JP6145896B2 - 整流回路装置の制御装置および整流回路装置 - Google Patents

整流回路装置の制御装置および整流回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6145896B2
JP6145896B2 JP2014532739A JP2014532739A JP6145896B2 JP 6145896 B2 JP6145896 B2 JP 6145896B2 JP 2014532739 A JP2014532739 A JP 2014532739A JP 2014532739 A JP2014532739 A JP 2014532739A JP 6145896 B2 JP6145896 B2 JP 6145896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
chopping
rectifier circuit
phase width
circuit device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014532739A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014034003A1 (ja
Inventor
吉田 泉
泉 吉田
京極 章弘
章弘 京極
吉朗 土山
吉朗 土山
川崎 智広
智広 川崎
シンホイ 戴
シンホイ 戴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2014034003A1 publication Critical patent/JPWO2014034003A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6145896B2 publication Critical patent/JP6145896B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0083Converters characterised by their input or output configuration
    • H02M1/0085Partially controlled bridges
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/42Circuits or arrangements for compensating for or adjusting power factor in converters or inverters
    • H02M1/4208Arrangements for improving power factor of AC input
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/42Circuits or arrangements for compensating for or adjusting power factor in converters or inverters
    • H02M1/4208Arrangements for improving power factor of AC input
    • H02M1/4225Arrangements for improving power factor of AC input using a non-isolated boost converter
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/12Arrangements for reducing harmonics from ac input or output
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/46Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes without control electrode or semiconductor devices without control electrode
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

本発明は、交流電源からの交流を直流に整流する整流回路装置の制御装置および整流回路装置に関し、特に、家庭などの単相交流電源からの交流を整流して略直流を形成する整流回路装置の制御装置および整流回路装置に関する。
本発明に係る整流回路装置は、直流負荷を駆動する回路装置や、形成された直流をインバータ回路により、再度、任意周波数の交流に変換して、負荷である電動機を可変速度駆動する装置に適用される。本発明に係る整流回路装置は、例えば、圧縮機により冷媒を圧縮することによりヒートポンプを構成し、冷房、暖房、又は食品などの冷凍を行う装置に適用され、そのような装置において電源電流に含まれる高調波成分の低減や、力率を改善することにより、送電系統の負担を軽減させて、高効率に駆動制御を行うものである。
一般にこの種の整流回路装置としては種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図18は特許文献1に開示された整流回路装置の構成を示す回路図であり、図19は図18の整流回路装置における制御部の構成を示すブロック図である。
図18に示した整流回路装置においては、交流電源1の両出力端子を整流ブリッジ2とリアクタ3aを介して半導体スイッチ3cのオン状態により閉回路を形成して、リアクタ3aに電流を充電し、半導体スイッチ3cがオフ状態になったときに、ダイオード3bにより負荷4に電流を供給する構成である。このように構成することにより、図18の整流回路装置は交流電源1の瞬時電圧が低い期間においても電源電流が流れ、電源電流の高調波成分が少なくなり、力率が改善する構成である。
ところが、従来の整流回路装置においては、半導体スイッチ3cを、交流電源1の周波数よりも十分に高い周波数で、きめ細かくオン/オフ駆動して、交流電源1の交流電圧をチョッピングする(以下、「半導体スイッチをチョッピング動作させる」又は「半導体スイッチによるチョッピング」という。)とき、半導体スイッチ3cに電流が流れるため、回路の損失が発生するという課題があった。
この課題を解決するため、半導体スイッチ3cを常にチョッピング動作させるのではなく、交流位相の特定の期間だけチョッピング動作させ、残りの期間は休止させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図18に示した整流回路装置においては、交流電源1からの交流電圧を整流ブリッジ2で整流して、脈動を含む直流電圧に変換した後、その電力がリアクタ3a、ダイオード3bを介して、平滑コンデンサ3dおよび負荷4に供給されている。さらに、図18においては、リアクタ3aを介して、整流ブリッジ2からの出力電圧を半導体スイッチ3cで短絡できるように構成することにより、周知の昇圧チョッパ回路3による力率改善機能つきの整流回路装置が構成されている。図18に示した整流回路装置においては、昇圧チョッパ回路3が、入力電流検出器6および入力電流検出部10で入力電流を検出し、入力電流の波形が入力電圧検出部11で検出した入力電圧波形(電源電圧波形)と同じ形状になるように半導体スイッチ3cをチョッピング動作させ、かつ、出力電圧が所望の電圧になるように、入力電流の大きさを調整している。
特に、特許文献1では、半導体スイッチを高調波が少なくなるための最低限の区間のみチョッピング動作させることにより、回路の損失を低減させることを提案している。図19はその提案のための制御方法をブロック図で示したものである。図19において、電源ゼロクロス検出手段5により、電源電圧の位相を検出し、パルスカウンタ13aにより一定の期間のみ、図18の半導体スイッチ3cのチョッピング動作を許可し、それ以外の期間では、半導体スイッチ3cがオフになるように保持している。この制御方法により、電源高調波をほとんど増加させることなく、かつ低損失となる整流回路装置を実現している。
また、特許文献1の整流回路装置の制御方法においては、電源電圧の波形を必要とする構成であるが、電源電圧の波形を使用することなく、予め決めた波形により同様の動作を実現する制御方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、目標となる電流波形を有することなく、同様の効果が発揮されることを目的とする簡便な方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
なお、図18に示した整流回路装置の場合には、入力電流がいったん整流された後の電流で代用されており、その入力電流の絶対値の情報を得て、この絶対値の大きさを調整する構成である。このように入力電流の絶対値の大きさを調整することは、入力電流の振幅を調整することと等価であることは、広く知られている。
特開2005−253284号公報 特開2007−129849号公報 特開2000−224858号公報 特開2001−045763号公報
前記従来技術に係る整流回路装置の構成では、負荷が決まっている条件では、出力電圧が一定になるように制御され、また、半導体スイッチをチョッピング動作させる期間も固定されている。このため、検出された出力電圧が誤差を含む場合、電流波形が変化してしまう。例えば、実効値200Vの交流を整流して約280Vの直流を得る場合に、直流電圧が1V変化するだけで電流波形が大きく変化する。直流電圧の280Vに対して1Vの精度は、0.3%に相当し、抵抗で電圧を分圧して低い電圧を形成する場合には、非常に高い精度の抵抗が必要になってしまう。このため、従来の整流回路装置においては、出力電圧の検出精度を加味して、変化した電流波形でも高調波が少なくなるように、チョッピングする期間をより長く設定する必要があった。したがって、このような従来の整流回路装置においては、回路の損失が増加するという課題を有している。
また、このような従来の整流回路装置における制御方法は、一般にデジタルコンピュータを用いて実現されるが、高精度な直流電圧の電圧制御を実現しようとすると、直流電圧を高分解能、すなわちビット数の多いアナログ−デジタル変換(以下、「AD変換」という。)器が必要になり、回路負担が大きくなってしまう。この場合においても、実際に制御回路が検出できる検出精度を加味して、変化した電流波形でも高調波が少なくなるように、チョッピングする期間をより長く設定して、回路の損失を少し増加させる必要があるという課題を有している。
さらに、このような従来の整流回路装置では、出力電圧が低いほど回路の損失が少なくなるが、電源電圧の瞬時値よりも低い電圧に出力電圧を設定しようとした場合、半導体スイッチをチョッピング動作させる期間の交流電圧が出力電圧より低くても、半導体スイッチをチョッピング動作させる期間に昇圧動作により出力電圧が上昇してしまう現象が発生する。このため、従来の整流回路装置においては、回路の損失がより少なく、より低い出力電圧に設定することが難しいという課題を有している。
また、このような従来の整流回路装置では、チョッピングする期間が一律に設定されており、チョッピングする期間は、想定された最大の入力電力に対して設定されている。このため、このような従来の整流回路装置は、入力電力が小さく電源高調波電流の規制レベルに対して余裕のある状況においても、規定のチョッピング動作を実行しなければならず、その結果、回路の損失を最小に出来ないという課題を有している。
本発明の目的は、上記の問題点を解決することであり、出力電圧の検出精度によらず、接続されている負荷の状況、或いは外部からの指令に応じて電源高調波電流を低減することができ、かつ回路の損失を低減することができる整流回路装置の制御装置および整流回路装置を提供することにある。
本発明に係る整流回路装置の制御装置は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源からの交流電圧、或いは該交流電圧を整流した脈動電圧を、リアクタを介して短絡又は開放して、前記単相交流電源から直流電圧に整流して、負荷に電力を供給する整流回路装置の制御装置であって、
前記制御装置は、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成部と、
前記単相交流電源から流れる交流電流を検出する交流電流検出部と、
前記直流電圧を検出する直流電圧検出部と、
前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御部と、
前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御部と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、若しくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御部と、を備えている。
