JPH06231975A - 中足ギャップタイプコア - Google Patents
中足ギャップタイプコアInfo
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- JPH06231975A JPH06231975A JP5018456A JP1845693A JPH06231975A JP H06231975 A JPH06231975 A JP H06231975A JP 5018456 A JP5018456 A JP 5018456A JP 1845693 A JP1845693 A JP 1845693A JP H06231975 A JPH06231975 A JP H06231975A
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- core
- metatarsal
- gap type
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中足ギャップでの磁漏洩束を低減すると共
に、中足ギャップの大きさを容易に可変とし、中足ギャ
ップタイプコアの磁気抵抗調整を容易とする。 【構成】 中足にギャップを設けて、磁束の飽和の防止
と漏れ磁束の低減を行うコアにおいて、中足の一方を他
方の中足に挿入する構成や、中足間に磁気抵抗調整用コ
アを挿入する構成とし、外側の中足の内壁と内側の中足
の外壁間や、外側の中足の内壁と磁気抵抗調整用コア間
の隙間あるいは非磁性体部材でギャップを形成し、ま
た、中足や磁気抵抗調整用コアを、コア本体や中足に、
ねじ様に取り付け、この内側の中足の回転により、外側
の中足への挿入深度を変化させる構成とする。
に、中足ギャップの大きさを容易に可変とし、中足ギャ
ップタイプコアの磁気抵抗調整を容易とする。 【構成】 中足にギャップを設けて、磁束の飽和の防止
と漏れ磁束の低減を行うコアにおいて、中足の一方を他
方の中足に挿入する構成や、中足間に磁気抵抗調整用コ
アを挿入する構成とし、外側の中足の内壁と内側の中足
の外壁間や、外側の中足の内壁と磁気抵抗調整用コア間
の隙間あるいは非磁性体部材でギャップを形成し、ま
た、中足や磁気抵抗調整用コアを、コア本体や中足に、
ねじ様に取り付け、この内側の中足の回転により、外側
の中足への挿入深度を変化させる構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスやチョークコ
イル用のギャップ付きコア材に係わり、特に、漏れ磁束
を小さくし、かつ、磁気抵抗の調整を容易とするのに好
適な中足ギャップタイプコアに関するものである。
イル用のギャップ付きコア材に係わり、特に、漏れ磁束
を小さくし、かつ、磁気抵抗の調整を容易とするのに好
適な中足ギャップタイプコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスやチョークコイルに用い
られるフェライト等からなるコア材には、一般に、図5
に示すように、ギャップが設けられている。図5は、従
来のギャップ付きコアの形状の第1の例を示す側断面図
である。本例は、スペースギャップタイプのコア51の
形状を示しており、ギャップのないコアの場合には、コ
アの中の磁束を増やしていくと、ある点から、磁束が飽
和してしまうが、本例のスペースギャップタイプのコア
51のように、ギャップを付けることにより、飽和する
磁束を大きくすることができる。そして、例えば、コア
にコイルを巻いたインダクタンスを例に取ると、図6に
示すように、ギャップが小であれば、インダクタンスが
大きくなり、流せる電流は小さくなり、また、ギャップ
が大であれば、インダクタンスが小さくなり、流せる電
流は大きくなる。
られるフェライト等からなるコア材には、一般に、図5
に示すように、ギャップが設けられている。図5は、従
来のギャップ付きコアの形状の第1の例を示す側断面図
である。本例は、スペースギャップタイプのコア51の
形状を示しており、ギャップのないコアの場合には、コ
アの中の磁束を増やしていくと、ある点から、磁束が飽
和してしまうが、本例のスペースギャップタイプのコア
51のように、ギャップを付けることにより、飽和する
磁束を大きくすることができる。そして、例えば、コア
にコイルを巻いたインダクタンスを例に取ると、図6に
示すように、ギャップが小であれば、インダクタンスが
大きくなり、流せる電流は小さくなり、また、ギャップ
が大であれば、インダクタンスが小さくなり、流せる電
