JP2015136197A - インバータ装置とプラズマ発生装置及びシート材改質装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチング素子SW1,SW2のオン・オフによって入力電圧をスイッチングして、昇圧トランスT1,T2の一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、その昇圧トランスT1,T2の二次側の出力巻線から交流電圧を出力する複数のインバータ11,12を備え、その複数の各インバータ11,12が同じ出力特性を有し、その各インバータ11,12のスイッチング素子SW1,SW2が、共通の制御回路15から出力する同じスイッチング信号Spによってオン・オフ制御される。
【選択図】 図2
Description
一般には出力電力値が数W程度のものが多く使用されているが、プラズマ発生装置などには、出力電圧(実効値)が十数kVで電力値が数十W以上の交流の出力を持つインバータ装置が使用される。
例えば、印刷用紙などのシート材の表面を改質する表面改質処理等を行うために、大気圧プラズマ発生装置が用いられ、その電源として交流高電圧を発生するインバータ装置が使用される。
その放電電極121とカウンタ電極122との間に高圧電源100から出力する交流高電圧を印加して、破線で示すように大気圧プラズマ放電(沿面放電による誘電体バリア放電等)を発生させてプラズマを形成する。
この沿面放電によるプラズマは、誘電体123の表面に沿って図示していないシート材が搬送されたときに、その被加工面に対する接触面積が大きいため、改質時におけるムラの発生が抑制され、改質の均一性が高い精度で確保される。高圧電源100には通常インバータ装置が使用される。
用紙への表面改質処理は印刷直前に行う必要があり、その表面改質処理も印刷動作の流れに組み込む必要がある。そのため、印刷機の生産性すなわち印刷速度や印刷用紙サイズなどの条件によっては、プラズマ発生装置に非常に大きな表面改質能力が要求される。
そのために、インバータ装置を構成するトランスの励磁巻線と出力巻線との巻数比を大きくすると、巻線抵抗や線間容量の増大による損失増加や、使用可能な周波数帯域の制限、コアの磁気飽和、コア及び巻線の発熱等の問題が発生する。
そこで、特許文献2には、インバータ装置のトランスを同一の特性を持つ複数のトランスで構成し、その各励磁巻線に同時に励磁電流を流して励磁し、各出力巻線を互いに直列又は並列に接続して、従来よりも大電力の交流出力を得ることが提案されている。
その放電電極の増加に伴い、単一のインバータ装置によって各放電電極に電圧を印加する場合、インバータ装置の出力端子からの距離が放電電極の位置によって異なってくる。すなわち、インバータ装置の出力端子からの給電経路の距離が長いほど、その給電経路に生じるインダクタンス成分が増加し、図10に示すように、電圧波形に位相の遅れによる時間ずれ量Δtが生じる。それによって、その電圧が印加される各放電電極間に電位差ΔVが発生するため、その放電電極間で余分な放電が起こる恐れがある。
このようにすれば、各インバータ装置101,102の出力端子から各放電電極121A,121Bまでの給電経路の距離を略同一にして、距離の差が殆ど生じないようにすることができる。
二つの電圧波形に時間方向のずれである位相ずれがある場合、そのずれ量Δtに応じて電位差ΔVが生じる。最悪のケースとしては、位相がπ(180°)ずれたときに二つの電圧波形間におけるピークの正負が逆になるため、正弦波振幅の約2倍の電位差が生じてしまう。
そのため、放電電極間で本来の目的である表面改質のためのプラズマ発生と関係のない余分な放電が生じる恐れがある。このときに放電電極間に発生する放電は、プラズマを発生させる誘電体バリア放電とは異なるアーク放電などになることがあり、放電による電力のロスだけでなく電極の破損などの危険を招く恐れもある。
このように放電電極間に電位差がある場合、その間の放電を抑えるためにはその放電電極同士の距離を離す必要があるが、そうすると装置全体が大型化してしまうという問題が生じる。
また、複数の放電電極間の距離をとると、放電部が広い範囲に配置されることとなり、ノイズの発生源や想定外の放電による危険を管理すべき範囲も広がってしまう。
