JP2014180127A - 高電圧インバータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力電圧をスイッチングしてトランス10の励磁巻線に励磁電流を流し、その出力巻線から入力電圧より高い交流電圧を出力する高電圧インバータであり、そのトランス10を、同一の特性を持つ個別の複数のトランスT1〜T4によって構成し、その各励磁巻線Np1〜Np4を並列に接続して同時に励磁させ、各出力巻線Ns1〜Ns4を直列に接続している。各トランスT1〜T4は、それぞれ独立した閉磁路を持つ中足を有する同一形状のコアを有し、そのコアの中足の周囲に励磁巻線と出力巻線を重ね巻きされ、そのコアの中足に設けたギャップが、励磁巻線に励磁電流を流した状態で無段階に調整可能に構成されており、各トランスT1〜T4励磁インダクタンスが同一の所定値になるようにギャップの大きさが調整されている。
【選択図】 図1
Description
例えば、誘電体バリア放電によって発生する大気圧プラズマは、表面処理の一つの手段として、表面の改質や汚染物の除去等、様々な工業製品に応用されている。樹脂等に接着や印刷、コーティング等を施す場合に、大気圧プラズマにより前処理を行うと、表面の濡れ性を向上させて、接着や印刷あるいはコーティング等を容易に仕上りよく行うことが可能になる。
一般のスイッチングレギュレータは、電圧変換用のトランスの一次側の励磁巻線に、直流電圧をスイッチング素子でスイッチングして断続的に印加し、そのトランスの二次側の出力巻線に発生する交流電流を整流及び平滑して直流電圧を出力する。
これは、出力電圧が下がったときには、スイッチングパルスのON幅を広げて出力電力不足を補い、逆に出力電圧が上がった時には、ON幅を狭くして過剰な出力電力を制限することによって、出力電圧を一定に制御するものである。
その場合、例えば特許文献2に見られるように、出力電圧の代わりに出力電流を検出して、それを電圧に変換してスイッチング素子に対するPWM制御を行うようにしたものもある。
その高電圧インバータは、基本的には図14に示すような構成を有しており、直流電圧若しくは直流成分に脈流が重畳された入力電圧Vinを、スイッチング素子Qによってスイッチングして共振トランス3の一次側の励磁巻線に励磁電流を流す。そして、その共振トランス3の二次側の出力巻線から交流高電圧の出力電圧Vout を出力する。
スイッチング信号Spは、図示していない制御回路で発生するパルス幅変調(PWM)された矩形波パルスの信号であり、スイッチング素子Qのゲートに印加される。そして、このスイッチング信号Spが、1周期のうちハイ(High)の期間にスイッチング素子QをONにし、ローの期間はスイッチング素子QをOFFにする。
なお、ここでいう「交流高電圧」とは正負均等な正弦波交流の高電圧ではなく、トランスの励磁電流の断続によって、その出力巻線に発生するフライバックパルスによるパルス状あるいは脈流状の交番波形の高電圧である。
高電圧インバータをこのように構成することによって、各トランスT1,T2の励磁巻線Np1,Np2に偏磁が生じることがなく、共振トランス3全体として、出力巻線の巻数を多くすることができる。そのため、昇圧比が高い高電圧を連続して安定に、しかも安全に得ることができる。
したがって、出力電圧Voutは、Vout(t)=(√2Vout)sin(ωt)による基本波の場合は、正弦波の関数上にある。ここでVoutは、出力電圧値の実効値となる。
しかし、現実的には、数十KVとなる交番された高電圧ためピンポイントでの検出は困難になるばかりか、仮に検出した信号が取り出せたとしても、電力変換するスイッチング素子をドライブするまでには少なくても数msec程度の時間を要する。それがスイッチング周波数ごとに繰り返される。
そのため、出力電圧の波高値は、少なくとも数msecごとに抑制が起きる波打った出力電圧波形となってしまう。
