JP2014156412A - 蛍光材料、蛍光性樹脂組成物および化合物 - Google Patents

蛍光材料、蛍光性樹脂組成物および化合物 Download PDF

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Abstract

【課題】無色でありながら可視光域に著しく強い蛍光を発するとともに、他の材料への相溶性に優れ、光や酸素で劣化し難く、長期期間にわたって信頼して使用することが可能な蛍光材料および蛍光性樹脂組成物の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表される蛍光材料。一般式(1)
Figure 2014156412

(式中、R1およびR2は、2級または3級アルキル基を表す。R11〜R14は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、アルケニル基、アルキル基、アルキルオキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、複素環オキシ基、アシル基、アシルオキシ基、または、アミノ基を表す。)
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光材料および蛍光性樹脂組成物に関し、さらに新規な化合物に関する。
蛍光材料は、紫外線、可視光、電子線、放射線といったエネルギー線を吸収して励起さ
れ、基底状態に戻る際に、エネルギーを蛍光として発する材料であり、この原理を利用し
た様々な応用が検討されている。
例えば、蛍光材料の視認性の高さを利用して、広告や看板、道路標識といった色材とし
ての活用が挙げられる。また、青色の蛍光を発する材料は、材料の黄ばみを目立たなくす
る効果があるため、蛍光増白剤として活用されている。さらに、紫外線を吸収して蛍光と
して可視光を発する材料は、通常は無色で視認できないため、偽造防止や透明印刷(ステ
ルス)用途、解析やバイオの分野においては、ターゲットとする分子に蛍光材料を結合し
て挙動を追跡するためのラベル化やマーカー用としても活用されている。また、蛍光材料
の発する光をディスプレイや照明用としても活用している。
さらに、蛍光材料を吸収波長と蛍光波長とが異なる、いわゆる波長変換材料と位置づけ
、新しい用途も提案されている。例えば、植物の成長に有用な特定の光を蛍光として発す
る材料は農業用フィルムとして検討されている。特に吸収と蛍光の波長が離れている材料
は、太陽電池の変換効率を向上させる色素として活用が期待されている(非特許文献1、
特許文献1)。
このような蛍光材料のうち、有機系材料の基本骨格の1つとして、下記一般式(3)に
示した2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール系材料が挙げられる。
一般式(3)
Figure 2014156412
一般式(3)において、R21およびR22が1級アルキル基、あるいはアリール基である
材料は報告例が有る。また、R21とR22が結合してベンゼン環を形成した材料も報告例が
ある(非特許文献2〜4)。
これらの材料は、光を吸収した後の励起状態で分子内プロトン移動するESIPT型(
励起状態プロトン移動型)の色素に位置づけられ、特に吸収波長と蛍光波長の差が大きい
、すなわち、ストークスシフトが大きいことが特徴である。具体的には比較的短波長域の
紫外線のみを吸収する無色の材料でありながら、青、水色、緑、黄緑といった波長が大き
く離れた可視光域に蛍光を発することが可能である。
従って、前述した蛍光材料の用途の中で、特に偽造防止、透明印刷、太陽電池用波長変
換材料用として期待できる材料であると考えられる。
しかしながら、公知の2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール系材料は、分子内
でのプロトン移動を起こしやすいが故に、フェノールの水酸基とイミダゾール環のN原子
間で強い分子内水素結合を有していると考えられ、非常に平面性が高い分子構造を採る。
そのため、結晶性が高く、様々な用途への展開を考えるにあたって、樹脂や溶媒といった
他の材料との相溶性が低いことが課題となっている。
また、非特許文献2に記載の2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール系材料の蛍
光量子収率は0.2〜0.5程度であり、十分に高いとは言い難く、さらに効率的に蛍光
を発する材料が求められている。
さらに、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール骨格のイミダゾール環は、光や
酸素に対する安定性が必ずしも高いとは言えず、色材や機能材料として使用する際には、
長期にわたる安定性と信頼性の面でも課題を有する。
特開2012−214595号公報
蛍光体ハンドブック(蛍光体同学会) J.Photochem.Photobiol.A:Chem.誌,78巻,127〜138頁(1994年) Adv.Mater.誌,23巻,3615〜3642(2011年) Inorg.Chem.誌,48巻,9133〜9146頁(2009年)
上記の点を鑑み、本発明は、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾールの光学特性
を損なうことなく、無色でありながら可視光域に著しく強い蛍光を発するとともに、他の
材料への相溶性に優れ、光や酸素で劣化し難く、長期期間にわたって信頼して使用するこ
とが可能な蛍光材料および蛍光性樹脂組成物を提供することを目的とする。また、新規な
化合物を提供することも目的とする。
本発明は、下記一般式(1)で表される蛍光材料に関する。
一般式(1)
Figure 2014156412
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換の2級または3級アルキ
ル基を表す。
11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロ
キシル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアルキル基、置換
もしくは未置換のアルキルオキシ基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未
置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換の複素環
オキシ基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のアシルオキシ基、また
は、置換もしくは未置換のアミノ基を表す。
ここで、R1とR2、および、R11〜R14は、それぞれ、隣接した基が互いに結合して環を
形成してもよい。)
また、本発明は、R1およびR2の少なくとも1つが、3級アルキル基であることを特徴
とする上記記載の蛍光材料に関する。
また、本発明は、上記記載の蛍光材料と樹脂とを含む、蛍光性樹脂組成物に関する。
さらに、本発明は、下記一般式(2)で表される化合物に関する。
一般式(2)
Figure 2014156412
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換の2級または3級アルキ
ル基を表す。
11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロ
キシル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアルキル基、置換
もしくは未置換のアルキルオキシ基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未
置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換の複素環
オキシ基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のアシルオキシ基、また
は、置換もしくは未置換のアミノ基を表す。
ここで、R1とR2、および、R11〜R14は、それぞれ、隣接した基が互いに結合して環を
形成してもよい。)
本発明では、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール骨格の特定部位に2級また
は3級アルキル基を導入することにより、ESIPT型の蛍光色素としての光学特性を全
く損なうこと無しに、強い蛍光性を付与すると共に、分子同士のスタッキング相互作用を
軽減して他の材料に対する相溶性を付与することができた。さらに、該置換基による立体
保護効果により、光照射時や酸素との接触時の劣化をも低減できた。その結果、無色であ
