JP2017042034A - 外装部材、ワイヤハーネス、及び、外装部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価に製造することが可能な外装部材と、この外装部材を構成に含むワイヤハーネスと、安価な外装部材の製造方法とを提供する。
【解決手段】外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分10は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部には、連続凸部が形成され、この連続凸部は、スパイラル凸部17とストレート凸部とを有する形状に形成される。スパイラル凸部17は、管外面15の側から見て凸の部分16が管外面15の周方向にスパイラル状にのびる形状に形成される。一方、ストレート凸部は、スパイラル凸部17の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびる形状に形成される。外装部材1は、上記連続凸部に限らず間欠凸部の形成であってもよいものとする。
【選択図】図1
【解決手段】外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分10は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部には、連続凸部が形成され、この連続凸部は、スパイラル凸部17とストレート凸部とを有する形状に形成される。スパイラル凸部17は、管外面15の側から見て凸の部分16が管外面15の周方向にスパイラル状にのびる形状に形成される。一方、ストレート凸部は、スパイラル凸部17の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびる形状に形成される。外装部材1は、上記連続凸部に限らず間欠凸部の形成であってもよいものとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、導電路を収容保護するため管体形状に形成される外装部材と、この外装部材を構成に含むワイヤハーネスと、外装部材の製造方法とに関する。
例えば、高電圧のワイヤハーネスを例に挙げると、下記特許文献1には、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される高電圧の機器間を電気的に接続するためのワイヤハーネスが開示される。特許文献1のワイヤハーネスは、本願出願人によるもので、一又は複数本の導電路と、この一又は複数本の導電路を挿通して保護する管体形状の外装部材とを備えて構成される。導電路は、シールド機能を有するように構成される。具体的には、編組等のシールド部材をシースの内側又は外側に配設した状態に構成される。外装部材は、可撓性を有する可撓管部と、導電路をストレートに配索するためのストレート管部とを有する。特許文献1によれば、外装部材は次のように製造される。
図20において、外装部材101を樹脂成形するための製造装置である押出成形機102は、樹脂押出部103と、この樹脂押出部103の下流側に配置される成形部104と、成形部104の下流側に配置される図示しない冷却部及び切断部とを備えて構成される。樹脂押出部103は、樹脂材料を投入する部分としてのホッパ105と、このホッパ105に連続して水平方向にのびる押出部本体106と、押出部本体106の端部から突出する口金部107とを備えて構成される。口金部107は、樹脂材押出口を有し、この樹脂材押出口は、成形部104の入口の内側に配置される。
図20及び図21において、成形部104は、この入口から出口にかけて直線的に樹脂成形を行えるような構成を有する。具体的には、略キャタピラ状の金型構成部108を有する。この金型構成部108は、口金部107の樹脂材押出口から押し出された柔軟な樹脂材109(樹脂材料)の両側に位置するように一対で配置される。一対の金型構成部108は、樹脂材109を所定形状に形成することができるように構成される。金型構成部108についてもう少し詳しく説明すると、金型構成部108は、樹脂材109の押出方向に沿って一対で設けられるタイミングプーリー110と、この一対のタイミングプーリー110により図中矢印方向に移動する無端ベルト(図示省略)と、この無端ベルトに取り付けられて移動する金型ブロック集合体111とを備えて構成される。
金型ブロック集合体111は、複数の金型ブロック112を有する。各金型ブロック112は、無端ベルトの直線部分において隙間無しの状態に並べられ、そして、無端ベルトによって移動する。隙間無しの状態に並べられた部分の内側では、エアボール113による空気圧によって金型の隙間に樹脂材109が押し込まれる。金型ブロック112の型開きが行われると、所定形状に形成された外装部材101の各部分が下流側へと押し出されて行く。
ところで、図20(b)は外装部材101における可撓管部114の部分を示す。可撓管部114は、可撓性を有する部分であって、蛇腹管形状に形成される。具体的には、管軸を中心とする周方向にのびる蛇腹凹部115及び蛇腹凸部116を有するとともに、これら蛇腹凹部115及び蛇腹凸部116が管軸方向に交互に連続するように形成される。
上記従来技術にあっては、外装部材101を樹脂成形するために押出成形機102が用いられ、そして、この押出成形機102における成形部104は多くの構成部材からなることから、製造費用が高く付いてしまうという問題点を有する。また、上記従来技術にあっては、導電路側にシールド機能を持たせていることから、シールド部材の分だけ導電路の費用も高く付いてしまうという問題点を有する。
