以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態のプリンター11の内部の構成を示す断面図である。
なお、プリンター11に対して前後の方向をY軸で図示し、上下の方向をZ軸で図示し、左右の方向をX軸で図示する。また、以下、X軸方向のうち、図1中の手前側を単に右側と称し、X軸方向のうち、図1中の奥側を単に左側と称する。さらに、以下、Y軸方向のうち、図1中の左側を単に前側と称し、Y軸方向のうち、図1中の右側を単に後側と称する。さらにまた、以下、Z軸方向のうち、図1中の上側を単に上側と称し、Z軸方向のうち、図1中の下側を単に下側と称する。
すなわち、図1は、Z軸とY軸とで規定される平面に平行の面における、プリンター11の内部の断面を示す断面図である。本実施形態においてプリンター11は、媒体の一例としての用紙に記録する記録装置の一例であるインクジェットプリンターである。プリンター11は、ローラー31、ローラー32、記録ヘッド33、用紙支持部34、およびローラー35を備える。
プリンター11の各構成部分は、プリンター11の骨組みとなる構造体であるベースフレーム41に支えられる。ローラー31は、金属によって、円筒状に形成されている。すなわち、ローラー31は、中空軸である。ローラー31が中空軸であるので、ローラー31を軽量化でき、即ちプリンター11全体を軽量化することができる。ローラー31の外周面のうち、搬送する用紙に接する外周面には、耐摩耗性粒子と、当該耐摩耗性粒子をローラー31の外周面に接着保持する塗膜材とによって形成されている高摩擦層91(図3)が形成されている。すなわち、ローラー31は、金属軸の外周面に粒子が付着されて成る。ローラー31は、前向き(用紙搬送経路下流側方向:以下同様)に用紙を搬送する場合、モーター52によって、X軸方向の軸線を中心に図1中の反時計まわり方向に回転させられる。
ローラー32は、POM(ポリオキシメチレン(polyoxymethylene))などの熱可塑性樹脂で形成されている。すなわち、ローラー32は、樹脂材料により形成されている。プリンター11には、複数のローラー32が、ローラー31の回転軸線方向に沿って設けられている。ローラー32は、ローラー31の上側に配置され、ローラー31に接する位置とローラー31から離間する位置との間を変位可能に設けられている。ローラー32は、記録される用紙がローラー32の下側を通る場合、ローラー31に接する位置に変位させられ、上から下にローラー31に押し付けられる。ローラー32は、ローラー32の下側から記録される用紙が外れた場合、または非記録時(詳細は後述)に、ローラー31から離間する位置に変位させられる。
ローラー32は、ローラー31に接する位置に変位させられて、前向きに用紙を搬送する場合、ローラー31によって、Y軸方向の軸線を中心に図1中の時計まわり方向に回転させられる。この場合、ローラー31およびローラー32は、用紙を挟み、前向きに用紙を送る。
ローラー31およびローラー32によって挟まれた用紙は、図1中の矢印CAで示される搬送経路中を前向きに送られる。この搬送経路の上側には、記録ヘッド33が設けられ、その下側には、用紙支持部34が設けられている。すなわち、ローラー31およびローラー32によって挟まれた用紙は、記録ヘッド33と用紙支持部34との間の搬送経路中を前向きに送られる。記録ヘッド33は、用紙支持部34に支持された用紙にインクを吐出することで、用紙に記録を行う。用紙支持部34は、記録ヘッド33に対向する位置に設けられており、用紙と記録ヘッド33との間の距離を所定の長さに保つ。
ローラー35は、ゴムなどの弾性材料で形成されている。ローラー35は、用紙が記録ヘッド33によって記録されている場合、モーター52によって、Y軸方向の軸線を中心に図1中の反時計まわり方向に回転させられる。ローラー35は、記録ヘッド33によって記録された用紙を前向きに送り、プリンター11から排出する。
ローラー32は、支持部材36の前側の端部に回転可能に軸支されている。図2を参照して後述するように、プリンター11には、支持部材36が、ローラー31の回転軸線方向に沿って複数設けられている。支持部材36は、揺動することによりローラー32をローラー31側に付勢する姿勢(ローラー32をローラー31に押し付ける姿勢)とローラー32をローラー31から離間させる姿勢とを切り換える。支持部材36には、少なくとも一つのローラー32が設けられている。
複数の支持部材36のそれぞれの前後方向のほぼ中央には、支持部材36を揺動可能に軸支する軸支部37が設けられている。複数の支持部材36のそれぞれには、少なくとも一つの軸支部37が設けられている。支持部材36の後側であって、軸支部37が設けられている部分の後側には、コイルバネ50の一端が止められている。コイルバネ50の他端は、ベースフレーム41に止められている。コイルバネ50は、支持部材36の後側に上向きの力を加える。尚、ベールフレーム41においてコイルバネ50を取り付ける部分は図1では図示を省略している。また、ベースフレーム41は、支持部材36も、揺動可能に支持している。
支持部材36の後側の端部の上には、カム38の外周が当たる当り面71が設けらている。カム38は、複数の支持部材36に対して個別に設けられ、支持部材36の揺動中心から離れた位置において支持部材36と係合する。カム38は、ベースフレーム41に対して回転可能とされている。
