JP2002235537A - 車両の排気マフラー装置 - Google Patents

車両の排気マフラー装置

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JP2002235537A JP2001031049A JP2001031049A JP2002235537A JP 2002235537 A JP2002235537 A JP 2002235537A JP 2001031049 A JP2001031049 A JP 2001031049A JP 2001031049 A JP2001031049 A JP 2001031049A JP 2002235537 A JP2002235537 A JP 2002235537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構成によりマフラーボディーの内部に配
設された排気管の揺れや振動および熱膨張等に起因する
排気マフラー装置の耐久性劣化を防止する。 【解決手段】マフラーボディー12の内部にて複数箇所
を固定された排気管34にスライド保持手段Aを設け、
マフラーボディー12の内部にて片持ち状に固定された
排気管35の自由端付近を上記スライド保持手段Aによ
り軸方向にスライド可能に保持させた。例えばスライド
保持手段Aは排気管35に環装されて軸方向にスライド
可能なリング状の環装部材45をブラケット46を介し
て排気管34に固定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マフラーボディー
の内部に複数の排気管が略平行に配設された車両の排気
マフラー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等の車両の排気マフラー装置
において、図12に示すように、マフラーボディー10
1の内部に配設したインナーパイプ102をUターン形
状にすることにより、排気ガス流路長を長く形成してエ
ンジンの出力特性やトルク特性を向上させたものがあ
る。この場合、インナーパイプ102はUターン部分を
形成するU字管103と、このU字管103の上流側お
よび下流側にそれぞれ連結される排気管104,105
とから構成され、排気管104の上流側に図示しないエ
キゾーストパイプが連結される。
【0003】排気管104は、マフラーボディー101
の前端部と、マフラーボディー101の内部を区画する
2枚の隔壁106,107とにより3箇所を固定され、
排気管105は隔壁107のみにより片持ち状に固定さ
れている。そして、片持ち支持された排気管105の自
由端側の揺れや振動を抑制するため、排気管104の中
間部と排気管105の自由端付近との間が連結部材10
8により連結固定されている。連結部材108は例えば
板材であり、その両端が排気管104,105にそれぞ
れ溶接固定されている。
【0004】また、年々厳しくなる排気ガス規制に適合
するため、マフラーボディー101の内部に触媒109
が設置されるようになってきた。触媒109は、インナ
ーパイプ102から放出される高温な排気ガスに触れや
すいように、マフラーボディー101の内部前方にて排
気管105の出口(自由端)に対面するように配置され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、複数箇所(3箇所)を固定された排気管104
の中間部と、片持ち状に固定された排気管105の自由
端付近との間が連結部材108により直結状に固定され
ていたため、排気管105が排気熱により膨張して軸方
向に伸縮した場合には、連結部材108両端の溶接部に
過大な応力が加わり、これが排気マフラー装置の耐久性
に悪影響を及ぼしていた。特に、マフラーボディー10
1の内部に触媒109が設置されている場合には、触媒
109が発する高温な反応熱により排気管105の熱膨
張量が大きくなり、上記問題点が一層助長される。
【0006】本発明に係る車両の排気マフラー装置は、
上記問題点を解決するために発明されたものであり、そ
の目的は、簡素な構成によりマフラーボディーの内部に
配設された排気管の揺れや振動および熱膨張等に起因す
る排気マフラー装置の耐久性劣化を防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る車両の排気マフラー装置は、請求項1
に記載したように、マフラーボディーの内部に、複数箇
所を固定された排気管と、片持ち状に固定された排気管
とが略平行に配設された車両の排気マフラー装置におい
て、上記複数箇所を固定された排気管にスライド保持手
段を設け、このスライド保持手段に上記片持ち状に固定
された排気管を軸方向にスライド可能に保持させたこと
を特徴とする。
【0008】上記構成によれば、片持ち状に固定された
排気管が上記スライド保持手段を介して複数箇所を固定
された排気管にスライド可能に保持されるため、片持ち
