JP2014185592A - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒部分の熱膨張の許容と水滴の浸入防止を図りつつ、製造を容易化することのできるエンジンの排気装置を提供する。
【解決手段】触媒保持筒19の上流側の端縁の内周に排気管14の下流側の端縁を嵌入する。触媒保持筒19の下流側の端縁は軸方向に変位可能にする。触媒保持筒19の上流側の端縁の外周に触媒ケース20の上流側の端縁を嵌合する。触媒ケース20の上流側の端面を、触媒保持筒19上で触媒保持筒19の上流側の端面に対して下流側にずらして配置する。触媒ケース20の上流側の端面と、触媒保持筒19の上流側の端面と、排気管14の下流側の外周面とを単一の溶接にて固定する。
【選択図】図4

Description

この発明は、排気管の下流側に排気ガスを浄化するための触媒が設けられたエンジンの排気装置に関するものである。
エンジンの排気装置として、排気ガスを浄化するための触媒が排気管の下流側に配置されたものが知られている。この排気装置は、触媒が金属製の触媒保持筒の内部に保持され、その触媒保持筒の上流側の端縁が排気管の下流側の端縁に結合されるとともに、触媒保持筒の下流側が排気マフラーに連通している。この種の排気装置は、触媒が排気管の下流側で排気ガスの高熱に晒されるため、触媒の熱膨張によって周囲の部品に応力が生じ易くなる。このため、触媒の熱膨張による応力発生を抑制できるようにした排気装置が案出されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1に記載の排気装置は、触媒を内部に保持する金属製の触媒保持筒を長手方向の前後で分割し、その分割部分で触媒の熱膨張を許容するようになっている。
特許文献2に記載の排気装置は、排気管の下流側の端縁に、触媒保持筒とその触媒保持筒の外側を覆う略筒状の触媒ケースが接続され、触媒ケースの下流側の端縁が排気マフラーの外郭部に接続されるとともに、排気マフラーの排気導入管が触媒保持筒の下流側の端縁に摺動自在に嵌合されている。この排気装置の場合、触媒と触媒保持筒の熱膨張は、触媒保持筒の下流側の端縁が排気導入管上で摺動することによって許容され、触媒保持筒は触媒ケースによって保護される。
特許第3242489号公報 特開2010−209815号公報
しかし、特許文献1に記載の排気装置は、触媒保持筒が前後で分割された構造とされているため、その分割部分から排気管内に水滴が浸入する可能性が生じ、錆発生の防止対策を施さなければならない。
また、特許文献2に記載の排気装置は、触媒保持筒の外側が触媒ケースによって覆われることから、排気管内への水滴の浸入が防止されるようになるものの、排気管の下流側の端縁に触媒保持筒を溶接し、それとは別に触媒ケースの上流側の端縁を排気管の下流側の端縁に溶接しなければならなくなる。このため、製造時の溶接工程が増えて製造効率が低下するとともに、工程数の増加による部品コストの高騰を招くことが懸念される。
そこでこの発明は、触媒部分の熱膨張の許容と水滴の浸入防止を図りつつ、製造を容易化することのできるエンジンの排気装置を提供しようとするものである。
この発明に係るエンジンの排気装置では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、エンジンに接続される排気管(14)と、当該排気管(14)から流れる排気ガスを浄化する触媒(18)と、当該触媒(18)を内部に保持するとともに、下流側の端縁の軸方向変位を許容された状態で上流側の端縁が前記排気管(14)の下流側の端縁に結合される触媒保持筒(19)と、前記触媒保持筒(19)の外側を覆った状態で上流側の端縁が前記排気管(14)の下流側の端縁に結合される略筒状の触媒ケース(20)と、を備えたエンジンの排気装置において、前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の内周に前記排気管(14)の下流側の端縁が嵌入されるとともに、前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の外周に前記触媒ケース(20)の上流側の端縁が嵌合され、前記触媒ケース(20)の上流側の端面(20a)が、前記触媒保持筒(19)上で当該触媒保持筒(19)の上流側の端面(19a)に対して下流側にずらして配置され、前記触媒ケース(20)の上流側の端面(20a)と、前記触媒保持筒(19)の上流側の端面(19a)と、前記排気管(14)の下流側の端縁の外周面とが単一の溶接にて固定されていることを特徴とするものである。
