JP2014169587A - 収容ボックスおよび施解錠機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】受取作業の手間を省くことができる収容ボックスおよび該収容ボックスに適用可能な施解錠機構を提供すること。
【解決手段】収容ボックス(1)は、第1開口(22)と第2開口(24)とを有する収容本体(20)と、第1開口を開閉可能な第1扉(30)と、第2開口を開閉可能な第2扉(40)と、第1扉に設けられ、第1扉の外側において、解錠状態から施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構(50)と、第2扉に設けられ、第2扉の外側において、解錠状態と施錠状態とに切り替え可能な第2施錠機構(60)と、収容本体に設けられ、第2扉が施錠状態から解錠状態に切り替わった場合に、第1扉を施錠状態から解錠状態に切り替える解錠機構(70)とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収容可能な収容ボックスおよび該収容ボックスに適用可能な施解錠機構に関するものである。
従来、戸建て住宅に用いられ、宅配物の配達人が配達の為に利用することのできる受取ボックスは知られている。例えば、特開2007−252896号公報に記載の収容ボックスは、受取ボックスの一例であって、一つの開口を有する収容本体と、該開口を開閉可能な扉と、該扉を施錠状態と解錠状態とに切り替え可能な施錠機構とを備えている。この収容ボックスは、受取人の不在時に配達人が戸外から宅配物を入れることができるように、扉が戸外側に位置するように外壁に埋め込まれて設置される。
特開2007−252896号公報
従来の収容ボックスでは、宅配物を受け取る際に、受取人が戸外に出て扉を開けなければならないため、手間が掛かるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みて、受取作業の手間を省くことができる収容ボックスおよび該収容ボックスに適用可能な施解錠機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る収容ボックスは、第1開口と第2開口とを有する収容本体と、前記収容本体に取り付けられ、前記第1開口を開閉可能な第1扉と、前記収容本体に取り付けられ、前記第2開口を開閉可能な第2扉と、前記第1扉に設けられ、前記第1扉の外側において、閉鎖された前記第1扉の開放を許容する解錠状態から閉鎖された前記第1扉の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構と、前記第2扉に設けられ、前記第2扉の外側において、閉鎖された前記第2扉の開放を許容する解錠状態と、閉鎖された前記第2扉の開放を阻止する施錠状態とに切り替え可能な第2施錠機構と、前記収容本体に設けられ、前記第1開口および前記第2開口を前記第1扉および前記第2扉によって閉鎖した状態において、前記第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替わった場合に、前記第1施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構とを含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る別の収容ボックスは、第1開口と第2開口とを有する収容本体と、前記収容本体に取り付けられ、前記第1開口を開閉可能な第1扉と、前記収容本体に取り付けられ、前記第2開口を開閉可能な第2扉と、前記第1扉に設けられ、前記第1扉の外側において、閉鎖された前記第1扉の開放を許容する解錠状態から閉鎖された前記第1扉の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構と、前記収容本体に設けられ、前記第1開口および前記第2開口を前記第1扉および前記第2扉によって閉鎖した状態において、前記第2扉が開放状態になった場合に、前記第1施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構とを含むことを特徴とする。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記第1施錠機構は、互いに異なる第1方向と第2方向とに移動可能なロック部材と、前記ロック部材を前記第1方向に移動させることが可能な施錠操作部とを含み、前記解錠機構は、前記ロック部材を前記第2方向に移動させることが可能であり、前記第1施錠機構は、前記施錠操作部によって前記ロック部材を前記第1方向に移動させた場合に、解錠状態から施錠状態に切り替え可能であり、前記解錠機構によって前記ロック部材を前記第2方向に移動させた場合に、施錠状態から解錠状態に切り替え可能である。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記ロック部材は、シャフトを有するとともに、前記第1扉に沿って長尺状に延び、前記シャフトを軸として長手方向の一方の端部が前記第1扉に近接・離間するように前記シャフトの周方向に往復旋回動作可能であり、前記第1方向は、前記ロック部材が前記第1扉に平行な平面上を所定方向に移動する方向であり、前記第2方向は、前記ロック部材が前記往復旋回動作する方向である。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記第1方向は、前記第1扉に平行な平面上を直線移動する方向である。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記第1施錠機構は、一方向へ棒状に延びていて該一方向に沿って往復移動可能なラッチ部材を含み、前記第1方向は、前記ラッチ部材が前記往復移動する方向と直交する方向に直線移動する方向である。