りながら可視光域に著しく強い蛍光を発するとともに、他の材料に容易に混合することが
可能で、長期期間にわたって信頼して使用することができる新規な蛍光材料、および蛍光
性樹脂組成物を提供することが可能となった。
図1は、化合物(1)の1H−NMRスペクトルである。 図2は、化合物(1)の吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルである。
まず、本発明の蛍光材料および化合物について説明する。
本発明の蛍光材料は、前記一般式(1)で表されることを特徴とする。すなわち、2−
(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール骨格のイミダゾール環上のR1およびR2に2級
または3級アルキル基を有する構造を基本骨格とする。この構造は、報告例の無い新規材
料である。
本発明の蛍光材料は、一般式(1)のイミダゾール環上のR1およびR2に2級または3
級アルキル基を導入することにより、ESIPT型の蛍光色素としての光学特性を全く損
なうこと無しに蛍光強度を改善し、分子同士のスタッキング相互作用を軽減することで、
他の材料に対する相溶性をも改善している。さらに、該置換基は、公知材料がR1および
2に有する1級アルキル基やアリール基よりも優れた立体保護効果を発現し、光照射時
や酸素との接触時の劣化をも低減している。その結果、本発明の蛍光材料は、無色であり
ながら可視光域に著しく強い蛍光を発するとともに、他の材料に容易に混合することが可
能で、長期期間にわたって信頼して使用することが可能な新規な蛍光材料となっている。
そして、本発明の蛍光材料は、フェノール環上のR11〜R14に適宜、置換基を導入する
ことにより、さらに他の材料への相溶性や光学特性を向上させて使用することができる。
一般式(1)および一般式(2)についてさらに詳細に説明する。
一般式(1)および一般式(2)におけるR1およびR2について説明する。
1およびR2は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換の2級または3級アルキル基を
表す。
ここで、R1およびR2における2級アルキル基とは、イミダゾール環に直接結合する炭
素原子上で2つに分岐した炭素数3〜12の非環状または環状アルキル基を表す。具体例
としては、
(非環状)
イソプロピル基、
sec−ブチル基、
1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1−メチルイソブチル基、1−エチルイソ
プロピル基、
1−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、1−メチルイソペンチル基、1−エチルイ
ソブチル基、1−メチルネオペンチル基、
1−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、1−エチルイソ
ペンチル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−エチルネオペンチル基、1−イソプ
ロピルブチル基、1−イソプロピルイソブチル基、
1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、1−メチルイ
ソヘプチル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,3−ジメチルヘキシル基、1,2ジメ
チルヘキシル基、1,4,4−トリメチルペンチル基、1,3,4−トリメチルペンチル
基、1,2,4−トリメチルペンチル基、1,2,2−トリメチルペンチル基、1,3,
3−トリメチルペンチル基、1,2,3−トリメチルペンチル基、1−エチルイソヘキシ
ル基、1−エチル−3−メチルペンチル基、1−エチル−2−メチルペンチル基、3,3
−ジメチル−1−エチルブチル基、2,3−ジメチル−1−エチルブチル基、2,2−ジ
メチル−1−エチルブチル基、1−プロピルイソペンチル基、2−メチル−1−プロピル
ブチル基、1−プロピルネオペンチル基、1−イソプロピルイソペンチル基、1−イソプ
ロピル−2−メチルブチル基、1−イソプロピルネオペンチル基、
1−メチルノニル基、1−エチルオクチル基、1−プロピルヘプチル基、1−ブチルヘキ
シル基、1−イソプロピルヘプチル基、1−イソブチルヘキシル基、
1−メチルウンデシル基、1−エチルデシル基、1−プロピルノニル基、1−ブチルオク
チル基、1−ペンチルヘプチル基、1−イソプロピルノニル基、1−イソブチルオクチル
基、
(環状)
シクロプロピル基、
シクロブチル基、
シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロペンチル基、
シクロヘプチル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メ
チルシクロヘキシル基、2−エチルシクロペンチル基、3−エチルシクロペンチル基、2
,5−ジメチルシクロペンチル基、2,4−ジメチルシクロペンチル基、3,4−ジメチ
ルシクロペンチル基、
シクロオクチル基、2−メチルシクロヘプチル基、3−メチルシクロヘプチル基、4−メ
チルシクロヘプチル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル基、2,5−ジメチルシクロヘ
キシル基、2,4−ジメチルシクロヘキシル基、2−エチルシクロヘキシル基、3−エチ
ルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、2−プロピルシクロペンチル基、3
−プロピルシクロペンチル基、2−イソプロピルシクロペンチル基、3−イソペンチルシ
クロヘキシル基、2,3,5−トリメチルシクロペンチル基、
シクロデシル基、2−エチルシクロオクチル基、3−ブチルシクロヘキシル基、4−ペン
チルシクロペンチル基、
2−ブチルシクロオクチル基、3−ヘキシルシクロヘキシル基、4−シクロヘキシルシク
ロヘキシル基
等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
1およびR2における3級アルキル基とは、イミダゾール環に直接結合する炭素原子上
で3つに分岐した炭素数4〜12の非環状または環状アルキル基を表す。具体例としては

(非環状)
tert-ブチル基、
tert−ペンチル基、
1−エチル−1−メチルプロピル基、1,1ジメチルブチル基、
1,1−ジメチルペンチル基、1−エチル−1−メチルブチル基、
1−エチル−1−メチルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1−メチル−1−プ
ロピルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、
1−エチル−1−メチルヘプチル基、1,1−ジメチルオクチル基、1−メチル−1−プ
ロピルヘキシル基、1,1−ジエチルヘキシル基、
1−エチル−1−メチルノニル基、1,1−ジメチルデシル基、1−メチル−1−プロピ
ルオクチル基、1,1−ジエチルオクチル基、
(環状)
1−メチルシクロヘキシル基、
1−メチルシクロブチル基、1−エチルシクロヘキシル基、
1−メチルシクロペンチル基、1−エチルシクロブチル基、
1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロペンチル基、1−プロピルシクロブチル
基、1−イソプロピルシクロブチル基、
1−メチルシクロヘプチル基、1−エチルシクロヘキシル基、1−プロピルシクロペンチ
ル基、1−イソプロピルシクロペンチル基、1−ブチルシクロブチル基、1−イソブチル
シクロブチル基、1−sec−ブチルシクロブチル基、
1−メチルシクロオクチル基、1−エチルシクロヘプチル基、1−プロピルシクロヘキシ
ル基、1−イソプロピルシクロヘキシル基、1−ブチルシクロペンチル基、1−イソブチ
ルシクロペンチル基、1−sec−ブチルシクロペンチル基、
1−エチルシクロオクチル基、1−プロピルシクロヘプチル基、1−ブチルシクロヘキシ
ル基、1−イソブチルシクロヘキシル基、1−ペンチルシクロペンチル基、1−イソペン
チルシクロペンチル基、1−sec−ペンチルシクロペンチル基、
1−ブチルシクロオクチル基、1−ペンチルシクロヘプチル基、1−ヘキシルシクロヘキ
シル基、1−イソヘキシルシクロヘキシル基、1−ヘプチルシクロペンチル基、1−イソ
ヘプチルシクロペンチル基、1−sec−ブチルシクロオクチル基
等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
上記の他に、炭素数4〜12の多環状アルキル基もR1およびR2の範疇に含まれ、多環
状炭素が結合する位置は特に限定されない。具体例としては、
(多環状)
ビシクロ[1.1.0]ブチル基、ビシクロ[3.2.1]オクチル基、ビシクロ[5.
