JP2014155237A - 整流回路装置及び整流回路装置のための制御回路 - Google Patents

整流回路装置及び整流回路装置のための制御回路 Download PDF

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Akihiro Kyogoku
章弘 京極
Tomohiro Kawasaki
智広 川崎
Shing Hoi Dai
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Abstract

【課題】電源高調波電流を低減でき、かつ損失も低減できる安価な整流回路装置の提供。
【解決手段】半導体スイッチ104をチョッピング動作させる、単相交流電源1の出力端子をリアクタ102を介し短絡又は開放し、交流電源1から供給される交流電圧を直流に整流し負荷に供給する整流回路装置であり、制御回路300は検出した電流波形が目標波形となるよう半導体スイッチ104のチョッピングを制御し、検出された直流電圧が所定の値となる様目標電流波形の振幅を制御し、脈動判定器で脈動の有無を判定し、脈動無しの場合は半導体スイッチ104がチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅或いは、チョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が所定の位相幅となるように所定の目標直流電圧を制御するものにおいて、脈動時は目標直流電圧設定器により入力電流から選択した目標電圧による電圧制御に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、整流回路装置及び整流回路装置のための制御回路に関し、特に、家庭などの単相交流電源を整流して略直流とし、直流負荷を駆動する回路装置や、得られた直流をインバータ回路により、再度、任意周波数の交流に変換して、電動機の可変速度駆動する装置であって、例えば圧縮機により冷媒を圧縮することによりヒートポンプを構成し、冷房、暖房、又は食品などの冷凍を行う装置に適用させる装置であり、その中での電源電流に含まれる高調波成分の低減や、力率を改善することにより、送電系統の負担を軽減させる技術の高効率な駆動制御を行う整流回路装置及び整流回路装置のための制御回路に関する。
図4は、特許文献1に開示された、従来技術に係る整流回路装置の構成を示す回路図である。
図4において、単相の交流電源1の両出力端子を、リアクタ102を介して半導体スイッチ104により短絡することで1つのループを構成する。電流検出器103は、そのループの電流を検出し、検出された電流値Iacを示す信号を制御回路100に出力する。半導体スイッチ104をオンすると、リアクタ102の電流は増加する一方、半導体スイッチ104をオフすると、リアクタ102を流れていた電流はダイオードブリッジ回路105にて整流されて、その整流された電流は平滑コンデンサ106及び負荷4に流れ込み、負荷4を駆動する。負荷4へ印加される平滑コンデンサ106の両端のDC電圧VdcはDC電圧検出器110により検出され、DC電圧検出器110は検出されたDC電圧Vdcを示す信号を制御回路100に出力する。
また、電圧レベル比較器109は交流電源1のAC電圧レベルを所定のしきい値電圧と比較することにより当該しきい値電圧以上であるか否かを示す2値信号Scomを発生して制御回路100に出力する。制御回路100は、2値信号Scomの周期及び位相に基づいて、交流電源1から出力されるAC電圧の位相を検出し、検出されたAC電圧の位相に基づいて、AC電圧と実質的に同一の周波数であってAC電圧と相似形状を有する目標電流波形を生成し、電流検出器103により検出されるIacが上記生成した目標電流波形の相似形状に漸近するように半導体スイッチ104をチョッピング動作させるように制御することを特徴としている。
さらに、制御回路100は、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが、制御回路100内で設定された所望の電圧になるように、その偏差に応じて、生成する目標電流波形の相似比率を調整する。ここで、制御回路100は、実際のDC電圧が所望の電圧より低ければ、目標電流指令の相似比率を増大させて、大きな電流になるように制御し、実際のDC電圧が所望のDC電圧よりも高ければ、小さな電流になるように制御を行う。また、制御回路100は、半導体スイッチ104のチョッピング状態に基づいて、半導体スイッチ104をパルス幅変調(以下、「PWM」という。)駆動している位相幅を検出し、その位相幅と所望の値との偏差を検出し、当該偏差に応じて前記所望のDC電圧値を調整する。
図5は図4の制御回路100の詳細構成を示すブロック図である。図5の制御回路100において、当該制御システムの最終制御目標は、チョッピング駆動がなされているチョッピング動作位相幅θwONを所望の位相幅θwON *に制御することである。まず、AC電圧位相検出器201は、交流電源1の電圧レベルを所定のしきい値電圧Vthと比較する
ことにより2値化した2値信号Scomに基づいて、AC位相を検出し、検出したAC位相を示す信号を目標電流波形形成器202及びチョッピング位相幅検出器212に出力する。なお、電圧レベル比較器109の具体的な動作は詳細後述する。次いで、目標電流波形形成器202は上記AC位相を示す信号に基づいて、詳細後述する所定の目標電流波形を発生して乗算器208に出力する。 チョッピング位相幅検出器212は、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの元信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング状態である位相幅(以下、「チョッピング動作位相幅」又は、単に「チョッピング位相幅」という。)θwONを検出して、チョッピング位相幅θwONを示す信号を減算器204に出力する。一方、目標位相幅設定器203は予め設定されて格納された所望のチョッピング位相幅θwON *を示す信号を減算器204に出力する。減算器204はいわゆる位相比較器であり、実際のチョッピング位相幅θwONから所望のチョッピング位相幅θwON *を減算することによりその位相幅の偏差を演算して当該偏差を示す信号を位相幅補償演算器205に出力する。位相幅補償演算器205は、PWM駆動状態の位相幅を安定に保つための所定の補償演算を行うことにより、当該整流回路装置により出力すべきDC電圧の電圧指令Vdc*を発生して当該電圧指令Vdc*を示す信号を減算器206に出力する。一方、DC電圧検出器110により検出された実際の出力DC電圧Vdcを示す信号は減算器206に入力される。
