JP2014198565A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの強度を向上させることができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ビードワイヤが1回目に巻かれた部分は、六角形の頂点から前記ビードワイヤの径の2倍以上離れた部分に位置し、タイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置するビードワイヤの部分のうち、ビードワイヤが1回目に巻かれた部分からタイヤ回転軸方向外方に延びる辺の一方の端部の部分までは互いに隣接し連続して巻かれた第1の連続部分である。ビードワイヤの、第1の連続部分にタイヤ径方向外側に隣接する部分は、一方の端部の部分と隣接する部分から1回目に巻かれた部分と隣接する部分まで互いに隣接し連続して巻かれた第2の連続部分である。1回目に巻かれた部分に対してタイヤ回転軸方向外方に延びる辺の他方の端部側に隣接する部分は、第2の連続部分のうち最後に巻かれた部分と隣接しかつ最後に巻かれた部分の次に巻かれている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ビードワイヤを環状に複数回巻いたビードコアを備える空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤは、トレッド部と、サイドウォール部と、ビード部と、を備える。例えば、ビード部は、断面が多角形状のビードコアを備える。このビードコアは、ビードワイヤを環状に複数回巻くことにより形成される。また、ビードコアの周囲には、タイヤ回転軸方向内方からタイヤ回転軸方向外方に向かってカーカス層が折り返されて設けられる。
ビードワイヤを環状に複数回巻いたビードコアは、巻き始め側の端と巻き終わり側の端の位置において応力が集中し、ビード部の強度が低下しやすい。これに対して、従来、ビードワイヤの巻き始め側の端と巻き終わり側の端の周方向の位置を異ならせる空気入りタイヤが知られている(特許文献1)。
特開平8−108714号公報
しかしながら、上記従来の空気入りタイヤのように、巻き始め側のビードワイヤが多角形の頂点に位置する場合、タイヤの強度が低下する場合があった。
本発明は、タイヤの強度を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の空気入りタイヤは、ビードワイヤを環状に複数回巻いたビードコアを備える空気入りタイヤであって、前記ビードコアは、断面形状が六角形であり、前記ビードコアの断面において、六角形の頂点に位置する部分の前記ビードワイヤは、いずれも前記ビードワイヤが2回目以降に巻かれた部分であることを特徴とする。
また、前記ビードコアの断面において、前記ビードワイヤが1回目に巻かれた部分は、六角形の頂点のうち、タイヤ回転軸方向内方に位置し、かつ、タイヤ径方向内側に位置する頂点からタイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置することが好ましい。
また、前記ビードコアの断面において、前記ビードワイヤが1回目に巻かれた部分は、六角形の頂点から前記ビードワイヤの径の2倍以上離れた部分に位置することが好ましい。
本発明の空気入りタイヤによれば、タイヤの強度を向上させることができる。
実施形態の空気入りタイヤの一例を示す半断面図である。 実施形態の空気入りタイヤのビード部を拡大した図である。 変形例1の空気入りタイヤのビード部を拡大した図である。 変形例2の空気入りタイヤのビード部を拡大した図である。 比較例1の空気入りタイヤのビード部を拡大した図である。 比較例2の空気入りタイヤのビード部を拡大した図である。
<実施形態>
以下、本発明の空気入りタイヤについて、実施形態に基づいて説明する。以下に説明する実施形態の空気入りタイヤは、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に規定されているトラック及びバス用の重荷重用タイヤに適用することができる。重荷重用タイヤの他、A章に規定されている乗用車用タイヤ、B章に規定されている小形トラック用タイヤに適用することもできる。
なお、以下の説明において、タイヤ回転軸方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。また、タイヤ回転軸方向外方とは、タイヤ回転軸方向において、タイヤ赤道線CLから離れる方向である。また、タイヤ回転軸方向内方とは、タイヤ回転軸方向において、タイヤ赤道線CLに近づく方向である。また、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向である。
まず、図1を参照して、本実施形態の空気入りタイヤの概略構成を説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤの一例を示す半断面図である。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤは、トレッド部10と、サイドウォール部20と、ビード部30と、カーカス層40と、ベルト層50と、を備える。その他、図示されていないが、ビード部30やベルト層50を補強する補強層が設けられてもよい。