〔プラズマ発生装置の実施形態〕
まず、この発明によるプラズマ発生装置の基本原理を図1によって説明する。図1はこの発明によるプラズマ発生装置の基本原理を説明するための図9と対応する模式的な構成図である。そのインバータ装置10の負荷である放電部120は、図9に示した放電部120の構成と同様である。
また、放電電極121A,121B間の電位差がなくなるため、その間の距離が近くても両電極間で余分な放電が発生する恐れがないので、放電電極の配置における制約がなくなり、装置の小型化を図ることができる。また、ノイズや放電のリスク管理も容易になるといったメリットがある。
このプラズマ発生装置は、インバータ装置10と放電部20とによって構成されている。
インバータ装置10は2つのインバータ11,12を備えており、一方のインバータ11は昇圧トランスT1とスイッチング素子SW1と制御回路15を有する。他方のインバータ12は、昇圧トランスT2とスイッチング素子SW2を有するが、制御回路は有していない。
このインバータ11の出力電圧Vout1を放電部20の負荷20Aに印加する。この放電部20は、図1における放電部120に相当し、負荷20Aは、放電電極121A及びそれと誘電体123を挟んで対向するカウンタ電極122に相当する。
このようにして、放電部20の負荷20A及び20Bによって、各放電電極とカウンタ電極との間にプラズマ放電を発生させる。負荷20A及び20Bがそれぞれ複数本の放電電極からなる放電電極群を有していてもよい。
なお、図2では各インバータ11,12に対してそれぞれ入力電源1A、1Bを示しているが、同一の入力電源から分岐して2つのインバータ11,12に同じ入力電圧を供給するようにしても問題ない。
この構成によるインバータ装置10の二つのインバータ11,12を同期運転したとき、その各出力電圧Vout1とVout2の時間ずれ量の実測値は30nsec以下であった。
各インバータ11,12の出力電圧Vout1,Vout2を、いずれも振幅Voで周波数fのVo×sin(2πft)で表せる正弦波の電圧と仮定する。そして、周波数fが50kHzで、二つの出力電圧の時間ずれ量Δtが30nsecの場合、その電位差の最大値ΔV(図11にΔVで示した位相0付近の電位差に相当する)は次式で求められる。
ΔV=Vo・sin(2πfΔt/2)×2
=Vo・sin(2×π×50×103×30×10−9/2)×2
≒Vo・sin(0.009425/2)×2
=Vo・sin(0.0047125)×2
≒Vo×0.004712×2≒Vo×0.0094
ΔV≒10×103×0.0094=94V
このように、出力電圧Vout1とVout2の間に発生する電位差は94V以下となり、隣接する放電電極間に僅かでも隙間があれば、空気を介して放電を発生するような恐れはない。
このプラズマ発生装置は、インバータ装置10′と放電部20′とによって構成されている。インバータ装置10′は3つのインバータ11,12,13を備えており、放電部20′は放電電極が異なる3箇所の負荷20A,20B,20Cを有する。
このプラズマ発生装置は、図2に示した第1実施形態に対して、入力電源1Cとインバータ13と負荷20Cを追加した構成である。
また、スイッチング信号Spの経路長及びGNDへの経路長を極力短くするように配置することによって、スイッチング信号Spへのノイズによるずれや誤動作を減らすことができる。高電圧出力により放電を発生させる装置では、高圧路及び放電部からの放射ノイズなどがシビアになりやすいため、スイッチング信号及びGNDへの経路短縮は特に重要である。
また、放電部20′の負荷20A,20B及び20Cが、それぞれ複数本の放電電極からなる放電電極群を有していてもよい。
次に、この発明によるインバータ装置の具体的な実施形態を説明する。
図4は、この発明によるインバータ装置の第1実施形態の構成を示す回路図であり、図2に示したインバータ装置10に相当するので、図2と対応する部分には同一の符号を付してある。
制御回路15は、スイッチング信号Spとして、周波数が50kHz程度の矩形波状パルスを発生する発振回路を有する制御ICである。
