JP2014147273A - 電線の保護チューブ - Google Patents

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聖 葉狩
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Abstract

【課題】特定の箇所で有効に機能し、ワイヤーハーネスの引き回しや取り付け作業を容易にすることができる電線の保護チューブを提供する。
【解決手段】コルゲートチューブ1は、一対の鉛直状の側面部2a、2bと、一対の円弧状の上面部3a、下面部3bを有し、径の異なる2種類の断面が略小判形の小リング部4と大リング部5を交互に複数並べて蛇腹状に形成されており、断面が小判形のため、平面HFに安定して取り付けることができると共に、ワイヤーハーネスWHを安定的に並列収容でき、更に、外周面が凹状の小リング部の箇所から湾曲することができるので、狭い領域であっても屈曲が可能であると共に、ワイヤーハーネスの曲げ方向に規制を持たせることもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線を保護するための可撓性を有した電線の保護チューブに関する。
従来より、数本の電線をまとめて両端にコネクタ等を接続した所謂ワイヤーハーネスを保護する保護チューブとして、コルゲートチューブが広く用いられている。このコルゲートチューブは、内部が中空で長手方向の両端が開放され、その内部をワイヤーハーネスが貫通するように設けられている。これにより、コルゲートチューブ(保護チューブ)は、外部からの静電ノイズや熱に対する絶縁性を高めたり、外部からの衝撃等により損傷してしまうことを防止する等してワイヤーハーネスを保護するようになっている。
ところで、このような保護チューブは、その形状が特許文献1に開示されるように断面円形の管状に形成されている。このような断面円形状に形成された従来の保護チューブは、例えばポリプロピレン等の可撓性を有した合成樹脂にて、径の異なる2種類のリング部を交互に並べて蛇腹状に形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。このように構成される従来の保護チューブは、断面が円形であるため、凹状のリング部から何れの方向や角度にも自在に曲げることができるのが利点となっている。
実開平3−39320号公報
しかしながら、ワイヤーハーネスは、様々な電子的な装置や機械で使用されるので、例えば、逆に、ワイヤーハーネスの曲げ方向や曲げ角度に規制を持たせたいときや、限られた領域内でワイヤーハーネスを設置したいとき等には、従来の断面円形の保護チューブでは対応できない場合があり、その結果、このような場合では、ワイヤーハーネスの引き回しや取り付け作業は、困難で煩わしい作業となっていた。
本発明は、上記したような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、特定の場面で有効に機能し、以ってワイヤーハーネスの引き回しや取り付け作業を容易にすることができる電線の保護チューブを提供することにある。
このような問題を解決するために、本発明の電線の保護チューブは、請求項1に記載したように、内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その中空内部に電線を収容する可撓性を有した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ1、10、40、50)であって、所定方向に曲げることが可能な曲げ方向規制手段(小リング部4、14、44、54)を備えていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、曲げ方向規制手段により、場面に応じて内部に収容するワイヤーハーネス等の電線の曲げ方向に規制を持たせることができ、その結果、該電線の引き回しや取り付け作業を容易にすることができるという顕著な効果を奏する。
ここで、曲げ方向規制手段の具体的な構成としては、次のようにするとよい。即ち請求項2に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ1)は、請求項1に記載の電線の保護チューブにおいて、前記保護チューブは、径の異なる2種類の小リング部(小リング部4)及び大リング部(大リング部5)を交互に複数並べて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、前記曲げ方向規制手段は、前記小リング部の断面が小判形に形成される小判形小リング部(小リング部4)としたことを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部の断面が小判形であるため、外周面が凹状の小リング部の両側直線箇所から、2方向に180度間隔で曲げることができるようになる。
そして、請求項2に記載の電線の保護チューブ(コルゲートチューブ1)は、請求項3に記載したように、前記大リング部(大リング部5)は、その断面が前記小リング部(小リング部4)と同形状の小判形に形成するとよい。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部及び大リング部の断面が共に小判形であるため、平面に対して保護チューブの直線状の側面を当接させることにより、安定して取り付けることができる。更に、ワイヤーハーネス等の電線を、その形状にフィットさせ、並列して安定的に収容することが可能になると共に、電線を並列設置する場合には、保護チューブの断面積を極力小さくすることができる。その結果、設置場所が限られた狭い領域であっても対処することが可能になる。
或いは、曲げ方向規制手段の具体的な構成としては、次のようにしてもよい。即ち請求項4に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ10)は、請求項2に記載の電線の保護チューブにおいて、前記曲げ方向規制手段は、前記小判形小リング部に変えて、前記小リング部の断面が四角形又は四角形以上の多角形に形成される角形小リング部(小リング部14)としたことを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部の断面が四角形又は四角形以上の多角形であるため、外周面が凹状の小リング部の周辺直線箇所から、4方向に90度間隔又はN方向(多角形がN角形の場合)に360/N度間隔で曲げることができるようになる。