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記解錠機構は、前記第1扉から前記第2扉に向かって延びるロッド部材と、前記ロッド部材を第2扉に向かって付勢する付勢手段とを含み、前記ロッド部材は、前記第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられた場合または前記第2扉が開放状態になった場合に、前記付勢手段の付勢力により前記ロック部材を第2方向に移動させる。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、ロッド部材の前記第2扉側の端部は、前記第2扉が閉鎖された状態において、前記付勢手段の付勢力により前記第2扉に圧接しており、前記ロッド部材は、前記第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられた場合に、前記ロック部材を第2方向に移動させ、且つ前記第2扉を開放させる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る施解錠機構は、開口を有する枠体と、該枠体に取り付けられて前記開口を開閉可能な扉とを含む扉構造体に設けられ、前記扉が閉鎖された状態において前記扉の開放を許容する解錠状態と、前記扉の開放を阻止する施錠状態とに切り替え可能な施解錠機構において、前記扉に設けられ、互いに異なる第1方向と第2方向とに移動可能なロック部材と、前記扉に設けられ、前記扉の外側から前記ロック部材を前記第1方向に移動させることが可能な施錠操作部と、前記枠体に設けられ、前記扉の内側から前記ロック部材を前記第2方向に移動させることが可能な解錠操作部とを含み、前記施錠操作部によって前記ロック部材を前記第1方向に移動させた場合に、解錠状態から施錠状態に切り替え可能であり、前記解錠操作部によって前記ロック部材を前記第2方向に移動させた場合に、施錠状態から解錠状態に切り替え可能であることを特徴とする。
本発明に係る収容ボックスは、第1開口と第2開口とを有する収容本体と、第1開口を開閉可能な第1扉と、第2開口の開閉可能な第2扉とを備えているため、第1扉を戸外側に配置し、第2扉を戸内側に配置することにより、戸外側から収容本体に収容された宅配物を戸内側から受け取ることができる。また、第1扉には、第1扉の外側において、閉鎖された第1扉の開放を許容する解錠状態から閉鎖された第1扉の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構が設けられており、収容本体には、第1開口および第2開口を第1扉および第2扉によって閉鎖した状態において、第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替わった場合に、第1施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構が設けられているため、第1扉が閉鎖されて第1施錠機構が施錠状態となった後、第2扉を開いて宅配物を受け取る際に、第2施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替えることで、第1施錠機構を解錠状態にし、第1扉側から宅配物を収容可能な状態に戻すことができる。これにより、受取人が戸外に出て受取作業をする手間を省くことができる。
本発明に係る収容ボックスの別の例では、第1開口と第2開口とを有する収容本体と、第1開口を開閉可能な第1扉と、第2開口の開閉可能な第2扉とを備えているため、第1扉を戸外側に配置し、第2扉を戸内側に配置することにより、戸外側から収容本体に収容された宅配物を戸内側から受け取ることができる。また、第1扉には、第1扉の外側において、閉鎖された第1扉の開放を許容する解錠状態から閉鎖された第1扉の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構が設けられており、収容本体には、第1開口および第2開口を第1扉および第2扉によって閉鎖した状態において、第2扉が開放状態になった場合に、第1施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構が設けられているため、第1扉が閉鎖されて第1施錠機構が施錠状態となった後、第2扉を開いて宅配物を受け取る際に、第1施錠機構を解錠状態にし、第1扉側から宅配物を収容可能な状態に戻すことができる。これにより、受取人が戸外に出て受取作業をする手間を省くことができる。
また、本発明に係る施解錠機構は、開口を有する枠体と、該枠体に取り付けられて前記開口を開閉可能な扉とを含む扉構造体に設けられる施解錠機構であって、扉に設けられ、互いに異なる第1方向と第2方向とに移動可能なロック部材と、扉に設けられ、扉の外側からロック部材を第1方向に移動させることが可能な施錠操作部と、枠体に設けられ、扉の内側からロック部材を第2方向に移動させることが可能な解錠操作部とを含み、施錠操作部によってロック部材を前記第1方向に移動させた場合に、解錠状態から施錠状態に切り替え可能であり、解錠操作部によってロック部材を第2方向に移動させた場合に、施錠状態から解錠状態に切り替え可能な構成であるため、上述した収容本体および第1扉を含む収容ボックスに適用することができる。
本発明の実施の形態である収容ボックスを示す斜視図。 図1に示した収容ボックスの一部破断側面図。 図1に示した収容ボックスの一部破断平面図。 図1に示した収容ボックスの正面図。 図1に示した収容ボックスの背面図。 図4に示した第1施錠機構のVI−VI線断面図。 図4に示した第1施錠機構のVII−VII線断面図。 図4に示した第1施錠機構の背面図。 図6に示した第1施錠機構の施錠状態を示すVI−VI線断面図。 図9に示した第1施錠機構の解錠動作を示すVI−VI線断面図。 第1施錠機構の他の例を示す動作説明図。