より詳細には、カム38は、いわゆる円板カムである。カム38は、複数設けられている支持部材36のそれぞれを揺動させるように、複数設けられている。カム38は、回転軸39を介して、モーター52によって、Y軸方向の軸線を中心に図1中の時計方向または反時計方向に回転させられる。カム38は、回転角度によって、回転の中心から外周までの長さが異なる形状とされている。カム38の外周は、回転角度によって、支持部材36の後側の端部に設けられている当り面71から離間するか、または当り面71を押し下げる。複数のカム38は、モーター52により回転駆動される1つの回転軸39に固定されて設けられている。回転軸39は、ベースフレーム41に回転可能に設けられている。
制御部51は、専用若しくはプログラム可能なIC(Integrated Circuit)または制御プログラムを実行するMPU(Micro Processing Unit)などを備え、プリンター11の各部を制御する。制御部51は、ローラー31、ローラー35、およびカム38などを駆動するモーター52の回転駆動を制御する。
モーター52は、ローラー31、ローラー35、およびカム38などを回転させる。詳細は後述するが、モーター52がカム38を回転させることにより、支持部材36が姿勢切り換えを行う。なお、ローラー位置切り換え部61は、カム38、回転軸39、およびモーター52を備える。ローラー位置切り換え部61は、搬送される用紙のサイズに応じ、複数のローラー32のうち、用紙の領域外にあるローラー32をローラー31から離間させる。ここで、用紙のサイズとは、ISO(the International Organization for Standardization)216で規定されている国際標準であるA列に含まれるA3、A4、若しくはA5、または第二種郵便物であるはがきなどの用紙の寸法をいう。
次に、図2を参照して、A3、A4、若しくはA5の用紙、またははがきに応じて設けられている、複数のローラー32、複数の支持部材36、および複数の軸支部37について説明する。図2は、複数のローラー32、複数の支持部材36、および複数の軸支部37の上面図である。
以下、複数の支持部材36のそれぞれを、区別する必要がある場合、個々に、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、または支持部材36−3−2と称する。また、以下、複数のローラー32のそれぞれを、区別する必要がある場合、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、または支持部材36−3−2のそれぞれに設けられているローラー32毎に、ローラー32−1、ローラー32−2−1、ローラー32−2−2、ローラー32−3−1、またはローラー32−3−2と称する。さらに、以下、複数の軸支部37のそれぞれを、区別する必要がある場合、個々に、軸支部37−1、軸支部37−2−1、軸支部37−2−2、軸支部37−3−1、または軸支部37−3−2と称する。
2つの支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2は、ローラー31の回転軸線方向に沿って配置される。すなわち、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2は、X軸方向に並べられて配置される。
用紙が搬送される搬送経路のX軸方向の中央を挟んで、2つの支持部材36−1が配置されている。2つ配置された支持部材36−1の幅、すなわち、X軸方向の長さは、はがきの幅、すなわち、はがきの短辺の長さである100mmより僅かに長くされている。支持部材36−1の前側の端部には、2つのローラー32−1が回転可能に軸支されている。支持部材36−1は、ローラー32−1が上下に変位できるように、軸支部37−1によって揺動可能に軸支されている。
支持部材36−1の左側には、支持部材36−2−1が配置されている。支持部材36−2−1の幅、すなわち、X軸方向の長さは、A4の用紙の幅である210mmからはがきの幅である100mmを差し引いた値の半分とほぼ同じ長さとされている。支持部材36−2−1の前側の端部には、2つのローラー32−2−1が回転可能に軸支されている。支持部材36−2−1は、ローラー32−2−1が上下に変位できるように、軸支部37−2−1によって揺動可能に軸支されている。
支持部材36−1の右側には、支持部材36−2−2が配置されている。支持部材36−2−2の幅、すなわち、X軸方向の長さは、支持部材36−2−1の幅とほぼ同じ長さとされている。支持部材36−2−2の前側の端部には、2つのローラー32−2−2が回転可能に軸支されている。支持部材36−2−2は、ローラー32−2−2が上下に変位できるように、軸支部37−2−2によって揺動可能に軸支されている。
支持部材36−2−1の左側には、支持部材36−3−1が配置されている。支持部材36−3−1の幅、すなわち、X軸方向の長さは、支持部材36−2−1の幅とほぼ同じ長さとされている。支持部材36−3−1の前側の端部には、2つのローラー32−3−1が回転可能に軸支されている。支持部材36−3−1は、ローラー32−3−1が上下に変位できるように、軸支部37−3−1によって揺動可能に軸支されている。
