JP6071062B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に関し、特に、外部から入力された交流入力電圧をスイッチング手段でスイッチングして直流出力電圧に変換する電源装置に関する。
一般に、従来の電源装置は、外部から入力される交流入力電圧を整流および平滑する整流平滑回路と、整流平滑回路から出力された電圧をスイッチング手段でスイッチングして直流出力電圧に変換し、負荷に直流出力電流を供給する電圧変換回路と、スイッチング手段を制御する制御回路とを備えている。このような従来の電源装置では、図4に示すように、時間tにおいて瞬時停電(以下、瞬停)等で交流入力電圧が停止すると、電圧変換回路は整流平滑回路を構成する平滑コンデンサの残留電荷を利用して直流出力電圧を生成するので、平滑コンデンサの残留電荷がなくなる時間tまで直流出力電流の電流値が瞬停前の電流値とほぼ同じ値に維持され、時間t以降は直流出力電流の電流値がゼロになる。なお、瞬時電圧低下(以下、瞬低)が発生して交流入力電圧の振幅(電圧の大きさ)が低下した場合も、瞬停の場合と同様に、平滑コンデンサの残留電荷がなくなるまで直流出力電流の電流値が維持される。
ところで、電圧変換回路に接続された負荷によっては、瞬停または瞬低後に電圧変換回路の出力を絞ってでも、電圧変換回路からの出力が継続される時間(出力可能時間)を延ばした方がよい場合がある。例えば、特許文献1では、負荷が誘導電動機等の回転機の場合、瞬停等により直流出力電圧が停止して回転機が無制御状態となってしまうと、復電後に回転機を安定的に動作させるのに時間がかかってしまうことから、瞬停後の直流出力電圧を定格の数%に絞り込み、出力可能時間を延ばす電源装置が提案されている。
特開平8−223987号公報
しかしながら、上記特許文献1には、瞬停を検出するための具体的な構成、および瞬停後に直流出力電圧を絞るための具体的な構成が記載されていないので、上記特許文献1に記載の電源装置が、どのようにして瞬停を検出し、直流出力電圧を絞るのか不明である。したがって、この電源装置が、どの程度の確実性をもって、瞬停後に出力可能時間を延ばすことができるのか不明である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、瞬停もしくは瞬低後に平滑コンデンサの残留電荷を利用して直流出力電圧値を瞬停もしくは瞬低前とほぼ同じ値に維持する従来の電源装置よりも、確実に出力可能時間を延ばすことができる電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電源装置は、(1)外部から入力される交流入力電圧を整流および平滑する整流平滑回路と、整流平滑回路から出力された電圧をスイッチング手段でスイッチングして直流出力電圧に変換する電圧変換回路と、スイッチング手段を制御する制御回路と、を備えた電源装置であって、制御回路は、交流入力電圧の振幅が予め設定された値以下になると、出力している検出信号を第1レベル信号から第2レベル信号に変える電圧監視部と、電圧監視部から入力された検出信号と、外部から入力された電圧変換回路の出力指令値に関する第1指令とに基づいて、電圧変換回路の出力指令値に関する最終指令を生成する指令生成部と、電圧変換回路の出力値が最終指令の出力指令値に一致するようにスイッチング手段を制御するスイッチング制御部と、を備え、指令生成部は、第1レベル信号が入力された場合は、第1指令をそのまま最終指令として出力する一方、第2レベル信号が入力された場合は、第1指令の出力指令値を1/n(ただし、n>1)倍した第2指令を最終指令として出力するよう構成されており、第1レベル信号が入力された場合は第1指令を出力する一方、第2レベル信号が入力された場合は第2指令を出力する第1切替手段と、検出信号が第2レベル信号から第1レベル信号に戻った後の所定時間は、第2指令の出力指令値から第1指令の出力指令値に戻る途中の出力指令値に関する中間指令を最終指令として出力し、所定時間以外のときは、第1指令または第2指令を最終指令として出力する第2切替手段と、検出信号の伝送を所定時間よりも短い時間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段を経由した検出信号と遅延手段を経由していない検出信号とが入力される論理演算手段と、を含み、論理演算手段は、入力された2つの検出信号の少なくとも一方が第2レベル信号の場合は、第2レベル信号を第1切替手段に出力し、入力された2つの検出信号の両方が第1レベル信号の場合は、第1レベル信号を第1切替手段に出力することを特徴とする。