そして、請求項4に記載の電線の保護チューブ(コルゲートチューブ10)は、請求項5に記載したように、前記大リング部(大リング部15)は、その断面が前記小リング部(小リング部14)と同形状の四角形又は四角形以上の多角形に形成するとよい。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部及び大リング部の断面が共に四角形又は四角形以上の多角形であるため、平面に対して何れの面を当接させても、安定して取り付けることができる。更に、ワイヤーハーネス等の電線を、その形状にフィットさせ、段状並列して安定的に収容することが可能になると共に、電線を段状並列設置する場合には、保護チューブの断面積を極力小さくすることができる。その結果、設置場所が限られた狭い領域であっても対処することが可能になる。
更には、曲げ方向規制手段の具体的な構成としては、次のようにしてもよい。即ち請求項6に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ40、50)は、請求項2に記載の電線の保護チューブにおいて、前記曲げ方向規制手段は、前記小判形小リング部に変えて、前記小リング部の断面が円形に形成される円形小リング部(小リング部44、54)であって、該円形小リング部は、その外周面に長手方向に延びて、隣接する前記大リング部(大リング部45、55)同士を連結する棒状のリブ(上リブ46a、56a、下リブ46b、56b、左リブ47a、57a、右リブ47b、57b、上右リブ58a、下左リブ58b、上左リブ59a、下右リブ59b)が所定間隔で複数付設されていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部は、断面が円形であるものの、その外周面に長手方向に延びて隣接する大リング部同士を連結する棒状のリブが所定間隔で複数付設されているので、このリブが、小リング部箇所から方向を問わず自在に曲がることを阻害する。つまり、本発明の電線の保護チューブは、このリブの無い小リング部箇所から所定方向に曲げることが可能になっており、これにより、電線の曲げ方向に規制を持たせるようになっている。しかも、この曲げ方向は、円形小リング部の外周面におけるリブの取付位置によって決定されるので、従って、このリブの取付位置を適宜設けることにより、ワイヤーハーネス等の電線を所望の方向に曲げることが可能となる。
ここで、小リング部及びリブの数や配置は、次のようにするとよい。即ち請求項7に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ40)は、請求項6に記載の電線の保護チューブにおいて、前記円形小リング部(小リング部44)は、その外周面に、前記リブ(上リブ46a、下リブ46b)を上下に一対設けた第1円形小リング部(小リング部44a)と、前記リブ(左リブ47a、右リブ47b)を左右に一対設けた第2円形小リング部(小リング部44b)とから成り、該第1及び第2円形小リング部は、前記大リング部(大リング部45)を挟んで交互に配置されていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、第1円形小リング部箇所からは、上下のリブが上下方向への曲げを阻害し、第2円形小リング部箇所からは、左右のリブが左右方向への曲げを阻害する。これにより、第1円形小リング部箇所からは、左右方向の2方向に180度間隔で曲げることができ、第2円形小リング部箇所からは、上下方向の2方向に180度間隔で曲げることができ、従って、全体として90度間隔で曲げることができるようになる。
或いは、小リング部及びリブの数や配置は、次のようにしてもよい。即ち請求項8に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ50)は、請求項6に記載の電線の保護チューブにおいて、前記円形小リング部(小リング部54)は、請求項7に記載の第1及び第2円形小リング部(小リング部54a、54b)に加え、その外周面に、前記リブ(上右リブ58a、下左リブ58b)を上右下左に一対設けた第3円形小リング部(小リング部54c)と、前記リブ(上左リブ59a、下右リブ59b)を上左下右に一対設けた第4円形小リング部(小リング部54d)とを更に備えて成り、該第1、第2、第3及び第4円形小リング部は、各円形小リング部間に前記大リング部(大リング部55)を挟んで所定順に整列して配置されていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、更に、第3円形小リング部箇所からは、上右及び下左のリブが上右及び下左方向への曲げを阻害し、第4円形小リング部箇所からは、上左及び下右のリブが上左及び下右方向への曲げを阻害する。これにより、更に、第3円形小リング部箇所からは、上左及び下右方向の2方向に180度間隔で曲げることができ、第4円形小リング部箇所からは、上右及び下左方向の2方向に180度間隔で曲げることができ、従って、全体として45度間隔で曲げることができるようになる。
また、請求項9に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ20、30)は、内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その中空内部に電線を収容する可撓性を有した電線の保護チューブであって、所定角度に曲げることが可能な曲げ角度規制手段(小リング部24、窪み部37)を備えていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、曲げ角度規制手段により、場面に応じて内部に収容するワイヤーハーネス等の電線の曲げ角度に規制を持たせることができ、その結果、該電線の引き回しや取り付け作業を容易にすることができるという顕著な効果を奏する。
