JP2006175955A - 空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ビード部の高い耐久性を得る。
【解決手段】 空気入りタイヤ10の外側ワイヤーチェーファー24は、ビードコア14を折り返さず、かつビードコア14をタイヤ軸方向内側へ超えなように配置されている。この空気入りタイヤ10は、タイヤケース形成工程において、ビードコアの回りにカーカスプライが折り返されている製品タイヤに近い形状とされた生のタイヤケースが形成される。そして、製品タイヤのビード部に相当する生のタイヤケースの外側面に、ワイヤーを周方向に、例えば、タイヤ径方向に一定の間隔となるように複数回渦巻状に巻回することでワイヤーチェーファーが形成される。製品タイヤの形状に近い生のタイヤケースのカーカス外面に、ワイヤーを巻回することでワイヤーチェーファーを形成しており、モールドで加硫成型を行ってもタイヤ形状は殆ど変わらないため、ワイヤーの向き(角度)やピッチ等も変わることが無い。したがって、タイヤ毎にワイヤーがばらつくことがなく、高い耐久性を有するビード部18が実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法にかかり、特に、ビード部にワイヤーチェーファーを備えた空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法に関する。
トラック等の重荷重車両に用いる空気入りタイヤには、カーカスのプライ端からセパレーションが発生し易いという問題があるため、カーカスプライのビードコア側とは反対側にスチールコードからなるワイヤーチェーファーをタイヤ外皮側からタイヤ内面まで配置する構造とし(例えば、特許文献1参照)、耐久性向上のためにスチールコードの傾斜角度等を検討してきた。
ワイヤーチェーファーをタイヤ外皮側からタイヤ内面まで配置する構造とされたタイヤの製造工程においては、カーカスプライとワイヤーチェーファーをビードコア回りに共に折り返している。
特開2004―189192号公報
しかしながら、従来の空気入りタイヤでは、タイヤ製造時にワイヤーチェーファーを折り返す際にワイヤーチェーファーの周長が部分的に拡張することにより、スチールコードの傾斜角度が変化してしまい、ビード部の耐久性がばらつく問題があった。
なお、製造時にスチールコードの傾斜角度の変化をコントロールすることは難しかった。
このため、従来の空気入りタイヤでは、製品毎にワイヤーチェーファーのスチールコードの角度が異なってしまうため、耐久性能にばらつきを生じていた。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ビード部の耐久性に優れた空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、端部がビードコアの周りに係止されて一対のビードコア間をトロイド状に延びるラジアル配列コードよりなるカーカスプライと、ワイヤーを前記カーカスプライに沿ってタイヤ周方向に巻回することで構成され、前記ビードコアよりもタイヤ軸方向外側に配置されると共に、前記ビードコアをタイヤ軸方向内側へ超えることのないワイヤーチェーファーと、を有することを特徴としている。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤのワイヤーチェーファーは、ワイヤーを、カーカスプライに沿ってタイヤ周方向に巻回することで構成されている。例えば、製品タイヤの形状に近い生のタイヤケースのカーカス外面に、ゴムコーティングしたワイヤーを巻回することでワイヤーチェーファーを形成されている。
従来のようにワイヤーチェーファーのワイヤーがビードコアとタイヤ成型ドラムとの間に一部分が拘束されタイヤ状態でビードコアを折り返さないので(製品タイヤにおいて、ビードコアよりもタイヤ軸方向外側に配置されるワイヤーチェーファーがビードコアをタイヤ軸方向内側へ超えることのない構造であるため)、ワイヤーの向き(角度)が変わることは無い。
したがって、ワイヤーチェーファーを構成するワイヤーの状態(角度等)がタイヤ毎にばらつくことがなく、ビード部の耐久性に優れた一定品質の空気入りタイヤが得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、ビード部のタイヤ外表面とリムフランジとの離反点を通り、前記一方のビードコアと他方のビードコアとを跨る前記カーカスプライの本体部分に対して垂直に立てた垂線を基準としたときに、前記ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向外側端部の位置は、前記基準から前記カーカスプライに沿ってタイヤ径方向外側へは25mmまで、タイヤ径方向内側へは10mmまでの領域内に配置されている、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向外側端部の位置が、基準となる垂線に対してタイヤ径方向外側へ25mmを超えると、ワイヤーチェーファー自体の剛性が上がりすぎてしまい、周囲のゴムとの剛性差に起因するセパレーションをチェーファー端から発生する虞がある。
一方、ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向外側端部の位置が、基準となる垂線に対してタイヤ径方向内側へ10mmを超えると、ワイヤーチェーファーが動き易くなり、カーカスプライのプライ端からのセパレーション発生を抑えることが出来なくなる虞がある。
