JP6318101B2 - 車両用排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用排気装置の改良に関する。
車両用排気装置は、通常、エンジンから延びる排気管と、この排気管の下流側に接続されるマフラーとから構成される。車両用排気装置では、広いエンジン回転領域にわたってエンジン能力を十分に発揮させるために、排気ガスが排気装置の排気管を通過する際の排気慣性を利用することがある。
排気管の全長を長くとって、排気慣性を高めるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1(図1、3)参照。)。
特許文献1の図1、3に示すように、エンジン(E)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)の上部構成要素であるシリンダヘッド(19)は前傾している。このシリンダヘッド(19)から2本の排気管(21)が前方に延び、次いで、シリンダヘッド(19)に沿って下方に延び車両後方へ延びた後、エンジン(E)の後下方に設けられるマフラー(23)へ連結される。このマフラー(23)(以下、「消音器(23)」と言う。)に、排気ガスを浄化する触媒コンバータ(53)(以下、「触媒(53)」と言う。)が内蔵される。
排気慣性を高めるために、排気管を長くする手段及び/又は排気管の内径を細くする等の手段が知られている。特許文献1の技術によれば、車両前面視で、排気管(21)は、3つの曲がり部(21a、21b、21c)を有し、これらの曲がり部(21a、21b、21c)にて排気管長をかせぎ、排気慣性を高めている。
ところで、触媒(53)は、エンジン(E)の後下方に設けられる消音器(23)に内蔵されており、エンジン(E)の排気ポートから離間している。かかる構造では、たとえば、始動直後において、触媒(53)の温度が上がり難くなる場合があるため、触媒(53)を早期に機能させるという点で改良の余地があった。
エンジンの排気ポートの近傍に、触媒が配置されれば、触媒を早期に機能させ易くなり好適であるが、排気慣性を高めるための触媒及び排気管の構造などに制約が生じる。
触媒が内燃機関の排気ポートに近接配置される車両の排気装置において、所定の浄化機能をもたせつつ、排気慣性を高めることができる技術が望まれる。
特開2006−348883公報
本発明は、触媒が内燃機関の排気ポートに近接配置される車両用排気装置において、所定の浄化機能をもたせつつ、排気慣性を高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1〜に係る発明は、車両に搭載された内燃機関の排気ポートに接続され排気経路を構成し、この排気経路に排気ガスを浄化する触媒が収容支持される外側管と、この外側管に比べ外径が小さい管部材であり前記外側管の内側に収容される内側管とが含まれている触媒付き排気管を備えた車両用排気装置において、前記外側管の内径は、前記排気ポートの内径に比べ大きく、前記内側管の下流端は、前記外側管の経路途中で開放されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、外側管は屈曲部を有し、内側管の下流端部は、外側管の屈曲開始点よりも下流側に位置することを特徴とする。
請求項に係る発明では、排気管は、内側管を外側管の上流端から挿入した後に、内側管の上流端部を外側管に固定して、片持ち支持させるように構成したことを特徴とする。
請求項に係る発明では、内側管は、屈曲部のない直線状を呈する直線部を構成要素とすることを特徴とする。
請求項10に係る発明では、内側管は絞り部を有し、この絞り部より下流側に位置する内径は、排気ポートの内径以下であることを特徴とする。
請求項に係る発明では、外側管は屈曲部を有し、内側管の中心軸は、外側管の中心軸に対して、屈曲部の内周側に寄せて配置され、内側管の壁面と外側管の外周側壁面との間隔は、内側管の壁面と外側管の内周側壁面との間隔以上であることを特徴とする。
請求項に係る発明では、外側管は屈曲部を有し、内側管は絞り部を有し、内側管の中心軸は、絞り部より上流側においては外側管の中心軸と同軸であり、絞り部より下流側においては外側管の屈曲部の内周側に寄せて配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明では、外側管は屈曲部を有し、内側管の中心軸は、少なくとも外側管の屈曲開始点に至るまでは外側管の中心軸と同軸であり、内側管は、屈曲開始点より上流側でその流路断面を円形状とし、屈曲開始点より下流側でその流路断面を円形状の一部を扁平させた非円形状若しくは楕円状に変形させたことを特徴とする。
請求項1に係る発明は、内側管の下流端部において、外側管の中心軸と内側管の中心軸とが交差することを特徴とする。
請求項に係る発明は、外側管は屈曲部を有し、内側管の中心軸は、外側管の中心軸に対して、屈曲部の外周側に寄せて配置され、内側管の下流端面を外側管の屈曲部の内周方向に臨ませたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、内側管は絞り部を有し、内側管の中心軸は、絞り部より上流側においては外側管の中心軸と同軸であり、絞り部より下流側においては外側管の屈曲部の外側に外周側に寄せて配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、内側管の下流端部に形成される下流端面は、外側管の屈曲開始点よりも下流側に位置すると共に、下流端面は、内側管の軸直角断面に対し傾斜して形成され、内側管のうち外側管の屈曲部の外周よりの部位の長さは、内側管のうち外側管の屈曲部の内周よりの部位の長さよりも短いことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、排気管は、筒状の経路を有し排気ポートに接続される接続部材を備え、内側管の上流端部および外側管の上流端部は、接続部材の内周壁部に溶接されることを特徴とする。
