JP2012116203A - 媒体送り装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディスク媒体を保持したディスクトレイを送る際、ディスク媒体にローラ痕が発生することを防止することができる媒体送り装置を提供すること。
【解決手段】 媒体送り装置150は、駆動源の動力によって駆動する駆動ローラ(19a)と、該駆動ローラ19aと協働して被送り媒体(P、Q)を送ることが可能であり、被送り媒体(P、Q)の幅方向Xに複数設けられた回動自在な従動ローラ(19b、161、162、163)と、該従動ローラ(19b、161、162、163)の個々の位置を前記駆動ローラ(19a)に対して接離方向へ変位させる従動ローラ位置変位機構200と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、駆動源の動力によって駆動する駆動ローラと、該駆動ローラと協働して被送り媒体を送ることが可能であり、被送り媒体の幅方向に複数設けられた回動自在な従動ローラと、を備えた媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
また、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来では、特許文献1および特許文献2に示す如く、記録装置は、CD−Rを保持したCD−Rトレイおよび用紙を送ることができる媒体送り装置を備えていた。そして、媒体送り装置は、搬送用ローラ対を備えていた。具体的には、該搬送用ローラ対は、モータの動力によって駆動する搬送用駆動ローラと、該搬送用駆動ローラに従動回転する搬送用従動ローラとを有していた。そして、該搬送用従動ローラは、前記搬送用駆動ローラに対して接離移動可能に設けられていた。さらに、該搬送用従動ローラは、前記搬送用駆動ローラに接近する方向へばね力によって付勢されていた。
従って、前記媒体送り装置は、厚みの異なる用紙およびCD−Rトレイを送ることができた。具体的には、CD−Rトレイを送るときは、用紙を送るときと比較して、前記搬送用従動ローラを、前記搬送用駆動ローラに対して離間する方向へ前記ばね力に抗して変位させていた。その結果、前記搬送用ローラ対は、用紙と比較して厚みのあるCD−Rトレイをニップすると共に送り力を発生させて送ることができた。
特開2003−94740号公報 特開2006−198875号公報
しかしながら、前記搬送用従動ローラは、前記CD−Rを接触しながら乗越えるので、前記CD−Rのレーベル面にローラ痕が生じる虞がある。具体的には、前記搬送用従動ローラの油脂が、前記レーベル面に付着することによるローラ痕が生じる虞があった。また、前記搬送用従動ローラの表面の凹凸が、前記レーベル面を傷つけることによるローラ痕が生じる虞があった。またさらに、前記搬送用従動ローラの軸の傾きにより該搬送用従動ローラの端部(角)が、前記レーベル面を傷つけることによるローラ痕が生じる虞があった。
また、前記搬送用従動ローラは、接触しながら前記CD−Rトレイと前記CD−Rとの間を乗越えていた。従って、前記CD−Rトレイと前記搬送用従動ローラとの間の摩擦係数と、前記CD−Rと前記搬送用従動ローラとの間の摩擦係数との差によって、送り量が変化する虞がある。その結果、良好な記録を得ることができない虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、ディスク媒体を保持したディスクトレイを送る際、ディスク媒体にローラ痕が発生することを防止することができる媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体送り装置は、駆動源の動力によって駆動する駆動ローラと、該駆動ローラと協働して被送り媒体を送ることが可能であり、被送り媒体の幅方向に複数設けられた回動自在な従動ローラと、該従動ローラの個々の位置を前記駆動ローラに対して接離方向へ変位させる従動ローラ位置変位機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記媒体送り装置は、前記従動ローラ位置変位機構を備えている。従って、前記幅方向において、左右の前記従動ローラの位置に差を設けることができる。そして、前記駆動ローラおよび前記従動ローラが前記被送り媒体に作用する荷重を、左右において変化させることができる。その結果、左右において、送り力に差を設けて被送り媒体の姿勢をコントロールすることができる。即ち、被送り媒体が送られる際の姿勢を安定させることができる。
また、前記従動ローラの一部である第1群の従動ローラおよび前記駆動ローラによって、被送り媒体をニップして送ることができる。このとき、前記従動ローラの一部である第2群の従動ローラを、被送り媒体から離間させることができる。係る場合、被送り媒体において、第2群の従動ローラと対向する箇所にローラ痕が生じる虞がない。
例えば、ディスク媒体を保持したディスクトレイの幅方向において、前記第1群の従動ローラが該ディスクトレイと対向し、前記第2群の従動ローラがディスク媒体と対向するものとする。そして、前記第1群の従動ローラが前記ディスクトレイと当接し、前記駆動ローラと協働して前記ディスクトレイに送り力を発生させることができる。このとき、前記第2群の従動ローラを前記ディスク媒体から離間する方向へ変位させることができる。その結果、前記ディスク媒体にローラ痕が生じる虞がない。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記従動ローラ位置変位機構は、ディスク媒体を保持したディスク保持トレイを送る際、前記幅方向において、該ディスク保持トレイと対向する前記従動ローラであって前記ディスク媒体のレーベル面と対向しない第1群の前記従動ローラと、前記駆動ローラとを協働させ、前記幅方向において前記レーベル面と対向する第2群の前記従動ローラの位置が、前記第1群の前記従動ローラの位置より前記駆動ローラに対して離間する側となる状態で前記ディスク保持トレイを送ることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記従動ローラ位置変位機構は、ディスク媒体を保持したディスク保持トレイを送る際、前記第2群の従動ローラの位置が、前記第1群の前記従動ローラの位置より前記駆動ローラに対して離間する側となる状態で前記ディスク保持トレイを送る。従って、前記第2群の従動ローラを前記レーベル面から離間させることができる。その結果、前記レーベル面にローラ痕が生じる虞がない。