尚、近年では外装部材の可撓管部をさらに曲げ易い構造にしたいという要望がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、安価に製造することが可能な外装部材と、この外装部材を構成に含むワイヤハーネスと、安価な外装部材の製造方法とを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の外装部材は、一又は複数本の導電路を収容保護するため管体形状に形成されるとともに、樹脂部分の構成として、可撓性を有する可撓管部と、前記導電路をストレートに配索するためのストレート管部とが連続して形成される外装部材において、前記可撓管部と前記ストレート管部との形成にあたり、連続凸部、及び、間欠凸部のうちいずれか一方が形成され、前記連続凸部の場合は、管外面側から見て凸の部分が前記管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部と、該スパイラル凸部の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部とを有する形状に形成され、前記間欠凸部の場合は、前記凸の部分が存在しない凸無し部と、前記管軸方向に沿ってのびる凸有り部とを有する形状に形成される、又は、前記凸無し部と前記スパイラル凸部とを有する形状に形成されることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の外装部材において、当該外装部材は、前記樹脂部分の樹脂成形時に、導電性を有する金属製のシールド部材を管内面側に配置した状態に形成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1又は2に記載の外装部材と、該外装部材に収容保護される一又は複数本の導電路とを備えて構成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項4に記載の本発明のワイヤハーネスは、管体形状に形成される外装部材と、該外装部材に収容保護される一又は複数本の導電路とを備えて構成されるとともに、前記外装部材の樹脂部分の構成として可撓性を有する可撓管部が形成されるワイヤハーネスにおいて、前記可撓管部は、管外面側から見て凸の部分が前記管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部を有する形状に形成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に記載の本発明の外装部材の製造方法は、一又は複数本の導電路を収容保護するため管体形状に形成されるとともに、樹脂部分の構成として、可撓性を有する可撓管部と、前記導電路をストレートに配索するためのストレート管部とが連続して形成される外装部材の製造方法において、当該外装部材は、押出成形機を用いての樹脂成形により前記樹脂部分が形成され、前記可撓管部と前記ストレート管部との形成にあたっては、連続凸部形成工程、及び、間欠凸部形成工程のうちいずれか一方の工程が採用され、前記連続凸部形成工程では、管外面側から見て凸の部分が前記管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部と、該スパイラル凸部の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部とを有する連続凸部の形成が行われ、前記間欠凸部形成工程では、前記凸の部分が存在しない凸無し部と、前記管軸方向に沿ってのびる凸有り部とを有する間欠凸部の形成が行われる、又は、前記凸無し部と前記スパイラル凸部とを有する前記間欠凸部の形成が行われることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の外装部材の製造方法において、前記樹脂部分の前記樹脂成形に伴い、導電性を有する金属製のシールド部材を管内面側に配設することが行われることを特徴とする。
以上のような特徴を有する本発明によれば、外装部材は可撓管部とストレート管部とを有するものであり、可撓管部とストレート管部との形成にあたっては、連続凸部、及び、間欠凸部のうちいずれか一方が形成される。連続凸部は、管外面側から見て凸の部分が管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部と、このスパイラル凸部の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部とを有する形状に形成される。一方、間欠凸部は、凸の部分が存在しない凸無し部と、管軸方向に沿ってのびる凸有り部とを有する形状に形成される。又は、凸無し部とスパイラル凸部とを有する形状に間欠凸部は形成される。
例えば連続凸部の場合について説明をすると、凸の部分が生じるような形状のダイスとニップルとを備えて押出成形機を構成し、そして、この押出成形機を用いて樹脂材を押し出す際に、ダイスとニップルとを回転させるようにすれば、スパイラル凸部が形成される。スパイラル凸部は、ダイスとニップルとの回転速度を調節して従来例の蛇腹管形状と異なる形状に形成される。すなわち、スパイラル状で可撓性を有する略蛇腹管部分として形成される。スパイラル凸部は、スパイラル状で可撓性を有することから、曲げ易い形状になるのは勿論である。一方、ダイスとニップルとを回転させない状態にして樹脂材を押し出すようにすれば、ストレート凸部が形成される。ストレート凸部は、ダイスとニップルとを回転させないことから、管軸方向に沿って真っ直ぐのびる形状に形成される。従って、ストレート凸部は、剛性を持たせるための所謂補強リブとして機能するように形成される。ストレート凸部は、このような形状及び機能を有することから、ストレート管部の有用な部分として形成される。
尚、間欠凸部の場合について簡単に説明をすると、(1)凸の部分が存在しない凸無し部と、凸の部分が管軸方向に沿って真っ直ぐのびる凸有り部とを形成すれば、凸無し部の部分が外装部材の可撓管部に相当し、凸有り部の部分がストレート管部に相当するようになる。又は、(2)凸無し部とスパイラル凸部とを有する形状に間欠凸部を形成すれば、凸無し部の部分が外装部材のストレート管部に相当し、スパイラル凸部の部分が可撓管部に相当するようになる。上記(1)、(2)によれば、凸の部分の方向によってストレート管部になったり、可撓管部になったりすることが分かる。