この制御回路15がスイッチング信号Spをパルス幅変調(PWM)制御して、1周期TにおけるON期間とOFF期間の比率(デューティ)を変えることにより、各インバータ11,12の出力電圧Vout1,Vout2を制御することも可能である。そのスイッチング信号Spの周波数及び周期を変更することもできる。
昇圧トランスT1の励磁巻線Np1の一端は正側の入力端子14aに接続され、他端はスイッチング素子SW1のドレイン端子に接続される。そのスイッチング素子SW1のソース端子は、もう一つのスイッチング素子SW2のソース端子との接続点eから、制御回路15内を通して負側の入力端子14bに接続される。
スナバ回路を構成するダイオードD1とコンデンサC1の直列回路が、励磁巻線Np1と並列に接続されている。
スイッチング素子SW1は、制御回路15から出力されるスイッチング信号Spが、保護抵抗R1を介してゲート端子に印加されてオン・オフ制御される。
それによって入力電圧Vinをスイッチングして、昇圧トランスT1の一次側の励磁巻線Np1に断続的に励磁電流を流す。その励磁電流が流れている期間に昇圧トランスT1にエネルギーを蓄積し、励磁電流がオフになった期間にそのエネルギーを出力巻線Ns1に吐き出して、交流高電圧の出力電圧Vout1を出力する。
昇圧トランスT2の励磁巻線Np2の一端は正側の入力端子14aに接続され、他端はスイッチング素子SW2のドレイン端子に接続される。そのスイッチング素子SW2のソース端子は、前述したスイッチング素子SW1のソース端子との接続点eから、制御回路15内を通して負側の入力端子14bに接続される。
昇圧トランスT2の出力巻線Ns2の一端は、直流カット用のコンデンサCbを介して出力端子16cに接続され、他端は出力端子16dに接続される。直流カット用のコンデンサCbは設けなくてもよい。
出力端子16bと16dは共通に接続され、制御回路15のアース端子及び負側の入力端子14bに接続されている。
それによって入力電圧Vinをスイッチングして、昇圧トランスT2の一次側の励磁巻線Np2に断続的に励磁電流を流す。その励磁電流が流れている期間に昇圧トランスT2にエネルギーを蓄積し、励磁電流がオフになった期間にそのエネルギーを出力巻線Ns2に吐き出して、交流高電圧の出力電圧Vout2を出力する。
それによって、インバータ11とインバータ12の出力特性が同じになるようにする。
また、図4中に点線の矢印で示す二つのループ、すなわち、制御回路15のスイッチング信号出力端子から各スイッチング素子SW1,SW2を通して接続点eから制御回路15へ戻る二つのループを極力同一長にし、かつ短いループにするのが望ましい。
それによって、各スイッチング素子SW1,SW2によるスイッチングの位相のずれを小さくすることができる。
したがって、二つのインバータ11,12は同期して動作し、出力電圧Vout1とVout2の波形の大きさ及び位相が殆ど一致する。そのため、その出力電圧Vout1とVout2を出力端子16a,16b及び出力端子16c,16dからプラズマ放電を発生する放電部の異なる放電電極とカウンタ電極間に個別に印加した場合、その放電電極間に電位差が殆ど発生しない。したがって、図1及び図2によって説明した効果が得られる。
次に、この発明によるインバータ装置の第2実施形態を説明する。
図5はそのインバータ装置の構成を示す回路図であり、図4と対応する部分には同一の符号を付してある。このインバータ装置も図2に示したインバータ装置10として使用できる。
この図5に示す第2実施形態のインバータ装置10が図4に示した第1実施形態のインバータ装置10と異なるのは、複数の各インバータ11,12の昇圧トランスT1,T2が、それぞれ同一の特性を持つ個別の複数のトランスによって構成されている点である。
その各トランスT11とT12の各出力巻線Ns11,Ns12の出力電圧波形の時間軸が同期するのが望ましい。そのため、スイッチング素子SW1のドレイン端子から各励磁巻線Np11,Np12の一端までの接続経路の長さが同じになるようにするのが望ましい。
その各トランスT11とT12の各出力巻線Ns21,Ns22の出力電圧波形の時間軸が同期するのが望ましい。そのため、スイッチング素子SW2のドレイン端子から各励磁巻線Np21,Np22の一端までの接続経路の長さが同じになるようにするのが望ましい。
したがって、各トランスの励磁側及び出力巻線の接続も直列でも並列でもよいが、インバータ装置を構成する各インバータにおいて、全て同じ接続状態にすることが必要である。