また、出力側に平滑回路の電解コンデンサなどが接続されているため、それによる保持時間があるため、制御の応答性が問題になることもない。
その理由は、波高値の時間が1点であること、制御の遅延があり、出力電圧波形が繰り返される周波数が高くなればなるほどその遅延の影響が顕著になって、波高値電圧が降下し過ぎたり上昇し過ぎたりすることにある。
そのため、このような高電圧インバータでは、入力供給電圧を一定に制御するだけで、出力電圧値は無制御であるのが一般であった。
前述した特許文献2に記載されているように、出力電圧値の代わりに出力電流を検出して、それを負帰還してスイッチング素子に対するPWM制御を行うようにしたものもあるが、出力電圧の波高値を監視してそれを制御することはできない。
そして、上記複数のトランスは、それぞれ独立した閉磁路を持つ中足を有する同一形状のコアを有し、そのコアの中足の周囲に上記励磁巻線と出力巻線を重ね巻きしており、そのコアの中足はギャップを有し、且つ上記励磁巻線に励磁電流を流した状態でギャップの大きさを無段階に調整可能に構成されており、それぞれ励磁インダクタンス(Lp)が同一の所定値になるように、上前記ギャップの大きさが調整されたことを特徴とする。
まず、この発明による高電圧インバータの一実施形態の構成を図1及び図2によって説明する。この実施形態の高電圧インバータも、図14によって前述した高電圧インバータの構成と基本的には同様な構成であるが、この実施形態では、電圧変換用の共振トランスを同一の特性を持つ個別の4個のトランスによって構成している。
そのため、この実施形態の高電圧インバータは、共振トランス10を4個の個別のトランスT1〜T4に分割して構成し、その各トランスT1〜T4を同時に励磁して、その出力を積み上げることによって高電圧又は大電力が得られるようにしている。
入力電圧Vinは、商用電源からの交流(日本では50Hz又は60Hzで実効電圧100V)を整流回路で整流し、平滑回路で平滑して得る。
以下の説明において、励磁巻線Np1〜Np4をまとめて励磁巻線Npとも称し、出力巻線Ns1〜Ns4をまとめて出力巻線Nsとも称す。
なお、出力端子2aに繋がる出力線の途中に、直流成分をカットするためのコンデンサを挿入するようにしてもよい。
それによって、スイッチング素子Qのソース・ドレイン間に断続的に電流Id(Q)が流れ、共振トランス10の励磁巻線Npにも断続的に電流が流れるため、出力巻線Nsにパルス波形の高電圧を発生する。それが加算されて交流高電圧の出力電圧Vout となる。
これらのスイッチング信号Sp、スイッチング素子Qに流れる電流Id(Q)、出力電圧Vout及び負荷を接続した場合の出力電流Ioの各波形は、図15に示した例と同様である。
なお、スイッチング素子Qは、ドレインが共振トランス10の励磁巻線Npの一端に接続され、ソースは制御回路5内で負側の入力端子1bに接続されている。
この高電圧インバータにおいて、スイッチング素子Qがオン(ON)の期間に、共振トランス10の各トランスT1〜T4の励磁巻線Np〜Np4に励磁エネルギーを溜める。そして、スイッチング素子Qがオフ(OFF)の期間に、その各トランスT1〜T4がその溜めたエネルギーを放出して、各出力巻線Ns1〜Ns4に半波交流波形の高電圧を出力し、それが加算されて出力電圧Voutとなる。
その出力電圧Voutは、入力電圧Vinに対して、共振トランス10を構成する各トランスT1〜T4の励磁巻線Np1〜Np4と出力巻線Ns1〜Ns4の巻数比と、上記共振の鋭さを示すQ値、及びトランスの個数nに応じて増加する。
同一の出力電圧に対してトランス1個あたりの電圧の低減、励磁側(スイッチング素子Q側)にかかる電圧の低減、それに伴う熱損失の低減などの効果も得られる。トランスが磁気飽和を起こすこともなくなる。
このような高電圧インバータによってさらに高電圧の出力を得るためには、共振トランス10を構成するトランスの数をさらに増加すればよい。