この他、本発明によれば、外装部材の側にシールド機能を持たせることが可能になる。また、導電路の構成及び構造を簡素化することも可能になる。
請求項1、3、4、5に記載された本発明によれば、外装部材の形状に特徴を持たせ、そして、この特徴のある形状は外装部材本来の機能を損なうことがないことから、従来例において使用されていた押出成形機と異なる装置構成で外装部材を製造することができるようになる。具体的には、従来例よりも安価な装置構成で外装部材の製造をすることができるようになる。従って、本発明によれば、安価に製造することが可能な外装部材と、この外装部材を構成に含むワイヤハーネスと、安価な外装部材の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、以下の実施例の欄で説明をするが、可撓管部にスパイラル凸部を形成すれば、可撓管部を従来例よりも曲げ易くすることができるという効果も奏する。
また、請求項2、6に記載された本発明によれば、外装部材の側にシールド機能を持たせることができるという効果を奏する。また、導電路の構成及び構造を簡素化することができるという効果も奏する。
外装部材は、導電路を収容保護するために管体形状に形成される。外装部材における樹脂部分は、この構成として、可撓性を有する可撓管部と、導電路をストレートに配索するためのストレート管部とを有する。そして、これらが連続するように形成される。可撓管部とストレート管部には、連続凸部、又は、間欠凸部が形成される。連続凸部は、管外面側から見て凸の部分が管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部と、このスパイラル凸部の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部とを有する形状に形成される。一方、間欠凸部は、凸の部分が存在しない凸無し部と、管軸方向に沿ってのびる凸有り部とを有する形状に形成される。又は、凸無し部とスパイラル凸部とを有する形状に間欠凸部は形成される。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明の外装部材に係る図であり、(a)は外装部材を製造するための押出成形機の構成を示す模式的な図、(b)は外装部材の構成を示す図である。また、図2は図1の回転ヘッドの構成を示す模式的な図、図3は図2のダイスとニップルに係る図、図4は外装部材の樹脂部分の斜視図、図5は外装部材の樹脂部分に係る図であり、(a)はダイスとニップルとを回転させないで押し出した時の図、(b)はダイスとニップルとをゆっくりと回転させて押し出した時の図、(c)はダイスとニップルとを早く回転させて押し出した時の図である。
<外装部材1と押出成形機2の構成概要について>
図1において、外装部材1を樹脂成形するための製造装置である押出成形機2は、樹脂押出部3と、この樹脂押出部3の下流側の位置に一体に設けられる回転ヘッド4と、回転ヘッド4に編組5(シールド部材)を供給する編組供給部6と、回転ヘッド4の下流側の位置に別体で配置される冷却水槽7と、この冷却水槽7の下流側の位置に別体で配置される図示しない切断部とを備えて構成される。
図1において、外装部材1を樹脂成形するための製造装置である押出成形機2は、樹脂押出部3と、この樹脂押出部3の下流側の位置に一体に設けられる回転ヘッド4と、回転ヘッド4に編組5(シールド部材)を供給する編組供給部6と、回転ヘッド4の下流側の位置に別体で配置される冷却水槽7と、この冷却水槽7の下流側の位置に別体で配置される図示しない切断部とを備えて構成される。
樹脂押出部3は、従来例の樹脂押出部103(図20参照)と基本的に同じ構成であり、ホッパ8及び押出部本体9を有する。尚、樹脂押出部3に関する詳細な説明は省略するものとする。また、冷却水槽7及び図示しない切断部も公知のものであり、ここでの説明は省略するものとする。
外装部材1は、本実施例において、管体形状に形成される樹脂部分10と、この樹脂部分10の管内面11側に配設される編組5とを備えて構成される。外装部材1は、このような構成であることから、押出成形機2での重要な装置構成部分は、回転ヘッド4及び編組供給部6になる。先ずは、外装部材1の構成及び構造について説明をし、次に、編組供給部6、回転ヘッド4の順で説明をする。
<外装部材1について>
図1(b)、図4、及び図5において、外装部材1の樹脂部分10は、樹脂成形にて一本の真っ直ぐな管体形状のものに形成される(外装部材1の成形直後や使用前は真っ直ぐな状態である)。また、外装部材1は、腹割きなしの形状に形成される。別な言い方をすれば、スリットのない形状に形成される(割チューブでない形状に形成される)。
図1(b)、図4、及び図5において、外装部材1の樹脂部分10は、樹脂成形にて一本の真っ直ぐな管体形状のものに形成される(外装部材1の成形直後や使用前は真っ直ぐな状態である)。また、外装部材1は、腹割きなしの形状に形成される。別な言い方をすれば、スリットのない形状に形成される(割チューブでない形状に形成される)。
このような外装部材1は、可撓性を有する可撓管部12と、後述する導電路95(図15参照)をストレートに配索する部分としてのストレート管部13とを有する。可撓管部12とストレート管部13は、複数形成される。また、これらは管軸方向に交互に配置形成される。
可撓管部12は、車両取付形状(ワイヤハーネス配索先の形状。固定対象の形状)に合わせて配置される。また、可撓管部12は、車両取付形状に合わせた長さにも形成される。可撓管部12の長さは一定でなく、車両取付形状に合わせて必要な長さにそれぞれ形成される。このような可撓管部12は、後述するワイヤハーネス89(図15参照)の梱包状態や輸送時、車両への経路配索時に、それぞれ所望の角度で撓ませることができるように形成される。すなわち、可撓管部12は、撓ませて曲げ形状にすることができるとともに、図4に示すような真っ直ぐな元の状態(樹脂成形時の状態)に戻すことも当然にできるように形成される。