2.0]ノニル基、ビシクロ[4.3.2]ウンデシル基、トリシクロ[2.2.1.0
*]ヘプチル基、トリシクロ[5.3.1.1*]ドデシル基、スピロ[3.4]オクチ
ル基、スピロ[3.3]ヘプチル基、スピロ[4.5]デシル基、スピロ[4.5]デシ
ル基、デカヒドロナフタレニル基、ビシクロウンデシル基、ノルボルニル基、メンタニル
基、カラニル基、ピナニル基、ボルナニル基、ノルカラニル基、ノルボルナニル基、ノル
ピナニル基、アダマンチル基、
等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
上記したR1およびR2における2級または3級アルキル基のうち、より幅広い媒体に対
する高い相溶性を発現するために、炭素数が8以下の2級または3級アルキル基が特に好
ましい。
また、R1およびR2のうち、少なくとも一方が3級アルキル基でことが好ましく、R1
およびR2の両方が3級アルキル基であることが最も好ましい。これは嵩高い3級アルキ
ル基によって、より高いスタッキング防止効果と立体保護効果が得られ、相溶性と安定性
が最も向上するためである。
一般式(1)および一般式(2)におけるR11〜R14について説明する。
11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒド
ロキシル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアルキル基、置
換もしくは未置換のアルキルオキシ基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは
未置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換の複素
環オキシ基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のアシルオキシ基、ま
たは、置換もしくは未置換のアミノ基を表す。
ここで、R11〜R14におけるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およ
びヨウ素原子が挙げられる。
また、R11〜R14におけるアルケニル基としては、炭素数1から18の直鎖状、分岐鎖
状、単環状または縮合多環状アルケニル基が挙げられる。それらは構造中に複数の炭素−
炭素二重結合を有していてもよく、具体例としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリ
ル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基、イソブテニル基、1−ペン
テニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基
、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、シクロ
ペンテニル基、シクロヘキセニル基、1,3−ブタジエニル基、シクロヘキサジエニル基
およびシクロペンタジエニル基等を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
また、R11〜R14におけるアルキル基としては、炭素数1から18の直鎖状、分岐鎖状
、単環状または縮合多環状アルキル基が挙げられる。炭素数1から18の直鎖状、分岐鎖
状、単環状または縮合多環状アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ドデシル基、オクタデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、t
ert−オクチル基、ネオペンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボルニル基、および4−デシルシクロ
ヘキシル基等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、R11〜R14におけるアルキルオキシ基としては、炭素数1から18の直鎖状、分
岐鎖状、単環状または縮合多環状アルキルオキシ基が挙げられる。炭素数1から18の直
鎖状、分岐鎖状、単環状または縮合多環状アルキルオキシ基の具体例としては、メチルオ
キシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基、ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基
、ドデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、イソプロピルオキシ基、イソブチルオキシ
基、イソペンチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、se
c−ペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、tert−オクチルオキシ基、ネ
オペンチルオキシ基、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチル
オキシ基、シクロヘキシルオキシ基、アダマンチルオキシ基、ノルボルニルオキシ基、ボ
ロニルオキシ基および4−デシルシクロヘキシルオキシ基等を挙げることができるが、こ
れらに限定されるもない。
のでは
また、R11〜R14におけるアリール基としては、炭素数6から24の単環または縮合多
環アリール基が挙げられる。具体例としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチ
ル基、1−アンスリル基、9−アンスリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリ
ル基、9−フェナントリル基、1−ピレニル基、5−ナフタセニル基、1−インデニル基
、1−アセナフチル基、2−フルオレニル基、9−フルオレニル基および3−ペリレニル
基等が挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、R11〜R14におけるアリールオキシ基としては、炭素数4から18の単環または
縮合多環アリールオキシ基が挙げられる。具体例としては、フェノキシ基、1−ナフチル
オキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリルオキシ基、9−フェナントリルオキシ
基、1−ピレニルオキシ基、5−ナフタセニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、1−
アセナフチルオキシ基および9−フルオレニルオキシ基等を挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
また、R11〜R14における複素環基としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原
子を含む、炭素原子数4から24の芳香族あるいは脂肪族の複素環基が挙げられる。具体
例としては、2−チエニル基、2−ベンゾチエニル基、ナフト[2,3−b]チエニル基
、3−チアントレニル基、2−チアンスレニル基、2−フリル基、2−ベンゾフリル基、
ピラニル基、イソベンゾフラニル基、クロメニル基、キサンテニル基、フェノキサチイニ
ル基、2H−ピロリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピ
ラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリジニル基、イソインドリル基、
3H−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、1H−インダゾリル基、プ
リニル基、4H−キノリジニル基、イソキノリル基、キノリル基、フタラジニル基、ナフ
チリジニル基、キノキサニリル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、
4aH−カルバゾリル基、2−カルバゾリル基、3−カルバゾリル基、β−カルボリニル
基、フェナントリジニル基、2−アクリジニル基、ペリミジニル基、フェナントロリニル
基、フェナジニル基、フェナルサジニル基、イソチアゾリル基、フェノチアジニル基、イ
ソキサゾリル基、フラザニル基、3−フェニキサジニル基、イソクロマニル基、クロマニ
ル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾ
リジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、インドリニル基、イソイ
ンドリニル基、キヌクリジニル基、モルホリニル基、チオキサントリル基、4−キノリニ
ル基、4−イソキノリル基、3−フェノチアジニル基、2−フェノキサチイニル基、3−
クマリニル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、2−ベンゾオキサ
ゾリル基および2−ベンゾトリアゾリル基等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。
また、R11〜R14における複素環オキシ基としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、
リン原子を含む、炭素数4から18の単環状または縮合多環状複素環オキシ基が挙げられ
る。具体例としては、2−フラニルオキシ基、2−チエニルオキシ基、2−インドリルオ
キシ基、3−インドリルオキシ基、2−ベンゾフリルオキシ基、2−ベンゾチエニルオキ
シ基、2−カルバゾリルオキシ基、3−カルバゾリルオキシ基、4−カルバゾリルオキシ
基および9−アクリジニルオキシ基等が挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
また、R11〜R14におけるアシル基としては、水素原子または炭素数1から18の直鎖
状、分岐鎖状、単環状または縮合多環状の脂肪族が結合したカルボニル基、炭素数2から
20のアルキルオキシ基が置換したカルボニル基、炭素数6から18の単環状あるいは縮
合多環状アリール基が結合したカルボニル基、炭素数6から18の単環状あるいは縮合多
環状のアリールオキシ基が置換したカルボニル基、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン
原子を含む、炭素数4から18の単環または縮合多環状の複素環基が結合したカルボニル
基が挙げられる。具体例としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ラウロイル基、ミリ
ストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、シクロペンチルカルボニル基、シクロヘ
キシルカルボニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、クロトノイル基、イソクロト
ノイル基、オレオイル基、シンナモイル基ベンゾイル基、メチルオキシカルボニル基、エ
チルオキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、ブチルオキシカルボニル基、ヘ
キシルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、デシルオキシカルボニル基、
オクタデシルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基
、9−アンスリルカルボニル基、フェニルオキシカルボニル基、1−ナフトイルオキシカ
ルボニル基、2−ナフトイルオキシカルボニル基、9−アンスルリルオキシカルボニル基
、3−フロイル基、2−テノイル基、ニコチノイル基およびイソニコチノイル基等を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
また、R11〜R14におけるアシルオキシ基としては、炭素数2から20のアシルオキシ
基が挙げられる。具体例としては、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイ
ルオキシ基、ペンタノイルオキシ基、トリフルオロメチルカルボニルオキシ基、ベンゾイ
ルオキシ基、1−ナフチルカルボニルオキシ基および2−ナフチルカルボニルオキシ基等
が挙げられる。
また、R11〜R14におけるアミノ基としては、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキ
ルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基等が挙
げられる。
ここで、アルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミ
ノ基、ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ヘプチルアミノ基、オク
チルアミノ基、ノニルアミノ基、デシルアミノ基、ドデシルアミノ基、オクタデシルアミ
ノ基、イソプロピルアミノ基、イソブチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、sec−ブ
チルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、sec−ペンチルアミノ基、tert−ペン
チルアミノ基、tert−オクチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、シクロプロピルア
ミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、シ
クロヘプチルアミノ基、シクロオクチルアミノ基、シクロドデシルアミノ基、1−アダマ
ンタミノ基および2−アダマンタミノ基等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミ
ノ基、ジブチルアミノ基、ジペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、ジヘプチルアミノ
基、ジオクチルアミノ基、ジノニルアミノ基、ジデシルアミノ基、ジドデシルアミノ基、
ジオクタデシルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジイソペン
チルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルプロピルアミノ基、メチルブチルアミノ基
、メチルイソブチルアミノ基、ジシクロプロピルアミノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基
およびピペラジノ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
アリールアミノ基としては、アニリノ基、1−ナフチルアミノ基、2−ナフチルアミノ
基、o−トルイジノ基、m−トルイジノ基、p−トルイジノ基、2−ビフェニルアミノ基
、3−ビフェニルアミノ基、4−ビフェニルアミノ基、1−フルオレンアミノ基、2−フ
ルオレンアミノ基、2−チアゾールアミノ基およびp−ターフェニルアミノ基等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
ジアリールアミノ基としては、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、N−フェニル
−N−(1−ナフチル)アミノ基およびN−フェニル−2−ナフチルアミノ基等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
アルキルアリールアミノ基としては、N−メチルアニリノ基、N−メチル−2−ピリジ
ノ基、N−エチルアニリノ基、N−プロピルアニリノ基、N−ブチルアニリノ基、N−イ
ソプロピルアニリノ基、N−ペンチルアニリノ基、N−エチルアニリノ基およびN−メチ
ル−N−(1−ナフチル)アミノ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない
上記R11〜R14における置換基のうち、原料入手のし易さと蛍光量子収率の観点から、
11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルケニル基、アルキル基、
アルキルオキシ基から選ばれる基であることが好ましい。
さらに、上記のR11〜R14における置換基のうちで、相溶性や、光や酸素に対する安定
性をさらに向上させる観点から、少なくとも1つがスタッキング防止効果と立体保護効果
の高い3級アルキル基であることが好ましく、tert−ブチル基あるいはtert−ペ
ンチル基であることがさらに好ましい。さらに、R11およびR13が同時に3級アルキル基
となることが蛍光材料の長期安定性と製造コストの面から最も好ましい。
さらに、上記のR1、R2およびR11〜R14における置換基上の水素原子は、さらに他の
置換基で置換されていても良い。このような置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、
ニトロ基、ヒドロキシル基、アルケニル基、アルキル基、アルキルオキシ基、アリール基
、アリールオキシ基、複素環基、複素環オキシ基、アシル基、アシルオキシ基およびアミ
ノ基などを挙げることができる。
ここで、ハロゲン原子、アルケニル基、アルキル基、アルキルオキシ基、アリール基、
アリールオキシ基、複素環基、複素環オキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基と
は、R11〜R14における置換基として上述したものと同義である。
さらに、R1とR2、および、R11〜R14はそれぞれ、隣接した基が互いに結合して環を
形成してもよく、その環は芳香環であってもよい。
本発明で用いられる一般式(1)で表される蛍光材料および一般式(2)で表される化
合物の代表例を、以下に示すが、本発明はこれらの代表例に限定されるものではない。
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
Figure 2014156412
本発明における一般式(1)で表される蛍光材料および一般式(2)で表される化合物
を合成する方法は、特に限定されず、公知のいかなる合成反応をも用いることができる。
最も代表的な反応例として、先行技術の項で引用した非特許文献3および非特許文献4
に記載の、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール骨格の合成反応を下記反応式(
1)に示した。式中、R1、R2、およびR11〜R14はそれぞれ、一般式(1)および一般
式(2)に示した置換基に対応する。
この反応は、酢酸等の溶媒中でα−ジケトン化合物、サリチルアルデヒド誘導体および
酢酸アンモニウムを加熱することにより、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール
骨格を形成する反応である。この時、α−ジケトン化合物として、R1およびR2に、それ
ぞれ2級または3級アルキル基を有する原料を、R11〜R14に所望の置換基をそれぞれ有
する原料を適宜選択して使用すれば、本発明の蛍光材料および化合物を得ることが可能で
ある。
反応式(1)
Figure 2014156412
本発明の蛍光材料および化合物はR1およびR2に2級または3級アルキル基を有するた
め、イミダゾール環を形成する反応における立体障害が比較的大きい。オイルバスやマン
トルヒーター等のような通常の加熱手段で上記の反応が進行しにくい場合は、加熱手段と
してマイクロ波を利用してもよく、特に立体障害の大きい3級アルキル基の場合には反応
促進効果が大きく、有効である。
本発明の蛍光性樹脂組成物について、詳細に説明する。
本発明の蛍光材料は、樹脂に分散または溶解して、蛍光性樹脂組成物として使用するこ
とが可能である。なお、本発明の蛍光性樹脂組成物の優れた蛍光特性は、本発明の新規な
蛍光材料により発現するものであるから、組み合わせて用いる樹脂はなんら限定されるも
のではなく、所望の物理特性や加工性を得るために公知のいかなる樹脂を使用しても良い
本発明の蛍光材料を分散または溶解して用いることのできる樹脂としては、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、フッ素樹脂、高分子ゴム等が挙げられる。
さらに具体的には、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリハロオレフィン
樹脂、アルキッド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアリレート樹脂、