減算器206は、DC電圧の電圧指令Vdc*から実際の出力DC電圧Vdcを減算することにより電圧偏差を演算し、電圧偏差を示す信号を発生してVdc補償演算器207に出力する。補償演算器207は、実際のDC電圧Vdcが電圧指令Vdc*と実質的に一致しかつ安定になるための補償演算を実行することにより補償演算後の電圧偏差を示す信号を乗算器208に出力する。乗算器208は、目標電流波形形成器202からの目標電流波形に対して補償演算後の電圧偏差を乗算し、乗算結果である瞬時の電流指令値Iac*を発生して減算器209に出力する。乗算器208では、実際の電圧Vdcが電圧指令Vdc*よりも低いとき、目標電流波形の振幅を増大させる一方、実際の電圧Vdcが電圧指令Vdc*よりも高いとき、目標電流波形の振幅を減少させる動作を行う。
減算器209は、瞬時の電流指令値Iac*から、電流検出器103により検出された実際の電流値Iacを減算することにより、減算結果である電流偏差を示す信号をIac補償演算器210に出力する。Iac補償演算器210は、交流電源1から入力される電流が電流指令値Iac*に安定かつ速やかに実質的に一致するように所定の補償演算を行って、補償演算後の電流偏差を示す信号をPWM変調器211及びチョッピング位相幅検出器212に出力する。
PWM変調器211は入力される信号が示す補償演算後の電流偏差に対してPWM変調することにより、半導体スイッチ104をオンオフするためのチョッピング駆動信号Schを発生して半導体スイッチ104に出力する。一方、チョッピング位相幅検出器212は、上述のように、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの元信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング位相幅θwONを検出して、チョッピング位相幅θwONを示す信号を減算器204に出力する。これにより、チョッピング位相幅の制御ループが構成される。
以上のように構成された、半導体スイッチ104をチョッピング駆動制御する制御回路100においては、図5の減算器204よりも右側のループ(204から205,206,207,208,209,210,212を介して204に戻るループをいう。)において、チョッピング位相幅検出器212により検出されたチョッピング位相幅が目標位相幅設定器203により設定された目標位相幅に実質的に一致するようにDC電圧Vdcが
制御される。また、図5の減算器206よりも右側のループ(206から207,208,209,210,211,104,110を介して206に戻るループをいう。)において、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが位相幅補償演算器205により示される所望のDC電圧指令Vdc*と実質的に一致するように目標電流の振幅が制御されてチョッピング駆動制御される。さらに、図5の減算器209よりも右側のループ(209から210,211,104,103を介して209に戻るループをいう。)において、電流検出器103により検出された電流Iacが目標電流波形形成器202により形成された目標電流波形に基づいて発生された電流指令Iac*に実質的に一致するようにチョッピング駆動制御される。
次に、図6(a)、(b)の波形図を用いて図4の制御回路100の動作を説明する。それぞれの図は、AC電圧と整流後のDC電圧との関係の違いで、制御すべき目標電流波形と、実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図をそれぞれ説明した図である。
図6(a)では、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104に対するチョッピング位相幅(例えば、最小の位相幅)θwONが所望の位相幅θwON *よりも小さくなっている場合である。このときには、AC電圧がDC電圧より高い位相期間が増加するので、AC電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由してDC側へと流れ込む電流が増加する。このため、AC電流の波形が先鋭になり、AC電流の高調波成分が増加する。
一方、図6(b)では、出力されるDC電圧が比較的高く、半導体スイッチ104に対するチョッピング位相幅(例えば、最大の位相幅)θwONが所望の位相幅θwON *よりも大きくなっている場合である。このときには、AC電圧がDC電圧より高い位相期間が図6(a)の場合に比較して減少するので、交流電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由してDC側へと流れ込む電流も減少し、AC電流の高調波成分が減少する。しかし、図6(a)の波形に比べて、半導体スイッチ104に対するチョッピングが行われている期間が増加しているため、回路の損失が増加してしまう。
ここで、交流電源1からのAC電圧にひずみが含まれていると、AC電圧の半周期の間にチョッピングがなされている区間が複数回数出現することがあるが、その場合には、チョッピング位相幅検出器212は、AC電圧の位相の0度又は180度に近いチョッピング位相幅を制御用チョッピング位相幅として選択して当該チョッピング制御を行ってもよい。また、チョッピング位相幅検出器212は、AC電圧の位相の0度又は180度の代わりに、AC電流又はAC電圧の極性を判定している基準位相に近い方の位相幅を制御用チョッピング位相幅として選択して当該チョッピング制御を行ってもよい。さらに、チョッピング位相幅検出器212は、上記複数個得られたチョッピング位相幅を加算し、加算結果の位相幅を制御用チョッピング位相幅として当該チョッピング制御を行ってもよい。
