JP2014159402A - イソプレゴールの水素化によるメントールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジアステレオマー的に純粋なイソプレゴールの水素化による実質的にジアステレオマー的に純粋なメントールの製造を可能とする方法の提供。
【解決手段】水素、ならびにニッケル、銅、ジルコニウムおよびモリブデンを含有する化合物を含む触媒の存在下にラセミ体もしくは光学活性のイソプレゴールを触媒的に水素化することで、ラセミ体もしくは光学活性のメントールを製造する方法。具体的には、L−イソプレゴールを連続的に触媒的に水素化してL−メントールとする方法。重量で30〜70%のNiO、15〜45%のZrO2、5〜30%のCuO及び0.1〜10%のMoO3と各々計算される各金属の酸化物を含む触媒の存在下で、5〜200バールの水素圧及び50〜130℃の条件下で水素化を行うイソプレゴールの水素化によるメントールの合成方法。
【選択図】なし
【解決手段】水素、ならびにニッケル、銅、ジルコニウムおよびモリブデンを含有する化合物を含む触媒の存在下にラセミ体もしくは光学活性のイソプレゴールを触媒的に水素化することで、ラセミ体もしくは光学活性のメントールを製造する方法。具体的には、L−イソプレゴールを連続的に触媒的に水素化してL−メントールとする方法。重量で30〜70%のNiO、15〜45%のZrO2、5〜30%のCuO及び0.1〜10%のMoO3と各々計算される各金属の酸化物を含む触媒の存在下で、5〜200バールの水素圧及び50〜130℃の条件下で水素化を行うイソプレゴールの水素化によるメントールの合成方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、水素、ならびにニッケル、銅、ジルコニウムおよびモリブデンを含有する化合物を含む触媒の存在下にラセミ体もしくは光学活性イソプレゴールを触媒的に水素化することによる、ラセミ体もしくは光学活性のメントールを製造する方法に関するものである。本発明は具体的には、L−イソプレゴールを連続的に触媒的に水素化してL−メントールとする、対応する方法に関するものである。
メントール、特には天然のL−メントールは、そのミント芳香や冷却およびリフレッシュ特性により、世界的に最も重要な香料の一つであり、あらゆる種類の消耗品に香りを付けるのに、非常によく用いられる。
L−メントールは、例えばペパーミント油からの結晶化よって天然源から得るか、または合成過程により得ることができる。先行技術によれば、メントールは、例えばチモールの脱芳香族水素化によって得ることができるが、その場合、典型的にはメントール、ネオメントール、イソメントールおよびネオイソメントールのジアステレオマーの混合物の形態で得られるため、この混合物からさらなる工程段階によって単離しなければならない。
DE577036には、チモールの水素化による合成メントールの製造方法が開示されている。ニッケル、ニッケル/銅およびコバルト触媒が、好適な触媒として記載されている。
GB1503723に記載のように、特定のニッケル触媒がピペリトールのメントールへの触媒的水素化に使用されてきた。
EP1532091には、イソプレゴール70.1%、ネオイソプレゴール18.1%、イソイソプレゴール6.8%およびネオイソイソプレゴール2.6%のジアステレオマー混合物の形態で用いられたイソプレゴールの触媒的水素化によるラセミ体メントールの製造方法が開示されている。使用した触媒は、鉄およびクロムをドープしたラネーニッケルであった。メントールは、メントール61.4%程度およびメントールの更なるジアステレオマー35.6%程度からなる可能性のあるジアステレオマーの混合物の形態で得られた。
メントールへの更なる経路は、例えばWO2006/092433に記載されているような、シトロネラルのイソプレゴールへのジアステレオ選択的環化である。次に、このようにして得られたイソプレゴールを、更なる段階で水素化してメントールとすることができる。
ピカードら(R.H. Pickard et al., J. Chem. Soc. 1920, 1248-1263)は、コロイド状パラジウムの存在下でのL−イソプレゴールの触媒的水素化によるL−メントールの製造について記載している。