ポリサルホン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ノルボルネ
ン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ケトン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂
、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、スチレン
−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
、セルロース類等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
熱硬化性樹脂としては、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、フラン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ウレア樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂
、ロジン変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリ乳酸樹脂、グアナミン
樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、カルド樹脂等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
フッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、トリフルオロ
エチレン等が挙げられる。
高分子ゴムとしては、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ポリイソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポ
リブタジエンゴム、ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、シリコーンゴム等
が挙げられる。
さらには、これら樹脂を組み合わせた、いわゆるポリマーアロイでもよい。
さらに、上記した樹脂は、個体、ゲル状、液状等のいかなる状態であってもよい。
また、本発明の蛍光材料と樹脂を混合して蛍光性樹脂組成物を得る方法としては、公知
のいかなる方法をも用いることができ、例えば、ロール混練り、バンパー混練り、押し出
し機或いはニーダー等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
また、本発明の蛍光性樹脂組成物は、上記の混合と同時、あるいは混合後に任意の形状
に成型して用いてもよく、本発明の蛍光材料を含有していればいかなる形状でも、無色で
ありながら可視光域に著しく強い蛍光を発するとともに、長期期間にわたって信頼して使
用することができる蛍光性樹脂組成物を得ることができる。蛍光性樹脂組成物の形状とし
ては、3次元の立体でもよいし、シート状であってもよく、シート状に成型する場合はT
−ダイ押出機やカレンダー成形機を用いても良い。
さらに、本発明の蛍光性樹脂組成物に使用することのできる樹脂には、樹脂の前駆体を
、重合や架橋により硬化することにより得られた樹脂硬化物も含まれる。すなわち、本発
明の蛍光材料と樹脂前駆体を混合したものに、重合や架橋に必要なトリガーを与えること
により得られた架橋後や硬化後の樹脂組成物も、本発明の蛍光性樹脂組成物に含まれる。
このような樹脂前駆体としては、上記した樹脂を得るための公知の単官能あるいは多官
能モノマー、オリゴマー、プレポリマー、各種ビルディングブロック、架橋剤等が挙げら
れ、特に限定されない。また、このような樹脂前駆体を重合または硬化させるためのトリ
ガーとしては、紫外線や電子線等の公知のエネルギー線、熱、空気酸化等が挙げられ、重
合や硬化を促進するために、トリガーに対応した公知の開始剤や増感剤を併用してするこ
とも可能であり、そのような組成物も本発明の蛍光性樹脂組成物に含まれる。
また、本発明の蛍光性樹脂組成物は、本発明の蛍光材料を2種以上併用してもよい。ま
た、所望する物理特性を得る目的で、上記の樹脂および樹脂前駆体の2種類以上を適宜混
合して用いることも可能である。
本発明の蛍光性樹脂組成物における蛍光材料と樹脂とを混合する比率は特に限定されず
、所望する蛍光強度を得るためにあらゆる比率で使用することが可能であるが、樹脂10
0重量部に対する蛍光材料の量は、好ましくは0.0001〜30重量部、さらに好まし
くは、0.01〜10重量部である。これは、樹脂組成物中の蛍光材料の比率が著しく少
なすぎると蛍光が微弱になる場合があり、蛍光材料の比率が著しく多い場合は、いわゆる
濃度消光現象により、添加量に対する効果的な蛍光強度が得られない場合があるためであ
る。
また、本発明の蛍光性樹脂組成物は、さらに溶剤を含んでいてもよく、本発明の蛍光材
料と樹脂とを均一に溶解または分散することが可能であれば、公知のいかなる溶媒をも使
用することができ、例えば、「新版 溶剤ポケットブック」(有機合成化学協会編)に記
載の溶剤を用いることができる。
このような溶媒のさらなる具体例としては、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、デカリン、シクロペンタン
、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベ
ンゼン、シクロヘキシルベンゼン、テトラリン、石油エーテル等の炭化水素類;
ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類
メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブロパノール、1−ブタノール、2−
ブタノール、tert−ブタノール、アミルアルコール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類;
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソブチルエーテル
、ジイソアミルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、アニソール、
ジフェニルエーテル等のエーテル類、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホ
ロン、ジアセトンアルコール、アセチルアセトン等のケトン類;
酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、プロピ
オン酸ブチル、酪酸エチル、酪酸イソプロピル、酪酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、
メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル等のエステル類、エトキ
シ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピ
オン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3
−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオ
ン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル、2−メ
トキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン
酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−
オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、
2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸
エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル
、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル等のエステ
ル類;
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−
プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
エチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレング
リコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールおよびその誘導体;
N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド
、アセトアミド、カプロラクタム、アセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシプロピ
オニトリル、アニリン、ピリジン、トルイジン、キノリン、ニトロベンゼン、トリエチル
アミン、テトラメチルエチレンジアミン、エタノールアミン、モルホリン、ピペリジン等
の含窒素化合物類;
ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄含有化合物類;
ヘキサフルオロプロパノール、パーフルオロテトラヒドロフラン等のフッ素含有化合物類
、等を挙げることができるが、これらに限定されるものではなく、さらに、これらの溶媒
を2種以上を混合して用いることも可能である。
本発明の蛍光性樹脂組成物は、公知の印刷あるいは塗工方法により、基材上の全面ある
いは一部分に印刷または塗布して使用してもよい。このような用途に用いる場合は、上記
した溶媒を含んでいることが好ましく、印刷あるいは塗工後に必要に応じて、溶媒を除去
する乾燥工程があってもよい。
公知の印刷方法としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、活版印刷、
オフセット印刷、グラビア・オフセット印刷等を挙げることができるが、これらに限定さ
れるものではない。また、インクジェット印刷等のオンデマンド印刷をも用いることが可
能である。
公知の塗工方法としては、ロールコーター、スピンコーター、グラビアコーター、コン
マコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイコーター、インクジェット、スプレ
ー等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の蛍光性樹脂組成物を印刷あるいは塗工する基材は特に限定されないが、紙、不
織布、布地、合成紙、ガラス、コート紙、高分子フィルム、金属箔等を使用することが可
能である。これらの基材は単独でも良いし、積層された複合基材の形態で用いても良い。
本発明の蛍光性樹脂組成物は、必要に応じて他の帯電防止剤、顔料、着色剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、補強剤、耐候剤、滑剤、ブロッキング防止剤、可塑剤、香料、無機電
解質、発泡剤、消泡剤、難燃剤、フィラー、表面調整剤等の添加物を同時に配合して用い
ることも可能である。
帯電防止剤としては、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
、ジエタノールアミン脂肪酸アミド、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル、イオ
ン液体、オニウム塩、金属微粒子、金属酸化物(ITO、FTO、ATO等)、等が挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。
本発明の蛍光性樹脂組成物は、本質的に無色であるが、着色が必要な場合は別途、顔料
や着色剤を添加して、着色した蛍光性樹脂組成物として用いることも可能である。顔料と
しては、カーボンブラック、酸化鉄、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、カドミウ
ムイエロー、ニッケルチタンイエロー、ストロンチウムクロマート、プルシアンブルー等
の無機顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料、キノフタロン顔料、イソイ
ンドリン顔料、イソインドリノン顔料、ジケトピロロピロール顔料、キナクリドン顔料、
ペリレン顔料、インダンスロン顔料、ペリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert.−ブチルフェノール(以下、t
ert.−ブチルを「t−ブチル」と略記する。)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,4−ジメチル−6
−t−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール
)、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−イソ
プロピリデンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6
−ノニルフェノール)、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)
、2,6−ビス(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルベンジル)4−メ
チルフェノール、3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、2−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピ
オン酸ステアリル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオ
ン酸オレイル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸
ドデシル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸オク
チル、テトラキス{3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオ
ニルオキシメチル}メタン、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)
プロピオン酸グリセリンモノエステル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル
フェニル)プロピオン酸とグリセリンモノオレイルエーテルとのエステル、3−(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸ブチレングリコールエステル
、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸チオジグリコ
ールエステル、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4
’−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p
−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4(N,N’−ジメチルアミノメチルフェノー
ル)、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)サルファイド、トリス
{(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル−オキシエチル}
イソシアヌルレート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソ
シアヌレート、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾイル)イソシアヌレート、ビス{2−メチル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニ
ルオキシ)−5−t−ブチルフェニル)サルファイド、1,3,5−トリス(4−ジ−t
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、テトラフタ
ロイル−ジ(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジルサルファイド
)、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−2,4−ビス(オクチ
ルチオ)−1,3,5−トリアジン、2,2−チオ−{ジエチル−ビス−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)}プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレ
ンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシナミド)、3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル−リン酸ジエステル、ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルベンジル)サルファイド、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2
−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ
}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
)ベンゼン、ビス{3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)
ブチリックアシッド}グリコールエステル、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソ
デシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、4,4−ブチリデンビス(3
−メチル−6−t−ブチルフェニルジイソトリデシル)ホスファイト、ジステアリルペン
タエリスリトールジホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチレンビス(4
,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、1,1,3−ブチリジントリス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジイソトリデシル)ホスファイト、2,2−プロ
ピリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジイソトリデシル)ホスファイト、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニレン−ジホスホナイ
ト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイ
ド、10−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−デシルオキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン、ジオクチルチオジ
プロピオネート、ジデシルチオジプロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
ミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステア
リルチオジプロピオネート、ジステアリル−β,β’−チオジブチレート、(3−オクチ
ルチオプロピオン酸)ペンタエリスリトールテトラエステル、(3−デシルチオプロピオ
ン酸)ペンタエリスリトールテトラエステル、(3−ラウリルチオプロピオン酸)ペンタ
エリスリトールテトラエステル、(3−ステアリルチオプロピオン酸)ペンタエリスリト
ールテトラエステル、(3−オレイルチオプロピオン酸)ペンタエリスリトールテトラエ
ステル、(3−ラウリルチオプロピオン酸)−4,4’−チオジ(3−メチル−5−t−
ブチル−4−フェノール)エステル、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプ
トメチルベンズイミダゾール、2−ベンズイミダゾールジスルフィド、ジラウリルサルフ
