JP2014150673A - ギヤードモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中空のテーブル面を持つ出力軸22と、この出力軸22の外周側に設けられたフェースギヤ23と、前記中空のテーブル面22Aを持つ出力軸22を回転自在に収納するギヤケース21と、前記フェースギヤ23に噛合するピニオン12をモータ軸11に装着したモータ10とを備え、前記モータ軸11の回転をフェースギヤ23を介して中空のテーブル面22Aに伝達するギヤードモータ。
【選択図】 図1
Description
従来のギヤードモータとしては、たとえば特許文献1ないし4がある。
平歯車122は、円筒状の本体123の一端をギヤケース121の開口部121aから外側に突出させて、この突出部の端面テーブル部123aを回転させて、このテーブル部123aに取り付けた被駆動部材(図示せず)を回転駆動させるものである。
特許文献1では、減速機(ギヤ)の出力軸と電動機(モータ)の出力軸とが平行になる向きに電動機110が配設されている。そのため、特許文献1では、図7(b)のように、電動機110が軸方向に突出してしまう。また、特許文献1では、電動機110が邪魔をして、端面テーブル部123aを両面に設けることができず、一つの中空テーブルの両面に負荷をつけることができなかった。
さらに、特許文献1では、電動機110の全長の出っ張りがあるので、アクチュエータ部の高さ(厚み)を極力、小さくすることでコンパクトにする設計をしていたため、軸受126A,126B間の距離が短くなり剛性が小さくなる傾向にあった。
特許文献3および4では、ギヤの出力軸とモータの出力軸とが垂直になる向きにモータが配設されている。そのため、電動ロータリーアクチュエータの高さ寸法がモータの長さ寸法より大きくなるという制約は無い。しかしながら特許文献3にあっては、ウォームギヤ機構のバックラッシュを除去するためにバックラッシュ除去機構が必要であり、構造が複雑になったり、部品点数が多くなったりしてしまう。また、ウォームギヤ機構は、効率が低いことや、歯面のすべりが大きいため歯面が摩耗しやすい、といった問題もある。
すなわち、本発明は、モータの軸方向寸法に影響されることなく、高さ寸法が小さく、モータのみが高さ方向に突出することもなく薄型で、かつ、バックラッシュを除去するための複雑な機構が不要で、安価なギヤードモータを提供することを目的とする。
また、本発明は、フェースギヤが固定された中空のテーブル面を持つ出力軸の軸方向両側を、軸受けで支持するとともに、前記出力軸の負荷取付側の軸受け外径を、前記出力軸に固定したフェースギヤの外径より大きくしたことにある。
さらに、本発明は、前記中空のテーブル面を出力軸の両面に設けて、負荷を出力軸の両面に取り付け可能に設定したことにある。
またさらに、本発明は、前記中空のテーブル面を持つ出力軸に固定したフェースギヤで構成される部分をギヤケース内に回転自在に配置し、該ギヤケースの側面に形成した開口窓から、前記モータ軸に装着したピニオンを挿入し、前記フェースギヤにピニオンを噛合させてモータと組み合わせるとともに、中空のテーブル面を持つ出力軸にかかる負荷に応じて、前記モータの出力を変更することにある。
また、本発明は、前記ギヤケースの周囲を多面体に形成し、この多面体の壁面に開口窓を形成し、この開口窓を通してモータ軸に装着したピニオンを挿入し、前記フェースギヤにピニオンを噛合させてモータと組み合わせるとともに前記多面体の壁面にそれぞれ各モータを組み付けて複数のモータによって前記フェースギヤを駆動することにある。
また、本発明は、フェースギヤが固定された中空のテーブル面を持つ出力軸の軸方向両側を、軸受けで支持するとともに、前記出力軸の負荷取付側の軸受け外径を、前記出力軸に固定したフェースギヤの外径より大きくしたので、中空テーブル面を持つ出力軸の軸方向の荷重とモーメント荷重による剛性を高くできる。ベアリング自体を大きくすることができるため、ベアリングの負荷容量、剛性が上がる。そのため、同じ荷重がかかるのであれば、特許文献1の従来製品より変位量(特にモーメント荷重に対して)が小さくなる。荷重がより大きくかかるのであれば、従来製品より大きな荷重を受けることができる。