ダドリー・スリーら(B. Dudley Sully et al., P.& E.O.R. 1068, 235-366)は、120℃の温度でのラネーニッケル存在下におけるL−イソプレゴールの水素化によるL−メントールの製造について記載している。
EP1053974には、5バールの水素圧での炭素上5%パラジウム触媒存在下におけるイソプレゴールのメントールへの触媒的水素化の方法が開示されている。
EP0394842は、ニッケルおよび銅を含み、それぞれ酸化型の非還元触媒に基づき、酸化ニッケル20〜75重量%、二酸化ジルコニウム10〜75重量%および酸化銅5〜50重量%の含有量を特徴とする、脂肪族不飽和化合物を水素化するための触媒に関するものである。具体的に記載されている物質の例には、ブチン−2−ジオール−1,4、ブテン−2−ジオール−1,4および2−エチルヘキセン−2−アールがある。
R.H. Pickard et al., J. Chem. Soc. 1920, 1248-1263
B. Dudley Sully et al., P.& E.O.R. 1068, 235-366
上記先行技術から、本発明の目的は、実質的にジアステレオマー的に純粋なイソプレゴールの水素化による実質的にジアステレオマー的に純粋なメントールの製造を可能とする方法を提供することであった。その方法は、製造技術の観点から容易に取り扱うことができる形で工業的規模で実施可能であるべきであり、また、安価な触媒または試薬を用いて高い化学収率で所望の生成物を生じるものであるべきである。メントールのジアステレオマーの形成は、可能な限り回避すべきである。さらに、望ましくないメントンまたはイソメントンおよびネオイソメントールの形成は、極力防止されるべきである。
を、水素ならびに
− 30〜70重量%のNiOとして計算されるニッケルの酸素化合物、
− 15〜45重量%のZrO2として計算されるジルコニウムの酸素化合物、
− 5〜30重量%のCuOとして計算される銅の酸素化合物および
− 0.1〜10重量%のMoO3として計算されるモリブデンの酸素化合物
(ここで、上記重量%での数字は乾燥非還元触媒に基づくものである。)
を含む触媒の存在下で触媒的に水素化することによる上記方法を提供することで達成される。
− 30〜70重量%のNiOとして計算されるニッケルの酸素化合物、
− 15〜45重量%のZrO2として計算されるジルコニウムの酸素化合物、
− 5〜30重量%のCuOとして計算される銅の酸素化合物および
− 0.1〜10重量%のMoO3として計算されるモリブデンの酸素化合物
(ここで、上記重量%での数字は乾燥非還元触媒に基づくものである。)
を含む触媒の存在下で触媒的に水素化することによる上記方法を提供することで達成される。
本発明による方法を実施する上で好適な原料は、原理的には、任意の純度のイソプレゴールが使用可能であるが、ラセミ体もしくは光学活性の式(II)のイソプレゴールである。しかしながら、本発明による方法は好ましくは、高純度のイソプレゴール、すなわち80重量%以上、好ましくは90重量%以上の純度を有するイソプレゴールの変換に適している。本発明による方法を実施する上での原料として特に好適なものは、97重量%以上、好ましくは98〜100重量%、より好ましくは98.5〜99.9重量%、最も好ましくは少なくとも99〜99.9重量%の化学純度を有するイソプレゴールである。「化学純度」という用語は、下記式(III)のネオイソイソプレゴール、下記式(IV)のネオイソプレゴールおよび下記式(V)のイソイソプレゴールのジアステレオマーに関して用いられるイソプレゴールのジアステレオマー純度をも含むものである。
従って、本発明による方法を実施する上での原料として特に好ましいイソプレゴールは、97重量%以上、好ましくは98〜100重量%、より好ましくは98.5〜99.9重量%、最も好ましくは少なくとも99〜99.9重量%の上記のジアステレオマー純度を有する。具体的に記載される式はそれぞれ、本発明において描かれる全ての式と同様に、両方のエナンチオマー(それらの混合物)を表すことができ、立体中心の相対配置を示すのに用いることができる。
