JP6206777B2 - 整流回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭などの単相交流電源を整流して略直流とし、直流負荷を駆動する装置や、得られた直流をインバータ回路により、再度、任意周波数の交流に変換して、電動機の可変速度駆動する装置、例えば、圧縮機により冷媒を圧縮することによりヒートポンプを構成し、冷房、暖房、あるいは食品などの冷凍を行う装置に適用される整流回路装置である。特に、整流回路装置において、電源電流に含まれる高調波成分の低減や、力率を改善することにより、送電系統の負担を軽減させる駆動制御に関するものである。
この種の整流回路装置は、高調波電流を低減するためには、非常に大きなインダクタンスのリアクタが必要になり、回路が非常に大型化する。このため、半導体スイッチを用いて、交流電源をリアクタを経由して短絡させて、リアクタに電流を蓄え、スイッチを開放して、蓄えた電流を直流側に移送することにより、電源高調波を低減させる方法がとられている。
この方法においては、いくつかの方法が提案されている。そのひとつとして、インダクタンスが少し小さいリアクタと半導体スイッチを用いて電源周期毎に1回から数回の短絡開放を行う方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図26は特許文献1で開示されている方法を実現するための回路ブロック図である。交流電源101の電圧の絶対値が低い期間に半導体スイッチ103を短絡させ、リアクタ102に電流を蓄え、半導体スイッチ103を開放すると、蓄えられた電流は、より電圧の高い直流側に流れるようになる。また、交流電源電圧の絶対値が高い期間には、特に短絡を行わなくても、リアクタ102の電流を直流側に移送することもできる。このようにして、交流電源101からの電流は、電源電圧が低い期間にも流れ、高調波成分の少ない電源電流を得ることができる。本方式は、電源電流を特に検出する必要がないという利点を有している。
また、同じく、この種の整流回路装置は、図27に示すように、交流電源101をリアクタ102を介して半導体スイッチ103で短絡せしめ、リアクタ102に電流を充電し、半導体スイッチ103がオフ状態になったときに、ダイオードブリッジ106により負荷110に電流を流すことにより、交流電源101の瞬時電圧が低い期間にも電源電流が流れるようにする構成をとっている。これにより、電源電流の高調波成分が少なくなり、力率が改善する。
ところが、半導体スイッチ103の短絡とオフ(開放)との制御を適切に行わないと、換言すると、リアクタ102に電流を蓄えすぎる、あるいは、蓄えるタインミングが遅いと、交流電源101の極性が変わるときにも、電流が流れ続けてしまうという課題がある。リアクタ102に電流が流れ続けると、電源電流の制御が不能になり、かえって力率が低下してしまう。
これを解決するため、交流電源101の極性が変わる瞬間であるゼロクロスのときに、リアクタ102の端子電圧を観測して、その電圧がHighレベルかLowレベルかにより、リアクタ102に電流が流れていることを検出し、リアクタ102に電流が流れている間、および、その直後は、半導体スイッチ103の短絡を開始しないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これにより、電源電流が制御不能状態になるのを回避し、力率を維持することができる。
別の方法として、インダクタンスが非常に小さいリアクタと半導体スイッチを用いて、電源周波数よりも非常に速い頻度で、半導体スイッチを短絡開放させるものがある(例えば、特許文献3参照)。
これは、電源電流もしくは相当値を検出し、正弦波波形などの所望の電流波形となるように、半導体スイッチの短絡開放の時間比率を瞬時瞬時修正するものである。
図28は、特許文献3に記載された従来の整流回路装置の回路ブロック図を示すものである。図28に示すように、交流電源101をダイオード106a,106b,106c,106dで整流したのち、リアクタ102を介して半導体スイッチ103を短絡開放させる。短絡時にリアクタ102に蓄えられたエネルギは、ダイオード105を介して、平滑コンデンサ109に流れ込む。半導体スイッチ103の短絡時間が長くなると入力電流は増加し、短絡時間が短くなると入力電流が減少する。このため、入力電流をダイオード106a,106b,106c,106dで整流した後の電流を電流検出手段107により検出して、制御回路111においては、電圧波形検出手段115での波形と同じになる制御する。これにより、入力電流波形が交流電圧波形と略一致し、高調波の少ない整流回路を実現している。
特開2000−217363号公報 特開2007−300762号公報 特開昭63−224698号公報 特開2011−200069号公報
しかしながら、前記従来の特許文献1に示した方式では、負荷に応じて、適切な短絡開放のパターンが異なるため、負荷状態を知る必要があることや、負荷状態毎に適切な短絡開放パターンを準備しておく必要がある。さらに、パターンの種類を増加させないためには、リアクタのインダクタンス値を小さくできないという課題を有していた。
また、前記従来の特許文献2の構成では、一旦、リアクタに電流が流れ続けると、短絡開始時期を遅くするよう操作するため、交流電源半周期期間の前半の電力を利用することができなくなり、負荷とバランスするためには、半周期期間の後半の電力をより多く利用する必要が出てくる。この結果、力率が若干低下し、電源高調波も若干増加してしまう。この影響を軽減するためには、インダクタンス値の大きいリアクタで、余裕を持たすことになり、回路の小型化が難しい、という課題を有していた。
また、前記の特許文献3に示した方式では、瞬時瞬時の電源電流を高速かつ高精度に検出する必要がある。
これらの状況を改善する方法として、電源電流のピーク位相を検出し、電圧のピーク位相と合致するように、短絡開放のパターンを切り替える方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
図29は、そのような短絡開放のパターンを切り替える方法を行う構成の回路ブロック図を示したものである。ゼロクロス検出手段113により、交流電源101の位相を検出する。検出された位相を基準位相として、半導体スイッチ103を短絡・開放させるパターンを発生するとともに、電圧検出手段115で交流電圧のピーク位相を検出し、また、電流検出手段107で入力電流のピーク位相を検出する。入力電流のピーク位相が交流電圧のピーク位相と異なっていれば、半導体スイッチ103を短絡・開放させるパターンを別のパターンに切り替える。このように制御することにより、部品のバラツキなどで、電流のピーク位相がずれてしまった場合などにも、電流の位相が適切に保たれる。
特許文献4の方法を用いても、負荷に応じて、適切な短絡開放のパターンが異なるため、負荷状態を知る必要があり、かつ負荷状態毎に適切な短絡開放パターンを準備しておく必要がある。しかしながら、これらのことについは、特許文献4の方法では、殆ど改善されておらず、簡便に実現する方法は開示されていない。さらに、電流位相のピークを検出するためには、瞬時瞬時の電流を検出できるように構成することが必須である。
また、適切な短絡開放のパターンを準備し、電流の位相を交流電源位相に合致させることができても、部品バラツキなどにより発生する電源高調波を低減することも必要である。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、瞬時瞬時の電流をきめ細かく検出することなく、負荷や部品定数が大きく変化する場合でも、高調波電流の低減可能な整流回路装置を提供することを目的とする。本発明においては、比較的にリアクタの小型化を特に必要としない場合にも適用できるものであり、より簡便な整流回路装置を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の整流回路装置は、交流電圧の位相に基づいたパターンにて半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、直流側に流入する電力を検出する手段を備え、前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電力情報量が等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの位相を調整する構成としたものである。
これによって、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、電流が対称になり、かつ、電源電圧と同位相になるので、高力率な整流回路装置となる。
また、直流電圧を検出し、所望電圧との差異に基づいて、前述のパターンの短絡時間比率を調節している。これにより、高力率を保ったまま、任意の直流電圧を出力することができる。
さらに、直流側に流入する電力もしくは電流の前半量、後半量以外に中盤の電力量もしくは電流量も検出し、それぞれが所望の範囲に入るように、あるいは、直流電圧の脈動状況が所定の状態になるように、直流前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調整している。これにより、高力率でかつ高調波の少ない整流回路動作を実現する。
また、簡便な装置で、リアクタの小型化よりも、制御系の構成を簡便化したいという課題を解決するために、本発明の整流回路装置は、交流電圧の位相に基づいたパターンにて半導体スイッチの短絡・開放が実施され、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で、前記半導体スイッチがオフになる期間に、リアクタの電流の有無を検出する手段を設け、リアクタの電流の有無検出結果により、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを前記交流電源電圧の位相に対して位相調整する構成としている。
これにより、例えば、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で前記半導体スイッチを開放し、開放期間中のリアクタ電流を検出し、リアクタ電流がゼロでなければ、前記パターンが前記交流電圧の位相に対して進むように前記パターンを修正する。したがって、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、リアクタに電流が蓄積されることが回避され、電流が電源電圧と同位相になるので、高力率な整流回路装置となる。
本発明によれば、特に、高速高精度な電流検出手段を用いることなく、かつ、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や、負荷の変動が大きい場合でも、任意の直流電圧を出力することができ、かつ高力率で電源高調波の少ない整流回路装置を実現することができる。
