JP2014165013A - Ledランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 口金の端子が損傷することを抑制可能なLEDランプを提供すること。
【解決手段】 x方向に並べられた複数のLED発光部200と、x方向に長く延びており、複数のLED発光部200からの光を透過する透光カバー400と、x方向に対して直角であるy方向に離間して並びx方向に突出する2本の棒状の端子620を有し、複数のLED発光部200に電力供給するための口金600と、を備えるLEDランプ101であって、2本の端子620の間に介在する保護具700をさらに備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直管形蛍光灯の代替品として用いられるLEDランプに関する。
省電力化を目的として、蛍光灯に代わる照明手段としてLED発光部を有するLEDランプが提案されている。特許文献1には、直管形蛍光灯の代替品として用いられるLEDランプが記載されている。このLEDランプは、複数のLED発光部、透光カバーおよび口金を備えている。上記複数のLED発光部は、長手方向に配列されている。上記透光カバーは、円筒形状であり、上記複数のLED発光部からの光を透過させる。上記口金は、上記透光カバーの長手方向端部に取り付けられている。この口金は、2本の棒状の端子を有している。従来の直管形蛍光灯が取り付けられることが意図された照明器具に上記LEDランプを取り付ける際には、上記口金の上記2本の端子が上記照明器具のソケットに挿入される。
直管形蛍光灯においては、透光カバーはガラスからなる。このため、直管形蛍光灯の搬送途中や取り付け時に誤って落下させるなどすると、透光カバーが割れてしまう。このため、損傷を受けた直管形蛍光灯が照明器具に取り付けられて使用されるおそれは少ない。一方、上記LEDランプにおいては、上記透光カバーがたとえば樹脂などによって形成されることが多い。このため、上記LEDランプを誤って落下させても、上記透光カバーが割れることはほとんど無い。たとえば、上記LEDランプを落下させた時に、上記口金の上記端子に衝撃が加わると、上記端子が一時的に歪んだり傾いたりする。これにより、上記口金の内部において断線などが生じるおそれがある。しかし、上記端子の外見が極端に歪んでいるなどの状態でなければ、使用者は内部での断線などを認識できない。このため、点灯させるには不適な状態となった上記LEDランプを上記照明器具に取り付けてしまうという問題があった。
特開2004−335426号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、口金の端子が損傷することを抑制可能なLEDランプを提供することをその課題とする。
本発明によって提供されるLEDランプは、第1方向に並べられた複数のLED発光部と、上記第1方向に長く延びており、上記複数のLED発光部からの光を透過する透光カバーと、上記第1方向に対して直角である第2方向に離間して並び上記第1方向に突出する2本の棒状の端子を有し、上記複数のLED発光部に電力供給するための口金と、を備えるLEDランプであって、上記2本の端子の間に介在する保護具をさらに備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護具は、絶縁材料からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護具は、上記2本の端子から取り外し可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護具には、外力を受けることにより折損を誘発する折損誘発部が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護具は、上記2本の端子に対して上記第1方向にスライド可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記口金には、上記保護具を収容可能な凹部が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護具は、上記2本の端子に接触する2つの接触部と、これらの接触部を連結する連結部とを有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記接触部は、円環状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記接触部は、円弧状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記2つの接触部の一方が、上記端子の円周のうち180度以上の部位を覆っている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記2つの接触部の他方が、上記端子の円周のうち90度以上180度以下を覆っている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護具は、上記連結部から上記第1および第2方向のいずれに対しても直角である第3方向において上記接触部よりも突出する緩衝部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記緩衝部は、先端が根元よりも大である