請求項1〜に係る発明では、外側管に触媒が収容されている排気装置において、外側管の内径を排気ポートの内径に比べ大きく構成し、外側管の内側に内側管を収容した。この内側管の下流端は、外側管の経路途中で開放されている。
従来、排気経路に触媒を配置する場合、所定の浄化性能を確保するため、触媒の大きさや触媒ケースとその周辺部品との配置関係などを考慮する必要があり、排気経路の外径、長さに制約が生じていた。
この点、本発明では、外側管に触媒が配置されている排気装置において、外側管の内径よりも内径が小さな内側管の下流端は、外側管の経路途中で開放されている。エンジンの排気ポートから排出された排気ガスは、内側管を通り、内側管の下流端から外側管へ開放される。新たに設けた内側管に排気ガスを通過させるようにしたので、触媒ケースと周辺部品との配置関係に影響を与えることなく、排気慣性が高められる。結果、所定の浄化性能が得られ、排気慣性を高められるので、内燃機関の出力特性を好ましい特性に設定することができる。
請求項に係る発明では、内側管の下流端部は、外側管の屈曲開始点よりも下流側に位置する。これにより、流路面積の小さな内側管を所定長さ確保し易くなるので、排気慣性をさらに向上させることができる。
請求項に係る発明では、排気管は、内側管の上流端部を外側管に固定して、片持ち支持させるように構成した。外側管に内側管を挿入し、この内側管の上流端部を溶接固定させ片持ち支持させたので、両端支持する構造に比べて、溶接に係る費用を低く抑えつつ、排気管の排気慣性を向上させることができる。
請求項に係る発明では、内側管は直線状に延びる直線部を構成要素とするため、この直線部で排気抵抗を小さく抑えることができる。これにより、排気慣性を高めることができる。排気慣性が高まれば、排気ガスを効率良く外へ排出させることができる。
請求項10に係る発明では、絞り部より下流側に位置する内側管の内径は、排気ポートの内径以下に設定される。排気ガスの流路面積が小さくなるため、排気ガスの流速が速くなる。従って、排気慣性を一層高めることができる。
請求項に係る発明では、外側管は屈曲部を有し、この屈曲部の内周側に寄せて内側管が配置される。内側管の中心軸を内周側に寄せたので、内側管の下流端から排出された排気ガスの量のうち、外側管の外周側壁面に当たる量を減らすことができる。これにより、排気ガスをより円滑に流すことができる。
請求項に係る発明では、内側管は絞り部を有し、この絞り部の下流側で外側管は屈曲部を有し、この屈曲部の内周側に寄せて内側管が配置される。排気ポートから排出された排気ガスは、絞り部と屈曲部とにより段階的に屈曲部の内周側に寄せられることにより、排気経路内を流れる排気ガスを効率よく外に排出することができる。
請求項に係る発明では、内側管は、外側管の屈曲開始点より下流側でその流路断面において円形の一部を扁平させた非円形状若しくは楕円状に変形させた。内側管を変形させない場合に比べ、内側管と外側管間のクリアランスを大きく確保できる。結果、内側管と外側管間の熱影響を低く抑えることができる。
請求項1に係る発明では、内側管の下流端部で、外側管の中心軸と内側管の中心軸とが交差する。これにより、排気ガスの流れが妨げられ難くなる。結果、排気慣性をさらに向上させることができる。
請求項に係る発明では、屈曲部を有する外側管に、内側管の中心軸が外側管の中心軸に対して、屈曲部の外周側に寄せて配置される。外側管の屈曲部の外周側に寄せて内側管を配置したので、内側管の排気管長を長く確保することができる。また、内側管の下流端面が外側管の屈曲部の内周方向に臨むように内側管を配設したので、屈曲部の向きに沿って排気ガスが流れ易くなる。結果、内側管の排気管長を長く確保しつつ、屈曲部近傍における排気ガスの流れをより円滑なものにできる。
請求項1に係る発明では、内側管は絞り部を有し、この絞り部より下流側においては外側管の屈曲部の外周側に寄せて配置される。屈曲部近傍で、内側管は屈曲部の外周側に寄せて配置されるので、内側管を屈曲部の外周側に寄せて配置しない場合に比べて、内側管の下流端面と外側管の屈曲部の内周側とのクリアランスを大きく確保できる。結果、屈曲部近傍での排気ガスが内側管から外側管へ円滑にガイドさせ易くでき、排気効率を高めることができる。
請求項に係る発明では、内側管の下流端面は、内側管のうち外側管の屈曲部の外周よりの部位の長さが、内側管のうち外側管の屈曲部の内周よりの部位の長さよりも短くなるように傾斜して形成されている。すなわち、内側管の下流端面は、屈曲部の外周に相当する部位から逃げるように配設されるため、内側管の下流端面と外側管の屈曲部の外周間のクリアランスを大きく確保することができる。
請求項1に係る発明では、内側管の上流端部および外側管の上流端部は、略同一位置で接続部材の内周壁部に合わせて溶接される。内側管と外側管とは一度に接続部材の内周壁部に溶接可能となるので、加工工数を削減することができる。