状に固定された排気管の揺れや振動が抑制されるととも
に、片持ち状に固定された排気管が熱膨張して軸方向へ
伸縮しても、この伸縮がスライド保持手段により吸収さ
れる。このため、両排気管の間に応力が加わらず、これ
により排気マフラー装置の耐久性劣化が防止される。
【0009】また、本発明に係る車両の排気マフラー装
置は、請求項2に記載したように、請求項1の構成にお
いて、前記片持ち状に固定された排気管の自由端付近を
前記スライド保持手段により保持した。こうすれば、片
持ち状に固定された排気管の自由端側の振動が効率良く
抑制されるため、この点でも排気マフラー装置の耐久性
劣化が防止される。
【0010】さらに、本発明に係る車両の排気マフラー
装置は、請求項3に記載したように、請求項1および請
求項2の構成において、前記スライド保持手段を、前記
片持ち状に固定された排気管に環装されて上記排気管の
軸方向にスライド可能な環装部材を備えたものとし、こ
の環装部材を前記複数箇所を固定された排気管に固定し
た。このようにスライド保持手段を環装部材を主体にし
たものとすれば、その構成を非常に簡素にすることがで
きる。
【0011】そして、本発明に係る車両の排気マフラー
装置は、請求項4に記載したように、請求項1〜請求項
3の構成において、前記マフラーボディーの内部前方に
排気浄化用の触媒を設置し、前記片持ち状に固定された
排気管の自由端開口部を上記触媒の近傍に対面させ、こ
の自由端の付近を前記スライド保持手段により保持し
た。
【0012】この場合、片持ち状に固定された排気管か
ら排出される高温な排気ガスが直ちに触媒に触れるので
排気浄化効率が高められる反面、触媒の反応熱を受けて
排気管の熱膨張量が増大する。しかし、この排気管の熱
膨張(伸縮)がスライド保持手段により吸収されるた
め、スライド保持手段による排気マフラー装置の耐久性
劣化防止への貢献度が高い。
【0013】また、本発明に係る車両の排気マフラー装
置は、請求項5に記載したように、請求項1〜請求項3
の構成において、前記マフラーボディーの内部前方に排
気浄化用の触媒を設置し、前記片持ち状に固定された排
気管の自由端に上記触媒を直結し、上記自由端の付近を
前記スライド保持手段により保持した。
【0014】この場合、片持ち状に固定された排気管か
ら排出される排気ガスが全て触媒を通るので排気浄化効
率が一段と向上するが、上記排気管の自由端に触媒の重
量が加わるため、排気管への曲げモーメントが増大し、
その耐久性を劣化させる原因となる。しかし、スライド
保持手段により触媒の重量が保持されるため、耐久性劣
化が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、本発明に係る排気マフラー装置が
適用された車両の一例であるスクーター型の自動二輪車
の左側面図である。この自動二輪車1は、車体前頭部
に、前輪2を支持するフロントフォーク3がハンドルバ
ー4とともに左右回動自在に枢着され、車体後半部上に
着座シート5が設置され、この着座シート5とハンドル
バー4との間が下方に大きく湾入し、この部分に乗員の
足を載せるステップボード6が形成されている。
【0017】ステップボード6の後部下方には図示しな
いエンジンユニットが設置され、このエンジンユニット
から後方に延びるドライブユニット7の後端に後輪8が
支持されている。そして、エンジンユニットから後方に
延出する排気マフラー装置10が後輪8の右側に設置さ
れている。
【0018】この排気マフラー装置10は、図2にも拡
大して示すように、エンジンユニットの排気ポートから
後方に向けて延出するエキゾーストパイプ11に筒状の
マフラーボディー12が接続されている。マフラーボデ
ィー12は、ほぼ車体前後方向に沿うように後斜め上方
に浅く角度付けられ、その内側面には車体への固定用の
前後2箇所の取付ブラケット13,14が設けられてい
る。
【0019】図3は、本発明の第1実施形態を示す排気
マフラー装置10の縦断面図であり、図4は図3のIV
矢視図であり、図5と図6は、それぞれ図3のV−V
線、VI−VI線に沿う縦断面図である。
【0020】マフラーボディー12の外殻を構成するの
は左右一対の半円筒状のボディー半身16L,16Rで
あり、これらは最中合わせに接合され、その内周に一回
り小径な管状のインナーボディー17が同軸的に配置さ
れている。インナーボディー17は多孔状プレート(パ
ンチングプレート)により形成され、その両端がスペー
サー18,19を介してボディー半身16L,16Rの
両端内周部に固着される。なお、ボディー半身16L,
16Rを一体化して円筒状に形成してもよい。また、ボ
ディー半身16L,16Rとインナーボディー17との
間の空間にはグラスウール等の消音断熱材が充填され
る。
【0021】また、前側のスペーサー18には漏斗状の
フロントカバー21が冠着される一方、後側のスペーサ
ー19には椀状のテールカバー22,23が2重に冠着