ここで、曲げ角度規制手段の具体的な構成としては、次のようにするとよい。即ち請求項10に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ20)は、請求項9に記載の電線の保護チューブにおいて、前記保護チューブは、径の異なる2種類の一連状の小リング部(小リング部24)及び大リング部(大リング部25)を交互に螺旋状に巻回させて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、前記曲げ角度規制手段は、前記小リング部が長手方向の軸に対して斜めに交差して設けられる斜め交差小リング部(小リング部24)としたことを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部は長手方向の軸に対して斜めに交差しているので、小リング部の交差角度に沿って長手方向の軸に対して斜め方向に曲げることができるようになる。また、この曲げ角度は、長手方向の軸に対する小リング部の交差角度と同じであり、従って、この小リング部の交差角度を適宜設けることにより、ワイヤーハーネス等の電線を所望の角度に曲げることが可能となる。加えて、小リング部及び大リング部が螺旋状に設けられているので、ほぼ同じ大きさの丸孔等にねじ込むようにして装着することも可能になる。
或いは、曲げ角度規制手段の具体的な構成としては、次のようにしてもよい。即ち請求項11に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ30)は、請求項9に記載の電線の保護チューブにおいて、前記保護チューブは、径の異なる2種類の小リング部(小リング部34)及び大リング部(大リング部35)を交互に複数並べて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、前記曲げ角度規制手段は、前記小リング部が長手方向の軸に対して斜めに交差して設けられる斜め交差小リング部(小リング部34)としたことを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部は長手方向の軸に対して斜めに交差しているので、小リング部の交差角度に沿って長手方向の軸に対して斜め方向に曲げることができるようになる。また、この曲げ角度は、長手方向の軸に対する小リング部の交差角度と同じであり、従って、この小リング部の交差角度を適宜設けることにより、ワイヤーハーネス等の電線を所望の角度に曲げることが可能となる。
また、請求項12に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ60)は、内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その中空内部に電線を収容する可撓性を有した電線の保護チューブであって、その外周面に該保護チューブ同士を連結する連結手段(鍔部67)を備えていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、その外周面に設けられた連結手段により、場面に応じて保護チューブ同士を連結させることができ、その結果、従来、複数の保護チューブを紐等で束ねていた煩わしい作業を省略できると共に、該電線の引き回しや取り付け作業を容易にすることができるという顕著な効果を奏する。
ここで、連結手段の具体的な構成としては、次のようにするとよい。即ち請求項13に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ60)は、請求項12に記載の電線の保護チューブにおいて、前記保護チューブは、径の異なる2種類の断面正六角形の小リング部(小リング部64)及び大リング部(大リング部65)を交互に複数並べて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、前記連結手段は、前記大リング部の縁に額縁状に周設された長手方向両側に張り出す可撓性を有した鍔部(鍔部67)であって、該鍔部の幅は、隣り合う該鍔部同士の間隔よりも大きく形成されていることを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、小リング部及び大リング部は断面正六角形に形成されているので、1の保護チューブの大リング部一辺の鍔部を、他の保護チューブの大リング部一辺の鍔部同士の間隔に小リング部側に向かって押し込めば、1及び他の保護チューブの鍔部は互いに撓みながら係合して保護チューブ両者は固定される。このような構成により、複数の保護チューブは、蜂の巣状にハニカム構造を成して極めて安定的に連結することができる。
また、請求項14に記載した電線の保護チューブ(コルゲートチューブ70)は、請求項1乃至請求項13に記載の電線の保護チューブの何れか2以上を備え、それら保護チューブの間を曲げ難く形成された連結チューブ(連結チューブ75)で連結したことを要旨とする。
従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、異なる形状の保護チューブを複合して形成することにより、それぞれの機能を併せ持つことが可能になる。このように構成することで、設置場所に応じた最適な保護チューブを作成することが可能になる。しかも、連結チューブは曲げ難く形成されているので、場面に応じて所定の間隔を持って曲げることができ、この所定間隔も、連結チューブの長さを適宜設けることにより、容易に変更することができる。
また、請求項15に記載した電線の保護チューブは、請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の電線の保護チューブにおいて、前記保護チューブは、内側乃至外側にかけて異なる材質にて複層構造に形成されていることを要旨とする。従って、このように構成される本発明の電線の保護チューブは、内側乃至外側にかけて異なる性能や配色を持たせることができ、更に使い勝手がよくなる。
因みに、上記括弧内の名称及び符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、請求項1の発明は、実施形態1、2、5、6、7、8に対応し、請求項2、3の発明は、実施形態1に対応し、請求項4、5の発明は、実施形態2に対応し、請求項6の発明は、実施形態5、6に対応し、請求項7の発明は、実施形態5に対応し、請求項8の発明は、実施形態6に対応し、請求項9の発明は、実施形態3、4に対応し、請求項10の発明は、実施形態3に対応し、請求項11の発明は、実施形態4に対応し、請求項12、13の発明は、実施形態7に対応し、請求項14の発明は、実施形態8に対応し、請求項15の発明は、他の実施形態に対応しているが、本発明(請求項1乃至請求項15)は、上記括弧内の名称及び符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