また、本発明によれば、半導体スイッチのON/OFFの特性によるものなどにより、変動する負荷の影響などを合わせて、高調波が増加することを防止し、任意の直流電圧出力の電源高調波の少ない整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る実施の形態1における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態1における動作原理を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態2における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態2における動作原理を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態3における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態3における動作原理を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態1〜3における出力電圧制御の動作原理を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態1および2と動作原理の別の実施の形態4、5における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態1および2と動作原理のさらに別の実施の形態6、7における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態3と動作原理の別の実施の形態8における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態3と動作原理のさらに別の実施の形態9における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態3と動作原理のさらに別の実施の形態10における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態11における整流回路装置の回路図 (a)(b)本発明に係る実施の形態11における位相調整動作原理を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態11における電圧調整動作を示す動作波形図 (a)(b)本発明に係る実施の形態12における動作原理を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態13における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態14における回路ブロック図 本発明に係る実施の形態15における高調波低減動作原理を示す回路図 本発明に係る実施の形態15における再調整方法を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態15における別の再調整方法を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態16における高調波低減動作を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態17における高調波低減動作を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態18における高調波低減動作を示す動作波形図 本発明に係る実施の形態19における整流回路装置の回路ブロック図 従来例を示す回路ブロック図 別の従来例を示す回路ブロック図 さらに別の従来例を示す回路ブロック図 さらに別の従来例を示す回路ブロック図
本発明に係る第1の態様は、リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、前記交流電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、直流側に流入する電力を検出する回路を備え、前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電力検出量が略等しくなるように、前記交流電圧の位相と前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの位相関係を調整する構成としたものである。
これにより、入力電流が対称で、かつ、電源電圧と同位相となり、高速・高精度な電流検出手段を用いることなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る第2の態様は、特に、前記の第1の態様における直流側に流入する電力を検出する回路の代わりに、直流電圧検出回路を備え、制御回路は、少なくとも電源半周期期間における平均直流電圧が、前記交流電圧の瞬時電圧ピークとなる位相で時の直流電圧と略等しくなるよう、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと交流電源との位相関係を調整する構成としたものである。
これにより、入力電流が対称になり、かつ、電源電圧と同位相となり、電流や電力の検出手段を設けることなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る第3の態様は、特に、前記の第1の態様における直流側に流入する電力を検出する回路の代わりに、交流電源からの入力電流を検出する電流検出回路を備え、制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電流検出量が等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと交流電源との位相関係を調整する構成としたものである。
これにより、入力電流が対称になり、かつ、電源電圧と同位相となり、高速・高精度な電流検出手段を用いることなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る第4の態様は、特に、前記の第1の態様および第3の態様における、交流電源の半周期毎の前半と後半の電力検出量もしくは電流検出量の代わりに、交流電圧瞬時値が最大となる位相時刻の一定時間(T)手前時点の検出値と、同じく一定時間(T)経過時点の検出値を用いる構成としたものである。
これにより、頻雑に電力や電流の情報を確認する必要もなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明の第5の態様は、特に、前記の第1の態様から第4の態様における、半導体スイッチの短絡・開放パターンを、交流電源の各位相における瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは、短絡時間比率が減少方向となり、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは、短絡時間比率が増大方向となるように構成したものである。
これにより、短絡時間比率が大きい場合には、瞬時電圧の絶対値が大きいほど電流増加が大きく、短絡時間比率が大きくなるとさらに電流が増加する量が多くなるので、瞬時電圧の絶対値が増加していくには、短絡時間比率を下げることにより入力電流の増加が少しずつ減少していき、瞬時電圧の絶対値が減少していくときには、逆に短絡時間比率を上げることにより、入力電流を徐々に減少させるので、瞬時瞬時の電流を検出して、瞬時瞬時の制御をすることなく、高調波の少ない電流波形を得ることができる。
本発明に係る第6の態様は、特に、前記の第5の態様において、直流出力電圧とその所望値との差異に基づいて、半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡・開放の時間比率を調整する構成としてある。
この短絡・開放パターンの短絡の時間比率が増加すると、リアクタに蓄える電流が増加し、開放時に直流側へ流入する電流も増加するので、直流出力電圧を上昇させることができる。これにより、瞬時瞬時の電流を検出して、瞬時瞬時の制御をすることなく、半導体スイッチの短絡・開放パターンが一種類だけで、直流電圧の調節を行うことができる。
本発明に係る第7の態様は、特に、前記の第6の態様において、短絡時間比率の調整量を、瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは短絡時間比率の調整量を略増大させ、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは短絡時間比率の調整量を略減少するように設定した構成としてある。
高調波が少なく高力率にあるときには、電源電圧波形と電流波形は似ており、直流電圧を変化させるときには、入力電流の波形を保ったまま振幅を増減させればよく、瞬時電圧の絶対値が高い位相期間のほうが電流の変化が大きくなる。このため、交流電源の瞬時電圧の絶対値の高い位相期間(短絡時間比率の小さい位相期間)の調整量を大きくすることにより、瞬時瞬時の電流を検出して、瞬時瞬時の制御をすることなく、半導体スイッチの短絡・開放パターンが一種類だけで、高調波の少ない電流波形で直流電圧の調整を行うことができる。
本発明に係る第8の態様は、特に、前記の第1の態様、第3の態様、第4の態様、第6の態様において、交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(1)で略表現され、
Figure 0006206777
前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電力検出値もしくは電流検出値の差異に応じて、上記の式(1)におけるβを調整し、直流電圧と所望の直流電圧との差異に応じて、上記の式(1)におけるAを調整する構成としてある。
本発明に係る第9の態様は、特に、前記の第2の態様において、交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(2)で略表現され、
Figure 0006206777
前記交流電圧の瞬時電圧ピーク位相時の直流電圧と少なくとも電源半周期の平均直流電圧との差異に応じて、上記の式(2)におけるβを調整し、直流電圧と所望の直流電圧との差異に応じて、上記の式(2)におけるAを調整する構成としてある。
本発明に係る第10の態様は、リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放が実施され、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で前記半導体スイッチを開放し、開放期間中のリアクタ電流の有無を検出し、リアクタ電流がゼロでなければ、前記パターンが前記交流電圧の位相に対して進むように前記パターンを修正する構成としてある。
これによって、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、リアクタに電流が蓄積されることが回避され、電流が電源電圧と同位相になるので、高力率な整流回路装置となる。
