JP2006242233A - 差動歯車装置 - Google Patents

差動歯車装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006242233A
JP2006242233A JP2005056445A JP2005056445A JP2006242233A JP 2006242233 A JP2006242233 A JP 2006242233A JP 2005056445 A JP2005056445 A JP 2005056445A JP 2005056445 A JP2005056445 A JP 2005056445A JP 2006242233 A JP2006242233 A JP 2006242233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
bearing
sun
carrier
planetary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005056445A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyosuke Yamanaka
亨介 山中
Kenji Azuma
賢司 東
Atsushi Ishihara
敦 石原
Daisuke Maeda
大輔 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2005056445A priority Critical patent/JP2006242233A/ja
Publication of JP2006242233A publication Critical patent/JP2006242233A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

【課題】 同軸上に配置される第1及び第2の太陽歯車と、該太陽歯車に噛合する第1及び第2の遊星歯車を公転が自在に支持するキャリアとの夫々が回転自在に構成された差動歯車装置において、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車の夫々の噛合い精度、及び支持剛性を高めることができるようにする。
【解決手段】 回転が自在の第1及び第2の太陽歯車1,2と、第1の太陽歯車1に噛合する第1の遊星歯車4と、第1の遊星歯車4と一体に回転し、第2の太陽歯車2に噛合する第2の遊星歯車5と、第1及び第2の遊星歯車4,5を支持するキャリア6とを備えており、第1の太陽歯車1を支持する第1軸受7と、第2の太陽歯車2を支持する第2軸受8と、遊星歯車4,5の一側に設けられた軸部4a,5aが嵌入される一対の第3軸受23,24とをキャリア6が備える構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は太陽歯車と、遊星歯車が支持されたキャリアとを有する差動歯車装置に関する。
太陽歯車及びキャリアを備える差動歯車装置は車両のステアリング装置に用いられている。このステアリング装置用の差動歯車装置は、ステアリングホイールに繋がる太陽歯車と、該太陽歯車に噛合する遊星歯車と、前記太陽歯車と同軸上に配置され、前記遊星歯車を公転が自在に支持するキャリアと、回転が自在であり前記遊星歯車に噛合する内歯車と、該内歯車の外周部に設けられた外歯体に噛合する駆動歯車を有するを電動モータとを備え、前記太陽歯車に繋がるステアリングホイールの操作により、前記キャリアに繋がる舵取機構を動作させ、また、前記電動モータの駆動により前記内歯車を回転させ、前記キャリアに繋がる舵取機構を増速動作させるように構成されている(例えば、特許文献1。)。
また、特開2001−324000号公報に記載されているように、回転が自在の太陽歯車と、該太陽歯車に噛合する遊星歯車と、該遊星歯車を公転が自在に支持するキャリアと、該キャリアを収容するハウジングに固定され、前記遊星歯車に噛合する内歯車と、前記太陽歯車を前記キャリアに回転が自在に支持する軸受と、前記キャリアを前記内歯車に回転が自在に支持する軸受とを備えた遊星歯車装置も知られている。
特開2003−312486号公報