支持部材36−2−2の右側には、支持部材36−3−2が配置されている。支持部材36−3−2の幅、すなわち、X軸方向の長さは、支持部材36−3−1の幅とほぼ同じ長さとされている。支持部材36−3−2の前側の端部には、2つのローラー32−3−2が回転可能に軸支されている。支持部材36−3−2は、ローラー32−3−2が上下に変位できるように、軸支部37−3−2によって揺動可能に軸支されている。
はがきである用紙が搬送され、記録される場合、はがきである用紙は、支持部材36−1の下側を搬送される。はがきである用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−1は、ローラー32−2−1をローラー31から離間させる姿勢にさせられ、支持部材36−2−2は、ローラー32−2−2をローラー31から離間させる姿勢にさせられ、支持部材36−3−1は、ローラー32−3−1をローラー31から離間させる姿勢にさせられ、支持部材36−3−2はローラー32−3−2をローラー31から離間させる姿勢にさせられる。
支持部材36−1に設けられている4つのローラー32−1のうち、支持部材36−2−1側のローラー32−1(左端のローラー32−1)は、はがきである用紙が搬送され、記録される場合、はがきである用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の左側の端部と接する位置に配置されている。支持部材36−1に設けられている4つのローラー32−1のうち、支持部材36−2−2側のローラー32−1(右端のローラー32−1)は、はがきである用紙が搬送され、記録される場合、はがきである用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の右側の端部と接する位置に配置されている。すなわち、支持部材36−1に設けられている左端のローラー32−1と右端のローラー32−1とは、それぞれ、はがきである用紙の搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部のそれぞれと接する位置に配置されている。
A5の用紙が搬送され、記録される場合、A5の用紙は、支持部材36−1、支持部材36−2−1、および支持部材36−2−2の下側を搬送される。この場合、A5の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の左側の端部は、支持部材36−2−1のX軸方向の中央のやや右側の下側を搬送され、A5の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の右側の端部は、支持部材36−2−2のX軸方向の中央のやや左側の下側を搬送される。
A5の用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−1は、ローラー32−2−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−2は、ローラー32−2−2をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−3−1は、ローラー32−3−1をローラー31から離間させる姿勢にさせられ、支持部材36−3−2はローラー32−3−2をローラー31から離間させる姿勢にさせられる。
支持部材36−2−1に設けられているローラー32−2−1のうち、支持部材36−1側のローラー32−2−1(右側のローラー32−2−1)は、A5の用紙が搬送され、記録される場合、A5の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の左側の端部と接する位置に配置されている。また、支持部材36−2−2に設けられているローラー32−2−2のうち、支持部材36−1側のローラー32−2−2(左側のローラー32−2−2)は、A5の用紙が搬送され、記録される場合、A5の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の右側の端部と接する位置に配置されている。
すなわち、支持部材36−2−1に設けられている右側のローラー32−2−1と支持部材36−2−2に設けられている左側のローラー32−2−2とは、それぞれ、A5の用紙の搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部のそれぞれと接する位置に配置されている。
A4の用紙が搬送され、記録される場合、A4の用紙は、支持部材36−1、支持部材36−2−1、および支持部材36−2−2の下側を搬送される。A4の用紙である用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−1は、ローラー32−2−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−2は、ローラー32−2−2をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−3−1は、ローラー32−3−1をローラー31から離間させる姿勢にさせられ、支持部材36−3−2はローラー32−3−2をローラー31から離間させる姿勢にさせられる。
