JP6130262B2 - 自動二輪車の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の排気装置の改良に関する。
複数の消音器を備え、これらの複数の消音器をエンジンの排気管に直列に連結し、エンジンの消音効果を高めるようにした自動二輪車の排気装置が提案されている(例えば、特許文献1(図4、図5)参照。)。
特許文献1の図4及び図5に示すように、V型4気筒エンジン(3)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)から2本の前側排気管(12)と2本の後側排気管(13)とが延びており、これらの排気管(12、13)は触媒チャンバ(15)へ連結され、この触媒チャンバ(15)から1本の後部排気管(47)が延びると共に、1本の後部排気管(47)は排気チャンバ(16)へ連結され、この排気チャンバ(16)(以下、「第1消音器(16)」と言う。)から1本の出口パイプ(40)が延びており、この出口パイプ(40)は消音器(17)(以下、「第2消音器(17)」と言う。)へ連結される。
特許文献1に示される第1消音器(16)と第2消音器(17)とを備える排気装置では、消音器に所定の容積を確保させるためには、第1消音器(16)及び/又は第2消音器(17)を大きくすれば良い。しかし、第1消音器(16)及び/又は第2消音器(17)を大きくすると、排気装置が大型化する。
排気装置が大型化することを抑えながら、消音器の容積を増加させ、消音効果を向上させることができる技術が望まれる。
特許第4901554号公報
本発明は、排気装置が大型化することを抑えながら、消音器の容積を増加させ、消音効果を向上させることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンから延びる排気管と、この排気管の先に接続され車体の下方に配置される第1消音器と、この第1消音器の下流側にて車体の側方に配置される第2消音器と、第1消音器と第2消音器の間に接続される接続管とを備える自動二輪車の排気装置において、接続管の外方に、この接続管の外周を覆う外筒が設けられ、この外筒と前記接続管との間に膨張室が形成され多段膨張室とし、第1消音器は、車両前後方向に長く延設され、かつ、車両前後方向の前部および後部と、左右の側部とを含み、前部には、排気管からの排気ガスを前記第1消音器に導入する管が接続され、後部は閉鎖され、接続管は、左右の側部の一方の側部の車両前後方向後部において、第1消音器の外周部を構成する第1側壁の側に接続され、車両側方に延びた後、屈曲して車両後方へ延び第2消音器に接続され、外筒)は、接続管に沿って接続管の外周に設けられ、かつ、第1消音器の一方の側部の車両前後方向後部と第2消音器とを接続していることを特徴とする。
請求項に係る発明では、外筒の上流端は、第1側壁に接合され、第1消音器と膨張室の間を仕切る第1セパレータは、第1消音器の側壁よりも膨張室側に配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、膨張室の下流端は、第2消音器の外周部を構成する第2側壁に接合され、膨張室の側に、第2消音器と膨張室の間を仕切る第2セパレータが設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、第2消音器と膨張室の間に、第2消音器から膨張室に排気ガスを導くインナーパイプが渡され、膨張室と排気装置の外側の間に、第2消音器内を貫通するようにして、膨張室に溜まった排気ガスを排気装置の外側へ導くテールパイプが設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、第1側壁の内方に、この第1側壁に沿って第1インナ壁が設けられ、この第1インナ壁と第1側壁の間に、第1吸音材が充填され、第2消音器の外周部を構成する第2側壁の内方に、この第2側壁に沿って第2インナ壁が設けられ、この第2インナ壁と第2側壁の間に、第2吸音材が充填されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、第1消音器と膨張室は、下半体と上半体とを接合してなる上下割りの一体構造であり、膨張室の後端に、第2消音器が連結されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、接続管の外方に、外筒が設けられ、この外筒と接続管との間に膨張室が形成される。すなわち、膨張室は、第1消音器と第2消音器の間に位置するデッドスペースに形成される。デッドスペースに膨張室が新たに形成され、この膨張室によって消音器の容積を増加させることができる。結果、排気装置が大型化することを抑えながら、消音効果を向上させることができる。