本発明に係る自動二輪車の右側面図である。 本発明に係る排気装置の右側面図である。 本発明に係る排気装置の左側面図である。 図3の4−4線断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図5において内側管と外側管の寸法関係を説明する図である。 図3の7−7線断面図であって触媒付き排気管の断面図である。 実施例2に係る車両用排気装置の要部断面図である。 図8の作用説明図である。 実施例3に係る車両用排気装置の要部断面図である。 図10の11(a)−11(a)線断面図及び図10の11(b)−11(b)線断面図である。 図10の変形例図である。 図12の13(a)−13(a)線断面図及び図12の13(b)−13(b)線断面図である。 実施例4に係る車両用排気装置の要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部に前輪13を操向可能に支持する前輪操舵部15と、この前輪操舵部15の後方で車体フレーム11に懸架される駆動源としての内燃機関17と、この内燃機関17の後方で車体フレーム11に後輪14を揺動可能に支持する後輪懸架部16と、前輪操舵部15の後方で車体フレーム11に前後に取付けられる燃料タンク18及びシート19とを備え、このシート19に乗員が跨って座る鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、前輪操舵部15を操向自在に支持するヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21から車両後方斜め下方へ若干傾斜して延びた後、下方へ屈曲する下方屈曲部22を形成しながら下方へ延びて内燃機関17及び燃料タンク18を支持するメインフレーム23と、同じくヘッドパイプ21から車幅方向中心を車両後方斜め下方へ延びているダウンフレーム24と、メインフレーム23の下方屈曲部22から車両後方へ延びて途中上方へ屈曲する上方屈曲部27を形成しながら車両後方へ延びてシート19を支持するシートレール26と、シートレール26の上方屈曲部27とメインフレーム23との間に渡したサポートフレーム28とを主要素とする。
前輪操舵部15は、操向ハンドル31と、この操向ハンドル31から所定のキャスタ角をもって下方へ延びているフロントフォーク32と、このフロントフォーク32の下端に回転自在に支持される前輪13とを構成要素とする。後輪懸架部16は、メインフレーム23の下部から車両後方へ延びるスイングアーム33と、このスイングアーム33の後端に回転自在に支持される後輪14と、スイングアーム33とシートレール26間に渡されるリヤクッション34とを構成要素とする。
内燃機関17は、クランクケース37と、このクランクケース37の上面から僅かに前傾して上方へ延びているシリンダ部38と、このシリンダ部38の後壁38bに形成した吸気ポート42(図2参照)に連結される吸気装置39と、シリンダ部38の前壁38aに形成される排気ポート41(図2参照)に連結される排気装置40とからなる。クランクケース37の前部がダウンフレーム24の下部に設けた前部ハンガ43に取付けられ、クランクケース37の後部がメインフレーム23の下部に設けた後部ハンガ44に取付けられることで車体フレーム11に内燃機関17が懸架される。ダウンフレーム24に、内燃機関17をガードするガードフレーム45が取付けられる。
次に、排気装置について詳細に説明する。
自動二輪車10に搭載されている排気装置40は、シリンダ部38の前壁38aから前方に延びた後、下方に屈曲しクランクケース37に沿って斜め後下方に延び、次いでクランクケース37の下端に沿って後方へ延びている排気管47と、この排気管47の途中に介在されクランクケース37の前方に位置する触媒ユニット48と、排気管47の後端部から挿入接続されスイングアーム33が延びる方向に沿ってスイングアーム33と略同一高さで延びている消音器49とからなる。排気装置40の長さ方向中間部に、この排気装置40を車両側の後部ハンガ44に取付けるステー部材51が設けられている。排気装置40は、触媒付き排気管47を備えている。
図2及び図3に示すように、車両としての自動二輪車に搭載されている内燃機関17に、排気装置40が連結されている。排気装置40は、内燃機関17の排気ポート41に接続され排気経路52を構成する。この排気経路52は、排気管47と、この排気管47の下流側に接続した消音器49とから構成される。排気経路52の途中に触媒53が設けられている。
排気ポート41から延びる排気管47は、上流側排気管35と、この上流側排気管35の後端に連結される下流側排気管36とからなる。上流側排気管35と下流側排気管36とは溶接にて接合されている。上流側排気管35の途中に、触媒53が介在され、この触媒53で上流側排気管35は、上流管部55と下流管部56とに分割されている。下流側排気管36の下流端には消音器49が連結される。
排気ポート41から排出された排気ガスは、上流側排気管35を流れ、この上流側排気管35の途中に介在された触媒53を通過し、上流側排気管35の下流端に接続される下流側排気管36を通過し、この下流側排気管36の下流端に接続される消音器49を通過し外へ排出される。
上流側排気管35の上流端35には、取付フランジ58が設けられている。取付フランジ58は、上流側排気管35の上流端を排気ポート41に合わせた位置でシリンダ部38に当接され、締結部材59を介してシリンダ部38の前壁38aに排気装置40の一端を固定する部材である。
次の図4〜6では、上流側排気管の上流側端部の詳細な構造について説明する。
図4に示すように、上流側排気管35の上流端は、上流側排気管35の外側を構成する外側管61と、この外側管61に比べ外径が小さい管部材であり外側管61の内側に収容される内側管62とからなる2重管構造である。内側管62は、屈曲部のない直線状を呈する直線部(内側管直線部70)を構成要素とする。内側管62の下流端は、外側管61の経路途中で開放されている。
