JP4126567B2 - 排出スタッカ昇降装置の制御方法、排出スタッカ昇降装置、記録装置および液体噴射装置 - Google Patents
排出スタッカ昇降装置の制御方法、排出スタッカ昇降装置、記録装置および液体噴射装置 Download PDFInfo
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Description
ここで、「非剛性媒体」とは、用紙、OHPシート等の可撓性を有した媒体をいう。また、「剛性媒体」とは、CD−Rを取り付けた専用CD−Rトレイ等の殆ど可撓性を有さない媒体をいう。
一方、蓋カバーが閉じた状態を検出することができる構成では、用紙の排出を停止することで、排出ジャムを防止することができる。
また、蓋カバーを兼ねる前記第2排出スタッカを開くためだけに、新たな装置を設ける必要がない。
ここで、「所定値」とは、通常の負荷に値に何らかの異常による負荷が加わった状態であるか否かを判別できる程度に、通常の負荷の値より少しだけ大きい値をいう。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、低速度で前記第1排出スタッカを前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ、前記当接した後、高速度で前記第1の位置へ移動させる。従って、ゆっくり前記第2排出スタッカを開くことができる。このとき、記録装置周囲の部材を破損する虞をより一層低減することができる。
また、蓋カバーを兼ねる前記第2排出スタッカを開くためだけに、新たな装置を設ける必要がない。
本発明の第5の態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記蓋カバー開手段は、前記動力発生部の負荷が所定値を超えたとき、前記第1排出スタッカの前記第1の位置から前記第2の位置側への移動を中断する蓋カバー開中断手段を備えている。従って、排出スタッカ昇降装置内の各部材の破損を防止することができる。また、記録装置周辺の安全対策に有効である。
本発明の第6の態様によれば、第4または第5の態様と同様の作用効果に加え、前記蓋カバー開手段は、低速度で前記第1排出スタッカを前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ、前記当接した後、高速度で前記第1の位置へ移動させるように構成されている。従って、排出スタッカ昇降装置において、前記第3の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様によれば、前記排出部は、上記第4から第6のいずれかの態様の前記排出スタッカ昇降装置を備えているので、記録装置において、上記第4から第6のいずれかの態様の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して設けられる本発明の排出スタッカ昇降装置について図面に基づいて具体的に説明する。
図4〜図6に示すのは、本発明の排出スタッカ昇降装置を示す正面斜視図である。このうち、図4は用紙記録モードにおける第1排出スタッカが第1の位置にある状態であり、図5はCD−R記録モードにおける第1排出スタッカが第2の位置にある状態である。そして、図6は、図5においてCD−Rトレイをセットした状態である。
尚、記録モードの切り替えは、記録情報データが、図示しない制御部へ送られた時点で、制御部が判断して、記録モードの切り替えを行うように設けてもよい。
また、図4〜図6において、図中X方向右側が1桁側であり、左側が80桁側である。
また、第1排出スタッカ500が、搬送方向下流側へ移動するので、CD−RトレイQの重心を支持することの可能である。従って、CD−RトレイQの姿勢を安定させることができる。
図7〜図9に示すのは、本発明に係る排出スタッカ昇降装置への動力伝達を示す概略側面図である。このうち、図7は動力が切断された状態である。そして、図8は排出用駆動ローラの逆転状態で動力が伝達されている状態であり、図9は排出用駆動ローラの正転状態で動力が伝達されている状態である。
また、排出スタッカ昇降装置200は、基体部220と、動力伝達切り替え装置400から伝達された動力を第1排出スタッカ500へ伝達する動力伝達手段210と、第1の位置と第2の位置との間を移動する第1排出スタッカ500とを備えている。
ここで、第1モータは、搬送用駆動ローラ19aおよび給送用ローラ14をも回動させるように構成されている。