以下に、本発明に係る収容ボックス及び該収容ボックスに適用可能な施解錠機構の実施の形態を詳細に説明する。尚、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1〜5は、本発明の実施の形態である収容ボックス1の斜視図、側面図、平面図、正面図及び背面図である。図示例の収容ボックス(扉構造体)1は、収容本体(枠体)20と、第1扉(扉)30と、第2扉40とを備えている。第1扉30は、第1施錠機構50を備えており、第2扉40は、第2施錠機構60を備えている。図1の斜視図では、第1扉30及び第2扉40を開放した状態を示している。
収容本体20は、内部に宅配物等の物品を収容可能な収容空間を有するとともに、互いに対向する第1開口22と、第2開口24とを有している。本実施の形態において収容本体20は、互いに直交するX1方向、Y1方向及びZ1方向に延びる直方体状の箱型に形成されており、対向する一方の面に第1開口22が形成され、他方の面に第2開口24が形成されている。第1開口22と第2開口24とは、四角形状に形成されており、同一の大きさを有している。より具体的には、収容本体20はZ1方向に延びる四角柱状に形成されており、対向する二つの開口面が第1開口22と第2開口24とを形成している。収容本体20の内部であって第1開口22の近傍には、後述する第1施錠機構50のラッチ部材550が係合可能なラッチ受け部26が設けられている。収容本体20の内部であって第2開口24の近傍には、後述する第2施錠機構60の連動部材68が係合可能な連動部材受け部28が設けられている。また、収容本体20の内部には、第1施錠機構50を解錠操作する解錠機構(解錠操作部)70が設けられている。第1施錠機構50と、解錠機構70とは、閉鎖した第1扉30の開放を規制する施解錠機構を構成している。
第1扉30は、収容本体20に取り付けられて、第1開口22を開閉可能な扉であり、第1開口22を閉鎖可能な面積を有する板状の部材からなる。図2〜4に示すように、本実施の形態において第1扉30は、四角形状の平面を有する板状の部材であって、Y1方向に延びる一対の側縁部31,32を有し、一方の側縁部31において、ヒンジ35を介して、収容本体20に取り付けられている。第1扉30に用いられるヒンジ35は、Y1方向に延びる回転軸36を有し、第1扉30はこの回転軸36を中心として旋回動作可能に構成されている。他方の側縁部32の近傍には、Y1方向に延びる長方形状の孔38が形成されている。この孔38の部分には第1施錠機構50が設けられている。
第2扉40は、収容本体20に取り付けられて、第2開口24を開閉可能な扉であり、第2開口24を閉鎖可能な面積を有する板状の部材からなる。図2、3及び5に示すように、本実施の形態において第2扉40は、四角形状の平面を有する板材であって、Y1方向に延びる一対の側縁部41,42を有し、一方の側縁部41において、ヒンジ45を介して、収容本体20に旋回可能に取り付けられている。第1扉30の一方の側縁部31と第2扉40の一方の側縁部41とは、Z1方向において互いに対向している。第2扉40に用いられるヒンジ45はY1方向に延びる回転軸46を有し、第2扉40はこの回転軸46を中心として旋回動作可能に構成されている。他方の側縁部42の近傍には、円形の孔48が形成されている。この孔48の部分には第2施錠機構60が設けられている。
図6及び7は、図4に示した第1施錠機構のVI−VI線断面図及びVII−VII線断面図であり、図8は、図4に示した第1施錠機構の背面図である。第1施錠機構50は、閉鎖状態にある第1扉30の開放を規制するものであり、第1扉30の外側において、第1扉30の開放を許容する解錠状態から、第1扉30の開放を阻止する施錠状態に切り替えることが可能である一方、第1扉30の外側において施錠状態から解錠状態に切り替えることが不可能に構成してある。第1施錠機構50は、互いに直交するX方向と、Y方向と、Z方向とを有しており、ベース部材510と、ラッチ部材550と、施錠操作部560と、ガイド部材570と、ロック部材580とを備えている。尚、本実施の形態では、X方向のうち、図4の右方(図7の右方)に向かう方向を右方といい、図4の左方(図7の左方)に向かう方向を左方という。また、Y方向のうち、図4の上方(図6の上方)に向かう方向を上方といい、図4の下方(図6の下方)に向かう方向を下方という。また、Z方向のうち、図6の左方(図7の上方)に向かう方向を前方といい、図6の右方(図7の下方)に向かう方向を後方という。
ベース部材510は、ラッチ部材550、施錠操作部560、ガイド部材570及びロック部材580を取り付ける基台となるものである。ベース部材510は、外枠部520と、内枠部530とを有している。外枠部520は、X方向に延びる一対の側縁と、Y方向に延びる一対の側縁とによって画成されたY方向に長い長方形の板状を成し、内部に操作用孔526と、排水孔527と、ハンドル部528とを有している。外枠部520のX方向及びY方向の寸法は、第1扉30の孔38の短辺及び長辺の寸法よりも長く形成されている。操作用孔526は、四角形状に形成された貫通孔である。排水孔527は、操作用孔526から第1施錠機構50の内部、すなわち第1扉30の内側へ浸入した雨水等を第1施錠機構50の外部、すなわち第1扉30の外側へ排出するための細孔であり、操作用孔526よりも下方に位置している。ハンドル部528は、第1扉30を開閉操作する場合に手を掛ける部位であり、本実施の形態では、図6に示すように、排水孔527よりも下方に位置し、後方側に向かって凹状に形成されている。
内枠部530は、外枠部520の裏面からZ方向後方に向かって延びる長方形状の枠体であり、X方向に延びる一対の側縁部531,532と、Y方向に延びる一対の側縁部533,534とを有している。内枠部530のX方向及びY方向の寸法は、各々、外枠部520のX方向及びY方向の寸法よりも短く形成されており、内枠部530は第1扉30の孔38に挿入可能である。図6に示すように、枠体の内部には、ガイド溝535と、ラッチ挿入溝537とが形成されている。