本発明に係る整流回路装置は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源からの交流電圧、或いは該交流電圧を整流した脈動電圧を、リアクタを介して短絡又は開放して、前記単相交流電源から直流電圧に整流して、負荷に電力を供給する整流回路装置であって、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成部と、
前記単相交流電源から流れる交流電流を検出する交流電流検出部と、
前記直流電圧を検出する直流電圧検出部と、
前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御部と、
前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御部と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、若しくは、前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御部と、を備えている。
本発明によれば、接続された負荷の状況、或いは外部からの指令に応じて所望の位相幅を変化させることが可能であり、負荷の変動状況によらず所望の位相幅と比較するチョッピング動作位相幅、若しくはチョッピング休止位相幅を的確に計測することにより、常に回路損失が少なく、かつ高調波電流が少ない整流動作を実現することができる整流回路装置の制御装置および整流回路装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る実施の形態1の整流回路装置の構成を示す回路図である。 図2Aは、図1の整流回路装置における制御回路の構成を示すブロック図である。 図2Bは、図1の整流回路装置における制御の変形例を示す図であり、制御回路のチョッピング位相検出器の処理において波形成形器の出力信号を利用する場合を示すブロック図である。 図2Cは、図1の整流回路装置における制御の変形例を示す図であり、制御回路のチョッピング位相検出器の処理において電流検出器の出力を利用する場合を示すブロック図である。 図2Dは、図1の整流回路装置における制御の変形例を示す図であり、制御回路のチョッピング位相検出器の処理においてDC電圧検出器の出力を利用する場合を示すブロック図である。 図2Eは、図1の整流回路装置における制御の変形例を示す図であり、制御回路のチョッピング位相検出器の処理においてPWM変調器の出力を利用する場合を示すブロック図である。 図3Aは、本発明に係る整流回路装置において、所望の位相幅がチョッピング動作位相幅である場合の目標位相幅設定器の特性図である。 図3Bは、本発明に係る整流回路装置において、所望の位相幅がチョッピング休止位相幅である場合の目標位相幅設定器の特性図である。 図4Aは、図1の整流回路装置における制御装置の第1の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)交流電圧(以下、AC電圧という。)と整流後の直流電圧(以下、DC電圧という。)との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後の交流電流(以下、AC電流という。)と、を示す信号波形図である。 図4Bは、図1の整流回路装置における制御装置の第2の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図5Aは、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置における制御装置の第3の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図5Bは、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置における制御装置の第4の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図6Aは、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置における制御装置の第5の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図6Bは、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置における制御装置の第6の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図7Aは、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置における制御装置の第7の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図7Bは、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置における制御装置の第8の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図8Aは、本発明に係る実施の形態5の整流回路装置における制御装置の第9の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図8Bは、本発明に係る実施の形態5の整流回路装置における制御装置の第10の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図9Aは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第11の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図9Bは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第12の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図10Aは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第13の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図10Bは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第14の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図10Cは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第15の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図10Dは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第16の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流と、を示す信号波形図である。 図11は、本発明に係る実施の形態7の整流回路装置の構成を示す回路図である。 図12は、本発明に係る実施の形態8の整流回路装置の構成を示す回路図である。 図13は、本発明に係る実施の形態9の整流回路装置の構成を示す回路図である。 図14Aは、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置における電圧レベル比較器の2値化処理の第1の動作例を説明するための図であって、(a)AC電圧としきい値電圧(Vth)との関係と、(b)電圧レベル比較器からの2値信号と、を示す信号波形図である。 図14Bは、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置における電圧レベル比較器の2値化処理の第2の動作例を説明するための図であって、(a)AC電圧としきい値電圧(Vth)との関係と、(b)電圧レベル比較器からの2値信号と、を示す信号波形図である。 図15は、本発明に係る実施の形態10の整流回路装置における制御回路の詳細構成を示すブロック図である。 図16は、図15の整流回路装置におけるローパスフィルタ演算器(以下、「LPF演算器」という)の詳細構成を示すブロック図である。 図17は、図15の整流回路装置の動作を示す図であって、(a)交流電源からのAC電流(Iac)と、(b)DC電圧(Vdc)と、(c)AD変換器のAD変換値(Vad)(上記DC電圧Vdcを点線で示す。)と、を示す信号波形図である。 従来の整流回路装置の構成を示す回路図である。 図18の従来の整流回路装置における制御部の詳細構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る整流回路装置の制御装置および整流回路装置の各態様について説明する。以下の各態様の説明において、括弧内の符号等は後述する各実施の形態における関連する要素の符号等を表すものであるが、本発明を各実施の形態の構成に限定するものではない。
本発明の第1の態様に係る整流回路装置の制御装置は、
半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源からの交流電圧、或いは該交流電圧を整流した脈動電圧を、リアクタを介して短絡又は開放して、前記単相交流電源から直流電圧に整流して、負荷に電力を供給する整流回路装置の制御装置であって、
前記制御装置は、
前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成部(201,202)と、
前記単相交流電源から流れる交流電流を検出する交流電流検出部(103)と、
前記直流電圧を検出する直流電圧検出部(110)と、
前記検出された交流電流(Iac)の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御部(208,209,210,211)と、
前記検出された直流電圧(Vdc)が実質的に所定の目標直流電圧(Vdc)となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御部(206,207)と、
前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅(θwON)、若しくは前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅(θwOFF)が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御部(203,204,205,212)と、を備えている。
本発明の第2の態様に係る整流回路装置の制御装置は、前記の第1の態様における前記所定の位相幅が、電源半周期に対して0度から180度の範囲で、負荷の状況、若しくは外部からの指令に応じて変更して設定されるように構成されている。
本発明の第3の態様に係る整流回路装置の制御装置は、前記の第2の態様における前記負荷の状況が、前記交流電流の値、前記交流電流に基づいて計算される入力電力、または前記整流回路装置の出力電力で示されるよう構成されている。
本発明の第4の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第1の態様から第3の態様におけるいずれかの態様の前記第3の制御部は、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において検出されるチョッピング休止位相幅若しくはチョッピング動作位相幅の瞬時値、または予め設定されている回数による平均値が、実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御するよう構成されている。
本発明の第5の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第1の態様から第3の態様におけるいずれかの態様の前記第3の制御部は、所定の期間における最も低い前記直流電圧時を含む、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において検出されたチョッピング休止位相幅、若しくはチョッピング動作位相幅が、実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御するよう構成されている。
本発明の第6の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第1の態様から第3の態様におけるいずれかの態様の前記第3の制御部は、所定の期間における最も大きい前記交流電流時を含む、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において検出されたチョッピング休止位相幅、若しくはチョッピング動作位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御するよう構成されている。
本発明の第7の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第1の態様から第6の態様におけるいずれかの態様の前記第3の制御部は、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において、複数の前記チョッピング動作位相幅、若しくは複数の前記チョッピング休止位相幅が存在するときに、当該期間内のいずれかの位相幅、若しくは合計の位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御するよう構成されている。