図8に示す如く、カム軸302が時計方向へ回動して、弦部301bがレバー当接部303と対向すると、レバー部材304が時計方向へ回動する。そして、スライドバー430が図中左側へ移動する。さらに、スライドバー430の左側への移動に伴って、ロックレバー410が移動するので、遊星ギアホルダ部420は、ロックレバー410の規制から解除される。従って、遊星ギアホルダ部420には、太陽ギア426の回動方向へ回動する力が発生する。このとき、排出用駆動ローラ20aは、用紙Pを上流側へ移動させることができる逆転方向である図中反時計方向へ回動している。そして、太陽ギア426は、排出用駆動ローラ20aと同じ方向へ回動するように設けられている。従って、遊星ギアホルダ部420は、太陽ギア426の回動支点軸425を支点に反時計方向へ回動して、第2遊星ギア424が第1ギア211と当接する。即ち、太陽ギア426の動力が、第2遊星ギア424を介して第1ギア211へ伝達される。このとき、第2遊星ギア424は時計方向へ回動しながら第1ギア211と当接するので、第1ギア211は反時計方向へ回動する。
一方、CD−R記録モードから用紙記録モードへ切り替える際、図7に示す状態からカム軸302が時計方向へ回動して、レバー部材304を図9に示す位置まで時計方向へ回動させる。そして、前述したように、遊星ギアホルダ部420をロックレバー410の規制から解除する。
このとき、図9に示す如く、排出用駆動ローラ20aは、用紙Pを下流側へ移動させることができる正転方向である図中時計方向へ回動している。従って、前述したように太陽ギア426も排出用駆動ローラ20aと同じ方向である時計方向へ回動する。そして、前述したように太陽ギア426は、遊星ギアホルダ部420を時計方向へ回動させる。
続いて、第1排出スタッカ500の第1の位置から第2の位置への移動について説明する。
ここで、第1の位置とは、用紙記録モードにおいて、記録されて排出用駆動ローラ20aによって排出された用紙Pを受け止めることができる位置であって、用紙Pを載置するため、排出用駆動ローラ20aより下方の位置をいう。
一方、第2の位置とは、CD−R記録モードにおいて、記録前のCD−Rを保持したCD−RトレイQを排出用駆動ローラ20aおよび第2排出用従動ローラ503、503からなる排出用ローラ対へ案内し、かつ、排出用駆動ローラ20aおよび第2排出用従動ローラ503、503からなる排出用ローラ対によって排出された記録後のCD−Rを保持したCD−RトレイQを受け止めることができる位置であって、第1排出スタッカ500のCD−Rトレイ案内面523が、排出用駆動ローラ20aの上端と略同じ高さとなる位置をいう。
図10に示す如く、排出スタッカ昇降装置200は、第1の位置と第2の位置との間を移動する第1排出スタッカ500、第1排出スタッカ500の搬送方向下流側に配設された第2排出スタッカ600、基体部側に設けられた排出用駆動ローラ20a、排出用駆動ローラ20aと協働して用紙Pを排出方向へ排出する第1排出用従動ローラ20b、20b、……を備えた排出フレーム部800、排出フレーム部800と第1排出スタッカ500とを連結する連結アーム部700、および排出用駆動ローラ20aの動力を第1排出スタッカ500へ伝達する動力伝達手段210を備えている。
また、第1排出スタッカ500は、主走査方向両側に一対設けられた第6溝部226、226と、主走査方向両側に連結アーム部700と係合する一対の第3溝部223、223とを備えている。そして、一対の第6溝部226、226の一面にはラック227、227が設けられ、前述した一対のピニオン219、219と噛み合うように構成されている。
連結アーム部700は、一端に第1排出スタッカ500の一対の第3溝部223、223に係合・案内される一対の第3突部701、701を備え、他端は排出フレーム部800における第4突部801が設けられた搬送方向下流側と回動自在に連結するように設けられている。
また、以下の説明において、主走査方向に一対設けられた第3突部、第4突部、第5突部、第3溝部、第4溝部および第5溝部については、左右同じ形状であり同期するので、片側のみについて説明するとして、他方側の説明は省略する。
また、第1排出スタッカ500の下流端が上昇すると、ホームポジション検出器230から離間するので、モータのステップ数のカウントが開始される。
このとき、排出フレーム部800は、第4突部801と第4溝部224との係合、および第5突部802と第5溝部225との係合によって案内され搬送方向下流側、かつ、上方へ移動する。そして、排出フレーム部800の移動に伴って、排出フレーム部800に設けられた第1排出用従動ローラ20b、20b、……は、排出用駆動ローラ20aから離間する。