図1に示されるように、本実施形態のビード部30は、断面形状が六角形であるビードコア32を備える。また、ビードコア32の周囲には、タイヤ回転軸方向内方からタイヤ回転軸方向外方に向かってカーカス層40が折り返されて設けられている。ここで、カーカス層40のうち、ビードコア32で折り返されていない部分をカーカス本体部42と定義し、ビードコア32で折り返された部分を折り返し部44と定義する。
次に、図2を参照して、本実施形態のビードコア32の構成を説明する。図2は、本実施形態の空気入りタイヤのビード部30を拡大した図である。本実施形態のビードコア32は、ビードワイヤ34を環状に39回巻くことによって形成される。図2において、ビードワイヤ34の断面の中に示される数字は、ビードワイヤ34の各断面が何回目に巻かれた部分であるかを示す。本実施形態のビードワイヤ34の径は、1.83mmである。
例えば、図2に示される例では、タイヤ回転軸方向外方に1回目から6回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。6回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が7回目に巻かれる。その後、タイヤ回転軸方向内方に13回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。13回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向内側に、ビードワイヤ34が14回目に巻かれる。14回目に巻かれたビードワイヤ34は、1回目に巻かれたビードワイヤ34に対して、タイヤ回転軸方向内方に隣接している。以後、15回目から39回目まで、図2に示される数字の順番に従って、ビードワイヤ34が巻かれる。
図2に示される例では、六角形の頂点のうち、タイヤ回転軸方向内方に位置し、かつ、タイヤ径方向内側に位置する頂点には、14回目に巻かれたビードワイヤ34が位置する。また、1回目に巻かれたビードワイヤ34は、14回目に巻かれたビードワイヤ34が位置する頂点からタイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置する。
図2に示される空気入りタイヤでは、ビードコア32の断面において、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、6回目、14回目、16回目、24回目、33回目、39回目に巻かれた部分である。すなわち、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、いずれも2回目以降に巻かれた部分である。これは、ビードコア32の断面において、1回目に巻かれたビードワイヤ34は、六角形の頂点以外の部分に位置することを意味する。
ここで、断面が多角形状のビードコアでは、カーカス層が多角形の頂点に位置するビードワイヤと接触するため、多角形の頂点に位置するビードワイヤには、頂点以外に位置するビードワイヤよりも大きな張力がかかる。また、ビードワイヤの巻き始め側の端においては、ビードワイヤにかかる張力がタイヤ周方向に沿って不連続に変化する。そのため、1回目に巻かれたビードワイヤが六角形の頂点に位置する場合は、タイヤ強度が低下することがあった。
本実施形態の空気入りタイヤによれば、カーカス層40からの張力がかかりやすい六角形の頂点に位置する部分のビードワイヤ34に、ビードワイヤ34の巻き始め側の端が位置しない。その結果、1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34が六角形の頂点に位置する場合に比べて、空気入りタイヤの強度を向上させることができる。
(変形例1)
次に、変形例1の空気入りタイヤの構成を説明する。本変形例の空気入りタイヤの基本的な構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例は、ビードコア32を形成するビードワイヤ34の巻き方が上述した実施形態とは異なる。ここで、図3を参照して、本変形例のビードコア32の構成を説明する。図3は、本変形例の空気入りタイヤのビード部30を拡大した図である。本変形例のビードコア32は、ビードワイヤ34を環状に39回巻くことによって形成される。
図3に示される例では、タイヤ回転軸方向外方に1回目から5回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。5回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が6回目に巻かれる。その後、タイヤ回転軸方向内方に11回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。11回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向内側に、ビードワイヤ34が12回目に巻かれる。12回目に巻かれたビードワイヤ34は、1回目に巻かれたビードワイヤ34に対して、タイヤ回転軸方向内方に隣接している。