具体的には、前記従動ローラの油脂が前記レーベル面に付着することによるローラ痕が生じる虞がない。また、前記従動ローラの表面の凹凸が前記レーベル面を傷つける虞がない。またさらに、前記従動ローラの軸の傾きによって該従動ローラの面の端部が前記レーベル面を傷つける虞がない。
また、前記第2群の従動ローラは、前記ディスク保持トレイから前記レーベル面へ跨ぐ虞がない。従って、前記第2群の従動ローラの接触箇所において、摩擦係数が変化する虞がない。その結果、前記ディスク保持トレイの送り量を安定させることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記従動ローラ位置変位機構は、前記ディスク保持トレイの送り方向において、前記第2群の従動ローラが前記レーベル面と対向するときのみ、前記第2群の従動ローラの位置が、前記第1群の前記従動ローラの位置より前記駆動ローラに対して離間する側となり、前記第2群の前記従動ローラが前記レーベル面と対向しないとき、前記第2群の前記従動ローラを前記駆動ローラに接近移動させ、前記第2群の前記従動ローラと、前記駆動ローラとを協働させることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記従動ローラ位置変位機構は、前記ディスク保持トレイの送り方向において、前記第2群の従動ローラが前記レーベル面と対向するときのみ、前記第2群の従動ローラの位置が、前記第1群の前記従動ローラの位置より前記駆動ローラに対して離間する側となる。即ち、前記第2群の従動ローラは、送り方向において前記レーベル面と対向するときのみ、前記離間する方向へ変位する。従って、前記対向しないときにおいて、より確実に送り力を確保することができる。そして、前記駆動ローラと前記ディスク保持トレイとの間において、スリップが生じる虞をより低減することができる。
本発明の第4の態様は、第2または第3の態様において、前記従動ローラ位置変位機構は、前記ディスク保持トレイを該媒体送り装置にセットする際、前記幅方向において、少なくとも前記ディスク保持トレイに対向する前記従動ローラを前記離間する方向へ変位させることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第2または第3の態様と同様の作用効果に加え、前記従動ローラ位置変位機構は、前記ディスク保持トレイを該媒体送り装置にセットする際、前記幅方向において、少なくとも前記ディスク保持トレイに対向する前記従動ローラを前記離間する方向へ変位させる。従って、ユーザは、前記ディスク保持トレイを、容易に媒体送り装置にセットすることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記従動ローラ位置変位機構は、カム部を有し、該カム部によって前記従動ローラの位置を変位させる構成であることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記従動ローラ位置変位機構は、カム部を有し、該カム部によって前記従動ローラの位置を変位させる構成である。従って、容易に前記従動ローラ位置変位機構を構成することができる。
また、前記従動ローラの位置を変位させる際、前記カム部によって微妙な荷重調整を精度良く行うことができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送部と、該搬送部から搬送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記搬送部は、上記第1から第5のいずれかの態様の前記媒体送り装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、前記搬送部は、上記第1から第5のいずれかの態様の前記媒体送り装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第5のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
インクジェットプリンタの外観を示す斜視図。 ケーシングを取り外してインクジェットプリンタの内部構造を示す斜視図。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 CD−Rトレイを送っている様子を示す全体斜視図。 図4の要部を示す拡大斜視図。 本発明に係る従動ローラ位置変位機構の動力伝達を示す斜視図。 CD−Rトレイスタッカの要部とセンサとを示す斜視図。 用紙送りの際のスタッカと従動ローラの位置との関係を示す側面図。 用紙送りの際の従動ローラの位置を示す正面図。 (A)(B)は用紙送りの際の従動ローラの位置を示す側面図。 スタッカを開いた瞬間の従動ローラの位置を示す側面図。 スタッカを開いた後の従動ローラの位置の変位を示す側面図。 CD−Rトレイを挿入する際の従動ローラの位置を示す正面図。 (A)(B)は図13の従動ローラの位置を示す側面図。 CD−Rトレイを送っている最中の従動ローラの位置を示す正面図。 (A)(B)は図15の従動ローラの位置を示す側面図。
以下、本願発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2はハウジングを取り外してインクジェットプリンタの内部構造を示す斜視図である。また図3はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。
尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、図1に示すように液体噴射装置本体、そして記録装置本体の一例であるプリンタ本体3の上方にスキャナ装置4を備えている。プリンタ本体3の前面パネル6の中央に液晶モニタ画面7、その左右に操作ボタン8を備えている。前面パネル6の下方中央部には、デジタルカメラで撮影した写真データが収録されたメモリカード等を挿入するためのメモリカード挿入部9が設けられている。また、このタイプのインクジェットプリンタ100は、パーソナルコンピュータを使用しないでダイレクトに記録が実行でき、コピー機としても使用できる複合機能を有する比較的コンパクトなタイプのインクジェットプリンタである。
また、プリンタ本体3の前面下部には前後方向に着脱自在に給送用カセット30が設けられている。また、該給送用カセット30の上部には図1中、実線で示すように未使用状態ではプリンタ本体3の前面カバーの一部としても機能する排出用スタッカ50が設けられている。尚、該排出用スタッカ50は、図1中、仮想線で示すように使用状態では手前に拡開されて、載置面51を上方に向けた姿勢で使用される。また、液晶モニタ画面7と操作ボタン8の一部及びメモリカード挿入部9は、パーソナルコンピュータに接続しないでダイレクトに記録を実行する場合に使用される部位である。即ち、メモリカード挿入部9に図示しないメモリカードを挿入し、液晶モニタ画面7を見ながら操作ボタン8を操作することによって好みの写真を簡単に家庭に居ながら何枚でも高品質にプリントすることができるようになっている。
また、プリンタ本体3の背面側の上部には、給送部110としての自動給送装置2が設けられている。自動給送装置2は、自動的に被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を連続して給送することのできるように構成されている。また、自動給送装置2は、給送用トレイ5と、ホッパ16と、給送用ローラ14と、分離作用部の一例である図示しないリタードローラないし分離パッド等と、図示しない戻しレバー等とを備えている。
このうち、給送用トレイ5は、用紙Pを複数枚積畳し得るように設けられている。また、ホッパ16は、給送用トレイ5上の用紙Pを給送用ローラ14に向けて押上げるように設けられている。またさらに、給送用ローラ14は、ホッパ16との挟圧送り作用によって給送用トレイ5上の上位の用紙Pをピックアップするように設けられている。また、前記リタードローラないし分離パッド等は、最上位の用紙Pのみが給送されるように重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離することができるように設けられている。またさらに、前記戻しレバー等は、分離された後続の用紙Pを給送用トレイ5上に戻すことができるように設けられている。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の内部構造の概略を説明する。給送用トレイ5は、最も搬送方向上流側に設けられおり、複数枚の用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端縁(エッジ)に当接し、用紙Pの搬送方向(送り方向)となる副走査方向Yへの円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。そして、用紙Pは、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部である図示しないリタードローラ等の分離力を受けて単位数ずつピックアップされて搬送方向下流に向けて給送される。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。検出レバーの下流には、搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送部111としての搬送用ローラ対19が設けられている。このうち、搬送用従動ローラ19bは、ローラホルダ18の下流端部において軸支されている。そして、当該ローラホルダ18は、ホルダ付勢ばね191(図6参照)によって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
そして、搬送用ローラ対19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ポジション26に導かれる。記録ポジション26には、用紙Pに記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録部120としての記録実行手段の主たる構成要素としてキャリッジ10が設けられている。該キャリッジ10は、主走査方向(用紙の幅方向)Xに往復移動可能にキャリッジガイド軸12に軸支されている。また、キャリッジ10は、無端ベルト11によって往復移動されるようになっている。そして、キャリッジ10の下面には、用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を実行する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10には液体カートリッジの一例であるインクカートリッジCが挿着されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して該記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、記録ヘッド13とプラテン28との間において、用紙P等を主走査方向Xと直交する副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作を実行する。また、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作を実行する。このとき、前記搬送する動作と、前記噴射する動作とを相互に繰り返すことによって、用紙P等の記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。