電圧レベル比較器109の2値化処理について、図7(a)、(b)を参照して以下に説明する。
図7(a)、(b)は共に、AC電圧としきい値電圧Vthとの関係と、電圧レベル比較器109からの2値信号とを示す信号波形図である。但し、閾値Vthは異なっている。
すなわち、図7(a)及び図7(b)は、AC電圧が一定のレベル以上か否かの情報から電圧位相を検出する方法を示す。この情報はAC電圧の瞬時電圧がしきい値を超えているか否かを2値信号として得る。すなわち、電圧レベル比較器109は、AC電圧をしきい値電圧Vthと比較し、AC電圧がしきい値電圧Vth以上のときハイレベル信号を出
力する一方、AC電圧がしきい値電圧Vth未満のときローレベル信号を出力する。
ここで、しきい値電圧Vthが変動しても2値信号の周期は電源周波数と同一であり、2値信号のハイレベル側又はローレベル側の中点を求めれば、AC電圧位相の90度又は270度の時間を知ることができる。また、AC電圧位相の90度と270度の中点は180度及び0度の位相になる。このようにして得られた情報を、PLLなどを用いて逓倍すれば、瞬時瞬時の位相を正確に知ることができる。
次に、負荷の特性により入力電流に脈動が発生する場合の動作を説明する。
図8は整流回路装置の構成を示す回路図である。また、図9は図8の制御回路111の詳細構成を示すブロック図である。図8においては、図4の制御回路100に代えて制御回路111を備えたものであり、制御回路111は、図9に示すように、図4の制御回路100に比較して、入力電流変動判定値設定器213aを有する入力状況判定器213と、目標位相幅選定器214(図4の目標位相幅設定器203に代えて設けられる)と、チョッピング位相幅抽出器216とをさらに備えたものである。
接続される負荷4の負荷特性により入力電流が脈動する場合、電源電圧の周期に基づいて同一のチョッピング位相幅は得られない。そこで、脈動しない領域での所望のチョッピング位相幅とは別に、脈動する領域における所望のチョッピング位相幅を設け、かつ、この脈動する領域では、予め設定された一定時間又は一定周期数における、最大或いは平均のチョッピング位相幅を抽出して当該チョッピング制御を行う。
図8及び図9の構成において、制御回路111により半導体スイッチ104をチョッピング制御することにより、電源電圧の高調波の低減とDC電圧の制御が行われる。図9の制御回路111において、当該制御システムの最終制御目標は、チョッピング駆動がなされているチョッピング位相幅θwONを、目標位相幅選定器214からの所望の位相幅θwON *に一致するように制御することである。以下、図9の制御回路111の構成及び動作について、図5の制御回路100との相違点を中心に説明し、図5の制御回路100と同様の構成及び動作の説明については省略する。
電流検出器103は検出したAC電流Iacを示す信号を減算器209と入力状況判定器213に出力する。入力状況判定手段213は、複数の電源電圧周期のピーク値から入力電流の変動幅を計算し、当該計算した変動幅から、入力電流変動判定値設定器213aにより予め設定されている入力電流変動判定値を減算して、減算結果である変動幅偏差を示す信号を目標位相幅選定器214及びチョッピング位相幅抽出器216に出力する。目標位相幅選定器214は予め、変動幅偏差の各種数値範囲に対応して設定すべき所望のチョッピング位相幅θwON *をチョッピング位相幅テーブルとして内蔵テーブルメモリ214mに格納しており、入力状況判定器213からの変動幅偏差(入力電流の変動の程度)を示す信号に基づいて、上記チョッピング位相幅テーブルを参照して、対応するチョッピング位相幅θwON *を決定してそれを示す信号を減算器204に出力する。
チョッピング位相幅抽出器216は、チョッピング位相幅検出器212からのチョッピング状態の位相幅と、入力状況判定器213からの変動幅偏差とに基づいて、当該位相幅において所定値以上の脈動が発生していないと判断したとき、チョッピング位相幅検出器212からのチョッピング状態のチョッピング位相幅θwONを示す信号をそのまま減算器204に出力する。一方、チョッピング位相幅抽出器216は、当該チョッピング位相幅θwONにおいて所定値以上の脈動が発生していると判断したとき、予め設定された一定時間或いは一定周期数における、最大或いは平均のチョッピング状態の位相幅を抽出して当該位相幅を示す信号を減算器204に出力する。
以上のように構成された図9の制御回路111を備えた図8の整流回路装置によれば、所定値以上の脈動が発生する脈動的な負荷がある場合でも、電源電圧の高調波に大きく影響を与えるチョッピング状態の位相幅θwONを抽出することができ、電源電圧の高調波の低減と回路損失の低減との両立をはかることができる。
国際公開第2012/004927号
しかしながら、前記従来技術に係る整流回路装置の構成では、脈動の影響を受け時々刻々と変化するチョッピング位相幅θwON *を検出し、その検出した位相幅のいずれの値を抽出し制御に用いるかという部分は、その周期性の有無や周期の長短に大きく影響される内容であり、制御対象とするチョッピング位相幅θwON *の値を決定する処理にかける時間の設定如何によっては決定される位相幅が安定せず、結果的に出力電圧や電源高調波のレベルが所望の値に安定しないという課題を有している。
また、抽出条件が接続される負荷に特化してしまい汎用性に欠けるという課題を有している。
加えて、このような制御方法は一般にデジタルコンピュータを用いて実現されるが、制御に用いる位相幅を決定するまでの処理が煩雑となり、高速なマイクロコンピュータが必要となりコストアップを招くという課題を有している。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、接続されている負荷が持つ脈動の周期性有無や長短の如何にかかわらず、脈動中においても常に損失が少なく、かつ高調波電流が少ない汎用性のある整流回路装置を低コストで提供することにある。