流は大きくなる。
【0003】しかし、コアにギャップを設けると、ギャ
ップ部分からの漏れ磁束が発生する。特に、磁気回路全
体の磁気抵抗が高くなり、全体的にも磁束漏洩が多くな
る。この漏れ磁束により、ギャップ付きコアのチョーク
を、磁気製品、例えば、フロッピーディスクドライブ装
置のヘッド部の近くで使うと、誤動作を誘発する。ま
た、電源機器内部で、ギャップ付きコアのチョークを使
うと、漏れ磁束により、コンダクション、ラジエーショ
ンノイズが増える。このような磁束漏洩の対策として、
図7に示すように、中足ギャップのコアが用いられる。
ップ部分からの漏れ磁束が発生する。特に、磁気回路全
体の磁気抵抗が高くなり、全体的にも磁束漏洩が多くな
る。この漏れ磁束により、ギャップ付きコアのチョーク
を、磁気製品、例えば、フロッピーディスクドライブ装
置のヘッド部の近くで使うと、誤動作を誘発する。ま
た、電源機器内部で、ギャップ付きコアのチョークを使
うと、漏れ磁束により、コンダクション、ラジエーショ
ンノイズが増える。このような磁束漏洩の対策として、
図7に示すように、中足ギャップのコアが用いられる。
【0004】図7は、従来のギャップ付きコアの形状の
第2の例を示す側断面図である。本例は、中足ギャップ
タイプのコア71の形状を示しており、図5で示したス
ペースギャップタイプのコア51よりも、漏れ磁束が少
ない。しかし、この中足ギャップタイプのコア71にお
いても、図中に拡大して示すように、ギャップ部分で
は、磁束が広がり、コアの中足部から磁束がはみ出るよ
うになり、漏れ磁束が発生する。また、中足ギャップタ
イプのコア71は、図5のスペースギャップタイプのコ
ア51に比べて、中足ギャップの距離調整が難しい。
尚、このようなコアのギャップに関しては、例えば、日
本工業技術センター編「スイッチング・レギュレータ設
計実装応用マニュアル」(1980年、日本工業技術セ
ンター発行)の第312頁から第317頁に記載されて
いる。
第2の例を示す側断面図である。本例は、中足ギャップ
タイプのコア71の形状を示しており、図5で示したス
ペースギャップタイプのコア51よりも、漏れ磁束が少
ない。しかし、この中足ギャップタイプのコア71にお
いても、図中に拡大して示すように、ギャップ部分で
は、磁束が広がり、コアの中足部から磁束がはみ出るよ
うになり、漏れ磁束が発生する。また、中足ギャップタ
イプのコア71は、図5のスペースギャップタイプのコ
ア51に比べて、中足ギャップの距離調整が難しい。
尚、このようなコアのギャップに関しては、例えば、日
本工業技術センター編「スイッチング・レギュレータ設
計実装応用マニュアル」(1980年、日本工業技術セ
ンター発行)の第312頁から第317頁に記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、中足ギャップにおける磁漏洩束
を、さらに低減することができない点と、磁気抵抗の調
整のためには、中足ギャップを削る必要があり、磁気抵
抗の調整を容易に行うことができない点である。本発明
の目的は、これら従来技術の課題を解決し、中足ギャッ
プでの磁束漏洩をさらに低減し、かつ、中足ギャップの
ギャップ寸法の変更を容易とし、トランスやチョークコ
イルの特性を向上させることを可能とする中足ギャップ
タイプコアを提供することである。
点は、従来の技術では、中足ギャップにおける磁漏洩束
を、さらに低減することができない点と、磁気抵抗の調
整のためには、中足ギャップを削る必要があり、磁気抵
抗の調整を容易に行うことができない点である。本発明
の目的は、これら従来技術の課題を解決し、中足ギャッ
プでの磁束漏洩をさらに低減し、かつ、中足ギャップの
ギャップ寸法の変更を容易とし、トランスやチョークコ
イルの特性を向上させることを可能とする中足ギャップ
タイプコアを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の中足ギャップタイプコアは、(1)中足に
ギャップを設けて、磁束の飽和の防止と漏れ磁束の低減
を行うコアにおいて、中足の一方を、他方の中足に挿入
する構成として、内側の中足の外壁と外側の中足の内壁
との隙間でギャップを形成することを特徴とする。ま
た、(2)上記(1)に記載の中足ギャップタイプコア
において、内側の中足と外側の中足との隙間からなるギ
ャップを、非磁性体の部材で構成することを特徴とす
る。また、(3)上記(2)に記載の中足ギャップタイ
プコアにおいて、非磁性体の部材を、内側の中足に被せ