本発明に係る第11の態様は、特に、前記の第10の態様において、半導体スイッチの短絡・開放パターンを、交流電源の各位相における瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは、短絡時間比率が減少方向となり、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは、短絡時間比率が増大方向となるように構成したものである。
これにより、短絡時間比率が大きい場合には、瞬時電圧の絶対値が大きいほど電流増加が大きく、短絡時間比率が大きくなるとさらに電流が増加する量が多くなる。このため、瞬時電圧の絶対値が増加していくときには、短絡時間比率を下げることにより、入力電流の増加が少しずつ減少していき、反対に、瞬時電圧の絶対値が減少していくときには、逆に短絡時間比率を上げることにより、入力電流を徐々に減少させている。この結果、本発明に係る第11の態様においては、瞬時瞬時の電流に基づいて、瞬時瞬時の制御を行うことなく、高調波の少ない電流波形を得ることができる。
本発明に係る第12の態様は、特に、前記の第10の態様または第11の態様において、整流回路出力である直流電圧を検出し、目標とする直流電圧との差異に基づいて、半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調節する構成としてある。
これにより、高力率を保ったまま、任意の直流電圧を出力することができる。
本発明に係る第13の態様は、特に、前記の第12の態様において、直流電圧の調整においては、交流電源の各位相における瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは短絡時間比率の調整量を略増大させ、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは短絡時間比率の調整量を略減少するように設定する構成としてある。
これにより、高調波が少なく高力率にあるときには、電源電圧波形と電流波形は似ており、直流電圧を変化させるときには、入力電流の波形を保ったまま振幅を増減させればよく、瞬時電圧の絶対値が高い位相期間のほうが電流の変化が大きくなる。このため、交流電源の瞬時電圧の絶対値の高い位相期間(短絡時間比率の小さい位相期間)の調整量を大きくすることにより、瞬時瞬時の電流を検出して、瞬時瞬時の制御を行うことなく、半導体スイッチの短絡・開放パターンが一種類だけで、高調波の少ない電流波形で直流電圧の調整を行うことができる。
本発明に係る第14の態様は、特に、前記の第12の態様または第13の態様において、交流電源の電気角をθとし、θ近傍における記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(3)で略表現され、
Figure 0006206777
リアクタの電流の有無検出結果により上記の式(3)におけるβを調整し、整流回路出力の直流電圧と、目標とする直流電圧との差異に応じて、上記の式(3)におけるAを調整する構成としてある。
本発明に係る第15の態様は、特に、前記の第10の態様から第14の態様において、リアクタの電流の有無を検出する回路として、リアクタの整流回路出力側に接続されているダイオードの少なくともひとつが整流出力側と導通状態にあるか否かで判断する構成としてある。
本発明に係る第16の態様は、特に、前記の第10の態様から第15の態様において、リアクタの電流の有無を検出する回路により、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間でリアクタに電流が流れていることが検出された場合には、半導体スイッチの短絡・開放パターンを前記交流電源電圧の位相に対して位相を進めるよう調整し、検出されなかった場合には、位相を遅らせるよう調整し、位相を進める際の位相調整量が、位相を遅らせる際の位相調整量よりも小さくないように設定した構成としてある。
本発明に係る第17の態様は、特に、前記の第1の態様から第16の態様において設定した半導体スイッチの短絡・開放パターンに対して、瞬時瞬時の直流電圧を検出し、検出された瞬時瞬時の直流電圧の検出電圧「Vdc」と所望の直流電圧「Vdc*」との偏差により、半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率「D」を、再調整するものである。
本発明に係る第18の態様は、特に、前記の第17の態様において、交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(4)で略表現される整流回路装置において、
Figure 0006206777
上記の式(4)における「A」の代わりに、下記の式(5)における「A1」もしくは下記の式(6)における「A2」の値を用いる。
Figure 0006206777
Figure 0006206777
単相の整流回路出力は、平滑しても、完全な直流にはならず、瞬時瞬時のリップル電圧が残留する。この残留リップル電圧により、一端算出した短絡時間比率Dを用いた場合の半導体スイッチの短絡・開放パターンの瞬時の平均値は正弦波電圧にならないが、「A1」や「A2」を用いることにより、残留リップル電圧の影響が除去され、半導体スイッチの短絡・開放パターンの瞬時の平均値が正弦波になり、より高精度な正弦波電流が実現される。
本発明に係る第19の態様は、特に、前記の第1の態様、4の態様〜7の態様、17の態様、および18の態様において、交流電源半周期区間における前半および後半の電力検出量の他に、中盤の電力も検出し、前半および後半の電力検出量と中盤の電力検出量が所望の比率範囲に入るように、半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調整する。
これにより、入力電流が対称で、かつ、電源電圧と同位相を保ったまま、高速・高精度な電流検出手段を用いることなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る第20の態様は、特に、前記の第2の態様、第4の態様〜第7の態様、第17の態様、および第18の態様において、前記制御回路が、少なくとも交流電源半周期区間における前半もしくは後半の直流電圧波形が、それぞれ対称となるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを調整する。特に、瞬時瞬時の直流電圧が、交流電源半周期区間における、45度もしくは135度を機軸として、その前後で対象となるよう、半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調整される。
これにより、入力電流が対称で、かつ、電源電圧と同位相を保ったまま、高速・高精度な電流検出手段を用いることなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る第21の態様は、特に、前記の第3の態様〜第7の態様、第17の態様、第18の態様において、制御回路が、交流電源半周期区間における前半および後半の入力電流検出量の他に、中盤の電流も検出し、前半および後半の電流検出量と中盤の電流検出量が所望の比率範囲に入るように、半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調整する。
これにより、入力電流が対称で、かつ、電源電圧と同位相を保ったまま、高速・高精度な電流検出手段を用いることなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明に係る第22の態様は、特に、前記の第3の態様〜第7の態様、第17の態様、および第18の態様において、交流側に流入する電流を検出する回路として、電流トランスを備え、電流トランス出力を全波整流し、
制御回路は、交流電源の半周期毎の前半と後半の全波整流情報が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源電圧との位相関係を調整するとともに、
前記交流電源の半周期毎の前半と中盤と後半の検出電流量が所定の幅に入るように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを調整し、
全波整流情報を平滑した情報により、整流回路装置が含まれる装置全体の負荷制御もしくは効率制御を行う。
これにより、簡単な検出手段を用いるだけで、入力電流が対称で、かつ、電源電圧と同位相を保ったまま、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高い力率の整流回路装置を実現することができる。
以下、本発明の整流回路装置に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に記載した整流回路装置の構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想に基づいて構成される整流回路装置を含むものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1における整流回路装置の回路ブロック図を示す。
交流電源1のひとつの出力はリアクタ2を経由して半導体スイッチ3a、3bの共通接続部に接続される。半導体スイッチ3a、3bにはダイオード6c、6dがそれぞれ並列接続されている。交流電源1のもうひとつの出力はダイオード6a、6bの共通接続部に接続される。半導体スイッチ3aとダイオード6aの残りの一端と半導体スイッチ3bとダイオード6bの残りの一端は、それぞれ共通接続されてそれぞれ平滑コンデンサ9に接続されている。また、平滑コンデンサ9には負荷10が接続される。
交流電源1には極性検出回路12が設けられており、極性検出回路12からどちらの端子の電位が高いかの極性情報が制御回路11に送られる。この極性情報は、2つの半導体スイッチ3a、3bのどちらの半導体スイッチを短絡または開放するかの制御(ON/OFF制御)に用いられる。
制御回路11では、交流電源1の極性情報、および平滑コンデンサ9へ流入する電流を電流検出回路7で検出して平滑回路8を経由させた電力情報を用いて、半導体スイッチ駆動回路4a、4bに駆動制御信号を送り、半導体スイッチ3a、3bのどちらかを短絡・開放する制御を行う。例えば、交流電源1におけるリアクタ2接続側の電圧が高い期間には、半導体スイッチ3bを短絡・開放することにより、短絡時にリアクタ2に電流を蓄えて、開放時にはリアクタ2に蓄えた電流をダイオード6cを経由して、平滑コンデンサ9に送り込む。これにより、交流電圧の瞬時電圧が低いときにも、交流電源1から平滑コンデンサ9に電力を送ることができる。結果として、高調波電流の少ない整流回路装置を実現することができる。直流電圧検出回路14の使用方法については後述する。
図2は制御回路11での動作原理を説明するための波形図である。図2において、右側の上段は、交流電圧(AC電圧)の波形であり、その下は、半導体スイッチの短絡(=ON)・開放(=OFF)のパターン(スイッチ制御パターン)を示している。