ァイド、アミルチオグリコール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−{2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)
フェニル}ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−t−オクルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−{2’−ヒドロキシ−3’−(
3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル}
ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス{4−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール}、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メタクリロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,
4’−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェ
ノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニルメタン)、フェニ
ルサリシレート、4−t−ブチルフェニルサリシレート、4−オクチルフェニルサリシレ
ート等のサリシレート系;エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−
エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート
系;2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド等のオキザリックア
シッド系、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(
N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、テトラキス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テト
ラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレート、(ミックスト−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、(ミックスト−
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,4−
ブタンテトラカルボキシレート、ミックスト−{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル/β,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエチル}−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート、ミックスト−{1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル/β,β
,β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン)ジエチル}−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ{
6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,
4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチ
レン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}、ジメチルサクシネ
ート/4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノール重合
体、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、エチレンビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−3−オキサ−4−ピペリジン)、{2,2’−チオビス(4−t−オクチル
フェノレート)}−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、ニッケルジブチルジチオ
カルバメート、{2,2'−チオビス(4−t−オクチルフェノレート)}−2−ブチル
アミンニッケル(II)、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルリン酸モノエチレートニッケル錯体等のニッケル系
光安定剤;2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキ
シベンゾエート等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
可塑剤としては、フタル酸エステル、リン酸エステル、ポリエステル、トリメリット酸
エステル、塩素化パラフィン、二塩基酸エステル、エポキシ化エステル等が挙げられるが
、これらに限定されるものではない。
難燃剤としては、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブロモベンゼン、トリス(2
,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−
3,5−ジブロモフェニル)プロパン、デカブロモジフェニルオキサイド、ヘキサブロモ
シクロデカン、テトラブロモ無水フタル酸、塩素化ポリエチレン、塩素化パラフィン、パ
ークロロシクロペンタデカン、クロレンド酸、テトラクロロ無水フタル酸、リン酸アンモ
ニウム、トリクレジルフォスフェート、トリエチルフォスフェート、トリス(β−クロロ
エチル)フォスフェート、トリスクロロエチルフォスフェート、トリスジクロロプロピル
フォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェート、キシレニルジフェニルフォスフェ
ート、赤燐、酸化スズ、三酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、
ホウ酸亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、窒素化グアニジン等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
表面調整剤としては、ビックケミー社製「BYK−300、302、306、307、
310、315、320、322、323、325、330、331、333、337、
340、344、370、375、377、350、352、354、355、356、
358N、361N、357、390、392、UV3500、UV3510、UV35
70」、テゴケミー社製「Tegorad−2100,2200、2250、2500、
2700」等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これら表面調整剤は、
一種または必要に応じて二種以上を用いてもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳細に述べたが、本発明の蛍光材料および蛍光性樹
脂組成物は、本質的に無色でありながら可視光域に著しく強い蛍光を発し、長期期間にわ
たって信頼して使用することができるため、例えば、視認性に優れる色材、蛍光増白剤、
偽造防止印刷、透明印刷(ステルス)、ディスプレイや照明用の蛍光体、分析用のラベル
化剤、バイオ分野でのマーカー、農業用フィルム、太陽電池用波長変換材料等の、従来の
蛍光材料が活用されてきた様々な用途に利用することができる。
本発明の化合物について説明する。
本発明の化合物は、先に詳細に述べた一般式(2)で表され、2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)イミダゾール骨格のイミダゾール環上のR1およびR2に2級または3級アルキル
基を有する構造を基本骨格とした新規化合物群である。
本発明の化合物の用途は特に限定されず、前述した蛍光材料としての利用はもちろんだ
が、その他の用途に利用することも可能である。本発明の化合物の用途としては、例えば
、紫外線吸収剤、各種金属錯体の単座または2座配位子としての活用、有機EL材料、放
射線シンチレーター等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
以下に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら
限定されるものではない。文中の「部」は重量部を意味する。
実施例に用いた蛍光材料の構造を以下の表(1)に示した。本発明の蛍光材料は化合物
(1)〜(9)に相当する。
表1
Figure 2014156412
以下、本発明の蛍光材料の合成例について記載する。
実施例(1);化合物(1)の合成
2,2,5,5−テトラメチル−3,4−ヘキサンジオン6.20g、3,5−ジ−t
−ブチルサリチルアルデヒド8.53g、酢酸アンモニウム56.10g、酢酸87.4
0gをフラスコに仕込み、マイクロ波反応装置(μリアクター、四国計測工業株式会社製
)を用いて、混合物の温度を130℃〜140℃に保ちながら4時間、加熱還流をした。
この反応液を水500mlにあけ、ヘキサン200mlで抽出した。得られた有機層を、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで、水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、溶媒を溜去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィーで精製し、さらにヘ
キサンから再結晶することにより、化合物(1)を3.08g得た(収率22%)。
上記で得られた化合物(1)は、マススペクトル(AutoflexII、ブルカーダル
トニクス社製)、1H‐NMR、および13C‐NMR(ECX−400P、日本電子製)