る構成とすることを特徴とする。また、(4)上記
(2)に記載の中足ギャップタイプコアにおいて、非磁
性体の部材を、外側の中足に設ける構成とすることを特
徴とする。また、(5)上記(1)から(4)のいずれ
かに記載の中足ギャップタイプコアにおいて、内側の中
足の外側の中足への挿入深度を可変とすることを特徴と
する。また、(6)上記(5)に記載の中足ギャップタ
イプコアにおいて、内側の中足を、コア本体に、ねじ様
に取り付け、この内側の中足の回転により、外側の中足
への挿入深度を変化させることを特徴とする。また、
(7)上記(5)に記載の中足ギャップタイプコアにお
いて、外側の中足を、コア本体に、ねじ様に取り付け、
この外側の中足の回転により、内側の中足の挿入深度を
変化させることを特徴とする。また、(8)中足にギャ
ップを設けて、磁束の飽和の防止と漏れ磁束の低減を行
うコアにおいて、中足の一方に直に接触して取付けら
れ、他方の中足にギャップを形成する隙間を空けて挿入
される磁気抵抗調整用コアを設けることを特徴とする。
また、(9)上記(8)に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、磁気抵抗調整用コアと他方の中足との隙間
からなるギャップを、非磁性体の部材で構成することを
特徴とする。また、(10)上記(8)、もしくは、
(9)のいずれかに記載の中足ギャップタイプコアにお
いて、磁気抵抗調整用コアを、直に接触する一方の中足
にねじ様に取付け、他方の中足への挿入深度を自在とす
ることを特徴とする。
め、本発明の中足ギャップタイプコアは、(1)中足に
ギャップを設けて、磁束の飽和の防止と漏れ磁束の低減
を行うコアにおいて、中足の一方を、他方の中足に挿入
する構成として、内側の中足の外壁と外側の中足の内壁
との隙間でギャップを形成することを特徴とする。ま
た、(2)上記(1)に記載の中足ギャップタイプコア
において、内側の中足と外側の中足との隙間からなるギ
ャップを、非磁性体の部材で構成することを特徴とす
る。また、(3)上記(2)に記載の中足ギャップタイ
プコアにおいて、非磁性体の部材を、内側の中足に被せ
る構成とすることを特徴とする。また、(4)上記
(2)に記載の中足ギャップタイプコアにおいて、非磁
性体の部材を、外側の中足に設ける構成とすることを特
徴とする。また、(5)上記(1)から(4)のいずれ
かに記載の中足ギャップタイプコアにおいて、内側の中
足の外側の中足への挿入深度を可変とすることを特徴と
する。また、(6)上記(5)に記載の中足ギャップタ
イプコアにおいて、内側の中足を、コア本体に、ねじ様
に取り付け、この内側の中足の回転により、外側の中足
への挿入深度を変化させることを特徴とする。また、
(7)上記(5)に記載の中足ギャップタイプコアにお
いて、外側の中足を、コア本体に、ねじ様に取り付け、
この外側の中足の回転により、内側の中足の挿入深度を
変化させることを特徴とする。また、(8)中足にギャ
ップを設けて、磁束の飽和の防止と漏れ磁束の低減を行
うコアにおいて、中足の一方に直に接触して取付けら
れ、他方の中足にギャップを形成する隙間を空けて挿入
される磁気抵抗調整用コアを設けることを特徴とする。
また、(9)上記(8)に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、磁気抵抗調整用コアと他方の中足との隙間
からなるギャップを、非磁性体の部材で構成することを
特徴とする。また、(10)上記(8)、もしくは、
(9)のいずれかに記載の中足ギャップタイプコアにお
いて、磁気抵抗調整用コアを、直に接触する一方の中足
にねじ様に取付け、他方の中足への挿入深度を自在とす
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、中足の一方を、直接、ある
いは、磁気抵抗調整用コアを用いて、他方の中足に挿入
する構成として、内側の中足、あるいは、磁気抵抗調整
用コアの外壁と、外側の中足の内壁との隙間でギャップ
を形成することにより、漏れ磁束を少なくすることがで
きる。また、中足の一方、あるいは、磁気抵抗調整用コ
アの取り付けを、ねじ式等とすることにより、挿入深度
の変更、すなわち、磁気抵抗の調整を容易とすることが
できる。
いは、磁気抵抗調整用コアを用いて、他方の中足に挿入
する構成として、内側の中足、あるいは、磁気抵抗調整
用コアの外壁と、外側の中足の内壁との隙間でギャップ
を形成することにより、漏れ磁束を少なくすることがで
きる。また、中足の一方、あるいは、磁気抵抗調整用コ