ガイド溝535は、ロック部材580の移動方向に沿って形成された溝であり、Z方向において操作用孔526と重なる位置に形成されている。本実施の形態においてガイド溝535は、Y方向に沿って延びており、Y方向に延びる一対の側縁部533,534の一部がガイド溝535を形成している(図7参照)。ガイド溝535の下方には、Y方向に延びる円柱形の細穴536が形成されている。ガイド溝535には、施錠操作部560と、ガイド部材570とが設置されており、ガイド溝535の下方の細穴536には、ガイド部材570を上方に向けて付勢するコイルバネ81が挿入されている。
ラッチ挿入溝537は、ラッチ部材550の移動方向に沿って形成された溝である。本実施の形態においてラッチ挿入溝537は、X方向に沿って延びる溝であり、ガイド溝535よりも下方であって、ハンドル部528の後方側に形成されている。図7に示すように、ラッチ挿入溝537のX方向における一方の端部(右方側の端部)は、内枠部530によって閉塞された閉塞端538となっており、他方の端部(左方側の端部)は、閉塞されていない開放端539となっている。
内枠部530の後方側には、内枠部530の一部を覆うベースカバー540が取り付けられている。ベースカバー540は、板状の部材であって、第1ガイド孔542と、ラッチ孔544と、第2ガイド孔(図示せず)を有している。第1ガイド孔542は、ガイド溝535と対応する位置に形成されたY方向に延びる貫通孔であり、ラッチ孔544は、ラッチ挿入溝537と対応する位置に形成されたX方向に延びる貫通孔である。第2ガイド孔は、後述するロック部材580のガイド凸部に対応する位置に形成されたY方向に延びる貫通孔である。
ラッチ部材550は、第1扉30を閉鎖した場合に、収容本体20のラッチ受け部26と係合して第1扉30の閉鎖状態を保持するものである。ラッチ部材550は、一方向(X方向)へ棒状に延びており、一方の端部である先端部552に傾斜面553を有している。ラッチ部材550は一方向(X方向)へ延びる軸を有し、軸周り方向の外周面に、係合凸部554が形成されている。図6及び7に示すように、本実施の形態においてラッチ部材550は、断面が四角形状の棒状部材である。係合凸部554は、略三角形状の断面を有しており、ラッチ部材550の軸方向と直交する方向に向かって延びる第1面555と、第1面555と鋭角を成す第2面556とを有している。第1面555と第2面556とが交差する部位には、第2面556側に向かって突出する係止凸部557が形成されている。
ラッチ部材550は、先端部552がラッチ挿入溝537の開放端539側に位置し、他方の端部である基端部558がラッチ挿入溝537の閉塞端538側に位置するとともに、係合凸部554がZ方向後方に向けてラッチ挿入溝537及びラッチ孔544から突出して、第1面555を下方、第2面556を上方に向けた状態で、ラッチ挿入溝537に挿入してある。図7に示すように、ラッチ挿入溝537において、ラッチ部材550の基端部558側には、ラッチ部材550を軸方向に付勢するコイルバネ84が設けられており、このコイルバネ84の付勢力によってラッチ部材550がX方向に往復移動可能に構成されている。
施錠操作部560は、ガイド部材570を介して、ロック部材580がXY平面上を移動するようにロック部材580を移動させるものである。施錠操作部560は、平板状の表示部562を有しており、表示部562の表面56aを外枠部520の裏面(後方側面)に当接した状態でガイド溝535内に挿入してある。表示部562の表面56aには操作用ツマミ564が形成されている。操作用ツマミ564は、X方向に長い長方形状に形成されており、操作用孔526からZ方向前方に向かって突出する凸部である。操作用ツマミ564は、操作用孔526内をY方向に移動可能となるようにY方向の幅が操作用孔526のY方向の寸法よりも短く形成されている。表示部562の裏面56bには、嵌入凸部566が形成されている。嵌入凸部566は、後述するガイド部材570の嵌入凹部571に嵌め込まれる部位であり、Z方向後方に向かって突出する凸部である。表示部562の表面56aにおいて、操作用ツマミ564の下方部562aには、解錠状態であることを示す「OPEN」の文字が表示してあり、操作用ツマミ564が操作用孔526の上部に位置した場合に、操作用孔526からその文字を表示させることができる(図4参照)。表示部562の表面56aにおいて、操作用ツマミ564の上方部562bには、施錠状態であることを示す「CLOSE」の文字が表示してあり、操作用ツマミ564が操作用孔526の下部に位置した場合に、操作用孔526からその文字を表示させることができる。
ガイド部材570は、ロック部材580をXY平面に沿って移動するようにガイドするものであり、ガイド溝535に挿入してある。本実施の形態においてガイド部材570は、X方向、Y方向及びZ方向に延びる辺を有する略直方体状に形成されており、嵌入凹部571と、第1バネ設置部572と、第2バネ設置部573と、軸受574とを有している。嵌入凹部571は、ガイド部材570の前面57aに形成された凹部である。嵌入凹部571には、施錠操作部560の嵌入凸部566が嵌め込まれており、ガイド部材570は、施錠操作部560と連動して一体的に動作可能となっている。第1バネ設置部572は、ガイド部材570の下面57cに形成され、下方に向かって突出する略円筒形状の凸部であり、その外周にガイド部材570を上方に向かって付勢するコイルバネ81が配置されている。第2バネ設置部573は、ガイド部材570の後面57bに形成されたZ方向に延びる略円筒形状の細穴であり、内部にロック部材580の一端部をZ方向後方に向かって付勢するコイルバネ82が配置されている。軸受574は、後述するロック部材580のシャフト582を支持する部位であり、ガイド部材570の後面57bであって、第2バネ設置部573よりも下方に設けられている。ガイド部材570は、コイルバネ81によって、ガイド溝535に沿ってXY平面上をY方向に移動可能に構成されている。