さらに、インバータ装置10を構成する図4又は図5に示すインバータ11,12のようなインバータの数を、図2に示した実施形態のように3つにしてもよいし、4つ以上にしてもよい。
ここで、プラズマ発生装置の放電部の具体的な構成例を説明する。図6は、この発明によるプラズマ発生装置の図2に示した第1実施形態を、放電部の構成を具体的に示した構成図である。
図6に示すプラズマ発生装置5の放電部20は、複数本(図示の例では14本)の放電電極21と、それに対向するカウンタ電極22と、その放電電極21とカウンタ電極22との間に介在する誘電体23とによって構成されている。
放電電極群21A内及び放電電極群21B内の各放電電極21の金属線21aは互いに導通するように接続されている。
放電電極21と誘電体23との間も間隔を拡げて示しているが、実際には、表面改質を施す印刷用紙等のシート材が一点鎖線の矢印Fで示すように通過できる程度の隙間があればよい。
インバータ装置10の図4又は図5に示した出力端子16bと16dは共通接続されているので、共通の給電線19によってカウンタ電極22に接続し、そのカウンタ電極22は接地される。
それによって、各放電電極21とカウンタ電極22との間の大気圧中で、大気圧プラズマ放電の一種である沿面放電もしくは無声放電、または沿面放電と無声放電の複合放電による誘電体バリア放電を発生させることができる。放電電極21に印加する電圧は正負逆転しても、作用効果に差異はない。
放電電極の大きさや数に応じて放電電極群の数を増加し、その数に応じてインバータ装置を構成するインバータの数を増加すれば、さらに大きな放電領域を有する放電部にも対応することができる。
この発明によるプラズマ発生装置の放電部の構成は上述した構成に限るものではなく、種々の変更が可能である。また、コロナ放電によってプラズマを発生する装置や、多少ガスが入った低圧雰囲気でプラズマ放電を発生する装置にも適用可能である。
次に、この発明によるシート材改質装置の一実施形態を図7によって説明する。図7は、この発明の一実施形態であるスタンドアロン型のシート材改質装置の概略構成図である。
このシート材改質装置3は、一般にコピーや印刷等に用いられる普通紙やコート紙の他、OHPシートを含む樹脂フィルム、カード、ハガキ等の厚紙や封筒等のシート材の表面を改質処理するための装置である。その改質処理としては、シート材の表面の親水化、酸性度の向上、又は浸透性の向上等を行う処理をすることが可能である。
プラズマ発生装置5は前述したように、インバータ装置10と放電部20からなり、放電部20は、それぞれ複数本の放電電極21からなる放電電極群20A,20Bとカウンタ電極22及び誘電体23とを有している。その誘電体23は、カウンタ電極22の放電電極群20A,20Bと対向する表面に被着されている。
駆動ローラ33は、図示していないモータによって回転駆動され、搬送ベルト32を矢示B方向へ周回移動(回動)させる。搬送ベルト32は、改質処理を予定するシート材の最大幅よりも大きな幅(図7の紙面に垂直な方向の寸法)を有している。
本体30の下部にはキャスタ37を備えており、このシート材改質装置3を容易に移動させて、画像形成装置などと共に使用できるようにしている。
その搬送中に、シート材の表面が上述した誘電体バリア放電によるプラズマに触れて改質が進行する。それは、プラズマにより、空気中の成分やシート材自体に含まれている成分によって形成される種々の親水性官能基等の基が、シート材の表面に形成されて表面エネルギーが高くなることによってなされる。例えば、シート材の表面に撥水性を有する部分を含んでいる場合に、その部分が親水化されることによって改質が行われる。
改質部による表面改質処理が完了したシート材は、本体30から送出されてシート材積載部50上に積載される。
各放電電極21をシート材の移動によって連れ回り可能に支持したり、上下動可能に支持して下方への押圧力を付与し、各放電電極21が常時シート材の表面に接触するようにすれば、なお均一性を向上させ、エネルギーの損失も抑制することができる。