尚、上記ギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化等に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出部130としての排出用ローラ対20が設けられている。排出用ローラ対20は、排出用駆動ローラ20aと、複数の排出用従動ローラ20b、20b、……とによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である。また排出用従動ローラ20b、20b、……近傍の搬送方向上流には、複数の排出用補助従動ローラ22、22、……が設けられている。そして、排出用ローラ対20によって排出された用紙Pは、更に搬送方向下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である上記の排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用従動ローラ20b、20b、……と排出用補助従動ローラ22、22、……は、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、それぞれを保持する排出従動ローラホルダ131(図4参照)によって自由回転可能に軸支されている。また、上記搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置が幾分搬送方向下流側に位置するように配設されている。さらに、上記排出用従動ローラ20b、20b、……は、排出用駆動ローラ20aより軸芯位置が幾分搬送方向上流側に位置するように配設されている。このような配設態様をとることによって、用紙Pは搬送用ローラ対19と排出用ローラ対20との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態が形成される。これにより、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられる。従って、用紙Pの浮き上がりが防止されて正常に記録が実行されるようになっている。
図4に示すのは、CD−Rトレイを送っている様子を示す全体斜視図である。また、図5に示すのは、図4の要部を示す拡大斜視図である。
図4および図5に示す如く、記録装置100は、搬送部111としての媒体送り装置150を備えている。媒体送り装置150は、搬送用駆動ローラ19aと、ローラホルダ18と、従動ローラとを有している。そして、前述したように用紙Pを給送する際、媒体送り装置150は、用紙Pを記録時の給送方向の上流側から下流側へ送るように構成されている。
一方、CD−R(符号R)を保持したCD−RトレイQを送る際、CD−RトレイQは記録時の給送方向下流側(記録装置の前方)にセットされる。具体的には、排出用従動ローラが保持される排出従動ローラホルダ131の下流側から、CD−RトレイQの先端が搬送用従動ローラ19bと対向する位置まで挿入される。従って、CD−RトレイQを一度、記録ヘッド13の上流側へ送った後、下流側へ送るように構成されている。このとき、CD−R(符号R)のラベル面への記録が実行される。
尚、CD−RトレイQを記録時の給送方向下流側にセットするのは、まっすぐな送り経路が必要だからである。言い換えると、用紙P用の搬送経路(給送方向上流側)が曲がっているため、CD−RトレイQを用紙Pと同じ給送用トレイ5にセットしても送ることができないからである。
また、記録装置本体3には、基体部140が設けられている。そして、ローラホルダ18は、詳しくは後述するように基体部140に対して変位可能に設けられている。またさらに、ローラホルダ18は、第1群ホルダ151、151…と、第2群ホルダ152、152…と、第3群ホルダ153、153…とを有する。
このうち、第1群ホルダ151、151…は、幅方向XにおいてCD−RトレイQと対向するが、CD−R(符号R)と対向しない位置に配設されている。また、第2群ホルダ152、152…は、幅方向Xにおいて、CD−R(符号R)と対向する位置に配設されている。またさらに、第3群ホルダ153、153…は、幅方向Xにおいて、CD−RトレイQと対向しない位置に配設されている。
そして、第1群ホルダ151、151…は、搬送用従動ローラ19bとしての第1群従動ローラ161、161…と、第1群従動ローラ161、161…より下流側に配設された第1群補助ローラ171、171…とを備えている。同様に、第2群ホルダ152、152…は、搬送用従動ローラ19bとしての第2群従動ローラ162、162…と、第2群従動ローラ162、162…より下流側に配設された第2群補助ローラ172、172…とを備えている。さらに、第3群ホルダ153、153…は、搬送用従動ローラ19bとしての第3群従動ローラ163、163…と、第3群従動ローラ163、163…より下流側に配設された第3群補助ローラ173、173…とを備えている。
尚、搬送用従動ローラ19bおよび搬送用補助ローラ(171〜173)は、それぞれ二つ一組で一つのローラホルダ18によって保持されている。
詳しい動作については後述するが、媒体送り装置150がCD−RトレイQを上流側および下流側へ送る際、第2群従動ローラ162、162…の位置が第1群従動ローラ161、161…の位置より上方へ位置している。同様に、第2群補助ローラ172、172…の位置が第1群補助ローラ171、171…の位置より上方へ位置している。従って、第2群補助ローラ172、172…および第2群従動ローラ162、162…がCD−R(符号R)のレーベル面Lと接触する虞がない。即ち、該レーベル面Lにおいて、接触によるローラ痕が生じる虞がない。
図6に示すのは、本発明に係る従動ローラ位置変位機構の動力伝達を示す斜視図である。
図6に示す如く、媒体送り装置150は、搬送用従動ローラ19bの位置を変位させる従動ローラ位置変位機構200を備えている。従動ローラ位置変位機構200は、カム用モータ192と、ギア輪列193と、カム軸194と、リフトカム180と、ホルダ付勢ばね191、191…と、ローラホルダ18とを備えている。このうち、カム用モータ192は、制御部によって駆動し、ギア輪列193へ動力を伝達することができるように設けられている。また、ギア輪列193は、カム用モータ192からの動力をカム軸194に伝達することができるように設けられている。