これにより、排気管(14)と触媒保持筒(19)と触媒ケース(20)の三部品の溶接が一工程で行われることになる。この結果、溶接個所と溶接工数が削減される。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るエンジンの排気装置において、前記排気管(14)の下流側の端縁が、その外径を前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の内径と一致させるように拡径され、前記触媒ケース(20)の上流側の端縁の内径が、前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の外径と一致するように縮径されていることを特徴とするものである。
これにより、触媒保持筒(19)の内径と外径に対応させて、排気管(14)の下流側の端縁と触媒ケース(20)の上流側の端縁の外径が調整される。この結果、触媒(18)側の断面積に影響を与えずに、触媒保持筒(19)の上流側の端縁に排気管(14)と触媒ケース(20)を適切に嵌合させることが可能になる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係るエンジンの排気装置において、前記触媒ケース(20)の下流側の端縁が、前記触媒保持筒(19)の下流側に配置される排気マフラー(13)の上流側の端縁に直接結合されていることを特徴とするものである。
これにより、触媒ケース(20)と排気マフラー(13)が一部品として構成され、触媒ケース(20)から排気マフラー(13)に亙る部位を小型化することが可能になる。
請求項4に係る発明は、請求項3に係るエンジンの排気装置において、前記触媒保持筒(19)の下流側の端縁には、前記触媒ケース(20)の内部に突出した前記排気マフラー(13)の排気導入管(13B)を摺動自在に案内するガイド筒(21)が結合されていることを特徴とするものである。
この場合、ガイド筒(21)が触媒ケース(20)に保持されないため、触媒(18)の熱膨張時にガイド筒(21)に変形や負荷が生じなくなる。
請求項5に係る発明は、請求項4に係るエンジンの排気装置において、前記ガイド筒(21)の上流側の端縁が、その外径を前記触媒保持筒(19)の下流側の端縁の内径と一致させるように拡径され、前記ガイド筒(21)の上流側の端縁が、前記触媒保持筒(19)の下流側の端縁の内周に嵌合され、前記触媒保持筒(19)の下流側の端面(19b)と前記ガイド筒(21)の上流側の端縁の外周面との間が溶接固定されていることを特徴とするものである。
これにより、触媒保持筒(19)の下流側の端縁の内径に対応させて、ガイド筒(21)の上流側の端縁の外径が調整される。この結果、触媒(18)側の断面積に影響を与えずに、触媒保持筒(19)の下流側の端縁にガイド筒(21)を適切に嵌合させることが可能になる。また、触媒保持筒(19)は、下流側の端面(19b)のみでガイド筒(21)の上流側の端縁の外周面に溶接固定した場合に、下流方向の熱膨張がガイド筒(21)によって許容されるようになる。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に係るエンジンの排気装置において、前記排気管(14)は、外パイプ(16A)の内側に内パイプ(16B)が接合された二重管構造の主要管部(16)と、当該主要管部(16)の下流側に配置されて前記触媒保持筒(19)と前記触媒ケース(20)に溶接固定される一重管構造の中継管部(17)と、を備え、前記中継管部(17)が、その下流側の端縁を排気マフラー(13)の延出方向にほぼ沿う方向に向けるように湾曲していることを特徴とするものである。
この場合、排気管(14)の下流端の触媒保持筒(19)や触媒ケース(20)と接続される部位が曲げ形成の容易な一重管構造の中継管部(17)によって構成されているため、排気管(14)の下流端を排気マフラー(13)の望ましい延出角度に容易に適応させることが可能になる。