本発明の第8の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第1の態様から第7の態様におけるいずれかの態様の前記目標電流波形は、前記目標電流波形の瞬時の絶対値が、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において、(a)当該期間の開始点から、所定の中間点までは、時間経過とともに、少なくとも増加し、若しくは少なくとも増加し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調増加し、(b)前記中間点から終了点までは、時間経過とともに、少なくとも減少し、若しくは少なくとも減少し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調減少した後、ゼロとなる期間を有するように設定している。
本発明の第9の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第1の態様から第7の態様におけるいずれかの態様の前記目標電流波形は、前記目標電流波形の瞬時の絶対値が、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において、(a)当該期間の開始点から、所定の第1の中間点までは、時間経過とともに、ゼロとなる期間を有し、(b)前記第1の中間点から所定の第2の中間点までは、少なくとも増加し、若しくは少なくとも増加し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調増加し、(c)前記第2の中間点から終了点までは、時間経過とともに、少なくとも減少し、若しくは少なくとも減少し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調減少した後、ゼロとなる期間を有するように設定している。
本発明の第10の態様に係る整流回路装置の制御装置は、前記の第1の態様から第9の態様におけるいずれかの態様において、前記交流電圧を所定のしきい値電圧と比較することにより2値信号を発生する位相検出部(109)をさらに備え、
前記波形形成部は、前記2値信号に基づいて前記交流電圧の周期および位相を検出し、当該検出された交流電圧の周期および位相に基づいて、前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成し、
前記第3の制御部は、前記2値信号に基づいて、前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、若しくは前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅を検出するよう構成されている。
本発明の第11の態様に係る整流回路装置の制御装置は、前記の第1の態様から第10の態様におけるいずれかの態様において、前記制御装置はさらに、前記直流電圧検出部と前記第2の制御部との間に設けられ、前記検出された直流電圧をデジタル電圧にAD変換するAD変換部(230)と、前記AD変換部と前記第2の制御部との間に設けられ、前記デジタル電圧に対して低域フィルタ演算を行った後、当該演算結果の電圧を前記第2の制御部に前記検出された直流電圧として出力する演算部(231)と、を備えている。
本発明の第12の態様に係る整流回路装置の制御装置は、前記の第11の態様における前記AD変換部のサンプリング周波数が、前記単相交流電源の周波数よりも十分に高くなるように設定されている。
本発明の第13の態様に係る整流回路装置の制御装置において、前記の第11の態様又は第12の態様における前記低域通過フィルタ演算は、直前の演算結果に「(2n−1)/(2n)」なる係数(nは整数である)を乗算した後、入力されたデジタル電圧と加算し、当該加算結果の値を次の演算結果として用いて実行される。
本発明の第14の態様に係る整流回路装置は、前記の第1の態様乃至第13の態様におけるいずれか一つの態様の整流回路装置の制御装置を備えている。
上記各態様の構成によれば、直流電圧の検出精度に誤差があっても、直流電圧が相対的に適正な値に調整されて、入力電圧波形と同様の電流波形になり、かつ負荷の状況、或いは外部からの指令に応じて所望の位相幅を変更することや、負荷の変動状況によらず所望の位相幅と比較するチョッピング動作位相幅、若しくはチョッピング休止位相幅を的確に計測することで常に回路損失が少なく、かつ高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。
また、交流電源の周波数よりも十分に高いサンプリング周波数で、直流電圧をAD変換部により、デジタル信号に変換して検出し、得られたデジタル信号を前記周期毎に低域フィルタ演算(LPF演算)を実行して、デジタル信号に分解能以下の微小情報を補間するように追加し、微小情報を補間したデジタル信号を直流電圧情報として、チョッピングが実際になされている位相幅が所望の値になるように、微小情報を補間したデジタル信号を調整している。直流電圧の平滑電圧に含まれている電源周波数成分に揺らぎがあり、デジタル情報の分解能が粗い場合でも、揺らぎによりデジタル信号が分散されるため、平均的には高い分解能と等価なデジタル信号を得ることができる。これによって、粗い分解能のAD変換手段を用いても、直流電圧の平均値を高精度に調節することができ、常に損失が少なく、かつ、高調波電流が少ない整流動作が実現される。
以下、本発明の整流回路装置および制御回路に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の整流回路装置および制御回路は、以下の実施の形態に記載した整流回路装置および制御回路の構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想に基づいて構成されるものを含む。また、以下の各実施の形態において、同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る実施の形態1の整流回路装置の構成を示す回路図である。図1において、単相の交流電源1の両出力端子を、リアクタ102を介して半導体スイッチ104により短絡することにより、1つのループが構成される。交流電流検出部である電流検出器103は、そのループの電流を検出し、検出された電流値Iacを示す信号を制御回路100に出力する。半導体スイッチ104をオン状態にすると、リアクタ102の電流は増加する。一方、半導体スイッチ104をオフ状態にすると、リアクタ102に流れていた電流はダイオードブリッジ回路105にて整流されて、その整流された電流は平滑コンデンサ106および負荷4に流れ、負荷4を駆動する。負荷4に印加される平滑コンデンサ106の両端のDC電圧Vdcは、DC電圧検出器110により検出され、DC電圧検出器110は検出されたDC電圧Vdcを示す信号を制御回路100に出力する。
また、交流電源1から入力された交流電圧の位相検出部である電圧レベル比較器109は、交流電源1のAC電圧レベルを所定のしきい値電圧と比較することにより、当該しきい値電圧以上であるか否かを示す2値信号Scomを発生して制御回路100に出力する。制御回路100は、2値信号Scomの周期および位相に基づいて、交流電源1から出力されるAC電圧の位相を検知する。制御回路100は、検知されたAC電圧の位相に基づいて、AC電圧と実質的に同一の周波数であって、AC電圧と相似形状を有する目標電流波形を生成し、電流検出器103により検出された電流値Iacが前記生成した目標電流波形の相似形状に漸近するように半導体スイッチ104をチョッピング動作させるように制御する。
さらに、制御回路100は、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが、制御回路100内で設定された所望の電圧になるように、その偏差に応じて、生成する目標電流波形の相似比率を調整する。ここで、制御回路100は、実際のDC電圧Vdcが所望のDC電圧より低ければ、目標電流波形の相似比率を増大させて、大きな電流になるように制御し、実際のDC電圧Vdcが所望のDC電圧よりも高ければ、小さな電流になるように制御する。また、制御回路100は、半導体スイッチ104のチョッピング状態に基づいて、半導体スイッチ104をパルス幅変調(以下、「PWM」という。)駆動している位相幅を検出し、その位相幅と所望の値との偏差を検出し、当該偏差に応じて前記所望のDC電圧値を調整する。
図2Aは図1の制御回路100の詳細構成を示すブロック図である。図2Aの制御回路100において、当該制御システムとしての最終制御目標は、チョッピング駆動がなされているチョッピング動作位相幅θwONを目標位相幅設定器203からの所望の位相幅θwON *に制御することである。まず、AC電圧位相検出器201は、交流電源1の電圧レベルを所定のしきい値電圧Vthと比較することにより2値化した2値信号Scomに基づいて、AC位相を検出し、検出したAC位相を示す信号を目標電流波形形成器202およびチョッピング位相幅検出器212に出力する。なお、AC電圧位相検出器201の具体的な動作の詳細は後述する。次いで、目標電流波形形成器202は、前記AC位相を示す信号に基づいて、詳細を後述する所定の目標電流波形を発生して、乗算器208に出力する。
なお、本発明に係る実施の形態1においては、制御回路100におけるAC電圧位相検出器201と目標電流波形形成器202により、交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成部が構成されている。
チョッピング位相幅検出器212は、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの原信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング状態である位相幅(以下、「チョッピング動作位相幅」又は、単に「チョッピング位相幅」という。)θwONを検出して、チョッピング位相幅θwONを示す信号を減算器204に出力する。一方、目標位相幅設定器203は、電流検出部である電流検出器103により検出された実際の電流値Iacから予め設定された関係に従い所望のチョッピング位相幅θwON *を示す信号を減算器204に出力する。
ここで、図3Aは、目標位相幅設定器203から出力される所望のチョッピング位相幅θwON *と、目標位相幅設定器203に入力される電流検出器103により検出された実際の電流値Iacとの関係の一例を示したものである。
図3Aに示すように、実際の電流値Iacの増加に従い所望のチョッピング位相幅θwON *が増加する特性としている。このような特性とすることにより、低入力では高調波電流自体の大きさが小さいため損失低減を重視する一方で、高入力では高調波電流の低減を重視した特性を持たせることができる。その結果、損失低減と高調波電流の抑制を狙った特性を持たせることができる。
なお、図3Aに示す特性では、前後を平坦にし、その間を滑らかな直線で繋いだものとしているが、チョッピング位相幅θwON *と電流値Iacとの関係を示す特性としては、図3Aに示した特性に限定されるものではない。
また、図3Aの特性図において、横軸を実際の電流値Iacとして説明しているが、電流値Iacに基づいて計算される入力電力、若しくは負荷4に流れる電流を検出する電流検出器112の出力と直流電圧検出部であるDC電圧検出器110の出力から得られる整流回路装置の出力電力を用いても同様の結果が得られる。
減算器204は、いわゆる位相比較器であり、実際のチョッピング位相幅θwONから所望のチョッピング位相幅θwON *を減算することにより、その位相幅の偏差を演算して当該偏差を示す信号を位相幅補償演算器205に出力する。位相幅補償演算器205は、PWM駆動状態の位相幅を安定に保つための所定の補償演算を行うことにより、当該整流回路装置により出力すべきDC電圧の指令電圧Vdc*を発生して、当該指令電圧Vdc*を示す信号を減算器206に出力する。一方、直流電圧検出部であるDC電圧検出器110により検出された実際の出力DC電圧Vdcを示す信号は減算器206に入力される。
減算器206は、DC電圧の指令電圧Vdc*から実際の出力DC電圧Vdcを減算することにより、電圧偏差を演算し、電圧偏差を示す信号を発生してVdc補償演算器207に出力する。Vdc補償演算器207は、実際のDC電圧Vdcが指令電圧Vdc*と実質的に一致し、かつ、安定になるための補償演算を実行することにより、補償演算後の電圧偏差を示す信号を乗算器208に出力する。乗算器208は、目標電流波形形成器202からの目標電流波形に対して補償演算後の電圧偏差を乗算し、乗算結果である瞬時の電流指令値Iac*を形成して、減算器209に出力する。乗算器208の動作では、実際の電圧Vdcが指令電圧Vdc*よりも低いとき、目標電流波形の振幅を増大させる一方、実際の電圧Vdcが指令電圧Vdc*よりも高いとき、目標電流波形の振幅を減少させる。