カム軸194には、ローラホルダ18と当接可能な複数のリフトカム180が設けられている。リフトカム180は、第1群カム181、181…と、第2群カム182、182…と、第3群カム183、183…とを有している。このうち、第1群カム181、181…は、第1群ホルダ151、151…と当接可能に設けられている。同様に、第2群カム182、182…は、第2群ホルダ152、152…と当接可能に設けられている。さらに、第3群カム183、183…は、第3群ホルダ153、153…と当接可能に設けられている。
第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…は、それぞれホルダ軸190、190…を有し、ホルダ軸190、190…を支点に基体部140に対して変位可能に設けられている。また、第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…は、複数のホルダ付勢ばね191、191…によってそれぞれ搬送用従動ローラ19bが搬送用駆動ローラ19aへ接近する方向へ付勢されている。
そして、リフトカム180である第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…は、回動することによって、第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…を変位させることができるように構成されている。即ち、第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…と、対応する第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…とのそれぞれの関係は、所謂、カムとカムフォロアとの関係である。
ここで、第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…は、第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…の微細な変位量を調整することができる。従って、搬送用駆動ローラ19aに対する第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…の位置を微調整することができる。即ち、幅方向Xにおいて、搬送用ローラ対19のニップ力の大小を調整することができる。その結果、幅方向Xにおいて、搬送用ローラ対19において生じる送り力の大小を調整することができる。即ち、搬送用ローラ対19によって送られる用紙PやCD−RトレイQの姿勢を制御することが可能である。
尚、第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…を同じカム軸上に設けたが、それぞれ独立したカム軸上に設けてもよいのは勿論である。
図7に示すのは、CD−Rトレイスタッカの要部とセンサとを示す斜視図である。
図7に示す如く、CD−Rトレイスタッカ195は、回動支点196と、当接凸部197とを有している。一方、基体部側には、CD−Rトレイスタッカ195の開閉状態を検出するスタッカ開閉センサ198が設けられている。スタッカ開閉センサ198は、揺動可能なセンサレバー199を備えている。そして、当接凸部197は、CD−Rトレイスタッカ195が開く際にセンサレバー199と当接して反時計方向へ揺動させるように設けられている。また、当接凸部197は、CD−Rトレイスタッカ195が閉じる際にセンサレバー199から離間して時計方向へ揺動させるように設けられている。
図8に示すのは、用紙送りの際のスタッカと従動ローラの位置との関係を示す側面図である。尚、理解を容易にするために基体部は図示しないものとする。また、図9に示すのは、用紙送りの際の従動ローラの位置を示す正面図である。またさらに、図10(A)(B)に示すのは、用紙送りの際の従動ローラの位置を示す側面図である。このうち、図10(A)は第1群ホルダおよび第3群ホルダである。一方、図10(B)は第2群ホルダである。
図8に示す如く、用紙Pが送られる状態では、CD−Rトレイスタッカ195は使用しないので、閉じた状態となる。このとき、CD−Rトレイスタッカ195の当接凸部197は、スタッカ開閉センサ198のセンサレバー199から離間している。この状態がスタッカ開閉センサOFF状態である。
図8〜図10(A)(B)に示す如く、スタッカ開閉センサOFF状態では、用紙Pが送られる状態である。
このとき、第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…は、それぞれ第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…から離間している。従って、ホルダ付勢ばね191、191…の付勢力によって、第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…は、搬送用駆動ローラ19aと当接・押圧した状態となる。その結果、第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…および搬送用駆動ローラ19aは、送られてきた用紙Pをニップして、協働して送ることができる。
ここで、全ての搬送用従動ローラ19bである第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…は搬送用駆動ローラ19aと当接しているので、ホッパ16に載置可能な全サイズの用紙Pを送ることができる。
尚、本実施例において、第1群カム181、181…および第3群カム183、183…は同じ形状である。従って、後述するように第1群ホルダ151、151…および第3群ホルダ153、153…は同じ動きをする。
図11に示すのは、CD−Rトレイスタッカを開いた瞬間の従動ローラの位置を示す側面図である。
図11に示す如く、CD−R(符号R)のレーベル面Lに記録を実行する場合、ユーザは、CD−Rトレイスタッカ195を、回動支点196を支点に反時計方向へ回動させて開く。すると、当接凸部197が、センサレバー199と当接してセンサレバー199を反時計方向へ揺動させる。そして、CD−Rトレイスタッカ195は、図示しない規制部に規制されて図11に示す姿勢で停止する。