また、請求項に係る発明では、外筒は接続管の外周に沿って設けられている。接続管の外周に沿って設けられる外筒であれば、接続管周囲のデッドスペースに膨張室を形成することができる。結果、排気装置をコンパクトにすることができる。
請求項に係る発明では、第1消音器と膨張室の間を仕切る第1セパレータは、膨張室側に配置されるので、第1セパレータが膨張室側に移動した分だけ、第1消音器の容量は大きくなる。排気管を出た排気ガスは、第1消音器に入る。エンジンからの排気ガスは、容量が大きくなった第1消音器に入り、初期段階で膨張され、第1消音器内の排気ガス圧力は低下する。結果、エンジンの出力を高めることができる。
請求項に係る発明では、膨張室の側に、第2セパレータが設けられている。この第2セパレータは、膨張室の下流端に配置することができ、また、膨張室の下流端から第1セパレータの側に移動させ配置することもできる。結果、第2セパレータ位置の設定自由度を高めることができ、これにより、膨張室の容積を調整することができる。
請求項に係る発明では、第2消音器と膨張室の間にインナーパイプが渡され、膨張室と排気装置の外側の間にテールパイプが渡される。排気ガスは、第1消音器から接続管を通って第2消音器に入り、この第2消音器からインナーパイプを通って膨張室に入り、この膨張室からテールパイプを通って排気装置の外側へ導かれる。すなわち、排気ガスは、インナーパイプとテールパイプとをこの順に通過しながら排気装置の外側へ導かれる。
排気装置に、インナーパイプとテールパイプとを設けたので、排気管を長くすることができる。排気管が長くなれば、排気圧力の変化を利用して排気ガスの流れを促進する、いわゆる、脈動効果を高め易くすることができる。
請求項に係る発明では、第1消音器の第1側壁内方に沿って第1吸音材が設けられ、第2消音器の第2側壁内方に沿って第2吸音材が設けられている。
本発明では、第1消音器の第1側壁内方と第2消音器の第2側壁内方に吸音材を設けたので、消音効果の向上を図ることができる。
請求項に係る発明では、第1消音器と膨張室は、上下割り構造としたので、第1消音器へ第1吸音材を充填する作業を容易にすることができる。また、第1消音器と膨張室は、下半体と上半体とを接合してなる一体構造としたので、第1消音器と膨張室とを別部材で構成した場合に比べて、部品点数を減らすことができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の平面図である。 本発明に係る排気装置を説明する平面図である。 図3において消音器の要部断面図である。 第1消音器と膨張室が上下割り構造であることを説明する図である。 図5の変形例図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11にエンジン12が懸架され、車体フレーム11の前部に前輪13を含む前輪操向部15が操向自在に支持され、車体フレーム11の後部に後輪14を含む後輪懸架部16が揺動自在に支持され、前輪13と後輪14の間にて車体フレーム11に乗員が座るシート17が取付けられ、このシート17に乗員が跨って座る態様の鞍乗り型車両である。
エンジン12は、車幅方向水平に延びるクランク軸21が収納されるクランクケース22と、このクランクケース22から車両斜め前上方へ延び前シリンダ23が形成されるフロントバンク25と、クランクケース22から車両斜め後上方へ延び後シリンダ24が形成されるリヤバンク26と、を備えているV型エンジンである。
フロントバンク25及びリヤバンク26の間で、且つ、フロントバンク25及びリヤバンク26の上方に、混合気を発生させ、発生させた混合気を前シリンダ23及び後シリンダ24へ供給する吸気装置28が設けられ、エンジン12の前方から後方にかけて、前シリンダ23及び後シリンダ24で発生した排気ガスをフロントバンク25及びリヤバンク26から車両外方へ円滑に導き、所定の消音効果を発揮させる排気装置29が設けられている。この排気装置29に、排気ガスを浄化する触媒チャンバ31が含まれている。また、エンジン12の前方で前輪13の後方に、エンジン12内を循環する冷却水を冷却するラジエータ32が配置される。
車体フレーム11は、この車体フレーム11の前端に位置し前輪操向部15を支持するヘッドパイプ41と、このヘッドパイプ41から車両斜め後下方へ延びエンジン12、吸気装置28及び燃料タンク33が取付けられるメインフレーム42と、このメインフレーム42の後上部から車両後方へ延び乗員が座るシート17が載置されるリヤフレーム43とからなる。メインフレーム42は、その長手方向中間部に設けられ、下方へ延びてエンジン12を懸架するハンガ部44と、長手方向後部上部に設けられリヤフレーム43を支持するリヤ突設部45と、このリヤ突設部45から車両斜め後下方へ延びてメインフレーム42の長手方向後端部に設けられ後輪懸架部16のピボット軸46が渡されるピボット部47とを備えている。