減算器209は、瞬時の電流指令値Iac*から、電流検出器103により検出された実際の電流値Iacを減算することにより、減算結果である電流偏差を示す信号をIac補償演算器210に出力する。Iac補償演算器210は、交流電源1から入力される電流が電流指令値Iac*に安定、かつ、速やかに実質的に一致するように所定の補償演算を行って、補償演算後の電流偏差を示す信号をPWM変調器211およびチョッピング位相幅検出器212に出力する。PWM変調器211は、入力される信号が示す補償演算後の電流偏差に対してPWM変調することにより、半導体スイッチ104をオンオフするためのチョッピング駆動信号Schを形成して、半導体スイッチ104に出力する。一方、チョッピング位相幅検出器212は、前述のように、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの原信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング位相幅θwONを検出して、そのチョッピング位相幅θwONを示す信号を減算器204に出力する。これにより、チョッピング位相幅の制御ループが構成される。
以上のように構成された、半導体スイッチ104をチョッピング駆動制御する制御回路100においては、図2Aの減算器204よりも右側のループ(204から205,206,207,208,209,210,212を介して204に戻るループをいう。)において、チョッピング位相幅検出器212により検出されたチョッピング位相幅が目標位相幅設定器203により設定された目標位相幅に実質的に一致するようにDC電圧Vdcが制御される。また、図2Aの減算器206よりも右側のループ(206から207,208,209,210,211,104,110を介して206に戻るループをいう。)において、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcが位相幅補償演算器205により示される所望のDC電圧Vdc*と実質的に一致するように目標電流の振幅が制御されてチョッピング駆動制御される。さらに、図2Aの減算器209よりも右側のループ(209から210,211,104,103を介して209に戻るループをいう。)において、電流検出器103により検出された電流Iacが目標電流波形形成器202により形成された目標電流波形に基づいて発生された目標電流Iac*に実質的に一致するようにチョッピング駆動制御される。
図4Aは、実施の形態1における制御装置の第1の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図4Bは、実施の形態1における制御装置の第2の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
図4Aの第1の動作例は、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104に対するチョッピング位相幅(例えば、最小の位相幅)θwONが所望の位相幅θwON *よりも小さくなっている場合である。このときには、AC電圧がDC電圧より高い位相期間が増加するので、交流電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由してDC側へと流れ込む電流が増加する。このため、AC電流の波形が先鋭になり、AC電流の高調波成分が増加する。
一方、図4Bの第2の動作例は、出力されるDC電圧が比較的高く、半導体スイッチ104に対するチョッピング位相幅(例えば、最大の位相幅)θwONが所望の位相幅θwON *よりも大きくなっている場合である。このときには、AC電圧がDC電圧より高い位相期間が第1の動作例に比較して減少するので、交流電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由してDC側へと流れ込む電流も減少し、AC電流の高調波成分が減少する。しかし、図4Bの第2の動作例は、図4Aの第1の動作例での波形に比べて、半導体スイッチ104に対するチョッピングが行われている期間が増加しているため、回路の損失が増加してしまう。
ここで、交流電源1からのAC電圧にひずみが含まれていると、AC電圧の半周期の間にチョッピングがなされている区間が複数回数出現することがある。その場合には、チョッピング位相幅検出器212が、AC電圧の位相の0度又は180度に近いチョッピング位相幅を制御用チョッピング位相幅として選択して、当該チョッピング制御を行ってもよい。また、チョッピング位相幅検出器212は、AC電圧の位相の0度又は180度の代わりに、AC電流又はAC電圧の極性を判定している基準位相に近いほうの位相幅を制御用チョッピング位相幅として選択して、当該チョッピング制御を行ってもよい。さらに、チョッピング位相幅検出器212は、前記複数個得られたチョッピング位相幅を加算して、加算結果の位相幅を制御用チョッピング位相幅として当該チョッピング制御を行ってもよい。
本発明に係る実施の形態1の構成において、整流回路装置における制御装置としては、制御回路100とともに、交流電流検出部である電流検出器103と、直流電流検出部である電流検出器112と、直流電圧検出部であるDC電圧検出器110と、電圧レベル比較器109と、を含むものである。
また、実施の形態1における制御回路100は、波形成形部と、第1の制御部、第2の制御部、および第3の制御部に機能的に分けられる。
第1の制御部は、検出された交流電流Iacの波形が実質的に目標電流波形となるように半導体スイッチ104のチョッピング動作を制御するものである。第1の制御部は、図2Aに示す実施の形態1の構成においては、乗算器208、減算器209、Iac補償演算器210、およびPWM変調器211により構成される。
第2の制御部は、検出された直流電圧Vdcが実質的に所定の目標直流電圧Vdcとなるように目標電流波形の振幅を制御するものである。第2の制御部は、実施の形態1の構成においては、減算器206、Vdc補償演算器207により構成される。
第3の制御部は、半導体スイッチ104がチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、若しくは半導体スイッチ104がチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように所定の目標直流電圧Vdcを制御するものである。第3の制御部は、実施の形態1の構成においては、目標位相幅設定器203、減算器204、位相幅補償演算器205、およびチョッピング位相幅検出器212により構成される。
なお、実施の形態1において、目標位相幅設定器203は電流検出器103により検出された実際の電流値Iacから予め設定された関係に従い所望のチョッピング位相幅θwON *を求める構成であるが、他の構成により対応することも可能である。例えば、目標位相幅設定器203が、交流電圧の極性が固定されている期間内の電流検出器103で得た最大電流(瞬時値)を順次記憶し、予め設定されている回数の中から最も大きな電流を抽出し、位相幅設定用電流Iacpとし、実際の電流Iacの代わりに用いてもよい。または、目標位相幅設定器203においては、予め設定されている回数において記憶した最大電流(瞬時値)を用いた平均値を位相幅設定用電流Iacpとし、実際の電流Iacの代わりに用いてもよい。
或いは、目標位相幅設定器203が、実際の電流Iacではなく、実際の電流Iacに基づいて計算される入力電力、若しくはDC電圧検出器110と電流検出器112とより計算される整流回路装置の出力電力を用いてもよい。
また、負荷4がモータを含むインバータである場合は、モータへの回転数指令により所望のチョッピング位相幅θwON *が切り替わるように、外部より指示信号(図示しない)を与える方法でもよい。或いは、特定の条件において高力率や高いDC電圧を望むなどの整流回路装置を含むシステム全体の要求から所望のチョッピング位相幅θwON *が切り替わるように、外部より指示信号(図示しない)を与える方法でもよい。この方法の場合には、所望のチョッピング位相幅θwON *を180度として全域スイッチングとしてもよい。さらに、これらの方法を複合した方法でもよい。
実施の形態1におけるチョッピング位相幅検出器212においては、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの原信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング動作位相幅θwONを検出する構成で説明したが、本発明としては、例えば、以下に説明する図2B、図2C図2D、又は図2Eに示すような構成でも同様の作用効果を奏するものである。
図2Bに示した構成においては、チョッピング駆動信号Schが入力される波形成形器111を設けて、波形成形器111がチョッピング駆動信号Schをスイッチングが連続する部分とスイッチングが停止する部分の二値信号に成形して、その二値信号をチョッピング位相幅検出器212に出力する構成である。チョッピング位相幅検出器212においては、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、二値信号のスイッチングが連続する部分に相当する部分からチョッピング位相幅を抽出し、抽出したチョッピング位相幅をチョッピング動作位相幅θwONとしている。
上記のように図2Bに示した構成においても、前述の図2Aに示した構成と同様の作用効果を有する。
また、図2Cに示した構成においては、チョッピング位相幅検出器212は極性が固定されている周期の間におけるチョッピング位相幅と測定期間中に電流検出器103から出力される実際の電流値Iacの最大値とを関連づけて記憶し、連続した複数の測定結果から、実際の電流値Iacが最大であるチョッピング位相幅を抽出し、抽出したチョッピング位相幅をチョッピング動作位相幅θwONとしてもよい。
実際の電流値Iacの最大値を関連づけて記憶し用いるのは、電源高調波レベルが入力電流に比例するため、電源高調波レベルが最も大きくなる電流波形に着目してチョッピング位相幅を制御することにより、電源高調波を目標レベル以下に制御するためである。
また、チョッピング位相幅検出器212において、連続した複数の測定結果から抽出するのは、負荷4が脈動を持つ特性の場合に、1回1回のチョッピング位相幅の測定値が異なるためである。
さらに、図2Dに示した構成においては、チョッピング位相幅検出器212は、極性が固定されている周期の間におけるチョッピング位相幅と測定期間中にDC電圧検出器110から出力されるDC電圧Vdcの最小値とを関連づけて記憶し、連続した複数の測定結果から、DC電圧Vdcが最小であるチョッピング位相幅を抽出し、抽出したチョッピング位相幅をチョッピング動作位相幅θwONとしている。
電源高調波のレベルは入力電流に比例する。この関係をDC電圧Vdcで置き換えると、負荷が最も大きくなる箇所ではそれだけDC電圧Vdcの電圧低下が大きくなることとなる。したがって、図2Dに示した構成においては、DC電圧Vdcの最小値と関連づけて記憶して、電源高調波レベルが最も大きくなる電流波形に着目し、チョッピング位相幅制御することにより、電源高調波を目標レベル以下に制御することができる。
なお、連続した複数の測定結果から抽出するのは、負荷4が脈動を持つ特性の場合に、1回1回のチョッピング位相幅の測定値が異なるためである。
以上のように構成した場合、負荷4が脈動を持つ特性においても、図2Aに示した構成と同様の作用効果を有する。
或いは、図2Eに示した構成においては、チョッピング位相幅検出器212は、極性が固定されている周期の間におけるPWM変調器211の出力であるパルス数を計測し、計測したパルス数にチョッピング周期を乗算することにより、チョッピング位相幅を計算し、その計算結果をチョッピング動作位相幅θwONとしてもよい。図2Eに示した構成においては、実際に半導体スイッチを駆動しているパルス数からチョッピング位相幅を制御することにより、電源高調波を目標レベル以下に制御することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
前述の実施の形態1の整流回路装置では、チョッピングしている位相幅θwONを検出し、その位相幅θwONを用いてDC電圧指令Vdc*を調整しているが、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置では、チョッピングが休止状態になっている位相幅(以下、「チョッピング休止位相幅」という。)θwOFFを検出し、そのチョッピング休止位相幅θwOFFを用いてDC電圧指令Vdc*を調整することにより、同様の作用効果を得るものである。
したがって、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置および制御装置の構成としては、前述の実施の形態1において説明した図1および図2Aの構成と実質的に同じ構成を有するものであり、実施の形態2においては実施の形態1における符号と同じ符号を用いて説明する。