実施形態1に係わる断面が略小判形状のコルゲートチューブ1を示す説明図である。 実施形態2に係わる断面が略正方形(四角形)状のコルゲートチューブ10を示す説明図である。 実施形態3に係わる幅狭の小リング部24及び幅広の大リング部25が螺旋状に設けられた断面略円形のコルゲートチューブ20を示す説明図である。 実施形態4に係わる同じ幅広の、窪み部37を有した小リング部34及び大リング部35が設けられた断面略円形のコルゲートチューブ30を示す説明図である。 実施形態5に係わる幅広のリブ46a、46b、47a、47bを備えた小リング部44、及び大リング部45が設けられた断面略円形のコルゲートチューブ40を示す説明図である。 実施形態6に係わる幅広のリブ56a、56b、57a、57b、58a、58b、59a、59bを備えた小リング部54、及び大リング部55が設けられた断面略円形のコルゲートチューブ50を示す説明図である。 実施形態7に係わる蜂の巣状に連結可能な断面正六角形のコルゲートチューブ60を示す説明図である。 実施形態8に係わる異なる形状のコルゲートチューブ10及び70を複合して形成されたコルゲートチューブ70を示す説明図である。 従来の断面円形状のコルゲートチューブ100を示す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態を図と共に説明する。まず、図9を参照して、電線の保護チューブの一般概要について説明する。電線の保護チューブとして、図9に示すコルゲートチューブ100は、内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その内部を端部にコネクタCNが接続された複数のワイヤーハーネスWHが貫通するように設けられている。
つまり、コルゲートチューブ100は、ワイヤーハーネスWHの全体を覆って外部からの静電ノイズや熱に対する絶縁性を高めたり、外部からの衝撃等により損傷してしまうことを防止する等して該ワイヤーハーネスWHを保護するチューブであって、ポリプロピレン等の可撓性を有した合成樹脂にて湾曲可能に形成され、様々な場面で電子的な装置や機械等にて使用されるようになっている。
以上が電線の保護チューブの共通的な特徴であるが、ここで、図9に示したコルゲートチューブ100は、従来からある断面円形状のものを示しており、この従来のコルゲートチューブ100は、径の異なる2種類の円形の小リング部104、大リング部105を交互に複数並べて蛇腹状に形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。
このように構成される従来のコルゲートチューブ100は、断面が円形であるため、外周面が凹状の小リング部104箇所から何れの方向にも自在に湾曲できるようになっている。なお、図9では、径の異なる2種類のコルゲートチューブ100を示したが、一般に、電線の保護チューブの大きさは、その径がおおよそ3〜30mmの間で、用途に合わせて多種類設けられるようになっている。
<実施形態1>
次に、図1〜8を参照しながら、本発明に係る電線の保護チューブについて説明する。まず、図1に示す電線の保護チューブは、断面が略小判形状のコルゲートチューブ1であり、このコルゲートチューブ1は、図1(A)に示すように、一対の対面する鉛直状の側面部2a、2bと、この側面部2a、2bを繋ぐ一対の対面する円弧状の上面部3a、下面部3bを有している。コルゲートチューブ1は、径の異なる2種類の略小判形の小リング部4、大リング部5を交互に複数並べて蛇腹状に形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。なお、図1(A)は、断面略小判形のコルゲートチューブ1の部分斜視図である。
このように構成されるコルゲートチューブ1は、断面が略小判形であるため、図1(B)に示すように、平面HFに対して側面部2a又は2bを当接させることにより、安定して取り付けることができる。更に、ワイヤーハーネスWHを並列(図示では2列)して安定的に収容することが可能になると共に、このワイヤーハーネスWHを並列設置する場合には、コルゲートチューブ1の断面積を極力小さくすることができる。その結果、設置場所が限られた狭い領域であっても対処することが可能になる。なお、図1(B)は、内部にワイヤーハーネスWHが並列設置されたコルゲートチューブ1の状態、及び、側面部2aが平面HFと当接しているコルゲートチューブ1の状態を示す模式的な説明図である。
また、コルゲートチューブ1は、断面が略小判形であるため、図1(C)に示すように、外周面が凹状の小リング部4箇所から、矢印A又はB方向の何れか2方向に180度間隔で湾曲できるようになっている。その結果、コルゲートチューブ1は、場面に応じてワイヤーハーネスWHの曲げ方向に規制を持たせることができる。なお、図1(C)は、コルゲートチューブ1の曲げ方向を説明するための略図である。
<実施形態2>
次に、図2に示す電線の保護チューブは、断面が略正方形(四角形)状のコルゲートチューブ10であり、このコルゲートチューブ10は、図2(A)に示すように、一対の対面する鉛直状の側面部12a、12bと、この側面部12a、12bを繋ぐ一対の対面する水平状の上面部13a、下面部13bを有している。コルゲートチューブ10は、径の異なる2種類の略正方形の小リング部14、大リング部15を交互に複数並べて蛇腹状に形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。なお、図2(A)は、断面略正方形のコルゲートチューブ10の部分斜視図である。
このように構成されるコルゲートチューブ10は、断面が略正方形であるため、図2(B)に示すように、平面HFに対して4つの面(側面部12a、12b、上面部13a又は下面部13b)のうち、何れの面(図示では下面部13b)を当接させても、安定して取り付けることができる。更に、ワイヤーハーネスWHを段状並列(図示では2段2列)して安定的に収容することが可能になると共に、このワイヤーハーネスWHを段状並列設置する場合には、コルゲートチューブ10の断面積を極力小さくすることができる。その結果、設置場所が限られた狭い領域であっても対処することが可能になる。なお、図2(B)は、内部にワイヤーハーネスWHが段状並列設置されたコルゲートチューブ10の状態、及び、下面部13bが平面HFと当接しているコルゲートチューブ10の状態を示す模式的な説明図である。
