沿って試料配置部の位置を変更した場合、観察用レンズの視野内にて像の位置が変化してしまう。これに対して、顕微鏡100は、上記焦準機構を備えていることにより、図8の(b)に示すように、観察用レンズ31の光軸方向である第1方向に沿って試料配置部の位置を変更することによって、観察する視野内にて像の位置を変化させることなく、焦準することができる。これにより、同一視野内での像の位置を固定した状態で試料を連続的に3次元で撮像することができる。
また、顕微鏡100は、上記焦準機構を備えていることにより、観察用レンズ31と試料配置部10との相対的な位置関係を第2方向および第3方向に沿って調整することによって、試料配置部10と観察用レンズ31との間の距離を変化させることなく、観察する視野を変更することができる。そのため、観察する視野を変化させる際の、試料配置部10と観察用レンズ31との不要な接触を防止することができる。
なお、顕微鏡100の一部を構成する上記焦準機構は、独立した焦準器具として、従来公知の顕微鏡に適用されてもよい。
<流体保持器具>
図9は、顕微鏡100の要部構成を示す概略図であり、図9の(a)は観察用レンズに流体保持器具を連結したときの試料配置部および観察用レンズの概略図であり、図9の(b)は試料配置部を観察用レンズから遠ざけたときの試料配置部および観察用レンズの概略図であり、図9の(c)は試料を観察用レンズに近づけたときの試料配置部および観察用レンズの概略図である。
図9の(a)に示すように、顕微鏡100においては、観察用レンズ31と試料配置部10との間に、流体保持器具40が設けられている。図10に流体保持器具の概略図を示す。図10の(a)は斜視図であり、図10の(b)は、観察用レンズに連結したときの、観察用レンズの光軸方向の上面図であり、図10の(c)は、観察用レンズを介して顕微鏡100に連結したときの、照明用レンズの光軸と観察用レンズの光軸によって規定される平面での断面図である。
図10に示すように、流体保持器具40の形状は、連結すべき観察用レンズ31の形状に合わせた略円筒形状であり、その内部は中空構造である。流体保持器具40は、観察用レンズ31に連結するための連結部41と、試料配置部10を載せるために、試料配置部10の下面13に対向して配置される端面42と、光を透過させることができる透過窓43とを有しており、観察用レンズ31に連結された状態において、中空部分は、内部に流体を保持するための流体保持部44を形成する。
図9は、流体保持部44に水45を充填し、観察用レンズ31として水浸レンズを用いている態様を示している。なお、流体保持部44には、用いられるレンズに対応した流体を充填することができ、例えば、観察用レンズ31として油浸レンズを用いる場合は、流体保持部44に光学オイルを充填すればよく、観察用レンズ31としてドライレンズを用いる場合は、流体保持器具40を用いても用いなくてもよい。
顕微鏡100において端面42が下面13に対向するように、流体保持器具40と試料配置部10とを配置した際に、流体保持器具40は、下面13とともに流体保持部44に流体を保持することができる。このとき、端面42が試料配置部10の下面13と略平行になる。なお、図9に示すように、流体保持部44に充填された水45の表面張力によって、水45の一部が端面42と下面13との間に保持される。
また、顕微鏡100において流体保持器具40を観察用レンズ31と連結した際に、流体保持器具40の外部に配置されている照明用レンズ26からのシート光を、透過窓43と流体保持部44とを介して試料12に照射させることができる。すなわち、流体保持器具40には、透過窓43を通過した照明用レンズ26からのシート光を試料12に照射するように、透過窓43から端面42にわたって中空である流体保持部44が設けられている。また、流体保持器具40には、試料12からの蛍光を観察用レンズ31が受光するように、観察用レンズ31と連結した際の端面42から連結部41にわたって中空である流体保持部44が設けられている。このように、顕微鏡100は、上記流体保持器具を備えていることにより、シート光が通過する経路と、蛍光が通過する経路とを確保しつつ、観察用レンズ31と試料配置部10との間に液体や気体などの流体を保持することができる。さらに、流体保持部44に液体を充填することによって、試料12を動かしたとき等の液体の表面形状の変化を生じることがなく、液体の表面は、流体保持部の形状に応じて安定した形状を維持することができる。このように、顕微鏡100において観察用レンズ31に液浸レンズを用いた場合、顕微鏡100は、上記流体保持器具を備えていることにより、表面形状が安定した液体を介してシート光を試料12に照射することができるため、所望の領域に照明領域を生成することができる。