尚、排出フレーム部800の移動に伴って、排出用補助従動ローラ22、22、……(図3参照)も第1排出用従動ローラ20b、20b、……を同じ方向へ移動するように構成されている。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向下流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向下流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向下流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向下流側へ移動する。
ここで、「平行」とは、CD−RトレイQを記録部110へ案内することおよび記録されたCD−RトレイQを受け止めることができる程度に、主走査方向Xおよび搬送方向(Y)に対して、略平行であることをいう。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は、前述したねじりコイルばねの付勢力を受けて、搬送方向上流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は、前述したねじりコイルばねの付勢力を受けて、搬送方向上流側へ移動する。
また、前述したねじりコイルばねの付勢力によって、第1排出スタッカ500がラック227におけるピニオン219と噛み合っている箇所を支点として、第1排出スタッカ500が反時計方向へ回動する力が作用するが、第1排出スタッカ500の第1突部501が基体部220の第1溝部221の下部に押圧されているので、第1排出スタッカ500は、姿勢を精度良く保持することができる。
CD−R記録モードから用紙記録モードへ切り替えると、前述したように図7に示す動力伝達切り替え装置400によって動力伝達が切断された状態から、図9に示す動力伝達が接続された状態となる。このとき、排出用駆動ローラ20aが正転駆動、即ち、太陽ギア426が時計方向へ回動する。そして、太陽ギア426の動力が、動力伝達手段210によってピニオン219まで伝達される。従って、ピニオン219は反時計方向へ回動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向下流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向上流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向上流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向上流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、排出フレーム部800は搬送方向上流側へ移動する。
また、第1排出スタッカ500の移動に伴って、第4突部801と第4溝部224との係合、および第5突部802と第5溝部225との係合によって案内され搬送方向上流側、かつ、下方へ移動する。
また、第4突部801および第5突部802が、それぞれ基体部220の第4溝部224および第5溝部225の搬送方向上流端に度当たることによって、前述したねじりコイルばねの付勢力が、第1排出スタッカ500まで及ばない。
ここで、第1排出スタッカ500は、第1排出スタッカ500の搬送方向下流端が、第2排出スタッカ600の上流端より上流側に位置するまで、搬送方向上流側への平行移動するように設けられている。
図10に示す如く、図11に示す状態からさらにピニオン219が反時計方向へ回動すると、第1排出スタッカ500は、第1突部501を支点に、搬送方向下流端が下降して上流端と下流端との高低差がさらに小さくなるように、時計方向へ回動する。このとき、第1排出スタッカ500が、ホームポジション検出器230に当接する。そして、ホームポジション検出器230が第1排出スタッカ500を検出して第1モータの駆動を停止してピニオン219の回動を停止する。従って、第1排出スタッカ500は、第1の位置に精度良く位置決めされる。
図23〜図25に示すのは、本発明に係る第2排出スタッカの開閉を示す側面図である。このうち、図23は第2排出スタッカが閉まっている状態であり、図24は開く途中の状態であり、図25は開いた状態である。
ここで、蓋カバー検出器810を、第2排出スタッカ600における回動支点であるカバー軸601に対して遠方の箇所と当接するように配設して、蓋カバー検出器810が、第2排出スタッカ600の開いた状態を検出するのに換えて閉じた状態を検出するように構成してもよいのは勿論である。
尚、ユーザが、手動で第2排出スタッカを開閉することができるのは勿論である。
図26に示すのは、本発明に係る第1排出スタッカの第2の位置を示す概略側面図である。また、図26は図6に示す状態の概略側面図でもある。