この構成によれば、瞬停もしくは瞬低が発生すると、電圧監視部が第2レベル信号を出力し、指令生成部が第1指令の出力指令値を1/n(ただし、n>1)倍した第2指令を最終指令として出力し、スイッチング制御部が電圧変換回路の出力値が最終指令の出力指令値に一致するようにスイッチング手段を制御するので、瞬停後もしくは瞬低後に確実に電圧変換回路からの出力を絞ることができる。
また、この構成によれば、瞬停もしくは瞬低が解消すると、第2切替手段が第2指令の出力指令値から第1指令の出力指令値に戻る途中の出力指令値に関する中間指令を最終指令として出力するので、最終指令の出力指令値が急峻に変化することによる制御の行き過ぎを防ぐことができる。すなわち、この構成によれば、電圧変換回路からの出力がオーバーシュートしてしまうのを防ぐことができる。
上記()の電源装置では、例えば、()指令生成部は、検出信号が第2レベル信号から第1レベル信号に戻ったことを検出して、所定時間のパルス信号を第2切替手段に出力するパルス信号生成手段を含み、第2切替手段は、パルス信号が入力された場合は、中間指令を最終指令として出力する一方、パルス信号が入力されない場合は、第1指令または第2指令を最終指令として出力するよう構成できる。
上記(1)または(2)の電源装置では、例えば、()電圧監視部は、正常な交流入力電圧と同等の周波数および振幅を有する調整された交流基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、交流入力電圧の電圧値と交流基準電圧の電圧値とを比較し、両者の差分電圧値に関する信号を出力する第1比較手段と、差分電圧値と予め設定された直流基準電圧値とを比較し、差分電圧値が直流基準電圧値よりも大きいときに出力状態を第1レベルから第2レベルに変える第2比較手段と、外部から動作許可信号が入力され、かつ出力状態が第2レベルの場合は、検出信号として第2レベル信号を出力する一方、動作許可信号が入力されていない場合または出力状態が第1レベルの場合は、検出信号として第1レベル信号を出力する検出信号出力手段と、を含むよう構成できる。
なお、正常な交流入力電圧とは、瞬停や瞬低が発生していないときの正弦波状の交流入力電圧のことをいう。
本発明によれば、瞬停もしくは瞬低後に平滑コンデンサの残留電荷を利用して直流出力電圧値を瞬停もしくは瞬低前とほぼ同じ値に維持する従来の電源装置よりも、確実に出力可能時間を延ばすことができる電源装置を提供することができる。
本発明に係る電源装置のブロック図である。 本発明における制御回路の回路図である。 本発明に係る電源装置の瞬停時の動作を示すグラフである。 従来の電源装置の瞬停時の動作を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電源装置の好ましい実施形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る電源装置1を示す。同図に示すように、電源装置1は、主に、外部の商用交流電源から入力される50Hzまたは60Hzの交流入力電圧を整流および平滑する整流平滑回路2と、整流平滑回路2から出力された電圧をスイッチング手段3aでスイッチングして直流出力電圧に変換する電圧変換回路3と、スイッチング手段3aを制御する制御回路4と、を備えている。電圧変換回路3の出力端には、バッテリ等の負荷が接続されている。
整流平滑回路2は、ダイオードブリッジ2aと、力率改善回路(PFC)2bと、平滑コンデンサ(例えば、電解コンデンサ)2cとを備えている。ダイオードブリッジ2aは、交流入力電圧を整流し、平滑コンデンサ2cは、整流後の交流入力電圧を平滑する。ダイオードブリッジ2aと平滑コンデンサ2cと間に接続された力率改善回路2bは、力率を改善する。