また、コルゲートチューブ10は、断面が略正方形であるため、図2(C)に示すように、外周面が凹状の小リング部14箇所から、矢印A、B、C又はD方向の何れか4方向に90度間隔で湾曲できるようになっている。その結果、コルゲートチューブ10は、場面に応じてワイヤーハーネスWHの曲げ方向に規制を持たせることができる。なお、図2(C)は、コルゲートチューブ10の曲げ方向を説明するための略図である。
また、図2では、断面が略正方形のコルゲートチューブ10を示したが、これは、形状が類似するものとして、断面が略長方形や略正六角形等の正多角形状のコルゲートチューブであってもよい。これらの形状のコルゲートチューブであっても、断面が略正方形のコルゲートチューブ10と同様な効果を奏することができる。
<実施形態3>
次に、図3に示す電線の保護チューブは、断面が略円形状のコルゲートチューブ20であって、断面形状は上記従来のコルゲートチューブ100と略同じであるものの、以下の点で構成が相違している。即ち、従来のコルゲートチューブ100は、小リング部104及び大リング部105が長手方向の軸に対して直交して設けられているのに対し、本発明のコルゲートチューブ20は、小リング部24及び大リング部25が、図3(A)に示すように、長手方向の軸に対して斜めに交差するように設けられている。
つまり、コルゲートチューブ20は、長手方向の軸の周囲を一連の小リング部24及び大リング部25が螺旋状に巻回するように設けられて、管状を成している。しかも、従来のコルゲートチューブ100は、小リング部104及び大リング部105の幅は、ほぼ同じ大きさに形成されているのに対して、コルゲートチューブ20は、小リング部24よりも大リング部25の幅が大きく(略5倍程度大きく)形成されている。
即ち、コルゲートチューブ20は、一連状であって径の異なる2種類の略円形幅狭の小リング部24、幅広の大リング部25を交互に螺旋状に巻回するように形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。なお、図3(A)は、幅狭の小リング部24及び幅広の大リング部25が螺旋状に設けられた断面略円形のコルゲートチューブ20の部分斜視図である。
このように構成されるコルゲートチューブ20は、断面が略円形であるため、外周面が凹状の小リング部24箇所から何れの方向にも自在に湾曲できるものの、小リング部24は長手方向の軸に対して斜めに交差しているので、これにより、コルゲートチューブ20は、図3(B)に示すように、小リング部24の角度に沿って長手方向の軸に対して斜め方向に湾曲することになる。その結果、コルゲートチューブ20は、場面に応じてワイヤーハーネスWHの曲げ角度に規制を持たせることができる。
また、この曲げ角度は、長手方向の軸に対する小リング部24の交差角度と同じであり、従って、この小リング部24の交差角度を適宜設けることにより、コルゲートチューブ20は、ワイヤーハーネスWHを所望の角度に湾曲することが可能となる。更に、大リング部25の幅が大きく設けられているので、場面に応じて所定の間隔を持って湾曲することができ、この所定間隔も、大リング部25の幅を適宜設けることにより、変更することができる。加えて、小リング部24及び大リング部25が螺旋状に設けられているので、ほぼ同じ大きさの丸孔等にねじ込むようにして装着することも可能になる。なお、図3(B)は、コルゲートチューブ20の曲げ角度を説明するための略図である。
<実施形態4>
次に、図4に示す電線の保護チューブは、断面が略円形状のコルゲートチューブ30であって、断面形状は上記従来のコルゲートチューブ100と略同じであるものの、以下の点で構成が相違している。即ち、従来のコルゲートチューブ100は、小リング部104及び大リング部105が長手方向の軸に対して直交して設けられているのに対し、本発明のコルゲートチューブ30は、上記実施形態3のコルゲートチューブ20と同様、小リング部34及び大リング部35が、図4(A)に示すように、長手方向の軸に対して斜めに交差するように設けられている。
つまり、コルゲートチューブ30が上記実施形態3のコルゲートチューブ20と異なる点は、コルゲートチューブ20は、長手方向の軸の周囲を一連の小リング部24及び大リング部25が螺旋状に巻回するように設けられて管状を成しているのに対し、コルゲートチューブ30は、小リング部34、大リング部35を交互に複数並べて蛇腹状に形成されている点である。
即ち、コルゲートチューブ30は、従来のコルゲートチューブ100は、小リング部104及び大リング部105の幅は、ほぼ同じ大きさに形成されているのに対して、小リング部34よりも大リング部35の幅が大きく(略3倍程度大きく)形成され、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。なお、図4(A)は、幅狭の小リング部34及び幅広の大リング部35が蛇腹状に設けられた断面略円形のコルゲートチューブ30の部分斜視図である。
このように構成されるコルゲートチューブ30は、断面が略円形であるため、外周面が凹状の小リング部34箇所から何れの方向にも自在に湾曲できるものの、小リング部34は長手方向の軸に対して斜めに交差しているので、これにより、コルゲートチューブ30は、図4(B)に示すように、小リング部34の角度に沿って長手方向の軸に対して斜め方向に湾曲することになる。その結果、コルゲートチューブ30は、場面に応じてワイヤーハーネスWHの曲げ角度に規制を持たせることができる。
また、この曲げ角度は、長手方向の軸に対する小リング部34の交差角度と同じであり、従って、この小リング部34の交差角度を適宜設けることにより、コルゲートチューブ30は、ワイヤーハーネスWHを所望の角度に湾曲することが可能となる。更に、大リング部35の幅が大きく設けられているので、場面に応じて所定の間隔を持って湾曲することができ、この所定間隔も、大リング部35の幅を適宜設けることにより、変更することができる。なお、図4(B)は、コルゲートチューブ30の曲げ角度を説明するための略図である。
<実施形態5>
次に、図5に示す電線の保護チューブは、断面が略円形状のコルゲートチューブ40であって、断面形状は上記従来のコルゲートチューブ100と略同じであるものの、以下の点で構成が相違している。即ち、従来のコルゲートチューブ100は、小リング部104及び大リング部105の幅がほぼ同じ大きさの幅狭に形成されているのに対して、本発明のコルゲートチューブ40は、図5(A)に示すように、大リング部45よりも小リング部44の幅が大きく(略3倍程度大きく)形成されている。