このようなパターンで半導体スイッチを駆動すると、図1の電流検出回路7で検出される電流は、図2における左の中段の状況A、状況B、状況Cに示すようになる。すなわち、半導体スイッチが短絡状態にあるときは、電流がゼロで、開放状態にあるときには、平滑コンデンサ9に電流が流れ込む。
平滑回路8にて平滑して、電力情報に変換したものが、図2における左下の波形であり、状況A(一点鎖線波形)、状況B(点線波形)、状況C(実線波形)にそれぞれ対応する。
この波形の前半と後半の大きさをレベル比較回路にて比較し、レベル差に応じて、右下のパターンの位相関係を修正する。例えば、状況B(点線波形)のように前半の電力のほうが多ければ、半導体スイッチの短絡・開放パターンの全体位相を進ませる。この処理を行うことにより、結果として電力が前半と後半で同じ量になり、電流も同様に前半と後半で同じ量になる。つまり、実施の形態1の構成によれば、電流のピークが交流の瞬時電圧のピークと一致し、高い力率の整流回路装置を実現することができる。
図2の半導体スイッチの短絡・開放パターンは、交流電圧の瞬時値の絶対値が大きいところでは、短絡が殆ど行われないパターンを設定している。これは、交流電圧の瞬時値の絶対値が大きいほど電流が増加することと、短絡時間比率が大きくなると電流が増加する量が多くなるという特性に基づき、電圧の瞬時値(瞬時電圧)の絶対値が高くなるにしたがって、入力電流が徐々に増加していき、瞬時電圧の絶対値が低くなるときには、入力電流が徐々に減少していくようになる。すなわち、このような短絡・開放パターンを設定することにより、入力電流が滑らかに変化することになり、高調波の少ない整流回路装置を実現することができる。
以上のように、実施の形態1の整流回路装置においては、交流電源の半周期の前半と後半の電力情報が等しくなるように、スイッチ制御パターンの位相を調整するという簡単な処理により、リアクタのインダクタンスの精度も必要とせず、負荷変動にも対応することができる、高調波の少ない整流回路装置を実現できる。特に、電力検出は、瞬時瞬時ではなく、電源の1/4周期毎の変化がわかる程度でよく、安価な部品を使用することが可能である。さらに、図1で示した回路構成の場合、2つの半導体スイッチ3a、3bが同時に短絡すると大きな電流が流れ、半導体スイッチの種類によっては損傷することがある。このような同時短絡を防止するために、同時短絡の検出用として電流検出手段を図1に示す場所に設ける場合がある。この構成の場合においては、その同時短絡の検出用電流検出手段を電流検出回路7として兼用することができ、実現がさらに簡単なものとなる。
図7は、直流電圧を一定に保つための制御方法を示す波形図である。
直流電圧検出回路14で検出された直流電圧(実際のDC電圧)は、所望の電圧値(設定されたDC電圧)とレベル比較され、その比較結果に応じてスイッチング制御パターンの短絡時間比率(ON比率)を調節する。短絡時間を長くするとリアクタ2に蓄積されるエネルギが大きくなり、開放時に平滑コンデンサ9に流入するエネルギが増大し、出力電圧を上昇させることができる。この原理を用いて直流電圧を所望の電圧値に調整することができる。
さらに、短絡時間比率の調整量は、瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは短絡時間比率の調整量を略増大させ、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは短絡時間比率の調整量を略減少させるように設定する。高調波が少なく高力率にあるときには、電源電圧波形と電流波形は似ており、直流電圧を変化させるときには、入力電流の波形を保ったまま振幅を増減させればよく、短絡時間比率の小さい期間である、瞬時電圧の絶対値が高い位相期間のほうが電流の変化が大きくなる。このため、実施の形態1の整流回路装置においては、交流電源1の瞬時電圧の絶対値の高い期間の調整量を大きくすることにより、瞬時瞬時の電流を検出して、瞬時瞬時の制御を行うことなく、半導体スイッチの短絡・開放パターンが一種類だけで、高調波の少ない電流波形で直流電圧の調整を行うことができる。
図2および図7を実現するためのスイッチ制御パターンとして、電源波形を正弦波とし、一例として、電気角θにおける短絡・開放比率、すなわち短絡時間比率Dを、下記式(7)のように設定すれば、本発明の条件を満たすことができる。
Figure 0006206777
式(7)において、「A」は直流電圧と所望値との差異により調整される値であり、「β」は、半周期毎の前半と後半の電力の差異により調整される値である。また、左辺のDは比率であるため、右辺値が1を超える場合は1、右辺値が0より小さい場合には0とする。
この式(7)では、設定するパターンはただひとつの正弦波のパターンを基にしたものである。交流電源1の瞬時電圧の絶対値が低い期間は、相対的に短絡時間比率Dが大きくなるとともに、電圧の差異に応じた調整量では、交流電源1の瞬時電圧の絶対値の高い期間の調整量が大きくなっている。
また、半周期毎の前半と後半の電力量の扱いであるが、簡単に実行する方法としては、電気角の90度を軸として、前後で対称となる位相での検出値を代表値として利用することも可能である。例えば、前後で50度ずつの位相となる40度と140度での値を代表値として用いるなどである。すなわち、この構成の場合においては、交流電源1の半周期毎の前半と後半の電力検出量として、交流電圧瞬時値が最大となる時刻(電気角の90度)より一定時間(T:例えば、50度)の手前時点(例えば、40度)の検出値と、前記交流電圧瞬時値が最大となる時刻から同じ一定時間(T)の経過時点(例えば、140度)の検出値とを用いる。
なお、パターンの条件として、交流電源1の各位相における瞬時電圧の絶対値の増減変化方向と短絡時間比率Dの増減変化方向とが略逆方向であって、直流電圧の差異に応じた調整量では、短絡時間比率Dの大きさの変化方向とは略逆方向の変化特性を有する大きさとなるように設定されている。パターンの事例として、上記の数式で表現できるものを提示したが、同様の特性で、高調波を低減するパターンは無数にあり、上記の式(7)に限定されるものではない。
(実施の形態2)
図3は、本発明に係る実施の形態2の整流回路装置の回路ブロック図である。図3の回路構成は図1とほぼ同じであるが、電流検出回路7を用いずに実施できる方法を提供するものである。
制御回路11には、極性検出回路12の出力(極性情報)と直流電圧検出回路14の出力(直流電圧情報)が入力される。極性検出回路12の使用方法は実施の形態1と同じである。
図4は、直流電圧検出回路14の情報を用いて制御を行う方法を説明する波形図である。図2での説明と同様に、平滑コンデンサ9に流入する電力のピークを交流電源1の瞬時電圧ピークにあわせる必要がある。このとき、平滑コンデンサ9の出力は、図4における左側の下の波形の状況C(実線波形)のようなリップルを有している。つまり、半周期の前半で直流電圧が低下し、後半で直流電圧が上昇する。ただし、交流電源1の電圧ピーク位相のところでは、変動の中心になっており、平均直流電圧と等しくなっている。ところが、電力のピークがずれると、交流電源1の電圧ピーク位相のところでの直流電圧は平均値からずれる。例えば、状況B(点線波形)のように、電力ピーク部分の位相が進むと、交流電源1の電圧ピーク位相のところの直流電圧が上昇する。逆の場合、すなわち状況A(一点鎖線波形)では、同じ位相のところの直流電圧が下がる。したがって、平均直流電圧と交流電源1の電圧ピーク位相のところの直流電位とをレベル比較し、交流電源位相と半導体スイッチの短絡・開放パターンとの位相関係を調整することにより、交流電流のピーク位相が交流電源1の瞬時電圧のピークと一致し、高い力率の整流回路装置を実現することができる。しかも、電流検出手段を必要とはしないため、実施の形態1の構成に比べて、さらに簡単に実現することができる。なお、具体的な短絡・開放パターンについては、実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
図5は、本発明に係る実施の形態3の整流回路装置の回路ブロック図である。図5の回路構成は図1とほぼ同じであるが、電流検出回路7を交流電源1からの電流を直接検出できる位置に具備したものである。
制御回路11には、極性検出回路12の出力(極性情報)と電流検出回路7の出力(電流情報)が入力される。極性検出回路12の使用方法は実施の形態1と同じである。
図6は、交流側の電流検出回路7の検出電流情報を用いて制御を行う方法を説明する波形図である。この場合は、交流電流のピーク位相を交流電源1の瞬時電圧ピーク位相にあわせる必要がある。図2と同様に、半周期の前半と後半の電流量(電流情報)が等しくなれば、ピークが合致するわけである。したがって、半周期の前半と後半の電流量(電流情報)をレベル比較し、半導体スイッチの短絡・開放パターンの全体位相を調整することで、電流のピークが交流の瞬時電圧のピークと一致し、高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明の利用分野である冷房・暖房・冷凍などでは、電源電流が過剰にならないように運転制御を行うべく、交流側に電流検出手段を具備していることが多く、実施の形態3の整流回路装置の構成においては、この電流検出手段を電流検出回路として兼用することができるため、さらに簡単に実現することができる。
なお、具体的な短絡・開放パターンについては、実施の形態1と同様である。また、交流電源1の半周期毎の前半と後半の電流量の簡便な検出方法として、実施の形態1で説明した、電気角の90度を軸として、前後で対称となる位相での検出値を代表値として利用することも同様に可能である。すなわち、この構成の場合においては、交流電源1の半周期毎の前半と後半の電流検出量として、交流電圧瞬時値が最大となる時刻(電気角の90度)より一定時間(T:例えば、50度)の手前時点(例えば、40度)の検出値と、前記交流電圧瞬時値が最大となる時刻から同じ一定時間(T)の経過時点(例えば、140度)の検出値とを用いる。
(実施の形態4)
図8は、本発明に係る実施の形態4の整流回路装置を別の回路構成で実施した場合を示す回路ブロック図である。実施の形態4の整流回路装置における基本回路構成は、特許文献1に示されたものと同じである。交流電源1をリアクタ2を介して半導体スイッチ3で短絡し、リアクタ2に蓄えられたエネルギをダイオード6a、6b、6c、6dを経由して平滑コンデンサ9に送る構成である。この構成の場合、半導体スイッチ3は、ひとつであるため、実施の形態1の場合とは異なり、交流電源1の極性を知る必要がなく、ゼロクロス検出回路13によるゼロクロス情報だけでよい。制御回路11の制御方法は、実施の形態1と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態5)
次に、本発明に係る実施の形態5の整流回路装置について説明する。図8に示した構成において、電流検出回路7および平滑回路8を省略し、直流電圧検出回路14の情報を用いることにより、前述の実施の形態2と同じ制御を実現することができる。実施の形態2の場合とは異なり、交流電源1の極性を知る必要がなく、ゼロクロス検出回路13によるゼロクロス情報だけでよい。制御回路11の制御方法は、実施の形態2と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態6)