なお、顕微鏡100の一部を構成する上記流体保持器具は、独立した流体保持器具として、従来公知の顕微鏡に適用されてもよい。
<試料配置部>
図11は、顕微鏡100の要部構成を示す概略図であり、試料からの蛍光の光路、試料配置部と観察用レンズの光軸との間の角度、および観察部にて画像化された像を示す図である。
観察用レンズに液浸レンズを用いた場合、試料配置部と観察用レンズとの間の空間は所望の液体で充たされている。このとき、試料配置部の屈折率と上記液体の屈折率とが異なることにより、試料からの蛍光の光路は、屈折によって変更される。そのため、試料配置部の観察面が観察用レンズの光軸と垂直であったとしても、観察用レンズの開口数に応じて収差が生じ、結像が安定しない(図11の(a))。このような収差は、観察用レンズの補正環によって取り除くことができる。しかし、試料配置部の観察面が観察用レンズの光軸と垂直でない(試料配置部を観察用レンズの光軸に垂直な面から傾斜させる)場合は、収差が左右非対称に発生するため、収差を取り除くのは極めて困難である(図11の(b))。
顕微鏡100は、観察用レンズに水浸レンズを用いる場合、以下の構造式
を有するアモルファスフッ素樹脂に代表される、水と同程度の屈折率(1.28〜1.38)を有する素材で構成された試料配置部を用いることが好ましい。上記構成を採用することにより、試料配置部での光の屈折が抑制され、観察用レンズの開口数に応じて生じる収差を著しく低減させることができ、安定した結像を得ることができる(図11の(c))。また、試料配置部の観察面が観察用レンズの光軸と垂直でない場合であっても、左右非対称な収差が発生することを回避することができる(図11の(d))。なお、上記樹脂はCYTOP(登録商標)として市販されている。また、顕微鏡100の試料配置部として、他のフッ素系の透明樹脂からなる試料配置部を用いることもできる。さらに、試料配置部として、lumox(登録商標)を用いることもできる。この場合、水との屈折率に相違がある材質であっても、配置部の厚みを薄くすることによって屈折効果を軽減させることができる。
なお、試料配置部の好ましい具体例を挙げたが、これに限られることはなく、水と同程度の屈折率(1.28〜1.38)を有しており、透明であり、薄い平板基板状のものであれば、試料配置部として好適に用いることができる。平面基板状の試料配置部10は、試料の保持する強度と、観察に影響がでないほどの十分な薄さと、の両方が必要であり、その厚さは、1μm〜200μmの範囲内であることが好ましい。特に、lumox(登録商標、屈折率1.36)を材質とした試料配置部10を用いて観察する場合、試料配置部10によって生じる収差を少なくして安定した観察をするためには、試料配置部10の厚さは10μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。また、CYTOP(登録商標、屈折率1.34)を材質とした試料配置部10を用いて観察する場合、試料配置部10によって生じる収差を少なくして安定した観察をするためには、試料配置部10の厚さは10μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。
<さらなる構成>
本発明の顕微鏡1、100における他の特徴的な構成について、以下に説明する。
(可視光調整部)
本発明の顕微鏡1、100においては、レーザー光源211〜215からの光を、一次元走査ミラー233の反射面において反射することによって、光を図12、3で示したY軸方向に一様に分布させている。
図12は、光学ユニットにおける光線の光路および輝度分布を示す図であり、図12の(a)は、一次元走査ミラーの反射面において反射した光線および光の輝度分布を示し、図12の(b)は、一次元走査ミラーの反射面において反射し、絞りを通過したときの光線および光の輝度分布を示す。一次元走査ミラー233の反射面は、正弦関数に基づいて一次元で走査されるため、図12の(a)に示すように、一次元走査ミラー233の反射光は、光線の中心部に比べて幅方向において輝度が高くなる。そこで、本実施形態の顕微鏡1、100では、一次元走査ミラー233によって光を反射し、レンズ224によって集光した後に、絞り225を通して光線の幅方向における端部の光を除去することによって、図12の(b)に示すように均一な輝度を有する光としている。