電圧変換回路3は、IGBTやMOSFET等の4つのスイッチング素子からなるスイッチング手段3aと、トランス3bと、ダイオードブリッジ3cとを備えている。スイッチング手段3aは、整流平滑回路2から出力された電圧をスイッチングして交流電圧を生成し、トランス3bは、スイッチング手段3aで生成された交流電圧を昇圧または降圧してダイオードブリッジ3cに出力する。ダイオードブリッジ3cは、入力された交流電圧を整流して直流出力電圧を生成する。なお、電圧変換回路3は、ダイオードブリッジ3cの後段にLCフィルタを備えていてもよい。
制御回路4は、電圧監視部10と、指令生成部20と、スイッチング制御部30とを備えている。電圧監視部10は、減衰器(ATT)5を介して減衰された交流入力電圧の振幅(電圧の大きさ)が予め設定された値以下になると、出力している検出信号を第1レベル信号(ローレベル信号)から第2レベル信号(ハイレベル信号)に変える。指令生成部20は、電圧監視部10から入力された検出信号と、外部から入力された電圧変換回路3の出力指令値(例えば、出力電流指令値)に関する第1指令とに基づいて、上記出力指令値に関する最終指令を生成する。スイッチング制御部30は、電圧変換回路3の出力値(例えば、出力電流値)が最終指令の出力指令値に一致するようにPWM信号を生成し、スイッチング手段3aを制御する。
減衰器5は、交流入力電圧の振幅を電圧監視部10が処理できる程度の値になるように減衰させる。例えば、交流入力電圧の最大値が400Vで、電圧監視部10の入力可能電圧の最大値が5Vの場合、減衰器5の減衰比は5/400に設定される。
図2に、制御回路4を構成する電圧監視部10、指令生成部20およびスイッチング制御部30の具体的な構成を示す。
同図に示すように、電圧監視部10は、位相比較手段11と、電圧制御発振手段(VCO)12と、電圧比較手段13と、自動利得制御手段(AGC)14と、第1比較手段15と、第2比較手段16と、第1論理演算手段(検出信号出力手段)17とを備えている。なお、位相比較手段11、電圧制御発振手段(VCO)12、電圧比較手段13および自動利得制御手段(AGC)14が、本発明の基準電圧生成手段に相当する。
位相比較手段11は、減衰器5を介して入力された交流入力電圧の位相と、電圧制御発振手段12からフィードバックされた基準電圧の位相とを比較して、両者の位相差に応じた電圧を出力する。なお、整流平滑回路2に正常な交流入力電圧が入力されている場合は、交流入力電圧の位相と電圧制御発振手段12からフィードバックされた基準電圧の位相とが一致する。
電圧制御発振手段12は、整流平滑回路2に正常な交流入力電圧が入力されている場合、上述したように交流入力電圧の周波数(位相)と一致した周波数(位相)の基準電圧を出力する。例えば、50Hzの正常な交流入力電圧が入力されている場合は50Hzの基準電圧を出力し、60Hzの正常な交流入力電圧が入力されている場合は60Hzの基準電圧を出力する。一方、瞬停や瞬低により正常な交流入力電圧の周波数が変動した場合、電圧制御発振手段12は、位相比較手段11の出力電圧に応じて基準電圧の周波数を制御し、基準電圧の周波数を変動した交流入力電圧の周波数に一致させる。
より具体的には、電圧制御発振手段12は、交流入力電圧の周波数が変動してから所定時間が経過した後に、基準電圧の周波数を変動した交流入力電圧の周波数に一致させる。すなわち、電圧制御発振手段12は、所定時間が経過するまでは、変動した交流入力電圧の周波数と一致した周波数の基準電圧を出力することなく、正常な交流入力電圧の周波数と一致した周波数の基準電圧を出力することとなる。このため、当該所定時間が、電圧監視部10から第2レベル信号(ハイレベル信号)が出力され得る最大の時間となる。なお、この所定時間は、電圧制御発振手段12の時定数を変更することで適宜設定でき、本実施形態では、瞬停もしくは瞬低として想定される最も長い時間T(例えば、交流入力電圧の2波長分の時間)に設定している(図3(a)参照)。
電圧比較手段13は、減衰器5を経由した交流入力電圧の振幅と、自動利得制御手段14から出力された交流基準電圧の振幅とを比較して、両者の振幅差に応じた信号を自動利得制御手段14にフィードバックする。
自動利得制御手段14は、電圧比較手段13から出力されたフィードバック信号に応じて、電圧制御発振手段12から出力された基準電圧の振幅を調整し、当該振幅を減衰器5を経由した交流入力電圧の振幅に一致させる。より具体的には、自動利得制御手段14は、所定時間Tと同程度の遅れをもって基準電圧の振幅を交流入力電圧の振幅に一致させる。このため、自動利得制御手段14は、所定時間Tにおいては、正常な交流入力電圧と周波数および振幅が一致した交流基準電圧を出力することとなる。