次に、本発明に係る実施の形態6の整流回路装置について図9を用いて説明する。図9は、前述の実施の形態とさらに異なる回路構成で実施した場合を示す実施の形態6の整流回路装置の回路ブロック図である。基本回路構成は、特許文献2に示されたものと同じである。交流電源1をダイオード6a、6b、6c、6dで整流した後、リアクタ2を介して半導体スイッチ3で短絡し、リアクタ2に蓄えられたエネルギをダイオード5を経由して平滑コンデンサ9に送る構成である。この構成の場合においても、半導体スイッチ3はひとつであるため、前述の実施の形態4と同様に、ゼロクロス検出回路13によるゼロクロス情報だけでよい。制御回路11の制御方法は、実施の形態1と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態7)
次に、本発明に係る実施の形態7の整流回路装置について説明する。実施の形態7の整流回路装置は、図9における電流検出回路7および平滑回路8を省略して、直流電圧検出回路14の情報を用いることにより、実施の形態2と同じ制御を実現することができる。制御回路11の制御方法は、実施の形態2と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態8)
次に、本発明に係る実施の形態8の整流回路装置について図10を用いて説明する。図10は、図8に示した実施の形態4の構成における電流検出回路7を交流入力側に移動させて、平滑回路8を省略して構成した場合の回路ブロック図である。制御回路11の制御方法は、実施の形態3と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態9)
次に、本発明に係る実施の形態9の整流回路装置について図11を用いて説明する。図11は、図9に示した実施の形態6の構成における電流検出回路7を交流入力側に移動させ、平滑回路8を省略して構成した場合の回路ブロック図である。制御回路11の制御方法は、実施の形態3と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態10)
次に、本発明に係る実施の形態10の整流回路装置について図12を用いて説明する。図12は、実施の形態6の電流検出回路7をダイオード6a、6b、6c、6d、リアクタ2、半導体スイッチ3で構成されるループの途中に移動させた場合の回路ブロック図である。この構成の場合にも、実施の形態9と同じ制御を実現することができる。制御回路11の制御方法は、実施の形態3と同じであるため、ここでは省略する。
(実施の形態11)
図13は、本発明に係る実施の形態11の整流回路装置の回路図である。
図13において、交流電源1の出力は整流ダイオードブリッジ6、リアクタ2を経由して半導体スイッチ3で短絡可能なように接続されている。半導体スイッチ3は制御回路11にて制御される。また、交流電源1はゼロクロス検出回路13で交流電源1の電圧がゼロになったことを検出して、制御回路11に入力される。リアクタ2の出力と前記整流ダイオードブリッジ6のもう一端の出力は、ダイオード5を経て、平滑コンデンサ9および負荷10に接続されている。また、リアクタ2の出力は電圧検出回路19にも接続され、リアクタ2の端子電圧情報が制御回路11に入力されるよう接続されている。同様に、平滑コンデンサ9の両端電圧情報も直流電圧検出回路14により、制御回路11に入力されている。
図13に示す回路構成において、半導体スイッチ3を短絡することにより、交流電源1の電圧の絶対値が低い期間にもリアクタ2に電流を流すことができ、半導体スイッチ3を開放すると、リアクタ2に流れた電流がダイオード5を経由して、平滑コンデンサ9を充電する。これにより、交流電源1から流れる電流の高調波を少なくすることができる。
半導体スイッチ3の短絡と開放のパターンは、交流電源1の各位相における瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは、短絡時間比率Dが減少方向となり、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは、短絡時間比率Dが増大方向となるようにする。
これにより、短絡時間比率Dが大きい場合には、瞬時電圧の絶対値が大きいほど電流増加が大きく、短絡時間比率Dが大きくなるとさらに電流が増加する量が多くなる。このため、瞬時電圧の絶対値が増加していくときには、短絡時間比率Dを下げることにより、入力電流の増加が少しずつ減少していき、瞬時電圧の絶対値が減少していくときには、逆に短絡時間比率を上げることにより、入力電流が徐々に減少していく。したがって、実施の形態11の整流回路装置においては、瞬時瞬時の電流にもとづく瞬時瞬時の制御を行うことなく、高調波の少ない電流波形を得ることができる。
図14は図13に示した実施の形態11の整流回路装置における回路動作を説明するための波形図である。図14における左側(a)の波形図は、半導体スイッチ3の短絡・開放が適正に動作している時の各部の波形である。最上段は、交流電源1の瞬時電圧波形(交流電圧)であり、その下段は、半導体スイッチ3の短絡(=ON)・開放(=OFF)のパターン(スイッチ制御)を示している。
このようなパターンで半導体スイッチ3を駆動すると、図13に示す実施の形態11の整流回路装置におけるリアクタ2の電流は、図14における左側(a)の上から3段目の波形(リアクタ電流)のように、交流電源1の瞬時電圧がゼロに戻る時には、リアクタ2の電流もゼロに戻っている。このとき、電圧検出回路19で検出される電圧情報は、図14における左側(a)の最下段に示す検出端子電圧の波形ようになる。すなわち、半導体スイッチ3がONのときには、電圧検出回路19の結果は、Lowレベルになる。そして、半導体スイッチ3がOFFでかつ、リアクタ2に電流が流れているときには、ダイオード5が導通して電流が流れている。その結果、リアクタ2の端子の電圧は、平滑コンデンサ9の正側の電圧とほぼ同じになっている。すなわち、電圧検出回路19の結果はHighレベルになる。
一方、半導体スイッチ3がOFFでかつ、リアクタ2に電流が流れていない時には、ダイオード5にも電流が流れておらず、電圧検出回路19を構成する抵抗により、整流回路出力のもう一端側の電位、すなわち、平滑コンデンサ9のマイナス側電位と略同じになり、結果として、電圧検出回路19の電圧情報はLowレベルになる。したがって、交流電源1の瞬時電圧がゼロに戻る時にリアクタ2の電流もゼロに戻っているときには、電圧検出回路19の電圧情報がLowレベルになっている。
図14における右側(b)の波形は、半導体スイッチ3の短絡・開放が適正状態より遅れている場合を示すものである。この場合においては、図14の右側(b)の上から3段目(リアクタ電流)に示すように、リアクタ2の電流の位相が遅れて、交流電源1の瞬時電圧がゼロに戻る時にリアクタ2の電流がまだ流れていることが発生する。この場合には、図14における右側(b)の最下段に示す電圧検出回路19の電圧情報(検出端子電圧)が、最終的にはHighになったままになる。すなわち、電流センサなどを用いることなく、リアクタ2の電流がゼロになっているかどうかを検出することができる。したがって、リアクタ2の電流がゼロになっていないときには、半導体スイッチ3の短絡開放動作が遅れているので、その動作を早めればよい。これにより、実施の形態11の整流回路装置においては、リアクタ2の電流の位相を交流電源1の電圧位相と合致させることができ、高い力率の整流回路装置を実現することができる。
図15は、直流電圧を目標とする電圧に制御するための方法を示す波形およびブロック図である。
直流電圧検出回路14で検出された実際の直流電圧は、所望の直流電圧値(設定された直流電圧値)とレベル比較され、その比較結果に応じてスイッチング制御パターンの短絡比率(ON比率)を調節する。短絡時間を長くするとリアクタ2に蓄積されるエネルギが大きくなり、開放時に平滑コンデンサ9に流入するエネルギが増大し、出力電圧を上昇させることができる。この原理を用いて直流電圧を目標とする電圧に調整することができる。
短絡時間比率Dの調整量は、瞬時電圧の絶対値が増大方向にあるときは短絡時間比率Dの調整量を略増大させ、瞬時電圧の絶対値が減少方向にあるときは短絡時間比率Dの調整量を略減少するように設定する。高調波が少なく高力率にあるときには、電源電圧波形と電流波形は似ており、直流電圧を変化させるときには、入力電流の波形を保ったまま振幅を増減させればよく、短絡時間比率Dの小さい期間である、瞬時電圧の絶対値が高い位相期間のほうが電流の変化が大きくなる。このため、実施の形態11の整流回路装置においては、交流電源1の瞬時電圧の絶対値の高い期間の調整量を大きくすることにより、瞬時瞬時の電流を検出して、瞬時瞬時の制御を行うことなく、半導体スイッチの短絡・開放パターンが一種類だけで、高調波の少ない電流波形で直流電圧の調整を行うことができる。
なお、交流電源1の瞬時電圧がゼロになったときにリアクタ2の電流が流れていると、電源力率が大きく悪化するが、交流電源1の瞬時電圧がゼロになる瞬間よりもかなり早い時点でリアクタ2の電流がゼロになっている場合にも電源力率が悪化していくので、交流電源1の電圧がゼロになる直前にリアクタ2の電流がゼロになるのが最も適切である。そのため、例えば、交流電源1の瞬時電圧がゼロになった時の電圧検出回路19の出力の状況により、半導体スイッチ3の短絡・開放パターンの位相を進ませる処理と位相を遅らせる処理との調整度合いを均等にせずに、位相を進ませる処理のほうが大きく変化するように調整するのが望ましい。このように構成することにより、交流電源1の瞬時電圧がゼロになったときにおけるリアクタ2の電流がゼロになったときには、すみやかにその状態を脱却することができる。また、このように構成することにより、半導体スイッチ3の短絡・開放パターンの位相の進め過ぎも防止することができ、常に高力率で整流動作を実現することができる。
(実施の形態12)
図16における左側(a)および右側(b)の図は、本発明に係る実施の形態12の整流回路装置における制御動作を示す波形図である。図16における左側(a)の波形図は、半導体スイッチ3の短絡・開放が適正に動作している時の各部の波形である。図16における右側(b)の波形は、半導体スイッチ3の短絡・開放が適正状態より遅れている場合を示すものである。なお、実施の形態12の整流回路装置における回路図は実施の形態11のものと同様である。
実施の形態12においては、交流電源1の周期に対して、十分速い頻度で半導体スイッチ3を短絡・開放することにより、リアクタ2の小型化を実現するものである。時々刻々の短絡時間比率Dをパターンとして設定し、交流電源1の瞬時電圧がゼロに戻った時の電流の有無により、そのパターンの位相を調整する。
図16において上から2段目の波形は、その短絡時間比率(ON時間比率)Dを示すものである。また、電圧検出回路19の出力信号は、図16の最下段(検出端子電圧)に示すように、HighとLowとが頻繁に変化する波形になる。