トランスT1〜T4は、それぞれ独立した閉磁路を持つ中足を有する同一形状のコアを有し、そのコアの中足の周囲に励磁巻線Npと出力巻線Nsが重ね巻きされているが、その平面形状を簡略化して示している。
S1〜S4は、それぞれトランスT1〜T4の励磁巻線Np1〜Np4の巻き始め端、E1〜E4は同じくその巻き終わり端を示している。また、Ss1〜Ss4は、それぞれトランスT1〜T4の出力巻線Ns1〜Ns4の巻き始め端、Es1〜Es4は同じくその巻き終わり端を示している。
トランスT1の出力巻線Ns1の巻き始め端Ss1は出力端子2aに接続され、その巻き終わり端Es1はトランスT2の出力巻線Ns2の巻き始め端Ss2に接続される。さらに、その巻き終わり端Es2はトランスT3の出力巻線Ns3の巻き始め端Ss3に、その巻き終わり端Es3はトランスT4の出力巻線Ns4の巻き始め端Ss4に順次接続される。そして、その出力巻線Ns4の巻き終わり端Es4は、入力端子1bと出力端子2bに接続される。
そのために、複数個の各トランスの励磁巻線に励磁電流を流し、図15における電流Id(Q)に示したような略直角三角形の形状の頂点の電流値を調整する。そのため、励磁電流が流れている時間と、直角三角形の斜辺(電流Id(Q)の傾き)を決定する励磁インダクタンスの値と入力電圧Vinとを監視して、励磁電流Id(Q)の頂点の電流値を制御する。それによって、出力電圧偏差の少ない高電圧インバータを提供する。
ここで、使用するトランスの数を4個とした場合、4個のトランス(1個のトランスの励磁インダクタンスLp)に蓄積される励磁エレルギーεは、トランス4個の励磁電流Id(Q)の最終値で決まるから、次式によって求められる。
ε=1/2・Lp/4・(Id(Q))2 ・・・(1)
Id(Q)=Vin/Lp・Ton ・・・・・・(2)
したがって、(1)式に(2)式を代入すると、蓄積される励磁エレルギーεは次式によって求められる。
ε=1/8・Lp・(Vin・Ton/Lp)2
=(Vin・Ton)2/8Lp ・・・・・(3)
このεが、スイッチングの1周期における4個のトランスに蓄積されるエネルギー量になる。
ε=(Vin・Ton)2/(2n・Lp) ・・・・・(4)
出力電圧Voutは、共振トランス10を構成する複数個のトランスに、(3)式又は(4)式によるエネルギーを如何に溜め込むかにかかっている。それは、図3に示す励磁電流が流れる時間Tonが一定であれば、励磁電流Id(Q)の変化を示す直角三角形の斜辺の傾き、すなわち(2)式のVin/Lpに依存する。
この傾きによって、励磁電流Id(Q)の波高値(直角三角形の頂点の高さ)が決まり、それによって出力電圧Vout の波高値も決まってくる。
これらの値は、トランスのコアにおける磁路の磁気抵抗となるギャップ(間隙)によって変化する。例えば、ギャップを大きく取るほど蓄えられる磁気エネルギーは大きくなり、インダクション係数ALの値は小さくなり、励磁インダクタンスLpも小さくなる。
図4においてgap 0、gap 0.1、gap 1.0はギャップ長(mm)である。
そこで、図1に及び図2に示した高電圧インバータの共振トランス10を構成する各トランスT1〜T4は、何れもギャップを設けた中足を有するコアを使用し、その中足のギャプの大きさを調整可能に構成している。
図5は、出力電圧Vout が一定の場合に、図4と同様にギャップの大きさ(ギャップ長)をパラメータとした、出力電流Iout
と出力電力Poutの関係を示す特性曲線を示す。
この図から明らかなように、ギャップが大きくなるほど、出力電流Iout も出力電力Poutも増加する。
そこで、まず図1及び図2に示した高電圧インバータにおいて、共振トランス10を構成する各トランスT1〜T4の構造について以下に説明する。
図6において、11はフェライト等の磁性材からなるEE型又はEER型のコアであり、E型の2個のコア材を3本の足を互いに向かい合わせ、両側部を密着させて固定される。その固定は、このコア11の外周を取り囲むように、銅又はアルミニウムのような非磁性の金属バンドを周回させて固定することによって行われる。その両側部の密着面11rも、各磁路に対する磁気抵抗になるが僅かである。
