JPH11238623A - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JPH11238623A
JPH11238623A JP5606498A JP5606498A JPH11238623A JP H11238623 A JPH11238623 A JP H11238623A JP 5606498 A JP5606498 A JP 5606498A JP 5606498 A JP5606498 A JP 5606498A JP H11238623 A JPH11238623 A JP H11238623A
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coil
laminated
laminated coil
sheet
choke
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Takaaki Oi
井 隆 明 大
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、コモンモードノイズとノーマルモー
ドノイズの両方を除去することができるチョークコイル
を得る。 【解決手段】 チョークコイルは、貫通孔12を有する
積層体14を含む。積層体14は、第1の積層コイル部
16と第2の積層コイル部18とを含み、その間に中間
部20が積層され、外側に外層部22,24が積層され
る。積層体14の両側から、E型コアを取り付ける。第
1の積層コイル部16に往路の電流を流し、第2の積層
コイル部18に復路の電流を流す。このとき、E型コア
に発生する磁束が互いに打ち消し合うように、第1の積
層コイル部16および第2の積層コイル部18のコイル
パターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はチョークコイルに
関し、特にたとえば、積層型の小型チョークコイルに関
する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のチョークコイルの一例
を示す斜視図である。チョークコイル1は、コイル部2
を含む。コイル部2は、図11に示すように、複数のシ
ート3a〜3eを含む。シート3a〜3eとしては、た
とえばNi−Zn系フェライトシートが用いられる。こ
れらのシート3a〜3d上には、それぞれ導電材料でコ
イルパターン4a,4b,4c,4dが形成される。そ
して、シート3bに形成されたスルーホール5aを介し
て、コイルパターン4a,4cが接続される。また、シ
ート3cに形成されたスルーホール5bを介して、コイ
ルパターン4b,4dが接続される。これらのシート3
a〜3eを積層することによって、コイル部2が形成さ
れる。
【0003】コイル部2の4つの角部には、それぞれ外
部電極6a,6b,6c,6dが形成される。そして、
コイルパターン4aが外部電極6aに接続され、コイル
パターン4bが外部電極6dに接続され、コイルパター
ン4cが外部電極6bに接続され、コイルパターン4d
が外部電極6cに接続される。このチョークコイル1で
は、コイルパターン4a,4cが第1のコイルを形成
し、コイルパターン4b,4dが第2のコイルを形成し
ている。第1のコイルは、外部電極6aから外部電極6
bに向かって、たとえば左回りとなるように巻回され
る。このとき、第2のコイルは、外部電極6cから外部
電極6dに向かって、右回りとなるように巻回される。
そして、外部電極6a,6dに信号源が接続され、外部
電極6b,6cに負荷が接続される。負荷にコモンモー
ドノイズが流れるとき、外部電極6aから外部電極6b
にむかってノイズが伝わるとともに、外部電極6dから
外部電極6cに向かってノイズが伝わる。このノイズに
よって第1のコイルに生じる磁束および第2のコイルに
よって生じる磁束は、各コイルの中央部において同じ向
きとなり、第1のコイルおよび第2のコイルの両方を囲
むような磁束が形成される。そのため、第1のコイルお
よび第2のコイルにインダクタンスが形成され、コモン
モードノイズが除去される。
【0004】このチョークコイル1では、第1のコイル
のコイルパターン4a,4cと第2のコイルのコイルパ
ターン4b,4dとが、互いに交互に積層されてバイフ
ァイラ巻きとなっているため、第1のコイルと第2のコ
イルとの間の結合が大きく、コモンモードノイズを効率
よく除去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノーマ
ルモードノイズは、外部電極6aから外部電極6bに向
かって伝わるとともに、外部電極6cから外部電極6d
に向かって伝わる。この場合、第1のコイルによって発
生する磁束と第2のコイルによって発生する磁束とは、
各コイルの中央部において互いに逆向きとなる。しか
も、このチョークコイル1では、第1のコイルと第2の