第1比較手段15は、例えば作動アンプからなり、反転入力端子に減衰器5を経由した交流入力電圧が入力され、非反転入力端子に自動利得制御手段14から出力された交流基準電圧が入力される。第1比較手段15は、入力された交流入力電圧の電圧値と交流基準電圧の電圧値とを比較して、両者の差分電圧値に応じた信号を出力する。整流平滑回路2に正常な交流入力電圧が入力されている場合は、入力された交流入力電圧の電圧値と交流基準電圧の電圧値とが一致する(差分電圧値はゼロとなる)が、瞬停もしくは瞬低時(所定時間T)の場合は、交流入力電圧の振幅は低下するものの交流基準電圧の振幅は変化しないので、入力された交流入力電圧の電圧値と交流基準電圧の電圧値とは一致しない(差分電圧値は正の値となる)。
第2比較手段16は、例えばコンパレータからなり、非反転入力端子に第1比較手段15から出力された差分電圧値に応じた信号が入力され、反転入力端子に予め設定された直流基準電圧が入力される。第2比較手段16は、差分電圧値と直流基準電圧値とを比較して、差分電圧値が直流基準電圧値よりも大きい場合(瞬停や瞬低が発生した場合)は、出力状態を第2レベル(ハイレベル)にし、差分電圧値が直流基準電圧値よりも小さい場合(正常時、または交流入力電圧にわずかな変化や揺らぎが生じた場合)は、出力状態を第1レベル(ローレベル)にする。
第1論理演算手段(検出信号出力手段)17は、例えばAND回路からなり、第2比較手段16から第2レベルの信号(ハイレベル信号)が入力され、かつ外部から動作許可信号(ハイレベル信号)が入力された場合に、検出信号として第2レベル信号(ハイレベル信号)を出力する。一方、第2比較手段16から第1レベルの信号(ローレベル信号)が入力されるか、または外部から動作禁止信号(ローレベル信号)が入力された場合は、検出信号として第1レベル信号(ローレベル信号)を出力する。第1論理演算手段17では、電源投入から定常動作状態に移行するまでは動作禁止信号(ローレベル信号)が入力され、定常動作状態に移行した後は動作許可信号(ハイレベル信号)が入力される。なお、定常動作状態とは、整流平滑回路2に正常な交流入力電圧が入力されてある程度の時間が経過し、電圧変換回路3が一定の電流値の直流出力電流を安定的に出力している状態をいう。
結局、電圧監視部10では、瞬停もしくは瞬低時の所定時間Tにおいて、第1論理演算手段17から検出信号として第2レベル信号が出力され、所定時間T以外において、第1論理演算手段17から検出信号として第1レベル信号が出力される(図3(b)参照)。
指令生成部20は、第1切替手段21と、第2切替手段22と、パルス信号生成手段23と、遅延手段24と、第2論理演算手段25と、を備えている。
第1切替手段21は、外部から入力された電圧変換回路3の出力指令値に関する第1指令の出力指令値を1/n(ただし、n>1)倍した第2指令を生成する第2指令生成手段21aと、第1論理演算手段17から入力された検出信号に基づいてオン/オフする第1スイッチ21bと、を含んでいる。第1切替手段21では、第2論理演算手段25を経由して第1レベル信号が入力された場合、第1スイッチ21bがオフとなり、第2指令生成手段21aで第2指令が生成されることなく第1指令がそのまま出力される。一方、第2論理演算手段25を経由して第2レベル信号が入力された場合、第1スイッチ21bがオンとなり、第2指令生成手段21aで生成された第2指令が出力される。本実施形態では、出力指令値を出力電流指令値としているが、出力電圧指令値や出力電力指令値を出力指令値としてもよい(以下、第2切替手段22等においても同様とする)。また、本実施形態では、nを10に設定しているが、瞬停もしくは瞬低時に出力させたい出力値、出力時間等に応じてnを10以外に値に設定してもよい。