ただし、目標位相幅設定器203から出力される所望のチョッピング位相幅θwOFF *と、目標位相幅設定器203に入力される電流検出器103により検出された実際の電流値Iacとの関係は実施の形態1とは異なる。目標位相幅設定器203から出力される所望のチョッピング位相幅θwOFF *と、目標位相幅設定器203に入力される電流検出器103により検出された実際の電流値Iacとの関係の一例を図3Bに示す。図3Bは、目標位相幅設定器203から出力される所望のチョッピング位相幅θwOFF *と、目標位相幅設定器203に入力される電流検出器103により検出された実際の電流値Iacとの関係の一例を示したものである。
図3Bに示す特性は、電流検出器103により検出された実際の電流値Iacの増加に従い、所望のチョッピング位相幅θwOFF *が減少する特性である。このような特性とすることにより、低入力では高調波電流自体の大きさが小さいため損失低減を重視する一方で、高入力では高調波電流の低減を重視した特性を持たせることができる。その結果、損失低減と高調波電流の抑制を狙った特性を持たせることができる。
なお、図3Bに示す特性では、前後を平坦にし、その間を滑らかな直線で繋いだものとしているが、チョッピング位相幅θwOFF *と電流値Iacとの関係を示す特性はこの形に限定されるものではない。
また、図3Bの特性図において、横軸を実際の電流値Iacとして説明しているが、電流値Iacに基づいて計算される入力電力、若しくは負荷4に流れる電流を検出する電流検出器112の出力とDC電圧検出器110の出力から得られる整流回路装置の出力電力を用いても同様の結果が得られる。
図5Aは、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置における制御装置の第3の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図5Bは、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置における制御装置の第4の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
図5Aの第3の動作例では、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104がチョッピング動作されないチョッピング休止位相幅(例えば、最大の位相幅)θwOFFが大きくなっている場合である。一方、図5Bの第4の動作例では、出力されるDC電圧が第3の動作例に比較して高く、半導体スイッチ104がチョッピングされないチョッピング休止位相幅(例えば、最小の位相幅)θwOFFが第3の動作例に比較して小さくなっている場合である。チョッピング休止位相幅θwOFFはチョッピング動作位相幅θwONと相補的であるため、同様の作用効果を得ることができる。
また、交流電源1からのAC電圧にひずみが含まれていると、AC電圧の半周期の間にチョッピングがなされている区間が複数回数出現することがある。このような場合には、チョッピング位相幅検出器212は、AC電圧の位相の90度に近いオフ期間のチョッピング休止位相幅θwOFFを制御用チョッピング位相幅として選択して当該チョッピング制御を行ってもよい。さらに、チョッピング位相幅検出器212は、上記複数個得られたチョッピング休止位相幅を加算し、加算結果の位相幅を制御用チョッピング位相幅として当該チョッピング制御を行ってもよい。
なお、図5Aおよび図5Bの特性図では、AC電圧の半周期分のみの波形を示しているが、図4Aおよび図4Bや従来技術などからも明らかなように、残りの半周期も絶対値(瞬時絶対値)としては同様の波形になるので省略する。
なお、実施の形態2においては、目標位相幅設定器203が電流検出器103により検出された実際の電流値Iacから、予め設定された関係に従い、所望のチョッピング休止位相幅θwOFF *を求める構成であるが、他の構成により対応することも可能である。例えば、目標位相幅設定器203が、交流電圧の極性が固定されている期間内の電流検出器103で得た最大電流を順次記憶し、予め設定されている回数の中から最も大きな電流を抽出し、位相幅設定用電流Iacpとし、実際の電流Iacの代わりに用いてもよい。または、目標位相幅設定器203が、記憶した最大電流を用いた平均値を位相幅設定用電流Iacpとして、実際の電流Iacの代わりに用いてもよい。
或いは、目標位相幅設定器203が、実際の電流Iacではなく、実際の電流Iacに基づいて計算される入力電力、若しくはDC電圧検出器110と電流検出器112とより計算される整流回路装置の出力電力を用いてもよい。
また、負荷4がモータを含むインバータである場合には、モータへの回転数指令により所望のチョッピング休止位相幅θwOFF *が切り替わるように外部より指示信号(図示しない)を与える方法でもよい。或いは、特定の条件において高力率や高いDC電圧を望むなどの整流回路装置を含むシステム全体の要求から所望のチョッピング休止位相幅θwOFF *が切り替わるように、外部より指示信号(図示しない)を与える方法でもよい。この場合は、所望のチョッピング休止位相幅θwOFF *を0度として全域スイッチングとしてもよい。さらの、これらの方法を複合した方法でもよい。
実施の形態2におけるチョッピング位相幅検出器212においては、Iac補償演算器210からPWM変調器211に出力される半導体スイッチ104に対するチョッピング駆動信号Schの原信号に基づいて、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、チョッピング休止位相幅θwOFFを検出する構成で説明したが、本発明としては、例えば、前述の実施の形態1において説明した図2B、図2C、図2D、又は図2Eに示すような構成でも同様の作用効果を奏するものである。
図2Bに示した構成を適用した場合においては、チョッピング駆動信号Schが入力される波形成形器111を設けて、波形成形器111がチョッピング駆動信号Schをスイッチングが連続する部分とスイッチングが停止する部分の二値信号に成形して、その二値信号をチョッピング位相幅検出器212に出力する構成である。チョッピング位相幅検出器212においては、AC電圧位相検出器201からの信号が示すAC電圧の位相を基準として、二値信号のスイッチングが休止する部分に相当する部分からチョッピング休止位相幅を抽出し、抽出したチョッピング休止位相幅をチョッピング休止位相幅θwOFFとしてもよい。
以上のように、実施の形態2の整流回路装置が図2Bに示した構成を有する場合でも、前述の図2Aに示した構成と同様の作用効果を有する。
また、前述の図2Cに示した構成を適用した場合においては、チョッピング位相幅検出器212は極性が固定されている周期の間におけるチョッピング休止位相幅と測定期間中に電流検出器103から出力される実際の電流値Iacの最大値(瞬時値)とを関連づけて記憶し、連続した複数の測定結果から、実際の電流値Iacが最大であるチョッピング休止位相幅を抽出し、抽出したチョッピング休止位相幅をチョッピング休止位相幅θwOFFとしてもよい。
実際の電流値Iacの最大値(瞬時値)を関連づけて記憶し用いるのは、電源高調波レベルが入力電流に比例するため、電源高調波レベルが最も大きくなる電流波形に着目してチョッピング位相幅を制御することにより、電源高調波を目標レベル以下に制御するためである。
また、チョッピング位相幅検出器212において、連続した複数の測定結果から抽出するのは、負荷4が脈動を持つ特性の場合に、1回1回のチョッピング位相幅の測定値が異なるためである。
さらに、図2Dに示した構成を適用した場合においては、チョッピング位相幅検出器212は、極性が固定されている周期の間におけるチョッピング休止位相幅と測定期間中にDC電圧検出器110から出力されるDC電圧Vdcの最小値とを関連づけて記憶し、連続した複数の測定結果から、DC電圧Vdcが最小であるチョッピング休止位相幅を抽出し、抽出したチョッピング休止位相幅をチョッピング休止位相幅θwOFFとしている。
電源高調波のレベルは入力電流に比例する。この関係をDC電圧Vdcで置き換えると、最も負荷が大きくなる箇所ではそれだけDC電圧Vdcの電圧低下が大きくなることとなる。したがって、図2Dに示した構成において、DC電圧Vdcの最小値と関連づけて記憶して、電源高調波レベルが最も大きくなる電流波形に着目し、チョッピング位相幅制御することにより、電源高調波を目標レベル以下に制御することができる。
なお、連続した複数の測定結果から抽出するのは、負荷4が脈動を持つ特性の場合に、1回1回のチョッピング位相幅の測定値が異なるためである。
上記のように実施の形態2の整流回路装置が図2B〜2Dに示した構成を有する場合には、負荷4が脈動を持つ特性であっても、図2Aに示した構成と同様に優れた作用効果を有する。
(実施の形態3)
以下、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
本発明に係る実施の形態3の整流回路装置は、前述の実施の形態1の整流回路装置おける制御方法を簡素化したものである。実施の形態3の整流回路装置におけるチョッピング位相幅検出器212は、0度又は180度からチョッピングが休止状態になるまでのAC電圧の極性(符号)が変化せず固定されている区間(正の区間又は負の区間)での前半の位相幅θ1wON(チョッピング位相幅)を検出して、その位相幅θ1wONを用いて当該チョッピング制御を行う。
したがって、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置および制御装置の構成としては、前述の実施の形態1において説明した図1および図2Aの構成と実質的に同じ構成を有するものであり、実施の形態3においては実施の形態1における符号と同じ符号を用いて説明する。
図6Aは、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置における制御装置の第5の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図6Bは、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置における制御装置の第6の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
図6Aの第5の動作例では、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104がチョッピングされる位相幅θ1wONが比較的小さくなっている場合である。一方、図6Bの第6の動作例では、出力されるDC電圧が第5の動作例に比較して高く、半導体スイッチ104がチョッピングされる位相幅θ1wONが第5の動作例に比較して大きくなっている場合である。
実施の形態3の整流回路装置では、図6Aおよび図6Bに示した動作例におけるAC電圧の半周期の区間において、前半のチョッピングがなされている位相幅θ1wONは、前述の図4Aおよび図4Bに示した傾向と同様の傾向があるため、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態4)
以下、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
本発明に係る実施の形態4の整流回路装置は、前述の実施の形態3の整流回路装置と同様に、実施の形態1の整流回路装置おける制御方法を簡素化したものである。実施の形態4の整流回路装置におけるチョッピング位相幅検出器212は、0度又は180度からチョッピングが休止状態になるまでのAC電圧の極性(符号)が変化せず固定されている区間(正の区間又は負の区間)での後半の位相幅θ2wONを検出して当該チョッピング制御を行う。
したがって、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置および制御装置の構成としては、前述の実施の形態1において説明した図1および図2Aの構成と実質的に同じ構成を有するものであり、実施の形態4においては実施の形態1における符号と同じ符号を用いて説明する。
図7Aは、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置における制御装置の第7の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図7Bは、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置における制御装置の第8の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
図7Aの第7の動作例では、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104がチョッピングされる位相幅θ2wON(チョッピング位相幅)が比較的小さくなっている場合である。一方、図7Bの第8の動作例では、出力されるDC電圧が第7の動作例に比較して高く、半導体スイッチ104がチョッピングされる位相幅θ2wONが第7の動作例に比較して大きくなっている場合である。
実施の形態4の整流回路装置では、図7Aおよび図7Bに示した動作例における交流電源1の半周期の区間において、後半のチョッピングがなされている位相幅θ2wONは、前述の図4Aおよび図4Bに示した傾向と同様の傾向があるため、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態5)
以下、本発明に係る実施の形態5の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