さらに、本発明は、前記中空のテーブル面を出力軸の両面に設けて、負荷を出力軸の両面に取り付け可能に設定したので、一つの中空テーブルの両面に負荷を取り付けて駆動することができる。また、直交軸ギヤードモータの取り付けの自由度が得られる。
またさらに、本発明は、前記中空のテーブル面を持つ出力軸に固定したフェースギヤで構成される部分をギヤケース内に回転自在に配置し、該ギヤケースの側面に形成した開口窓から、前記モータ軸に装着したピニオンを挿入し、前記フェースギヤにピニオンを噛合させてモータと組み合わせるとともに、中空のテーブル面を持つ出力軸にかかる負荷に応じて、前記モータの出力を変更することができるので、負荷により、モータの出力の変更、機能の異なるモータの組付けなどの調整ができる。
また、本発明は、前記ギヤケースの周囲を多面体に形成し、この多面体の壁面に開口窓を形成し、この開口窓を通してモータ軸に装着したピニオンを挿入し、前記フェースギヤにピニオンを噛合させてモータと組み合わせるとともに前記多面体の壁面にそれぞれ各モータを組み付けて複数のモータによって前記フェースギヤを駆動することができるので、負荷により、モータの出力の変更、駆動モータの数の増減などの調整ができる。
図1及び図2において、1は取付板2に取り付けられたギヤードモータで、このギヤードモータ1は、同一平面上で、軸方向が互いに直交する向きで連結されたモータ10と減速機20で構成されている。モータ10は、取付板2とモータ軸11が平行に配置され、減速機20は、ギヤケース21内のギヤ出力軸22が取付板2およびモータ軸11と直交する向きに配置されている。
前記ギヤ出力軸22は大径部22aと小径部22bで構成され、大径部22aと小径部22bに配置された深溝玉軸受けを用いた軸受24,25を介してギヤケース21内に回転自在に配置されている。前記フェースギヤ23は、前記小径部22bに組付けられて、前記大径部22aの外側に歯部23aが配置されており、かつ、フェースギヤ23の外径を大径部22aに配置された軸受24の外径よりも小さく形成されている。前記フェースギヤ23は前記ギヤ出力軸22と共に回転自在に前記ギヤケース21内に取り付けられている。前記ギヤ出力軸22は大径部22aの軸方向端面をギヤケース21の外側に突出させて配置されており、この端面が負荷を接続するテーブル面22Aとして構成されている。
前記ギヤケース21の側面の一つには、モータ10を組み付けるインロー継ぎ手の受け口21dと共に、モータ10のモータ軸11を受け入れる開口窓21eが形成されている。前記モータ10のモータ軸11には、ピニオン12が設けられており、このピニオン12を前記開口窓21eを通してギヤケース21内に挿入し、前記フェースギヤ23の歯部23aに噛合させている。
前記軸受24は前記ギヤケース21とギヤ出力軸22の大径部22aとの間に配置され、前記ギヤケース21の軸方向の外側にスラスト調整ねじ28を前記ギヤケース21内面のネジ部21fに螺合して固定されている。前記軸受24はスラスト調整ねじ28の外周側の突起部28aによって外輪側を軸方向に付勢され、ギヤ出力軸22の外周側に突出した突起部22cとの間で、予圧が付与されている。
軸受け24,25間の距離を、特許文献1より広げることができるため、モーメント荷重による剛性を高くできる。
この場合、ギヤ出力軸22の両面にテーブル面22A1,22A2を設けたもので、ギヤ出力軸22の両側を軸受241,242で支持したものである。これら軸受241,242の外径をフェースギヤ23の外径より大きくして、負荷をテーブル面22A1,22A2の両面に取り付けて駆動できるようにしたものである。テーブル面22A1,22A2には、負荷を取り付けるねじを螺合するためのねじ孔22dが、それぞれ形成されている。
こうして、負荷をテーブル面22A1,22A2の両面に取り付けて同時に駆動することができる。
ギヤケース21とモータ10の組み合わせ部に、モータ10を取り付けるときに、ある範囲で上下に動かすことで、ギヤケース21内のフェースギヤ23とモータ軸11のピニオン12の噛合わせを上下で微調整することにより、バックラッシの量を減らすこともできる。
このように、中空のテーブル面を持つ出力軸にかかる負荷に応じて、ギヤケースの他面にモータを追加することができる。ギヤケースが四角形であれば、図6のように、モータをギヤケースの四面に、4個まで追加することができる。