あるいは、電子写真方式の画像形成装置によって画像を形成したシート材を、この改質処理によって親水性を高めてから、ニス等のコート剤を塗布する後処理を行えば、全面に均一にコート剤を塗布することができる。それによって、画像を形成したシート材の表面を保護したり、艶出しして付加価値を高めたりすることが容易になる。
また、この発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されるものではないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた各実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり、一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能であることは勿論である。
10,10′:インバータ装置 11〜13:インバータ
14a,14b:入力端子 15:制御回路 16a,16b,16c:出力端子
17,18,19:給電線 20,20′:放電部
20A,20B,20C:放電電極(負荷) 21:放電電極
21A,21B:放電電極群 21a:金属線 21b:誘電体(絶縁体)
22:カウンタ電極 22a:対向面 23:誘電体(絶縁体)
30:シート材改質装置の本体 31:シート材搬送装置 32:搬送ベルト
33:駆動ローラ 34:従動ローラ 35:テンションローラ
36:ピンチローラ 40:シート材給送部 41:トレイ
50:シート材積載部
121,121A,121B:放電電極 122:カウンタ電極
123:誘電体(絶縁体)
SW1,SW2:スイッチング素子 T1,T2:昇圧トランス
T11,T12,T21,T22:トランス S:シート材
Np1,Np2,Np11,Np12,Np21,Np22:励磁巻線
Ns1,Ns2,Ns11,Ns12,Ns21,Ns22:出力巻線
Vin:入力電圧 Vout:出力電圧 Sp:スイッチング信号
Claims (7)
- スイッチング素子のオン・オフによって入力電圧をスイッチングして、昇圧トランスの一次側の励磁巻線に励磁電流を流し、該昇圧トランスの二次側の出力巻線から交流電圧を出力するインバータを複数備え、
該複数の各インバータが同じ出力特性を有し、該各インバータの前記スイッチング素子が、共通の制御回路から出力する同じスイッチング信号によってオン・オフ制御されることを特徴とするインバータ装置。 - 前記複数の各インバータの昇圧トランスが、それぞれ同一の特性を持つ個別の複数のトランスによって構成され、前記各インバータごとの前記昇圧トランスを構成する複数のトランスの各励磁巻線がいずれも並列又は直列に接続されて同時に励磁されるようにし、該複数のトランスの各出力巻線がいずれも互いに並列又は直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
- 前記各インバータごとの前記昇圧トランスを構成する複数のトランスの前記各出力巻線の出力電圧波形の時間軸が同期していることを特徴とする請求項2に記載のインバータ装置。
- 前記制御回路から前記各インバータの前記スイッチング素子までの前記スイッチング信号の経路長及び該経路のインダクタンスが等しいことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインバータ装置。
- 前記各インバータの前記昇圧トランスは、出力電圧が共振の鋭さに比例する共振トランスであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のインバータ装置。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載のインバータ装置と、該インバータ装置の前記各インバータからそれぞれ出力される同期した交流電圧が、個別に印加される複数の放電電極とカウンタ電極を有する放電部とを備え、前記放電電極とカウンタ電極との間でプラズマ放電を発生することを特徴とするプラズマ発生装置。
- 請求項6に記載のプラズマ発生装置を備え、該プラズマ発生装置の前記放電電極とカウンタ電極との間を通してシート材を搬送し、前記プラズマ放電によって前記シート材を改質することを特徴とするシート材改質装置。
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