によって同定した。
化合物(1)の1H−NMRスペクトル(重クロロホルム中)を図(1)に示した。
化合物(1)のトルエン溶液の吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルを図(2)に示し
た。UVスペクトルは、分光光度計(U−3500、日立分光株式会社製),蛍光スペク
トルは、蛍光分光光度計(FP−6500、日本分光株式会社製)により測定した。本発
明の化合物(1)は紫外線領域のみに吸収を有する無色でありながら、ストークスシフト
が著しく大きく、可視光域に非常に強い蛍光を発する材料であることが確認された。
実施例(2);化合物(2)の合成
2,5,−ジメチル−3,4−ヘキサンジオン5.00g、3,5−ジ−t−ブチルサ
リチルアルデヒド8.24g、酢酸アンモニウム54.18g、酢酸84.46gをフラ
スコに仕込み、マイクロ波反応装置(μリアクター、四国計測工業株式会社製)を用いて
、混合物の温度を130℃〜140℃に保ちながら4時間、加熱還流をした。この反応液
を水500mlにあけ、ヘキサン400mlで抽出した。得られた有機層を、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、次いで、水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を溜去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィーで精製し、さらにヘキサンから
再結晶することにより、化合物(2)を4.51g得た(収率36%)。
実施例(3);化合物(3)の合成
2,2,5,5−テトラメチル−3,4−ヘキサンジオン4.00g、サリチルアルデ
ヒド3.16g、酢酸アンモニウム36.21g、酢酸56.44gをフラスコに仕込み
、オイルバスを用いて加熱し、20時間、加熱還流をした。この反応液を水400mlに
あけ、ヘキサン300mlで抽出した。得られた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、次いで、水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を溜去した。得ら
れた油状物をカラムクロマトグラフィーで精製し、さらにヘキサンでリスラリー精製する
ことにより、化合物(3)を0.90g得た(収率14%)。
実施例(4)〜(9);化合物(4)〜(9)の合成
化合物(4)〜(9)は、原料であるα−ジケトンとサリチルアルデヒドを適宜変更し
、実施例(1)と同様の操作を行うことで、合成することができた。
化合物(2)〜(9)は、実施例(1)と同様の解析装置により同定し、高純度で確実
に目的の化合物が得られていることを確認した。また、化合物(2)〜(9)も化合物(
1)と同様に、無色でありながら、可視光に著しく強い蛍光を有する材料であることを確
認した。表(2)に化合物(1)〜(9)のマススペクトルの測定結果を示した。
表2
Figure 2014156412
実施例(10)〜(18)および比較例(1)〜(3)
表(3)に示した蛍光材料3.5部と酢酸エチル96.5部とを配合し、室温で1時間
撹拌した後の溶液の状態を確認した。評価は目視による2段階で、○は完全溶解、×は不
溶物有り、をそれぞれ表している。
表(3)より明らかなように、本発明の蛍光材料は比較例の蛍光材料よりも高い相溶性
を有していることが確認された。
表3
Figure 2014156412
実施例(19)〜(27)および比較例(4)〜(6)
表(4)に示した蛍光材料をアセトニトリルに溶解し、濃度2.0×10-5Mの溶液を
調製したところ、希薄溶液であるため、いずれの蛍光材料からも無色の均一な溶液が得ら
れた。これらの溶液にブラックライトを照射した際の可視域の蛍光強度を評価した。さら
に、この溶液をスペクトル測定用の光路長10mmの石英セルに入れ、耐光性試験機(S
untestCPS+、株式会社東洋精機製作所製)にて、50℃で500kj/m2
エネルギーの光を照射した後の蛍光強度を評価した。蛍光強度の評価は目視6段階で、化
合物(1)の蛍光強度を5としたときの相対評価であり、評価の数字が大きいほど強い蛍
光を有することを表す。
表(4)の結果から、本発明の蛍光材料を用いた溶液は強い蛍光を有するだけでなく、
光エネルギーの照射に対しても劣化し難く、耐光性に優れていることが確認された。
実施例(10)〜(27)の結果により、本発明の蛍光材料は、無色でありながら可視
光域に著しく強い蛍光を発するとともに、他の材料に容易に混合することが可能で、劣化
し難く、長期間にわたって信頼して使用することが可能な新規な蛍光材料であることが確
認された。
表4
Figure 2014156412
実施例(28)〜(36)および比較例(7)〜(9)
樹脂としてポリメチルメタクリレート(Mw996000、Aldrich社製)を1
00部、溶剤としてシクロヘキサノンを1600部とを加熱撹拌し、均一な樹脂ワニスを
調製した。表(5)に示した蛍光材料を6部、上記で調製した樹脂ワニス1700部とを
室温で撹拌し、溶剤を含む蛍光性樹脂組成物を調製した。この組成物を、スピンコーター
(SP30W、三井精機社製)を用いてガラス基板上に塗工した後、熱風オーブン(セー
フティーオーブンSPHH−200、エスペック株式会社製)中、40℃で10分間乾燥
し、乾燥後の膜厚が2μmとなる樹脂組成物の膜を形成した。実施例(28)〜(36)
ではいずれも無色透明の膜が得られた。
これらの蛍光性樹脂組成物の膜における樹脂と蛍光材料との相溶性を評価した。評価は
光学顕微鏡にて膜を観察し、3段階で、○は均一な膜、△は膜の一部に析出有り、×は膜
全体に析出あり、をそれぞれ表す。
さらに、ガラス基板上に形成したこれらの蛍光性樹脂組成物の膜にブラックライトを照
射した際の可視域の蛍光強度を評価した。次いで、耐光性試験機(SuntestCPS
+、株式会社東洋精機製作所製)にて、50℃で700kj/m2のエネルギーの光を照
射した後の蛍光強度をも評価した。蛍光強度の評価は目視6段階で、化合物(1)を含む
蛍光性樹脂組成物の蛍光強度を5としたときの相対評価であり、評価の数字が大きいほど
強い蛍光を有することを表す。
表5
Figure 2014156412
表(5)より、本発明の蛍光性樹脂組成物は、容易に均一に混合することが可能で、無
色でありながら可視光域に著しく強い蛍光を発するとともに、長期期間にわたって信頼し
て使用することが可能であることが確認された。
以上より、本発明の蛍光材料は、無色でありながら可視光域に著しく強い蛍光を発する
とともに、他の材料に容易に混合することが可能で、長期期間にわたって信頼して使用す
ることが可能な新規な蛍光材料であることが確認された。さらに、それを用いた蛍光性樹
脂組成物も同様の優れた特性を有することが確認された。従って、本発明の蛍光材料およ
び蛍光性樹脂組成物は、例えば、視認性に優れる蛍光性の色材、蛍光増白剤、偽造防止印
刷、透明印刷(ステルス)、ディスプレイや照明用の蛍光体、分析用のラベル化剤、バイ
オ分野でのマーカー、農業用フィルム、太陽電池用波長変換材料等の、従来の蛍光材料が
活用されてきた様々な用途に広く利用することが可能である。
また、本発明の化合物の用途は特に限定されず、前述した蛍光材料としての利用はもち
ろんだが、その他の用途に利用することも可能である。本発明の化合物の用途としては、
例えば、紫外線吸収剤、各種金属錯体の単座または2座配位子としての活用、有機EL材
料、放射線シンチレーター等を挙げることができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表される蛍光材料。
    一般式(1)
    Figure 2014156412
    (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換の2級または3級アルキ
    ル基を表す。
    11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロ
    キシル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアルキル基、置換
    もしくは未置換のアルキルオキシ基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未
    置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換の複素環
    オキシ基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のアシルオキシ基、また
    は、置換もしくは未置換のアミノ基を表す。
    ここで、R1とR2、および、R11〜R14は、それぞれ、隣接した基が互いに結合して環を
    形成してもよい。)
  2. 1およびR2の少なくとも1つが、3級アルキル基であることを特徴とする請求項1記
    載の蛍光材料。
  3. 請求項1または2記載の蛍光材料と樹脂とを含む、蛍光性樹脂組成物。
  4. 下記一般式(2)で表される化合物。
    一般式(2)
    Figure 2014156412
    (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換の2級または3級アルキ
    ル基を表す。
    11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロ
    キシル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアルキル基、置換
    もしくは未置換のアルキルオキシ基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未
    置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換の複素環
    オキシ基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のアシルオキシ基、また
    は、置換もしくは未置換のアミノ基を表す。
    ここで、R1とR2、および、R11〜R14は、それぞれ、隣接した基が互いに結合して環を
    形成してもよい。)
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