請求項7に係る発明は、請求項6に係るエンジンの排気装置において、前記主要管部(16)の内パイプ(16B)の下流側の端縁は、前記外パイプ(16A)の下流側の端面(16Aa)から外側に延出しており、前記外パイプ(16A)の下流側の端面(16Aa)から外側に延出した前記内パイプ(16B)の下流側の端縁の外周面には、前記中継管部(17)の上流側の端縁が嵌合され、前記外パイプ(16A)の下流側の端面(16Aa)と前記中継管部(17)の上流側の端面(17a)とは、前記内パイプ(16B)の外周上で隙間を開けて対峙して配置され、前記内パイプ(16B)の外周面とともに単一の溶接にて固定されていることを特徴とするのである。
これにより、主要管部(16)の外パイプ(16A)と内パイプ(16B)と中継管部(17)の三部材の溶接が一工程で行わることとなる。この結果、溶接個所と溶接工数が削減される。
請求項8に係る発明は、請求項7に係るエンジンの排気装置において、前記内パイプ(16B)の下流側の端縁が、その外径を前記外パイプ(16A)の下流側の端縁の内径と一致させるように拡径されていることを特徴とするものである。
これにより、外パイプ(16A)の下流側の端縁が、外径を一定にしたまま中継管部(17)と結合されることになるため、排気管(14)の主要管部(16)から中継管部(17)に亙る領域の剛性を高く維持することが可能になる。
この発明によれば、触媒保持筒が外側を触媒ケースで覆われた状態で排気管の下流端に一体化されるとともに、触媒保持筒の下流端の軸方向変位が許容されているため、触媒部分の熱膨張を許容しつつ外部からの触媒部分への水滴の浸入を防止でき、しかも、触媒ケースの上流側の端面と、触媒保持筒の上流側の端面と、排気管の下流側の端縁の外周面とが単一の溶接にて固定されることから、溶接作業の簡素化を図ることができる。
この発明の一実施形態の自動二輪車の側面図である。 この発明の一実施形態の上面図である。 この発明の一実施形態の側面図である。 図3のA−A断面に対応する断面図である。 図4のB部の拡大図である。 図4のC部の拡大図である。 図4のD部の拡大図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図中の矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、この実施形態の排気装置100を適用した自動二輪車1を示す図である。
この自動二輪車1は、図示しないステアリングシャフトを回動可能に保持するヘッドパイプ3に、ヘッドパイプ3から車体後部下方に向かって延出する一対のメインフレーム4と、ヘッドパイプ3から下方に向かって延出するダウンフレーム2とが結合されている。
ステアリングシャフトには、図示しない上下のブリッジ部材を介して、操舵用のバーハンドル5と、前輪Wfを回転可能に支持する一対のフロントフォーク6とが連結されている。一対のメインフレーム4の後部は下方に向かって屈曲し、その屈曲領域にシート7を支持するシートレール8が連結されている。また、メインフレーム4の屈曲領域から下方に延出する領域には、車体後方側に向かって延出するスイングアーム9が揺動可能に支持されている。スイングアーム9の後部には後輪Wrが回転可能に支持されている。一方、メインフレーム4とダウンフレーム2の間には、エンジンEと変速機Mが一体ブロックとして構成されたエンジンユニット10が取り付けられ、メインフレーム4の上方側には燃料タンク11が取り付けられている。変速機Mの出力軸は、図示しないチェーンを介して後輪Wrに動力伝達可能に連係されている。
エンジンEのシリンダヘッド12には、エアクリーナを含む図示しない吸気装置が接続されるとともに、排気マフラー13を含む排気装置100が接続されている。この自動二輪車1のエンジンEは単気筒のエンジンであり、シリンダヘッド12には図示しない吸気管と排気管14が各1本ずつ接続されている。
図2,図3は、排気装置100の全体を示す図である。
排気装置100は、エンジンEのシリンダヘッド12の前面側から下方に屈曲した後にエンジンユニット10の前部下方位置から車体後方側に屈曲して延出する排気管14と、エンジンユニット10の後部下方位置で排気管14の下流端に接続される触媒収容部15と、触媒収容部15の下流端に接続されて後輪Wrの側方位置から後斜め上方に延出する排気マフラー13と、を備えている。
図4は、排気装置の内部構造を示す図であり、図5,図6,図7は、図4のB部,C部,D部をそれぞれ拡大して示した図である。