このような場合でも、前述の実施の形態11で説明したことと同様に、交流電源1の瞬時電圧がゼロになる瞬間には、半導体スイッチ3を短絡させないようにしておけば、同じようにリアクタ2の電流がゼロかどうかを検出することができる。
実現するためのスイッチ制御パターンとして、電源電圧波形を正弦波とし、一例として、電気角θにおける短絡・開放比率、すなわち短絡時間比率Dを、下記式(8)のように設定すれば、本発明の条件を満たすことができる。
Figure 0006206777
式(8)において、「A」は直流電圧と目標とする直流電圧との差異により調整される値であり、「β」は、交流電源1の瞬時電圧がゼロに戻った時に、リアクタ2に電流が流れているかどうかにより調整される値である。また、式(8)において、左辺が比率であるため、右辺値が1を超える場合は左辺値は1、右辺値が0より小さい場合には左辺値は0とする。この式(8)では、設定するパターンは常に同じ基本式の正弦波のパターンを基にしたものであり、交流電源1の瞬時電圧の絶対値が低い期間は、相対的に短絡時間比率Dが大きくなるとともに、電圧の差異に応じた調整量では、交流電源の瞬時電圧の絶対値の高い期間の調整量が大きくなっている。
(実施の形態13)
図17は、本発明に係る実施の形態13の整流回路装置を示す回路図である。
図17において、交流電源1にリアクタ2が直接接続され、そのリアクタ2を経由して、2つの半導体スイッチ3a、3bが接続されている。半導体スイッチ3a、3bを1つの相で共通とするよう整流ダイオードブリッジ6を経由して、平滑コンデンサ9で平滑して直流とし、負荷10を駆動する。さらに、交流電源1より極性検出回路12により交流電源1の瞬時電圧の極性を検出し、制御回路11により、検出された極性に応じて、2つの半導体スイッチ3a、3bのいずれかを短絡開放制御を行う。
図17に示した実施の形態13の整流回路装置の回路は、混合ブリッジ型の整流回路として知られた構成である。交流電源1の瞬時電圧の極性に応じて、短絡・開放操作する半導体スイッチ3a、3bを切り替える以外の制御方法は、通常の混合ブリッジ型の整流回路の制御方法と同じになる。ただし、電圧検出回路29の出力結果においては、電流が流れているときの結果は、交流電源1の瞬時電圧の極性により論理が反転するので、交流電源1の瞬時電圧が正からゼロになった時と、その瞬時電圧が負からゼロになった時とで、判断論理を逆にする。つまり、直前の交流電圧の極性が正であれば、リアクタ2に電流が流れている時には、ダイオード6cが導通して、リアクタ2の端子は整流出力の正側の電位と同じレベルとなり、電圧検出回路29によりHighレベルの情報が得られる。一方、直前の交流電圧の極性が負であれば、ダイオード6dが導通し、整流出力の負側の電位と同じレベルとなり、電圧検出回路29によりLowレベルの情報が得られる。また、リアクタ2に電流が流れていない時には、ダイオード6cおよびダイオード6dが導通しておらず、電圧検出回路29では中間レベルの情報が得られる。また、より簡便な別の方法としては、電圧検出回路29の代わりに、図13で用いた電圧検出回路19を用いて、交流電源1の瞬時電圧が正からゼロになった時のみで実施することも可能である。
(実施の形態14)
図18は、本発明に係る実施の形態14の整流回路装置を示す回路図である。
図18において、実施の形態14の請求回路装置においても前述の図17と同様に交流電源1にリアクタ2が直接接続されている。一方、半導体スイッチ3はリアクタ2の出力と交流電源1のもう一方との間に接続されており、交流電源1とリアクタ2を直接短絡する回路構成になっている。半導体スイッチ3の短絡・開放操作の方法は図13と同じである。一方、電圧検出回路29の出力情報の利用方法は、図17の場合と同じである。
(実施の形態15)
次に、本発明に係る実施の形態15の整流回路装置について説明する。本発明に係る実施の形態15は、本発明における第17および第18の態様に対応するものであり、その原理を図19を用いて説明する。図19は、前述の図1、図3、および図5に示した回路図と同じ基本回路構成に基づくものであり、交流電源1の出力電圧がリアクタ2を接続している方がプラスになる期間の動作を示すものである。
図19に示す状態のとき、2つの半導体スイッチ3a、3bのうち、半導体スイッチ3aは完全にオフ状態になっている。ここで、半導体スイッチ3bを短絡・開放する。短絡時には、交流電源1、リアクタ2、半導体スイッチ3b、ダイオード6bによる短絡ループができ、リアクタ2へ電流が蓄えられる。半導体スイッチ3bを開放すると、リアクタ2に蓄えられた電流はダイオード6cにより、平滑コンデンサ9および負荷10へと流れ、ダイオード6bを経由して、交流電源1へと流れ込む。この動作において、リアクタ2を流れる電流「Iac」が略正弦波であるためには、リアクタ2の両端の電圧がそれぞれ略正弦波であることが必要である。交流電源1の電圧「Vac」は正弦波であるので、もう一端の電圧「Vpwm」も略正弦波である必要がある。半導体スイッチ3a、3bおよびダイオード6b、6cの電圧損失は十分小さいので無視できるとすると、「Vpwm」は下記式(9)の値になると考えられる。
Figure 0006206777
ここで、
Figure 0006206777
であるので、
Figure 0006206777
となり、Vdcが一定値であれば、Vpmwは正弦波になる。
ところが、平滑コンデンサ9は有限の容量であるので、例えば、図4で説明しているように、直流電圧には、リップル電圧が含まれる。このため、このままでは、Vpwmは正弦波ではなくなる。
この状況に対応するため、直流電圧の瞬時値「Vdc」と直流電圧の平均値「Vdc(av)」とを用いて、
Figure 0006206777
とすれば、
Figure 0006206777
となり、Vpwmは正弦波になる。ただし、この計算には、直流電圧の平均値が必要になり、平均値の演算が必要になる。
そこで、直流電圧を所望の値「Vdc*」にフィードバック制御する動作を考えると、制御そのものがローパスフィルタの特性を有しているので、直流電圧の平均値は、直流電圧の所望値に収束していく。このため、平均値の代わりに、所望値を用いることができる。
すなわち、前述の実施の形態1および実施の形態12で説明した本発明における第8の態様、第9の態様、および第14の態様において用いた演算式の係数「A」の代わりに、
Figure 0006206777
上記式(14)に示す「A1」の値を用いればよい。
図20は、この処理の流れを説明する波形図である。図20において、図7と同様に、実際のDC電圧(Vdc)と設定DC電圧(Vdc*)とレベル比較回路201にて比較し、ON比率調整を行う。ここで得られる値は、図7と同じであり、「A」とする。こうして得られた「A」に対して、ON比率再調整回路202において、上記の式(14)の演算を行い、短絡時間比率(ON比率)Dを再調整する。この再調整結果「A1」をもって、スイッチ制御パターンとして、半導体スイッチの短絡・開放を行う。
さらに瞬時瞬時の割り算の演算処理を簡便化する方法として、直流電圧に比して、リップル電圧は小さいという仮定が成り立っているので、
Figure 0006206777
上記式(15)であらわされる「A2」を用いても、精度の高い補正ができる。
図21は、図20と同様に、この処理の流れを説明する波形図である。図21において、図20との差異は、ON比率再調整回路207において、上記の式(15)の演算を行い、短絡時間比率(ON比率)Dを再調整する。この再調整結果「A2」をもって、スイッチ制御パターンとして、半導体スイッチの短絡・開放を行う。
(実施の形態16)
次に、本発明に係る実施の形態16の整流回路装置について説明する。本発明に係る実施の形態16は、本発明における第19の態様に対応するものである。実施の形態16の整流回路装置において、制御を構成する基本部分は、前述の図1と同じであり、その原理を図22を用いて説明する。図22は、図2と同じく、状況に応じた電流検出回路7の検出波形(電源半周期分)の変化を示している。図22において、右側の上段は、交流電圧(AC電圧)の波形であり、その下は、半導体スイッチの短絡(=ON)・開放(=OFF)のパターン(スイッチ制御ON幅パターン)を示している。
図22において、左側の2段目に示している検出電流の状況A(一点鎖線波形)は、交流電源1の電圧が低い区間からも比較的大きな電力が供給されている状況である。逆に、図22における左側の3段目に示している検出電流の状況B(点線波形)は、交流電源1の電圧が高い区間から大半の電力が供給されている状況である。また。図22における左側の4段目に示している状況C(実線波形)は、交流電源電圧の正弦波波形に応じた電力が供給されている状況である。すなわち、状況Cは高調波が少ない状態を示している。この電流波形を平滑した波形が、図22における左側の最下段の波形であり、流入電力波形を示している。すなわち、状況A(一点鎖線波形)は幅広型の波形、状況B(点線波形)は尖鋭型の波形、状況C(実線波形)は適切な波形である。
実施の形態16の整流回路装置においては、電流波形の平滑結果を電源半周期で3つの区間に分け、それぞれのレベル比較を行う。すなわち、前半あるいは後半のレベルと中盤のレベルとを比較する。状況Aでは、前半あるいは後半のレベルが中盤に比べて大きく、状況Bでは、前半あるいは後半のレベルが中盤に比べて小さく、状況Cでは、前半あるいは後半のレベルと中盤でのレベルとの比率が適正であるといえる。例えば、代表点として、前半を45度、中盤を90度、後半を135度で確認した場合には、理想的には、それぞれのレベルは、1:2:1である。
そこで、この比較結果をもって、スイッチ制御のON幅パターンを変調する。図22の右側の下段の波形に示すように、中央部の変調方向と、前半/後半部分の変調方向が逆方向になるように変調を行う。これにより、電流や電力の細かい変化を検出することなく、電力の尖り過ぎ、幅広過ぎを解消して、常に、高調波の少ない状態を保つことができる。
(実施の形態17)
次に、本発明に係る実施の形態17の整流回路装置について説明する。本発明に係る実施の形態17は、本発明における第20の態様に対応するものである。実施の形態17の整流回路装置において、制御を構成する基本部分は、前述の図3と同じであり、その原理を図23を用いて説明する。図23は図4と同じく、状況に応じた入力電力波形と直流電圧波形(電源半周期分)の変化を示している。図23において、状況A(一点鎖線波形)は、交流電源1の電圧が低い区間からも比較的大きな電流が供給されている状況であり、状況B(点線波形)は、逆に、交流電源電圧の電圧が高い区間から大半の電流が供給されている状況である。また。状況C(実線波形)は、交流電源電圧の正弦波波形に応じた電流が供給されている状況である。すなわち、状況Cが高調波が少ない状態を示している。また、状況Aは幅広型の波形、状況Bは尖鋭型の波形、および状況Cは適切な波形である。