特許文献1のように太陽歯車、キャリア及び内歯車の夫々が回転自在に構成された差動歯車装置にあっては、太陽歯車、遊星歯車及び内歯車の夫々の噛合い精度、及び支持剛性を高める必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は同軸上に配置される第1及び第2の太陽歯車と、第1及び第2の太陽歯車に噛合する第1及び第2の遊星歯車を公転が自在に支持するキャリアとの夫々が回転自在に構成された差動歯車装置において、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車の夫々の噛合い精度、及び支持剛性を高めることができる差動歯車装置を提供することにある。
第1発明に係る差動歯車装置は、同軸上に回転が自在に配置される第1及び第2の太陽歯車と、第1の太陽歯車に噛合する第1の遊星歯車と、該第1の遊星歯車と一体に回転し、前記第2の太陽歯車に噛合する第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊星歯車を支持するキャリアとを備えた差動歯車装置において、前記第1及び第2の遊星歯車は、夫々の一側に軸部を有しており、前記キャリアは、前記第1の太陽歯車を支持する第1軸受と、前記第2の太陽歯車を支持する第2軸受と、前記遊星歯車の夫々の軸部が嵌入される一対の第3軸受とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る差動歯車装置は、前記キャリアを収容するハウジングと、前記キャリアを前記ハウジングに回転自在に支持する第4軸受とを備えることを特徴とする。
第3発明に係る差動歯車装置は、前記キャリアは外周部に外歯体を有しており、該外歯体に噛合する駆動歯車及び該駆動歯車に連動して回転するように連結された出力軸を有する電動モータを備えており、前記ハウジングは、前記駆動歯車を支持する第5軸受が前記第4軸受のラジアル方向外側に保持されていることを特徴とする。
第4発明に係る差動歯車装置は、前記キャリアは、前記第1の遊星歯車が支持され、且つその外周部に前記外歯体が設けられた第1の環板と、前記第2の遊星歯車が支持された第2の環板と、該第1及び第2の環板を連結する連結部とを有しており、前記第1の環板の内周部に前記第1軸受が保持され、前記第2の環板の内周部に前記第2軸受が保持され、前記第1及び第2の環板の外周部に前記第4軸受が保持されていることを特徴とする。
第5発明に係る差動歯車装置は、前記第1及び第2の太陽歯車と同軸上に配置され、円筒形の回転子を有する電動モータを備えており、前記キャリアは、前記第1の遊星歯車が支持され、且つその中心部が前記回転子に結合された第1の環板と、前記第2の遊星歯車が支持され、且つその中心部に嵌合筒部が設けられた第2の環板と、該第1及び第2の環板を連結する連結部とを有しており、前記第1の環板の内周部に前記第1軸受が保持され、前記第2の環板の内周部に前記第2軸受が保持されていることを特徴とする。
第1発明にあっては、第1の太陽歯車が第1軸受によりキャリアに直接支持され、第2の太陽歯車が第2軸受によりキャリアに直接支持され、第1及び第2の遊星歯車が第3軸受によりキャリアに直接支持されるため、第1の太陽歯車及び第1の遊星歯車の噛合い精度並びに第2の太陽歯車及び第2の遊星歯車の噛合い精度を夫々高めることができ、しかも、第1及び第2の太陽歯車と、第1及び第2の遊星歯車との支持経路を短くすることができ、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車の夫々の支持剛性を高めることができ、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車部分での異音の発生を低減でき、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車部分の耐久性を高めることができる。
第2発明にあっては、第1軸受、第2軸受及び第3軸受により第1及び第2の太陽歯車と、第1及び第2の遊星歯車とが支持されるキャリアが第4軸受によりハウジングに直接支持されるため、夫々の太陽歯車及び遊星歯車の支持剛性をより一層高めることができ、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車部分での異音の発生を低減でき、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車部分の耐久性を高めることができる。