外側管61は、排気ガスの流れる方向で、上流から下流に向け一定の内径を維持しながら延びる外側管第1直線部63と、この外側管第1直線部63の下流端から徐々に拡径する外側管拡径部65と、この外側管拡径部65の下流端から一定の内径を維持しながら延びる外側管第2直線部64とを有する。
内側管62は、上流から下流に向け一定の内径を維持しながら延びる内側管第1直線部67と、この内側管第1直線部67の下流端から徐々に縮径する絞り部68と、この絞り部68の下流端から一定の内径を維持しながら延びる内側管第2直線部69とを有する。
このような外側管61の上流端と内側管62の上流端は、筒状の経路を有する接続部材71に接続される。接続部材71は、その上流端に筒状の経路を有するものであり、排気ポート41(図2参照)に接続される。排気管47は、接続部材71を備えている。
接続部材71の内周壁部71uには、予め、外側管61の上流端部61a(縁)と内側管62の上流端部62a(縁)とが連続するように溶接されている。内周壁部71uに、外側管61の縁61aと内側管62の縁62aとが連続するように配置されることで、内側管62と外側管61とは一度に接続部材71の内周壁部71uに溶接可能となる。結果、加工工数を削減することができる。
次に、接続部材71の下流端の外周面71gが、外側管拡径部65に挿嵌された取付フランジ58の一側の面58aへすみ肉溶接されることで、上流側排気管35に取付フランジ58と接続部材71とが一体化される。
図5に示すように、内側管62の絞り部68は、上側の壁には形成されているが、下側の壁には形成されていない。従って、絞り部68の下流側に延びている内側管62の軸中心Juの位置と外側管61の軸中心Jsの位置とは一致せず異なる位置にある。詳細には、内側管62の軸中心Juは、外側管61の軸中心Jsより下方に位置する。
接続部材71の筒状内径部(内周壁部71u)には、予め、内側管62が外側管61の上流端部61aから挿入され、外側管61の上流端(縁61a)と内側管62の上流端(縁62a)とが共に溶接されている。すなわち、内側管62の上流端部62aおよび外側管61の上流端部61aは、接続部材71の内周壁部71uに溶接される。内側管62は、片持ち支持されている。このような取付フランジ58と外側管61と内側管62とが一体化されている接続部材71の一端71aが、内燃機関17の排気ポート41にガスケット73を介して当接され、取付フランジ58に開けた孔74(図4参照)に、締結部材59(図2参照)を挿入・締結されることで、排気管47の上流端がシリンダ部38に取付けられる。
次に、排気ポート、外側管及び内側管の寸法関係等について詳細に説明する。
図6に示すように、外側管第2直線部64の下流端64bから下流側へ、下方へ屈曲する屈曲部66が延びている。外側管61の内径(Ds1)は、排気ポート41の内径(De)に比べ大きくなるようにした(De<Ds1)。また、内側管62の絞り部68より下流側に位置する内側管第2直線部69の内径(Du1)は、排気ポート41の内径(De)以下に設定されている(Du1≦De)。
外側管61は屈曲部66を有する。また、内側管62は絞り部68を有し、内側管62の中心軸(Ju)は、絞り部68より上流側においては外側管61の中心軸(Js)と同軸であり、絞り部68より下流側においては外側管61の屈曲部66の内周側に寄せて配置される。加えて、内側管62の下流端部62bは、外側管61の屈曲部66が開始する屈曲開始点75よりも下流側に位置する。また、内側管62の下流端部62bにおいて、外側管61の中心軸(Js)と内側管62の中心軸(Ju)とが交差する交差点60が設けられている。
外側管61は屈曲部66を有し、内側管62の中心軸(Ju)は、外側管61の中心軸(Js)に対して、屈曲部66の内周側に寄せて配置され、内側管62の壁部と外側管61の外周側壁部77との間隔(k1)は、内側管62の壁部と外側管61の内周側壁部78との間隔(k2)以上に形成されている(k2≦k1)。
次に、上流側排気管に収容されている触媒及び周辺部の詳細構造について説明する。以下の図中において、白抜き矢印は、排気ガスの流れる方向を示す。
図7に示すように、上流側排気管35は、触媒53が備えられている触媒付き排気管47Aである。上流側排気管35は、触媒53が収容される触媒外筒81と、この触媒外筒81より上流側に位置する上流管部55と、触媒外筒81より下流側に位置する下流管部56とを備える。上流管部55と下流管部56は、各々、別部材で構成されている。触媒53の外側は、カバー部材82で覆われている。
触媒付き排気管47Aにおいて、触媒ユニット48は、排気ガスを浄化する触媒53と、この触媒53を保持する円筒状の触媒外筒81と、触媒53の外側を覆うカバー部材82とからなる。触媒53は、円柱状のハニカム構造を有する。カバー部材82は、触媒外筒81の軸方向に沿って延び一端82aの近傍にカバー縮径部83及び他端82bの近傍にカバー拡径部84を有し触媒外筒81の外方を所定の隙間をもたせながら触媒53及び触媒外筒81を囲っている。
触媒外筒81の上流側の内周面81buに、上流管部55が挿入され、触媒外筒81の下流側の内周面81auに下流管部56が挿入されている。上流管部55の外周面にカバー部材82の他端82b(上端)が溶接され、下流管部56の外周面にカバー部材82の一端82a(下端)が溶接される。詳細には、カバー部材82の他端82a(後端)は、触媒外筒81の一端81a(後端)に溶接されると共に、下流管部56の外周面に溶接される。