この中足11a,11bの周囲を覆うように予め樹脂製のボビン(図示を省略)を装着し、その上に巻線部12を巻装するとよい。
すなわち、出力巻線Nsは、コア11の中足11aに絶縁層Is1を介して第1層の巻線Nsaを巻き、その上に層間絶縁層Is2を介して第2層の巻線Nsbを巻く。その上に層間絶縁層Is3を介して第3層の巻線Nscを巻き、さらにその上に層間絶縁層Is4を介して第4層の巻線Nsdを巻く。その上に主絶縁層Is5を介して励磁巻線Npを巻いている。さらに、この実施例では励磁巻線Npの外側に絶縁被覆層12aを設けている。
このように、ギャップ11Gを形成する中足11a,11bの周囲を巻線部12で囲むことにより、漏れ磁束を内部に閉じ込められるため、漏洩磁束を低減することができる。
図8〜図13は、ギャップ調整手段を有するコアの第1〜第6実施例を示し、それぞれ(a)は正面図、(b)はその左側面図である。これらの図において、図6と対応する部部には同一の符号を付してあり、図8〜図13の相互においても、対応する部分には同一の符号を付している。
その円柱状の中足11aは一方の枠辺部111に一体に形成された固定中足部であり、以下の説明では固定中足部11aと称す。その固定中足部11aと対向する中足11bは、他方の枠辺部112にねじ込まれた可動中足部であり、以下の説明では可動中足部11bと称す。
そのため、図8〜図11に示す第1〜第4実施例では、枠辺部112の長手方向の中央部に、可動中足部11bの外周に対応する対向した凹曲面112aを有する切欠部を形成し、その凹曲面112aに雌ねじ112bを形成している。
一方、可動中足部11bの固定中足部11aと対向しない方の端部側の外周面には雄ねじ11cを形成している。
このように構成したいずれの実施例においても、可動中足部11bを枠辺部112にねじ込むことができる。
図示の例では、図8及び図12に示す例ではプラス溝11fを、図10に示す例ではマイナス溝11eを形成しているが、どの実施例でもいずれの溝を形成してもよい。好ましくは、マイナスドライバもプラスドライバも挿入可能なプラス溝11fを形成するとよい。
これらの実施例によれば、可動中足部11bの端面11dに形成されたマイナス溝11e又はプラス溝11fに、マイナスドライバ又はプラスドライバを挿入して、可動中足部11bを回転させることにより、ギャップ11Gの大きさ(ギャップ長)を調整できる。
これらの実施例によれば、摘み部11hを指で摘んで可動中足部11bを回転させることができ、それによってギャップ11Gの大きさ(ギャップ長)を容易に調整できる。
摘み部11hの端面にギャップ11Gの大きさに対応するメモリや、ギャップの増減方向を示す矢印などを付けて、摘み部11hをダイヤルとしても使用することができる。
このようにすれば、ボビンに出力巻線と励磁巻線を重ね巻きした巻線部を作製してから、その巻線部を容易にコア11の固定中足部11a及び可動中足部11bを装着することができる。
図8〜図11に示す第1〜第4実施例でも、コア11の固定支持を確実に行うようにすれば、2個のコア部材に分割して構成することができる。
逆に、ギャップ長が短くなると、励磁電流Id(Q)の頂点が低くなり、(4)式から分かるように蓄積エネルギーεが減少するため、出力電力が低下する。
この場合、共振トランス10を構成する4個のトランスT1〜T4について、個別に所定の入力電圧、スイッチング周期及びデューティで励磁電流Id(Q)を流し、その波形を波形表示装置で監視しながら、その頂点が所望の高さになるように、ギャップを調整する。それによって、全てのトランスT1〜T4の励磁インダクタンスLpが同一の所定値になるように、前記ギャップの大きさが調整されることになる。
しかしながら、現実には実装パターン間のごく短い距離で電流の波形観測をするのは量産時には困難なため、結果として生み出される出力電圧を監視しながら調整する。