ストレート管部13は、可撓管部12のような可撓性を持たない部分として形成される。また、ストレート管部13は、梱包状態や輸送時、経路配索時において曲がらない部分としても形成される(曲がらない部分とは、可撓性を積極的に持たせない部分という意味である)。図中のストレート管部13は、長い直管形状に形成される。
ストレート管部13は、可撓管部12と比べ、リジッドな部分に形成される。ストレート管部13は、車両取付形状に合わせた位置や長さに形成される。ストレート管部13は、本実施例において、少なくとも後述する車両床下91(図15参照)に配置される部分として形成される。
以上のような可撓管部12とストレート管部13は、より具体的には、本発明の特徴部分の一つである連続凸部14を有する形状に形成される。
<連続凸部14について>
図4において、連続凸部14は、管外面15の側から見て凸の部分16が管外面15の周方向にスパイラル状に(図1(b)の矢印参照)のびるスパイラル凸部17と、このスパイラル凸部17の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部18とを有する形状に形成される。連続凸部14におけるスパイラル凸部17は、可撓管部12に相当する部分として形成される。また、ストレート管部13に相当する部分には、ストレート凸部18が形成される。
図4において、連続凸部14は、管外面15の側から見て凸の部分16が管外面15の周方向にスパイラル状に(図1(b)の矢印参照)のびるスパイラル凸部17と、このスパイラル凸部17の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部18とを有する形状に形成される。連続凸部14におけるスパイラル凸部17は、可撓管部12に相当する部分として形成される。また、ストレート管部13に相当する部分には、ストレート凸部18が形成される。
尚、凸の部分16は、管内面11の側から見ると凹の部分19(図5及び図13参照)として形成される。また、特に符号を付さないが、管外面15の側から見て凸の部分16の両隣は、凹の部分として形成される(同様に、管内面11の側から見て凹の部分19の両隣は、凸の部分として形成される)。
可撓管部12(スパイラル凸部17)は、凸の部分16が図1(b)の矢印で示すようなスパイラル状にのびて形成される。従って、この形状と図20(b)の形状とを比較すれば、従来例の蛇腹管形状と異なる形状に形成されることが簡単に分かる。尚、凸の部分16がスパイラル状に形成される過程は、図5を参照すればイメージしやすくなる。すなわち、図5(a)は凸の部分16がストレートな状態にあり、そして、後述する装置側の構成を回転させながら樹脂成形を行うと、回転スピードの変化に伴って、凸の部分16も図5(b)の状態、図5(c)の状態へとスパイラル状に変化する。
<編組供給部6について>
図1において、編組供給部6は、上述の如く回転ヘッド4に編組5を供給するために備えられる。編組5は、導電性を有する金属素線を筒状に編み込むことにより形成される(編み込み以外に、網を筒状に丸めて形成する方法もある)。編組5は、回転ヘッド4に供給された後、この回転ヘッド4の構成及び構造により、外装部材1における樹脂部分10の管内面11側に配設される(図1(b)参照)。
図1において、編組供給部6は、上述の如く回転ヘッド4に編組5を供給するために備えられる。編組5は、導電性を有する金属素線を筒状に編み込むことにより形成される(編み込み以外に、網を筒状に丸めて形成する方法もある)。編組5は、回転ヘッド4に供給された後、この回転ヘッド4の構成及び構造により、外装部材1における樹脂部分10の管内面11側に配設される(図1(b)参照)。
尚、シールド部材は、本実施例での編組5の他に、銅やアルミ、鉄を主元素とする金属箔、金属繊維、CNT等を含浸した導電性樹脂等であってもよいものとする。
<回転ヘッド4について>
図1(a)及び図2において、回転ヘッド4は、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであって、回転ヘッド本体20と、回転・駆動機構21とを備えて構成される。回転ヘッド本体20は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24の位置に配設されるダイス25及びニップル26とを備えて構成される。また、回転・駆動機構21は、モータ27と、このモータ27の駆動によりダイス25を回転させるためのダイス回転機構部28と、同じくモータ27の駆動によりニップル26をダイス25と同じ速度で回転させるためのニップル回転機構部29と、モータ27を制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
図1(a)及び図2において、回転ヘッド4は、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであって、回転ヘッド本体20と、回転・駆動機構21とを備えて構成される。回転ヘッド本体20は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24の位置に配設されるダイス25及びニップル26とを備えて構成される。また、回転・駆動機構21は、モータ27と、このモータ27の駆動によりダイス25を回転させるためのダイス回転機構部28と、同じくモータ27の駆動によりニップル26をダイス25と同じ速度で回転させるためのニップル回転機構部29と、モータ27を制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