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記透光カバーは、上記複数のLED発光部からの光を拡散させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記透光カバーは、円筒形状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記透光カバーは、断面円弧状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記LED発光部を支持する放熱部材を備えており、上記放熱部材が、上記透光カバーに収容されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記LED発光部を支持する放熱部材を備えており、上記放熱部材が、上記透光カバーから露出している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記LED発光部は、LEDチップ、このLEDチップを覆う透光樹脂、および実装端子を有するLEDモジュールからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記LED発光部と上記放熱部材との間に介在する基板を備えており、上記LED発光部は、上記基板に直接搭載されたLEDチップからなる。
このような構成によれば、上記LEDランプが意図せず落下したなどの場合に、上記保護具を介して上記2本の端子の双方によって落下による衝撃力を負担することができる。このため、上記2本の端子のいずれか一方のみに過大な衝撃力が負荷されることを回避することができる。また、上記2本の端子が上記保護具によって連結された格好となるため、上記2本の端子の剛性が上記保護具によって高められる。したがって、上記端子が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、上記口金の内部における断線などを回避することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づくLEDランプを示す要部斜視図である。 図1のLEDランプを示す要部拡大斜視図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のLEDランプを示す側面図である。 図4のV−V線に沿う要部拡大断面図である。 図1のLEDランプのLED発光部の一例を示す要部拡大断面図である。 図1のLEDランプのLED発光部の他の例を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に基づくLEDランプを示す側面図である。 本発明の第3実施形態に基づくLEDランプを示す側面図である。 本発明の第4実施形態に基づくLEDランプを示す側面図である。 本発明の第5実施形態に基づくLEDランプを示す要部拡大斜視図である。 図11のLEDランプを示す側面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う要部断面図である。 図11のLEDランプを照明器具に取り付ける状態を示す要部断面図である。 本発明の第6実施形態に基づくLEDランプを示す側面図である。 本発明の第7実施形態に基づくLEDランプを示す側面図である。 本発明に係るLEDランプの断面構造の他の例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ101は、複数のLED発光部200、基板300、透光カバー400、放熱部材500、2つの口金600および2つの保護具700を備えている。LEDランプ101は、いわゆる直管形蛍光灯の代替品として用いられることが意図されている。
複数のLED発光部200は、LEDランプの光源であり、本実施形態においては、たとえば昼光色などの白色光を発する。複数のLED発光部200は、x方向に沿って1列に配置されている。なお、複数のLED発光部200が複数列に配置された構成であってもよい。
図6は、LED発光部200の一例を示している。同図のLED発光部200は、LEDチップ201、透光樹脂202、実装端子203およびケース204を具備するLEDモジュールとして構成されている。LEDチップ201は、いわゆる2ワイヤタイプのLEDチップとして構成されており、たとえば青色光を発する。透光樹脂202は、LEDチップ201を覆っており、たとえば透明樹脂に蛍光材料が混入された材質からなる。この蛍光材料は、LEDチップ201からの青色光によって励起されることにより黄色光を発する。この蛍光材料の種類および濃度は、LEDチップ201からの青色光とこの蛍光材料からの黄色光とが混色することにより昼白色などの白色を呈するように調整されている。実装端子203は、LED発光部200をたとえば面実装するためのものであり、たとえばCu合金などからなるリードの裏面である。このリードの表面には、LEDチップ201が実装され、あるいはワイヤがボンディングされている。ケース204は、たとえば白色樹脂からなり、LEDチップ201を囲む枠状である。ケース204の内側面は、LEDチップ201からの光を反射することによりこの光を出射させるリフレクタとして機能している。