カバー部材82の一端82b(前端)が、上流管部55に溶接される部分を第1溶接部85とし、カバー部材82の他端57a(後端)が、下流管部56に溶接される部分を第2溶接部86とする。第2溶接部86は、触媒外筒81の一端81a(後端)とカバー部材82の間を溶接する溶接部と、触媒外筒81の一端81a(後端)と下流管部56との間を溶接する溶接部とが連続している部分である。なお、触媒外筒81の他端81b(前端)は、上流管部55にスライド可能に支持される。これにより、触媒外筒81に発生する変形を逃がすことができる。
ここで、触媒53の下端と第2溶接部86との距離(B1)は、触媒53の上端と第1溶接部85との距離(A1)との距離に比べ小さい(B1<A1)。上流管部55及び下流管部56は、いずれも単管であり、上流管部55の外径(D1)と、下流管部56の外径(D2)及び触媒外筒81の外径(Ds)は略同一である。
以上に述べた排気装置の作用を次に述べる。
図3及び図6を併せて参照し、上流側排気管35の構成要素である上流管部55と下流管部56との間に、触媒53を含む触媒ユニット48が介在されている排気装置40において、上流管部55に相当する外側管61の内径(Ds1)を排気ポート41の内径(De)に比べ大きく構成し(De<Ds1)、外側管61の内側に内側管62を収容した。この内側管62の下流端は、外側管61の経路途中で開放されている。
従来、排気経路に排気ガスを浄化する触媒を配置する場合、所定の浄化性能を確保するため、触媒の温度を速やかに高める必要がある。そのための手段の1つに、排気経路の流路面積を大きくして、温度の高くなった排気ガスを大量に流すことが考えられる。しかし、排気経路の流路面積を大きくすると、排気ガスの流速が遅くなり、排気ガスの排気慣性は低下する。排気慣性の低下により排気ガスが効率よく外へ排出され難くなり、排気効率が低下する場合がある。このように、排気ガスの浄化性能と排気効率とを両立させようとすると、触媒の大きさや触媒ケースとその周辺部品との配置関係などを考慮する必要があり、排気経路の外径、長さに制約が生じる可能性があった。
この点、本発明では、外側管61に触媒53が配置されている排気装置40において、外側管61の内径(De)よりも内径(Du1)が小さな内側管62の下流端は、外側管61の経路途中で開放されている。内燃機関の排気ポート41から排出された排気ガスは、内側管62を通り、内側管62の下流端から上流管部55に相当する外側管61へ開放される。新たに設けた内側管62に排気ガスを通過させるようにしたので、触媒ケース(カバー部材82)と周辺部品との配置関係に影響を与えることなく排気慣性が高められる。従って、所定条件下において、排気慣性を高めることで、排気ガスを効率よく外に流すことができ、排気効率が高められる。
なお、排気慣性とは、排気経路内を流れる際に、流速をもち移動する排気ガスの質量により発生する性質であって、移動する流速を維持させようとする性質をいう。たとえば、内燃機関の回転数が低回転など所定条件下においては、排気慣性が高くなるほど、排気効率は高まる。
図7を併せて参照し、触媒53を内蔵する触媒ケース(カバー部材82)は、内燃機関17の前方位置で上流側排気管35に設けられる。内燃機関17の排気ポート41から大きく離間していない上流側排気管35に、触媒53が配置されれば、触媒53を早期に機能させ易くなる。結果、早期に所定の浄化性能が得られると共に、排気慣性を高めることで排気ガスを効率良く外へ排出させるので、内燃機関17の出力特性を好ましい特性に設定することができる。
絞り部68より下流側に位置する内側管62の内径(Du1)は、排気ポート41の内径(De)以下に設定される。排気ガスの流路面積が小さくなるため、排気ガスの流速が速くなる。従って、排気慣性を一層高めることができる。
外側管61は屈曲部66を有し、この屈曲部66の内周側に寄せて内側管62が配置される。内側管62の中心軸(Ju)を内周側に寄せたので、内側管62の下流端から排出された排気ガスの量のうち、外側管61の外周側壁面77に当たる量を減らすことができ、外側管へまんべんなく排気ガスを流すことができる。これにより、排気ガスはより円滑に流れるようになる。
また、内側管62は絞り部68を有し、この絞り部68の下流側で外側管61は屈曲部66を有し、この屈曲部66の内周側に寄せて内側管62が配置される。排気ポート41から排出された排気ガスは、絞り部68と屈曲部66とにより段階的に屈曲部66の内周側に寄せられることにより、排気経路内を流れる排気ガスを効率よく外に排出することができる。
さらに、内側管62の下流端部は、外側管61の屈曲開始点75よりも下流側に位置する。これにより、流路面積の小さな内側管を所定長さ確保し易くなるので、排気慣性をさらに向上させることができる。
また、内側管62の下流端部で、外側管61の中心軸(Js)と内側管62の中心軸(Ju)とが交差する。これにより、排気ガスの流れが妨げられ難くなる。結果、排気慣性をさらに向上させることができる。
図4に戻り、内側管62は直線状に延びる直線部70を構成要素とするため、この直線部70で排気抵抗を小さく抑えることができる。これにより、排気慣性を高めることができる。排気慣性が高まれば、所定条件下において排気ガスを効率良く外へ排出させることができる。
本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図8に示すように、外側管61は、外側管第2直線部64の下流端64bから下流側へ、下方へ屈曲する屈曲部66を有し、内側管62の中心軸Juは、外側管61の中心軸Jsに対して、屈曲部66の外周側に寄せて配置される。すなわち、内側管62の壁部と外側管61の外周側壁部77との間隔(k1)は、内側管62の壁部と外側管61の内周側壁部78との間隔(k2)以下に形成されている(k1≦k2)。なお、図8は実施例1の図5と同様な位置で切断した断面図である。