次に、12回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ回転軸方向内方に、ビードワイヤ34が13回目に巻かれる。13回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が14回目に巻かれる。以後、15回目から39回目まで、図3に示される数字の順番に従って、ビードワイヤ34が巻かれる。
図3に示される例では、六角形の頂点のうち、タイヤ回転軸方向内方に位置し、かつ、タイヤ径方向内側に位置する頂点には、13回目に巻かれたビードワイヤ34が位置する。また、1回目に巻かれたビードワイヤ34は、13回目に巻かれたビードワイヤ34が位置する頂点からタイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置する。
図3に示される空気入りタイヤでは、ビードコア32の断面において、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、5回目、13回目、22回目、31回目、33回目、39回目に巻かれた部分である。すなわち、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、いずれも2回目以降に巻かれた部分である。
そのため、本変形例においても、上述した実施形態と同様に、1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34が六角形の頂点に位置する場合に比べて、空気入りタイヤの強度を向上させることができる。
また、本変形例の空気入りタイヤは、ビードワイヤ34が1回目に巻かれた部分が六角形の頂点からビードワイヤ34の径の2倍離れた部分に位置する。そのため、上述した実施形態に比べて、ビードワイヤ34の巻き始め側の端が、カーカス層40からの張力がかかりやすい六角形の頂点からより離れる。その結果、本変形例の空気入りタイヤによれば、空気入りタイヤの強度をより向上させることができる。
(変形例2)
次に、変形例2の空気入りタイヤの構成を説明する。本変形例の空気入りタイヤの基本的な構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例は、ビードコア32を形成するビードワイヤ34の巻き方が上述した実施形態とは異なる。ここで、図4を参照して、本変形例のビードコア32の構成を説明する。図4は、本変形例の空気入りタイヤのビード部30を拡大した図である。本変形例のビードコア32は、ビードワイヤ34を環状に39回巻くことによって形成される。
図4に示される例では、タイヤ回転軸方向内方に1回目から5回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。5回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が6回目に巻かれる。その後、タイヤ回転軸方向外方に11回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。11回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向内側に、ビードワイヤ34が12回目に巻かれる。12回目に巻かれたビードワイヤ34は、1回目に巻かれたビードワイヤ34に対して、タイヤ回転軸方向外方に隣接している。
次に、12回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ回転軸方向外方に、ビードワイヤ34が13回目に巻かれる。13回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が14回目に巻かれる。以後、15回目から39回目まで、図4に示される数字の順番に従って、ビードワイヤ34が巻かれる。
図4に示される例では、六角形の頂点のうち、タイヤ回転軸方向内方に位置し、かつ、タイヤ径方向内側に位置する頂点には、5回目に巻かれたビードワイヤ34が位置する。また、1回目に巻かれたビードワイヤ34は、5回目に巻かれたビードワイヤ34が位置する頂点からタイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置する。
図4に示される空気入りタイヤでは、ビードコア32の断面において、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、5回目、13回目、22回目、31回目、33回目、39回目に巻かれた部分である。すなわち、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、いずれも2回目以降に巻かれた部分である。