図26に示す如く、第1排出スタッカ500が第2の位置にあるとき、CD−RトレイQを、CD−Rトレイ案内開口部522からCD−Rトレイ案内面523に沿って挿入する。そして、図6に示すセット位置にセットすると、図26に示すように、CD−RトレイQの搬送方向上流端が、排出用駆動ローラ20aおよび第2排出用従動ローラ503、503によって挟持された状態となる。
尚、CD−Rトレイに換えて用紙を第1排出スタッカのCD−Rトレイ案内開口部のCD−Rトレイ案内面に所謂、手差しセットしてもよいのは勿論である。
上記「第2排出スタッカの開閉について」において第2排出スタッカの開く様子について説明したが、以下、さらに詳しく説明する。
図27に示すのは、排出スタッカ昇降装置の制御方法としての第1蓋カバー開シーケンスを示すチャート図である。また、図28に示すのは、排出スタッカ昇降装置の制御方法としての第2蓋カバー開シーケンスを示すチャート図である。
ここで、第2蓋カバー開シーケンスは、第1蓋カバー開シーケンス中のステップ206およびステップ208の動作を詳しく説明したものである。
ここで、図27中のCD−Rガイドとは、CD−RトレイQをガイドする第1排出スタッカ500をいう(以下、同様)。
S202では、制御部902が、受信したデータがCDRデータか否かを判断する。具体的には、受信したデータが、用紙記録モードにおいて用紙に記録するためのデータか、CD−R記録モードにおいてCD−Rのラベル面に記録するためのデータかを判断する。受信したデータが、CD−Rのラベル面に記録するためのデータである場合は、S203へ進む。一方、用紙に記録するためのデータである場合は、S207へ進む。
ここで、「CDRガイドUP」ボタンは、前面パネル6のいずれかの操作ボタン8である。
また、液晶モニタ画面7に換えて、ユーザが記録情報データを記録装置100へ送信したパソコンのモニタ上に、前記メッセージを表示するように構成してもよいのは勿論である。このとき、「CDRガイドUP」ボタンをパソコンのモニタ上に設けてもよい。係る場合、ユーザは記録装置100の前まで移動する必要がないので、使い勝手がよい。
S206では、S205の指示操作により、「第1排出スタッカUP(A)」を実行する。具体的には、制御部902は、前述したように第1モータを逆転駆動させて、第1排出スタッカ500を第1の位置から第2の位置へ移動させる。このとき、第2排出スタッカ600が閉まった状態であれば、前述したように、第1排出スタッカ500は、第1の位置から第2の位置まで移動する途中に第2排出スタッカ600を当接・押圧して第2排出スタッカ600を開くことができる。一方、第2排出スタッカ600が既に開いている状態であれば、第1排出スタッカ500は、第2排出スタッカ600と当接せずにそのまま第2の位置まで移動する。そして、第1蓋カバー開シーケンスを終了する。
尚、S206の「第1排出スタッカUP(A)」のより詳しい動作制御については、後述する第2蓋カバー開シーケンスにおいて説明する。
S208では、制御部902は、「第1排出スタッカUP(B)」を実行する。具体定期には、第1排出スタッカ500を第2の位置側へ移動させる。具体的には、制御部902は、前述したように第1モータを逆転駆動させて、第1排出スタッカ500を第1の位置から第2の位置側へ移動させる。このとき、第2排出スタッカ600が閉まった状態であるので、前述したように、第1排出スタッカ500は、第1の位置から第2の位置側へ移動する際に第2排出スタッカ600を当接・押圧して第2排出スタッカ600を開くことができる。
そして、第1蓋カバー開シーケンスを終了する。
Feed)」は搬送を意味する。
S301では、制御部902は、PGフラグ=4(CDR)にセットする。具体的には、制御部902は、前述した記録部ギャップ調整装置300のカム軸302を回動するため、第2モータへ第2モータを駆動させる信号を送信する。そして、次のステップへ進む。
S302では、記録部ギャップ調整装置300を作動させて、前述したように動力伝達切り替え装置400のロックレバー410が遊星ギアホルダ部420の姿勢規制を解除する。即ち、第1モータが駆動すると共に第1ギア211への動力伝達が接続される状態となる。そして、次のステップへ進む。
S304では、制御部902は、PF逆転、PFモータCCWを実行する。具体的には、制御部902は、第1モータを逆転駆動させて、搬送用駆動ローラ19aおよび排出用駆動ローラ20aを逆転駆動させる。このとき、第1モータの駆動速度は、低速度であるので、搬送用駆動ローラ19aおよび排出用駆動ローラ20aは低速度で駆動する。そして、次のステップへ進む。
S306では、制御部902は、第1モータの負荷の値が所定値を超えているか否かを判断する。判断の仕方については、例えば、第1モータの電流値が所定値を超えているか否かで判断することができる。そして、制御部902が、第1モータの負荷の値が所定値を超えていると判断した場合は、S320へ進む。一方、所定値を超えていないと判断した場合は、S307へ進む。