コイルとがバイファイラ巻きとなっているため、第1の
コイルと第2のコイルとの結合が大きく、各コイルによ
って発生する磁束が互いに打ち消しあって、インダクタ
ンスを得ることができない。そのため、ノーマルモード
ノイズを除去することが困難である。
【0006】また、第1のコイルと第2のコイルとがバ
イファイラ巻きとなっているため、これらのコイル間に
おいて、良好な耐電圧性を得ることが困難である。そこ
で、良好な耐電圧性を得るためには、シートの厚みを大
きくして、第1のコイル用のコイルパターンと第2のコ
イル用のコイルパターンとの間隔を大きくする必要があ
る。そのため、良好な耐電圧性を得ようとすれば、チョ
ークコイルが大型化するという問題がある。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型で、コモンモードノイズとノーマルモードノイズの両
方を除去することができるチョークコイルを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、コイルパタ
ーンが形成されたシートを積層した電流の往路となる第
1の積層コイル部と、コイルパターンが形成されたシー
トを積層した電流の復路となる第2の積層コイル部と、
第1の積層コイル部と第2の積層コイル部との間におい
て耐電圧性を得るために十分な厚みをもって形成される
中間部と、第1の積層コイル部および第2の積層コイル
部と外部との絶縁を得るために第1の積層コイル部およ
び第2の積層コイル部の外側に形成される外層部と、第
1の積層コイル部、第2の積層コイル部、中間部および
外層部のほぼ中央部に形成された貫通孔に挿通されるコ
アとを含み、第1の積層コイル部に往路の電流が流れ、
かつ第2の積層コイル部に復路の電流が流れたときに、
コアに発生する磁束が互いに打ち消し合う向きに第1の
積層コイル部と第2の積層コイル部とが巻回された、チ
ョークコイルである。このチョークコイルにおいて、第
1の積層コイル部および第2の積層コイル部に用いられ
るシートは、たとえばNi−Zn系またはMg−Zn系
のフェライト材料で形成される。また、中間部および外
層部は、たとえばアルミナガラス系の絶縁物、またはガ
ラスとフェライトとの混合物で形成され、第1の積層コ
イル部および第2の積層コイル部に用いられるシートよ
り低い透磁率を有することが好ましい。
【0009】第1の積層コイル部と第2の積層コイル部
との間に中間部が形成され、これらの積層コイル部間に
おいて耐電圧性を得るのに十分な厚みを有しているた
め、第1の積層コイル部および第2の積層コイル部を形
成するシートを薄くすることができる。そのため、バイ
ファイラ巻きのチョークコイルに比べて、全体としての
厚みを小さくすることができる。
【0010】また、第1の積層コイル部に往路の電流が
流れ、第2の積層コイル部に復路の電流が流れたとき、
コアに発生する磁束が互いに打ち消し合う。しかしなが
ら、第1の積層コイル部と第2の積層コイル部とが中間
部を介して離れて形成されているため、第1の積層コイ
ル部の周囲および第2の積層コイル部の周囲に、それぞ
れ磁束が形成される。このような電流の向きは、ノーマ
ルモードノイズが伝わる向きと同じであるため、ノーマ
ルモードノイズに対しても、インダクタンスを得ること
ができる。さらに、コモンモードノイズについては、コ
アに発生する磁束が同じ向きとなり、第1の積層コイル
部および第2の積層コイル部の両方を囲むようにして磁
束が発生し、コモンモードノイズに対しても、インダク
タンスを得ることができる。
【0011】第1の積層コイル部および第2の積層コイ
ル部に用いられるシートの材料として、Ni−Zn系ま
たはMg−Zn系のフェライト材料を用いることによ
り、この部分を通る磁束を大きくすることができる。さ
らに、中間部の材料として、第1の積層コイル部および
第2の積層コイル部に用いられるシートより低透磁率の
材料を用いることにより、これらの積層コイル部に大き
い電流が流れても飽和しにくくなり、通電時においても
ノーマルモードノイズに対するインダクタンスを得るこ
とができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のチョークコイル
の一例を示す斜視図である。チョークコイル10は、中
央部に貫通孔12が形成された積層体14を含む。積層
体14は、図2に示すように、第1の積層コイル部16
および第2の積層コイル部18を含む。第1の積層コイ
ル部16と第2の積層コイル部との間には中間部20が
積層され、外側には外層部22,24が積層される。
【0014】第1の積層コイル部16は、図3に示すよ
うに、第1のシート26,第2のシート28および第3
のシート30を含む。第1のシート26上には、その1
つの角部a付近から貫通孔12の周囲をほぼ半周するよ
うにして、第1のコイルパターン32が形成される。つ