回転ヘッド4は、上記構成から分かるように、回転自在なダイス25及びニップル26の部分を通過するようにして溶融樹脂材22を押し出す構成及び構造を有する。
図2及び図3において、ダイス25は、貫通孔30を有する。一方、ニップル26は、貫通孔30の内側に位置するように配設される。ダイス25の貫通孔30と、ニップル26の外面31との間には、溶融樹脂材22を通過させるための樹脂流路32(図3(c)参照)が形成される。尚、ニップル26における引用符号33は、編組供給部6から供給された編組5(図1及び図2参照)に対する編組用貫通孔を示す。
<回転ヘッド4の作用及び連続凸部形成工程について>
図2において、溶融樹脂材22を押し出す際に、モータ27を駆動してダイス25とニップル26とを回転させるようにすれば、スパイラル凸部17が形成される。スパイラル凸部17は、ダイス25とニップル26との回転速度を調節して従来例の蛇腹管形状と異なる形状に形成される。すなわち、スパイラル状で可撓性を有する略蛇腹管形状の部分に形成される。一方、ダイス25とニップル26とを回転させない状態にして溶融樹脂材22を押し出すようにすれば、ストレート凸部18が形成される。ストレート凸部18は、ダイス25とニップル26とを回転させないことから、管軸方向に沿って真っ直ぐのびる形状に形成される。従って、ストレート凸部18は、剛性を持たせるための所謂補強リブとして機能するように形成される。ストレート凸部18は、このような形状及び機能を有することから、ストレート管部13の有用な部分として形成される。
図2において、溶融樹脂材22を押し出す際に、モータ27を駆動してダイス25とニップル26とを回転させるようにすれば、スパイラル凸部17が形成される。スパイラル凸部17は、ダイス25とニップル26との回転速度を調節して従来例の蛇腹管形状と異なる形状に形成される。すなわち、スパイラル状で可撓性を有する略蛇腹管形状の部分に形成される。一方、ダイス25とニップル26とを回転させない状態にして溶融樹脂材22を押し出すようにすれば、ストレート凸部18が形成される。ストレート凸部18は、ダイス25とニップル26とを回転させないことから、管軸方向に沿って真っ直ぐのびる形状に形成される。従って、ストレート凸部18は、剛性を持たせるための所謂補強リブとして機能するように形成される。ストレート凸部18は、このような形状及び機能を有することから、ストレート管部13の有用な部分として形成される。
<本発明のまとめ及び効果について>
以上、図1ないし図5を参照しながら説明してきたように、外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分10は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部13とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部13とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部13には、連続凸部14が形成され、この連続凸部14は、スパイラル凸部17とストレート凸部18とを有する形状に形成される。スパイラル凸部17は、管外面15の側から見て凸の部分16が管外面15の周方向にスパイラル状にのびる形状に形成される。一方、ストレート凸部18は、スパイラル凸部17の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびる形状に形成される。
以上、図1ないし図5を参照しながら説明してきたように、外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分10は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部13とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部13とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部13には、連続凸部14が形成され、この連続凸部14は、スパイラル凸部17とストレート凸部18とを有する形状に形成される。スパイラル凸部17は、管外面15の側から見て凸の部分16が管外面15の周方向にスパイラル状にのびる形状に形成される。一方、ストレート凸部18は、スパイラル凸部17の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびる形状に形成される。
本発明によれば、外装部材1の形状に特徴を持たせ、そして、この特徴のある形状は上述からも分かるように外装部材1本来の機能を損なうことがないことから、従来例において使用されていた押出成形機102(図20参照)と異なる装置構成で外装部材1を製造することができるようになる。具体的には、従来例よりも安価な装置構成で外装部材の製造をすることができるようになる。
従って、本発明によれば、安価に製造することが可能な外装部材1と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図15参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、可撓管部12にスパイラル凸部17を形成することから、このような可撓管部12を従来例よりも曲げ易くすることができるという効果も奏する(特に図や表を用いないが、JIS K 7171に準拠した形で試験を行ったところ(試験条件:支点間距離=64mm、押し込み量=1mm)、3点曲げ応力[N/mm]は、従来例が5.70であるのに対し、本発明では5.39と4.99であった。本発明を採用することにより、断面二次モーメントが減少し、曲がり易くなったと言える)。