S309では、制御部902は、PF逆転、PFモータCCWを実行する。具体的には、制御部902は、第1モータを低速度で逆転駆動させて、搬送用駆動ローラ19aおよび排出用駆動ローラ20aを低速度で逆転駆動させる。即ち、第1排出スタッカ500は、第1の位置側から第2の位置側へ低速度で移動する。そして、次のステップへ進む。
S311では、制御部902は、第1モータの負荷の値が所定値を超えているか否かを判断する。そして、制御部902が、第1モータの負荷の値が所定値を超えていると判断した場合は、S320へ進む。一方、所定値を超えていないと判断した場合は、S312へ進む。
S314では、制御部902は、PF正転、PFモータCWを実行する。具体的には、制御部902は、第1モータを「20step」だけ高速で正転駆動させて、第2遊星ギア424を第1ギア211から離間させる。そして、次のステップへ進む。
S316では、記録部ギャップ調整装置300を作動させて、前述したように動力伝達切り替え装置400のロックレバー410が遊星ギアホルダ部420の姿勢を規制する。即ち、第1モータの動力よって駆動する太陽ギア426から第1ギア211への動力伝達が切断された状態となる。その後、カム軸302が回動してCD−R記録モードのPGに調整される。そして、第2蓋カバー開シーケンスを終了する。
S321では、制御部902は、CDRガイドDOWNを実行する。具体的には、制御部902は、第1モータを正転駆動させて、第1排出スタッカ500がどこに位置するかにかかわらず、強制的に第1排出スタッカ500を第1の位置まで移動させる。そして、次のステップへ進む。
S322では、制御部902は、ERROR表示を実行する。具体的には、制御部902は、記録装置本体3の液晶モニタ画面7に「用紙を取り除いて下さい」、「CDRガイドUPボタンを押して下さい」の旨のメッセージを表示する。即ち、ユーザに第1排出スタッカ上、第1排出スタッカ500の下流側、または第2排出スタッカ600の回動範囲にあると思われる用紙Pまたは他の障害物を取り除くように指示する。そして、ユーザが、取り除いた後、「CDRガイドUP」ボタンを押すことによって、制御部902は、第1排出スタッカ500を第2の位置側へ移動させる。このとき、S306、またはS311から第2蓋カバー開シーケンスに復帰する。
S332では、制御部902は、ERROR表示を実行する。具体的には、制御部902は、記録装置本体3の液晶モニタ画面7に「用紙を取り除いて下さい」、「CDRガイドUPボタンを押して下さい」の旨のメッセージを表示する。そして、ユーザが、取り除いた後、「CDRガイドUP」ボタンを押すことによって、制御部902は、第1排出スタッカ500を第2の位置側へ移動させる。このとき、制御部902が、動力伝達切り替え装置400の動力伝達が接続状態でないと判断した場合、即ち、ロックレバー410による遊星ギアホルダの姿勢規制を解除する動作が失敗したと判断した場合、ユーザが、「CDRガイドUP」ボタンを押すことによって、S301から第2蓋カバー開シーケンスに復帰する。
S312では、制御部902は、カウントしている第1モータのステップ数が前述したS206の「第1排出スタッカUP(A)」における「73200step」に換えて「所定step」を超えているか否かを判断する。ここで、「所定step」は、図25に示す如く、第1排出スタッカ500が第2排出スタッカ600と当接・押圧することができるステップ数である。即ち、制御部902は、第1排出スタッカ500の位置が図14および図25に示す位置に達しているか否かを判断する。そして、制御部902が、第1排出スタッカ500の位置が図14および図25に示す位置に達していると判断した場合、S313へ進む。一方、制御部902が、第1排出スタッカ500の位置が図14および図25に示す位置に達していないと判断した場合、S309へ戻る。
S314では、制御部902は、PF正転、PFモータCWを実行する。具体的には、制御部902は、前述したS206の「第1排出スタッカUP(A)」における「20step」に換えて第1排出スタッカが第1の位置まで移動するまで第1モータを正転駆動させて、搬送用駆動ローラ19aおよび排出用駆動ローラ20aを正転駆動させる。このとき、第1モータの駆動速度は、高速度であるので、搬送用駆動ローラ19aおよび排出用駆動ローラ20aは高速度で駆動する。即ち、第1排出スタッカ500は、第2の位置側から第1の位置側へ高速度で移動する。そして、第1排出スタッカ500は、ホームポジション検出器230と当接する。このとき、制御部902は、ホームポジション検出器230によって、第1排出スタッカ500の位置を把握して第1排出スタッカ500を第1の位置まで移動し停止する。そして、次のステップへ進む。