内側管62は、上流側から下流側に向け、第1直線部67と、この第1直線部67の下流端から延びる絞り部68と、この絞り部68の下流端から延びる第2直線部69と、この第2直線部69の下流端から外側管61の屈曲部66と同じ側に曲がり、且つ、外側管61の屈曲部66の曲率半径よりも曲率半径の小さい内側管屈曲部79とからなる。内側管屈曲部79の下流端面79bは、外側管61の屈曲部66の内周方向に臨ませるような向きに配置される。
また、内側管62が有する絞り部68において、内側管62の中心軸Juは、絞り部68より上流側においては外側管61の中心軸Jsと同軸であり、前述したように絞り部68より下流側においては外側管61の屈曲部66の外周側に寄せて配置される。
内側管62の下流端部62bは、外側管61の屈曲部66が開始する屈曲開始点75よりも下流側に位置する。そして、内側管62の下流端部62bにおいて、外側管61の中心軸(Js)と内側管62の中心軸(Ju)とが交差しており、この点を交差点60と言う。内側管62の下流端部62bで、外側管61の中心軸(Js)と内側管62の中心軸(Ju)とを交差させたので、排気ガスの流れは妨げられ難い。結果、排気慣性をさらに向上させることができる。
排気管(上流側排気管35)は、筒状の経路を有し排気ポート41に接続される接続部材71を備え、内側管62の上流端部61aおよび外側管61の上流端部62aは、接続部材71の内周壁部71uに溶接される。
次に、外側管の上流端から内側管が挿入可能なことについて説明する。
排気管47は、内側管62を外側管61の上流端部61aから挿入した後に、内側管62の上流端部62aを外側管61に固定して、片持ち支持させるように構成した。詳細には、内側管62の絞り部68から上流側の中心軸、すなわち、外側管61の中心軸(Js)方向に沿って見たときに、内側管62の下流端部62bにおける外側管61の中心軸(Js)に直角な方向の長さは、内側管62の上流端部62aの外径よりも小さくしたので、外側管61の上流端部61aから内側管62が挿入可能となる。結果、内側管62を容易に外側管61へ組付けることができる。
次に、実施例2の作用を説明する。
図9に示すように、内側管62は絞り部68を有し、この絞り部68より下流側においては外側管61の屈曲部66の外周側に寄せて配置される。屈曲部66近傍で、内側管62は屈曲部66の外周側に寄せて配置されるので、内側管62を屈曲部66の外周側に寄せて配置しない場合に比べて、内側管62の下流端面62bbと外側管61の屈曲部66の内周側(排気経路52)とのクリアランスを大きく確保できる。結果、屈曲部66近傍での排気ガスが内側管62から外側管61へ円滑にガイドさせ易くでき、排気装置40の排気効率を高めることができる。
また、外側管61の屈曲部66の外周側に寄せて内側管62を配置したので、内周側に寄せて内側管62を配置する場合に比べて内側管62の排気管長を長く確保することができる。
さらに、内側管62の下流端面62bbが外側管61の屈曲部66の内周方向に臨むように(向けて)内側管62を配設したので、屈曲部66の向きに沿って排気ガスが流れ易くなる。結果、内側管62の排気管長を長く確保しつつ、屈曲部66近傍における排気ガスの流れをより円滑なものにできる。
さらにまた、内側管62は、第2直線部69の下流端から外側管61の屈曲部66と同じ側に曲がり、且つ、外側管61の屈曲部66の曲率半径よりも曲率半径の小さい内側管屈曲部79とを有する。内側管62の下流側に、外側管61の屈曲部の曲がる方向と同じ側に、内側管屈曲部79が延びている。
この内側管屈曲部79によって、内側管屈曲部79を曲げた方向に排気ガスがガイドされるため、内側管屈曲部79を設けない場合に比べ、内側管62の下流端から排出された排気ガスが外側管61の屈曲部66に当る量を減らすことができると共に、下流端62bbから排出された排気ガスをより均一に触媒53に当てることができる。なお、内側管屈曲部79は、外側管61の内側に配設されているため、熱損失を低く抑えることができる。
その他、実施例1の構造と大きく異なる点はなく説明を省略する。また、実施例1の構造と同様な構造部分の作用についても実施例1の作用と同一であり説明を省略する。
本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。
図10に示すように、外側管61は屈曲部66を有し、内側管62の中心軸Juは、少なくとも外側管61の屈曲開始点75に至るまでは外側管の中心軸Jsと同軸であり、内側管62は、屈曲開始点75より上流側でその流路断面を円形状とし、屈曲開始点75より下流側でその流路断面を円形状の一部を扁平させた非円形状に変形させた。なお、図10は実施例1の図5と同様な位置で切断した断面図である。
排気管(上流側排気管35)は、筒状の経路を有し排気ポート41に接続される接続部材71を備え、内側管62の上流端部61aおよび外側管61の上流端部61aは、接続部材71の内周壁部71uに溶接される。
図11(a)に示すように、外側管61の屈曲開始点75(図10参照)の上流側の断面では、内側管62の中心軸Juは、外側管61の中心軸Jsと同軸に設定されている。
図11(b)に示すように、屈曲開始点75(図10参照)より下流側で内側管62の流路断面は、円形状の一部を扁平させた非円形状に変形させた。すなわち、内側管62の下流側に扁平部91が形成される。