リヤフレーム43は、メインフレーム42の後部から車両後方へ延び上方からシート17が取付けられるシートレール51と、このシートレール51の下方位置にて、メインフレーム42の後部に取付けられ車両後方へ延び後端部でシートレール51を支持するサポートフレーム52とからなる。
前輪操向部15は、ヘッドパイプ41に挿嵌される操向軸としてのステアリング軸54と、このステアリング軸54の上端及び下端にヘッドパイプ41を上下から挟むように取付けられるトップブリッジ55及びボトムブリッジ56と、トップブリッジ55に取付けられ乗員が前輪13を操向するハンドル57と、トップブリッジ55及びボトムブリッジ56に支持され車両斜め前下方へ延びるフロントフォーク58と、このフロントフォーク58の下端に回転自在に取付けられる前輪13とを主要素とする。前輪13の上部を覆うようにしてフロントフォーク58にフロントフェンダ59が取付けられている。
後輪懸架部16は、ピボット部47に車幅方向に延びてピボット部47に取付けられるピボット軸46と、このピボット軸46から車両後方へ延びるスイングアーム61と、このスイングアーム61の後端部に回転自在に取付けられエンジン12によって駆動される後輪14と、スイングアーム61の長手方向中間部とピボット部47の間に設けられるリンク部62と、このリンク部62とメインフレーム42の後部上部間に位置するリヤ突設部45の間に渡されるリヤクッション63とを主要素とする。
フロントバンク25の前シリンダ23は、車幅方向左右に設けられる。シリンダヘッド65の各排気口に接続される2本の前側排気管67は、各々、クランクケース22の前方を下方に延び、下部にて屈曲して略Y字状をなす前側集合管71に接続される。前側集合管71の後部側は一本になって触媒チャンバ31へ接続される。この触媒チャンバ31との接続部の直前位置上面にOセンサ73が上方へ突出して設けられている。
同様に、後側集合管72の触媒チャンバ31に対する接続部近傍位置にもOセンサ74が上方へ突出して設けられる。Oセンサ73、74は、排気ガス中における浄化前の酸素濃度を測定する部材である。触媒チャンバ31の後部と、この触媒チャンバ31の下流側に設けられる第1消音器81の前部との間をつなぐ後部排気管69の側面には、排気バルブ76の駆動部77が設けられる。排気バルブ76は、運転状況に応じて後部排気管69内の通路断面積を変化させることにより、排気量をコントロールするものである。
次の図3〜4では、排気装置29の詳細な構造について説明する。
図3に示すように、排気装置29は、フロントバンク25(図1参照)から延びる前側排気管67と、リヤバンク26(図1参照)から延びる後側排気管68と、前側排気管67及び後側排気管68の下流端に連結される触媒チャンバ31と、この触媒チャンバ31から車両後方へ延びる後部排気管69と、この後部排気管69の下流端に連結される第1消音器81と、この第1消音器81から延びる接続管83と、この接続管83の下流端に連結される第2消音器82と、接続管83の外方で第1消音器81と第2消音器82との間にて接続管83の外周を覆う外筒84とを有する。後部排気管69に、この後部排気管69内を流れる排気ガスの流量を調整する排気バルブ76が取付けられている。
前側排気管67の下部は、後側集合管72の前方で車幅方向に曲がる曲部78を有する。曲部78は、上下に重なるように配置され、曲部78の後端部は前側集合管71に合流される。また、後側排気管68は、第1消音器81の右側面に沿って上下に重なった状態で、接続管83の近傍まで後方へ延び、下方に屈曲して後側集合管72へ接続される。
図1に戻り、第1消音器81は、この第1消音器81の前後2箇所に設けられている第1取付部91及び第2取付部92でピボット部47の下端に取付けられる。第2取付部92の後方で第1消音器81の上方に、リンク部62が配置される。第1消音器81は、リンク部62を避けるように、リンク部62の下方に配置される。第2消音器82の前端部の高さは、第1消音器81より一段高いリンク部62と略同一の高さに配置される。
次に、排気装置29のうち、第1消音器81と、この第1消音器81に連結され膨張室115(図4参照)を構成する外筒84(図3参照)と、この外筒84の後端に連結される第2消音器82の詳細構造について説明する。
図4に示すように、第1消音器81は、第1側壁101と、この第1側壁101に形成され後部排気管69の後端が挿入され排気ガスが入力される第1開口103と、第1側壁101に形成され車幅方向右側を向き外筒84の一端が連結され排気ガスが出力される第2開口104と、第1側壁101の内方に、この第1側壁101に沿って設けられる第1インナ壁105と、この第1インナ壁105と第1側壁101の間に、充填される第1吸音材107とを有する。