図23における左側の最下段の波形は、そのときの、直流電圧波形(DC電圧)である。すなわち、状況Aは90度近傍で緩慢に上昇変化し、0度、180度近傍では急激に変化している。状況Bでは、90度近傍で急激に上昇変化し、0度、180度近傍では緩慢に変化している。一方、状況Cでは、90度近傍と0度、180度近傍での変化は同じような変化である。そこで、45度近傍や135度近傍に着目すると、状況Aでは、90度に近いほうの電圧が、平均電圧に近く、0度、180度に近いほうの電圧は、平均電圧から乖離している。状況Bでは0度、180度に近いほうの電圧が、平均電圧に近く、90度に近いほうの電圧は、平均電圧から乖離している。状況Cでは、乖離度合いが同じになっている。
そこで、図23に示すように、45度もしくは135度の前後の直流電圧が同レベルになっているかどうかを調べることにより、入力電圧波形が尖りすぎか、幅広過ぎかを知ることができる。そして、そのレベル差に応じて、スイッチ制御のON幅パターンを変調する。図23における右側の下段の波形に示すように、中央部の変調方向と、前半/後半部分の変調方向が逆方向になるように変調を行う。これにより、実施の形態17の整流回路装置においては、電流や電力の細かい変化を検出することなく、電力の尖り過ぎ、幅広過ぎを解消して、常に、高調波の少ない状態を保つことができる。
(実施の形態18)
次に、本発明に係る実施の形態18の整流回路装置について説明する。本発明に係る実施の形態18は、本発明における第21の態様に対応するものである。実施の形態18の整流回路装置において、制御を構成する基本部分は、前述の図5と同じであり、その原理を図24を用いて説明する。図24は図6と同じく、状況に応じた電流検出回路7の検出波形(電源半周期分)の変化を示している。
図24において、状況A(一点鎖線波形)は、交流電源1の電圧が低い区間からも比較的大きな電流が供給されている状況であり、状況B(点線波形)は、逆に、交流電源1の電圧が高い区間から大半の電流が供給されている状況である。また。状況C(実線波形)は、交流電源電圧の正弦波波形に応じた電流が供給されている状況である。すなわち、状況Cは高調波が少ない状態を示している。また、状況Aは幅広型の波形、状況Bは尖鋭型の波形、および状況Cは適切な波形である。
実施の形態18の整流回路装置においては、電流波形の平滑結果を電源半周期で3つの区間に分け、それぞれのレベル比較を行う。すなわち、前半あるいは後半のレベルと中盤のレベルとを比較する。状況Aでは、前半あるいは後半のレベルが中盤に比べて大きく、状況Bでは、前半あるいは後半のレベルが中盤に比べて小さく、状況Cでは、前半あるいは後半のレベルと中盤でのレベルとの比率が適正であるといえる。例えば、代表点として、前半を45度、中盤を90度、後半を135度で確認した場合には、理想的には、それぞれのレベルは、1:1.41(=2の平方根):1である。
そこで、この比較結果をもって、スイッチ制御のON幅パターンを変調する。図24の右側の下段の波形に示すように、中央部の変調方向と、前半/後半部分の変調方向が逆方向になるように変調を行う。これにより、電流や電力の細かい変化を検出することなく、電流の尖り過ぎ、幅広過ぎを解消して、常に、高調波の少ない状態を保つことができる。
(実施の形態19)
次に、本発明に係る実施の形態19の整流回路装置について説明する。本発明に係る実施の形態19は、本発明における第22の態様に対応するものである。実施の形態19の整流回路装置の回路構成を図25に示す。図25の回路構成は、前述の図5の回路構成における電流検出回路7を電流トランス70、全波整流回路71、平滑回路72に置き換えたものである。電流トランス70は直流成分を検出できないものの、電流検出回路7に比べて安価であるという特徴を有する。特に、空調機器、ヒートポンプ機器などでは、図25で示したような、全波整流回路71および平滑回路72を用いた回路構成により、制御回路11に対して全波整流回路71および平滑回路72からの情報を入力し、制御回路11がどの程度の負荷状態かを知り、効率よい運転方法、および/または過剰な負荷運転になって機器を損傷しないようにする制御に用いられている。
上記のように、実施の形態19の整流回路装置における回路構成においては、全波整流回路71の出力が制御回路11に入力されている。制御回路11に入力される波形は、図6に示した検出電流波形を繰返した波形となっている。ただし、実施の形態19の整流回路装置の構成においては、直流成分を検出できないことと、全波整流回路71を通すことによる歪が含まれてしまうという課題がある。そのため、図6に示すように、電源半周期の前半の情報と後半を、情報をそれぞれ平均化して用いることにより、電流の位相を略一致させることが可能になる。同様に、図23に示したように、中盤近傍の情報も平均化して用いることにより、入力電流の高調波を低減することも可能である。また、実施の形態19の整流回路装置における回路構成は、電流が小さいときに歪が大きくなる課題があるが、電源高調波規制のうち、IEC61000−3−2のクラスAは、運転範囲内において、高調波電流を一定以下にすることが求められており、電流が小さいときに歪が増加しても、高調波規制を逸脱しない。この特徴を利用して、簡素な電流トランスで、高調波の少ない、高い力率の整流回路装置を実現することができる。
本発明をある程度の詳細さをもって各実施の形態において説明したが、これらの実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。また、各実施の形態においては、各構成を回路という表現を用いているが、この表現は電気回路を含むとともにソフトウエアで構成されるものを含むものである。
本発明の整流回路装置は、交流電圧の位相に基づいたパターンにて半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、直流側に流入する電力を検出する手段(電気回路および/またはソフトウエアを含む)を備え、前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電力情報量が等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの位相を調整するよう構成したものである。
これによって、本発明によれば、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、電流が対称になり、かつ、電源電圧と同位相になるので、高力率な整流回路装置を構築することができる。
また、本発明においては、直流電圧を検出し、所望電圧との差異に基づいて、前述の半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調節している。これにより、本発明によれば、高力率を保ったまま、任意の直流電圧を出力することができる。
さらに、本発明においては、直流側に流入する電力もしくは電流の前半の量、後半の量以外に中盤の電力量もしくは電流量も検出して、それぞれが所望の範囲に入るように、あるいは、直流電圧の脈動状況が所定の状態になるように、前述の半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調整している。これにより、高力率でかつ高調波の少ない整流回路動作を実現している。
本発明においては、簡便な装置で、リアクタの小型化よりも、制御系の構成を簡便化したいという課題を解決するものである。このために、本発明の整流回路装置は、交流電圧の位相に基づいたパターンにて半導体スイッチの短絡・開放が実施されており、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で、半導体スイッチがオフになる期間に、リアクタの電流の有無を検出する手段(電気回路および/またはソフトウエアを含む)を設けて、リアクタの電流の有無検出結果により、前述の半導体スイッチの短絡・開放パターンを交流電源電圧の位相に対して位相調整する構成としている。
これにより、例えば、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で半導体スイッチを開放し、開放期間中のリアクタ電流を検出し、リアクタ電流がゼロでなければ、前記のパターンが前記交流電圧の位相に対して進むように当該パターンを修正する。したがって、本発明においては、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、リアクタに電流が蓄積されることが回避され、電流が電源電圧と同位相になるので、高力率な整流回路装置となる。
上記のように、本発明によれば、特に、高速高精度な電流検出手段を用いることなく、かつ、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や、負荷の変動が大きい場合でも、任意の直流電圧を出力することができ、かつ高力率で電源高調波の少ない整流回路装置を実現することができる。
また、本発明によれば、半導体スイッチのON/OFFの特性によるものなどにより、変動する負荷の影響などを合わせて、高調波が増加することを防止し、任意の直流電圧出力の電源高調波の少ない整流回路装置を実現することができる。
以上のように、本発明に係る整流回路装置は、高速高精度な電流検出手段を使用することなく、リアクタインダクタンスの精度が確保されていない場合や負荷変動が大きい場合でも、高調波の少ない高力率を実現でき、さらに、高力率を保ったまま、任意の直流電圧を出力することができる。したがって、本発明に係る整流回路装置は、家庭などの単相交流電源を整流して直流化して、直流負荷を駆動する装置、得られた直流をインバータ回路により、再度、任意周波数の交流に変換して、電動機の可変速度駆動する装置などに幅広く用いることができる。
本発明に係る整流回路装置は、家庭などの単相交流電源を整流して直流化して、直流負荷を駆動する装置、および得られた直流をインバータ回路により、再度、任意周波数の交流に変換して、電動機の可変速度駆動する装置など、例えば、圧縮機により冷媒を圧縮することによりヒートポンプを構成し、冷房、暖房、あるいは食品などの冷凍を行う装置などに幅広く適用することができる。
1 交流電源
2 リアクタ
3、3a、3b 半導体スイッチ
5、6a、6b、6c、6d ダイオード
7 電流検出回路
8 平滑回路
9 平滑コンデンサ
10 負荷
11 制御回路
12 極性検出回路
13 ゼロクロス検出回路
14 直流電圧検出回路
19、29 電圧検出回路
70 電流トランス
71 全波整流回路
72 平滑回路

Claims (14)

  1. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    直流側に流入する電力を検出する回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電力量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電力検出量として、交流電圧瞬時値が最大となる時刻より一定時間の手前時点の検出値と、前記交流電圧瞬時値が最大となる時刻から前記一定時間の経過時点の検出値とを用いることを特徴とすることを特徴とする整流回路装置。
  2. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    直流電圧検出回路と、を備え、