本発明によれば、イソプレゴールは、ラセミ体または非ラセミ体、すなわち光学活性形態で用いることができる。式(II)のラセミ体イソプレゴールを用いると、本発明によれば、式(I)のラセミ体メントールが得られる。式(II)の光学活性イソプレゴールを用いると、それに応じて式(I)の光学活性メントールが得られる。イソプレゴールを光学活性形態で用いる場合、本発明によれば、絶対配置に関して式(II)の例により再生されるようなL−イソプレゴールエナンチオマーを主として含む混合物が好ましい。本発明によれば、イソプレゴール、すなわちエナンチオマー過剰率(ee)が80%ee以上、好ましくは85以上〜90%ee以上、より好ましくは95〜100%ee、さらに好ましくは96〜99.9%ee、さらに好ましくは97〜99.8%ee、さらに好ましくは98〜99.7%ee、特別に好ましくは98.5〜99.6%eeであるD−または好ましくはL−イソプレゴールを用いることが好ましい。光学活性形態でのL−イソプレゴールから出発すると、本発明の方法において、光学活性形態でのL−メントールが得られる。
本発明による方法は、水素の存在下および不均一触媒の存在下で行い、使用される不均一触媒は、30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%のNiOニッケルとして計算される酸素化合物、15〜45重量%、好ましくは20〜40重量%のZrO2として計算されるジルコニウムの酸素化合物、5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%のCuOとして計算される銅の酸素化合物および0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%のMoO3として計算されるモリブデンの酸素化合物を含み、適切であれば0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%の量での更なる成分、例えばグラファイトをも含む。これらの重量%でのデータは、乾燥非還元触媒に基づいたものである。
濃度データはそれぞれ別段の記載がない限り触媒の触媒活性物質に基づいたものであることから、触媒の触媒活性物質は、以下において、触媒中の触媒活性なジルコニウム、ニッケル、銅およびモリブデン構成要素の質量の合計と定義され、これらは各場合において、最終熱処理後であって水素による還元前にそれぞれZrO2、NiO、CuOおよびMoO3として計算される。
好ましい実施形態において、本発明による方法は、
− 45〜55重量%のNiOとして計算されるニッケルの酸素化合物、
− 25〜35重量%のZrO2として計算されるジルコニウムの酸素化合物、
− 5〜20重量%のCuOとして計算される銅の酸素化合物、
− 1〜3重量%のMoO3として計算されるモリブデンの酸素化合物および
− 0〜5重量%の更なる成分
(ここで、上記重量%での数字は合計で100重量%となり、乾燥非還元触媒に基づいたものである。)を含む触媒を用いることで行われる。本発明に従って特に好ましいものは、同様に特定される重量基準での割合の、前述した成分からなる触媒である。
− 45〜55重量%のNiOとして計算されるニッケルの酸素化合物、
− 25〜35重量%のZrO2として計算されるジルコニウムの酸素化合物、
− 5〜20重量%のCuOとして計算される銅の酸素化合物、
− 1〜3重量%のMoO3として計算されるモリブデンの酸素化合物および
− 0〜5重量%の更なる成分
(ここで、上記重量%での数字は合計で100重量%となり、乾燥非還元触媒に基づいたものである。)を含む触媒を用いることで行われる。本発明に従って特に好ましいものは、同様に特定される重量基準での割合の、前述した成分からなる触媒である。
本発明による方法で使用する上で特に好ましい触媒は、49〜53重量%程度のNiO、15〜19重量%程度のCuO、28〜32重量%程度のZrO2および1〜2重量%程度のMoO3、そして適切であれば、0〜3重量%程度の更なる成分、例えばグラファイトからなり、ここで、各場合に選択される個々の成分の重量基準での割合は乾燥非還元触媒に基づいたものであり、合計で100重量%となる。そのような触媒は公知であり、例えばEP0696572に記載されるように製造することができる。