第3発明にあっては、電動モータの駆動により出力軸の回転力が駆動歯車及び外歯体からキャリアに伝動され、該キャリアが回転し、該キャリアに支持された第1及び第2の遊星歯車に噛合する第1及び第2の太陽歯車の一方が他方に対して増速回転する。また、キャリアには外歯体が設けられており、該外歯体に噛合する駆動歯車は、第4軸受のラジアル方向外側に保持された第5軸受によりハウジングに直接支持されるため、前記外歯体及び前記駆動歯車の支持経路を短くすることができ、外歯体及び駆動歯車の夫々の噛合い精度、及び支持剛性を高めることができ、外歯体及び駆動歯車部分での異音の発生を低減でき、外歯体及び駆動歯車部分の耐久性を高めることができる。
第4発明にあっては、第1の遊星歯車が第1の環板に支持され、該第1の環板の内周部に第1の太陽歯車が第1軸受により直接支持されており、第2の遊星歯車が第2の環板に支持され、該第2の環板の内周部に第2の太陽歯車が第2軸受により直接支持されているため、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車の噛合い精度を高めることができ、また、第1及び第2の環板が第4軸受によりハウジングに直接支持されているため、キャリアの支持剛性を高めることができ、回転部分での異音の発生をより一層低減でき、回転部分の耐久性をより一層高めることができる。
第5発明にあっては、第1及び第2の太陽歯車と同軸上に電動モータが配置されており、さらに該電動モータの回転子がキャリアの第1の環板の中心部に結合されているため、電動モータを備える割に軸長方向及び径方向に小形化することができる。しかも、第1の遊星歯車が第1の環板に支持され、該第1の環板の内周部に第1の太陽歯車が第1軸受により直接支持されており、第2の遊星歯車が第2の環板に支持され、該第2の環板の内周部に第2の太陽歯車が第2軸受により直接支持されているため、第1及び第2の太陽歯車、第1及び第2の遊星歯車の噛合い精度を高めることができ、回転部分での異音の発生をより一層低減でき、回転部分の耐久性をより一層高めることができる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る差動歯車装置の実施の形態1の構成を示す断面図、図2は要部の拡大断面図、図3は図1のIII −III 線の断面図である。
この差動歯車装置は、回転中心線上に軸部1aを有し、ハウジング3内に回転が自在に支持される第1の太陽歯車1と、回転中心線上に軸部2aを有し、ハウジング3に回転が自在に支持される第2の太陽歯車2と、第1の太陽歯車1に噛合する複数の第1の遊星歯車4と、該第1の遊星歯車4と同軸上で一体に自転し、第2の太陽歯車2に噛合する第2の遊星歯車5と、第1及び第2の遊星歯車4,5を公転が自在に支持するキャリア6と、第1の太陽歯車1をキャリア6に支持する第1軸受7と、第2の太陽歯車2をキャリア6に支持する第2軸受8と、キャリア6をハウジング3に支持する第4軸受9と、キャリア6の外周部に設けられた外歯体10と、該外歯体10の歯に噛合する駆動歯車11と、該駆動歯車11に連動して回転するように連結された出力軸12aを有する差動用の電動モータ12と、軸部1aの途中に設けられた伝動歯車13と、該伝動歯車13に噛合する駆動歯車14と、該駆動歯車11に連動して回転するように連結された出力軸15aを有し、第2の太陽歯車2に加わるトルクに応じて第1の太陽歯車1に所要のトルクを加える反力用の、換言すれば、第1の太陽歯車1に加わるトルクが適正トルクより変わるとき、第1の太陽歯車1に加わるトルクと同方向の反力トルクを第1の太陽歯車1に与える反力用の電動モータ15とを備える。
第1及び第2の太陽歯車1,2は同軸上で対向しており、アンギュラ玉軸受からなる転がり軸受16,17を介してハウジング3内に夫々回転自在に収容支持されている。
第1及び第2の太陽歯車1,2と、第1及び第2の遊星歯車4,5とは歯幅方向の位置で転位量が異なる転位歯を有する。第1及び第2の太陽歯車1,2は、近接する側に向かって小径となる円錐台形をなしており、第1及び第2の遊星歯車4,5は離隔する方向へ向かって小径となる円錐台形をなしており、第2の太陽歯車2が第1の太陽歯車1側へ移動したとき、第2の太陽歯車2及び第2の遊星歯車5の噛合部のバックラッシュ量が少なくなり、また、第2の遊星歯車5が第1の太陽歯車1側へ移動したとき、第1の太陽歯車1及び第1の遊星歯車4の噛合部のバックラッシュ量が少なくなるように構成されている。