アの取り付けを、ねじ式等とすることにより、挿入深度
の変更、すなわち、磁気抵抗の調整を容易とすることが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の中足ギャップタイプコアの
本発明に係わる形状の第1の実施例を示す側断面図であ
る。本図において、1はコア本体、2は内側の中足、3
は外側の中足、4は中足2に設けられた非磁性体部材で
ある。このように、本第1の実施例では、一方の中足2
を、他方の中足3に挿入した構成とすることにより、内
側の中足2の外壁に設けた非磁性体部材4と、外側の中
足3の内壁との隙間でギャップを形成する。このよう
に、ギャップ部を中足内部に設けることにより、図中に
拡大して示すように、ギャップ部の磁束の広がりを小さ
くすることができ、従来の中足ギャップタイプコアに比
べて、漏れ磁束が低減する。
説明する。図1は、本発明の中足ギャップタイプコアの
本発明に係わる形状の第1の実施例を示す側断面図であ
る。本図において、1はコア本体、2は内側の中足、3
は外側の中足、4は中足2に設けられた非磁性体部材で
ある。このように、本第1の実施例では、一方の中足2
を、他方の中足3に挿入した構成とすることにより、内
側の中足2の外壁に設けた非磁性体部材4と、外側の中
足3の内壁との隙間でギャップを形成する。このよう
に、ギャップ部を中足内部に設けることにより、図中に
拡大して示すように、ギャップ部の磁束の広がりを小さ
くすることができ、従来の中足ギャップタイプコアに比
べて、漏れ磁束が低減する。
【0009】図2は、本発明の中足ギャップタイプコア
の本発明に係わる形状の第2の実施例を示す側断面図で
ある。本図において、21はコア本体、22は内側の中
足、23は外側の中足、24は中足22に設けられた非
磁性体部材である。本第2の実施例では、挿入する内側
の中足22を、コア本体21に捩じ込んで取付ける構成
とし、また、非磁性体部材24を、中足22側に設けた
構成としている。このように、中足22を、コア本体2
1に捩じ込んで取付けることにより、中足22の中足2
3への挿入深度を変更可能なものとしている。このこと
により、磁気抵抗の調整を容易に行うことができる。
の本発明に係わる形状の第2の実施例を示す側断面図で
ある。本図において、21はコア本体、22は内側の中
足、23は外側の中足、24は中足22に設けられた非
磁性体部材である。本第2の実施例では、挿入する内側
の中足22を、コア本体21に捩じ込んで取付ける構成
とし、また、非磁性体部材24を、中足22側に設けた
構成としている。このように、中足22を、コア本体2
1に捩じ込んで取付けることにより、中足22の中足2
3への挿入深度を変更可能なものとしている。このこと
により、磁気抵抗の調整を容易に行うことができる。
【0010】すなわち、磁気抵抗Rは、鉄心部の磁気抵
抗をRi、ギャップ部の磁気抵抗をRg、実行磁路長を
Le、実行断面積をAe、非磁性体部材24の厚みをL
oとすると、 R=Ri+Rg ≒{Le/(μ0・μr・Ae)}+{Lo/(μ0・π
a・h3) となる。但し、μ0は、真空での透磁率で、μrは、コ
アの比透磁率である。
抗をRi、ギャップ部の磁気抵抗をRg、実行磁路長を
Le、実行断面積をAe、非磁性体部材24の厚みをL
oとすると、 R=Ri+Rg ≒{Le/(μ0・μr・Ae)}+{Lo/(μ0・π
a・h3) となる。但し、μ0は、真空での透磁率で、μrは、コ
アの比透磁率である。
【0011】ここで、通常のコア材では、Ri<<Rg
であり、 R≒Lo/(μ0・πa・h3) となり、磁気抵抗Rと挿入深度h3の関係は、反比例
し、 挿入深度h3が小であれば、磁気抵抗Rが大 挿入深度h3が大であれば、磁気抵抗Rが小 となる。従って、挿入深度h3の変更により、コアの磁
気抵抗Rを調整することができる。尚、本第2の実施例
では、中足22を、コア本体21に捩じ込む構成とした
が、例えば、中足23をコア本体21に捩じ込む構成と
しても良い。
であり、 R≒Lo/(μ0・πa・h3) となり、磁気抵抗Rと挿入深度h3の関係は、反比例
し、 挿入深度h3が小であれば、磁気抵抗Rが大 挿入深度h3が大であれば、磁気抵抗Rが小 となる。従って、挿入深度h3の変更により、コアの磁
気抵抗Rを調整することができる。尚、本第2の実施例
では、中足22を、コア本体21に捩じ込む構成とした
が、例えば、中足23をコア本体21に捩じ込む構成と
しても良い。
【0012】図3は、本発明の中足ギャップタイプコア