排気管14は、シリンダヘッド12に接続される上流端から触媒収容部15に近接する位置まで延出する二重管構造の主要管部16と、主要管部16と触媒収容部15を接続する一重管構造の中継管部17と、を備えている。主要管部16は、排気管14の外壁をなす外パイプ16Aと、長手方向の両端縁において、外パイプ16Aの内面に接合される内パイプ16Bと、から成り、内パイプ16Bの内側部分が排気ガスの流通路とされている。内パイプ16Bには、図示しない複数の貫通孔が形成されており、外パイプ16Aと内パイプ16Bの間に形成された空間部は、排気音を低減するための膨張室として機能するようになっている。
中継管部17は、主要管部16の外パイプ16Aと同外径に形成され、主要管部16と中継管部17の外面は長手方向でほぼ連続している。主要管部16の内パイプ16B及び外パイプ16Aと、中継管部17をなすパイプ材とは溶接によって相互に結合されるが、これらの溶接については後に詳述する。
触媒収容部15は、排気ガスを浄化するための触媒18(触媒担体)と、触媒18を保持する円筒状の触媒保持筒19と、触媒保持筒19の外周側を覆う円筒状の触媒ケース20と、を備えている。ここで、触媒18は、例えば、ハニカム状のメタル担体に、白金、ロジウム、パラジウム等の触媒貴金属を担持させて構成されたものである。
触媒保持筒19は、金属製の円筒部材によって構成され、その内周側に触媒18が取り付けられるとともに、上流側の端縁が排気管14の中継管部17の下流側の端縁に嵌合状態で連結されている。また、触媒保持筒19の下流側の端縁には、金属製のガイド筒21が同軸に連結されている。
また、触媒ケース20は、金属製の円筒部材によって構成され、その上流側の端縁が触媒保持筒19の上流側の端縁に結合されるとともに、下流側の端縁が排気マフラー13の外筒部13Aの上流側の端縁に結合されている。
排気マフラー13は、外筒部13Aの内側から排気導入管13Bが前方に延出しており、その排気導入管13Bの前端部がガイド筒21の下流側の縁部に摺動自在に嵌入されている。排気マフラー13には、触媒保持筒19内を通過した排気ガスが排気導入管13Bを通して導入される。
ここで、排気管14の下流側の端縁と触媒収容部15とは、以下のようにして結合されている。
即ち、図4,図5に示すように、触媒保持筒19の上流側の端縁の内周部には、排気管14の中継管部17の下流側の端縁が嵌入され、触媒保持筒19の上流側の端縁の外周面には、触媒ケース20の上流側の端縁が嵌合されている。このとき、触媒ケース20の上流側の端面20aは、触媒保持筒19の外周上において、触媒保持筒19の上流側の端面19aに対して所定量下流側にずらして配置される。そして、こうしてずらして配置された触媒保持筒19の端面19aと触媒ケース20の端面20aは、中継管部17の下流側の端縁の外周面に対して単一の溶接にて固定される。この溶接は、中継管部17と触媒ケース20の外周の全域亙って行われる。したがって、中継管部17(排気管14)、触媒保持筒19、触媒ケース20の三部材は一つの溶接工程によって同時に固定される。
中継管部17と触媒保持筒19と触媒ケース20の三部材は上述のようにして固定されているが、この実施形態の場合、触媒保持筒19の径を一定に維持したまま、中継管部17(排気管14)の下流側の端縁が、その外径を触媒保持筒19の内径と一致させるように拡径されるとともに、触媒ケース20の上流側の端縁が、その内径を触媒保持筒19の外径と一致させるように縮径されている。
このようにした場合、触媒18側の断面積に影響を与えずに、触媒保持筒19の上流側の端縁に中継管部17と触媒ケース20を適切に嵌合させることが可能になる。
また、触媒ケース20の下流側の端縁は、図4,図6に示すように、排気マフラー13の外筒部13Aの上流側の端面に溶接によって固定されている。この固定に際しては、触媒ケース20の下流側の端面20bと、排気マフラー13側の外筒部13Aの端面13Aaとの突き合わせ部の内周側に、排気導入管13Bを保持する保持部材22の筒状壁22aを嵌入する。この状態において、触媒ケース20の端面20bと外筒部13Aの端面13Aaの間に隙間を作り、その隙間部分で溶接を行うことにより、触媒ケース20、排気マフラー13の外筒部13A、保持部材22の三者が一溶接によって同時に固定される。
こうして触媒ケース20の端部に排気マフラー13の外筒部13Aが一体に固定されることにより、触媒ケース20と排気マフラー13を一部品として構成でき、触媒収容部15から排気マフラー13に亙る部位を小型化することができる。