なお、コアの両側部にギャップを設けると、漏れ磁束が増大し、トランスのQ(共振鋭さ)が低下するとともに、外部に放射するノイズも増大するため、中足にギャップを設けている。特に、この高電圧インバータは、高電圧、高出力を得るものであるから、このことも重要である。
この発明による高電圧インバータは、誘電体バリア放電発生装置に限らず、高圧放電灯、静電塗装装置、エッチング装置、薄膜形成装置、オゾン発生装置、オゾン水生成装置、集塵装置、洗剤のいらない洗濯機など、種々の装置の電源として利用できる。
また、この発明は上述した各実施形態は、種々の変更、追加、あるいは省略が可能であり、各実施形態は、矛盾しない限り適宜組み合わせて実施することも可能であることは言うまでもない。
3,10:共振トランス(トランス) 4:放電器(負荷)
11:コア 11a:中足(固定中足部) 11b:中足(可動中足部)
11c:雄ねじ 11d:可動中足部の端面 11e:マイナス溝
11f:プラス溝 11G:ギャップ 11h:摘み部 11r:密着面
12:巻線部 12a:絶縁被覆層
110:コアの枠部 111,112:枠辺部
112a:凹曲面 112b:雌ねじ 112c:雌ねじ孔
T1〜T4:トランス Np,Np1〜Np4:励磁巻線
Ns,Ns1〜Ns4:出力巻線 Q:スイッチング素子
Vin:入力電圧 Vout:出力電圧 Io:出力電流
Sp:スイッチング信号
Claims (5)
- 直流電圧若しくは直流成分に脈流が重畳された電圧を入力電圧とし、該入力電圧をスイッチングしてトランスの一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、該トランスの二次側の出力巻線から交流高電圧を出力する高電圧インバータであって、
前記トランスを、同一の特性を持つ個別の複数のトランスによって構成し、該複数のトランスの各励磁巻線を並列に接続して同時に励磁させるようにし、該複数のトランスの各出力巻線を直列に接続し、かつ該各出力巻線の出力電圧波形の時間軸が同期するようにし、
前記複数のトランスは、
それぞれ独立した閉磁路を持つ中足を有する同一形状のコアを有し、
該コアの前記中足の周囲に前記励磁巻線と前記出力巻線を重ね巻きしており、
前記コアの中足はギャップを有し、且つ前記励磁巻線に励磁電流を流した状態で前記ギャップの大きさを無段階に調整可能に構成されており、
それぞれ励磁インダクタンス(Lp)が同一の所定値になるように、前記ギャップの大きさが調整された
ことを特徴とする高電圧インバータ。 - 前記所定値は、所望の出力電力を得るための前記励磁電流の波高値に応じた値であることを特徴とする請求項1に記載の高電圧インバータ。
- 前記複数のトランスの各コアは、方形の枠部と、該枠部の互いに平行な2辺の中央部から、互いに対向する方向に他の2辺に平行に延びる円柱状の固定中足部と可動中足部とからなり、前記可動中足部は前記平行な2辺の一方にねじ込まれており、前記固定中足部と可動中足部の対向する端面間で前記ギャップを形成し、前記可動中足部の前記固定中足部と対向しない方の端部が、外部から回転操作可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高電圧インバータ。
- 前記可動中足部の前記固定中足部と対向しない方の端部の端面に、マイナスドライバを挿入可能なマイナス溝又はプラスドライバを挿入可能なプラス溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高電圧インバータ。
- 前記可動中足部の前記固定中足部と対向しない方の端部に、指で摘んで回転操作できる摘み部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の高電圧インバータ。
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