このとき、スタッカ開閉センサ198はOFF状態からON状態に切り替わる。そして、スタッカ開閉センサ198から制御部(図示せず)へON状態となった旨の信号が伝達される。
尚、図11に示すのは、CD−Rトレイスタッカ195を開いた瞬間であるので、第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…は、搬送用駆動ローラ19aと当接した状態である。
また、CD−Rトレイスタッカ195を開くと、排出従動ローラホルダ131が連動して上方へ変位する。従って、排出用従動ローラ20bおよび排出用補助従動ローラ22は、排出用駆動ローラ20aから離間移動する。その結果、排出用従動ローラ20bおよび排出用補助従動ローラ22は、CD−R(符号R)のレーベル面LおよびCD−RトレイQと当接する虞がない。即ち、排出用従動ローラ20bおよび排出用補助従動ローラ22が、レーベル面Lに傷を付ける虞がない。
図12に示すのは、スタッカを開いた後の従動ローラの位置の変位を示す側面図である。また、図13に示すのは、CD−Rトレイを挿入する際の従動ローラの位置を示す正面図である。またさらに、図14(A)(B)に示すのは、図13の従動ローラの位置を示す側面図である。このうち、図14(A)は第1群ホルダおよび第3群ホルダである。一方、図14(B)は第2群ホルダである。
図12〜図14(A)(B)に示す如く、スタッカ開閉センサ198から制御部(図示せず)へON状態となった旨の信号が伝達されると、カム用モータ192(図6参照)が駆動する。そして、カム軸194が図12における時計方向へ回動する。従って、第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…は、第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…と当接する。
そして、図14(A)(B)に示す如く、ホルダ軸190、190…を支点に第1群ホルダ151、151…〜第3群ホルダ153、153…を時計方向へ回動させる。このとき、第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…および第1群補助ローラ171、171…〜第3群補助ローラ173、173…は、搬送用駆動ローラ19aから離間する方向である上方へ変位する。
従って、ユーザは、CD−R(符号R)を保持したCD−RトレイQを記録時の送り方向下流側(図中の左側)から挿入して容易にセットすることができる。即ち、第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…および第1群補助ローラ171、171…〜第3群補助ローラ173、173…が、CD−RトレイQのセットの妨げとなる虞がない。
このときの第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…による第1群従動ローラ161、161…〜第3群従動ローラ163、163…および第1群補助ローラ171、171…〜第3群補助ローラ173、173…の上方への変位量は、CD−RトレイQの厚みより大となるのは言うまでもない。
図15に示すのは、CD−Rトレイを送っている最中の従動ローラの位置を示す正面図である。また、図16(A)(B)に示すのは、図15の従動ローラの位置を示す側面図である。このうち、図16(A)は第1群ホルダおよび第3群ホルダである。一方、図16(B)は第2群ホルダである。
図15および図16(A)(B)に示す如く、CD−RトレイQをセットした後、媒体送り装置150がCD−RトレイQを記録時の送り方向上流側(図中の右側)へ送り始めるとき、カム用モータ192が駆動する。具体的には、図16(A)(B)に示す如く、カム軸194が反時計方向へ僅かに回動する。従って、第1群カム181、181…〜第3群カム183、183…は反時計方向へ僅かに回動する。
ここで、第1群カム181、181…および第3群カム183、183…の形状は、第2群カム182、182…の形状と異なるように構成されている。従って、第1群ホルダ151、151…および第3群ホルダ153、153…の動作は、第2群ホルダ152、152…の動作と異なる。
具体的には、第1群ホルダ151、151…および第3群ホルダ153、153…は、ホルダ付勢ばね191、191…の付勢力を受けてホルダ軸190、190…を支点に反時計方向へ回動する。従って、第1群従動ローラ161、161…は、搬送用駆動ローラ19aと協働してCD−RトレイQをニップすることができる。このとき、第1群補助ローラ171、171…もCD−RトレイQと当接する。その結果、搬送用ローラ対19において、CD−RトレイQに対して送り力を発生させることができる。
尚、第3群従動ローラ163、163…は搬送用駆動ローラ19aに接近するが、CD−RトレイQとは対向していないので、第3群従動ローラ163、163…はCD−RトレイQをニップしない。
一方、第2群ホルダ152、152…の姿勢は、殆ど変位しない。即ち、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…がCD−RトレイQから離間したままの状態である。
ここで、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…は、前述したように幅方向Xにおいて、CD−R(符号R)と対向する構成である。
第1群ホルダ151、151…および第3群ホルダ153、153…の姿勢が変位した後、先ず、CD−RトレイQを記録時の送り方向上流側へ送る。そして、CD−R(符号R)のレーベル面Lが記録ヘッド13の上流側へ位置したとき、CD−RトレイQの上流側への送りを停止する。次に、CD−RトレイQを記録時の送り方向下流側へ送り始めると共に記録ヘッド13により記録を開始する。
そして、記録が完了すると共に、CD−RトレイQは、CD−Rトレイスタッカ195まで送られる。従って、ユーザは、記録後のCD−RトレイQを取り出すことができる。この間、第1群従動ローラ161、161…および搬送用駆動ローラ19aが協働することによって、CD−RトレイQに送り力を発生させているので、精度良く確実にCD−RトレイQを上流側および下流側へ送ることができる。