第2切替手段22は、第2指令の出力指令値から第1指令の出力指令値に戻る途中の出力指令値に関する中間指令を生成する中間指令生成手段(フィルタ)22aと、パルス信号生成手段23から入力されたパルス信号に基づいてオンする第2スイッチ22bと、を含んでいる。中間指令生成手段22aとしては、例えば、高周波ノイズを除去するローパスフィルタを用いることができる。第2切替手段22では、パルス信号が入力されていない場合、第2スイッチ22bがオフとなり、中間指令生成手段22aで中間指令が生成されることなく、第1切替手段21から入力された第1指令(または第2指令)がそのまま最終指令として出力される。一方、パルス信号が入力された場合、第2スイッチ22bがオンとなり、中間指令生成手段22aで生成された中間指令が最終指令として出力される。
パルス信号生成手段23は、第1論理演算手段17から入力された検出信号が第2レベル信号から第1レベル信号に戻ったことを検出して検出信号を出力する検出手段23aと、検出手段23aから検出信号が入力されると所定のパルス幅T(例えば、交流入力電圧の0.3波長分)のワンショットパルス(パルス信号)を出力する出力手段23bと、を含んでいる。瞬停もしくは瞬低が解消して第1論理演算手段17から入力された検出信号が第2レベル信号から第1レベル信号に戻ると(図3(b)参照)、検出手段23aが検出信号の立下りエッジを検出して検出信号を出力し、出力手段23bがパルス幅Tのパルス信号を出力する。これにより、第2切替手段22では、第2スイッチ22bがパルス幅Tに相当する所定時間Tだけオンする(図3(d)参照)。
遅延手段24は、第1論理演算手段17から出力された検出信号の伝送を所定時間Tよりも短い所定時間T(例えば、交流入力電圧の0.1波長分)だけ遅延させる。所定時間Tだけ遅延された検出信号は、第2論理演算手段25に入力される。
第2論理演算手段25は、例えばOR回路からなり、遅延手段24を経由していない(所定時間Tの遅延がない)検出信号と、遅延手段24を経由した(所定時間Tだけ遅延された)検出信号とが入力される。第2論理演算手段25は、入力された2つの検出信号のうち少なくとも一方が第2レベル信号(ハイレベル信号)の場合は当該第2レベル信号(ハイレベル信号)を出力し、2つの検出信号の両方が第1レベル信号(ローレベル信号)の場合は当該第1レベル信号(ローレベル信号)を出力する。これにより、第1切替手段21の第1スイッチ21bは、瞬停もしくは瞬低時の所定時間Tに所定時間Tを加算した時間オンすることとなる(図3(c)参照)。その結果、第2切替手段22の第2スイッチ22bがオンする前に第1スイッチ21bがオフし、最終指令として中間指令が出力されることなく第2指令から一気に第1指令に戻ってしまい、電圧変換回路3の出力(直流出力電流)がオーバーシュートしてしまうという事態を確実に防ぐことができる。
結局、指令生成部20では、図3に示すように、時間tよりも前(定常動作時)は、第1切替手段21の第1スイッチ21bおよび第2切替手段22の第2スイッチ22bの両方がオフするので、第1指令が最終指令として出力される。時間tにおいて瞬停もしくは瞬低が発生すると(図3(a)では瞬停の場合を示している。)、瞬停もしくは瞬低が解消する時間tまでの所定時間Tは、第1スイッチ21bがオンする一方で第2スイッチ22bがオフするので、第2指令が最終指令として出力される。時間tから時間tまでの所定時間Tは、第1スイッチ21bおよび第2スイッチ22bの両方がオンするので、第2指令に基づいて生成された中間指令が最終指令として出力される。時間tから時間tまでは、第1スイッチ21bがオフする一方で第2スイッチ22bがオンするので、第1指令に基づいて生成された中間指令が最終指令として出力される。そして、時間t以降は、第1スイッチ21bおよび第2スイッチ22bの両方がオフするので、再び第1指令が最終指令として出力される。
スイッチング制御部30は、差分演算手段31と、PWM信号生成手段32と、を備えている。
差分演算手段31は、センサ等により検出した電圧変換回路3の出力値(直流出力電流値)と、第2切替手段22から出力された最終指令の出力指令値との差分を算出する。
PWM信号生成手段32は、差分演算手段31で算出された差分がゼロになるように演算処理(本実施形態では、PID演算処理)を行い、スイッチング手段3aのデューティ比を制御するためのPWM信号を生成する。生成されたPWM信号は、スイッチング手段3aのドライブ回路(不図示)に出力される。スイッチング手段3aでは、ドライブ回路がPWM信号に基づいて、4つのスイッチング素子をオン/オフさせる。