支持部材36−2−1に設けられているローラー32−2−1のうち、支持部材36−3−1側のローラー32−2−1(左側のローラー32−2−1)は、A4の用紙が搬送され、記録される場合、A4の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の左側の端部と接する位置に配置されている。また、支持部材36−2−2に設けられているローラー32−2−2のうち、支持部材36−3−2側のローラー32−2−2(右側のローラー32−2−2)は、A4の用紙が搬送され、記録される場合、A4の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の右側の端部と接する位置に配置されている。
すなわち、支持部材36−2−1に設けられている左側のローラー32−2−1と支持部材36−2−2に設けられている右側のローラー32−2−2とは、それぞれ、A4の用紙の搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部のそれぞれと接する位置に配置されている。
A3の用紙が搬送され、記録される場合、A3の用紙は、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2の下側を搬送される。A3の用紙である用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−1は、ローラー32−2−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−2−2は、ローラー32−2−2をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−3−1は、ローラー32−3−1をローラー31側に付勢する姿勢にさせられ、支持部材36−3−2はローラー32−3−2をローラー31側に付勢する姿勢にさせられる。
支持部材36−3−1に設けられているローラー32−3−1のうち、左側のローラー32−3−1は、A3の用紙が搬送され、記録される場合、A3の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の左側の端部と接する位置に配置されている。また、支持部材36−3−2に設けられているローラー32−3−2のうち、右側のローラー32−3−2は、A3の用紙が搬送され、記録される場合、A3の用紙の端部のうち、搬送方向と交差する方向である幅方向の右側の端部と接する位置に配置されている。
すなわち、支持部材36−3−1に設けられている左側のローラー32−3−1と支持部材36−3−2に設けられている右側のローラー32−3−2とは、それぞれ、A3の用紙の搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部のそれぞれと接する位置に配置されている。
このように、搬送される用紙のサイズに応じ、複数のローラー32のうち、用紙の領域外にあるローラー32はローラー31から離間させられる。
また、複数のローラー32は、複数種類のサイズの用紙の全てについて、搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部と接する位置に配置されている。
次に、各サイズの用紙が搬送され、記録される場合および非記録時について、図3乃至図10を参照して、より詳細に説明する。以下、複数設けられているカム38のそれぞれを、区別する必要がある場合、個々に、カム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、またはカム38−3−2と称する。また、以下、支持部材36−1、支持部材36−2−1、および支持部材36−3−1のそれぞれに設けられている当り面71のそれぞれを、区別する必要がある場合、個々に、当り面71−1、当り面71−2−1、または当り面71−3−1と称する。
図3、図5、図7、および図9は、それぞれ、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2並びにカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、またはカム38−3−2の斜視図である。図4、図6、図8、および図10は、それぞれ、支持部材36−1、支持部材36−2−1、および支持部材36−3−1並びにカム38−1、カム38−2−1、およびカム38−3−1の側面図である。
図3および図4は、A3の用紙が搬送され、記録される場合の状態を示す図である。図5および図6は、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合の状態を示す図である。図7および図8は、はがきである用紙が搬送され、記録される場合の状態を示す図である。図9および図10は、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間の状態、または非記録時の状態を示す図である。
まず、A3の用紙が搬送され、記録される場合の、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2並びにカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、またはカム38−3−2について、図3および図4を参照して説明する。制御部51は、A3の用紙が搬送され、記録される場合、モーター52を制御して、回転軸39を回転駆動させる。すると、図3に示されるように、回転軸39に設けられているカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、A3の用紙が搬送され、記録される場合の所定の角度位置にされる。