基板300は、x方向を長手方向とし、y方向を幅方向とする長矩形状である。基板300には、複数のLED発光部200が実装されている。図6に示す例においては、基板300は、基材310および配線パターン320からなる。基材310は、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる。配線パターン320は、基材310の表面に形成されており、たとえばAu,Agなどの金属からなる。配線パターン320は、複数のLED発光部200を発光させる電力を供給する電流経路を構成している。
図7は、LED発光部200の他の例を示している。同図のLED発光部200は、LEDチップ201および透光樹脂202によって構成されている。LEDチップ201の構成および透光樹脂202の材質などは上述した通りである。LEDチップ201は、基板300に直接搭載されており、いわゆるベアチップタイプとされている。透光樹脂202は、たとえばLEDチップ201を覆うようにして液状の樹脂材料を滴下し、この樹脂材料を硬化させることによって形成される。図7に示す例においては、基板300は、たとえばセラミックスまたは表面に絶縁化処理が施されたアルミからなる基材310と配線パターン320とからなる。
放熱部材500は、LED発光部200を支持するとともに、LED発光部200からの放熱を促進するためのものである。図1および図3に示すように、放熱部材500は、x方向に長く延びる細長状であり、たとえばアルミを押出成形することによって形成されている。放熱部材500は、天板510および1対の側板520を有している。天板510は、x方向に長く延びる長矩形状である。天板510には、支持凹部511が形成されている。支持凹部511には、基板300が取り付けられている。なお、本実施形態とは異なり、放熱部材500に配線パターンを形成し、放熱部材500に複数のLED発光部200が直接搭載される構成であってもよい。この場合、基板300は省略できる。1対の側板520は、天板510のy方向両端部から、z方向下方に向かって延びている。各側板520は、リブ522を有している。リブ522は、側板520からy方向外方に向けて突出している。
透光カバー400は、LED発光部200からの光を拡散させつつ透過させるものであり、本実施形態においては、円筒形状とされている。透光カバー400は、たとえば半透明の乳白色樹脂からなる。透光カバー400の透過率αは、50%以上かつ70%以下が好ましく、より好ましくは60%程度である。透光カバー400は、放熱部材500、基板300、複数のLED発光部200を収容している。なお、本発明で言う透光カバーは、LED発光部200からの光を透過させるものであればよい。
1対の口金600は、直管形蛍光灯用の照明器具のソケットにLEDランプ101を固定するための部位である。口金600は、ケース610および2本の端子620を有している。ケース610は、たとえば樹脂からなり、本実施形態においては、略有底円筒形状とされている。たとえば、ケース610は、放熱部材500に取り付けられる。また、ケース610に透光カバー400が取り付けられる。
2つの端子620は、たとえば金属製の棒状部材であり、各々がケース610からx方向に突出しており、y方向において平行に並べられている。2つの端子620は、一般的な直管形蛍光灯用の照明器具のソケットに挿入される部位であり、複数のLED発光部200を発光させるための電力を供給する経路となるものであり、1つの口金600に2つの端子620が設けられている。後述するとおり、端子620は、たとえばケーブルを介して基板300の配線パターン320に導通している。
2つの保護具700は、1対の口金600に各別に取り付けられている。各保護具700は、2本の端子620の間に介在している。本実施形態においては、保護具700は、2つの接触部710および連結部720を有している。また、保護具700は、たとえばプラスティックなどの絶縁材料によって形成されている。なお、後述するように、保護具700が2本の端子620から取り外し可能な構成である場合、保護具700の材質は絶縁材料に限定されず、たとえば金属などによって形成してもよい。図2に示すように、保護具700は、x方向において端子620の長さの半分の位置から根元側1/3程度の位置にかけての任意の位置に設けられることが好ましい。
図2および図4に示すように、本実施形態の保護具700は、2つの接触部710および連結部720を有している。2つの接触部710は、2本の端子620に接触する部位である。本実施形態においては、接触部710は、x方向視において円弧形状とされている。2つの接触部710が開いている方向は、y方向において互いに反対方向となっている。図4において、図中左方にある接触部710は、図中左方の端子620の図中右方側部分に接触している。一方、図中右方にある接触部710は、図中右方の端子620の図中左方部分に接触している。本実施形態の接触部710は、端子620の円周のうち180度の部分に接触している。なお、接触部710を端子620に接触させ、保護具700を2本の端子620の間に介在させるには、少なくとも一方の接触部710を端子620の円周の180度以上の部位に接触させることが好ましい。
連結部720は、2つの接触部710を連結しており、本実施形態においては、y方向に延びる帯状部分とされている。本実施形態においては、連結部720のz方向寸法は、接触部710のz方向寸法よりも小とされているが、連結部720の構成はこれに限定されず、連結部720のz方向寸法が、接触部710のz方向と同じ、あるいはそれ以上であってもよい。