まり、第1のシート26の角部a付近に第1のコイルパ
ターン32の一端が露出するように配置され、第1のシ
ート26の中間部に第1のコイルパターン32の他端が
配置される。
【0015】また、第2のシート28上には、第1のコ
イルパターン32の一端が形成された角部aに対向する
角部b付近から貫通孔12の周囲をほぼ半周するように
して、第2のコイルパターン34が形成される。つま
り、第2のシート28の角部b付近に第2のコイルパタ
ーン34の一端が露出するように配置され、第1のコイ
ルパターン32の他端に対応する部分に第2のコイルパ
ターン34の他端が配置される。そして、第2のコイル
パターン34の他端において、第2のシート28にスル
ーホールが形成され、点線で示すように、スルーホール
を介して第1のコイルパターン32と第2のコイルパタ
ーン34とが接続される。そして、第1のシート26,
第2のシート28および第3のシート30が積層される
ことによって、第1の積層コイル部16が形成される。
なお、この第1の積層コイル部16では、第2のコイル
パターン34の一端が露出した角部bから第1のコイル
パターン32の一端が露出した角部aに向かって、右巻
きとなるように、第1および第2のコイルパターン3
2,34が形成されている。
【0016】第2の積層コイル部18は、図4に示すよ
うに、第4のシート38,第5のシート40および第6
のシート42を含む。第4のシート38上には、第1の
コイルパターン32が露出した側面と同じ側面におい
て、角部aに対向する角部c付近から貫通孔12の周囲
をほぼ3/4周するようにして、第3のコイルパターン
44が形成される。つまり、第4のシート38の角部c
付近に第3のコイルパターン44の一端が露出するよう
に配置され、第4のシート38の中間部に第3のコイル
パターン44の他端が配置される。
【0017】また、第5のシート40上には、第3のコ
イルパターン44の一端が形成された角部cに対向する
角部d付近から貫通孔12の周囲をほぼ3/4周するよ
うにして、第4のコイルパターン46が形成される。つ
まり、第5のシート40の角部d付近に第4のコイルパ
ターン46の一端が露出するように配置され、第3のコ
イルパターン44の他端に対応する部分に第4のコイル
パターン46の他端が配置される。そして、第4のコイ
ルパターン46の他端において、第5のシート40にス
ルーホールが形成され、点線で示すように、スルーホー
ルを介して第3のコイルパターン44と第4のコイルパ
ターン46とが接続される。そして、第4のシート3
8,第5のシート40および第6のシート42が積層さ
れることによって、第2の積層コイル部18が形成され
る。なお、この第2の積層コイル部18では、第3のコ
イルパターン44の一端が露出した角部cから第4のコ
イルパターン46の一端が露出した角部dに向かって、
左巻きとなるように、第3および第4のコイルパターン
44,46が形成されている。
【0018】第1の積層コイル部16に用いられるシー
ト26,28,30および第2の積層コイル部18に用
いられるシート38,40,42の材料としては、たと
えばNi−Zn系フェライト材料またはMg−Zn系フ
ェライト材料などの高透磁率の材料が用いられる。ま
た、中間部20および外層部22,24は、たとえばア
ルミナガラス系の絶縁材料、またはガラスとフェライト
材料との混合物などが用いられ、第1の積層コイル部1
6や第2の積層コイル部18のシートに用いられる材料
より透磁率の低い材料が用いられる。これらの第1の積
層コイル部16,第2の積層コイル部18,中間部20
および外層部22,24を積層することにより、積層体
14が形成される。なお、中間部20は、第1の積層コ
イル部16および第2の積層コイル部18の間におい
て、十分な耐電圧性を有する厚みとなるように、適当な
枚数の低透磁率材料のシートが積層される。
【0019】積層体14の4つの角部には、それぞれ外
部電極50,52,54,56が形成される。そして、
角部bにおいて外部電極50に第2のコイルパターン3
4が接続され、角部aにおいて外部電極52に第1のコ
イルパターン32が接続され、角部cにおいて外部電極
54に第3のコイルパターン44が接続され、角部dに
おいて外部電極56に第4のコイルパターン46が接続
される。さらに、積層体14には、図5に示すように、
積層体14の貫通孔12に中央の脚部が挿入されるよう
にして、2つのE型コア58a,58bが取り付けられ
る。
【0020】このチョークコイル10では、外部電極5
0,56に信号源が接続され、外部電極52,54に負
荷が接続される。そして、外部電極50から外部電極5
2に向かって往路の電流が流れ、外部電極54から外部
電極56に向かって復路の電流が流れる。つまり、第1
および第2のコイルパターン32,34に往路の電流が
流れ、第3および第4のコイルパターン44,46に復
路の電流が流れる。
【0021】ここで、コモンモードノイズがある場合、