また、本発明によれば、外装部材1の側に編組5を配設して外装部材1にシールド機能を持たせることから、導電路の構成及び構造を簡素化することができるという効果も奏する。
この他、従来の工法では車両毎に必要な長さが異なるため、金型を全て交換する必要があるが、本発明では上記説明からも分かるように、回転の制御だけで切り替えが可能になるという効果を奏する。また、これにより金型費用だけでなく金型交換に掛かっていた工数も削減可能であるという効果を奏する。このような効果は、以下で説明する実施例2等でも同じである。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図6は他の例となる回転ヘッドの構成を示す模式的な図である。尚、上述実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<他の例となる回転ヘッド41について>
図6において、実施例2の回転ヘッド41は、実施例1と同様に、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであって、回転ヘッド本体42と、回転・駆動機構43とを備えて構成される。回転ヘッド本体42は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24から押し出された筒状樹脂材44の内側に位置するように配設される突起部45と、この突起部45を一体化してなるマンドレル46とを備えて構成される。また、回転・駆動機構43は、モータ27と、このモータ27の駆動によりマンドレル46を回転させるためのマンドレル回転機構部47と、モータ27を制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
図6において、実施例2の回転ヘッド41は、実施例1と同様に、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであって、回転ヘッド本体42と、回転・駆動機構43とを備えて構成される。回転ヘッド本体42は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24から押し出された筒状樹脂材44の内側に位置するように配設される突起部45と、この突起部45を一体化してなるマンドレル46とを備えて構成される。また、回転・駆動機構43は、モータ27と、このモータ27の駆動によりマンドレル46を回転させるためのマンドレル回転機構部47と、モータ27を制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
突起部45は、実施例1のニップル26(図3(b)参照)と同様の形状に形成される。マンドレル46は、公知の水冷マンドレルの構造が採用される。
回転ヘッド41は、上記構成から分かるように、回転自在な突起部45及びマンドレル46によって筒状樹脂材44に対し、この内側から連続凸部14(図4及び図5参照)を付与する構成及び構造を有する。
<実施例2の効果について>
以上、図6を参照しながら説明してきたように、実施例2も実施例1と同様の効果を奏するのは勿論である。すなわち、安価に製造することが可能な外装部材1(図1(b)参照)と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図14参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。
以上、図6を参照しながら説明してきたように、実施例2も実施例1と同様の効果を奏するのは勿論である。すなわち、安価に製造することが可能な外装部材1(図1(b)参照)と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図14参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、可撓管部12にスパイラル凸部17(図1(b)参照)を形成することから、このような可撓管部12を従来例よりも曲げ易くすることができるという効果も奏する。さらに、本発明によれば、外装部材1(図1(b)参照)の側に編組5を配設して外装部材1にシールド機能を持たせることから、導電路の構成及び構造を簡素化することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図7は更に他の例となる回転ヘッドの構成を示す模式的な図である。尚、上述実施例1、2と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<更に他の例となる回転ヘッド51について>
図7において、実施例3の回転ヘッド51は、実施例1、2と同様に、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであって、回転ヘッド本体52と、回転・駆動機構53とを備えて構成される。回転ヘッド本体52は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24から押し出された筒状樹脂材の外側に位置するように配設されるダイス54と、マンドレル46とを備えて構成される。また、回転・駆動機構53は、モータ27と、このモータ27の駆動によりダイス54を回転させるためのダイス回転機構部55と、モータ27を制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
図7において、実施例3の回転ヘッド51は、実施例1、2と同様に、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであって、回転ヘッド本体52と、回転・駆動機構53とを備えて構成される。回転ヘッド本体52は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24から押し出された筒状樹脂材の外側に位置するように配設されるダイス54と、マンドレル46とを備えて構成される。また、回転・駆動機構53は、モータ27と、このモータ27の駆動によりダイス54を回転させるためのダイス回転機構部55と、モータ27を制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