S316では、記録部ギャップ調整装置300を作動させて、前述したように動力伝達切り替え装置400のロックレバー410が遊星ギアホルダ部420の姿勢を規制する。即ち、第1モータの動力よって駆動する太陽ギア426から第1ギア211への動力伝達が切断された状態となる。その後、カム軸302が回動して元の用紙記録モードのPGに調整される。そして、第2蓋カバー開シーケンスを終了する。
尚、S208の「第1排出スタッカUP(B)」におけるS320〜S332は、S206の「第1排出スタッカUP(A)」におけるS320〜S332と同じであるので、その説明は省略する。ここで、「第1排出スタッカUP(B)」を「第1排出スタッカUP(A)」と同じ動作にして、第1排出スタッカを第2の位置まで移動させてもよい。係る場合、用紙を第1排出スタッカのCD−Rトレイ案内開口部に、所謂、手差しセットするときに使い勝手がよく、有効である。
またさらに、第2蓋カバー開シーケンスは、低速度で第1排出スタッカ500を前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ(S304、S309)、前記当接した後、高速度で前記第1の位置へ移動させる(S208の「第1排出スタッカUP(B)」におけるS314)ことを特徴とする。
また、蓋カバー開手段820は、低速度で第1排出スタッカ500を前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ(S304、S309)、前記当接した後、高速度で第1の位置へ移動させる(S208の「第1排出スタッカUP(B)」におけるS314)ように構成されていることを特徴とする。
5 給送用トレイ、 6 前面パネル、7 液晶モニタ画面、8 操作ボタン、
9 メモリカード挿入部、10 キャリッジ、11 無端ベルト、
12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、
15 エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸(給送用ローラの)、
18 ローラホルダ(搬送用従動ローラ用の)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 第1排出用従動ローラ、
22 排出用補助従動ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、
30 給送用カセット、50 排出用スタッカ、51 載置面、
100 インクジェットプリンタ(記録装置)、110 記録部、120 排出部、
200 排出スタッカ昇降装置、210 動力伝達手段、211 第1ギア、
212 第2ギア、213 第3ギア、214 第4ギア、215 第5ギア、
216 第6ギア、217 第7ギア、218 第8ギア、219 ピニオン、
220 基体部、221 第1溝部、222 第2溝部、223 第3溝部、
224 第4溝部、225 第5溝部、226 第6溝部、227 ラック、
228 姿勢規制部、230 ホームポジション検出器、250 カバー規制部、
260 載置開口部、270 動力伝達シャフト、300 記録部ギャップ調整装置、
301 PG調整カム部、301a 弧部、301b 弦部、302 カム軸、
303 レバー当接部、304 レバー部材、305 レバー軸、
400 動力伝達切り替え装置、410 ロックレバー、420 遊星ギアホルダ部、
423 第1遊星ギア、424 第2遊星ギア、425 回動支点軸(太陽ギアの)、
426 太陽ギア、430 スライドバー、431 バーガイド、
500 第1排出スタッカ、501 第1突部、502 揺動軸、
503 第2排出用従動ローラ、504 第2突部、510 第1載置部、
520 当接面、521 当接突部、522 CD−Rトレイ案内開口部、
523 CD−Rトレイ案内面、600 第2排出スタッカ、601 カバー軸、
610 第2載置部、700 連結アーム部、701 第3突部、
800 排出フレーム部、801 第4突部、802 第5突部、
810 蓋カバー検出器、820 蓋カバー開手段、830 蓋カバー開中断手段、
902 制御部、C インクカートリッジ、P 用紙(被記録材)、Q CD−Rトレイ、
X 主走査方向、Y 副走査方向、PG ギャップ
Claims (8)
- 記録部に設けられた記録ヘッドからインクを吐出して第1の媒体および第2の媒体へ記録する記録装置において記録された第1の媒体を載置する第1の位置、および第1の媒体と第2の媒体とを記録部へ案内し、かつ、記録された第1の媒体と第2の媒体とを受け止める第2の位置へ、記録装置に設けられた動力発生部によって移動する第1排出スタッカを備えた排出スタッカ昇降装置の制御方法であって、