第2消音器82は、第2側壁102と、この第2側壁102に形成され外筒84の他端が挿入され排気ガスが入力される第3開口111と、第2側壁102に形成され前方を向き排気ガスが出力される第4開口112と、第2側壁102の内方に、この第2側壁102に沿って設けられる第2インナ壁106と、この第2インナ壁106と第2側壁102の間に、充填される第2吸音材108とを有する。
第1消音器81と第2消音器82の間は、外筒84で結合され、外筒84の内方に、第1消音器81と外筒84の間を仕切る第1セパレータ113が設けられ、この第1セパレータ113の車両後方にて外筒84の内方に、第2消音器82と外筒84の間を仕切る第2セパレータ114が設けられている。外筒84と第1セパレータ113と第2セパレータ114とで囲まれた領域に、膨張室115が形成される。
外筒84の上流端84aは、第1消音器81の第1側壁101に接合され、第1消音器81と膨張室115の間を仕切る第1セパレータ113は、第1消音器81の側壁よりも膨張室115側に寄せて配置されている。
また、膨張室115の下流端を構成する外筒84の下流端84bは、第2消音器82の外周部を構成する第2側壁102に接合される。第2消音器82と膨張室115の間を仕切る第2セパレータ114は、膨張室115の側に設けられている。
第1セパレータ113と第2セパレータ114に、第1セパレータ113と第2セパレータ114とを貫通するようにして支持され第1消音器81から第2消音器82に排気ガスを導く接続管83が設けられている。接続管83は、第1消音器81の外周部を構成する第1側壁101の側に接続され、車両側方に延びた後、屈曲して車両後方へ延び第2消音器82に接続される。つまり、第1消音器81と第2消音器82は、接続管83で連通している。この接続管83は、外筒84の曲率に沿って延びる曲がり管であり、外筒84は、接続管83に沿って接続管83の外周に設けられていると見ることもできる。このような接続管83と、この接続管83の外周を覆っている外筒84との間に膨張室115が形成される。
第2消音器82と膨張室115の間にて第2セパレータ114に、第2消音器82から膨張室115に排気を導くインナーパイプ85が設けられている。第2セパレータ114と第2消音器82のテール壁86との間に、膨張室115に溜まった排気を排気装置29の外側へ導くテールパイプ87が渡される。テールパイプ87は、第2消音器82の長手軸J方向に沿って延びると共に、第2セパレータ114とテール壁86とを貫通するように設けられる。すなわち、テールパイプ87は、第2消音器82内を貫通するように延びている。
次に、第1消音器81及び外筒84の組立要領について説明する。
図5(a)は、第1消音器81の第1側壁101と第1インナ壁105と第1吸音材107と外筒84の組立要領を説明する分解側面図であり、図5(b)は、図5(a)の組立完了時の側面図である。
図5(a)において、第1消音器81は、第1下半体117と、この第1下半体117に上方から突き合わされる第1上半体118と、第1消音器81の第1側壁101に沿って配置される第1吸音材107と、この第1吸音材107を前記第1側壁101に保持する第1インナ壁105とからなる。第1側壁101は、第1下半体117と第1上半体118とから構成される。すなわち、第1消音器81は、第1下半体117と第1上半体118とを接合してなり、膨張室115は、膨張室下半体121と膨張室上半体122とを接合してなる。
組立要領としては、図矢印(1)のように、第1下半体117に第1吸音材107をセットし、この第1吸音材107を保持する第1インナ壁105を第1下半体117に接合し、図矢印(2)のように、第1下半体117に第1上半体118をセットし接合し、図矢印(3)のように、第1下半体117の後部に連結された外筒84の膨張室下半体121に、第1上半体118の後部に連結された外筒84の膨張室上半体122をセットし接合することで、組立てるようにした。
以上に述べた自動二輪車10の排気装置29の作用を次に述べる。
図4に戻り、接続管83の外方に、外筒84が設けられ、この外筒84と接続管83との間に膨張室115が形成されている。すなわち、膨張室115は、第1消音器81と第2消音器82の間に位置するデッドスペースとなり易い空間に形成される。デッドスペースとなり易い空間に膨張室115が新たに形成され、この膨張室115によって、第1消音器81と第2消音器82とからなる消音器80の容積を増加させることができる。結果、排気装置29が大型化することを抑えながら、消音効果を向上させることができる。