    前記制御回路は、少なくとも交流電源半周期における平均直流電圧が、交流電圧の瞬時電圧ピーク位相時の直流電圧と略等しくなるよう、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整することを特徴とする整流回路装置。
  3. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    前記交流電源からの電流を検出する電流検出回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電流量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電流検出量として、交流電圧瞬時値が最大となる時刻より一定時間の手前時点の検出値と、前記交流電圧瞬時値が最大となる時刻から前記一定時間の経過時点の検出値とを用いることを特徴とする整流回路装置。
  4. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    直流側に流入する電力を検出する回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電力量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    前記交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(1)で略表現され、
    D=1−A×sin(θ−β) (1)
    前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電力検出値の差異に応じて、上記の式(1)におけるβを調整し、直流電圧と所望の直流電圧との差異に応じて、上記の式(1)におけるAを調整することを特徴とする整流回路装置。
  5. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    前記交流電源からの電流を検出する電流検出回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電流量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    前記交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(2)で略表現され、
    D=1−A×sin(θ−β) (2)
    前記交流電源の半周期毎の前半と後半の電流検出値の差異に応じて、上記の式(2)におけるβを調整し、直流電圧と所望の直流電圧との差異に応じて、上記の式(2)におけるAを調整することを特徴とする整流回路装置。
  6. 前記交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(3)で略表現され、
    D=1−A×sin(θ−β) (3)
    前記交流電圧の瞬時電圧ピーク位相時の直流電圧と少なくとも交流電源半周期の平均直流電圧との差異に応じて、上記の式(3)におけるβを調整し、直流電圧と所望の直流電圧との差異に応じて、上記の式(3)におけるAを調整することを特徴とする、請求項2に記載の整流回路装置。
  7. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放が実施され、交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で、前記半導体スイッチがオフになる期間に、前記リアクタの電流の有無を検出する回路を設け、前記リアクタの電流の有無検出結果により、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを前記交流電源の電圧の位相に対して位相調整し、
    前記リアクタの電流の有無を検出する回路として、前記リアクタの整流回路出力側に接続されているダイオードの少なくともひとつが整流出力側と導通状態にあるかどうかで判断することを特徴とする整流回路装置。
  8. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放が実施され、前記交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で、前記半導体スイッチがオフになる期間に、前記リアクタの電流の有無を検出する回路を設け、前記リアクタの電流の有無検出結果により、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを前記交流電源の電圧の位相に対して位相調整し、
    整流回路出力の直流電圧を検出し、目標とする直流電圧に近づくよう、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を調整し、
    前記交流電源の電気角をθとし、θ近傍における記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式(4)で略表現され、
    D=1−A×sin(θ−β) (4)
    前記リアクタの電流の有無検出結果により上記の式(4)におけるβを調整し、整流回路出力の直流電圧と、目標とする直流電圧との差異に応じて、上記の式(4)におけるAを調整することを特徴とする整流回路装置。
  9. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放が実施され、前記交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間で、前記半導体スイッチがオフになる期間に、前記リアクタの電流の有無を検出する回路を設け、前記リアクタの電流の有無検出結果により、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを前記交流電源の電圧の位相に対して位相調整し、
    前記リアクタの電流の有無を検出する回路により、前記交流電源の瞬時電圧がゼロになる瞬間の近傍期間でリアクタに電流が流れていることが検出された場合には、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを前記交流電源の電圧の位相に対して位相を進めるよう調整し、検出されなかった場合には、位相を遅らせるよう調整し、位相を進める際の位相調整量が、位相を遅らせる際の位相調整量よりも小さくないように設定していることを特徴とする整流回路装置。
  10. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    直流側に流入する電力を検出する回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電力量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    瞬時瞬時の直流電圧を検出する回路を設け、検出された瞬時瞬時の直流電圧の検出電圧と所望の直流電圧の所望値との偏差により、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率を、再調整し、
    前記交流電源の電気角をθとし、θ近傍における前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの短絡時間比率Dが下記の式で略表現される整流回路装置であって、
    D=1−A×sin(θ−β) (5)
    上記の式(5)におけるAの代わりに、
    A1=A/{1−(Vdc*―Vdc)/Vdc*} (6)
    A2=A×{(Vdc*―Vdc)/Vdc*} (7)
    上記の式(6)における「A1」もしくは上記の式(7)における「A2」の値を用いることを特徴とする整流回路装置。
  11. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    直流側に流入する電力を検出する回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電力量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と中盤と後半の検出電力量が所定の幅に入るように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンの半周期毎の中盤部分の変調方向と前半および後半部分の変調方向とを互いに逆方向に調整することを特徴とする整流回路装置。
  12. 前記制御回路は、少なくとも交流電源半周期区間における前半もしくは後半の直流電圧波形が、それぞれ対称となるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを調整することを特徴とする請求項2に記載の整流回路装置。
  13. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    前記交流電源からの電流を検出する電流検出回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電流量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と中盤と後半の検出電流量が所定の幅に入るように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを調整することを特徴とする整流回路装置。
  14. リアクタを介して交流電源を半導体スイッチで短絡・開放を行うことにより、電源力率を改善する機能を有する整流回路装置であって、
    前記交流電源の電圧の位相に基づいたパターンにて前記半導体スイッチの短絡・開放を実施する制御回路と、
    前記交流電源からの電流を検出する電流検出回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の検出電流量が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整し、
    交流側に流入する電流を検出する回路として、電流トランスを備え、電流トランス出力を全波整流し、
    前記制御回路は、前記交流電源の半周期毎の前半と後半の全波整流情報が略等しくなるように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンと前記交流電源の電圧との位相関係を調整するとともに、
    前記交流電源の半周期毎の前半と中盤と後半の検出電流量が所定の幅に入るように、前記半導体スイッチの短絡・開放パターンを調整し、
    全波整流情報を平滑した情報により、整流回路装置が含まれる装置全体の負荷制御もしくは効率制御を行うことを特徴とする整流回路装置。
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