されて間に消音断熱材が充填される。
【0022】さらに、インナーボディー17の内側中間
部には3枚の隔壁24,25,26が設けられ、これら
によりインナーボディー17の内部空間が長手方向に並
ぶ4つの膨張室27a,27b,27c,27dに区画
されている。
【0023】このように構成されたマフラーボディー1
2の内部には、エキゾーストパイプ11の延長管となる
インナーパイプ28が長手方向に配設されている。この
インナーパイプ28は、フロントカバー21からマフラ
ーボディー12の内部に進入して後方に延び、前から3
番目の膨張室27c内でUターンして前方に向きを変
え、2番目の膨張室27b内に出口部29が開口してい
る。
【0024】また、マフラーボディー12の内部前方に
排気浄化用の触媒31が設置されている。この触媒31
は最前部の隔壁24に貫通支持されており、触媒31の
後端とインナーパイプ28の自由端開口部(出口部2
9)とが少しの距離を開けて対面している。触媒31は
ハニカムコア状触媒またはメタル状触媒等とされる。
【0025】インナーパイプ28は例えば3ピース構造
であり、Uターン部分を構成するU字管33と、その上
流側および下流側の直管部分をそれぞれ構成する排気管
34,35とから構成されている。
【0026】排気管34は、その最前端部が一段拡径さ
れて嵌合部36が形成され、この嵌合部36の外周がフ
ロントカバー21の収斂部内周に固着され、嵌合部36
の内周にエキゾーストパイプ11の末端が嵌合されて固
着される。また、排気管34の中間部は2枚の隔壁2
4,25に貫通支持されている。したがって、排気管3
4は、フロントカバー21と隔壁24,25により3箇
所を固定されている。
【0027】一方、排気管35は、隔壁25にのみに貫
通支持されて片持ち状に固定され、排気管34に対し平
行に配設されている。また、U字管33は前から3番目
の膨張室27c内に配置されている。
【0028】また、マフラーボディー12内には、長短
2本の連通パイプ38,39がインナーパイプ28(排
気管34,35)に平行に配設されている。長い方の連
通パイプ38は隔壁24,25,26に貫通支持されて
膨張室27aと膨張室27dとを連通させる一方、短い
方の連通パイプ39は隔壁26に貫通支持されて膨張室
27cと膨張室27dとを連通させている。なお、連通
パイプ39の後端側はキャップ40により閉塞され、そ
の前方の区間41が多孔状とされている。
【0029】さらに、テールパイプ43が隔壁26とテ
ールカバー22,23とに貫通支持されて設けられてお
り、このテールパイプ43により膨張室27cが外部に
連通している。
【0030】そして、図7および図8にも示すように、
排気管34にはスライド保持手段Aが設けられている。
このスライド保持手段Aは、片持ち状に固定された排気
管35の自由端付近を軸方向にスライド可能に保持する
ものである。
【0031】スライド保持手段Aは、排気管35に環装
される環装部材45と、この環装部材45を排気管34
に固定するブラケット46を備えて構成されている。環
装部材45は例えばリング状に形成され、ブラケット4
6は例えば帯状の板金材をプレス加工し、湾曲した固着
面46aと、その両端からハの字状に下方に延びる一対
の支持板46bとを備えて略台形状に形成されたもので
あり、固着面46aが排気管35の外周面にフィットし
て一対の溶接部47により排気管35に固着され、2枚
の支持板46bの下端がそれぞれ溶接部48により排気
管34に固着されている。
【0032】環装部材45の内径は、排気管35が密
に、かつ軸方向にスライドできる大きさに設定されてい
る。ここで重要なことは、排気管35と環装部材45と
の間にガタツキが無く、しかも両部材35,45が軸方
向にスムーズに相対移動できることである。なお、環装
部材45は必ずしもリング状でなくてもよく、C字状
(クランプ状)等であってもよい。
【0033】以上のように構成された排気マフラー装置
10において、エンジンユニットから排出された排気ガ
スは、エキゾーストパイプ11を経てマフラーボディー
12内部のインナーパイプ28を流れ、インナーパイプ
28の出口部29から先ず膨張室27bに流入し、次に
触媒31を通過してHC,CO等の有害成分を浄化され
てから膨張室27aに流入し、次に連通パイプ38を経
て最後部の膨張室27dに流入し、さらに連通パイプ3
9を経て膨張室27cに流入し、各膨張室27a,27
b,27c,27dにて順次膨張することにより充分に
消音された後、テールパイプ43より外部に排出され
る。
【0034】この排気マフラー装置10は、インナーパ
イプ28がUターン形状であることから、触媒31に到
達するまでの排気ガス流路長を充分に長く取れるので、
エンジンユニットの出力特性やトルク特性を向上させる
ことができる。
【0035】インナーパイプ28の直管部分を構成する
排気管34,35のうち、排気管34はフロントカバー