図5のグラフは、ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向外側端部の位置(横軸)とビード部の耐久性(縦軸)との関係を示したものである(試験方法は後述。)。
ここで、離反点とは、空気入りタイヤを以下に定義する標準リムに組み付け、標準内圧を充填したときに、無負荷状態でビード部外周面がリムフランジから離れる点を意味する。
標準リムとはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版規定のリムであり、標準空気圧とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版の最大負荷能力に対応する空気圧である。
なお、日本以外では、内圧は下記規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または、”Approved Rim" 、”Recommended Rim")のことである。
規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、ビードコアの中心点を通り、かつビードベースに対して垂直に立てた垂線を基準としたときに、前記ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向内側端部の位置は、前記基準から前記カーカスプライに沿ってタイヤ径方向外側へは15mmまで、タイヤ径方向内側へは10mmまでの領域内に配置されている、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
基準となる垂線に対し、ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向内側端部の位置がカーカスプライに沿ってタイヤ径方向外側へ15mmを超えると、ワイヤーチェーファーが動き易くなり、カーカスプライのプライ端からのセパレーション発生を抑えることが出来なくなる虞がある。
一方、基準となる垂線に対し、ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向内側端部の位置がカーカスプライに沿ってタイヤ径方向内側へ10mmを超えると、ビード部の耐久性向上効果が限界に近くなり、材料の無駄となる。
図6のグラフは、ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向内側端部の位置(横軸)とビード部の耐久性(縦軸)との関係を示したものである(試験方法は後述。)。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法であって、ビードコアの回りにカーカスプライが折り返されている生のタイヤケースを形成するタイヤケース形成工程と、製品タイヤのビード部に相当する前記生のタイヤケースの外側面に、ワイヤーを周方向に複数回巻回することでワイヤーチェーファーを形成するワイヤーチェーファー形成工程と、を備え、前記ワイヤーチェーファー形成工程では、前記ワイヤーをビードコアからタイヤ径方向外側に渡って巻回する、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの製造方法では、タイヤケース形成工程において、ビードコアの回りにカーカスプライが折り返されている製品タイヤに近い形状とされた生のタイヤケースが形成される。
なお、ここでいう製品タイヤに近い形状とは、加硫前でのカーカスプライの直径(最大径)が、加硫成型後の製品タイヤのカーカスプライの直径(最大値)に対して少なくとも95%以上のものを意味する。なお、タイヤ内のカーカスプライは、X線検査等で確認できる。
ワイヤーチェーファー形成工程では、製品タイヤのビード部に相当する生のタイヤケースの外側面に、ワイヤーを周方向に、例えば、タイヤ径方向に一定の間隔となるように複数回渦巻状に巻回することでワイヤーチェーファーが形成される。このとき、ワイヤーは、ビードコア内端付近からタイヤ径方向外側の領域に渦巻状に巻回する。
なお、これら以外の工程は、通常のタイヤ製造工程と同じ工程を経て生タイヤが完成され、加硫モールドで最終的な工程が終了する。
製品タイヤの形状に近い生のタイヤケースのカーカス外面に、ワイヤーを巻回することでワイヤーチェーファーを形成しており、モールドで加硫成型を行ってもタイヤ形状は殆ど変わらないため、ワイヤーの向き(角度)やピッチ等も変わることが無い。
これにより、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤを従来品と同様に効率的に製造できる。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ビード部の高い耐久性を確保できる、という優れた効果を有する。
また、本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、ビード部の高い耐久性を確保した空気入りタイヤを効率的に製造できる。
[第1の実施形態]
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10(タイヤサイズ295/75R22.5)を図1にしたがって説明する。
図1に断面で示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10では、カーカスプライ12のタイヤ幅方向両端部(図1では片方のみ図示)は、ビード部18においてタイヤ軸方向に沿った断面形状が略6角形とされたビードコア14の周りにタイヤ内側から外側へ向けて折り返されている。