前記第1の位置における前記第1排出スタッカの記録時の搬送方向下流側には、該第1排出スタッカと共に第1の媒体を載置し、第1の媒体および第2の媒体が排出される載置開口部を開閉する蓋カバーを兼ねる第2排出スタッカが配設され、
第1の媒体への記録を開始する際、蓋カバー検出器によって、前記第2排出スタッカの開閉の検出し、
該第2排出スタッカが閉じた状態を検出した場合、前記第1排出スタッカの前記第1の位置から前記第2の位置側への移動を実行し、前記第1排出スタッカと前記第2排出スタッカとを当接・押圧させて該第2排出スタッカを開けるように構成されていることを特徴とする排出スタッカ昇降装置の制御方法。 - 請求項1において、前記動力発生部の負荷が所定値を超えたと判断したとき、前記第1排出スタッカの前記第1の位置から前記第2の位置側への移動を中断させることを特徴とする排出スタッカ昇降装置の制御方法。
- 請求項1または2において、低速度で前記第1排出スタッカを前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ、前記当接した後、高速度で前記第1の位置へ移動させることを特徴とする排出スタッカ昇降装置の制御方法。
- 記録部に設けられた記録ヘッドからインクを吐出して第1の媒体および第2の媒体へ記録する記録装置において記録された第1の媒体を載置する第1の位置、および第1の媒体と第2の媒体とを記録部へ案内し、かつ、記録された第1の媒体と第2の媒体とを受け止める第2の位置へ、記録装置に設けられた動力発生部によって移動する第1排出スタッカを備えた排出スタッカ昇降装置であって、
前記第1の位置における前記第1排出スタッカの記録時の搬送方向下流側に設けられ、該第1排出スタッカと共に第1の媒体を載置し、第1の媒体および第2の媒体が排出される載置開口部を開閉する蓋カバーを兼ねる第2排出スタッカと、
該第2排出スタッカの閉じた状態を検出する蓋カバー検出器と、
閉じた状態の前記第2排出スタッカを開ける蓋カバー開手段とを備え、
該蓋カバー開手段は、前記第1排出スタッカを前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ、前記第1排出スタッカが前記第2排出スタッカと当接・押圧して該第2排出スタッカを開けるように構成されていることを特徴とする排出スタッカ昇降装置。 - 請求項4において、前記蓋カバー開手段は、前記動力発生部の負荷が所定値を超えたとき、前記第1排出スタッカの前記第1の位置から前記第2の位置側への移動を中断する蓋カバー開中断手段を備えていることを特徴とする排出スタッカ昇降装置。
- 請求項4または5において、前記蓋カバー開手段は、低速度で前記第1排出スタッカを前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ、前記当接した後、高速度で前記第1の位置へ移動させるように構成されていることを特徴とする排出スタッカ昇降装置。
- 記録ヘッドにより被記録媒体に記録を実行する記録部と、
該記録部から被記録媒体を搬送方向下流側へ排出する排出部とを備えた記録装置であって、
該排出部は、請求項4乃至6のいずれか1項に記載された前記排出スタッカ昇降装置を備えていることを特徴とする記録装置。 - 液体噴射部に設けられた液体噴射ヘッドから液体を第1の媒体および第2の媒体へ噴射する液体噴射装置において液体が噴射された第1の媒体を載置する第1の位置、および第1の媒体と第2の媒体とを液体噴射部へ案内し、かつ、液体が噴射された第1の媒体と第2の媒体とを受け止める第2の位置へ、液体噴射装置に設けられた動力発生部によって移動する第1排出スタッカを備えた排出スタッカ昇降装置を備えた液体噴射装置であって、
前記第1の位置における前記第1排出スタッカの液体噴射時の搬送方向下流側に設けられ、該第1排出スタッカと共に第1の媒体を載置し、第1の媒体および第2の媒体が排出される載置開口部を開閉する蓋カバーを兼ねる第2排出スタッカと、
該第2排出スタッカの閉じた状態を検出する蓋カバー検出器と、
閉じた状態の前記第2排出スタッカを開ける蓋カバー開手段とを備え、
該蓋カバー開手段は、前記第1排出スタッカを前記第1の位置から前記第2の位置側へ移動させ、前記第1排出スタッカが前記第2排出スタッカと当接・押圧して該第2排出スタッカを開けるように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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