外筒84は接続管83の外周に沿って設けられている。接続管83の外周に沿って設けられる外筒84であれば、接続管83の周囲のデッドスペースとなり易いスペースに膨張室115を形成することができる。結果、排気装置29をコンパクトにできる。
また、第1消音器81と膨張室115の間を仕切る第1セパレータ113は、膨張室115側に配置されるので、第1セパレータ113が膨張室115側に移動した分だけ、第1消音器81の容量は大きくなる。後部排気管69を出た排気ガスは、第1消音器81に入る。エンジン12からの排気ガスは、容量が大きくなった第1消音器81に入り、初期段階で膨張され、第1消音器81内の排気ガス圧力は低下する。結果、エンジン12の出力を高めることができる。
膨張室115の側には、第2セパレータ114が設けられている。この第2セパレータ114は、膨張室115の下流端(外筒84の下流端84b)に配置することができ、また、外筒84の下流端84bから第1セパレータ113の側に移動させ配置することもできる。結果、第2セパレータ114の位置の設定自由度を高めることができ、これにより、膨張室115の容量調整も可能になる。
第2消音器82と膨張室115の間にインナーパイプ85が渡され、膨張室115と排気装置29の外側の間にテールパイプ87が渡される。排気ガスは、第1消音器81から接続管を通って第2消音器82に入り、この第2消音器82からインナーパイプ85を通って膨張室115に入り、この膨張室115からテールパイプ87を通って排気装置29の外側へ導かれる。すなわち、排気ガスは、インナーパイプ85とテールパイプ87とをこの順に通過しながら排気装置29の外側へ導かれる。
排気装置29に、インナーパイプ85とテールパイプ87とを設けたので、インナーパイプ85及びテールパイプ87を設けない場合に比べ、排気管130の全長を長くすることができる。排気管130の全長が長くなれば、排気圧力の変化を利用して排気ガスの流れを促進する、いわゆる、脈動効果を高め易くすることができる。さらに、テールパイプ87は、第2消音器82の長手軸方向に沿って延びているので、排気管130の長さをかせぐことができ、脈動効果を一層高め易くできる。
なお、排気管130は、前側排気管67と、この前側排気管67の下流端に連結される前側集合管71と、後側排気管68と、この後側排気管68の下流端に連結される後側集合管72と、前側集合管71及び後側集合管72の下流端に連結される触媒チャンバ31と、この触媒チャンバ31から延びている後部排気管69と、この後部排気管69の下流側に連結される消音器80とが含まれている。
第1消音器81と第2消音器82とを連通する接続管83は曲がり管で構成したので、直管に比べて接続管83の長さがかせげ、排気脈動による排気効率が高められる。加えて、排気装置29の排気音をより好ましい音にすることができる。
さらに、第1消音器81の第1側壁101内方に沿って第1吸音材107が設けられ、第2消音器82に備えられている第2側壁102の内方に沿って第2吸音材108が設けられている。
仮に、第1消音器の内方及び第2消音器の内方に加え、膨張室の膨張側壁内方に沿って吸音材が設けられている場合には、その分、排気装置のコストアップに繋がる。
この点、本発明では、第1消音器81の第1側壁101内方と第2消音器82の第2側壁102内方のみに吸音材107、108を設けたので、排気装置29のコストアップが抑えられる。
図5に戻り、第1消音器81と膨張室115は、各々、上下割り構造としたので、第1消音器81へ第1吸音材107を充填する作業を容易に行うことができる。
次に、図5の変形例について説明する。
図6(a)は、第1消音器81及び外筒84と第1インナ壁105と第1吸音材107との組立要領を説明する分解側面図であり、図6(b)は、図6(a)の組立完了時の側面図である。
図6(a)において、第1消音器と外筒とを一体化させた統合体125は、統合下半体123と、この統合下半体123に上方から突き合わされる統合上半体124と、統合下半体123の第1側壁101に沿って配置される第1吸音材107と、この第1吸音材107を前記第1側壁101に保持する第1インナ壁105とからなる。すなわち、第1消音器81(図4参照)と膨張室115(図4参照)は、1つの下半体(統合下半体123)と1つの上半体(統合上半体124)とを接合してなる上下割りの一体構造である。かかる構造によれば、第1消音器81と膨張室115とを別部材で構成する場合に比べて、部品点数を減らすことができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、鞍乗型三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、第1消音器及び第2消音器が備えられている自動二輪車に好適である。