カーカスプライ12のボディープライ12A(一方のビードコア14と他方のビードコア14とを跨るカーカスプライ12の本体部分)と折返部12Bとに囲まれる区域内には、ビード部18の高い剛性を保つと共に、サイド部16が受ける繰り返し応力を円滑にビード部18へ伝達するためのスティフナー20が配設されている。このスティフナー20は、タイヤ半径方向外方(矢印A方向)へ向けて肉厚が漸減されている。
なお、ボディープライ12Aと折返部12Bとの境界は、カーカスプライ12のタイヤ径方向際内端12EIである。
ビード部18の内部では、カーカスプライ12の折返部12Bのビードコア14側とは反対側に外側ワイヤーチェーファー24が配置されている。
外側ワイヤーチェーファー24は、1本(場合によっては数本)のスチールコードにゴムコーティングしたものがタイヤ周方向に螺旋状に巻回されて構成されている。
本実施形態の外側ワイヤーチェーファー24は、折返部12Bに沿うようにビードコア14よりもタイヤ軸方向外側(図1の矢印OUT方向側)に配置されているが、ビードコア14よりもタイヤ軸方向内側(図1の矢印IN方向側)へは延設されていない。
また、ビード部18のタイヤ外表面とリムフランジ26との離反点SPを通り、ボディープライ12Aに対して垂直に立てた垂線HL1を基準とし、外側ワイヤーチェーファー24のタイヤ軸方向外側端部24EOの位置は、カーカスプライ12に沿ってタイヤ径方向外側へは25mmまで、タイヤ径方向内側へは10mmまでの領域内に配置されることが好ましい。本実施形態では、外側ワイヤーチェーファー24のタイヤ軸方向外側端部24EOは、垂線HL1からカーカスプライ12に沿ってタイヤ径方向外側へAmm(<25mm)の位置に配置されている。
離反点SPは、空気入りタイヤ10をJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版規定の標準リムに組み付け、最大負荷能力に対応する空気圧を充填したときに、無負荷状態でビード部18の外周面がリムフランジ26から離れる点である。
また、外側ワイヤーチェーファー24のタイヤ軸方向内側端部EIの位置は、ビードコア14の中心点を通り、かつビードベースに対して垂直に立てた垂線HL2を基準とし、カーカスプライ12に沿ってタイヤ径方向内側へ10mmまでの領域内に配置されることが好ましい。本実施形態では、外側ワイヤーチェーファー24のタイヤ軸方向内側端部EIは、垂線HLからカーカスプライ12に沿ってタイヤ径方向内側へBmm(<10mm)の位置に配置されている。
本実施形態の空気入りタイヤ10は、以下の工程が通常のタイヤ製造工程と異なっている。
先ず、タイヤケース形成工程において、ビードコア14の回りにカーカスプライ(生の)12が折り返されている製品タイヤに近い形状とされた生のタイヤケースが形成され、その後、ワイヤーチェーファー形成工程では、製品タイヤのビード部に相当する生のタイヤケースの外側面に、ワイヤーを周方向に複数回渦巻状に巻回することで外側ワイヤーチェーファー24が形成される。このとき、ワイヤーは、ビードコアからタイヤ径方向外側に渡った領域に渦巻状に巻回される。
なお、その他の工程は通常のタイヤ製造工程と同じでよい。
(作用)
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ10の外側ワイヤーチェーファー24は、上記のように形成され、ビードコア14を折り返しておらず、また、ビードコア14をタイヤ軸方向内側へ超えていないので、従来のようにタイヤ製造時にカーカスプライを折り返す際にワイヤーの向きが変わるという問題が起こらない。また、製品タイヤの形状に近い生のタイヤケースのカーカス外面に、ワイヤーを巻回することでワイヤーチェーファー24を形成しており、モールドで加硫成型を行ってもタイヤ形状は殆ど変わらないため、ワイヤーの向き(角度)やピッチ等も変わることが無い。
したがって、本実施形態の空気入りタイヤ10では、タイヤ毎に外側ワイヤーチェーファー24のワイヤーがばらつくことがなく、高い耐久性を有するビード部18が実現できている。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤ10を説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図2に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10では、ビード部18の更なる耐久性向上を図るため、カーカスプライ12のボディープライ12Aの内周面に沿って内側ワイヤーチェーファー28が配置されている。
この内側ワイヤーチェーファー28も、外側ワイヤーチェーファー24と同様に1本(場合によっては数本)のスチールコードにゴムコーティングしたものがタイヤ周方向に螺旋状に巻回されて構成されている。
ちなみに、本実施形態の内側ワイヤーチェーファー28は、垂線HL1を基準とし、カーカスプライ12に沿ってタイヤ径方向外側へは寸法Cまで、タイヤ径方向内側へは寸法Dまでの領域内に配置されている。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る空気入りタイヤ10を説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10では、第2の実施形態と同様にビード部18の更なる耐久性向上を図るため、カーカスプライ12のボディープライ12Aの外周面に沿って内側ワイヤーチェーファー28が配置されている。