<変形例>
本発明の変形例について、図13〜15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図13は、本発明の変形例に係る顕微鏡200の全体構成および光路を示す概略図である。図13に示すように、顕微鏡200は、試料配置部10と、光学ユニット20Aと、観察部30Aとを備えている。
光学ユニット20Aは、可視光光源部21Aと、可視光調整部22Aと、IR光光源部23Aと、IR光調整部24Aと、ダイクロイックミラー(DM)25と、照明用レンズ26(照明用対物レンズ)と、ウェッジプリズム50と、を備えている。
可視光光源部21Aは、各レーザー光源211〜215から出射された各波長のレーザー光線を、ミラー216または各波長の光を反射するDM1A〜4Aの反射面において反射することによって、各波長のレーザー光線の光路を整列する。可視光光源部21Aは、光路を整列された各波長のレーザー光線を、ミラー217の反射面において反射した後に、ファイバーカップラー60およびファイバー61を用いて合成する。可視光光源部21Aは、合成されたレーザー光線を、シャッター220を介して、可視光調整部22Aへ向けて出射する。
可視光調整部22Aは、ミラー70〜75と、ミラー221と、DM1B〜4Bと、DM1C〜4Cと、フィルタホイル222と、一次元走査ミラー223と、レンズ224と、絞り225と、ミラー226と、レンズ227とを備えている。可視光調整部22Aは、可視光光源部21Aからのレーザー光線を、ミラー70の反射面において反射した後に、DM1B〜4B、ミラー71〜75、およびDM1C〜4Cの反射面において、レーザー光線を波長ごとに互いに異なる反射角度で反射することによって、各波長のレーザー光線の光路を互いに分離する。可視光調整部22Aは、レーザー光線を、フィルタホイル222を介して一次元走査ミラー223に入射し、一定の幅を有する平行光をDM25へ向けて出射する。
IR光光源部23AおよびIR光調整部24Aは、実施形態1のIR光光源部23およびIR光調整部24と同じであり、IR光調整部24Aは、IR光線DM25へ向けて出射する。
DM25は、一方の面から、IR光調整部24AからのIR光線を透過し、かつ、他方の面において可視光調整部22Aからの可視光線を反射することによって、IR光線の光路と可視光線の光路とを整列し、ウェッジプリズム50へ向けて出射する。ウェッジプリズム50は、IR光線および可視光線を曲げて、照明用レンズ26へ向けて出射する。
実施形態1の顕微鏡1は、試料配置部10の下面13を介して試料12にシート光を照射するために、図3に示すように、照明用レンズ26の光軸方向は、配置面11に対して角度φ傾斜しており、光学ユニット20に含まれる他の構成もまた、角度φに応じて配置されている。図3のZ方向を鉛直方向とした場合、光学ユニット20の各構成を、Z方向から角度φだけ傾いたZ’方向を基準に配置することは容易ではない。
そこで、変形例の顕微鏡200のように、DM25と照明用レンズ26との間にウェッジプリズム50を設けることによって、DM25と照明用レンズ26との間において光線を曲げてもよい。これにより、光学ユニット20の各構成の配置を、角度φに応じて調整する必要がなく、容易に光学ユニット20を構成することができる。
図14は、光線を曲げるための構成を示し、図14の(a)はミラーの反射面において光を反射することによって光線を曲げる構成を示し、図14の(b)はウェッジプリズムを透過させることによって光線を曲げる構成を示す。図14の(a)に示すように、R文字の像を形成する光の光線を、ミラーの反射面において反射させることによって曲げた場合、光線の軸に垂直な面(照射面)に対して、像が傾く。本発明の顕微鏡1、100の光学ユニット20のように、一定の幅の光線を有する光を、ミラーの反射面において反射させることによって曲げた場合、光線の幅方向が変化してしまう。この場合、照明用レンズ26から出射される光シートが生成する照明領域の厚さを首尾よく制御することができない。