第2の太陽歯車2の軸部2aは、転がり軸受17の内輪に遊嵌される第1嵌合部2b、該第1嵌合部2bの両側に設けられた第1及び第2のねじ部2c,2dと、第1のねじ部2c及び第2の太陽歯車2(歯部)の間に設けられた第2嵌合部2eとを有しており、第2嵌合部2eに、針状ころ軸受からなる第2軸受8と、アンギュラ玉軸受からなる転がり軸受18とが嵌合される。第1嵌合部2b及び第2嵌合部2e間の第1のねじ部2cには、その外周部に凹状の係合部19aを有するナット19が螺着されており、該ナット19が転がり軸受17,18の内輪に夫々当接している。また、第2のねじ部2dには転がり軸受17の内輪に当接してナット19の軸部2aに対する回転を禁止するロックナット20が螺着されている。
第1の太陽歯車1の軸部1aは途中に伝動歯車13が一体に設けられており、該伝動歯車13の近傍が転がり軸受16を介してハウジング3に支持されており、また、第1の太陽歯車1(歯部)及び伝動歯車13の間に、第1の太陽歯車1をキャリア6に支持するための針状ころ軸受からなる第1軸受7と、アンギュラ玉軸受からなる転がり軸受21とが嵌合される。また、軸部1aの外周りには、第1の太陽歯車1に加わるトルクを検出するためのトルクセンサ(図示せず)が設けられており、また、トルクセンサが検出したトルク等に基づいて差動用及び反力用の電動モータ12,15の駆動回路12b,15bを制御する制御部22が設けられている。
第1及び第2の遊星歯車4,5は、夫々の一側に軸部4a,5aを有しており、同軸上に一体に形成されている。軸部4a,5aは1本の軸体4bからなり、第1及び第2の遊星歯車4,5の中心部を貫通する貫通孔に軸体4bが嵌入されており、該軸体4bの両端部が軸部4a,5aになっており、該軸部4a,5aが針状ころ軸受からなる第3軸受23,24を介してキャリア6に自転が自在に支持されている。
キャリア6は、第1の遊星歯車4が第3軸受23を介して支持され、且つその内周部に第1軸受7が嵌合保持される円板状の第1の環板6aと、第2の遊星歯車5が第3軸受24を介して支持され、且つその内周部に第2軸受8が嵌合保持される円板状の第2の環板6bと、該第1及び第2の環板2a,2bを連結する連結部(図示せず)と、第1の環板6aの外周部に連なり、第1の遊星歯車4の外側に配置された円筒部6cとを有しており、第1軸受7により第1の太陽歯車1を第1の環板6aの内周部に直接支持し、第2軸受8により第2の太陽歯車2を第2の環板6bの内周部に直接支持している。円筒部6cの外周部及び第2の環板6bの外周部に針状ころ軸受からなる第4軸受9,9が嵌合保持されており、円筒部6c及び第2の環板6bが第4軸受9,9によりハウジング3に直接回転が自在に支持されている。また、第1環板6aの外周部には複数の歯を有する環状の外歯体10が一体に設けられており、また、第1の環板6aの内周部には外側へ突出し、転がり軸受21の外輪に当接する環状凸部6dが一体に設けられている。
ハウジング3は、第2の太陽歯車2の軸部2aが収容支持された小径筒部31a、キャリア6が収容支持された中径筒部31b及び駆動歯車11,14が収容された大径筒部31cを有する第1筒体31と、第1の太陽歯車1の軸部1a及びトルクセンサが収容支持された第2筒体32と、該第2筒体32の一端部が収容された第3筒体33と、第1筒体31及び第3筒体33を連結する環状の連結板34とを備える。
第1筒体31にはナット19の係合部19aに臨む位置にラジアル方向へ貫通する貫通孔3aを有しており、係合部19aに係合することが可能な棒状の係止部材27を貫通孔3aに挿入することによりナット19の回転(軸部2aとの共回り)を禁止することができるようになっている。また、小径筒部31aの内側には転がり軸受17の外輪が遊嵌されており、また、開口端部に雌ねじ3bが設けられており、該雌ねじ3bに、転がり軸受17の外輪に当接し、該外輪を中心線方向へ加圧する加圧体としてのねじ環28が螺着されている。また、中径筒部31bの内側には軸長方向へ離隔する二つの第4軸受9,9が嵌合されており、中径筒部31b及び大径筒部31c間の段部で、且つ一方の第4軸受9のラジアル方向外側には第1及び第2の太陽歯車1,2の中心軸線と平行的に貫通する二つの軸受孔3c,3dが設けられている。軸受孔3cにはアンギュラ玉軸受からなる第5軸受29が嵌合保持されており、軸受孔3dにはアンギュラ玉軸受からなる第6軸受40が嵌合保持されている。尚、ねじ環28にはロックナット41が螺着されている。
第2筒体32は一端部が連結板34の内側に嵌合保持されており、内側に転がり軸受16及び図示しない針状ころ軸受を介して軸部1aが支持されている。