本実施形態においては、保護具700は、折損誘発部730を有している。折損誘発部730は、外力が加えられることにより、保護具700が折損することを誘発する部位である。本実施形態の折損誘発部730は、連結部720に形成された溝によって構成されている。より具体的には、折損誘発部730は、連結部720のy方向中央においてz方向に延びる溝であり、図5に示すように、たとえばV字溝とされている。たとえば、LEDランプ101を照明器具に取り付ける直前に、保護具700に外力を加えると、保護具700は、折損誘発部730を起点として容易に折損する。この折損した保護具700を取り除いた後に、LEDランプ101を上記照明器具に取り付ける。
なお、本発明で言う折損誘発部は、外力が加えられることにより保護具700を折損させうる構成であればよい。たとえば、連結部720の両面に設けられた2つの溝によって構成されていてもよい。また、上記溝は、連結部720の全幅に形成されたもの以外に、幅方向における一部に形成されたものであってもよい。あるいは、複数の凹部または貫通孔によって折損誘発部を構成してもよい。さらに、折損誘発部が設けられる部位は、連結部720に限定されず、保護具700を折損させうる部位に設けられればよい。
次に、LEDランプ101の作用について説明する。
本実施形態によれば、2本の端子620の間に保護具700が介在している。このため、LEDランプ101が意図せず落下したなどの場合に、保護具700を介して2本の端子620の双方によって落下による衝撃力を負担することができる。このため、2本の端子620のいずれか一方のみに過大な衝撃力が負荷されることを回避することができる。また、2本の端子620が保護具700によって連結された格好となるため、2本の端子620の剛性が保護具700によって高められる。したがって、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。
保護具700が2本の端子620から取り外し可能であることにより、LEDランプ101の搬送や取り付け作業においては、上述した保護具700による保護機能を果たしつつ、LEDランプ101を上記照明器具に取り付けた際には、保護具700がLEDランプ101の取り付けなどを不当に妨害することがないという利点がある。
図4に示すように、接触部710が円弧形状であることにより、接触部710を端子620に適切に接触させることができる。この接触により、保護具700が2本の端子620から脱落してしまうことを防止することができる。2つの接触部710がy方向において互いに反対側に開口することにより、保護具700を2つの端子620に取り付ける際に、保護具700を容易に取り付けることができる。接触部710が端子620の円周の180度以上の部分に接触することは、脱落防止と取り付けの容易化とを両立するのに好ましい。
連結部720の中央部分に折損誘発部730を設けることにより、折損を適切に誘発することができる。溝からなる折損誘発部730は、容易に形成可能であるとともに、折損を確実に誘発できるという利点がある。
図8〜図17は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図8は、本発明の第2実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ102においては、保護具700の接触部710の構成が、上述したLEDランプ101と異なっている。本実施形態においては、図中右方の接触部710は、LEDランプ101における接触部710と同様に、端子620の円周の180度の部位に接触している。一方、図中左方の接触部710は、端子620の円周の135度程度の部位に接触している。より詳しくは、接触部710は、端子620の円周の図中右下1/4の部位に接触し、かつ端子620の円周の図中上側1/8程度の部位に接触している。
このような実施形態によっても、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。また、左方の接触部710が端子620の円周の90度〜180度の部分に接触する構成とすることにより、保護具700の2本の端子620への取り付けをより容易とすることができる。さらに、LEDランプ102を上記照明器具に取り付ける際には、保護具700を速やかに取り除くことができる。このように、保護具700が2本の端子620から容易に取り除くことが可能な形状である場合、折損誘発部730は、必ずしも設けられる必要はなく、適宜省略することができる。
図9は、本発明の第3実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ103においては、保護具700の連結部720の構成が、上述したLEDランプ101,102と異なっている。本実施形態においては、保護具700は、2つの緩衝部740を有している。各緩衝部740は、連結部720からz方向に突出しており、2つの緩衝部740は、互いに反対方向に突出している。各緩衝部740は、先端に向かうほどy方向寸法が小となる台形状とされている。また、各緩衝部740のz方向先端は、接触部710のz方向先端よりもz方向に突出している。
このような実施形態によっても、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。また、2本の端子620をz方向に傾ける外力が発生するようにLEDランプ103が落下などした場合に、z方向に突出する緩衝部740によって、端子620に加えられる衝撃を和らげることができる。