即ち、コルゲートチューブ40は、径の異なる2種類の略円形の幅広の小リング部44、幅狭の大リング部45を交互に複数並べて蛇腹状に形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。ここで、小リング部44は、図5(A)に示すように、2種類の小リング部44a、44bを有しており、小リング部44aは、上下周壁に一対の長手方向に延びる矩形棒状の上リブ46a、下リブ46bを備え、小リング部44bは、左右周壁に一対の長手方向に延びる矩形棒状の左リブ47a、右リブ47bを備えている。
そして、小リング部44a、44bは、大リング部45を挟んで交互に配置されて管状を成し、上リブ46a、下リブ46b、左リブ47a及び右リブ47bは、隣接する大リング部45同士を連結するように設けられている。なお、図5(A)は、幅広のリブ46a、46b、47a、47bを備えた小リング部44、及び大リング部45が設けられた断面略円形のコルゲートチューブ40の部分斜視図である。
このように構成されるコルゲートチューブ40は、断面が略円形であるものの、外周面が凹状の小リング部44a、44bにリブ46a、46b、47a、47bが形成されているので、小リング部44a、44b箇所から方向を問わず自在に湾曲することはできず、図5(B)に示すように、矢印A、B、C又はD方向の何れか4方向に90度間隔で湾曲するようになっている。なお、図5(B)は、コルゲートチューブ40の曲げ方向を説明するための略図である。
即ち、コルゲートチューブ40は、小リング部44a箇所からは、上リブ46a及び下リブ46bが矢印A及びC方向への湾曲を阻害し、小リング部44b箇所からは、左リブ47a及び右リブ47bが矢印D及びB方向への湾曲を阻害するようになっている。これにより、小リング部44a箇所からは、矢印B又はD方向の2方向に180度間隔で湾曲可能になり、小リング部44b箇所からは、矢印A又はC方向の2方向に180度間隔で湾曲可能になり、従って、全体として90度間隔で湾曲できるようになっている。その結果、コルゲートチューブ40は、場面に応じてワイヤーハーネスWHの曲げ方向に規制を持たせることができる。
また、この曲げ方向は、一対の180度間隔で対向する上リブ46a、下リブ46b又は左リブ47a、右リブ47bの取付位置によって決定され、従って、この上リブ46a、下リブ46b又は左リブ47a、右リブ47bの取付位置を適宜設けることにより、コルゲートチューブ40は、ワイヤーハーネスWHを所望の方向に湾曲することが可能となる。因みに、小リング部44に取り付けるリブの取付間隔が狭くなると、コルゲートチューブ40は湾曲し難くなるので、このリブの取付間隔は、上記の上リブ46a、下リブ47b及び左リブ47a、右リブ47bのように略180度が好ましい。
更に、小リング部44a、44bは、大リング部45を挟んで交互に配置され、しかも小リング部44の幅が大きく設けられているので、場面に応じて所定の間隔を持って特定の方向に湾曲することができ、この所定間隔も、小リング部44a、44bの幅や配列を適宜設けることにより、変更することができる。
<実施形態6>
次に、図6に示す電線の保護チューブは、断面が略円形状のコルゲートチューブ50であって、上記した実施形態5のコルゲートチューブ40の変形例である。従って、ここでの説明では、主にコルゲートチューブ40と相違する構成について説明する。
コルゲートチューブ50は、図6(A)に示すように、小リング部54が4種類の小リング部54a、54b、54c、54dを有しており、小リング部54aは、上下周壁に一対の長手方向に延びる矩形棒状の上リブ56a、下リブ56bを備え、小リング部54bは、左右周壁に同様な一対の左リブ57a、右リブ57bを備え、小リング部54cは、上右及び下左の周壁に同様な一対の上右リブ58a、下左リブ58bを備え、小リング部54dは、上左及び下右の周壁に同様な一対の上左リブ59a、下右リブ59bを備えている。
そして、コルゲートチューブ50は、図6(A)における左から小リング部54a、54b、54c、54dの順に、各小リング部54a、54b、54c、54d間に大リング部55を挟んで繰り返し整列しながら管状を成し、上リブ56a、下リブ56b、左リブ57a、右リブ57b、上右リブ58a、下左リブ58b、上左リブ59a及び下右リブ59bは、隣接する大リング部55同士を連結するように設けられている。なお、図6(A)は、幅広のリブ56a、56b、57a、57b、58a、58b、59a、59bを備えた小リング部54、及び大リング部55が設けられた断面略円形のコルゲートチューブ50の部分斜視図である。
このように構成されるコルゲートチューブ50は、小リング部54a、54b、54c、54d箇所から方向を問わず自在に湾曲することはできず、図6(B)に示すように、矢印A、B、C、D、E、F、G又はH方向の何れか8方向に45度間隔で湾曲するようになっている。なお、図6(B)は、コルゲートチューブ50の曲げ方向を説明するための略図である。
即ち、コルゲートチューブ50は、小リング部54a箇所からは、上リブ56a及び下リブ56bが矢印A及びE方向への湾曲を阻害し、小リング部54b箇所からは、左リブ57a及び右リブ57bが矢印G及びC方向への湾曲を阻害し、小リング部54c箇所からは、上右リブ58a及び下左リブ58bが矢印B及びF方向への湾曲を阻害し、小リング部54d箇所からは、上左リブ59a及び下右リブ59bが矢印H及びD方向への湾曲を阻害するようになっている。これにより、小リング部54a箇所からは、矢印C又はG方向の2方向に180度間隔で湾曲可能になり、小リング部54b箇所からは、矢印A又はE方向の2方向に180度間隔で湾曲可能になり、小リング部54c箇所からは、矢印D又はH方向の2方向に180度間隔で湾曲可能になり、小リング部54d箇所からは、矢印B又はF方向の2方向に180度間隔で湾曲可能になり、従って、全体として45度間隔で湾曲できるようになっている。その結果、コルゲートチューブ50は、場面に応じてワイヤーハーネスWHの曲げ方向に規制を持たせることができる。
<実施形態7>
次に、図7に示す電線の保護チューブは、断面が正六角形のコルゲートチューブ60であって、上記した実施形態2の断面が略正方形(四角形)状のコルゲートチューブ10の変形例である。従って、ここでの説明では、主にコルゲートチューブ10と相違する構成について説明する。