図4(A)に示されるように、カム38−3−1の外周は、支持部材36−3−1に設けられている当り面71−3−1から離間する。この場合、支持部材36−3−1の後側であって、軸支部37−3−1が設けられている部分の後側がコイルバネ50によって引き上げられるので、支持部材36−3−1の前側の端部には、下向きの力が加えられる。支持部材36−3−1は、軸支部37−3−1を中心軸として、図4(A)中時計方向に揺動させられる。支持部材36−3−1の前側の端部が下側に移動するので、ローラー32−3−1は、ローラー31に押し付けられる。
この場合、支持部材36−3−2は、支持部材36−3−1と同様に動作させられ、ローラー32−3−2は、ローラー31に押し付けられる。
図4(B)に示されるように、カム38−2−1の外周は、支持部材36−2−1に設けられている当り面71−2−1から離間する。この場合、支持部材36−2−1の後側であって、軸支部37−2−1が設けられている部分の後側がコイルバネ50によって引き上げられるので、支持部材36−2−1の前側の端部には、下向きの力が加えられる。支持部材36−2−1は、軸支部37−2−1を中心軸として、図4(B)中時計方向に揺動させられる。支持部材36−2−1の前側の端部が下側に移動するので、ローラー32−2−1は、ローラー31に押し付けられる。
この場合、支持部材36−2−2は、支持部材36−2−1と同様に動作させられ、ローラー32−2−2は、ローラー31に押し付けられる。
図4(C)に示されるように、カム38−1の外周は、支持部材36−1に設けられている当り面71−1から離間する。この場合、支持部材36−1の後側であって、軸支部37−1が設けられている部分の後側がコイルバネ50によって引き上げられるので、支持部材36−1の前側の端部には、下向きの力が加えられる。支持部材36−1は、軸支部37−1を中心軸として、図4(C)中時計方向に揺動させられる。支持部材36−1の前側の端部が下側に移動するので、ローラー32−1は、ローラー31に押し付けられる。
このように、A3の用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1の姿勢は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−1の姿勢は、ローラー32−2−1をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−2の姿勢は、ローラー32−2−2をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−1の姿勢は、ローラー32−3−1をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−2の姿勢は、ローラー32−3−2をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられる。
次に、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合の、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2並びにカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、またはカム38−3−2について、図5および図6を参照して説明する。
制御部51は、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合、モーター52を制御して、回転軸39を回転駆動させる。すると、図5に示されるように、回転軸39に設けられているカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合の所定の角度位置にされる。図6に示されるように、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合におけるカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、図4に示される、A3の用紙が搬送され、記録される場合における角度位置から、反時計方向に90度回動した角度位置である。
図6(A)に示されるように、カム38−3−1の外周は、支持部材36−3−1に設けられている当り面71−3−1を押し下げる。その結果、支持部材36−3−1は、軸支部37−3−1を中心軸として、図6(A)中反時計方向に揺動させられる。支持部材36−3−1の前側の端部が上側に移動するので、ローラー32−3−1は、ローラー31から離間させられる。
この場合、支持部材36−3−2は、支持部材36−3−1と同様に動作させられ、ローラー32−3−2は、ローラー31から離間させられる。
図6(B)に示されるように、カム38−2−1の外周は、支持部材36−2−1に設けられている当り面71−2−1から離間する。この場合、支持部材36−2−1の後側であって、軸支部37−2−1が設けられている部分の後側がコイルバネ50によって引き上げられるので、支持部材36−2−1の前側の端部には、下向きの力が加えられる。支持部材36−2−1は、軸支部37−2−1を中心軸として、図6(B)中時計方向に揺動する。支持部材36−2−1の前側の端部が下側に移動するので、ローラー32−2−1は、ローラー31に押し付けられる。