ダイス54は、実施例1のダイス25(図3(a)参照)と同様の形状に形成される。マンドレル46は、実施例2と同様の水冷マンドレルの構造が採用される。
回転ヘッド51は、上記構成から分かるように、回転自在なダイス54及びマンドレル46によって筒状樹脂材44に対し、この外側から連続凸部14(図4及び図5参照)を付与する構成及び構造を有する。
<実施例3の効果について>
以上、図7を参照しながら説明してきたように、実施例3も実施例1、2と同様の効果を奏するのは勿論である。すなわち、安価に製造することが可能な外装部材1と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図15参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。
以上、図7を参照しながら説明してきたように、実施例3も実施例1、2と同様の効果を奏するのは勿論である。すなわち、安価に製造することが可能な外装部材1と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図15参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、可撓管部12にスパイラル凸部17を形成することから、このような可撓管部12を従来例よりも曲げ易くすることができるという効果も奏する。さらに、本発明によれば、外装部材1の側に編組5を配設して外装部材1にシールド機能を持たせることから、導電路の構成及び構造を簡素化することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら実施例4を説明する。図8は更に他の例となる回転ヘッドの構成を示す模式的な図である。また、図9(a)は図8のリブ付きダイスの他の例を示す図、(b)は回転盤の他の例を示す図である。尚、上述実施例1〜3と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<更に他の例となる回転ヘッド61と外装部材1について>
図8において、実施例4の回転ヘッド61は、実施例1〜3と同様に、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであるが、回転ヘッド61によって樹脂成形される外装部材1に関し、可撓管部12とストレート管部13の形成が次の点で相違する。すなわち、実施例1〜3は、連続凸部14を形成するタイプの可撓管部12とストレート管部13であるのに対し、実施例4は間欠凸部62を形成するタイプの可撓管部12とストレート管部13であって、この点で相違する。
図8において、実施例4の回転ヘッド61は、実施例1〜3と同様に、所謂クロスヘッドに回転・駆動機構を付加したものであるが、回転ヘッド61によって樹脂成形される外装部材1に関し、可撓管部12とストレート管部13の形成が次の点で相違する。すなわち、実施例1〜3は、連続凸部14を形成するタイプの可撓管部12とストレート管部13であるのに対し、実施例4は間欠凸部62を形成するタイプの可撓管部12とストレート管部13であって、この点で相違する。
先ず、実施例4の外装部材1の間欠凸部62について説明し、この後に回転ヘッド61について説明をする。
<実施例4の外装部材1の間欠凸部62について>
間欠凸部62は、管外面15の側から見て凸の部分16が存在しない凸無し部63と、凸の部分16が管軸方向に沿ってのびる凸有り部64とを有する形状に形成される。外装部材1は、凸無し部63の部分が可撓管部12に相当し、凸有り部64の部分がストレート管部13に相当する。凸有り部64は、例えば90度ピッチで凸の部分16が複数存在するように形成される。凸有り部64における凸の部分16は、剛性を確保するための所謂補強リブとして機能するように形成される(本実施例4では凸の部分16が補強リブとして機能するが、後述する実施例8ではこの限りでないものとする)。
間欠凸部62は、管外面15の側から見て凸の部分16が存在しない凸無し部63と、凸の部分16が管軸方向に沿ってのびる凸有り部64とを有する形状に形成される。外装部材1は、凸無し部63の部分が可撓管部12に相当し、凸有り部64の部分がストレート管部13に相当する。凸有り部64は、例えば90度ピッチで凸の部分16が複数存在するように形成される。凸有り部64における凸の部分16は、剛性を確保するための所謂補強リブとして機能するように形成される(本実施例4では凸の部分16が補強リブとして機能するが、後述する実施例8ではこの限りでないものとする)。
<実施例4の回転ヘッド61について>
回転ヘッド61は、回転ヘッド本体65と、図示しない回転・駆動機構とを備えて構成される。回転ヘッド本体65は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24の下流側の位置に配設されるリブ付きダイス66と、このリブ付きダイス66の下流側の位置に回転自在に取り付けられる回転盤67とを備えて構成される。また、図示しない回転・駆動機構は、回転盤67を所定角度だけ回転させるための機構部分と、この機構部分を駆動するための駆動部分と、駆動部分を制御するための制御部とを備えて構成される。
回転ヘッド61は、回転ヘッド本体65と、図示しない回転・駆動機構とを備えて構成される。回転ヘッド本体65は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24の下流側の位置に配設されるリブ付きダイス66と、このリブ付きダイス66の下流側の位置に回転自在に取り付けられる回転盤67とを備えて構成される。また、図示しない回転・駆動機構は、回転盤67を所定角度だけ回転させるための機構部分と、この機構部分を駆動するための駆動部分と、駆動部分を制御するための制御部とを備えて構成される。