ちなみに、本実施形態の内側ワイヤーチェーファー28は、垂線HL1を基準とし、カーカスプライ12に沿ってタイヤ径方向外側へは寸法Cまで、タイヤ径方向内側へは寸法Dまでの領域内に配置されている。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために従来例のタイヤ1種、及び本発明の適用された実施例のタイヤ9種を用意し、真円度を計測すると共にドラム試験機により耐久試験を行った。
・ドラム試験の試験条件:295/75R22.5のタイヤを8.25×22.5のリムに装着し内圧760kPaとした。荷重は2800kg(200%荷重)、速度は60km/hとした。
ドラム試験の評価は、ビード部が破壊されて走行不能となるまでの走行距離を計測し、従来例の走行距離を100とする指数表示とした。指数の数値が大きいほどビード部の耐久性に優れていることを表している。
・真円度の測定方法:295/75R225のタイヤを8.25×22.5のリムに装着し、内圧を760kPaとした。これを軸に固定し周方向に回転させ、センター部の径方向の振れを測定した。評価は、その振れのPEEK TO PEEK値(周上のmax-minの差、単位:mm)の逆数を求め、従来例の該逆数を100とする指数表示とした。指数の数値が大きいほどタイヤが真円に近いことを表している。
・従来例の空気入りタイヤ:図4に示すように、カーカスプライ12と共にビードコア回りを折り返すワイヤーチェーファー30が設けられている。ワイヤーチェーファーを構成するワイヤーのタイヤ径方向に対する角度は65°である。また、各部の寸法は以下の表1内に記載した通りである。
・実施例1〜5:図1に示すように、外側ワイヤーチェーファー24のみが設けられている。各部の寸法は以下の表1内に記載した通りである。
・実施例6、7:図2に示すように、外側ワイヤーチェーファー24と、内側ワイヤーチェーファー28が設けられている。なお、内側ワイヤーチェーファー28はボディープライ12Aの内周面に設けられている。各部の寸法は以下の表1内に記載した通りである。
・実施例8、9:図3に示すように、外側ワイヤーチェーファー24と、内側ワイヤーチェーファー28が設けられている。なお、内側ワイヤーチェーファー24はボディープライ12Aの外周面に設けられている。各部の寸法は以下の表1内に記載した通りである。
なお、寸法の数値の−は、基準に対する方向が異なる(図1参照)。
ビード部の耐久性、及び真円度の評価は以下の表1内に記載した通りである。
Figure 2006175955
第1の実施形態に係る空気入りタイヤのビード部の断面図である。 第2の実施形態に係る空気入りタイヤのビード部の断面図である。 第3の実施形態に係る空気入りタイヤのビード部の断面図である。 従来例に係る空気入りタイヤのビード部の断面図である。 ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向外側端部の位置(横軸)とビード部の耐久性(縦軸)との関係を示したグラフである。 ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向内側端部の位置(横軸)とビード部の耐久性(縦軸)との関係を示したグラフである。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 カーカスプライ
14 ビードコア
18 ビード部
24 外側ワイヤーチェーファー
26 リムフランジ

Claims (4)

  1. 端部がビードコアの周りに係止されて一対のビードコア間をトロイド状に延びるラジアル配列コードよりなるカーカスプライと、
    ワイヤーを前記カーカスプライに沿ってタイヤ周方向に巻回することで構成され、前記ビードコアよりもタイヤ軸方向外側に配置されると共に、前記ビードコアをタイヤ軸方向内側へ超えることのないワイヤーチェーファーと、
    を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. ビード部のタイヤ外表面とリムフランジとの離反点を通り、前記一方のビードコアと他方のビードコアとを跨る前記カーカスプライの本体部分に対して垂直に立てた垂線を基準としたときに、前記ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向外側端部の位置は、前記基準から前記カーカスプライに沿ってタイヤ径方向外側へは25mmまで、タイヤ径方向内側へは10mmまでの領域内に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. ビードコアの中心点を通り、かつビードベースに対して垂直に立てた垂線を基準としたときに、前記ワイヤーチェーファーのタイヤ軸方向内側端部の位置は、前記基準から前記カーカスプライに沿ってタイヤ径方向外側へは15mmまで、タイヤ径方向内側へは10mmまでの領域内に配置されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法であって、
    ビードコアの回りにカーカスプライが折り返されている生のタイヤケースを形成するタイヤケース形成工程と、
    製品タイヤのビード部に相当する前記生のタイヤケースの外側面に、ワイヤーを周方向に複数回巻回することでワイヤーチェーファーを形成するワイヤーチェーファー形成工程と、を備え、
    前記ワイヤーチェーファー形成工程では、前記ワイヤーをビードコアからタイヤ径方向外側に渡って巻回する、ことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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