の本発明に係わる形状の第3の実施例を示す側断面図で
ある。本図において、31はコア本体、32、33は中
足、34は、中足32に対しては直に接触して、中足3
3には非磁性体部材を介して挿入される磁気抵抗調整用
コア、35、36は、磁気抵抗調整用コア34に設けら
れた非磁性体部材である。このように、本第3の実施例
では、磁気抵抗調整用コア34を用いて、中足32と中
足33とのギャップを形成することにより、ギャップ部
を中足内部に設け、ギャップ部の磁束の広がりを小さく
して、漏れ磁束を低減させる。
の本発明に係わる形状の第3の実施例を示す側断面図で
ある。本図において、31はコア本体、32、33は中
足、34は、中足32に対しては直に接触して、中足3
3には非磁性体部材を介して挿入される磁気抵抗調整用
コア、35、36は、磁気抵抗調整用コア34に設けら
れた非磁性体部材である。このように、本第3の実施例
では、磁気抵抗調整用コア34を用いて、中足32と中
足33とのギャップを形成することにより、ギャップ部
を中足内部に設け、ギャップ部の磁束の広がりを小さく
して、漏れ磁束を低減させる。
【0013】図4は、本発明の中足ギャップタイプコア
の本発明に係わる形状の第4の実施例を示す側断面図で
ある。本図において、41はコア本体、42、43は中
足、44は、中足42に対しては直に、中足43に対し
ては非磁性体部材を介して接触する磁気抵抗調整用コ
ア、45は、磁気抵抗調整用コア44に設けられた非磁
性体部材である。本第4の実施例では、磁気抵抗調整用
コア44を、中足42に捩じ込んで取付ける構成として
いる。このように、磁気抵抗調整用コア44を、中足4
2に捩じ込んで取付けることにより、磁気抵抗調整用コ
ア44の中足43への挿入深度を変更可能なものとし、
磁気抵抗の調整を容易にする。
の本発明に係わる形状の第4の実施例を示す側断面図で
ある。本図において、41はコア本体、42、43は中
足、44は、中足42に対しては直に、中足43に対し
ては非磁性体部材を介して接触する磁気抵抗調整用コ
ア、45は、磁気抵抗調整用コア44に設けられた非磁
性体部材である。本第4の実施例では、磁気抵抗調整用
コア44を、中足42に捩じ込んで取付ける構成として
いる。このように、磁気抵抗調整用コア44を、中足4
2に捩じ込んで取付けることにより、磁気抵抗調整用コ
ア44の中足43への挿入深度を変更可能なものとし、
磁気抵抗の調整を容易にする。
【0014】以上、図1〜図4を用いて説明したよう
に、本実施例の中足ギャップタイプコアでは、ギャップ
部を、中足を挿入する構成で、あるいは、中足に、磁気
抵抗調整用のコア材を挿入する構成で設けているので、
漏れ磁束を小さくすることができる。また、中足間の挿
入深度、あるいは、磁気抵抗調整用コア材の中足への挿
入深度が可変であり、磁気抵抗の調整を容易に行うこと
ができる。特に、捩じ込み式で挿入深度の変更を行うこ
とができ、微調整も容易である。
に、本実施例の中足ギャップタイプコアでは、ギャップ
部を、中足を挿入する構成で、あるいは、中足に、磁気
抵抗調整用のコア材を挿入する構成で設けているので、
漏れ磁束を小さくすることができる。また、中足間の挿
入深度、あるいは、磁気抵抗調整用コア材の中足への挿
入深度が可変であり、磁気抵抗の調整を容易に行うこと
ができる。特に、捩じ込み式で挿入深度の変更を行うこ
とができ、微調整も容易である。
【0015】さらに、従来は、コアの磁気抵抗を調整す
るために中足を削るといった、難しい作業が必要であっ
たが、本実施例では、コア材は共通で、磁気抵抗調整用
コア材の長さ、あるいは、非磁性体部材の厚さ等を変え
ることにより、磁気抵抗の大きいレンジの変更が可能で
ある。また、このように、コア本体を共通化できるの
で、製造管理上も、コストダウンが図れる。
るために中足を削るといった、難しい作業が必要であっ
たが、本実施例では、コア材は共通で、磁気抵抗調整用
コア材の長さ、あるいは、非磁性体部材の厚さ等を変え
ることにより、磁気抵抗の大きいレンジの変更が可能で
ある。また、このように、コア本体を共通化できるの
で、製造管理上も、コストダウンが図れる。
【0016】尚、本発明は、図1〜図4を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、図3、
及び、図4においては、非磁性体部材35、45を、中
足32、42側に設けているが、非磁性体部材35、4
5を、中足33、43側に設ける構成としても良い。ま
た、磁気抵抗調整用コアと、中足を含むコア本体は、同