本発明に係る実施の形態5の整流回路装置は、前述の実施の形態3の整流回路装置におけるチョッピング位相幅θw1ONと、実施の形態4の整流回路装置におけるチョッピング位相幅θw2ONとの合計の位相幅(θw1ON+θw2ON)をチョッピング位相幅検出器212により検出して、当該合計の位相幅(θw1ON+θw2ON)が所望の位相幅になるようにDC電圧を制御する構成である。
図8Aは、本発明に係る実施の形態5の整流回路装置における制御装置の第9の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図8Bは、本発明に係る実施の形態5の整流回路装置における制御装置の第10の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
図8Aの第9の動作例では、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104がチョッピングされる前半のチョッピング位相幅θ1wON、および後半のチョッピング位相幅θ2wONが比較的小さくなっている場合である。一方、図8Bの第10の動作例では、出力されるDC電圧が第9の動作例に比較して高く、半導体スイッチ104がチョッピングされる前半のチョッピング位相幅θ1wON、および後半のチョッピング位相幅θ2wONが第9の動作例に比較して大きくなっている場合である。
実施の形態5の整流回路装置では、図8Aおよび図8Bに示した動作例における交流電源1の半周期の区間において、前半のチョッピング位相幅θ1wON、および後半のチョッピング位相幅θ2wONは、前述の図4Aおよび図4Bに示した傾向と同様の傾向があるため、実施の形態1から実施の形態4と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態6)
以下、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
図9Aは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第11の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図9Bは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第12の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
実施の形態6の整流回路装置における制御装置は、目標電流波形が正弦波以外の波形であって、例えば三角波とすることにより、さらに回路損失を低減することができることを特徴としている。特に、負荷が軽いときには、波形歪みが増加しても、高調波電流そのものは少ないため、さらに回路損失を低減することが可能である。
図9Aの第11の動作例は、出力されるDC電圧が比較的低く、半導体スイッチ104がチョッピングされる位相幅θwONが所望の位相幅θwON *よりも小さくなっている場合である。このときにも、AC電圧がDC電圧より高い位相期間が増加するため、交流電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由してDC側へと流れ込む電流が増加する。このため、AC電流の波形が先鋭になり、AC電流の高調波成分が増加する。
一方、図9Bの第12の動作例は、出力されるDC電圧が第11の動作例に比較して高く、半導体スイッチ104がチョッピングされる位相幅θwONが所望の位相幅θwON *よりも大きくなっている場合である。このときには、AC電圧がDC電圧より高い位相期間が減少するため、交流電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由してDC側へと流れ込むAC電流が減少し、AC電流の高調波成分が減少する。しかし、図9Bの第12の動作例では、図4Aおよび図4Bと同様に、図9Aの第11の動作例の波形に比べて、半導体スイッチ104のチョッピングが行われている期間(位相幅)が増加しているため、回路の損失が増加してしまう。
実施の形態6においては、好ましくは、図9Aおよび図9Bに示すように、目標電流波形の瞬時の絶対値は、時間経過とともに、AC電圧の0度(開始点)から180度(終了点)までの期間の前半の期間において、一定の傾きで単調増加した後、所定の中間点(90度よりも小さい角度)から一定の傾きで単調減少し、その後終了点までゼロになる区間を有する三角波形を用いる。
なお、図9Aおよび図9Bにおいて、AC電圧の半周期で1つのチョッピング位相幅θwONが図示されているため、AC電圧の1周期で2つのチョッピング休止位相幅が図示されていることになる。したがって、前述のように、2つのチョッピング休止位相幅のいずれかの位相幅、若しくは合計の位相幅に基づいてチョッピング制御してもよい。或いは、前述の実施の形態2で説明したように、AC電圧の半周期からチョッピング位相幅θwONを減算してチョッピング休止位相幅θwOFFを求める。或いは、直接にチョッピング休止位相幅θwOFFを求めて、この求めたチョッピング休止位相幅θwOFFに基づいて制御を行ってもよい。
(実施の形態6の変形例)
以下、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置および制御装置の変形例について図10A〜図10Dを参照して説明する。本発明に係る実施の形態6の変形例においては、図9Aおよび図9Bに示した目標電流波形とは異なる別の形状を有するものである。
図10Aは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第13の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図10Bは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第14の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。さらに、図10Cは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第15の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。また、図10Dは、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置における制御装置の第16の動作例に係る制御動作を説明するための図であって、(a)AC電圧と整流後のDC電圧との関係と、(b)制御すべき目標電流波形と、(c)実際に制御した後のAC電流とを示す信号波形図である。
図10Aの第13の動作例における目標電流波形は、図9Aの第11の動作例における目標電流波形と比較して、時間経過とともに単調減少する区間の代わりに、後半の90度を超える所定の位相(例えば、110度)の中間点Tmで瞬時にゼロにする区間(ゼロで一定の区間)を有するように構成した三角波形である。
また、図10Bの第14の動作例における目標電流波形は、図10Aの第13の動作例における目標電流波形と比較して、時間経過とともに単調増加する区間を正弦波状に増加させており、後半の90度を超える所定の位相(例えば、110度)の中間点Tmで瞬時にゼロになる区間(ゼロで一定の区間)を有する波形である。
さらに、図10Cの第15の動作例における目標電流波形は、図10Bの第14の動作例における目標電流波形において制約条件を設けて、前半部の正弦波波形において90度より手前の中間点Tmの位相(例えば、70度)で瞬時にゼロにした波形である。
また、図10Dの第16の動作例における目標電流波形は、図10Cの第15の動作例における目標電流波形において、時間経過とともに、0度から第1の中間点Tm1までの所定期間ゼロ(ゼロで一定の区間)とし、その後、第2の中間点Tm2まで単調増加させるように構成した波形である。
図10Cおよび図10Dの動作例では、90度よりも手前で目標電流をゼロにしているが、ゼロにする位相よりも手前で半導体スイッチ104のチョッピング動作から、チョッピングが休止になる期間になるような負荷で使用すればよい。しかも、本動作例は、DC電圧がAC電圧の最高瞬時電圧よりも低いため、90度近傍では、交流電源1からリアクタ102とダイオードブリッジ回路105を経由して電流が流れ込む。このため、目標電流がゼロになってもAC電流がしばらくは流れ続け、高調波成分の少ない電流が高効率で実現できる。
以上の各実施の形態において、目標電流波形の単調増加又は単調減少において、一定である期間を含んでもよく、すなわち、実質的に単調増加又は実質的に単調減少させてもよい。ここで、「実質的に単調増加」とは、目標電流波形の位相θ1<θ2であるときに、f(θ1)≦f(θ2)の関係にある広義の単調増加をいい、言い換えれば、時間経過とともに、少なくとも増加し、若しくは少なくとも増加しかつ一部期間で一定であるように、実質的に単調増加することをいう。また、「実質的に単調減少」とは、目標電流波形の位相θ1<θ2であるときに、f(θ1)≧f(θ2)の関係にある広義の単調減少をいい、言い換えれば、時間経過とともに、少なくとも減少し、若しくは少なくとも減少しかつ一部期間で一定であるように、実質的に単調減少することをいう。
(実施の形態7)
以下、本発明に係る実施の形態7の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
図11は、本発明に係る実施の形態7の整流回路装置の構成を示す回路図である。実施の形態7の整流回路装置は、交流電源1からのAC電圧を、リアクタ602を介して、半導体スイッチ604a、604bおよびダイオード605a、605b、605c、605dで構成されたブリッジ回路で整流して、平滑コンデンサ106を介して負荷4を駆動する構成を有する。
実施の形態7の整流回路装置におけるチョッピング制御方法は、前述の図1に示した実施の形態1の整流回路装置における制御装置と同様であり、2つの半導体スイッチ604a、604bに対してチョッピング駆動信号Schを用いて同時に駆動する。
実施の形態7の整流回路装置におけるチョッピング駆動信号Schについては、前述の実施の形態1において図2A〜図2Eを用いて説明した構成と同様の構成により形成することができる。また、実施の形態7の整流回路装置においても、前述の各実施の形態において説明したチョッピング制御を行うことにより、同様の作用効果を奏することができる。
(実施の形態8)
以下、本発明に係る実施の形態8の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
図12は、本発明に係る実施の形態8の整流回路装置の構成を示す回路図である。実施の形態8に係る整流回路装置は、交流電源1からのAC電圧を、リアクタ702を介して、半導体スイッチ704a、704bおよびダイオード705a、705b、705c、705dで構成されたブリッジ回路で整流して、平滑コンデンサ106を介して負荷4を駆動する構成を有する。
実施の形態8の整流回路装置におけるチョッピング制御方法は、交流電源1からのAC電圧の極性に応じて、2つのチョッピング駆動信号Sch1,Sch2を用いて、いずれか一方の半導体スイッチ704a又は704bのみをチョッピング動作させるものである。例えば、AC電圧の極性がリアクタ702に接続されている側が高い期間であれば、チョッピング駆動信号Sch2を用いて半導体スイッチ704bをチョッピング動作させ、AC電圧の極性がリアクタ702に接続されている側が低い期間であれば、チョッピング駆動信号Sch1を用いて半導体スイッチ704aをチョッピング動作させる。
なお、実施の形態8の整流回路装置においては、半導体スイッチ704aと704bを同時にオンさせると、負荷4へのDC出力電圧を短絡することになるため、AC電圧の極性が反転する近傍では、半導体スイッチ704aと704bのどちらもオン状態とならないように設定する必要がある場合がある。このように設定した場合には、前述の図4Aおよび図4Bにおいては、チョッピング動作が休止状態に変化する位相が、0度および180度近傍でも発生し得ることになる。ただし、この場合は、DC出力電圧の短絡防止として、意図的にチョッピング動作を休止しているため、本発明の実施の形態8の整流回路装置においては、0度および180度近傍ではチョッピング動作が休止状態に変化した位相としての取り扱いをしないことにより、容易に実現することができる。
実施の形態8の整流回路装置におけるチョッピング駆動信号Sch1,Sch2については、前述の実施の形態1において図2A〜図2Eを用いて説明した構成と同様の構成により形成することができる。また、実施の形態8の整流回路装置においても、前述の各実施の形態において説明したチョッピング制御をそれぞれの半導体スイッチに対して行うことにより、同様の作用効果を奏することができる。
(実施の形態9)
以下、本発明に係る実施の形態9の整流回路装置およびその整流回路装置における制御装置について説明する。
図13は、本発明に係る実施の形態9の整流回路装置の構成を示す回路図である。実施の形態9の整流回路装置は、交流電源1の両出力端子を整流ブリッジ105とリアクタ102を介して半導体スイッチ104がオン状態のとき、リアクタ102に電流を充電し、半導体スイッチ104がオフ状態になったときに、ダイオード304により平滑用コンデンサ106と負荷4を駆動する構成である。