また、触媒保持筒19の下流側の端縁の内周側には、図4,図7に示すように、ガイド筒21の上流側の端縁が嵌入され、両者がその状態で溶接固定されている。この場合、触媒保持筒19側の内径を一定に維持したまま、ガイド筒21の上流側の端縁が、その外径を触媒保持筒19の内径と一致させるように拡径され、ガイド筒21の上流側の端縁が触媒保持筒19の下流側の端縁に嵌入された状態において、触媒保持筒19の下流側の端面19bがガイド筒21の外周面に溶接固定される。
このようにした場合、触媒18側の断面積に影響を与えずに、触媒保持筒19の下流側の端縁にガイド筒21を適切に嵌合させることが可能になる。
また、このようにしてガイド筒21が触媒保持筒19のみに固定されると、ガイド筒21が触媒ケース20側に保持されないことから、触媒18の熱膨張時にガイド筒21に変形や負荷が生じなくなる。
さらに、この実施形態のように、触媒保持筒19が下流側の端面19bのみでガイド筒21の外周面に溶接固定されるようにした場合には、触媒保持筒19が下流側の端面19bよりも上流側の複数ヶ所でガイド筒21に溶接される場合に比較して、触媒保持筒19の軸方向の熱膨張がガイド筒21によって阻害されなくなり、各部に不要な応力が作用しにくくなる。
一方、排気管14については、図4,図5に示すように、主要管部16の内パイプ16Bの下流側の端縁が、外パイプ16Aの下流側の端面から外側に突出しており、その内パイプ16Bの突出領域の外周面に、中継管部17の上流側の端縁が嵌合されている。外パイプ16Aの下流側の端面16Aaと中継管部17の上流側の端面17aとは、内パイプ16Bの突出領域の外周上で隙間を開けて対峙して配置される。この状態において、隙間部分で溶接を行うことにより、外パイプ16Aの端面16Aaと中継管部17の端面17aが内パイプ16Bの外周面に固定される。この結果、外パイプ16A、内パイプ16B、中継管部17の三部材が一溶接によって同時に固定される。
こうして、内パイプ16Bと外パイプ16Aに固定された排気管14の中継管部17は、触媒収容部15の触媒保持筒19と触媒ケース20に接続されるが、中継管部17は、曲げ形成の容易な一重管構造であるため、排気マフラー13の望ましい延出角度に合わせて曲げを容易に設定することができる。
また、この実施形態においては、排気管14の内パイプ16Bと外パイプ16Aの嵌合と溶接に際しては、内パイプ16Bの下流側の端縁が、その外径を前記外パイプ16Aの下流側の端縁の内径と一致させるように拡径されている。このため、外パイプ16Aの下流側の端縁は、外径を縮径することなく中継管部17に一体に結合されている。
したがって、この実施形態の場合、排気管14の主要管部16から中継管部17に亙る領域の剛性を高く維持することができる。
以上のように、この実施形態の排気装置100においては、排気管14に連結される触媒保持筒19の外側が触媒ケース20によって覆われ、触媒保持筒19の下流側の端縁が触媒ケース20や排気導入管13Bに対して軸方向に変位可能とされているため、触媒18及び触媒保持筒19の熱膨張を許容しつつ外部からの触媒部分への水滴の浸入を防止することができる。このため、触媒部分の熱膨張に伴う排気装置100内の各部の応力の発生を防止することができるとともに、排気装置100内部の錆の発生も未然に防止することができる。
そして、この実施形態の排気装置100においては、触媒ケース20の上流側の端面20aと、触媒保持筒19の上流側の端面19aと、排気管14の中継管部17の外周面とが単一の溶接にて固定されるため、溶接個所と溶接工数を削減して製造の容易化を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
13…排気マフラー
13B…排気導入管
14…排気管
16…主要管部
16A…外パイプ
16Aa…端面
16B…内パイプ
17…中継管部
17a…端面
18…触媒
19…触媒保持筒
19a…端面
19b…端面
20…触媒ケース
20a…端面
21…ガイド筒
100…排気装置

Claims (8)

  1. エンジンに接続される排気管(14)と、
    当該排気管(14)から流れる排気ガスを浄化する触媒(18)と、
    当該触媒(18)を内部に保持するとともに、下流側の端縁の軸方向変位を許容された状態で上流側の端縁が前記排気管(14)の下流側の端縁に結合される触媒保持筒(19)と、