コルゲートチューブ60は、図7(A)に示すように、径の異なる2種類の正六角形の小リング部64、大リング部65を交互に複数並べて蛇腹状に形成されており、その外周面は長手方向に凸凹状に形成されている。そして、大リング部65は、小リング部64の周面63と直交して該周面63から外方向に放射状に延在する断面正六角形の基面部66と、この基面部66の縁に額縁状に周設された鍔部67とを備えている。なお、図7(A)は、断面正六角形のコルゲートチューブ60の部分斜視図である。
即ち、図7(B)に示すように、大リング部65は、基面部66及び鍔部67でT字状に形成され、コルゲートチューブ60は、隣り合う大リング部65の基面部66及び鍔部67と小リング部64の周面63とにより嵌合凹部68を形成している。従って、このように構成されるコルゲートチューブ60は、1のコルゲートチューブ60の大リング部65の基面部66及び鍔部67を、他のコルゲートチューブ60の嵌合凹部68に嵌合することにより、図7(C)に示すように、蜂の巣状に複数のコルゲートチューブ60を極めて安定的に連結することができる。その結果、従来、複数のコルゲートチューブを紐等で束ねていた煩わしい作業を省略することができる。
ここで、図7(B)に示すように、隣り合う鍔部67の間隔は、鍔部67の幅より小さく形成されており、従って、上記のようにコルゲートチューブ60同士を結合する場合には、鍔部67を嵌合凹部68に向かって押し込むようにすればよい。このようにすれば、3つの鍔部67は撓みながら係合し、1のコルゲートチューブ60の鍔部67は他のコルゲートチューブ60の嵌合凹部68に嵌合される。なお、図7(B)は、1のコルゲートチューブ60の大リング部65の基面部66及び鍔部67を、他のコルゲートチューブ60の嵌合凹部68に嵌合した状態を示す模式的な説明図であり、図7(C)は、複数(図示では3つ)のコルゲートチューブ60が蜂の巣状に結合した状態を説明するための略図である。
<実施形態8>
次に、図8に示す電線の保護チューブは、断面が略円形状の上記従来のコルゲートチューブ100と、断面が略正方形(四角形)状の上記実施形態2のコルゲートチューブ10とを、硬質の合成樹脂等にて湾曲し難く形成された連結チューブ75にて連結したコルゲートチューブ70である。つまり、本実施形態のコルゲートチューブ70は、異なる形状のコルゲートチューブ10及び70を複合して形成されている。
このように構成されるコルゲートチューブ70は、上述したように、断面円形状のコルゲートチューブ100箇所からは何れの方向にも自在に湾曲でき、断面略正方形のコルゲートチューブ10箇所からは、図2(C)に示したように、矢印A、B、C又はD方向の何れか4方向に90度間隔で湾曲でき、連結チューブ75箇所からは湾曲できないようになる。しかも、コルゲートチューブ10箇所は、図2(B)に示したように、平面HFに対して安定して取り付けることが可能になる。なお、図8は、コルゲートチューブ10及び70を連結チューブ75にて連結して形成したコルゲートチューブ70の部分斜視図である。
即ち、本実施形態のコルゲートチューブ70は、異なる形状のコルゲートチューブを複合して形成することにより、それぞれの機能を併せ持つことが可能になる。しかも、連結チューブ75は湾曲し難く形成されているので、場面に応じて所定の間隔を持って湾曲することができ、この所定間隔も、連結チューブ75の長さを適宜設けることにより、変更することができる。
なお、本実施形態では、コルゲートチューブ100とコルゲートチューブ10とを複合するようにしたが、これは限定することなく、種々の組み合わせが可能である。例えば、上記した従来のコルゲートチューブ100及び実施形態1〜7のコルゲートチューブ1、10、20、30、40、50、60の中から、2〜8種類を選択して適宜配置することにより所望のコルゲートチューブを構成すればよい。このように構成することで、設置場所に応じた最適なコルゲートチューブを作成することが可能になる。また、この場合、連結チューブ75は有っても無くてもよく、設置場所に応じて適宜設けるようにすればよい。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係わる電線の保護チューブは、ワイヤーハーネスWHの曲げ方向や曲げ角度に規制を持たせたいときや、限られた領域内でワイヤーハーネスWHを設置したいとき等、設置場所に応じて最適なコルゲートチューブ1、10、20、30、40、50、60、70を選択的に使用することができ、その結果、特定の場面で有効に機能し、ワイヤーハーネスWHの引き回しや取り付け作業を容易にすることができるという顕著な効果を奏する。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態に係わる電線の保護チューブ(コルゲートチューブ1、10、20、30、40、50、60、70)を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。
例えば、保護チューブ(コルゲートチューブ1、10、20、30、40、50、60、70)は、内外に異なる性能や配色を持たせるために二層構造(複層構造)で形成するようにしてもよい。内外に異なる性能を持たせる場合には、例えば、外を絶縁部材で形成し、内を導通部材で形成してもよい。このような構成にすると、外からの電気的ノイズを遮断できると共に、内に侵入した電気的ノイズをアース等することにより外に放出することが可能になる。また、埃等を付きにくくするため、外のみを導通部材で形成するようにしてもよい。勿論、三層以上の複層構造で形成するようにしてもよい。或いは、外を硬い材質で、内を柔らかい材質で形成するようにしてもよい。
また、保護チューブ(コルゲートチューブ1、10、20、30、40、50、60、70)は、無色透明でもよいし、所定の色にて形成するようにしてもよい。例えば、内部の電線(ワイヤーハーネスWH)の色を外部に知らしめたい場合には、電線と同色に形成してもよく、勿論、無色透明に形成してもよい。或いは、色毎に機能を定義付けするようにしてもよい(例えば、赤は絶縁部材、青は導通部財等)。
更に、保護チューブ(コルゲートチューブ1、10、20、30、40、50、60、70)は、樹脂材に難燃化物質を配合して難燃化した組成物にて形成するようにしてもよい。具体的には、例えば熱可塑性のオレフィン系樹脂(ポリプロピレン等のプロピレン系樹脂、ポリエチレン等のエチレン系樹脂)、ポリアミド樹脂、エラストマー、又はこれらの混合材に、ノンハロゲン系難燃剤の難燃化物質としてイントメッセント(intumescent)系物質(例えば、リン酸塩)を所定割合配合(例えば、ポリプロピレン樹脂100重量部に対してリン酸塩15〜60重量部を添加)した組成物から成形すればよい。