実施の形態9の整流回路装置におけるチョッピング駆動信号Schについては、前述の実施の形態1において図2A〜図2Eを用いて説明した構成と同様の構成により成形することができる。また、実施の形態9の整流回路装置においても、前述の各実施の形態において説明したチョッピング制御をそれぞれの半導体スイッチに対して行うことにより、同様の作用効果を奏することができる。
以下、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置において用いる電圧レベル比較器109の2値化処理について、図14Aおよび図14Bを参照して説明する。
図14Aは、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置における電圧レベル比較器109の2値化処理の第1の動作例を説明するための波形図である。図14Aの波形図においては、(a)AC電圧としきい値電圧Vthとの関係と、(b)電圧レベル比較器109からの2値信号とを示している。また、図14Bは、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置における電圧レベル比較器109の2値化処理の第2の動作例を説明するための波形図である。図14Bの波形図においては、(a)AC電圧としきい値電圧Vthとの関係と、(b)電圧レベル比較器109からの2値信号とを示している。
図14Aおよび図14Bは、AC電圧が一定のレベル以上か否かの情報から電圧位相を検出する方法を示している。この情報は、AC電圧の瞬時電圧がしきい値を超えているか否かを2値信号として得るものである。すなわち、電圧レベル比較器109は、AC電圧をしきい値電圧Vthと比較し、AC電圧がしきい値電圧Vth以上のときハイレベル信号を出力する一方、AC電圧がしきい値電圧Vth未満のときローレベル信号を出力する。
ここで、しきい値電圧Vthが変動しても2値信号の周期は電源周波数と同一であり、2値信号のハイレベル側又はローレベル側の中点を求めれば、AC電圧位相の90度又は270度の時間を知ることができる。また、AC電圧位相の90度と270度の中点は180度および0度の位相になる。このようにして得られた情報を、PLLなどを用いて逓倍すれば、瞬時瞬時の位相を正確に知ることができる。
例えば、360逓倍すれば、1つのパルスが1度相当になり、このパルスを計数すれば、単位が度の位相情報を得ることができる。そして、得られた位相情報で、その瞬時瞬時の目標電流波形を呼び出せばよい。その他のレベル比較から得られた2値情報を用いて位相を検出する方法については、例えば、本発明者が開示した特許文献4にも提案されており、特に限定されるものではない。
上記のように、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置においては、DC電圧の検出精度に誤差があっても、チョッピング動作を行っている位相幅が、所望の位相幅になるようにDC電圧を相対的に調整している。このため、本発明に係る実施の形態1〜9の整流回路装置においては、同様の電流波形となり、常に回路損失が少なく、かつ高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。
(実施の形態10)
以下、本発明に係る実施の形態10の整流回路装置およびその整流回路装置のための制御回路について説明する。
図15は、本発明に係る実施の形態10の整流回路装置における制御回路100の詳細構成を示すブロック図である。実施の形態10の整流回路装置における制御回路100は、前述の図2Aに示した実施の形態1の整流回路装置における制御回路100と比較して、DC電圧検出器110と減算器206との間に、AD変換部であるAD変換器230と、および演算部であるローパスフィルタ演算器(以下、「LPF演算器」という。)231と、を挿入した構成である。実施の形態10の整流回路装置は、デジタル演算で実施する場合に特に有効な実施の形態を提供するものである。以下、図2Aに示した制御回路100との相違点について説明する。
図15において、DC電圧検出器110により検出されたDC電圧Vdcを示すアナログ信号は、交流電源1の周波数よりも十分に高いサンプリング周波数でAD変換するAD変換器230により、AD変換値Vadを示すデジタル信号に変換される。AD変換器230からのAD変換値Vadは、低域通過フィルタ特性を有する演算(詳細後述)を行うLPF演算器231に入力されて、LPF演算される。LPF演算器231における演算結果を示す信号(LPF演算値Vdca)は減算器206に出力される。実施の形態10の整流回路装置においては、例えば、交流電源1の周波数が60Hzであり、サンプリング周波数が600kHzである。
図16は、図15に示した制御回路100におけるLPF演算器231の詳細構成を示すブロック図である。図16において、AD変換器230からのAD変換値Vadを示す信号は、LPF演算器231における加算器253に入力される。加算器253は、入力されるAD変換値Vadを示す信号と、定数乗算器251からの信号とを加算して、加算結果であるLPF演算値Vdcaを示す信号を減算器206に出力するとともに、1つのクロック時間だけ遅延する遅延器252を介して定数乗算器251に出力する。定数乗算器251は、入力される信号に対して所定の定数(2−1)/(2)を乗算して、その乗算結果を示す信号を加算器253に出力する。
図16に示すLPF演算器231による演算を、入力をX(j)、出力をY(j)とし、時系列の漸化式で表現すると、次式(1)のようになる。
Y(j+1)←[(2−1)/(2)]×Y(j)+X(j)・・・(1)
このLPF演算処理は、演算周期の「2」倍の時定数を有する一次型の低域通過フィルタであり、かつ、振幅が「2」倍になる。したがって、このLPF演算処理を実行することにより、AD変換値Vadに小数点以下のnビットの情報が追加される。
図17は、図15に示した整流回路装置における制御回路100の動作を示す信号波形図である。図17の信号波形図において、(a)交流電源1からのAC電流Iac、(b)DC電圧Vdc、および(c)AD変換器230のAD変換値Vadを示す。なお、図17における(c)においては、DC電圧Vdcを点線で示す。すなわち、図17は、単相ACの整流回路で低域通過フィルタ処理を行うことにより、電圧検出精度を向上させることができる動作原理を示す。
単相交流電源1からのAC電圧にはゼロの区間があり、瞬時瞬時の電力が一定でないため、平滑コンデンサ106を用いても、DC電圧には電源周波数の2倍の周波数を有する変動が残る。この変動を少なくするには、平滑コンデンサ106のコンデンサ容量を無限に大きくする必要があり、現実的には不可能である。
図17における(c)には、点線で示すDC電圧Vdcと、このDC電圧Vdcを交流電源1の周波数よりも十分に高いサンプリング周波数でAD変換した場合のAD変換値Vadとを示す。ここで、十分に高いサンプリング周波数とは、交流電源1の周波数に比べて2倍以上の周波数をいう。瞬時瞬時のDC電圧Vdcに応じて、得られるAD変換値Vad(デジタル値)はK,K+1,K+2,K+3,…の値をとる。ここで、AD変換値Vadに対して低域通過フィルタ演算を行うと、図17の場合には、(K+1)と(K+2)の間の値に収束する。さらに、図16で示したように、低域通過フィルタ演算として2倍する機能を含んでいるため、{(K+1)×2}と{(K+2)×2}との間の値(整数値)が得られる。つまり、AD変換器230の分解能に対して、小数点以下のnビットの情報が追加されて、分解能が改善されたことになる。なお、DC電圧Vdcに電源周波数の2倍の周波数を有する変動が全く無く、図17における(c)の平均値のような場合には、AD変換値Vadは常に(K+1)になり、LPF演算をしても、分解能を改善することはできない。すなわち、このLPF演算の手法(低域通過フィルタ処理)は、単相ACの整流回路装置により、その効果を発揮することができる。
(実施の形態10の変形例および補足説明)
前述の図2Aに示した実施の形態1の整流回路装置における減算器206において、指令電圧Vdc*にもAD変換器230と同等の分解能を有する必要がある。指令電圧Vdc*は情報のみであるため、上記の実施の形態10と同様に分解能を高めておくことは、容易に実現することができる。
また、LPF演算では2の累乗を用いる事例で説明したが、定数乗算器251の定数を0から1の間の値に設定すれば、同様にLPF演算を実現することができる。また、図17の動作原理から明らかなように、LPF演算が図16で示した構成以外の手法でも同様の効果を得ることができる。
実施の形態10の整流回路装置の構成においては、AD変換器230の分解能が粗い場合でも、きめ細かい電圧情報を得ることができるため、DC電圧Vdcを高精度に調節することができ、常に回路損失が少なく、かつ、高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。
また、実施の形態10の整流回路装置における電圧検出精度を向上させる手法は、これまで説明した実施の形態1〜9に組み合わせて実施することが可能である。
なお、本発明に係る各実施の形態において、実質的にというのは、おおよそ、或いは平均的にという意味で用いている。
本発明の整流回路装置の制御回路および整流回路装置においては、上記各実施の形態により明らかなように、直流電圧の検出精度に誤差があっても、直流電圧が相対的に適正な値に調整されて、同様の電流波形になり、かつ負荷の状況、或いは外部からの指令に応じて所望の位相幅を変更することができる。また、本発明によれば、負荷の変動状況によらず所望の位相幅と比較するチョッピング動作位相幅、或いはチョッピング休止位相幅を的確に計測することにより、常に回路損失が少なく、かつ高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。
また、本発明においては、交流電源の周波数よりも十分に高いサンプリング周波数で、直流電圧をAD変換部により、デジタル信号に変換して検出し、得られたデジタル信号を周期毎にLPF演算を実行して、デジタル信号に分解能以下の微小情報を補間するように追加している。さらに、本発明においては、微小情報を補間したデジタル信号を直流電圧情報として、チョッピングが実際になされている位相幅が所望の値になるように、微小情報を補間したデジタル信号を調整している。直流電圧の平滑電圧に含まれている電源周波数成分には揺らぎがあり、デジタル情報の分解能が粗い場合でも、揺らぎによりデジタル信号が分散されるため、本発明によれば、平均的には高い分解能と等価なデジタル信号を得ることができる。これによって、本発明においては、粗い分解能のAD変換手段を用いても、直流電圧の平均値を高精度に調節することができ、常に損失が少なく、かつ、高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。したがって、本発明に係る整流回路装置は、接続された負荷の状況に応じて所望の位相幅を変更することで常に損失が少なく、かつ高調波電流が少ない整流動作を実現することができる。
なお、本発明における全ての実施の形態に共通することとして、チョッピングが休止状態からチョッピング状態に変化する際に、回路の揺らぎやノイズにより、一瞬だけ休止状態に再度変化する場合がある。このような場合については、本発明でのチョッピングが休止状態に変化した位相としての取り扱いをしないことにより、本発明の整流回路装置および制御回路の構成を容易に実現することができる。
さらに、本発明に係る実施の形態においては、AC電圧位相検出器201においてAC電圧の位相を検出し、その検出された位相を基準としてチョッピング位相幅を検出する構成で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、本発明における構成としては、交流電源の周波数が固定されている場合には、交流電源のゼロクロスなどの情報に基づいて、チョッピング位相幅を検出してもよい。また、チョッピング位相幅を検出するときに、チョッピング手法の一例であるPWM制御を実現するキャリア信号のパルス数で計数することにより、チョッピング位相幅の時間を計測してもよい。
本発明をある程度の詳細さをもって各実施の形態において説明したが、これらの実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明に係る整流回路装置は、高調波電流の抑制と回路損失の低減を両立することが可能となるため、圧縮機により冷媒を圧縮することによりヒートポンプを構成し、冷房、暖房、あるいは食品などの冷凍を行うもの等の各種用途に幅広く適用できる。
1 交流電源
4 負荷
100 制御回路
102,602,702 リアクタ
103,112 電流検出器
104,604a,604b,704a,704b 半導体スイッチ
105 ダイオードブリッジ回路
106 平滑コンデンサ
109 電圧レベル比較器
110 DC電圧検出器
111 波形成形器
201 AC電圧位相検出器
202 目標電流波形形成器
203 目標位相幅設定器
204,206,209 減算器
205 位相幅補償演算器
207 Vdc補償演算器