この場合、支持部材36−2−2は、支持部材36−2−1と同様に動作させられ、ローラー32−2−2は、ローラー31に押し付けられる。
図6(C)に示されるように、カム38−1の外周は、支持部材36−1に設けられている当り面71−1から離間する。この場合、支持部材36−1の後側であって、軸支部37−1が設けられている部分の後側がコイルバネ50によって引き上げられるので、支持部材36−1の前側の端部には、下向きの力が加えられる。支持部材36−1は、軸支部37−1を中心軸として、図6(C)中時計方向に揺動する。支持部材36−1の前側の端部が下側に移動するので、ローラー32−1は、ローラー31に押し付けられる。
このように、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1の姿勢は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−1の姿勢は、ローラー32−2−1をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−2の姿勢は、ローラー32−2−2をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−1の姿勢は、ローラー32−3−1をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−2の姿勢は、ローラー32−3−2をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられる。
次に、はがきである用紙が搬送され、記録される場合の、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2並びにカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、またはカム38−3−2について、図7および図8を参照して説明する。制御部51は、はがきである用紙が搬送され、記録される場合、モーター52を制御して、回転軸39を回転駆動させる。
すると、図7に示されるように、回転軸39に設けられているカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、はがきである用紙が搬送され、記録される場合の所定の角度位置にされる。図8に示されるように、はがきである用紙が搬送され、記録される場合におけるカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、図6に示される、A4またはA5の用紙が搬送され、記録される場合における角度位置から、反時計方向に90度回動した角度位置である。
図8(A)に示されるように、カム38−3−1の外周は、支持部材36−3−1に設けられている当り面71−3−1を押し下げる。その結果、支持部材36−3−1は、軸支部37−3−1を中心軸として、図8(A)中反時計方向に揺動させられる。支持部材36−3−1の前側の端部が上側に移動するので、ローラー32−3−1は、ローラー31から離間させられる。
この場合、支持部材36−3−2は、支持部材36−3−1と同様に動作させられ、ローラー32−3−2は、ローラー31から離間させられる。
図8(B)に示されるように、カム38−2−1の外周は、支持部材36−2−1に設けられている当り面71−2−1を押し下げる。その結果、支持部材36−2−1は、軸支部37−2−1を中心軸として、図8(B)中反時計方向に揺動させられる。支持部材36−2−1の前側の端部が上側に移動するので、ローラー32−2−1は、ローラー31から離間させられる。
この場合、支持部材36−2−2は、支持部材36−2−1と同様に動作させられ、ローラー32−2−2は、ローラー31から離間させられる。
図8(C)に示されるように、カム38−1の外周は、支持部材36−1に設けられている当り面71−1から離間する。この場合、支持部材36−1の後側であって、軸支部37−1が設けられている部分の後側がコイルバネ50によって引き上げられるので、支持部材36−1の前側の端部には、下向きの力が加えられる。支持部材36−1は、軸支部37−1を中心軸として、図8(C)中時計方向に揺動する。支持部材36−1の前側の端部が下側に移動するので、ローラー32−1は、ローラー31に押し付けられる。
このように、はがきである用紙が搬送され、記録される場合、支持部材36−1の姿勢は、ローラー32−1をローラー31側に付勢する姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−1の姿勢は、ローラー32−2−1をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−2の姿勢は、ローラー32−2−2をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−1の姿勢は、ローラー32−3−1をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−2の姿勢は、ローラー32−3−2をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられる。