本発明に従って使用可能な触媒は、例えば沈殿法を用いることで製造することができる。例えば、これらは、やや溶けにくい酸素含有ジルコニウム化合物のスラリーの存在下、無機塩基を用いてニッケルおよび銅元素を含む塩水溶液からニッケルおよび銅成分を共沈させ、次に得られた沈殿を洗浄、乾燥および焼成することによって得ることができる。使用されるやや溶けにくい酸素含有ジルコニウム化合物は、例えば二酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム水和物ならびにリン酸、ホウ酸およびケイ酸ジルコニウムであることができる。やや溶けにくいジルコニウム化合物のスラリーは、高撹拌下にこれら化合物の微粉末を水に懸濁させることで調製することができる。これらのスラリーは、有利には、無機塩基によってジルコニウム塩水溶液からやや溶けにくいジルコニウム化合物を沈殿させることで得られる。
全ての成分の共沈によって、本発明に従って使用可能な触媒を製造することが好ましい。そのためには、沈殿が完了するまで、触媒成分を含む塩水溶液を、高温条件下に撹拌しながら、無機塩基、特にはアルカリ金属塩基(例えば、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウムまたは水酸化カリウム)の水溶液と適切に混合する。本手順における主要な因子は塩の水溶性であることから、使用される塩の種類はあまり重要ではなく、一つの基準はそれらの良好な水溶性であり、このことは、これらの比較的高濃度の塩溶液を調製する上で要求される。個々の成分の塩の選択においては、当然のことながら、望ましくない沈殿が生じたり、錯形成によって沈殿が困難になったり阻害されることによっても、分裂することがないそれらアニオンとの塩のみが選択されることは明らかであると考えられる。
本発明に従って使用可能であり、特に有利な特性を有する触媒は、沈殿装置で別個に、無機塩基水溶液を加えることでジルコニウム塩水溶液から適切に、触媒のジルコニウム成分の一部を沈殿させることで得られる。次に、このようにして得られた、好ましくは沈殿したばかりの酸化ジルコニウム水和物上に、上記の共沈で、触媒のジルコニウム成分の残りの部分を他の触媒活性成分とともに沈殿させることができる。通常、触媒活性物質のジルコニウムの総量の10〜80重量%、好ましくは30〜70重量%、特には40〜60重量%を先に沈殿させることが特に適切であることが認められる。
これらの沈殿反応で得られる沈殿は、通常は化学的に不均一であり、とりわけ、上記の金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩ならびに不溶性の塩基性塩の混合物からなる。それらは熟成させると、すなわち、適切であれば高温条件下または空気を吹き込みながら、それらを沈殿後のある一定期間静置していると、沈殿の濾過性に好ましいことが認められる場合がある。
これらの沈殿方法によって得られる沈殿は、常法に従ってさらに処理して、本発明に従って使用可能な触媒を得ることができる。洗浄後、それらは通常は80〜200℃、好ましくは100〜150℃で乾燥し、その後焼成する。焼成は、通常は300および800℃の温度で、好ましくは400〜600℃で、特には450〜550℃で行う。
焼成後、粉砕によって特定の粒径に調節することで、あるいは粉砕してから、グラファイトもしくはステアリン酸などの成形補助剤とそれを混合し、打錠プレスおよび加熱処理によって圧縮してペレットとすることで、触媒を適切に調整する。この場合、通常、温度は焼成における温度に相当する。
このように製造した触媒は、酸素化合物の混合物の形態で、すなわち詳細には酸化物および混合酸化物として触媒活性金属を含む。