第1の発明に係る整流回路装置は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放し、前記単相交流電源から前記リアクタを介して供給される交流電圧を直流電圧に整流して負荷に供給する整流回路装置、或いは、交流電源を整流後半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、整流後の電圧をリアクタを介して短絡又は開放することにより、前記単相交流電源から直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路装置であって、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成手段と、
交流側に流れる電流或いは直流側に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記直流電圧を検出する電圧検出手段と、
前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御手段と、
前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御手段と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、もしくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御手段とを備えたものにおいて、
負荷の影響による入力電流における脈動の発生の有無を判定する脈動判定手段と、
前記脈動判定手段が脈動発生を認識している間は、予め設定された脈動発生時目標直流電圧を前記第2の制御手段の目標直流電圧として指示する第4の制御手段と
を備えた構成としてある。
また、第2の発明に係る整流回路装置のための制御回路は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放し、前記単相交流電源から前記リアクタを介して供給される交流電圧を直流電圧に整流して負荷に供給する整流回路装置のための制御回路、或いは、交流電源を整流後半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、整流後の電圧をリアクタを介して短絡又は開放することにより、前記単相交流電源から直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路装置のための制御回路であって、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成手段と、
交流側に流れる電流或いは直流側に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記直流電圧を検出する電圧検出手段と、
前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御手段と、
前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御手段と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、もしくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御手段とを備えたものにおいて、
上記整流回路装置のための制御回路は、
負荷の影響による入力電流における脈動の発生の有無を判定する脈動判定手段と、
前記脈動判定手段が脈動発生を認識している間は、予め設定された脈動発生時目標直流電圧を前記第2の制御手段の目標直流電圧として指示する第4の制御手段と
を備えた構成としてある。
上記各構成によれば、接続される負荷の影響により入力電流に脈動が発生している場合は、入力電流に応じて設定される脈動時目標直流電圧による電圧制御に切り替える事により、脈動の周期性や長短の如何にかかわらず、常に損失が少なく、かつ高調波電流が少なく汎用性の高い整流動作が実現される。
加えて脈動判定を含む脈動時の処理が簡単であるため低コストで実現される。
本発明は、接続された負荷により入力電流に脈動が発生している間は、入力電流に応じた目標電圧による電圧制御に切り替える事で、脈動の周期性や長短の如何にかかわらず簡単な処理により、常に損失が少なく、かつ高調波電流が少なく汎用性の高い整流動作を低コストで実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る整流回路装置の構成を示す回路図 図1の制御回路の詳細構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る整流回路装置において、リアクタ及び半導体スイッチが整流ブリッジ以降にある場合の構成を示す回路図 従来技術に係る整流回路装置の構成を示す回路図 図4の制御回路の詳細構成を示すブロック図 (a)図4の制御回路の制御動作を説明するための図であって、交流電圧(以下、AC電圧という。)と整流後の直流電圧(以下、DC電圧という。)との関係と、制御すべき目標電流波形と、実際に制御した後の交流電流(以下、AC電流という。)とを示す信号波形図、(b)図4の制御回路の制御動作を説明するための図であって、AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、制御すべき目標電流波形と、実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図 (a)従来技術に係る整流回路装置の電圧レベル比較器109の2値化処理の動作例を説明するための図であって、AC電圧としきい値電圧Vthとの関係と、電圧レベル比較器109からの2値信号とを示す信号波形図、(b)従来技術に係るに係る整流回路装置の電圧レベル比較器109の2値化処理を説明するための図であって、AC電圧としきい値電圧Vthとの関係と、電圧レベル比較器109からの2値信号とを示す信号波形図 従来技術に係る脈動が発生する負荷に接続された場合における整流回路装置の構成を示す回路図 図8の制御回路の詳細構成を示すブロック図