また、媒体送り装置150がCD−RトレイQを送っている最中において、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…がCD−R(符号R)のレーベル面Lと接触する虞がない。その結果、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…の油脂が、レーベル面Lに付着することによるローラ痕が生じる虞がない。また、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…の表面の凹凸が、レーベル面Lを傷つけることによるローラ痕が生じる虞がない。またさらに、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…の軸の傾きにより、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…の端部(角)が、レーベル面Lを傷つけることによるローラ痕が生じる虞がない。
またさらに、媒体送り装置150がCD−RトレイQを送っている最中において、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…が、接触した状態でCD−R(符号R)とCD−RトレイQとの間を乗越える虞がない。従って、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…とCD−R(符号R)との間の摩擦係数μ1と、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…とCD−RトレイQとの間の摩擦係数μ2との差の影響を受ける虞がない。即ち、摩擦係数の変化によって送り力および送り量が変化する虞がない。その結果、送り量を安定させ、良好な記録を実行することができる。
尚、CD−Rトレイスタッカ195を開いてCD−RトレイQをセットする際、第3群従動ローラ163、163…を搬送用駆動ローラ19aから離間するように上方へ変位させたが、必ずしも変位させなくてもよい。少なくとも第1群従動ローラ161、161…および第2群従動ローラ162、162…が上方へ変位すれば、CD−RトレイQをセットすることができるからである。
また、前記セットする際、第3群従動ローラ163、163…を上方へ変位させた場合、その後、CD−RトレイQを上流側および下流側へ送る際、第3群従動ローラ163、163…を下方へ変位させたが、必ずしも変位させなくてもよい。少なくとも第1群従動ローラ161、161…が下方へ変位すれば、送り力を発生させることができるからである。
また、CD−RトレイQをセットした後であって、CD−RトレイQを記録時の送り方向上流側および下流側へ送っている最中において、第2群ホルダ152、152…の姿勢を変位させてもよい。具体的には、第2群従動ローラ162、162…および第2群補助ローラ172、172…が、送り方向Yにおいて、CD−R(符号R)と対向するとき、上方へ変位するように制御する。一方、CD−R(符号R)と対向しないとき、下方へ変位してCD−RトレイQと接触するように制御してもよい。
係る場合、送り力を増大させることができる。CD−RトレイQが大きく重量があり、送り力が必要な場合に有効である。また、搬送用駆動ローラ19aおよび第2群従動ローラ162、162…とCD−RトレイQとの間の摩擦係数が小さく、十分な送り力を確保することが困難な場合に有効である。
本実施形態の媒体送り装置150は、駆動源としての搬送用モータ(図示せず)の動力によって駆動する駆動ローラである搬送用駆動ローラ19aと、搬送用駆動ローラ19aと協働して被送り媒体の一例である用紙PおよびCD−R(符号R)を保持したCD−RトレイQを送ることが可能であり、用紙PおよびCD−R(符号R)を保持したCD−RトレイQの幅方向Xに複数設けられた回動自在な従動ローラである搬送用従動ローラ19bと、搬送用従動ローラ19bの個々の位置を搬送用駆動ローラ19aに対して接離方向へ変位させる従動ローラ位置変位機構200と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、従動ローラ位置変位機構200は、ディスク媒体の一例であるCD−R(符号R)を保持したディスク保持トレイであるCD−RトレイQを送る際、幅方向Xにおいて、CD−RトレイQと対向する搬送用従動ローラ19bであってCD−R(符号R)のレーベル面Lと対向しない第1群の従動ローラである第1群従動ローラ161、161…と、搬送用駆動ローラ19aとを協働させ、幅方向Xにおいてレーベル面Lと対向する第2群の従動ローラである第2群従動ローラ162、162…の位置が、第1群従動ローラ161、161…の位置より搬送用駆動ローラ19aに対して離間する側となる状態でCD−RトレイQを送ることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、従動ローラ位置変位機構200は、CD−RトレイQの送り方向Yにおいて、第2群従動ローラ162、162…がレーベル面Lと対向するときのみ、第2群従動ローラ162、162…の位置が、第1群従動ローラ161、161…の位置より搬送用駆動ローラ19aに対して離間する側となり、第2群従動ローラ162、162…がレーベル面Lと対向しないとき、第2群従動ローラ162、162…を搬送用駆動ローラ19aに接近移動させ、第2群従動ローラ162、162…と、搬送用駆動ローラ19aとを協働させることを特徴とする。