第3筒体33及び連結板34は、差動用及び反力用の電動モータ12,15の出力軸12a,15aが挿通される挿通孔3e,3e、3f,3fを有しており、連結板34の挿通孔3f,3fに軸受42,43が嵌合されており、該軸受42,43により出力軸12a,15aがハウジング3に支持されている。出力軸12aに駆動歯車11が連動して回転するように連結され、出力軸15aに駆動歯車14が連動して回転するように連結されており、第5軸受29により駆動歯車11がハウジング3内に直接支持され、第6軸受40により駆動歯車14がハウジング3に直接支持されている。また、第3筒体33の端部には電動モータ12,15のモータケースが取付けられている。
以上のように構成された差動歯車装置は、第3軸受23により第1の環板6aに直接支持された第1の遊星歯車4が第1の太陽歯車1に噛合し、さらに第1の太陽歯車1が第1軸受7により第1の環板6aの内周部に直接支持されているため、第1の太陽歯車1の支持経路を短くすることができる。また、第3軸受24により第2の環板6bに直接支持された第2の遊星歯車5が第2の太陽歯車2に噛合し、さらに第2の太陽歯車2が第2軸受8により第2の環板6bの内周部に直接支持されているため、第2の太陽歯車2の支持経路を短くすることができる。また、第1の太陽歯車1は、第1の遊星歯車4との噛合部及び第1軸受7により支持され、第2の太陽歯車2は、第2の遊星歯車5との噛合部及び第2軸受8により支持されているため、第1及び第2の太陽歯車1,2、第1及び第2の遊星歯車4,5の噛合い精度を高めることができる。
しかも、第1の遊星歯車4及び第1の太陽歯車1を支持した第1の環板6aは第4軸受9によりハウジング3に直接支持されており、第2の遊星歯車5及び第2の太陽歯車2を支持した第2の環板6bは第4軸受9によりハウジング3に直接支持されているため、第1及び第2の環板6a,6bの支持経路、ひいてはキャリア6の支持経路を短くすることができる。従って、第1及び第2の太陽歯車1,2、キャリア6の夫々の回転性、及び支持剛性を高めることができ、第1及び第2の太陽歯車1,2、キャリア6部分での異音の発生を低減でき、第1及び第2の太陽歯車1,2、キャリア6部分の耐久性を高めることができる。
また、外周部に外歯体10が設けられた第1の環板6aは第4軸受9によりハウジング3に直接支持されており、さらに外歯体10に噛合する駆動歯車11は、第4軸受9のラジアル方向外側の軸受孔3cに保持された第5軸受29によりハウジング3に直接支持されているため、外歯体10及び駆動歯車11の支持経路を短くすることができ、外歯体10及び駆動歯車11の夫々の回転性、及び支持剛性を高めることができ、外歯体10及び駆動歯車11部分での異音の発生を低減でき、外歯体10及び駆動歯車11部分の耐久性を高めることができる。
また、ナット19の回転を禁止した状態で第2の太陽歯車2を回し操作することにより、第2の太陽歯車2及び第2の遊星歯車5の噛合部のバックラッシュ量、第1の太陽歯車1及び第1の遊星歯車4の噛合部のバックラッシュ量を調整することができる。このバックラッシュ量を調整は、ハウジング3の貫通孔3aに係止部材27を挿入し、該係止部材27をナット19の係合部19aに係合させ、ナット19の回転を禁止した状態で第2の太陽歯車2を回し操作することにより、第2の太陽歯車2がナット19に対して軸長方向へ移動し、第2の太陽歯車2の転位歯が第2の遊星歯車5の転位歯に当接し、第1及び第2の遊星歯車4,5が一体で歯幅方向へ移動し、第1の遊星歯車4の転位歯が第1の太陽歯車1の転位歯に当接し、第1の太陽歯車1及び第1の遊星歯車4の噛合部のバックラッシュ量、第2の太陽歯車2及び第2の遊星歯車5の噛合部のバックラッシュ量をともに調整することができる。このようにナット19の回転を禁止し、第2の太陽歯車2を回し操作する簡易な操作により2箇所の噛合部のバックラッシュ量を調整することができる。
以上のように構成された差動歯車装置は、主として車両のステアリング装置に用いられる。このステアリング装置は、第1の太陽歯車1の軸部1aにステアリングホイールが結合され、第2の太陽歯車2の軸部2aに、ピニオンと、該ピニオンに噛合するラック歯を有し、その軸長方向への移動を可能とした転舵軸とを備えた舵取機構の前記ピニオンが連動して回転するように連結され、ステアリングホイールを操作することにより前記ピニオンを回転させ、前記転舵軸の両端部に支持された操向輪を転舵することができるように構成されている。