施錠操作部560とガイド部材570との間には、カバー部材576が設けられている。カバー部材576は、操作用孔526から侵入した雨水等がガイド部材570側へ浸入することを防止するものである。カバー部材576は、X方向に延びる一対の側縁とY方向に延びる一対の側縁とによって画成された長方形状の板状部材である。カバー部材576のX方向及びY方向の寸法は、ガイド溝535のX方向及びY方向の寸法とほぼ同じに形成されている。カバー部材576はY方向に延びる貫通孔577を有している。この貫通孔577には施錠操作部560の嵌入凸部566が挿入され、嵌入凸部566は貫通孔577に沿ってY方向に移動することができる。図6に示すように、カバー部材576の表面578は施錠操作部560の裏面56bと当接し、カバー部材576の裏面579はガイド部材570の前面57aと当接している。
ロック部材580は、ラッチ部材550の往復移動を規制するものであり、Y方向に長尺状に形成された板状の部材であって、シャフト582と、係合孔584と、解錠突片590と、バネ設置凸部594と、ガイド凸部(図示せず)とを有している。
シャフト582は、ロック部材580の長手方向(Y方向)と直交する方向であるX方向に延びる軸心を有しており、ロック部材580はシャフト582の軸心周りに回転可能に構成されている。係合孔584は、ラッチ部材550の係合凸部554が嵌入可能な大きさを有した孔であり、Y方向においてシャフト582と離間した位置に形成されている。本実施の形態において係合孔584は、X方向に延びる一対の側縁と、Y方向に延びる一対の側縁とによって画成された四角形状の孔であり、X方向における孔の寸法が、ラッチ部材550の係合凸部554のX方向の幅とほぼ同じ長さに形成されている。
解錠突片590は、第1施錠機構50によって第1扉30を施錠状態から解錠状態に切り替える際に、解錠機構70と係合する部位であり、ロック部材580のY方向における一方の端部に形成されている。本実施の形態において解錠突片590は、シャフト582を基準として、係合孔584が形成されている側の端部である下端部58aに形成されている。解錠突片590は、ロック部材580の裏面(後方側面)からZ方向後方へ向けて突出した後、シャフト582から離れる方向へY方向に平行に延びるようにロック部材の下端部58aを延在して形成されている。
バネ設置凸部594は、ロック部材580の表面(前方側面)であって、Y方向における他方の端部である上端部58bに形成されており、コイルバネ82の内径よりも小さい直径を有する円柱形状の凸部である。ガイド凸部(図示せず)は、ロック部材580の表面であって、ベースカバー540の第2ガイド孔に対応する位置に形成された円柱形状の凸部である。
シャフト582は、ガイド部材570の軸受574に取り付けられている。バネ設置凸部594には、コイルバネ82の一端部が嵌め込まれており、ガイド凸部は、ベースカバー540の第2ガイド孔に挿入されている。ロック部材580の上端部58bは、コイルバネ82によってZ方向後方に付勢されている。ロック部材580は、施錠操作部560によって、XY平面上を移動する方向、すなわち第1扉30と平行な平面上を移動する方向(第1方向)に動作可能に構成されている。本実施の形態においてロック部材580は、ガイド部材を介してXY平面上を所定方向であるY方向に移動可能に構成されている。すなわち、ロック部材580は、XY平面上をY方向に直線移動可能である。ロック部材580の係合孔584は、ロック部材580がXY平面上をY方向下方へ移動した場合に、Z方向においてラッチ部材550の係合凸部554と重なる位置に形成されている。また、ロック部材580は、シャフト582を軸として、ロック部材580の一方の端部である下端部58aが第1扉30と近接・離間するように、シャフト582の周方向に往復旋回動作する方向(第2方向)に移動可能に構成されている。
第1施錠機構50は、ベース部材510の外枠部520が第1扉30の外側に位置し、ベース部材510の内枠部530が第1扉30の孔38に挿通されて第1扉30の内側に位置するとともに、ロック部材580の上端部58bがY1方向上方に位置し、ロック部材580の下端部58aがY1方向下方に位置した状態で、ベース部材510を第1扉30に固定して取り付けられている。第1扉30を閉鎖した状態では、X方向がX1方向と一致し、Z方向がZ1方向と一致する。
第1施錠機構50のラッチ部材550は、第1扉30の開閉動作に伴って以下のように動作する。第1扉30が開放された状態において、第1扉30を閉じる方向へ移動すると、傾斜面553がラッチ受け部26に当接してラッチ部材550がX方向右方へ後退移動する。ラッチ部材550の先端部552がラッチ受け部26を越えて収容本体20の内側へ移動すると、コイルバネ84の付勢力によりラッチ部材550がX方向左方へ前進移動して、第1扉30が閉鎖状態となる。第1扉30が閉鎖された状態において、第1扉30を開く方向へ移動すると、傾斜面553がラッチ受け部26に当接してラッチ部材550が後退移動する。ラッチ部材550の先端部552がラッチ受け部26を越えて収容本体20の外側へ移動すると、コイルバネ84の付勢力によりラッチ部材550が前進移動して、第1扉30が開放状態となる。
第2施錠機構60は、閉鎖状態にある第2扉40の開放を規制するものであり、第2扉40の外側において、閉鎖状態にある第2扉40の開放を許容する解錠状態と、閉鎖状態にある第2扉40の開放を阻止する施錠状態とに切り替え可能に構成してある。図1〜3及び5に示すように、第2施錠機構60は、シリンダ62と、ロータ64とを備えている。シリンダ62は、円筒形状に形成され、ロータ64は、円柱状に形成されてシリンダ62の内部に回転可能に配置されている。ロータ64は、一方の端部に鍵穴65を有しており、この鍵穴65にキー(図示せず)を差し込んでロータ64を施錠方向と、該施錠方向と反対方向である解錠方向とに回転操作することができる。ロータ64の他方の端部には、連動部材68が取り付けられている。連動部材68は、ロータ64の径方向外側へ延びる板状の部材であって、ロータ64の回転にともなって回転移動する。