図10は、本発明の第4実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ104においては、保護具700の緩衝部740の構成が、上述したLEDランプ103と異なっている。本実施形態の緩衝部740は、根元部741および先端部742を有している。根元部741は、連結部720からz方向に延びている。先端部742は、根元部741に対してz方向外方に繋がっている。先端部742のy方向寸法は、根元部741のy方向寸法よりも顕著に大とされている。
このような実施形態によっても、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。また、根元部741が先端部742よりもy方向寸法が小であることにより、緩衝部740に外力が加わると、根元部741が適宜弾性変形することが期待できる。これにより、2本の端子620に加えられる衝撃力をより和らげることができる。
なお、LEDランプ101,102における接触部710とLEDランプ103,104における緩衝部740とは、適宜組み合わせることができる。
図11〜図14は、本発明の第5実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ105においては、2つの接触部710が円環状とされている。接触部710の内径は、端子620の外形を基準として設定される。保護具700が端子620から不当に脱落してしまうことを防止するには、接触部710の内径は、端子620の外形と同じであるか若干小であることが好ましい。ただし、本実施形態においては、保護具700が2本の端子620に対してスライド可能であることが意図されている。このため、接触部710の内径は、端子620に対して保護具700のスライドを許容する程度の大きさが好ましい。
口金600のケース610には、凹部611が形成されている。凹部611は、ケース610のx方向先端からx方向に凹んでいる。図12に示すように、凹部611は、x方向視において保護具700のすべてを内包する形状および大きさとされている。本実施形態に置いては、凹部611は、略楕円形状とされている。また、凹部611のx方向深さは、保護具700のx方向厚さよりも大とされてる。これにより、凹部611は、保護具700を収容可能となっている。
図13は、LEDランプ105を照明器具800に取り付ける直前の状態を示している。照明器具800は、直管形蛍光灯を取り付けることが意図された構成とされており、ソケット810を有している。ソケット810は、2本の端子620が挿入される部位である。照明器具800取り付けられる前の状態においては、保護具700は、端子620のうち少なくともケース610から突出する部分に取り付けられている。より具体的には、たとえば端子620の長さの半分か、根元から1/3程度の部分に取り付けられている。なお、本図に示すように、端子620は、たとえばケーブル621によって基板300に接続されている。
図14は、LEDランプ105の口金600が照明器具800のソケット810に取り付けられた状態を示している。同図に示すように、2本の端子620がソケット810に設けられた孔に挿入される。この際、ソケット810によって保護具700がx方向図中右方に押される格好となる。口金600がソケット810に取り付けられると、ソケット810が口金600のケース610に接するか、ごく近い位置に近接することとなる。このため、保護具700は、少なくともその一部かその全体が、凹部611に収容される。
このような実施形態によっても、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。また、LEDランプ105を照明器具800に取り付ける作業を行うことにより、保護具700を口金600の凹部611に自然と収納することができる。このため、LEDランプ105の取付作業に先立ち、保護具700を取り外す必要がない。なお、本実施形態の場合、2本の端子620に接する保護具700がLEDランプ105に残存するため、保護具700は絶縁材料によって形成される。
接触部710が円環形状であることにより、保護具700を2本の端子620に確実に取り付けることができる。保護具700が2本の端子620に対してスライド可能であるため、上述したように、保護具700を凹部611に適切に収納することができる。
図15は、本発明の第6実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ106は、保護具700の接触部710の構成が、上述したLEDランプ105と異なっている。本実施形態においては、接触部710に切り欠き711が形成されている。このような接触部710は、z方向視において円弧形状であると言えるが、切り欠き711が微小であると円環形状であるとも言える。
このような実施形態によっても、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。また、接触部710の内径をLEDランプ105における内径よりも若干小としても、切り欠き711が設けられていることにより、接触部710は端子620の外形に応じて適宜弾性変形可能である。したがって、保護具700を2本の端子620に対してより確実に取り付けることができる。