このように構成されたステアリング装置は、ステアリングホイールが第1の太陽歯車1を回転操作することにより第1の太陽歯車1、第1及び第2の遊星歯車4,5、第2の太陽歯車2を経て第1及び第2の太陽歯車1,2が回転する。また、制御部22から駆動回路12bに出力される指令信号により差動用の電動モータ12が駆動されることにより、駆動歯車11、外歯体10を経てキャリア6が回転し、第1及び第2の遊星歯車4,5を経て第2の太陽歯車2が増速回転する。この第2の太陽歯車2の増速回転により、第1の太陽歯車1に加わる操舵トルクが適正トルクより変わるとき、第2の太陽歯車2に加わるトルク等に応じて制御部22から駆動回路15bに出力される指令信号により反力用の電動モータ15が駆動され、例えば第1の太陽歯車1の回転方向と同方向への反力トルクが第1の太陽歯車1に加えられ、第1の太陽歯車1に加わる操舵トルクを適正値に維持することができる。
また、車両の操向輪が縁石等に乗り上げて舵取機構から第2の太陽歯車2に軸長方向の逆入力荷重が加わったとき、この逆入力荷重はナット19から第1の環板6aを経てキャリア6に加えることができ、さらに、キャリア6から第2の環板6b、転がり軸受21、第1の太陽歯車1及び転がり軸受16を経てハウジング3に加えることができるため、逆入力荷重が太陽歯車1,2及び遊星歯車4,5の噛合部に加わるのを防ぐことができ、噛合部の歯の破損を防ぐことができる。
実施の形態2
図4は本発明に係る差動歯車装置の実施の形態2の構成を示す断面図である。この差動歯車装置は、差動用の電動モータ44を第1及び第2の太陽歯車1,2と同軸上に配置し、ハウジング30に内装したものである。
実施の形態2において、第1及び第2の太陽歯車1,2は同軸上で対向している。電動モータ44は、第1の太陽歯車1の軸部1aに遊嵌される円筒形の回転子44aと、該回転子44aの外周部に設けられた永久磁石44bと、該永久磁石44bの外周りに設けられ、ハウジング30内に固定された固定子44cとを有しており、回転子44aが第1の環板6aの中心部に結合、換言すれば第1の環板6aの中心部と一体に形成されている。
回転子44aのキャリア6と反対側には嵌合筒部44dが設けられており、該嵌合筒部44dの外周部に転がり軸受からなる第4軸受9が嵌合保持されており、該第4軸受9により第1の環板6aがハウジング30に直接支持されている。また、第1の環板6aの内周部には転がり軸受からなる第1軸受7が嵌合保持されており、該第1軸受7により第1の太陽歯車1を第1の環板6aに直接支持している。また、嵌合筒部44dの内側には針状ころ軸受45が嵌合保持されており、該針状ころ軸受45により第1の太陽歯車1の軸部1aを回転子44aに直接支持している。
第2の環板6bの内周部には転がり軸受からなる第2軸受8が嵌合保持されており、該第2軸受8により第2の太陽歯車2を第2の環板6bに直接支持している。また、第2の環板6bの中心部には嵌合筒部6eが一体に設けられており、該嵌合筒部6eの外周部に転がり軸受からなる第4軸受9が嵌合保持されており、該第4軸受9により第2の環板6bがハウジング30に直接支持されている。
ハウジング30はキャリア6及び電動モータ44が収容された有底の円筒部30aと、該円筒部30aの開口部を閉じる円板状の蓋部30bとを有しており、円筒部30aの底部及び蓋部30bの中心部に設けられた貫通孔30c,30dに軸部1a,2aが挿通されており、底部の貫通孔30cに嵌合保持された針状ころ軸受46により第2の太陽歯車2の軸部2aをハウジング30に直接支持している。
実施の形態2にあっては、第3軸受23により第1の環板6aに直接支持された第1の遊星歯車4が第1の太陽歯車1に噛合し、第1の太陽歯車1が第1軸受7により第1の環板6aの内周部に直接支持されているため、第1の太陽歯車1の支持経路を短くすることができる。また、第3軸受24により第2の環板6bに直接支持された第2の遊星歯車5が第2の太陽歯車2に噛合し、さらに第2の太陽歯車2が第2軸受8により第2の環板6bの内周部に直接支持されているため、第2の太陽歯車2の支持経路を短くすることができる。また、第1の太陽歯車1は、第1の遊星歯車4との噛合部及び第1軸受7と針状ころ軸受45とにより支持され、第2の太陽歯車2は、第2の遊星歯車5との噛合部及び第2軸受8と針状ころ軸受46とにより支持されているため、第1及び第2の太陽歯車1,2、第1及び第2の遊星歯車4,5の噛合い精度を高めることができる。