じ材質でもかまわないが、形状的、機能的に、磁気抵抗
調整用コアの断面積を、中足の断面積に比較して、小さ
くして使用したい場合、磁気抵抗調整用コア材の材質を
変えて(例えば、飽和磁気密度Bmの大きなもの、ある
いは、コアロスの小さいもの等)使用することができ
る。
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、図3、
及び、図4においては、非磁性体部材35、45を、中
足32、42側に設けているが、非磁性体部材35、4
5を、中足33、43側に設ける構成としても良い。ま
た、磁気抵抗調整用コアと、中足を含むコア本体は、同
じ材質でもかまわないが、形状的、機能的に、磁気抵抗
調整用コアの断面積を、中足の断面積に比較して、小さ
くして使用したい場合、磁気抵抗調整用コア材の材質を
変えて(例えば、飽和磁気密度Bmの大きなもの、ある
いは、コアロスの小さいもの等)使用することができ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、中足ギャップにおける
磁漏洩束をさらに低減することができ、かつ、磁気抵抗
の調整のために、中足ギャップを削る必要がなく、磁気
抵抗の調整を容易に行うことができ、トランスやチョー
クコイルの特性を向上させることが可能である。
磁漏洩束をさらに低減することができ、かつ、磁気抵抗
の調整のために、中足ギャップを削る必要がなく、磁気
抵抗の調整を容易に行うことができ、トランスやチョー
クコイルの特性を向上させることが可能である。
【図1】本発明の中足ギャップタイプコアの本発明に係
わる形状の第1の実施例を示す側断面図である。
わる形状の第1の実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明の中足ギャップタイプコアの本発明に係
わる形状の第2の実施例を示す側断面図である。
わる形状の第2の実施例を示す側断面図である。
【図3】本発明の中足ギャップタイプコアの本発明に係
わる形状の第3の実施例を示す側断面図である。
わる形状の第3の実施例を示す側断面図である。
【図4】本発明の中足ギャップタイプコアの本発明に係
わる形状の第4の実施例を示す側断面図である。
わる形状の第4の実施例を示す側断面図である。
【図5】従来のギャップ付きコアの形状の第1の例を示
す側断面図である。
す側断面図である。
【図6】コイルの電流とインダクタンス値のギャップの
大きさ別の変化を示す説明図である。
大きさ別の変化を示す説明図である。
【図7】従来のギャップ付きコアの形状の第2の例を示
す側断面図である。
す側断面図である。
1 コア本体 2、3 中足 4 非磁性体部材 21 コア本体 22、23 中足 24 非磁性体部材 31 コア本体 32、33 中足 34 磁気抵抗調整用コア 35、36 非磁性体部材 41 コア本体 42、43 中足 44 磁気抵抗調整用コア 45 非磁性体部材 51 スペースギャップタイプのコア 71 中足ギャップタイプのコア
Claims (10)
- 【請求項1】 中足にギャップを設けて、磁束の飽和の
防止と漏れ磁束の低減を行うコアにおいて、上記中足の
一方を、他方の中足に挿入する構成として、内側の中足
の外壁と外側の中足の内壁との隙間で上記ギャップを形
成することを特徴とする中足ギャップタイプコア。 - 【請求項2】 請求項1に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、上記内側の中足と外側の中足との隙間から
なるギャップを、非磁性体の部材で構成することを特徴
とする中足ギャップタイプコア。 - 【請求項3】 請求項2に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、上記非磁性体の部材を、上記内側の中足に
被せる構成とすることを特徴とする中足ギャップタイプ
コア。 - 【請求項4】 請求項2に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、上記非磁性体の部材を、上記外側の中足に
設ける構成とすることを特徴とする中足ギャップタイプ
コア。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
の中足ギャップタイプコアにおいて、上記内側の中足の
上記外側の中足への挿入深度を可変とすることを特徴と