このように構成すれば、ノンハロゲン系難燃剤を用いながらも優れた難燃性及び耐久性(耐油性)を有することができ、その結果、環境に優しく、火災時や廃棄するときの焼却時に有害なハロゲン系ガスが大気中に放出されることを防止することが可能となる。
1、10、20、30、40、50、60、70、100…コルゲートチューブ、
2a、2b…側面部、 3a、13a…上面部、 3b、13b…下面部、
4、14、24、34、44、44a、44b、54、54a、54b、54c、54d、64、104…小リング部、
5、15、25、35、45、55、65、105…大リング部、
46a、56a…上リブ、 46b、56b…下リブ、
47a、57a…左リブ、 47b、57b…右リブ、
58a…上右リブ、 58b…下左リブ、
59a…上左リブ、 59b…下右リブ、
63…周面、 66…基面部、
67…鍔部、 68…嵌合凹部、
75…連結チューブ、 CN…コネクタ、
HF…平面、 WH…ワイヤーハーネス。

Claims (15)

  1. 内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その中空内部に電線を収容する可撓性を有した電線の保護チューブであって、所定方向に曲げることが可能な曲げ方向規制手段を備えていることを特徴とする電線の保護チューブ。
  2. 前記保護チューブは、径の異なる2種類の小リング部及び大リング部を交互に複数並べて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、
    前記曲げ方向規制手段は、前記小リング部の断面が小判形に形成される小判形小リング部としたことを特徴とする請求項1に記載の電線の保護チューブ。
  3. 前記大リング部は、その断面が前記小リング部と同形状の小判形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電線の保護チューブ。
  4. 前記曲げ方向規制手段は、前記小判形小リング部に変えて、前記小リング部の断面が四角形又は四角形以上の多角形に形成される角形小リング部としたことを特徴とする請求項2に記載の電線の保護チューブ。
  5. 前記大リング部は、その断面が前記小リング部と同形状の四角形又は四角形以上の多角形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電線の保護チューブ。
  6. 前記曲げ方向規制手段は、前記小判形小リング部に変えて、前記小リング部の断面が円形に形成される円形小リング部であって、該円形小リング部は、その外周面に長手方向に延びて、隣接する前記大リング部同士を連結する棒状のリブが所定間隔で複数付設されていることを特徴とする請求項2に記載の電線の保護チューブ。
  7. 前記円形小リング部は、その外周面に、前記リブを上下に一対設けた第1円形小リング部と、前記リブを左右に一対設けた第2円形小リング部とから成り、該第1及び第2円形小リング部は、前記大リング部を挟んで交互に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電線の保護チューブ。
  8. 前記円形小リング部は、請求項7に記載の第1及び第2円形小リング部に加え、その外周面に、前記リブを上右下左に一対設けた第3円形小リング部と、前記リブを上左下右に一対設けた第4円形小リング部とを更に備えて成り、該第1、第2、第3及び第4円形小リング部は、各円形小リング部間に前記大リング部を挟んで所定順に整列して配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電線の保護チューブ。
  9. 内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その中空内部に電線を収容する可撓性を有した電線の保護チューブであって、所定角度に曲げることが可能な曲げ角度規制手段を備えていることを特徴とする電線の保護チューブ。
  10. 前記保護チューブは、径の異なる2種類の一連状の小リング部及び大リング部を交互に螺旋状に巻回させて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、
    前記曲げ角度規制手段は、前記小リング部が長手方向の軸に対して斜めに交差して設けられる斜め交差小リング部としたことを特徴とする請求項9に記載の電線の保護チューブ。
  11. 前記保護チューブは、径の異なる2種類の小リング部及び大リング部を交互に複数並べて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、
    前記曲げ角度規制手段は、前記小リング部が長手方向の軸に対して斜めに交差して設けられる斜め交差小リング部としたことを特徴とする請求項9に記載の電線の保護チューブ。
  12. 内部が中空で長手方向の両端が開放された管状に形成され、その中空内部に電線を収容する可撓性を有した電線の保護チューブであって、その外周面に該保護チューブ同士を連結する連結手段を備えていることを特徴とする電線の保護チューブ。
  13. 前記保護チューブは、径の異なる2種類の断面正六角形の小リング部及び大リング部を交互に複数並べて、その外周面が長手方向に凸凹状に形成されて管状を成し、
    前記連結手段は、前記大リング部の縁に額縁状に周設された長手方向両側に張り出す可撓性を有した鍔部であって、該鍔部の幅は、隣り合う該鍔部同士の間隔よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項12に記載の電線の保護チューブ。
  14. 請求項1乃至請求項13に記載の電線の保護チューブの何れか2以上を備え、それら保護チューブの間を曲げ難く形成された連結チューブで連結したことを特徴とする電線の保護チューブ。
  15. 前記保護チューブは、内側乃至外側にかけて異なる材質にて複層構造に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の電線の保護チューブ。
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