21と隔壁24と隔壁25により3箇所で固定されてい
るが、排気管35は隔壁25のみにより片持ち状に固定
されているため、排気管35をスライド保持手段Aに保
持させたことにより、排気管35の揺れや振動を効果的
に抑制して排気マフラー装置10の耐久性を向上させる
ことができる。
【0036】スライド保持手段Aは排気管35を軸方向
にスライド可能に保持するため、排気管35が熱膨張し
て軸方向へ伸縮しても、この伸縮がスライド保持手段A
により吸収される。したがって、排気管35とスライド
保持手段Aとの間に過大な応力が加わらず、これにより
排気マフラー装置10の耐久性が大きく向上する。
【0037】しかも、スライド保持手段Aは排気管35
の自由端付近を保持するため、排気管35の揺れや振動
を最も効率良く抑制できる。また、スライド保持手段A
は環装部材45とブラケット46からなる簡素な構造で
あるため、その設置や組立が容易である。
【0038】さらに、この排気マフラー装置10は、排
気管35から排出される排気ガスが直ちに触媒31に触
れるので排気浄化効率が高い反面、触媒31の発する高
温な反応熱により排気管35の熱膨張量が増大する傾向
が見られる。しかし、この排気管35の熱膨張(伸縮)
がスライド保持手段Aによりスムーズに吸収されるた
め、スライド保持手段Aによる排気マフラー装置10の
耐久性劣化防止への貢献度が高い。
【0039】一方、図9は本発明の第2実施形態を示す
排気マフラー装置50の縦断面図である。この排気マフ
ラー装置50が第1実施形態の排気マフラー装置10と
異なる点は、隔壁の枚数および膨張室の数、インナーパ
イプの形状、連通パイプおよびテールパイプによる連通
構造、触媒の固定構造、スライド保持手段の構成であ
り、他の部分の構成は同じであるため、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0040】排気マフラー装置50のマフラーボディー
12の内部空間は2枚の隔壁51,52により3つの膨
張室53a,53b,53cに区画され、インナーパイ
プ54が第1実施形態の場合と同様にフロントカバー2
1からマフラーボディー12の内部に進入して後方に延
び、前から2番目の膨張室53b内でUターンして前方
に向きを変え、その出口部55が1番目の膨張室53a
内に開口している。
【0041】インナーパイプ54は3ピース構造であ
り、Uターン部分を構成するU字管56と、その上流側
および下流側の直管部分をそれぞれ構成する排気管5
7,58とから構成され、排気管57はフロントカバー
21と隔壁51により2箇所で固定され、排気管58は
隔壁51にのみ貫通支持されて片持ち状に固定され、排
気管57に対し略平行に配設されている。
【0042】また、マフラーボディー12内には長短2
本の連通パイプ60,61が配設されており、連通パイ
プ60は隔壁51,52に貫通支持されて膨張室53a
と膨張室53cとを連通させる一方、連通パイプ61は
隔壁52に貫通支持されて膨張室53bと膨張室53c
内とを連通させている。なお、連通パイプ61の構造は
第1実施形態に示す連通パイプ39と同一である。
【0043】さらに、テールパイプ62が隔壁52とテ
ールカバー22,23とに貫通支持されて設けられ、膨
張室53bを外部に連通させている。
【0044】排気管58の中間部分は浅い角度で湾曲さ
れ、その自由端側が排気管57に近接し、出口部55に
ディフューザー管64を介して触媒65が直結されてい
る。この触媒65はハニカムコア状触媒またはメタル状
触媒等とされる。
【0045】そして図10にも示すように、スライド保
持手段Bにより、片持ち状に固定された排気管58の自
由端付近が排気管57の中間部にスライド可能に保持さ
れる。スライド保持手段Bは、例えばリング状の環装部
材67,68を備えてなり、その間が溶接部69等によ
り固着されている。
【0046】環装部材67は排気管57に環装されて溶
接部70等により排気管57に固着されるが、環装部材
68は排気管58に対し密に、かつ軸方向にスライド可
能に環装されるのみである。なお、環装部材67を省略
して図11に示すように環装部材68を溶接部71等に
より排気管57に直接固定してもよい。さらに、環装部
材67,68は必ずしもリング状でなくてもよく、C字
状(クランプ状)等であってもよい。
【0047】この排気マフラー装置50において、エン
ジンユニットから排出された排気ガスは、エキゾースト
パイプ11を経てマフラーボディー12内部のインナー
パイプ54を流れ、その出口部55に直結された触媒6
5を通過してHC,CO等の有害成分を浄化されてから
膨張室53aに流入し、次に連通パイプ60を経て膨張
室53cに流入し、さらに連通パイプ61を経て膨張室
53bに流入し、各膨張室53a,53b,53cにて
順次膨張することにより充分に消音された後、テールパ
イプ62より外部に排出される。
【0048】排気管57に固定されたスライド保持手段