第2施錠機構60は、鍵穴65が第2扉40の外側に位置し、連動部材68が第2扉40の内側に位置するように第2扉40の孔48に挿通した状態で、第2扉40に固定されている。第2扉40を閉鎖した状態において、第2扉40の外側から鍵穴65にキーを差し込み、ロータ64を施錠方向に回転操作すると、第2施錠機構60は、連動部材68が連動部材受け部28と係合して第2扉40の開放を阻止する施錠状態になる。また、第2扉40を閉鎖した状態において、第2扉40の外側から鍵穴65にキーを差し込み、ロータ64を解錠方向に回転操作すると、第2施錠機構60は、連動部材68が連動部材受け部28と係合せず、第2扉40の開放を許容する解錠状態になる。
第1扉30と、第2扉40との間には、解錠機構70が設けられている。解錠機構70は、第2扉40が閉鎖された状態において、第2扉40が施錠状態から解錠状態に切り替わった場合、または、第2扉40が開放状態となった場合に、施錠状態にある第1扉30を解錠状態に切り替えるものである。解錠機構70は、収容本体20に設けられており、ロッド部材72と、付勢手段76とを備えている。
ロッド部材72は、直線状に延びる部材であり、一方の端部である第1端部72aに操作片73が設けられている。操作片73は、ロッド部材72の長手方向と直交する方向に突出した板状の部材である。ロッド部材72の他方の端部である第2端部72bには、緩衝部材74が設けられている。本実施の形態において、緩衝部材74は、ロッド部材72の長手方向と直交する方向に回転軸を有するローラである。ロッド部材72は、取付具78を用いて収容本体20の内部にスライド移動可能に取り付けられている。ロッド部材72は、第1端部72aが第1扉30側に位置し、第2端部72bが第2扉40側に位置するように、Z1方向に沿って配置されており、Z1方向にスライド移動可能に構成されている。
付勢手段76は、ロッド部材72を第2扉40側に向かって付勢するものである。本実施の形態において、付勢手段76は、操作片73と、ロッド部材72を収容本体20へ取り付ける取付具78との間に介在され、ロッド部材72の長手方向に沿って伸縮するバネによって構成されている。ロッド部材72の第2端部72bは、第2扉40が開放された状態において、第2開口24から収容本体20の外側へ突出しており、第2扉40が閉鎖されると、第2扉40に押圧されて、付勢手段76の付勢力に抗して収容本体20の内部に収容される。第2扉40を閉鎖した状態において、第2端部72bは、付勢手段76の付勢力により第2扉40に圧接している。
図6に示すように、第2扉40が閉鎖された状態、すなわち第2扉40に押圧されてロッド部材72が第1扉30側へ移動した状態では、操作片73(一点鎖線で示す操作片73)は、第1施錠機構50の解錠突片590よりもZ方向前方に位置している。第2扉40が開放された状態、すなわち付勢手段76の付勢力によってロッド部材72が第2扉40側へ移動した状態では、操作片73(二点鎖線で示す操作片73)は、Z方向において第1施錠機構50の解錠突片590と一部重なる位置にある。第2扉が開放された状態において、解錠突片590が下方へ移動した場合、解錠突片590(二点鎖線で示す解錠突片590)は、操作片73よりもZ方向後方へ位置することになる。
このような収容ボックス1は、例えば、戸建て住宅で使用され、不在時に配達人が門外から宅配物を収容ボックス1に収容できるように、第1扉30が門外側に位置し、第2扉40が門内側に位置するように門柱や壁部に埋め込まれて設置される。以下に、上述した収容ボックス1の動作を説明する。以下の説明において、第1扉30が閉鎖され、第1施錠機構50が解錠状態にあり、第2扉40が閉鎖され、第2施錠機構60が施錠状態にある状態を初期状態という。
初期状態では、第1扉30を開放して、収容ボックス1の内部に宅配物等の物品を収容することができる。収容ボックス1の内部に物品を収容した後、第1扉30を閉鎖し、第1扉30の外側から、第1施錠機構50の施錠操作部560をY方向下方へ移動操作すると、ガイド部材570及びロック部材580は、施錠操作部560の移動操作に伴ってXY平面上をY方向下方へ移動する。この時、ロック部材580の下端部58aは、係合凸部554の第2面556に沿ってZ方向後方へ移動する。
図9に示すように、Z方向においてロック部材580の係合孔584とラッチ部材550の係合凸部554とが重なる位置まで、ロック部材580が移動すると、ロック部材580の上端部58bをZ方向後方へ付勢するコイルバネ82の付勢力によって、ロック部材580の下端部58aがZ方向前方へ移動し、係合孔584に係合凸部554が嵌入する。ロック部材580は、ガイド溝535の下端部535cにガイド部材570の下面57cが当接することにより、係合孔584が係合凸部554を越えて下方へ移動することが阻止される。また、係合孔584の下端縁584aが係合凸部554の第1面555に当接することにより、ロック部材580は上方への移動が阻止される。ロック部材580の係合孔584にラッチ部材550の係合凸部554が嵌り込むことにより、ラッチ部材550はX方向への往復移動が阻止され、その結果、第1施錠機構50は、第1扉30の開放を阻止する施錠状態に切り替えられる。