このようにして製造される触媒は、それ自体で貯蔵および使用することができる。それらを本発明による方法で触媒として用いる前に、それらを前還元するのが普通である。しかしながら、それらは前還元せずに用いることも可能であり、その場合、それらは本発明の水素化の条件下で、リアクター中に存在する水素によって還元される。前還元の場合、触媒を通常最初に、12〜20時間の期間にわたり150〜200℃で窒素−水素雰囲気に曝露し、次に、さらに約24時間以下の期間にわたり200〜300℃で水素雰囲気にて処理する。この前還元により、触媒中に存在する酸素含有金属化合物の一部が還元されて対応する金属となるのが普通であり、これにより、それら化合物は、異なる種類の酸素化合物とともに触媒の活性型で存在する。
概して、本発明の触媒は、好ましくは非担持触媒の形態で用いられる。「非担持触媒」という用語は、担持触媒とは対照的に、触媒活性物質のみからなる触媒を指す。非担持触媒は、粉末に粉砕された触媒活性物質が反応容器中に導入されるような方法で、あるいは粉砕、成形補助剤との混合、成形および加熱処理後に、触媒活性物質が成形触媒体の形態で、例えば球、円柱、錠剤、リング、らせん体、押出成型物および多くの他の形態でリアクター中に配置されるような方法で用いることができる。
本発明による水素化方法の好ましい実施形態では、選択される不均一触媒を、固定床触媒の形態で用いる。
本発明による方法を実施するためには、上記のイソプレゴール原料を、水素および選択された触媒と接触させる。水素は、未希釈形態で、代表的には約99.9体積%の純度で、または希釈形態で、すなわち不活性気体、例えば窒素もしくはアルゴンとの混合物の形態で用いることができる。好ましくは、水素は未希釈形態で用いる。
その反応は、溶媒を添加せずに、または例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンおよび他の多くのものなどの反応条件下で不活性である有機溶媒存在下に、良好に実施することができる。好ましくは、溶媒を添加せずに反応を実施する。
本発明のイソプレゴールの水素化は、1〜200バール、好ましくは2以上または3〜200バール、より好ましくは4または5〜150バール、より好ましくは5〜100バールの範囲、最も好ましくは5〜50バールの範囲の水素圧(絶対圧)で行うことができる。本発明の水素化の実施のために選択される反応温度は、有利には20〜150℃、好ましくは40〜130℃、より好ましくは60〜110℃、最も好ましくは70〜100℃の範囲の温度である。
実際には、実施の手順は、所望の反応温度および所望の圧力で、好ましくは外部加熱固定床リアクター、例えば管型リアクター、オートクレーブまたは管束リアクター中に通常入っている触媒に、変換されるべきイソプレゴールを供給することである。これには、イソプレゴール0.1〜1.0kg、好ましくは0.1〜0.6kg、より好ましくは0.2〜0.4kg/触媒kg/時で触媒を投入することが含まれる。ここで、反応容器やリアクターに供給する前に、実際に使用されるイソプレゴールを、具体的には好ましくは反応温度まで加熱することが好適であり得る。
リアクターは、液相モード、または細流モードのいずれかで運転することができ、すなわち原料はリアクターを下から上へ、または上から下へ通過することができる。本発明による水素化方法は、バッチ式または連続式のいずれかで行うことができる。そのいずれの場合も、変換されていない反応物を、水素とともに循環させることができる。
本発明の水素化は、複数の、すなわち2〜通常4、好ましくは2または3個のリアクターのカスケードで、特に好ましくは直列に連結された2個のリアクター、好ましくは固定床リアクターで段階的に行うこともできる。この場合、反応の主要な変換は、上記の反応条件下で、通常は主リアクターと称される第1のリアクターで起こり、得られた粗生成物が、通常はポストリアクターと称される第2のリアクターに供給され、そこで、まだ変換されていない原料が本発明の方法で、少なくとも実質的にL−メントールに変換される。反応条件は好ましくは、上記の範囲内で互いに独立に選択することができる。
本発明による方法は、バッチ式、半連続式または完全連続式で行うことができる。好ましくは、その方法を連続式、特には完全連続式で行い、原料はリアクターに連続的に導入し、得られる反応混合物または反応生成物をリアクターから連続的に排出する。さらに、本発明のメントール反応生成物、具体的にはL−メントールの融点の位置のために、使用される輸送配管の加熱を行うことが有利であることも認められている。