図10に戻り、実施例3の作用を説明する。内側管62は、外側管61の屈曲開始点75より下流側でその流路断面において円形の一部を扁平させた非円形状を呈する扁平部91を有する。内側管の下流側の部位に扁平部91を設けたので、内側管を変形させない円形状のままの場合に比べ、内側管62と外側管61間のクリアランスを大きく確保できる。結果、内側管62と外側管61間の熱影響を低く抑えることができる。
その他、実施例1の構造と大きく異なる点はなく説明を省略する。また、実施例1の構造と同様な構造部分の作用についても実施例1の作用と同一であり説明を省略する。
次に、実施例3の変形例について説明する。
図12に示すように、外側管61は屈曲部66を有し、内側管62の中心軸Juは、少なくとも外側管61の屈曲開始点75に至るまでは外側管の中心軸Jsと同軸であり、内側管62は、屈曲開始点75より上流側でその流路断面を円形状とし、屈曲開始点75より下流側でその流路断面を楕円状に変形させた。なお、図12は実施例1の図5と同様な位置で切断した断面図である。
上流側排気管35は、筒状の経路を有し排気ポート41に接続される接続部材71を備え、内側管62の上流端部61aおよび外側管61の上流端部61aは、接続部材71の内周壁部71uに溶接される。
図13(a)に示すように、外側管61の屈曲開始点75(図11参照)の上流側の断面では、内側管62の中心軸Juは、外側管61の中心軸Jsと同軸に設定されている。
図13(b)に示すように、屈曲開始点75より下流側で内側管62の流路断面は、楕円状を呈する楕円部92に変形させた。すなわち、内側管62の下流側に,短径の外径a、長径の外径b(a<b)をもつ楕円部92が形成される。なお、その他の構成及び作用については、実施例3と同一なものであり、説明を省略する。
本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。
図14に示すように、内側管62は、直線状を呈する直線部70を構成要素にもつ。内側管62の下流端部62bに形成される下流端面62bbは、外側管61の屈曲開始点75よりも下流側に位置すると共に、下流端面62bbは、内側管62の軸直角断面62Xに対し傾斜して形成され、内側管62において、外側管61の屈曲部66の外周寄りの部位の長さは、内側管62のうち外側管61の屈曲部66の内周寄りの部位の長さよりも短い。なお、図14は実施例1の図5と同様な位置で切断した断面図である。
内側管62の下流端面62bbは、内側管62のうち外側管61の屈曲部66の外周よりの部位の長さが、内側管62のうち外側管61の屈曲部66の内周よりの部位の長さよりも短くなるように傾斜して形成されている。すなわち、内側管62の下流端面62bbは、屈曲部66の外周に相当する部位から逃げるように配設されるため、内側管62の下流端面62bbと外側管61の屈曲部66の外周間のクリアランスを大きく確保することができる。
その他、実施例1の構造と大きく異なる点はなく説明を省略する。また、実施例1の構造と同様な構造部分の作用についても実施例1の作用と同一であり説明を省略する。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、自動二輪車に搭載されている排気装置に好適である。
10…車両(自動二輪車)、17…内燃機関(エンジン)、40…排気装置、41…排気ポート、47(A)…触媒付き排気管、52…排気経路、53…触媒、61…外側管、62…内側管、66…屈曲部、68…絞り部、70…(内側管)直線部、71…接続部材、71u…接続部材の内周壁部、75…外側管の屈曲開始点、77…外側管の外周側壁面、78…外側管の内周側壁面、Ds1…外側管の内径、De…排気ポートの内径、Du1…内側管の下流側内径、Ju…内側管の中心軸、Js…外側管の中心軸。

Claims (13)

  1. 車両に搭載された内燃機関(17)の排気ポート(41)に接続され排気経路(52)を構成し、この排気経路(52)に排気ガスを浄化する触媒(53)が収容支持される外側管(61)と、この外側管(61)に比べ外径が小さい管部材であり前記外側管(61)の内側に収容される内側管(62)とが含まれている触媒付き排気管を備えた車両用排気装置において、
    前記外側管(61)の内径(Ds1)は、前記排気ポート(41)の内径(De)に比べ大きく、
    前記内側管(62)の下流端は、前記外側管(61)の経路途中で開放され
    前記内側管(62)の下流端の端面と、その下流端の端面の中心を通る前記外側管(61)の径方向の断面とのなす角度が異なる
    ことを特徴とする触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  2. 車両に搭載された内燃機関(17)の排気ポート(41)に接続され排気経路(52)を構成し、この排気経路(52)に排気ガスを浄化する触媒(53)が収容支持される外側管(61)と、この外側管(61)に比べ外径が小さい管部材であり前記外側管(61)の内側に収容される内側管(62)とが含まれている触媒付き排気管を備えた車両用排気装置において、
    前記外側管(61)の内径(Ds1)は、前記排気ポート(41)の内径(De)に比べ大きく、
    前記内側管(62)の下流端は、前記外側管(61)の経路途中で開放され、
    前記外側管(61)は屈曲部(66)を有し、前記内側管(62)の中心軸は、少なくとも前記外側管の屈曲開始点に至るまでは前記外側管の中心軸と同軸であり、前記内側管は、前記屈曲開始点より上流側でその流路断面を円形状とし、前記屈曲開始点より下流側でその流路断面において円形の一部を扁平させた非円形状若しくは楕円状に変形させた