図3(e)に示すように、電圧変換回路3の直流出力電流の電流値は、瞬停もしくは瞬低時の所定時間Tおよびその後の所定時間Tにおいて、定常動作時の1/n(本実施形態では1/10)に絞られる。
その結果、本実施形態に係る電源装置1によれば、整流平滑回路2の平滑コンデンサ2cを大容量化することなく、瞬停もしくは瞬低が発生した後に電圧変換回路3から直流出力電流が出力される時間(出力可能時間)を延ばすことができる。
ここで、平滑コンデンサ2cの容量値をC、瞬停発生時における平滑コンデンサ2cの両端電圧の電圧値をV、直流出力電流の電流値をI、出力可能時間をtとすると、t=(C×V)/Iが成立する。このため、例えば、平滑コンデンサ2cの容量値Cを1000μF、平滑コンデンサ2cの両端電圧値Vを380Vとすると、図4に示すように直流出力電流を絞ることができない従来の電源装置では、瞬停時における直流出力電流の電流値が5Aの場合、出力可能時間は76msとなる一方、本実施形態に係る電源装置1では、瞬停時における直流出力電流の電流値は0.5Aに絞られるので、出力可能時間は760msとなる。このように、本実施形態に係る電源装置1によれば、直流出力電流の電流値を1/nに絞ることで、出力可能時間をn倍に延ばすことができる。
以上、本発明に係る電源装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態における電圧監視部10は、瞬停もしくは瞬低時の所定時間Tにおいて検出信号として第2レベル信号が出力され、かつ所定時間T以外において検出信号として第1レベル信号が出力されるのであれば、任意に構成できる。
また、上記実施形態では、第2レベル信号をハイレベル信号とし第1レベル信号をローレベル信号としているが、第1論理演算手段17としてNAND回路を用いることで、第2レベル信号をローレベル信号とし第1レベル信号をハイレベル信号としてもよい。なお、第1論理演算手段17としてNAND回路を用いた場合、第2論理演算手段25としてはAND回路を用いことが好ましい。
上記実施形態における指令生成部20は、少なくとも瞬停もしくは瞬低時の所定時間Tにおいて、第1指令の出力指令値を1/n(ただし、n>1)倍した第2指令を最終指令として出力できるのであれば、適宜構成を変更することができる。例えば、瞬停もしくは瞬低解消後に電圧変換回路3の出力がオーバーシュートしてしまうのを許容できるのであれば、指令生成部20は、第2切替手段22、パルス信号生成手段23、遅延手段24および第2論理演算手段25のない構成をとることができる。この場合、所定時間Tにおいては、第1切替手段21から出力された第2指令が最終指令となる一方、所定時間T以外においては、第1切替手段21から出力された第1指令が最終指令となる。
上記実施形態におけるスイッチング制御部30は、電圧変換回路3の出力値と指令生成部20から入力された最終指令の出力指令値との差分がゼロになるようにスイッチング手段3aを制御できるのであれば、任意に構成できる。
また、電圧監視部10、指令生成部20およびスイッチング制御部30は、いずれもソフトウエア、ハードウエアもしくはその両方で構成することができる。
さらに、整流平滑回路2および電圧変換回路3は、外部から入力される交流入力電圧に基づいて、制御回路4の制御下で直流出力電流を出力できるのであれば、任意に構成できる。例えば、電圧変換回路3は、フルブリッジ型からハーフブリッジ型やフライバック型等に変更できる。
上記実施形態に係る電源装置1は、主に充電器として使用することを想定しているが、充電器以外にも適宜使用することができる。
1 電源装置
2 整流平滑回路
2a ダイオードブリッジ
2b 力率改善回路(PFC)
2c 平滑コンデンサ
3 電圧変換回路
3a スイッチング手段
3b トランス
3c ダイオードブリッジ
4 制御回路
5 減衰器(ATT)
10 電圧監視部
11 位相比較手段
12 電圧制御発振手段(VCO)
13 電圧比較手段
14 自動利得制御手段(AGC)
15 第1比較手段
16 第2比較手段
17 第1論理演算手段(検出信号出力手段)
20 指令生成部
21 第1切替手段
21a 第2指令生成手段
21b 第1スイッチ
22 第2切替手段
22a 中間指令生成手段
22b 第2スイッチ
23 パルス信号生成手段
23a 検出手段