本発明による方法によって、イソプレゴールの触媒的水素化によるメントールの製造が可能となり、代表的にはメントールの望ましくないジアステレオマーの形成は低いレベルとなる。従って、本発明による方法によって、適切な純度のイソプレゴールを使用する場合、97重量%以上、好ましくは98〜100重量%、より好ましくは98.5〜99.9重量%、最も好ましくは少なくとも99〜99.9重量%の化学純度で式(I)のメントールが得られる。「化学純度」という用語は、下記式(VI)のネオイソメントール、下記式(VII)のネオメントールおよび下記式(VIII)のイソメントールのジアステレオマーに関しての、得られるメントールのジアステレオマー純度をも含むものである。従って、その枠組みでの本発明による方法によって好ましくは、ジアステレオマー純度が97重量%以上、好ましくは98〜100重量%、より好ましくは98.5〜99.9重量%および最も好ましくは少なくとも99〜99.9重量%であるメントールが得られる。
イソプレゴールを光学活性形態で、好ましくは本発明によれば、主としてL−イソプレゴールエナンチオマーを含む混合物を用いる場合、得られる本発明による反応生成物は、光学活性形態、好ましくは(−)−またはL−メントールの形態のメントールである。本発明の水素化は、通常、使用される物質のラセミ化を実質的にほとんど起こすことなく進行する。従って、使用される光学活性イソプレゴールのエナンチオマー過剰率に応じて、光学活性メントール、好ましくはL−イソプレゴールを用いる場合はL−メントールが、エナンチオマー過剰率(ee)80%ee以上、好ましくは85または90%ee以上、より好ましくは95〜100%ee、より好ましくは96〜99.9%ee、最も好ましくは97〜99.8%ee、さらに好ましくは98〜99.7%ee、特に好ましくは98.5〜99.6%eeで得られる。
本発明に従って得られるメントールは、下記式(IX)のメントンおよび下記式(X)のイソメントンおよび下記式(VI)のネオイソメントールの望ましくない副生成物の含有率が特に低いという特徴をもさらに有する。
本発明による方法では、これらの副生成物は、得られるメントールの量に基づいて、0.5重量%以下、好ましくは0.4重量%以下、より好ましくは0.3重量%以下、特には0.2重量%以下、最も好ましくは0.1〜0重量%の割合でのみ得られる。
下記の実施例は本発明を説明する上で役立つものであるが、いかなる形でも本発明を限定するものではない。ガスクロマトグラフィー分析は、下記の方法によって行った。50mCP−WAX、ID:0.32mm、FD:1.2μm;80℃、3℃/分〜200℃、10℃/分〜230℃;tR(メントン):26.9;tR(メントン):28.1;tR(イソプレゴール):30.7;tR(ネオメントール):31.2;tR(ネオイソメントール):32.6;tR(メントール):32.7;tR(イソメントール):34.1。
使用したイソプレゴールは下記のようなガスクロマトグラフィーによって分析した。50mCP−WAX、ID:0.32mm、FD:1.2μm;80℃、3℃/分〜200℃、15℃/分〜250℃;tR(シトロネラル):21.6;tR(イソプレゴール異性体):25.4;tR(イソプレゴール):25.9;tR(シトロネロール):32.7。
(実施例1)
主リアクター(MR)およびポストリアクター(PR)からなる水素化装置を用いた。主リアクターには直列接続した5本の管があり、それらの内径は5mmであり、長さは1.3mであり、各場合で3mmの直径および高さを有する錠剤の形態の50重量%のNiO、17重量%のCuO、30.5重量%のZrO2、1.5重量%のMoO3および1重量%のグラファイトを含む固定床触媒61g(127mL)を充填した。ポストリアクター(ジャケット付き)は、同じ触媒19gを充填した内径5mmおよび長さ2.05mの管からなるものであった。
主リアクター(MR)およびポストリアクター(PR)からなる水素化装置を用いた。主リアクターには直列接続した5本の管があり、それらの内径は5mmであり、長さは1.3mであり、各場合で3mmの直径および高さを有する錠剤の形態の50重量%のNiO、17重量%のCuO、30.5重量%のZrO2、1.5重量%のMoO3および1重量%のグラファイトを含む固定床触媒61g(127mL)を充填した。ポストリアクター(ジャケット付き)は、同じ触媒19gを充填した内径5mmおよび長さ2.05mの管からなるものであった。