これに対して、顕微鏡1は、ウェッジプリズム50を透過させることによって、光線の幅方向を変化させることなく、一定の幅の光線を有する光を曲げることができる。
図15は、光学ユニットにおいてウェッジプリズムを用いて光線を曲げたときの各波長の光線の光路を示す図である。図15の(a)は、互いに光路が整列した複数種の波長のレーザー光線を、ウェッジプリズムを透過させたときのレーザー光線の光路の変化を示し、図15の(b)は、互いに光路を異ならせた複数種の波長のレーザー光線を、ウェッジプリズムを透過させたときのレーザー光線の光路の変化を示す。
変形例の顕微鏡1の光学ユニット20のように、ウェッジプリズム50を用いることによって光線を曲げる場合、ウェッジプリズム50における屈折率は光の波長によって異なるため、ウェッジプリズム50を透過させることによって同じ光路を有する複数波長のレーザー光線を曲げた場合、図15の(a)に示すように、ウェッジプリズム50を透過後のレーザー光線の光路は、波長ごとに異なってしまう。この場合、光学ユニット20から出射されるシート光によって生成される照明領域の厚さが厚くなってしまう。
そのため、図15の(b)に示すように、互いに光路が整列した複数波長の光線を、DMとミラーとレンズとを用いて波長ごとに所定の角度で曲げることによって、波長ごとに光路を異ならせた後、ウェッジプリズム50を用いて光線を曲げることが好ましい。このとき、ウェッジプリズムを透過した後の各波長の光線の光路が整列するように、予め、DMとミラーとレンズとを用いて光線の光路を波長ごとに調整する。
〔実施例1〕
図16は、本発明の顕微鏡を用いた実施例を示す図であり、図16の(a)は観察面をZ’方向に走査したときの各X’Y平面おける出芽酵母細胞の画像であり、図16の(b)は出芽酵母細胞の3次元画像である。
図16の画像は、試料配置部の配置面近傍に集まった状態の出芽酵母細胞(Saccharomyces cerevisiae:mKate2/pESC−HIS/BY4741)に対して、第1ステージ110を用いてシート光の照射領域を第1方向(Z’方向)に0.25μmずつ走査して照射し、試料から放射される蛍光を、CCDカメラ35を用いて撮像することによって得られた蛍光像である。
本発明の顕微鏡によれば、試料配置部(カバースリップ)の配置面近傍にある試料の観察が可能であり、上記のとおり、配置面近傍にある直径6μm程度の出芽酵母細胞全体を画像化することができた。
〔実施例2〕
図17は、本発明の顕微鏡を用いた実施例を示す図であり、図17の(a)は大腸菌の蛍光像であり、図17の(b)は大腸菌の蛍光像の輝度プロファイルである。
本発明の顕微鏡では、観察用レンズ31として、高い開口数(例えばNA=1.1)のレンズを用いることができるため、高分解能にて観察することができる。
1細胞あたり平均1分子程度の蛍光タンパク質を発現する大腸菌株(E.coli:SX4)を蛍光観察した。本観察例では、大腸菌を低屈折率カバースリップに固定し、514nmのシート光を試料に照射することによって試料を励起し、蛍光像を得た。その結果、図17の細胞1では1分子蛍光による輝点が2ヶ所、細胞2では0ヶ所、細胞3では1ヶ所検出することができた。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明を用いれば、試料の大きさ等の制約を受けることなく、試料を高分解能で1分子レベルにて観察することができるため、本発明は、細胞を用いた新薬開発に好適に用いることができる。
1、100 顕微鏡
10 試料配置部
11 配置面
12 試料
13 下面
20 光学ユニット
31 観察用レンズ
40 流体保持器具
41 連結部
42 端面
43 透過窓
44 流体保持部
110 第1ステージ(焦準機構、焦準器具)
120 第2ステージ(焦準機構、焦準器具)

Claims (11)

  1. 試料を配置するための配置面および上記配置面に対向する下面を有する試料配置部と、
    上記試料からの蛍光を受光するための観察用レンズと、
    上記観察用レンズの観察面と平行な進行方向を有するシート光を生成するための光学ユニットと、を備えており、
    上記シート光は、上記下面から上記試料配置部を通過して上記試料へ照射され、上記蛍光は、上記下面へ向けて上記試料配置部を通過して上記観察用レンズにて受光されることを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記観察用レンズと前記試料との相対的な位置関係を調整するための焦準機構をさらに備えており、