収容ボックス1の内部に収容された物品を取り出す場合には、第2施錠機構60を解錠状態とし、第2扉40を開放する。第2施錠機構60の解錠操作及び第2扉40の開放動作は以下のようにして行う。まず、キーを鍵穴65に挿入し、ロータ64を解錠方向に回転すると、連動部材68と連動部材受け部28との係合が解除され、第2施錠機構60が解錠状態となる。この時、ロッド部材72は、付勢手段76の付勢力によって第2扉40を収容本体20の外側へ向かって押圧しているため、第2扉40は、開放方向へ移動して開放状態になり、同時に、ロッド部材72は、付勢手段76の付勢力によって第2開口24側へ移動する。この時、図10に示すように、ロッド部材72の操作片73は、付勢手段76の付勢力によって第1施錠機構50の解錠突片590と当接し、解錠突片590をZ方向後方へ押圧する。すると、コイルバネ82の付勢力に抗して、ロック部材580の下端部58aがシャフト582を中心として第1扉30から離間する方向に移動する。その結果、係合孔584から係合凸部554が脱離し、ロック部材580は、コイルバネ81の付勢力によりXY平面上をガイド溝535に沿ってY方向上方へ移動する。係合孔584から係合凸部554が脱離することにより、ラッチ部材550はX方向への往復移動が可能となり、第1施錠機構50は、第1扉30の開放を許容する解錠状態に切り替えられる。
第2扉40を開放して収容ボックス1から収容物を取り出した後、第2扉40を閉鎖すると、ロッド部材72は、第2扉40に押圧されて第1扉30側へ移動し、収容本体20の内部に収容された状態となる。この状態において、第2施錠機構60の鍵穴65に挿入したキーを施錠方向へ回転操作すると、第2施錠機構60の連動部材68と第2扉40の連動部材受け部28とが係合し、第2施錠機構60は、第2扉40の開放を阻止する施錠状態となり、収容ボックス1は初期状態に戻る。
第2扉40を開放した状態、すなわち、第2施錠機構60を解錠状態に切り替えた状態において、第1扉30を閉鎖し、第1施錠機構50の施錠操作部560を解錠位置(Y方向上方の位置)から施錠位置(Y方向下方の位置)へ移動操作した場合、ロック部材580の解錠突片590は、ロッド部材72の操作片73に当接し、ロック部材580が更に下方へ移動すると、解錠突片590は、操作片73よりもZ方向後方側へ移動する(図6の2点鎖線で示す操作片73及び解錠突片590を参照)。つまり、ロック部材580は、シャフト582を中心として、上端部58bが第1扉30に近接し、下端部58aが第1扉30から離間した状態で、Y方向下方に移動する。そのため、施錠操作部560が施錠位置まで移動しても、ロック部材580の係合孔584とラッチ部材550の係合凸部554とは係合せず、第1施錠機構50は施錠状態に切り替えられない。
上述したように、本発明に係る収容ボックス1は、第1開口22と第2開口24とを有する収容本体20と、第1開口22を開閉可能な第1扉30と、第2開口24の開閉可能な第2扉40とを備えているため、第1扉30を戸外側に配置し、第2扉40を戸内側に配置することにより、戸外側から収容本体20に収容された宅配物を戸内側から受け取ることができる。また、第1扉30には、第1扉30の外側において、閉鎖された第1扉30の開放を許容する解錠状態から閉鎖された第1扉30の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構50が設けられており、収容本体20には、第1開口22および第2開口24を第1扉30および第2扉40によって閉鎖した状態において、第2施錠機構60が施錠状態から解錠状態に切り替わった場合に、第1施錠機構50を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構70が設けられているため、第1扉30が閉鎖されて第1施錠機構50が施錠状態となった後、第2扉40を開いて宅配物を受け取る際に、第2施錠機構60を施錠状態から解錠状態に切り替えることで、第1施錠機構を解錠状態にし、第1扉側から宅配物を収容可能な状態に戻すことができる。これにより、受取人が戸外に出て受取作業をする手間を省くことができる。
また、本発明に係る第1施錠機構50及び解錠機構70は、第1開口22を有する収容本体20と、収容本体20に取り付けられて第1開口22を開閉可能な第1扉30とを含む扉構造体に設けられ、第1扉30が閉鎖された状態において第1扉30の開放を許容する解錠状態と、第1扉30の開放を阻止する施錠状態とに切り替え可能であって、第1扉30に設けられ、互いに異なる第1方向と第2方向とに移動可能なロック部材580と、第1扉30に設けられ、第1扉30の外側からロック部材580を第1方向に移動させることが可能な施錠操作部560とを含み、解錠機構70は、収容本体20に設けられ、第1扉30の内側からロック部材580を第2方向に移動させることが可能であり、施錠操作部560によってロック部材580を第1方向に移動させた場合に、解錠状態から施錠状態に切り替え可能であり、解錠機構70によってロック部材580を第2方向に移動させた場合に、施錠状態から解錠状態に切り替え可能であるため、受取作業をする手間を省くことができる収容ボックス1に適用することができる。
尚、第2扉40に第2施錠機構60を設けることなく、第2扉40の開閉動作に伴って、第1施錠機構50を解錠操作可能な構成にしてもよい。例えば、第2施錠機構60に替えて、第2扉40に第1扉30と同様のベース部材及びラッチ部材を設ける構成とし、解錠機構70の付勢手段76の付勢力によってロッド部材72の第2端部が第2扉40を押圧している状態では、第2扉40のラッチ部材が後退移動せず、第2扉40が手動操作によって開放した場合には、第2扉40のラッチ部材が後退移動し、且つロッド部材72の操作片73が第1施錠機構50を解錠操作可能となるように、付勢手段76の付勢力を調節してもよい。
尚、上述した実施の形態では、ロック部材580は、Y方向へ直線移動する構成となっているが、これに限られるものではなく、XY平面上を所定方向に移動する構成であればよい。例えば、図11(a)に示すように、X方向へ直線移動する構成や、図11(b)に示すように、XY平面上を旋回移動する構成であってもよい。