50重量%のNiO、17重量%のCuO、30.5重量%のZrO2、1.5重量%のMoO3および1重量%のグラファイトを含む、主リアクターおよびポストリアクターに取り付けられた固定床触媒を、下記の方法によって活性化した。リアクターを、42リットル(STP)/時の窒素および1.2リットル(STP)/時の水素とともに大気圧下にて加熱して180℃とし、この条件下に19時間維持した。水素を1.2リットルから6.5リットル(STP)/時に増やし、リアクターを180℃の温度でさらに7.5時間維持した。窒素供給を止め、6.5リットル(STP)/時の水素で180℃にて12時間にわたり活性化を続けた。次に、水素供給を止め、窒素供給を6リットル(STP)/時に調節した。リアクターを冷却して温度を60℃とした。水素供給を低下させて1.6リットル(STP)/時とし、イソプレゴール供給を開始した。
遠心ポンプにより、約500g/時の速度で、純度99.9重量%および99.8%eeのL−イソプレゴール供給速度24.5g/時(総量588g)にて、主リアクターを通してポンプで循環を行った。水素圧は40バールで一定に維持した。主リアクターは85℃の温度で運転し、ポストリアクターは75℃で運転した。全てのパイプラインに、電気トレース加熱装置を設けて、エナンチオマー的に純粋なL−メントール(融点:44℃)の結晶化を防止した。これによって、597gの量でL−メントールが得られ、それは24.9g/時の速度に相当するものであった。そうして得られたL−メントール(99.8%ee)を、ガスクロマトグラフィーによって分析した。L−メントール生産物の化学純度を表1にまとめる。
(実施例2)
純度99.9重量%および99.8%eeのL−イソプレゴールを用い、水素圧40バールのリアクターに12.6g/時(総量303g)の速度で導入して、実施例1を繰り返した。主リアクター(MR)を加熱して80℃とし、ポストリアクターは75℃とした。L−メントール(99.8%ee)を、306gの量で得て、それは12.8g/時の速度に相当した。L−メントール生産物の化学純度を表2にまとめる。
純度99.9重量%および99.8%eeのL−イソプレゴールを用い、水素圧40バールのリアクターに12.6g/時(総量303g)の速度で導入して、実施例1を繰り返した。主リアクター(MR)を加熱して80℃とし、ポストリアクターは75℃とした。L−メントール(99.8%ee)を、306gの量で得て、それは12.8g/時の速度に相当した。L−メントール生産物の化学純度を表2にまとめる。
(実施例3)
純度97.1重量%および84%eeのL−イソプレゴールを用い、水素圧40バールのリアクターに24.5g/時(総量466g)の速度で導入して、実施例1を繰り返した。主リアクター(MR)を加熱して80℃とし、ポストリアクターは70℃とした。使用したL−イソプレゴールは、L−イソプレゴール:97.1GC重量%、シトロネロール:0.05GC重量%、シトロネラル:0.40GC重量%、イソプレゴール異性体:0.45GC重量%、二次成分:0.34GC重量%の組成を有していた。L−メントール(84%ee)を、468gの量で得て、それは24.6g/時の速度に相当した。L−メントール生産物の化学純度を表3にまとめる。
純度97.1重量%および84%eeのL−イソプレゴールを用い、水素圧40バールのリアクターに24.5g/時(総量466g)の速度で導入して、実施例1を繰り返した。主リアクター(MR)を加熱して80℃とし、ポストリアクターは70℃とした。使用したL−イソプレゴールは、L−イソプレゴール:97.1GC重量%、シトロネロール:0.05GC重量%、シトロネラル:0.40GC重量%、イソプレゴール異性体:0.45GC重量%、二次成分:0.34GC重量%の組成を有していた。L−メントール(84%ee)を、468gの量で得て、それは24.6g/時の速度に相当した。L−メントール生産物の化学純度を表3にまとめる。
(比較例1)