図16は、本発明の第7実施形態に基づくLEDランプを示している。本実施形態のLEDランプ107においては、保護具700に2つの緩衝部740が設けられている点が、上述したLEDランプ105と異なっている。2つの緩衝部740は、LEDランプ103を例に述べた構成と同様である。また、ケース610の凹部611のx方向視形状は、保護具700の形状に対応して、y方向中央部分がz方向に突出した形状となっている。これにより、凹部611は、x方向視において保護具700のすべてを内包している。
このような実施形態によっても、端子620が不当に歪んだり傾いたりすることを防止可能であり、口金600の内部における断線などを回避することができる。さらに、2本の端子620をz方向に傾ける外力が加えられる際に、これによる衝撃力を緩衝部740によって和らげることができる。
本実施形態から理解されるように、LEDランプ103,104の緩衝部740をLEDランプ105,106の保護具700に適宜組み合わせることができる。
図17は、LEDランプ101〜107の変形例を示すyz平面に沿う断面図である。本図に示す構成においては、透光カバー400は、断面円弧形状とされている。このため、放熱部材500が図中z方向下方に露出している。放熱部材500には、複数のフィン550が形成されている。複数のフィン550は、z方向下方に突出しておりx方向に長く延びている。
本発明に係るLEDランプは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るLEDランプの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
101〜107 LEDランプ
200 LED発光部
201 LEDチップ
202 透光樹脂
203 実装端子
204 ケース
300 基板
310 基材
320 配線パターン
400 透光カバー
500 放熱部材
510 天板
511 支持凹部
520 側板
522 リブ
550 フィン
600 口金
610 ケース
611 凹部
620 端子
621 ケーブル
700 保護具
710 接触部
711 切り欠き
720 連結部
730 折損誘発部
740 緩衝部
741 根元部
742 先端部
800 照明器具
810 ソケット

Claims (20)

  1. 第1方向に並べられた複数のLED発光部と、
    上記第1方向に長く延びており、上記複数のLED発光部からの光を透過する透光カバーと、
    上記第1方向に対して直角である第2方向に離間して並び上記第1方向に突出する2本の棒状の端子を有し、上記複数のLED発光部に電力供給するための口金と、を備えるLEDランプであって、
    上記2本の端子の間に介在する保護具をさらに備えることを特徴とする、LEDランプ。
  2. 上記保護具は、絶縁材料からなる、請求項1に記載のLEDランプ。
  3. 上記保護具は、上記2本の端子から取り外し可能である、請求項1または2に記載のLEDランプ。
  4. 上記保護具には、外力を受けることにより折損を誘発する折損誘発部が形成されている、請求項3に記載のLEDランプ。
  5. 上記保護具は、上記2本の端子に対して上記第1方向にスライド可能である、請求項1ないし4のいずれかに記載のLEDランプ。
  6. 上記口金には、上記保護具を収容可能な凹部が形成されている、請求項5に記載のLEDランプ。
  7. 上記保護具は、上記2本の端子に接触する2つの接触部と、これらの接触部を連結する連結部とを有する、請求項1ないし6のいずれかに記載のLEDランプ。
  8. 上記接触部は、円環状である、請求項7に記載のLEDランプ。
  9. 上記接触部は、円弧状である、請求項7に記載のLEDランプ。
  10. 上記2つの接触部の一方が、上記端子の円周のうち180度以上の部位を覆っている、請求項9に記載のLEDランプ。
  11. 上記2つの接触部の他方が、上記端子の円周のうち90度以上180度以下を覆っている、請求項10に記載のLEDランプ。
  12. 上記保護具は、上記連結部から上記第1および第2方向のいずれに対しても直角である第3方向において上記接触部よりも突出する緩衝部を有する、請求項7ないし11のいずれかに記載のLEDランプ。
  13. 上記緩衝部は、先端が根元よりも大である、請求項12に記載のLEDランプ。
  14. 上記透光カバーは、上記複数のLED発光部からの光を拡散させる、請求項1ないし13のいずれかに記載のLEDランプ。
  15. 上記透光カバーは、円筒形状である、請求項14に記載のLEDランプ。
  16. 上記透光カバーは、断面円弧状である、請求項14に記載のLEDランプ。
  17. 上記LED発光部を支持する放熱部材を備えており、
    上記放熱部材が、上記透光カバーに収容されている、請求項15に記載のLEDランプ。
  18. 上記LED発光部を支持する放熱部材を備えており、
    上記放熱部材が、上記透光カバーから露出している、請求項16に記載のLEDランプ。
  19. 上記LED発光部は、LEDチップ、このLEDチップを覆う透光樹脂、および実装端子を有するLEDモジュールからなる、請求項1ないし18のいずれかに記載のLEDランプ。
  20. 上記LED発光部と上記放熱部材との間に介在する基板を備えており、
    上記LED発光部は、上記基板に直接搭載されたLEDチップからなる、請求項1ないし18のいずれかに記載のLEDランプ。
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