第1の発明の実施形態に係る整流回路装置は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放し、前記単相交流電源から前記リアクタを介して供給される交流電圧を直流電圧に整流して負荷に供給する整流回路装置、或いは、交流電源を整流後半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、整流後の電圧をリアクタを介して短絡又は開放することにより、前記単相交流電源から直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路装置であって、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成手段と、
交流側に流れる電流或いは直流側に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記直流電圧を検出する電圧検出手段と、
前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御手段と、
前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御手段と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、もしくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御手段とを備えたものにおいて、
上記整流回路装置は、負荷の影響による入力電流における脈動の発生の有無を判定する脈動判定手段と、前記脈動判定手段が脈動発生を認識している間は、予め設定された脈動時目標直流電圧を前記第2の制御手段の目標直流電圧として指示する第4の制御手段を備えたことを特徴とする。
また、上記第1の発明において、前記脈動判定手段は、電源周期毎或いは半電源周期毎に検出される前記チョッピング動作位相幅或いは前記チョッピング休止位相幅を順次比較し、差分が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする。
また、上記第1の発明において、前記脈動判定手段は、前記電流検出手段により得られる電流値から電流の変動比率を計算し、変動比率が予め設定している設定値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする。
また、上記第1の発明において、前記脈動判定手段は、前記電圧検出手段により得られる電圧値から電圧の変動比率を計算し、変動比率が予め設定されている設定値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする。
また、第2の発明の実施形態に係る、整流回路装置のための制御回路は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放し、前記単相交流電源から前記リアクタを介して供給される交流電圧を直流電圧に整流して負荷に供給する整流回路装置のための制御回路、或いは、交流電源を整流後半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、整流後の電圧をリアクタを介して短絡又は開放することにより、前記単相交流電源から直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路装置のための制御回路であって、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成手段と、
交流側に流れる電流或いは直流側に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記直流電圧を検出する電圧検出手段と、
前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御手段と、
前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御手段と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、もしくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御手段とを備えたものにおいて、
上記制御回路は、負荷の影響による入力電流における脈動の発生の有無を判定する脈動判定手段と、前記脈動判定手段が脈動発生を認識している間は、予め設定された脈動時目標直流電圧を前記第2の制御手段の目標直流電圧として指示する第4の制御手段を備えたことを特徴とする。
また、上記第1および第2の発明において、前記第4の制御手段は、前記脈動時目標直流電圧を前記電流検出手段から得られる電流値に応じて設定されることを特徴とする。
また、上記第2の発明において、前記脈動判定手段は、電源周期毎或いは半電源周期毎に検出される前記チョッピング動作位相幅或いは前記チョッピング休止位相幅を順次比較し、差分が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする。
また、上記第2の発明において、前記脈動判定手段は、前記電流検出手段により得られる電流値から電流の変動比率を計算し、変動比率が予め設定している設定値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする。
また、上記第2の発明において、前記脈動判定手段は、前記電圧検出手段により得られる電圧値から電圧の変動比率を計算し、変動比率が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする。
本発明の上記各実施の形態によれば、接続される負荷の影響により発生する入力電流の脈動の有無を判定し、脈動発生と判断している間は、脈動時目標直流電圧による電圧制御へ切り替える事により、脈動の周期性や長短の如何にかかわらず、脈動中においても常に損失が少なく、かつ高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。
また、脈動の有無の判定を含め脈動時の制御は、接続される負荷に特化したものではないため汎用性のある制御となる。