主リアクター(MR)およびポストリアクター(PR)からなる水素化装置を用いた。主リアクターには直列接続した5本の管があり、それらの内径は5mmであり、長さは1.3mであり、長さ4mmの押出成形物の形態でのγ−Al2O3担体上の0.47重量%のパラジウムからなる固定床触媒104g(127mL)を充填した。ポストリアクター(ジャケット付き)は、同じ触媒27g(35mL)を充填した内径5mmおよび長さ1.9mの管からなるものであった。
主リアクター(MR)およびポストリアクター(PR)からなる水素化装置を用いた。主リアクターには直列接続した5本の管があり、それらの内径は5mmであり、長さは1.3mであり、長さ4mmの押出成形物の形態でのγ−Al2O3担体上の0.47重量%のパラジウムからなる固定床触媒104g(127mL)を充填した。ポストリアクター(ジャケット付き)は、同じ触媒27g(35mL)を充填した内径5mmおよび長さ1.9mの管からなるものであった。
遠心ポンプにより、30バールの一定水素圧下に、約500g/時の速度で、純度99.8重量%および99.8%eeのL−イソプレゴール供給速度24.5g/時(総量588g)にて、主リアクターを通して循環を行った。主リアクターは50℃の温度で運転し、ポストリアクターは60℃で運転した。全てのパイプラインに、電気トレース加熱装置を設けて、エナンチオマー的に純粋なL−メントール(融点:44℃)の結晶化を防止した。L−メントール(99.8%ee)が597gの量で得られ、それは24.9g/時の速度に相当するものであった。そうして得られた生成物を、ガスクロマトグラフィーによって分析した。結果を表4にまとめる。
Claims (13)
- L−イソプレゴールを出発原料としてL−メントールを製造する請求項1に記載の方法。
- − 45〜55重量%のNiOとして計算されるニッケルの酸素化合物、
− 25〜35重量%のZrO2として計算されるジルコニウムの酸素化合物、
− 5〜20重量%のCuOとして計算される銅の酸素化合物および
− 1〜3重量%のMoO3として計算されるモリブデンの酸素化合物
− 0〜5重量%の更なる成分
(ここで、上記重量%での数字は合計で100重量%であり、乾燥非還元触媒に基づいたものである。)
を含む触媒を用いる請求項1または2に記載の方法。 - 前記触媒を非担持触媒の形態で用いる請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記触媒を固定床触媒の形態で用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記式(I)のメントールを少なくとも99重量%の純度で得る請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 式(II)のイソプレゴールを少なくとも99重量%の純度で用いる請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記水素化を絶対圧5〜200バールの範囲の水素圧で実施する請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記水素化を50〜130℃の範囲の温度で実施する請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記水素化をリアクターのカスケードで段階的に実施する請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記水素化を連続的に実施する請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 溶媒を添加せずに実施する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
- 触媒の1時間当たり空間速度がイソプレゴール0.1〜1.0kg/触媒kg/時である請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
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