これにより、モータを追加し同期運転することにより、テーブル面22Aに取り付けられた大負荷も駆動できる。ギヤケース21の開口窓21eに大きなモータをつけると平面方向に突出してしまうことになるが、一方向に大きく突出させたくない場合、小型のモータを各開口窓21eに付けて複数のモータによって駆動することもできる。
上記のように、複数のモータで駆動する場合、別の種類のモータ、例えば、ステッピングモータとブラシレスDCモータなどを組み付け、各種類のモータの特徴を生かした駆動に切り換えて駆動することもできる。
なお、この場合、モータ軸にピニオンを有するモータに、モータと同じ外形で、同じピニオンの出力軸を中心に持つ減速機を組付け、該減速機をフェースギヤで構成されるギヤケースに更に組み合わせることで、複数の減速比を持つことができる。
モータ10が中空のテーブル面22Aを持つギヤ出力軸22の方向に突出することがなく、薄型の直交軸ギヤードモータ(中空アクチュエータ)を提供することができる。
中空のテーブル面22Aを持つギヤ出力軸22に固定したフェースギヤ23と、モータ軸11のピニオン12との一段の減速なので、シンプルで安価である。
さらに、ギヤ出力軸22の両面にテーブル面22A1,22A2を設けることにより、アクチュエータ部の反負荷軸に、モータの回転角や回転速度を検出するエンコーダなどの回転検出器、リミットスイッチなどを取り付けることができる。
テーブルの軸方向荷重、モーメント荷重による剛性を高くできる軸受24,25の構造を提供できる。
軸受24,25,241,242とギヤケース21との間に図示しないシムを入れることにより、フェースギヤ23とモータピニオン12の微調整機構によるバックラッシの調整を行うことができる。
負荷に応じて、モータ10の出力の変更、駆動モータの数の増減などの調整ができる。
2 取付板
10 モータ
11 モータ軸
12 ピニオン
20 減速機
21 ギヤケース
22 ギヤ出力軸
22A,22A1,22A2 テーブル面
22a 大径部
22b 小径部
23 フェースギヤ
23a 歯部
24,241,242,25 軸受
Claims (5)
- 中空のテーブル面を持つ出力軸と、この出力軸の外周側に設けられたフェースギヤと、前記中空のテーブル面を持つ出力軸を回転自在に収納するギヤケースと、前記フェースギヤに噛合するピニオンをモータ軸に装着したモータとを備え、前記モータ軸の回転をフェースギヤを介して中空のテーブル面に伝達することを特徴とするギヤードモータ。
- フェースギヤが固定された中空のテーブル面を持つ出力軸の軸方向両側を、軸受けで支持するとともに、前記出力軸の負荷取付側の軸受け外径を、前記出力軸に固定したフェースギヤの外径より大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
- 前記中空のテーブル面を出力軸の両面に設けて、負荷を出力軸の両面に取り付け可能に設定したことを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
- 前記中空のテーブル面を持つ出力軸に固定したフェースギヤで構成される部分をギヤケース内に回転自在に配置し、該ギヤケースの側面に形成した開口窓から、前記モータ軸に装着したピニオンを挿入し、前記フェースギヤにピニオンを噛合させてモータと組み合わせるとともに、中空のテーブル面を持つ出力軸にかかる負荷に応じて、前記モータの出力を変更することを特徴とする請求項2に記載のギヤードモータ。
- 前記ギヤケースの周囲を多面体に形成し、この多面体の壁面に開口窓を形成し、この開口窓を通してモータ軸に装着したピニオンを挿入し、前記フェースギヤにピニオンを噛合させてモータと組み合わせるとともに前記多面体の壁面にそれぞれ各モータを組み付けて複数のモータによって前記フェースギヤを駆動することを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
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2013
- 2013-02-01 JP JP2013018368A patent/JP2014150673A/ja active Pending
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