しかも、第1の遊星歯車4及び第1の太陽歯車1を支持した第1の環板6aは、該第1の環板6aの中心部と一体に形成された回転子44a及び第4軸受9によりハウジング30に直接支持されており、第2の遊星歯車5及び第2の太陽歯車2を支持した第2の環板6bは第4軸受9によりハウジング30に直接支持されているため、第1及び第2の環板6a,6bの支持経路、ひいてはキャリア6の支持経路を短くすることができる。従って、第1及び第2の太陽歯車1,2、キャリア6の夫々の回転性、及び支持剛性を高めることができ、第1及び第2の太陽歯車1,2、キャリア6部分での異音の発生を低減でき、第1及び第2の太陽歯車1,2、キャリア6部分の耐久性を高めることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、実施の形態1では差動用の電動モータ12がキャリア6を回転させる構成としたが、その他、例えば電動モータ12が第2の太陽歯車2を直接回転させる構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態では差動用及び反力用の電動モータ12,15を備える構成としたが、その他、差動用及び反力用の電動モータ12,15、又は反力用の電動モータ15は必ずしも必要でない。
本発明に係る差動歯車装置の実施の形態1の構成を示す断面図である。 本発明に係る差動歯車装置の要部の拡大断面図である。 図1のIII −III 線の断面図である。 本発明に係る差動歯車装置の実施の形態2の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 第1の太陽歯車
2 第2の太陽歯車
3,30 ハウジング
4 第1の遊星歯車
5 第2の遊星歯車
6 キャリア
6a 第1の環板
6b 第2の環板
6e 嵌合筒部
7 第1軸受
8 第2軸受
9 第4軸受
10 外歯体
11 駆動歯車
12 電動モータ
12a 出力軸
23,24 第3軸受
29 第5軸受
44 電動モータ
44a 回転子

Claims (5)

  1. 同軸上に回転が自在に配置される第1及び第2の太陽歯車と、第1の太陽歯車に噛合する第1の遊星歯車と、該第1の遊星歯車と一体に回転し、前記第2の太陽歯車に噛合する第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊星歯車を支持するキャリアとを備えた差動歯車装置において、前記第1及び第2の遊星歯車は、夫々の一側に軸部を有しており、前記キャリアは、前記第1の太陽歯車を支持する第1軸受と、前記第2の太陽歯車を支持する第2軸受と、前記遊星歯車の夫々の軸部が嵌入される一対の第3軸受とを備えることを特徴とする差動歯車装置。
  2. 前記キャリアを収容するハウジングと、前記キャリアを前記ハウジングに回転自在に支持する第4軸受とを備える請求項1記載の差動歯車装置。
  3. 前記キャリアは外周部に外歯体を有しており、該外歯体に噛合する駆動歯車及び該駆動歯車に連動して回転するように連結された出力軸を有する電動モータを備えており、前記ハウジングは、前記駆動歯車を支持する第5軸受が前記第4軸受のラジアル方向外側に保持されている請求項2記載の差動歯車装置。
  4. 前記キャリアは、前記第1の遊星歯車が支持され、且つその外周部に前記外歯体が設けられた第1の環板と、前記第2の遊星歯車が支持された第2の環板と、該第1及び第2の環板を連結する連結部とを有しており、前記第1の環板の内周部に前記第1軸受が保持され、前記第2の環板の内周部に前記第2軸受が保持され、前記第1及び第2の環板の外周部に前記第4軸受が保持されている請求項3記載の差動歯車装置。
  5. 前記第1及び第2の太陽歯車と同軸上に配置され、円筒形の回転子を有する電動モータを備えており、前記キャリアは、前記第1の遊星歯車が支持され、且つその中心部が前記回転子に結合された第1の環板と、前記第2の遊星歯車が支持され、且つその中心部に嵌合筒部が設けられた第2の環板と、該第1及び第2の環板を連結する連結部とを有しており、前記第1の環板の内周部に前記第1軸受が保持され、前記第2の環板の内周部に前記第2軸受が保持されている請求項1記載の差動歯車装置。
JP2005056445A 2005-03-01 2005-03-01 差動歯車装置 Withdrawn JP2006242233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005056445A JP2006242233A (ja) 2005-03-01 2005-03-01 差動歯車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005056445A JP2006242233A (ja) 2005-03-01 2005-03-01 差動歯車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006242233A true JP2006242233A (ja) 2006-09-14