そのため、本変形例においても、上述した実施形態と同様に、1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34が六角形の頂点に位置する場合に比べて、空気入りタイヤの強度を向上させることができる。
種々の空気入りタイヤを用いて、本発明の効果を確認する試験を行った。タイヤサイズは、11R22.5である。
(タイヤ強度)
各試験タイヤを強化リムなどの水圧用特殊リムに組み、試験装置を用いて試験タイヤに水圧をかけ、試験タイヤが破壊されるときの圧力を測定した。比較例1のタイヤを100とする指数で示し、指数が大きいほど、タイヤ強度が高いことを示している。
(カーカス本体部エンド乱れ)
ビード部30のカーカス本体部42の50mm当りで、カーカスワイヤー間隔を測定し、カーカスワイヤー間隔の標準偏差の逆数をカーカス本体部エンド乱れ指数とした。比較例1のタイヤを100とする指数で示し、指数が大きいほどカーカス本体部のエンド乱れが生じにくいことを示している。
(折り返し部エンド乱れ)
ビード部30の折り返し部44の50mm当りで、カーカスワイヤー間隔を測定し、カーカスワイヤー間隔の標準偏差の逆数を折り返し部エンド乱れ指数とした。比較例1のタイヤを100とする指数で示し、指数が大きいほど折り返し部のエンド乱れが生じにくいことを示している。
参考例1、実施例1,2、比較例1,2の空気入りタイヤを用いて、ビードコア32を形成するビードワイヤ34の巻き方を変えることの効果を調べた。
(比較例1)
まず、比較例1の空気入りタイヤについて説明する。比較例1の空気入りタイヤの基本的な構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。比較例1の空気入りタイヤは、ビードコア32を形成するビードワイヤ34の巻き方が上述した実施形態とは異なる。ここで、図5を参照して、比較例1のビードコア32の構成を説明する。図5は、比較例1の空気入りタイヤのビード部30を拡大した図である。比較例1のビードコア32は、ビードワイヤ34を環状に39回巻くことによって形成される。
図5に示される例では、タイヤ回転軸方向外方に1回目から7回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。7回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が8回目に巻かれる。その後、タイヤ回転軸方向内方に15回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。15回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が16回目に巻かれる。以後、17回目から39回目まで、図5に示される数字の順番に従って、ビードワイヤ34が巻かれる。
比較例1の空気入りタイヤでは、ビードコア32の断面において、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、1回目、7回目、16回目、24回目、33回目、39回目に巻かれた部分である。1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34は、タイヤ回転軸方向内方でありタイヤ径方向内側の六角形の頂点に位置する。
(参考例1および実施例1、2)
参考例1の空気入りタイヤは、図1及び図2を参照して説明した上記実施形態と同様である。
実施例1の空気入りタイヤは、図1及び図3を参照して説明した上記変形例1と同様である。
実施例2の空気入りタイヤは、図1及び図4を参照して説明した上記変形例2と同様である。
(比較例2)
次に、比較例2の空気入りタイヤについて説明する。比較例2の空気入りタイヤの基本的な構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。比較例2の空気入りタイヤは、ビードコア32を形成するビードワイヤ34の巻き方が上述した実施形態とは異なる。ここで、図6を参照して、比較例2のビードコア32の構成を説明する。図6は、比較例2の空気入りタイヤのビード部30を拡大した図である。比較例2のビードコア32は、ビードワイヤ34を環状に39回巻くことによって形成される。
図6に示される例では、タイヤ回転軸方向内方に1回目から7回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。7回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が8回目に巻かれる。その後、タイヤ回転軸方向外方に15回目まで、ビードワイヤ34が巻かれる。15回目に巻かれたビードワイヤ34のタイヤ径方向外側に、ビードワイヤ34が16回目に巻かれる。以後、17回目から39回目まで、図6に示される数字の順番に従って、ビードワイヤ34が巻かれる。