する中足ギャップタイプコア。 - 【請求項6】 請求項5に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、上記内側の中足を、コア本体にねじ様に取
り付け、該内側の中足の回転により、上記外側の中足へ
の挿入深度を変化させることを特徴とする中足ギャップ
タイプコア。 - 【請求項7】 請求項5に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、上記外側の中足を、コア本体に、ねじ様に
取り付け、該外側の中足の回転により、上記内側の中足
の挿入深度を変化させることを特徴とする中足ギャップ
タイプコア。 - 【請求項8】 中足にギャップを設けて、磁束の飽和の
防止と漏れ磁束の低減を行うコアにおいて、上記中足の
一方に直に接触して取付けられ、他方の中足に上記ギャ
ップを形成する隙間を空けて挿入される磁気抵抗調整用
コアを設けることを特徴とする中足ギャップタイプコ
ア。 - 【請求項9】 請求項8に記載の中足ギャップタイプコ
アにおいて、上記磁気抵抗調整用コアと他方の中足との
隙間からなる上記ギャップを、非磁性体の部材で構成す
ることを特徴とする中足ギャップタイプコア。 - 【請求項10】 請求項8、もしくは、請求項9のいず
れかに記載の中足ギャップタイプコアにおいて、上記磁
気抵抗調整用コアを、上記直に接触する一方の中足にね
じ様に取付け、上記他方の中足への挿入深度を自在とす
ることを特徴とする中足ギャップタイプコア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018456A JPH06231975A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 中足ギャップタイプコア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018456A JPH06231975A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 中足ギャップタイプコア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06231975A true JPH06231975A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11972138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018456A Pending JPH06231975A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 中足ギャップタイプコア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06231975A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7969266B2 (en) | 2007-01-24 | 2011-06-28 | Sumida Corporation | Inductor |
JP2016096313A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機器 |
JP2016171192A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機器 |
US10044293B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-08-07 | Ricoh Company, Ltd. | High-voltage inverter |
WO2018147000A1 (ja) * | 2017-02-13 | 2018-08-16 | Tdk株式会社 | コイル部品 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP5018456A patent/JPH06231975A/ja active Pending
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US11515081B2 (en) | 2017-02-13 | 2022-11-29 | Tdk Corporation | Coil component |
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