また、本実施形態において、従動ローラ位置変位機構200は、CD−RトレイQを媒体送り装置150にセットする際、幅方向Xにおいて、第1群従動ローラ161、161…、第2群従動ローラ162、162…および第3群従動ローラ163、163…のうち、少なくともCD−RトレイQに対向する搬送用従動ローラ19bである第1群従動ローラ161、161…および第2群従動ローラ162、162…を前記離間する方向へ変位させることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、従動ローラ位置変位機構200は、カム部であるリフトカム180を有し、リフトカム180によって搬送用従動ローラ19bの位置を変位させる構成であることを特徴とする。具体的には、リフトカム180である第1群カム181、181…が、第1群ホルダ151、151…を介して第1群従動ローラ161、161…の位置を変位させる。同様に、第2群カム182、182…が、第2群ホルダ152、152…を介して第2群従動ローラ162、162…の位置を変位させる。さらに、第3群カム183、183…が、第3群ホルダ153、153…を介して第3群従動ローラ163、163…の位置を変位させる。
本実施形態の記録装置100は、被記録媒体の一例である用紙PおよびCD−R(符号R)を保持したCD−RトレイQを搬送する搬送部111と、搬送部111から搬送された用紙PおよびCD−R(符号R)を保持したCD−RトレイQに記録ヘッド13により記録を実行する記録部120と、を備えた記録装置100であって、搬送部111は、媒体送り装置150を備えていることを特徴とする。
尚、本実施例において、ディスク媒体は、CD−Rに限らないのは言うまでもない。CD−RW、DVD+R、DVD+RW、DVD−R、DVD−RW等であってもよい。即ち、レーベル面を有していればよい。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
2 自動給送装置、 3 プリンタ本体(記録装置本体)、4 スキャナ装置、
5 給送用トレイ、 6 前面パネル、7 液晶モニタ画面、8 操作ボタン、
9 メモリカード挿入部、10 キャリッジ、11 無端ベルト、
12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、
15 エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸(給送用ローラの)、
18 ローラホルダ(搬送用従動ローラ用の)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ対、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、
22 排出用補助従動ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、
30 給送用カセット、50 排出用スタッカ、51 載置面、
100 インクジェットプリンタ(記録装置)、110 給送部、111 搬送部、
120 記録部、130 排出部、131 排出従動ローラホルダ、140 基体部、
150 媒体送り装置、151 第1群ホルダ、152 第2群ホルダ、
153 第3群ホルダ、161 第1群従動ローラ、162 第2群従動ローラ、
163 第3群従動ローラ、171 第1群補助ローラ、172 第2群補助ローラ、
173 第3群補助ローラ、180 リフトカム、181 第1群カム、
182 第2群カム、183 第3群カム、190 ホルダ軸、
191 ホルダ付勢ばね、192 カム用モータ、193 ギア輪列、194 カム軸、195 CD−Rトレイスタッカ、196 回動支点、197 当接凸部、
198 スタッカ開閉センサ、199 センサレバー、
200 従動ローラ位置変位機構、L レーベル面、P 用紙(被記録材)、
Q CD−Rトレイ、R CD−R、X 幅方向、Y 送り方向、PG ギャップ

Claims (6)

  1. 駆動源の動力によって駆動する駆動ローラと、
    該駆動ローラと協働して被送り媒体を送ることが可能であり、被送り媒体の幅方向に複数設けられた回動自在な従動ローラと、
    該従動ローラの個々の位置を前記駆動ローラに対して接離方向へ変位させる従動ローラ位置変位機構と、を備えた媒体送り装置。
  2. 請求項1に記載の媒体送り装置において、前記従動ローラ位置変位機構は、ディスク媒体を保持したディスク保持トレイを送る際、
    前記幅方向において、該ディスク保持トレイと対向する前記従動ローラであって前記ディスク媒体のレーベル面と対向しない第1群の前記従動ローラと、前記駆動ローラとを協働させ、
    前記幅方向において前記レーベル面と対向する第2群の前記従動ローラの位置が、前記第1群の前記従動ローラの位置より前記駆動ローラに対して離間する側となる状態で前記ディスク保持トレイを送る媒体送り装置。
  3. 請求項2に記載の媒体送り装置において、前記従動ローラ位置変位機構は、前記ディスク保持トレイの送り方向において、前記第2群の従動ローラが前記レーベル面と対向するときのみ、前記第2群の従動ローラの位置が、前記第1群の前記従動ローラの位置より前記駆動ローラに対して離間する側となり、
    前記第2群の前記従動ローラが前記レーベル面と対向しないとき、前記第2群の前記従動ローラを前記駆動ローラに接近移動させ、前記第2群の前記従動ローラと、前記駆動ローラとを協働させる媒体送り装置。
  4. 請求項2または3に記載の媒体送り装置において、前記従動ローラ位置変位機構は、前記ディスク保持トレイを該媒体送り装置にセットする際、前記幅方向において、少なくとも前記ディスク保持トレイに対向する前記従動ローラを前記離間する方向へ変位させる媒体送り装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の媒体送り装置において、前記従動ローラ位置変位機構は、カム部を有し、該カム部によって前記従動ローラの位置を変位させる構成である媒体送り装置。
  6. 被記録媒体を搬送する搬送部と、
    該搬送部から搬送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記搬送部は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載された前記媒体送り装置を備える記録装置。
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