Family

ID=37048858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005056445A Withdrawn JP2006242233A (ja) 2005-03-01 2005-03-01 差動歯車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006242233A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077985A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Masahiro Okubo 複合遊星歯車を用いた多段自動変速機
JP2014034389A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Mando Corp 車両のステアリングシステムに用いられる作動装置
CN106609814A (zh) * 2016-04-14 2017-05-03 常州市金致机械制造有限公司 砼罐车用行星齿轮减速器
CN113944730A (zh) * 2020-07-15 2022-01-18 Oppo广东移动通信有限公司 舵机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077985A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Masahiro Okubo 複合遊星歯車を用いた多段自動変速機
JP2014034389A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Mando Corp 車両のステアリングシステムに用いられる作動装置
CN106609814A (zh) * 2016-04-14 2017-05-03 常州市金致机械制造有限公司 砼罐车用行星齿轮减速器
CN113944730A (zh) * 2020-07-15 2022-01-18 Oppo广东移动通信有限公司 舵机
CN113944730B (zh) * 2020-07-15 2023-08-29 Oppo广东移动通信有限公司 舵机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5437318B2 (ja) 揺動型遊星歯車装置
JP5356462B2 (ja) 偏心揺動型減速機を用いた産業用ロボットの旋回部構造
JP4901156B2 (ja) 減速装置
JP5816584B2 (ja) 動力伝達装置
US7479089B2 (en) Differential gear apparatus
JP4626345B2 (ja) 車両のステアリング装置
JP2000065162A (ja) 減速機
JP2006250182A (ja) 差動歯車装置
JP2010084842A (ja) 回転駆動装置、ロボットの関節構造及びロボットアーム
JP2006242233A (ja) 差動歯車装置
JP4895273B2 (ja) 減速機
JP2006283876A (ja) 回転伝動装置
JP2006275274A (ja) 回転伝動装置
JP2008074339A (ja) 車両用操舵装置
US9010482B2 (en) Transmission ratio variable device
JP2006300338A (ja) 減速機
JP2006283874A (ja) 回転伝動装置
JP2006264411A (ja) 車両用操舵装置
JP2008014500A (ja) 減速装置
JP4947770B2 (ja) 減速機
JP2006329434A (ja) 減速機
JP2008014500A5 (ja)
JP2014062590A (ja) 減速機
JP2006250218A (ja) 回転伝動装置
JP4855532B2 (ja) 減速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080212

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091211