    前記触媒保持筒(19)の外側を覆った状態で上流側の端縁が前記排気管(14)の下流側の端縁に結合される略筒状の触媒ケース(20)と、を備えたエンジンの排気装置において、
    前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の内周に前記排気管(14)の下流側の端縁が嵌入されるとともに、前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の外周に前記触媒ケース(20)の上流側の端縁が嵌合され、
    前記触媒ケース(20)の上流側の端面(20a)が、前記触媒保持筒(19)上で当該触媒保持筒(19)の上流側の端面(19a)に対して下流側にずらして配置され、
    前記触媒ケース(20)の上流側の端面(20a)と、前記触媒保持筒(19)の上流側の端面(19a)と、前記排気管(14)の下流側の端縁の外周面とが単一の溶接にて固定されていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 前記排気管(14)の下流側の端縁が、その外径を前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の内径と一致させるように拡径され、前記触媒ケース(20)の上流側の端縁の内径が、前記触媒保持筒(19)の上流側の端縁の外径と一致するように縮径されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気装置。
  3. 前記触媒ケース(20)の下流側の端縁が、前記触媒保持筒(19)の下流側に配置される排気マフラー(13)の上流側の端縁に直接結合されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの排気装置。
  4. 前記触媒保持筒(19)の下流側の端縁には、前記触媒ケース(20)の内部に突出した前記排気マフラー(13)の排気導入管(13B)を摺動自在に案内するガイド筒(21)が結合されていることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの排気装置。
  5. 前記ガイド筒(21)の上流側の端縁が、その外径を前記触媒保持筒(19)の下流側の端縁の内径と一致させるように拡径され、
    前記ガイド筒(21)の上流側の端縁が、前記触媒保持筒(19)の下流側の端縁の内周に嵌合され、前記触媒保持筒(19)の下流側の端面(19b)と前記ガイド筒(21)の上流側の端縁の外周面との間が溶接固定されていることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの排気装置。
  6. 前記排気管(14)は、
    外パイプ(16A)の内側に内パイプ(16B)が接合された二重管構造の主要管部(16)と、
    当該主要管部(16)の下流側に配置されて前記触媒保持筒(19)と前記触媒ケース(20)に溶接固定される一重管構造の中継管部(17)と、を備え、
    前記中継管部(17)が、その下流側の端縁を排気マフラー(13)の延出方向にほぼ沿う方向に向けるように湾曲していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置。
  7. 前記主要管部(16)の内パイプ(16B)の下流側の端縁は、前記外パイプ(16A)の下流側の端面(16Aa)から外側に延出しており、
    前記外パイプ(16A)の下流側の端面(16Aa)から外側に延出した前記内パイプ(16B)の下流側の端縁の外周面には、前記中継管部(17)の上流側の端縁が嵌合され、
    前記外パイプ(16A)の下流側の端面(16Aa)と前記中継管部(17)の上流側の端面(17a)とは、前記内パイプ(16B)の外周上で隙間を開けて対峙して配置され、前記内パイプ(16B)の外周面とともに単一の溶接にて固定されていることを特徴とする請求項6に記載のエンジンの排気装置。
  8. 前記内パイプ(16B)の下流側の端縁が、その外径を前記外パイプ(16A)の下流側の端縁の内径と一致させるように拡径されていることを特徴とする請求項7に記載のエンジンの排気装置。
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