1 収容ボックス
20 収容本体
22 第1開口
24 第2開口
30 第1扉
40 第2扉
50 第1施錠機構
60 第2施錠機構
70 解錠機構
72 ロッド部材
73 操作片
76 付勢手段
550 ラッチ部材
560 施錠操作部
554 係合凸部
580 ロック部材
582 シャフト
584 係合孔
590 解錠突片

Claims (9)

  1. 第1開口と第2開口とを有する収容本体と、
    前記収容本体に取り付けられ、前記第1開口を開閉可能な第1扉と、
    前記収容本体に取り付けられ、前記第2開口を開閉可能な第2扉と、
    前記第1扉に設けられ、前記第1扉の外側において、閉鎖された前記第1扉の開放を許容する解錠状態から、閉鎖された前記第1扉の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構と、
    前記第2扉に設けられ、前記第2扉の外側において、閉鎖された前記第2扉の開放を許容する解錠状態と、閉鎖された前記第2扉の開放を阻止する施錠状態とに切り替え可能な第2施錠機構と、
    前記収容本体に設けられ、前記第1開口および前記第2開口を前記第1扉および前記第2扉によって閉鎖した状態において、前記第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替わった場合に、前記第1施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構とを含むことを特徴とする収容ボックス。
  2. 第1開口と第2開口とを有する収容本体と、
    前記収容本体に取り付けられ、前記第1開口を開閉可能な第1扉と、
    前記収容本体に取り付けられ、前記第2開口を開閉可能な第2扉と、
    前記第1扉に設けられ、前記第1扉の外側において、閉鎖された前記第1扉の開放を許容する解錠状態から、閉鎖された前記第1扉の開放を阻止する施錠状態に切り替え可能である一方、施錠状態から解錠状態に切り替え不可能な第1施錠機構と、
    前記収容本体に設けられ、前記第1開口および前記第2開口を前記第1扉および前記第2扉によって閉鎖した状態において、前記第2扉が開放状態になった場合に、前記第1施錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え可能な解錠機構とを含むことを特徴とする収容ボックス。
  3. 前記第1施錠機構は、
    互いに異なる第1方向と第2方向とに移動可能なロック部材と、
    前記ロック部材を前記第1方向に移動させることが可能な施錠操作部とを含み、
    前記解錠機構は、前記ロック部材を前記第2方向に移動させることが可能であり、
    前記第1施錠機構は、前記施錠操作部によって前記ロック部材を前記第1方向に移動させた場合に、解錠状態から施錠状態に切り替え可能であり、前記解錠機構によって前記ロック部材を前記第2方向に移動させた場合に、施錠状態から解錠状態に切り替え可能である請求項1または2に記載の収容ボックス。
  4. 前記ロック部材は、シャフトを有するとともに、前記第1扉に沿って長尺状に延び、前記シャフトを軸として長手方向の一方の端部が前記第1扉に近接・離間するように前記シャフトの周方向に往復旋回動作可能であり、
    前記第1方向は、前記ロック部材が前記第1扉に平行な平面上を所定方向に移動する方向であり、
    前記第2方向は、前記ロック部材が前記往復旋回動作する方向である請求項3に記載の収容ボックス。
  5. 前記第1方向は、前記第1扉に平行な平面上を直線移動する方向である請求項4に記載の収容ボックス。
  6. 前記第1施錠機構は、一方向へ棒状に延びていて該一方向に沿って往復移動可能なラッチ部材を含み、
    前記第1方向は、前記ラッチ部材が前記往復移動する方向と直交する方向に直線移動する方向である請求項5に記載の収容ボックス。
  7. 前記解錠機構は、前記第1扉から前記第2扉に向かって延びるロッド部材と、前記ロッド部材を第2扉に向かって付勢する付勢手段とを含み、
    前記ロッド部材は、前記第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられた場合または前記第2扉が開放状態になった場合に、前記付勢手段の付勢力により前記ロック部材を第2方向に移動させる請求項4〜6のいずれかに記載の収容ボックス。
  8. ロッド部材の前記第2扉側の端部は、前記第2扉が閉鎖された状態において、前記付勢手段の付勢力により前記第2扉に圧接しており、
    前記ロッド部材は、前記第2施錠機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられた場合に、前記ロック部材を第2方向に移動させ、且つ前記第2扉を開放させる請求項7に記載の収容ボックス。
  9. 開口を有する枠体と、該枠体に取り付けられて前記開口を開閉可能な扉とを含む扉構造体に設けられ、前記扉が閉鎖された状態において前記扉の開放を許容する解錠状態と、前記扉の開放を阻止する施錠状態とに切り替え可能な施解錠機構において、
    前記扉に設けられ、互いに異なる第1方向と第2方向とに移動可能なロック部材と、
    前記扉に設けられ、前記扉の外側から前記ロック部材を前記第1方向に移動させることが可能な施錠操作部と、
    前記枠体に設けられ、前記扉の内側から前記ロック部材を前記第2方向に移動させることが可能な解錠操作部とを含み、
    前記施錠操作部によって前記ロック部材を前記第1方向に移動させた場合に、解錠状態から施錠状態に切り替え可能であり、前記解錠操作部によって前記ロック部材を前記第2方向に移動させた場合に、施錠状態から解錠状態に切り替え可能であることを特徴とする前記施解錠機構。
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