    上記焦準機構は、上記観察用レンズの光軸と平行な方向である第1方向と、前記配置面を規定する第2方向および第3方向とに沿って、上記位置関係を変更することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記観察用レンズと前記試料配置部との間に流体を保持するための流体保持器具をさらに備えており、
    上記流体保持器具は、上記観察用レンズと連結するための連結部と、前記下面に対向して配置される端面と、シート光を入射するための透過窓と、内部に流体を保持するための流体保持部を有しており、
    上記流体保持器具が上記観察用レンズと連結された際に、上記端面は、上記下面と略平行であり、前記シート光は、上記透過窓を通過した後に上記流体保持部を介して上記試料へ照射され、前記蛍光は、上記流体保持部を介して、上記観察用レンズにて受光されることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡。
  4. 前記観察用レンズが液浸レンズであり、前記流体保持部に上記液浸レンズに対応した液体が充填されていることを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記流体保持部に水が充填されており、
    前記試料配置部の屈折率が1.28〜1.38であることを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡。
  6. 前記観察面と前記配置面との間の角度が、1°〜75°の範囲内であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の顕微鏡。
  7. 前記光学ユニットは、シート光を生成するための光学素子が配置された平面を有する光学定盤を含んでおり、
    上記光学定盤は、上記平面が前記観察面と平行になるように設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の顕微鏡。
  8. 前記光学素子が、光源と、光収束素子と、光分配素子とを含んでおり、必要に応じてウェッジプリズムをさらに含んでいることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡。
  9. 試料配置部の配置面に配置された試料を観察する際に、上記配置面に対して直交しない光軸を有する観察用レンズと上記試料との相対的な位置関係を調整するための焦準器具であって、
    上記観察用レンズの光軸と平行な方向である第1方向に沿って上記観察用レンズと上記試料との相対的な位置関係を変更させる第1ステージと、上記配置面を規定する第2方向および第3方向とに沿って上記観察用レンズと上記試料との相対的な位置関係を変更させる第2ステージと、上記試料配置部を固定するための治具と、を備えており、
    上記治具は、第1ステージおよび第2ステージの一方に取り付けられており、
    上記治具が取り付けられたステージが、上記治具が取り付けられていないステージに載置されていることを特徴とする焦準器具。
  10. 観察すべき試料を載せるための配置面および上記配置面に対向する下面を有する試料配置部と、観察用レンズとの間に流体を保持するための流体保持器具であって、
    上記観察用レンズと連結するための連結部と、上記下面に対向して配置される端面と、シート光を入射するための透過窓と、内部に流体を保持するための流体保持部を有しており、
    上記流体保持器具が上記観察用レンズと連結された際に、上記端面は、上記下面と略平行であり、光学ユニットからのシート光は、上記透過窓を通過した後に上記流体保持部を介して上記試料に照射され、上記試料からの蛍光は、上記流体保持部を介して、上記観察用レンズに受光されることを特徴とする流体保持器具。
  11. シート光を生成するための光学素子が配置された平面を有する光学定盤を備えており、
    上記光学定盤は、上記平面が観察用レンズの観察面と平行になるように設置されることを特徴とする正立型または倒立型の顕微鏡に用いるための光学ユニット。
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