Bは、片持ち状に固定された排気管58を軸方向にスラ
イド可能に保持しているため、排気管58の揺れや振動
が抑制されるとともに、排気管58が熱膨張することに
よる軸方向への伸縮が吸収される。したがって、排気管
58とスライド保持手段Bとの間に過大な応力が加わら
ず、これにより排気マフラー装置50の耐久性が大きく
向上する。また、スライド保持手段Bの構造が非常に簡
素なため、設置や組立が容易である。
【0049】さらに、この排気マフラー装置50は、排
気管58の出口部55に触媒65が直結されているた
め、出口部55から排出される高温な排気ガスの全てが
直ちに触媒65を通ることができ、排気浄化効率が非常
に高い反面、触媒65の重量により片持ち状に固定され
た排気管58の根元に過大な曲げモーメントが加わり得
る。しかし、スライド保持手段Bにより触媒65の重量
が保持されるため、排気管58に曲げモーメントが一切
加わらず、よって排気マフラー装置50の耐久性が劣化
する懸念がない。
【0050】なお、上記第1実施形態および第2実施形
態の構成は、自動二輪車の排気マフラー装置のみに限定
されず、自動車等、他種の車両の排気マフラー装置にも
幅広く適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
の排気マフラー装置は、マフラーボディーの内部に、複
数箇所を固定された排気管と、片持ち状に固定された排
気管とが略平行に配設された車両の排気マフラー装置に
おいて、上記複数箇所を固定された排気管にスライド保
持手段を設け、このスライド保持手段に上記片持ち状に
固定された排気管を軸方向にスライド可能に保持させた
ことを特徴とするものであり、これによれば簡素な構成
によりマフラーボディーの内部に配設された排気管の揺
れや振動および熱膨張等に起因する排気マフラー装置の
耐久性劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気マフラー装置が適用されたス
クーター型の自動二輪車の左側面図。
【図2】排気マフラー装置の拡大左側面図。
【図3】本発明の第1実施形態を示す排気マフラー装置
の縦断面図。
【図4】図3のIV矢視図。
【図5】図3のV−V線に沿う縦断面図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う縦断面図。
【図7】スライド保持手段の斜視図。
【図8】図3のVIII−VIII線に沿うスライド保
持手段の縦断面図。
【図9】本発明の第2実施形態を示す排気マフラー装置
の縦断面図。
【図10】スライド保持手段の斜視図。
【図11】スライド保持手段の斜視図。
【図12】従来の技術を示す排気マフラー装置の縦断面
図。
【符号の説明】
1 車両の一例であるスクーター型車両 10,50 排気マフラー装置 12 マフラーボディー 31,65 触媒 34,57 複数箇所を固定された排気管 35,58 片持ち状に固定された排気管 45,68 環装部材 A,B スライド保持手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マフラーボディーの内部に、複数箇所を
    固定された排気管と、片持ち状に固定された排気管とが
    略平行に配設された車両の排気マフラー装置において、
    上記複数箇所を固定された排気管にスライド保持手段を
    設け、このスライド保持手段に上記片持ち状に固定され
    た排気管を軸方向にスライド可能に保持させたことを特
    徴とする車両の排気マフラー装置。
  2. 【請求項2】 前記片持ち状に固定された排気管の自由
    端付近を前記スライド保持手段により保持した請求項1
    に記載の車両の排気マフラー装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド保持手段を、前記片持ち状
    に固定された排気管に環装されて上記排気管の軸方向に
    スライド可能な環装部材を備えたものとし、この環装部
    材を前記複数箇所を固定された排気管に固定した請求項
    1および請求項2に記載の車両の排気マフラー装置。
  4. 【請求項4】 前記マフラーボディーの内部前方に排気
    浄化用の触媒を設置し、前記片持ち状に固定された排気
    管の自由端開口部を上記触媒の近傍に対面させ、この自
    由端の付近を前記スライド保持手段により保持した請求
    項1〜請求項3に記載の車両の排気マフラー装置。
  5. 【請求項5】 前記マフラーボディーの内部前方に排気
    浄化用の触媒を設置し、前記片持ち状に固定された排気
    管の自由端に上記触媒を直結し、上記自由端の付近を前
    記スライド保持手段により保持した請求項1〜請求項3
    に記載の車両の排気マフラー装置。
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