第1および第2のコイルパターン32,34と、第3お
よび第4のコイルパターン44,46には、同相のノイ
ズが伝達される。したがって、コモンモードノイズが、
外部電極50側から外部電極52側に向かって伝わると
ともに、外部電極56側から外部電極54側に向かって
伝わる。このような電流によって生じる磁束は、図6に
示すように、第1の積層コイル部16および第2の積層
コイル部18の間の中間部20部分で打ち消し合い、E
型コア58a,58b中央部で同じ向きとなって、第1
の積層コイル部16と第2の積層コイル部18の両方を
囲むようにして形成される。つまり、磁束は、E型コア
58a,58bで形成される閉磁路を通る。この磁束に
より、第1の積層コイル部16および第2の積層コイル
部18にはインダクタンスが形成され、このインダクタ
ンスによってコモンモードノイズが除去される。
【0022】また、ノーマルモードの電流が流れる場
合、たとえば外部電極50側から第2のコイルパターン
34および第1のコイルパターン32を通って外部電極
52側に電流が流れ、さらに外部電極54側から第3の
コイルパターン44および第4のコイルパターン46を
通って外部電極56側に電流が流れる。このような電流
によって生じる磁束は、図7に示すように、E型コア5
8a,58b内で打ち消し合い、それぞれの積層コイル
部16,18の周囲を磁束が通る。この場合、第1の積
層コイル部16と第2の積層コイル部18とが中間部2
0を介して離れて配置されているため、互いの積層コイ
ル部16,18の周囲に形成された磁束が重なることが
なく、これらの磁束が打ち消されることがない。そのた
め、ノーマルモードノイズに対しても、インダクタンス
を得ることができ、ノーマルモードノイズを除去するこ
とができる。
【0023】このチョークコイル10の等価回路が図8
に示される。図8に示すように、このチョークコイル1
0では、コモンモードノイズに対するインダクタンス6
0とノーマルモードノイズに対するインダクタンス62
とが形成されている。したがって、このチョークコイル
10では、コモンモードノイズおよびノーマルモードノ
イズの両方を除去することができる。しかも、第1の積
層コイル部16と第2の積層コイル部18との間におい
て耐電圧性が得られるように、十分な厚みを有する中間
部20が形成されているため、バイファイラ巻きのコイ
ル部を有するチョークコイルのように、各コイルパター
ン間のシートを厚くする必要がない。そのため、バイフ
ァイラ巻きを採用した従来のチョークコイルに比べて、
チョークコイル全体として小型化を図ることができる。
【0024】ここで、第1の積層コイル部16および第
2の積層コイル部18に用いられるシートとして、透磁
率の高い材料を用いることにより、大きいインダクタン
スを得ることができる。また、中間部20および外層部
22,24の材料として、透磁率の低い材料を用いるこ
とにより、ノーマルモードの電流が流れたときに中間部
20および外層部22,24を通る磁束の密度が下が
り、高い値の電流が流れても飽和しにくくなる。そのた
め、通電時においてもインダクタンスを得ることがで
き、ノーマルモードノイズを除去することができる。な
お、中間部20,コイル部16,18および外層部2
2,24として、ガラスとフェライト材料との混合物を
用いれば、その配合を調整することにより、透磁率およ
び絶縁性の調整をすることが容易である。
【0025】また、第1の積層コイル部16および第2
の積層コイル部18の巻数は、コイルパターンを形成し
たシートの積層枚数を調整することにより変更すること
ができる。したがって、必要なインダクタンスが得られ
るように、シートの積層枚数を調整することができる。
また、コアの形状としては、E型コアに限らず、図9に
示すように、2つのコ字状コア64a,64bを組み合
わせて、1つの閉磁路を形成してもよい。さらに、E型
コアとI型コアとを組み合わせたり、コ字状コアとI型
コアとを組み合わせて、1つの閉磁路を形成してもよ
い。このように、コアの形状は、任意に変更可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、往路の電流が通る第
1の積層コイル部と復路の電流が通る第2の積層コイル
部とを、中間部を挟んで形成することにより、コモンモ
ードノイズおよびノーマルモードノイズの両方を除去す
ることができ、しかも小型のチョークコイルを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のチョークコイルの一例を示す斜視図
である。
【図2】図1に示すチョークコイルの積層体を示す分解
斜視図である。
【図3】図2に示す積層体の中の第1の積層コイル部を
示す分解斜視図である。
【図4】図2に示す積層体の中の第2の積層コイル部を
示す分解斜視図である。
【図5】図2に示す積層体にE型コアを取り付ける状態