また、入力電流の大きさにより脈動発生時目標直流電圧を選択することにより、入力電流が小さい場合は脈動時目標直流電圧を下げ、入力電流が大きい場合は脈動時目標直流電
圧を上げることにより、電源高調波電流値を押さえながら、損失が少ない整流動作を実現することができる。加えて脈動判定を含む脈動時の処理が簡単であるため低コストで実現できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る整流回路装置の構成を示す回路図である。
図1において、単相の交流電源1の両出力端子を、リアクタ102を介して半導体スイッチ104により短絡することで1つのループを構成する。電流検出器103は、そのループの電流を検出し、検出された電流値Iacを示す信号を制御回路300に出力する。半導体スイッチ104をオンすると、リアクタ102の電流は増加する一方、半導体スイッチ104をオフすると、リアクタ102を流れていた電流はダイオードブリッジ回路105にて整流されて、その整流された電流は平滑コンデンサ106及び負荷4に流れ込み、負荷4を駆動する。負荷4へ印加される平滑コンデンサ106の両端のDC電圧VdcはDC電圧検出器110により検出され、DC電圧検出器110は検出されたDC電圧Vdcを示す信号を制御回路300に出力する。
また、電圧レベル比較器109は交流電源1のAC電圧レベルを所定のしきい値電圧と比較することにより当該しきい値電圧以上であるか否かを示す2値信号Scomを発生して制御回路300に出力する。制御回路300は、2値信号Scomの周期及び位相に基づいて、交流電源1から出力されるAC電圧の位相を検出し、検出されたAC電圧の位相に基づいて、AC電圧と実質的に同一の周波数であってAC電圧と相似形状を有する目標電流波形を生成し、電流検出器103により検出されるIacが上記生成した目標電流波形の相似形状に漸近するように半導体スイッチ104をチョッピング動作させるように制御する。
さらに、制御回路300は、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが、制御回路300内で設定された所望の電圧になるように、その偏差に応じて、生成する目標電流波形の相似比率を調整する。ここで、制御回路300は、実際のDC電圧が所望の電圧より低ければ、目標電流指令の相似比率を増大させて、大きな電流になるように制御し、実際のDC電圧が所望のDC電圧よりも高ければ、小さな電流になるように制御を行う。また、制御回路300は、半導体スイッチ104のチョッピング状態に基づいて、半導体スイッチ104をパルス幅変調(以下、「PWM」という。)駆動している位相幅を検出し、その位相幅と所望の値との偏差を検出し、当該偏差に応じて前記所望のDC電圧値を調整する。
図2は図1の制御回路300の詳細構成を示すブロック図である。図2の制御回路300において、脈動が発生していない場合の当該制御システムの最終制御目標は、チョッピング駆動がなされているチョッピング動作位相幅θwONを所望の位相幅θwON *に制御することであり、脈動が発生している場合の当該制御システムの最終制御目標は、DC電圧Vdcを脈動時Vdc*に制御することである。
まず、AC電圧位相検出器201は、交流電源1の電圧レベルを所定のしきい値電圧Vthと比較することにより2値化した2値信号Scomに基づいて、AC位相を検出し、検出したAC位相を示す信号を目標電流波形形成器202及びチョッピング位相幅検出器212に出力する。なお、電圧レベル比較器109の具体的な動作は従来例で説明済みのため省略する。次いで、目標電流波形形成器202は上記AC位相を示す信号に基づいて
、詳細後述する所定の目標電流波形を発生して乗算器208に出力する。
チョッピング位相幅検出器212は、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの元信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング状態である位相幅(以下、「チョッピング動作位相幅」又は、単に「チョッピング位相幅」という。)θwONを検出して、チョッピング位相幅θwONを示す信号を減算器204と脈動判定器302に出力する。一方、目標位相幅設定器203は予め設定されて格納された所望のチョッピング位相幅θwON *を示す信号を減算器204に出力する。減算器204はいわゆる位相比較器であり、実際のチョッピング位相幅θwONから所望のチョッピング位相幅θwON *を減算することによりその位相幅の偏差を演算して当該偏差を示す信号を位相幅補償演算器205に出力する。位相幅補償演算器205は、PWM駆動状態の位相幅を安定に保つための所定の補償演算を行うことにより、当該整流回路装置により出力すべきDC電圧の電圧指令である安定時Vdc*を発生し電圧指令選択器301に出力する。
脈動判定器302は、電源周期毎或いは半電源周期毎にチョッピング位相幅検出器212から出力されるチョッピング位相幅θwONの最大値と最小値を記憶し、その差分が予め設定されている値を超える場合は脈動が発生していると判断し、電圧指令選択器301及び目標直流電圧設定器303に対し、脈動の有無を示す2値信号Spulを出力する。目標直流電圧設定器303は、電流検出器103から出力される電流値Iacからピーク値を計測している。また、目標直流電圧設定器303は、予め、電流値Iacのピーク電流の数値範囲に対応して設定すべき電圧指令である脈動時Vdc*を脈動時電圧指令テーブルとして内蔵テーブルメモリ303mに格納しており、計測した電流ピーク値に基づいて、前記内蔵テーブルメモリ303mを参照して、対応する脈動時Vdc*を決定してそれを示す信号を電圧指令選択器301に出力する。
電圧指令選択器301は、脈動判定器302からの出力であるSpul信号により、脈動が発生している場合は、脈動時Vdc*を、脈動が発生しない場合は安定時Vdc*を、電圧指令Vdc*として減算器206に出力する。