208 乗算器
210 Iac補償演算器
211 PWM変調器
212 チョッピング位相幅検出器
230 AD変換器
231 ローパスフィルタ演算器(LPF演算器)
251 定数乗算器
252 遅延器
253 加算器
605a〜605d,705a〜705d ダイオード

Claims (12)

  1. 半導体スイッチをチョッピング動作させることにより、単相交流電源からの交流電圧、或いは該交流電圧を整流した脈動電圧を、リアクタを介して短絡又は開放して、前記単相交流電源から直流電圧に整流して、負荷に電力を供給する整流回路装置の制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成する波形形成部と、
    前記単相交流電源から流れる交流電流を検出する交流電流検出部と、
    前記直流電圧を検出する直流電圧検出部と、
    前記検出された交流電流の波形が実質的に前記目標電流波形となるように前記半導体スイッチのチョッピング動作を制御する第1の制御部と、
    前記検出された直流電圧が実質的に所定の目標直流電圧となるように前記目標電流波形の振幅を制御する第2の制御部と、
    前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、若しくは前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御する第3の制御部と、
    を備え、
    前記第3の制御部は、前記交流電圧の極性が固定されている期間内に検出される前記直流電圧の最低値または前記交流電流の最大値と検出されたチョッピング休止位相幅若しくはチョッピング動作位相幅を関連付けて記憶し、所定の期間内において記憶した中から最も低い直流電圧または最も大きな交流電流と関連付けられているチョッピング休止位相幅若しくはチョッピング動作位相幅を抽出し、抽出したチョッピング休止位相幅若しくはチョッピング動作位相幅が実質的に所定の位相幅となる様に前記所定の目標直流電圧を制御することを特徴とする整流回路装置の制御装置。
  2. 前記所定の位相幅は、電源半周期に対して0度から180度の範囲で、負荷の状況、若しくは外部からの指令に応じて変更して設定されるよう構成された請求項1記載の整流回路装置の制御装置。
  3. 前記負荷の状況は、前記交流電流の値、前記交流電流に基づいて計算される入力電力、または前記整流回路装置の出力電力で示されるよう構成された請求項2記載の整流回路装置の制御装置。
  4. 前記第3の制御部は、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において検出されるチョッピング休止位相幅若しくはチョッピング動作位相幅の瞬時値、または予め設定されている回数による平均値が、実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御するよう構成された請求項1乃至3のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置。
  5. 前記第3の制御部は、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において、複数の前記チョッピング動作位相幅、若しくは複数の前記チョッピング休止位相幅が存在するときに、当該期間内のいずれかの位相幅、若しくは合計の位相幅が実質的に所定の位相幅となるように前記所定の目標直流電圧を制御するよう構成された請求項1乃至のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置。
  6. 前記目標電流波形は、前記目標電流波形の瞬時の絶対値が、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において、(a)当該期間の開始点から、所定の中間点までは、時間経過とともに、少なくとも増加し、若しくは少なくとも増加し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調増加し、(b)前記中間点から終了点までは、時間経過とともに、少なくとも減少し、若しくは少なくとも減少し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調減少した後、ゼロとなる期間を有するように設定された請求項1乃至のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置。
  7. 前記目標電流波形は、前記目標電流波形の瞬時の絶対値が、前記交流電圧の極性が固定されている期間内において、(a)当該期間の開始点から、所定の第1の中間点までは、時間経過とともに、ゼロとなる期間を有し、(b)前記第1の中間点から所定の第2の中間点までは、少なくとも増加し、若しくは少なくとも増加し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調増加し、(c)前記第2の中間点から終了点までは、時間経過とともに、少なくとも減少し、若しくは少なくとも減少し、かつ、一部期間で一定であるように実質的に単調減少した後、ゼロとなる期間を有するように設定された請求項1乃至のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置。
  8. 前記交流電圧を所定のしきい値電圧と比較することにより2値信号を発生する位相検出部をさらに備え、
    前記波形形成部は、前記2値信号に基づいて前記交流電圧の周期および位相を検出し、当該検出された交流電圧の周期および位相に基づいて、前記交流電圧の波形と同一周波数の目標電流波形を形成し、
    前記第3の制御部は、前記2値信号に基づいて、前記半導体スイッチがチョッピング動作状態であるチョッピング動作位相幅、若しくは前記半導体スイッチがチョッピング休止状態であるチョッピング休止位相幅を検出するよう構成された請求項1乃至のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置。
  9. 前記制御装置はさらに、前記直流電圧検出部と前記第2の制御部との間に設けられ、前記検出された直流電圧をデジタル電圧にAD変換するAD変換部と、前記AD変換部と前記第2の制御部との間に設けられ、前記デジタル電圧に対して低域フィルタ演算を行った後、当該演算結果の電圧を前記第2の制御部に前記検出された直流電圧として出力する演算部とを備えた請求項1乃至のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置。
  10. 前記AD変換部のサンプリング周波数は、前記単相交流電源の周波数よりも十分に高くなるように設定された請求項記載の整流回路装置の制御装置。
  11. 前記低域通過フィルタ演算は、直前の演算結果に「(2n−1)/(2n)」なる係数(nは整数である)を乗算した後、入力されたデジタル電圧と加算し、当該加算結果の値を次の演算結果として用いて実行されるよう構成された請求項9又は10記載の整流回路装置の制御装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の整流回路装置の制御装置を備えたことを特徴とする整流回路装置。
JP2014532739A 2012-08-30 2013-07-02 整流回路装置の制御装置および整流回路装置 Active JP6145896B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189482 2012-08-30
JP2012189482 2012-08-30
JP2013026296 2013-02-14
JP2013026296 2013-02-14
PCT/JP2013/004091 WO2014034003A1 (ja) 2012-08-30 2013-07-02 整流回路装置の制御装置および整流回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014034003A1 JPWO2014034003A1 (ja) 2016-08-08
JP6145896B2 true JP6145896B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=50182846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014532739A Active JP6145896B2 (ja) 2012-08-30 2013-07-02 整流回路装置の制御装置および整流回路装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6145896B2 (ja)
CN (1) CN104604113B (ja)
WO (1) WO2014034003A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020114097A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 整流回路装置
JP2020171174A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 整流回路装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6340591B2 (ja) * 2014-06-26 2018-06-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 整流回路装置及び整流回路装置のための制御回路
JP2016154434A (ja) * 2015-02-18 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141901A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 直流電源装置
KR20130031379A (ko) * 2010-07-08 2013-03-28 파나소닉 주식회사 정류 회로 장치
JP2013021882A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Panasonic Corp 直流電源装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020114097A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 整流回路装置
JP2020171174A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 整流回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014034003A1 (ja) 2016-08-08
WO2014034003A1 (ja) 2014-03-06
CN104604113A (zh) 2015-05-06
CN104604113B (zh) 2017-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4992225B2 (ja) 電源装置
JP6187587B2 (ja) インバータ装置
JP5663502B2 (ja) 力率改善デバイス
JP5830691B2 (ja) 整流回路装置
JP6145896B2 (ja) 整流回路装置の制御装置および整流回路装置
JP2012147663A5 (ja)
TW201711367A (zh) 轉換裝置及其控制方法
WO2012008139A1 (ja) 整流回路装置
US10374513B2 (en) AC-DC converter
EP2592746B1 (en) Rectifier device
JP2019054609A (ja) モータ駆動装置
JP6340591B2 (ja) 整流回路装置及び整流回路装置のための制御回路
JP6906148B2 (ja) 整流回路装置
JP2011200069A (ja) 電源装置
WO2018185963A1 (ja) 電力変換装置及びその制御方法
JP5471513B2 (ja) 電源装置
JP6887082B2 (ja) 整流回路装置
JP6890237B2 (ja) 整流回路装置
JP2016154434A (ja) モータ駆動装置
JP6602194B2 (ja) 力率改善回路及び力率改善方法
TWI781548B (zh) 馬達控制裝置及其直流鏈電壓控制方法
JP2011041398A (ja) 電力変換装置
JP2001231262A (ja) 直流モータの制御装置
JPWO2022162720A5 (ja)
JP2011211786A (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170427

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6145896

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151