次に、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間、または非記録時における、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、および支持部材36−3−2並びにカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、またはカム38−3−2について、図9および図10を参照して説明する。
制御部51は、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間、または非記録時において、モーター52を制御して、回転軸39を回転駆動させる。すると、図9に示されるように、回転軸39に設けられているカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間、または非記録時の所定の角度位置にされる。
図10に示されるように、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間、または非記録時におけるカム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2の角度位置は、図8に示される、はがきである用紙が搬送され、記録される場合における角度位置から、反時計方向に90度回動した角度位置である。
図10(A)に示されるように、カム38−3−1の外周は、支持部材36−3−1に設けられている当り面71−3−1を押し下げる。その結果、支持部材36−3−1は、軸支部37−3−1を中心軸として、図10(A)中反時計方向に揺動させられる。支持部材36−3−1の前側の端部が上側に移動するので、ローラー32−3−1は、ローラー31から離間させられる。
この場合、支持部材36−3−2は、支持部材36−3−1と同様に動作させられ、ローラー32−3−2は、ローラー31から離間させられる。
図10(B)に示されるように、カム38−2−1の外周は、支持部材36−2−1に設けられている当り面71−2−1を押し下げる。その結果、支持部材36−2−1は、軸支部37−2−1を中心軸として、図10(B)中反時計方向に揺動させられる。支持部材36−2−1の前側の端部が上側に移動するので、ローラー32−2−1は、ローラー31から離間させられる。
この場合、支持部材36−2−2は、支持部材36−2−1と同様に動作させられ、ローラー32−2−2は、ローラー31から離間させられる。
図10(C)に示されるように、カム38−1の外周は、支持部材36−1に設けられている当り面71−1を押し下げる。その結果、支持部材36−1は、軸支部37−1を中心軸として、図10(C)中反時計方向に揺動させられる。支持部材36−1の前側の端部が上側に移動するので、ローラー32−1は、ローラー31から離間させられる。
このように、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間、または非記録時において、支持部材36−1の姿勢は、ローラー32−1をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−1の姿勢は、ローラー32−2−1をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−2−2の姿勢は、ローラー32−2−2をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−1の姿勢は、ローラー32−3−1をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられ、支持部材36−3−2の姿勢は、ローラー32−3−2をローラー31から離間させる姿勢に切り換えられる。
また、カム38−1、カム38−2−1、カム38−2−2、カム38−3−1、およびカム38−3−2は、形状及び回転軸39に対する取付形態のうち少なくともいずれかが異なり、回転軸39の一回転の範囲において、支持部材36−1、支持部材36−2−1、支持部材36−2−2、支持部材36−3−1、または支持部材36−3−2が複数種類の用紙のサイズに応じた姿勢をとる。
ローラー位置切り換え部61は、搬送される用紙のサイズに応じ、複数のローラー32のうち、用紙の領域外にあるローラー32をローラー31から離間させる。
ローラー位置切り換え部61は、用紙の領域に掛かるローラー32を、複数ページに記録を行う際に先行ページの用紙の後端がローラー31とローラー32との間から外れた後、次ページの用紙の先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間の少なくとも所定期間、ローラー31から離間させる。また、ローラー位置切り換え部61は、全てのローラー32を、少なくとも非記録時にローラー31から離間させる。
なお、プリンター11を例に説明したが、これに限らず、ファクシミリ装置、コピー機、または複合機などの記録装置に適用することができる。