減算器206は、DC電圧の電圧指令Vdc*から実際の出力DC電圧Vdcを減算することにより電圧偏差を演算し、電圧偏差を示す信号を発生してVdc補償演算器207に出力する。Vdc補償演算器207は、実際のDC電圧Vdcが電圧指令Vdc*と実質的に一致しかつ安定になるための補償演算を実行することにより補償演算後の電圧偏差を示す信号を乗算器208に出力する。乗算器208は、目標電流波形形成器202からの目標電流波形に対して補償演算後の電圧偏差を乗算し、乗算結果である瞬時の電流指令Iac*を発生して減算器209に出力する。乗算器208では、実際の電圧Vdcが電圧指令Vdc*よりも低いとき、目標電流波形の振幅を増大させる一方、実際の電圧Vdcが電圧指令Vdc*よりも高いとき、目標電流波形の振幅を減少させる動作を行う。
減算器209は、瞬時の電流指令Iac*から、電流検出器103により検出された実際の電流値Iacを減算することにより、減算結果である電流偏差を示す信号をIac補償演算器210に出力する。Iac補償演算器210は、交流電源1から入力される電流が電流指令Iac*に安定かつ速やかに実質的に一致するように所定の補償演算を行って、補償演算後の電流偏差を示す信号をPWM変調器211及びチョッピング位相幅検出器212に出力する。PWM変調器211は入力される信号が示す補償演算後の電流偏差に対してPWM変調することにより、半導体スイッチ104をオンオフするためのチョッピング駆動信号Schを発生して半導体スイッチ104に出力する。一方、チョッピング位相幅検出器212は、上述のように、Iac補償演算器210からPWM変調器211に
出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの元信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング位相幅θwONを検出して、チョッピング位相幅θwONを示す信号を減算器204と脈動判定器302に出力する。これにより、脈動が発生していない場合はチョッピング位相幅の制御ループが構成され、脈動が発生している場合は、脈動時の目標電圧である脈動時Vdc*による制御ループが構成される。
以上のように構成された、半導体スイッチ104をチョッピング駆動制御する制御回路300においては、脈動が発生していない場合、図2の減算器204よりも右側のループ(204から205,301,206,207,208,209,210,212を介して204に戻るループをいう。)において、チョッピング位相幅検出器212により検出されたチョッピング位相幅が目標位相幅設定器203により設定された目標位相幅に実質的に一致するようにDC電圧Vdcが制御される。
また、脈動が発生している場合は、目標電圧を目標直流電圧設定器303から出力される脈動時Vdc*とする事で、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが、実質的に一致するように目標電流の振幅が制御されてチョッピング駆動制御される。
図2の減算器206よりも右側のループ(206から207,208,209,210,211,104,110を介して206に戻るループをいう。)は、安定時および脈動時共通の動作であり、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが電圧指令選択器301により示される所望のDC電圧指令Vdc*と実質的に一致するように目標電流の振幅が制御されてチョッピング駆動制御される。
さらに、図2の減算器209よりも右側のループ(209から210,211,104,103を介して209に戻るループをいう。)において、電流検出器103により検出された電流Iacが目標電流波形形成器202により形成された目標電流波形に基づいて発生された電流指令Iac*に実質的に一致するようにチョッピング駆動制御される。
なお、本実施形態では、脈動の検出にチョッピング位相幅検出器212の出力信号であるチョッピング位相幅θwONを用いたが、脈動を判定する信号として、チョッピング休止位相幅θwOFFの最大幅と最小幅を求め、その差分を変動幅として用いることでも同様の作用効果を得ることができる。
或いは、電流検出器103の出力信号Iacから最大振幅と最小振幅値を求め、両者から求めた変動率を用いることでも同様の作用効果を得ることができる。
或いはDC電圧検出器110の出力信号Vdcから最大値と最小値を求め、両者から求めた変動率を用いることでも同様の作用効果を得ることができる。
或いはDC電圧検出器110の出力信号Vdcをローパスフィルターに入力することにより、ローパスフィルター出力に脈動成分が出力される場合には脈動と判断することでも同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施例では、図1に示すように、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放する回路構成で説明したが、図3に示すような、交流電源1からの交流電圧をダイオードブリッジ回路105で整流した後、リアクタ102を介して、前記ダイオードブリッジ回路105からの出力電圧を半導体スイッチ104で短絡する回路構成とした場合においても、電流検出手段で検出される電流は、図1の場合の両極性の交流電流から、交流を折り返した単極性の電流となるが、同様の作用効果を得ることができる。
以上詳述したように本発明は、脈動の発生の有無にかかわらず高調波電流の抑制と回路損失の低減を両立することが可能となるので、圧縮機により冷媒を圧縮することによりヒートポンプを構成し、冷房、暖房、あるいは食品などの冷凍を行うもの等の用途にも適用できる。

1 交流電源
4 負荷
102 リアクタ
103 電流検出器
104 半導体スイッチ
105 ダイオードブリッジ回路
106 平滑コンデンサ
109 電圧レベル比較器
110 DC電圧検出器
201 AC電圧位相検出器
202 目標電流波形形成器
203 目標位相幅設定器
204,206,209 減算器
205 位相幅補償演算器
207 Vdc補償演算器
208 乗算器
210 Iac補償演算器
211 PWM変調器
212 チョッピング位相幅検出器
300 制御回路
301 電圧指令選択器
302 脈動判定器
303 目標直流電圧設定器
303m 内蔵テーブルメモリ

Claims (10)