を示す図解図である。
【図6】図1に示すチョークコイルにコモンモードノイ
ズが伝わったときの磁束の状態を示す図解図である。
【図7】図1に示すチョークコイルにノーマルモードの
電流が流れたときの磁束の状態を示す図解図である。
【図8】図1に示すチョークコイルの等価回路図であ
る。
【図9】図1に示すチョークコイルの変形例を示す斜視
図である。
【図10】従来のチョークコイルの一例を示す斜視図で
ある。
【図11】図10に示す従来のチョークコイルの分解斜
視図である。
【符号の説明】
10 チョークコイル 12 貫通孔 14 積層体 16 第1の積層コイル部 18 第2の積層コイル部 20 中間部 22 外層部 24 外層部 26 第1のシート 28 第2のシート 30 第3のシート 32 第1のコイルパターン 34 第2のコイルパターン 38 第4のシート 40 第5のシート 42 第6のシート 44 第3のコイルパターン 46 第4のコイルパターン 50,52,54,56 外部電極 58a,58b E型コア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、コイルパタ
ーンが形成された磁性体シートを積層した電流の往路と
なる第1の積層コイル部と、コイルパターンが形成され
磁性体シートを積層した電流の復路となる第2の積層
コイル部と、第1の積層コイル部と第2の積層コイル部
との間において耐電圧性を得るために十分な厚みをもっ
て形成される中間部と、第1の積層コイル部、第2の積
層コイル部および中間部のほぼ中央部に形成された貫通
孔に挿通されるコアとを含み、第1の積層コイル部と第
2の積層コイル部にノーマルモードノイズ電流が流れた
ときに、第1の積層コイル部内および第2の積層コイル
部内でそれぞれ閉磁路が形成されるとともに、第1の積
層コイル部と第2の積層コイル部にコモンモードノイズ
電流が流れたときに、コアに閉磁路が形成されるよう
に、第1の積層コイル部と第2の積層コイル部とが巻回
された、チョークコイルである。このチョークコイルに
おいて、第1の積層コイル部および第2の積層コイル部
に用いられる磁性体シートは、たとえばNi−Zn系ま
たはMg−Zn系のフェライト材料で形成される。ま
た、中間部は、たとえばアルミナガラス系の絶縁物、ま
たはガラスとフェライトとの混合物で形成され、第1の
積層コイル部および第2の積層コイル部に用いられる
性体シートより低い透磁率を有することが好ましい。
らに、第1の積層コイル部および第2の積層コイル部と
外部との絶縁を得るために第1の積層コイル部および第
2の積層コイル部の外側に形成され、かつコアを挿通す
るための貫通孔が形成された外層部を含んでいてもよ
い。このとき、外層部は、たとえばアルミナガラス系の
絶縁物、またはガラスとフェライトとの混合物で形成さ
れ、第1の積層コイル部および第2の積層コイル部に用
いられる磁性体シートより低い透磁率を有することが好
ましい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルパターンが形成されたシートを積
    層した電流の往路となる第1の積層コイル部、 コイルパターンが形成されたシートを積層した電流の復
    路となる第2の積層コイル部、 前記第1の積層コイル部と前記第2の積層コイル部との
    間において耐電圧性を得るために十分な厚みをもって形
    成される中間部、 前記第1の積層コイル部および前記第2の積層コイル部
    と外部との絶縁を得るために前記第1の積層コイル部お
    よび前記第2の積層コイル部の外側に形成される外層
    部、および前記第1の積層コイル部、前記第2の積層コ
    イル部、前記中間部および前記外層部のほぼ中央部に形
    成された貫通孔に挿通されるコアを含み、 前記第1の積層コイル部に往路の電流が流れ、かつ前記
    第2の積層コイル部に復路の電流が流れたときに、前記
    コアに発生する磁束が互いに打ち消し合う向きに前記第
    1の積層コイル部と前記第2の積層コイル部とが巻回さ
    れた、チョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記第1の積層コイル部および前記第2
    の積層コイル部に用いられる前記シートは、Ni−Zn
    系またはMg−Zn系のフェライト材料で形成される、
    請求項1に記載のチョークコイル。
  3. 【請求項3】 前記中間部および前記外層部は、アルミ
    ナガラス系の絶縁物、またはガラスとフェライトとの混
    合物で形成され、前記第1の積層コイル部および前記第
    2の積層コイル部に用いられる前記シートより低い透磁
    率を有する、請求項1または請求項2に記載のチョーク
    コイル。
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