    ことを特徴とする触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  3. 車両に搭載された内燃機関(17)の排気ポート(41)に接続され排気経路(52)を構成し、この排気経路(52)に排気ガスを浄化する触媒(53)が収容支持される外側管(61)と、この外側管(61)に比べ外径が小さい管部材であり前記外側管(61)の内側に収容される内側管(62)とが含まれている触媒付き排気管を備えた車両用排気装置において、
    前記外側管(61)の内径(Ds1)は、前記排気ポート(41)の内径(De)に比べ大きく、
    前記内側管(62)の下流端は、前記外側管(61)の経路途中で開放され、
    前記外側管(61)は屈曲部(66)を有し、前記内側管(62)の中心軸は、前記外側管の中心軸に対して、前記屈曲部(66)の外周側に寄せて配置され、前記内側管(62)の下流端面が前記外側管の屈曲部の内周方向に臨むように、前記内側管(62)を配設した
    ことを特徴とする触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  4. 車両に搭載された内燃機関(17)の排気ポート(41)に接続され排気経路(52)を構成し、この排気経路(52)に排気ガスを浄化する触媒(53)が収容支持される外側管(61)と、この外側管(61)に比べ外径が小さい管部材であり前記外側管(61)の内側に収容される内側管(62)とが含まれている触媒付き排気管を備えた車両用排気装置において、
    前記外側管(61)の内径(Ds1)は、前記排気ポート(41)の内径(De)に比べ大きく、
    前記内側管(62)の下流端は、前記外側管(61)の経路途中で開放され、
    前記内側管(62)の下流端部に形成される下流端面は、前記外側管の屈曲開始点よりも下流側に位置すると共に、前記下流端面は、前記内側管のうち前記外側管の屈曲部の外周よりの部位の長さが前記内側管のうち前記外側管の屈曲部の内周よりの部位の長さよりも短くなるように前記内側管の軸直角断面に対し傾斜して形成されている
    ことを特徴とする触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  5. 前記外側管(61)は屈曲部(66)を有し、前記内側管(62)の中心軸は、前記外側管(61)の中心軸に対して、前記屈曲部(66)の内周側に寄せて配置され、前記内側管(62)の壁面と前記外側管(61)の外周側壁面(77)との間隔は、前記内側管(62)の壁面と前記外側管(61)の内周側壁面(78)との間隔以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  6. 前記外側管(61)は屈曲部(66)を有し、前記内側管(62)は絞り部(68)を有し、前記内側管(62)の中心軸(Ju)は、前記絞り部(68)より上流側においては前記外側管(61)の中心軸(Js)と同軸であり、前記絞り部(68)より下流側においては前記外側管(61)の前記屈曲部(66)の内周側に寄せて配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  7. 前記外側管は、屈曲部を有し、前記内側管の下流端部は、前記外側管の屈曲開始点よりも下流側に位置することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  8. 前記排気管は、前記内側管を前記外側管の上流端から挿入した後に、前記内側管の上流端部を前記外側管に固定して、片持ち支持させるように構成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  9. 前記内側管(62)は、屈曲部のない直線状を呈する直線部(70)を構成要素とすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  10. 前記内側管(62)は絞り部(68)を有し、この絞り部(68)より下流側に位置する内径(Du1)は、前記排気ポート(41)の内径(De)以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  11. 前記内側管(62)の下流端部において、前記外側管(61)の中心軸(Js)と前記内側管(62)の中心軸(Ju)とが交差することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  12. 前記内側管は絞り部を有し、前記内側管の中心軸は、前記絞り部より上流側においては前記外側管の中心軸と同軸であり、前記絞り部より下流側においては前記外側管の屈曲部の外周側に寄せて配置されることを特徴とする請求項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
  13. 前記触媒付き排気管(47)は、筒状の経路を有し前記排気ポート(41)に接続される接続部材(71)を備え、
    前記内側管(62)の上流端部および前記外側管(61)の上流端部は、前記接続部材(71)の内周壁部(71u)に溶接されることを特徴とする請求項1〜1のいずれか1項記載の触媒付き排気管を備えた車両用排気装置。
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