  1. 半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放し、前記単相交流電源から前記リアクタを介して供給される交流電圧を直流電圧に整流して負荷に供給する整流回路装置、或いは、交流電源を整流後半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、整流後の電圧をリアクタを介して短絡又は開放することにより、前記単相交流電源から直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路装置であって、
    前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成手段と、
    交流側に流れる電流或いは整流後の直流側に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記直流電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記検出された電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御手段と、
    前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御手段と、
    前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、もしくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御手段とを備えたものにおいて、
    上記整流回路装置は、
    負荷の影響により発生する入力電流の脈動の有無を判定する脈動判定手段と、前記脈動判定手段が脈動発生を認識している間は、予め設定された脈動時目標直流電圧を目標直流電圧として前記第2の制御手段に指示する第4の制御手段とを備えたことを特徴とする整流回路装置。
  2. 前記第4の制御手段は、前記脈動時目標直流電圧を前記電流検出手段から得られる電流値に応じて設定されることを特徴とする請求項1記載の整流回路装置。
  3. 前記脈動判定手段は、電源周期毎或いは半電源周期毎に検出される前記チョッピング動作位相幅或いは前記チョッピング休止位相幅を順次比較し、差分が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする請求項1記載の整流回路装置。
  4. 前記脈動判定手段は、前記電流検出手段により得られる電流値から電流の変動比率を計算し、変動比率が予め設定している制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする請求項1記載の整流回路装置。
  5. 前記脈動判定手段は、前記電圧検出手段により得られる電圧値から電圧の変動比率を計算し、変動比率が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする請求項1記載の整流回路装置。
  6. 半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源の出力端子をリアクタを介して短絡又は開放し、前記単相交流電源から前記リアクタを介して供給される交流電圧を直流電圧に整流して負荷に供給する整流回路装置のための制御回路、或いは、交流電源を整流後半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、整流後の電圧をリアクタを介して短絡又は開放することにより、前記単相交流電源から直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路装置のための制御回路であって、前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成手段と、交流側に流れる電流或いは直流側に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記直流電圧を検出する電圧検出手段と、前記検出された電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング
    動作を制御する第1の制御手段と、前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御手段と、前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、もしくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御手段とを備えたものにおいて、上記制御回路は、負荷の影響により発生する入力電流の脈動の有無を判定する脈動判定手段と、前記脈動判定手段が脈動発生を認識している間は、予め設定された脈動発生時目標直流電圧を目標直流電圧として前記第2の制御手段に指示する第4の制御手段とを備えたことを特徴とする整流回路装置のための制御回路。
  7. 前記第4の制御手段は、前記脈動発生時目標直流電圧を前記電流検出手段から得られる電流値に応じて設定されることを特徴とする請求項6記載の整流回路装置のための制御回路。
  8. 前記脈動判定手段は、電源周期毎或いは半電源周期毎に検出される前記チョッピング動作位相幅或いは前記チョッピング休止位相幅を順次比較し、差分が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする請求項6記載の整流回路装置のための制御回路。
  9. 前記脈動判定手段は、前記電流検出手段により得られる電流値から電流の変動比率を計算し、変動比率が予め設定している制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする請求項6記載の整流回路装置のための制御回路。
  10. 前記脈動判定手段は、前記電圧検出手段により得られる電圧値から電圧の変動比率を計算し、変動比率が予め設定されている制限値を越えた場合に脈動状態が発生していると判断することを特徴とする請求項6記載の整流回路装置のための制御回路。
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