10…自動二輪車、12…エンジン、29…排気装置、67…排気管(前側排気管)、68…排気管(後側排気管)、81…第1消音器、82…第2消音器、83…接続管、84…外筒、84a…外筒の上流端、84b…外筒の下流端、85…インナーパイプ、87…テールパイプ、101…第1側壁、102…第2側壁、105…第1インナ壁、106…第2インナ壁、107…第1吸音材、108…第2吸音材、113…第1セパレータ、114…第2セパレータ、115…膨張室、123…下半体(統合下半体)、124…上半体(統合上半体)。

Claims (6)

  1. エンジン(12)から延びる排気管(67、68)と、この排気管(67、68)の先に接続され車体の下方に配置される第1消音器(81)と、この第1消音器(81)の下流側にて車体の側方に配置される第2消音器(82)と、前記第1消音器(81)と前記第2消音器(82)の間に接続される接続管(83)とを備える自動二輪車の排気装置において、
    前記接続管(83)の外方に、この接続管(83)の外周を覆う外筒(84)が設けられ、この外筒(84)と前記接続管(83)との間に膨張室(115)が形成され多段膨張室とし、
    前記第1消音器(81)は、車両前後方向に長く延設され、かつ、車両前後方向の前部および後部と、左右の側部とを含み、
    前記前部には、前記排気管(67、68)からの排気ガスを前記第1消音器に導入する管(69)が接続され、前記後部は閉鎖され、
    前記接続管(83)は、前記左右の側部の一方の側部の車両前後方向後部において、前記第1消音器(81)の外周部を構成する第1側壁(101)の側に接続され、車両側方に延びた後、屈曲して車両後方へ延び前記第2消音器(82)に接続され、
    前記外筒(84)は、前記接続管(83)に沿って前記接続管(83)の外周に設けられ、かつ、前記第1消音器(81)の前記一方の側部の前記車両前後方向後部と前記第2消音器(82)とを接続していることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  2. 前記外筒(84)の上流端(84a)は、前記第1側壁(101)に接合され、
    前記第1消音器(81)と前記膨張室(115)の間を仕切る第1セパレータ(113)は、前記第1消音器(81)の側壁よりも前記膨張室(115)側に配置されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の排気装置。
  3. 前記膨張室(115)の下流端は、前記第2消音器(82)の外周部を構成する第2側壁(102)に接合され、
    前記膨張室(115)の側に、前記第2消音器(82)と前記膨張室(115)の間を仕切る第2セパレータ(114)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の排気装置。
  4. 前記第2消音器(82)と前記膨張室(115)の間に、前記第2消音器(82)から前記膨張室(115)に排気ガスを導くインナーパイプ(85)が渡され、
    前記膨張室(115)と前記排気装置の外側の間に、前記第2消音器(82)内を貫通するようにして、前記膨張室(115)に溜まった排気ガスを前記排気装置の外側へ導くテールパイプ(87)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の自動二輪車の排気装置。
  5. 前記第1側壁(101)の内方に、この第1側壁(101)に沿って第1インナ壁(105)が設けられ、この第1インナ壁(105)と前記第1側壁(101)の間に、第1吸音材(107)が充填され、
    前記第2消音器(82)の外周部を構成する第2側壁(102)の内方に、この第2側壁(102)に沿って第2インナ壁(106)が設けられ、
    この第2インナ壁(106)と前記第2側壁(102)の間に、第2吸音材(108)が充填されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の排気装置。
  6. 前記第1消音器(81)と前記膨張室(115)は、下半体(123)と上半体(124)とを接合してなる上下割りの一体構造であり、
    前記膨張室(115)の後端に、前記第2消音器(82)が連結されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の自動二輪車の排気装置。
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