23b 出力手段
24 遅延手段
25 第2論理演算手段
30 スイッチング制御部
31 差分演算手段
32 PWM信号生成手段

Claims (3)

  1. 外部から入力される交流入力電圧を整流および平滑する整流平滑回路と、
    前記整流平滑回路から出力された電圧をスイッチング手段でスイッチングして直流出力電圧に変換する電圧変換回路と、
    前記スイッチング手段を制御する制御回路と、
    を備えた電源装置であって、
    前記制御回路は、
    前記交流入力電圧の振幅が予め設定された値以下になると、出力している検出信号を第1レベル信号から第2レベル信号に変える電圧監視部と、
    前記電圧監視部から入力された前記検出信号と、外部から入力された前記電圧変換回路の出力指令値に関する第1指令とに基づいて、前記電圧変換回路の出力指令値に関する最終指令を生成する指令生成部と、
    前記電圧変換回路の出力値が前記最終指令の出力指令値に一致するように前記スイッチング手段を制御するスイッチング制御部と、
    を備え、
    前記指令生成部は、
    前記第1レベル信号が入力された場合は、前記第1指令をそのまま前記最終指令として出力する一方、前記第2レベル信号が入力された場合は、前記第1指令の出力指令値を1/n(ただし、n>1)倍した第2指令を前記最終指令として出力するよう構成されており、
    前記第1レベル信号が入力された場合は前記第1指令を出力する一方、前記第2レベル信号が入力された場合は前記第2指令を出力する第1切替手段と、
    前記検出信号が前記第2レベル信号から前記第1レベル信号に戻った後の所定時間は、前記第2指令の出力指令値から前記第1指令の出力指令値に戻る途中の出力指令値に関する中間指令を前記最終指令として出力し、前記所定時間以外のときは、前記第1指令または前記第2指令を前記最終指令として出力する第2切替手段と、
    前記検出信号の伝送を前記所定時間よりも短い時間だけ遅延させる遅延手段と、
    前記遅延手段を経由した前記検出信号と前記遅延手段を経由していない前記検出信号とが入力される論理演算手段と、
    を含み、
    前記論理演算手段は、入力された2つの前記検出信号の少なくとも一方が前記第2レベル信号の場合は、前記第2レベル信号を前記第1切替手段に出力し、入力された2つの前記検出信号の両方が前記第1レベル信号の場合は、前記第1レベル信号を前記第1切替手段に出力する
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記指令生成部は、
    前記検出信号が前記第2レベル信号から前記第1レベル信号に戻ったことを検出して、前記所定時間のパルス信号を前記第2切替手段に出力するパルス信号生成手段を含み、
    前記第2切替手段は、前記パルス信号が入力された場合は、前記中間指令を前記最終指令として出力する一方、前記パルス信号が入力されない場合は、前記第1指令または前記第2指令を前記最終指令として出力することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  3. 前記電圧監視部は、
    正常な前記交流入力電圧と同等の周波数および振幅を有する調整された交流基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    前記交流入力電圧の電圧値と前記交流基準電圧の電圧値とを比較し、両者の差分電圧値に関する信号を出力する第1比較手段と、
    前記差分電圧値と予め設定された直流基準電圧値とを比較し、前記差分電圧値が前記直流基準電圧値よりも大きいときに出力状態を第1レベルから第2レベルに変える第2比較手段と、
    外部から動作許可信号が入力され、かつ前記出力状態が前記第2レベルの場合は、前記検出信号として前記第2レベル信号を出力する一方、前記動作許可信号が入力されていない場合または前記出力状態が前記第1レベルの場合は、前記検出信号として前記第1レベル信号を出力する検出信号出力手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
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