比較例2の空気入りタイヤでは、ビードコア32の断面において、六角形の頂点に位置するビードワイヤ34は、1回目、7回目、16回目、24回目、33回目、39回目に巻かれた部分である。1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34は、タイヤ回転軸方向外方でありタイヤ径方向内側の六角形の頂点に位置する。
参考例1、実施例1,2、比較例1,2におけるタイヤ強度、カーカス本体部エンド乱れ指数、折り返し部エンド乱れ指数の試験結果を表1に示す。
Figure 2014198565
表1の結果から、比較例1,2に比べて、参考例1および実施例1,2の空気入りタイヤは、タイヤ強度が向上することが分かった。これは、参考例1および実施例1,2の空気入りタイヤでは、1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34が六角形の頂点に位置しないためである。
また、比較例1に比べて、参考例1および実施例1,2の空気入りタイヤは、カーカス本体部エンド乱れ指数が向上することが分かった。これは、比較例1の空気入りタイヤでは、1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34が、タイヤ回転軸方向内方であり、かつ、タイヤ径方向内側の六角形の頂点に位置するため、カーカス本体部42において、エンド乱れが生じやすいことを示す。
また、比較例2に比べて、参考例1および実施例1,2の空気入りタイヤは、折り返し部エンド乱れ指数が向上することが分かった。これは、比較例2の空気入りタイヤでは、1回目に巻かれた部分のビードワイヤ34が、タイヤ回転軸方向外方であり、かつ、タイヤ径方向内側の六角形の頂点に位置するため、折り返し部44において、エンド乱れが生じやすいことを示す。
また、表1の結果から、参考例1の空気入りタイヤに比べて、実施例1,2の空気入りタイヤは、タイヤ強度が向上することが分かった。これは、実施例1,2の空気入りタイヤでは、ビードワイヤ34が1回目に巻かれた部分が六角形の頂点からビードワイヤ34の径の2倍以上離れた部分に位置するためである。
表1に示される結果より、本発明の空気入りタイヤによれば、タイヤの強度が向上することが分かる。
10 トレッド部
20 サイドウォール部
30 ビード部
32 ビードコア
34 ビードワイヤ
40 カーカス層
42 カーカス本体部
44 折り返し部
50 ベルト層

Claims (3)

  1. ビードワイヤを環状に複数回巻いたビードコアを備える空気入りタイヤであって、
    前記ビードコアは、断面形状が六角形であり、前記六角形の各辺はタイヤ回転軸方向に対して傾斜しており、
    前記ビードコアの断面において、前記ビードワイヤが1回目に巻かれた部分は、六角形の頂点のうち、タイヤ径方向の最も内側の頂点に位置するビードワイヤからタイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置し、かつ、六角形の頂点に位置する部分の前記ビードワイヤは、いずれも前記ビードワイヤが2回目以降に巻かれた部分であり、
    前記ビードコアの断面において、前記ビードワイヤが1回目に巻かれた部分は、六角形の頂点から前記ビードワイヤの径の2倍以上離れた部分に位置し、
    前記タイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置するビードワイヤの部分のうち、前記ビードワイヤが1回目に巻かれた部分から前記タイヤ回転軸方向外方に延びる辺の一方の端部の部分までは互いに隣接し連続して巻かれた第1の連続部分であり、
    前記ビードワイヤの、前記第1の連続部分にタイヤ径方向外側に隣接する部分は、前記一方の端部の部分と隣接する部分から前記1回目に巻かれた部分と隣接する部分まで互いに隣接し連続して巻かれた第2の連続部分であり、
    前記1回目に巻かれた部分に対して前記タイヤ回転軸方向外方に延びる辺の他方の端部側に隣接する部分は、前記第2の連続部分のうち最後に巻かれた部分と隣接しかつ前記最後に巻かれた部分の次に巻かれていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ビードコアの断面において、前記タイヤ径方向の最も内側の頂点に位置するビードワイヤの部分は、前記タイヤ径方向の最も内側の頂点に位置するビードワイヤの部分からタイヤ回転軸方向外方に延びる辺に位置する他のビードワイヤの部分が巻かれた後に巻かれている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビードコアの断面において、前記タイヤ径方向の最も内側の頂点に位置するビードワイヤの部分は、前記タイヤ径方向の最も内側の頂点に位置するビードワイヤの部分からタイヤ回転軸方向内方に延びる辺に位置する他のビードワイヤの部分が巻かれる前に巻かれている、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
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