以上のように、記録装置の一例であるプリンター11は、第1ローラーの一例であるローラー31と、第1ローラーに接する位置と第1ローラーから離間する位置との間を変位可能に設けられた、第1ローラーの回転軸線方向に沿って複数配置される第2ローラーの一例である、ローラー32と、搬送される媒体のサイズに応じ、複数の第2ローラーのうち、媒体の領域外にある第2ローラーを第1ローラーから離間させるローラー位置切り換え手段の一例であるローラー位置切り換え部61とを備える。用紙は、媒体の一例である。A3、A4、若しくはA5またははがきのサイズは、媒体のサイズの一例である。
プリンター11には、用紙のサイズに応じ、複数のローラー32のうち、用紙の領域外にあるローラー32をローラー31から離間させるローラー位置切り換え部61を設けたので、ローラー32がローラー31と接することに伴う騒音の発生を抑え、より静音化されたプリンター11とすることができる。
加えて、用紙の領域外にあるローラー32がローラー31から離間することにより、ローラー32及びローラー31の摩耗を防止し、装置の耐久性を向上させることも可能となる。
第1ローラーの回転軸線方向に沿って複数設けられとともに、揺動することにより第2ローラーを第1ローラーに接触させる姿勢と第2ローラーを第1ローラーから離間させる姿勢とを切り換える、少なくとも一つの従動ローラーを備える支持部材の一例である支持部材36を設け、ローラー位置切り換え手段の一例であるローラー位置切り換え部61には、複数の支持部材に対して個別に設けられ、支持部材の揺動中心から離れた位置において支持部材と係合する、回転可能なカム部材の一例であるカム38と、カム部材を回転させるカム駆動源の一例であるモーター52と、を設け、カム駆動源の一例であるモーター52がカム部材の一例であるカム38を回転させることにより、支持部材の一例である支持部材36が姿勢切り換えを行うようにすることができる。
カム38の回転によりローラー32がローラー31に対し接触及び離間する構成であるので、ローラー位置切り換え部61を、構造簡単にして低コストに構成できる。
カム駆動源により回転駆動される一の回転軸の一例である回転軸39に、複数のカム部材の一例であるカム38を設け、複数のカム部材の一例であるカム38が、形状及び一の回転軸に対する取付形態のうち少なくともいずれかが異なり、一の回転軸の一例である回転軸39の一回転の範囲において、支持部材の一例である支持部材36が複数種類の媒体の一例である用紙のサイズに応じた姿勢をとらせることができる。
この場合、一の回転軸39を回転させることで、複数の支持部材36のそれぞれが、複数種類の用紙のサイズに応じた姿勢をとるので、支持部材36を複数種類の用紙のサイズに応じた姿勢とする為の構成を、簡易にして低コストに得ることができる。
また、ローラー位置切り換え手段の一例であるローラー位置切り換え部61は、媒体の領域に掛かる第2ローラーの一例であるローラー32を、複数ページに記録を行う際に先行ページの媒体の後端が第1ローラーの一例であるローラー31と第2ローラーの一例であるローラー32との間から外れた後、次ページの媒体の先端が第1ローラーの一例であるローラー31と第2ローラーの一例であるローラー32との間に到達するまでの間の少なくとも所定期間、第1ローラーの一例であるローラー31から離間させることができる。
ローラー位置切り換え部61が、用紙の領域に掛かるローラー32についても、記録実行中において用紙の搬送に寄与しない間は、少なくとも所定期間ローラー31から離間させるので、ローラー32がローラー31と接することに伴う騒音の発生をより確実に防止することができる。
ローラー位置切り換え手段の一例であるローラー位置切り換え部61には、全ての第2ローラーの一例であるローラー32を、少なくとも非記録時に第1ローラーの一例であるローラー31から離間させることができる。
位置切り換え部61が、全てのローラー32を、少なくとも非記録時にローラー31から離間させるので、ローラー32がローラー31と接することに伴う騒音の発生を更に確実に防止することができる。
ここで、非記録時には、印刷ジョブの実行中以外、或いは、印刷ジョブの実行中であっても、少なくとも1ページ目の用紙先端がローラー31とローラー32との間に到達するまでの間や、最終ページの用紙後端がローラー31とローラー32との間を抜けた後のこれら時間帯が含まれる。
次に本実施形態において、第1ローラーの一例であるローラー31は、金属軸の外周面に粒子が付着されて成る為、ローラー31にローラー32が接することで上述した騒音が発生し易いが、上述の作用により、上記騒音の発生を抑えることができる。
第2ローラーの一例であるローラー32を、樹脂材料により形成することができる。ローラー32が樹脂材料により形成されているので、ローラー32の外周面を所定の硬度で且つ滑らかに形成することができる。これにより、用紙の斜行を矯正するスキュー取り動作を行うに際して、用紙先端がローラー31とローラー32との間に倣い易く、スキュー取りをより確実に行うことができる。
複数の第2ローラーの一例であるローラー32を、複数種類のサイズの媒体の全てについて、搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部と接する位置に配置することができる。複数のローラー32が、複数種類のサイズの用紙の全てについて、搬送方向と交差する方向である幅方向の両端部と接する位置に配置されているので、用紙のサイズに拘わらず、用紙の端部の浮き上がりを防止して良好な記録結果を得ることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。