リブ付きダイス66には、貫通孔68が形成される。この貫通孔68は、凸の部分16を生じさせることが可能な形状に形成される。一方、回転盤67にも同様の貫通孔68が形成される。実施例4では、リブ付きダイス66に対し回転盤67を所定角度だけ回転させ、そして、貫通孔68同士の形状が一致した時に凸の部分16が形成される。
尚、リブ付きダイス66と回転盤67は、図8に示す上記の形状に限らず、例えば図9に示す形状に変更してもよいものとする。すなわち、外装部材の管外面にリブを小さく突出させるようなリブ付きダイス66′と回転盤67′とに変更してもよいものとする(図9(b)の波線はリブ付きダイス66′を示す。この図では、貫通孔68′同士の形状が一致した状態になる)。
<回転ヘッド61の作用及び間欠凸部形成工程について>
図8において、溶融樹脂材22を押し出す際に、リブ付きダイス66と回転盤67の貫通孔68同士の形状が一致するように回転盤67を所定角度だけ回転させれば、ストレート管部13に相当する凸有り部64の部分が形成される。一方、貫通孔68同士の形状が一致しないようにすれば、可撓管部12に相当する凸無し部63の部分が形成される。
図8において、溶融樹脂材22を押し出す際に、リブ付きダイス66と回転盤67の貫通孔68同士の形状が一致するように回転盤67を所定角度だけ回転させれば、ストレート管部13に相当する凸有り部64の部分が形成される。一方、貫通孔68同士の形状が一致しないようにすれば、可撓管部12に相当する凸無し部63の部分が形成される。
<本発明のまとめ及び効果について>
以上、図8及び図9を参照しながら説明してきたように、外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部13とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部13とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部13には、間欠凸部62が形成され、この間欠凸部62は、凸無し部63と凸有り部64とを有する形状に形成される。外装部材1は、凸無し部63の部分が可撓管部12に相当し、凸有り部64の部分がストレート管部13に相当する。間欠凸部62は、管外面15の側から見て凸の部分16が間欠的に存在する形状に形成される。
以上、図8及び図9を参照しながら説明してきたように、外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部13とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部13とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部13には、間欠凸部62が形成され、この間欠凸部62は、凸無し部63と凸有り部64とを有する形状に形成される。外装部材1は、凸無し部63の部分が可撓管部12に相当し、凸有り部64の部分がストレート管部13に相当する。間欠凸部62は、管外面15の側から見て凸の部分16が間欠的に存在する形状に形成される。
<実施例4の効果について>
本発明によれば、外装部材1の形状に特徴を持たせ、そして、この特徴のある形状は外装部材1本来の機能を損なうことがないことから、従来例において使用されていた押出成形機102(図20参照)と異なる装置構成で外装部材1を製造することができるようになる。具体的には、従来例よりも安価な装置構成で外装部材の製造をすることができるようになる。
本発明によれば、外装部材1の形状に特徴を持たせ、そして、この特徴のある形状は外装部材1本来の機能を損なうことがないことから、従来例において使用されていた押出成形機102(図20参照)と異なる装置構成で外装部材1を製造することができるようになる。具体的には、従来例よりも安価な装置構成で外装部材の製造をすることができるようになる。
従って、本発明によれば、安価に製造することが可能な外装部材1と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図15参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、外装部材1の側に編組5を配設して外装部材1にシールド機能を持たせることから、導電路の構成及び構造を簡素化することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら実施例5を説明する。図10〜図13は外装部材における可撓管部の図であり、(a)は外観図、(b)及び(c)は断面図である。尚、上述実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10〜図13において、実施例5はダイスとニップルの形状を変えてスパイラル凸部17のスパイラル状態が変化する様を示している。図13は実施例1と同じ形状になる。本発明では、図13に限らず図10〜図12のスパイラル凸部17の形状も有効である。
尚、ここまで説明してきた可撓管部12に関し、特にスパイラル凸部17の形成に有効な方法を実施例6(上述とは別な方法)として以下に説明をする。
図面を参照しながら実施例6を説明する。図14はスパイラル凸部の形成に係る他の例を示す図であり、(a)は押出成形機の構成を示す模式的な図、(b)はダイスの正面図、(c)はダイスの断面図、(d)は溶融樹脂がダイスから押し出される状態を示す図である。尚、上述実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<押出成形機71の構成概要について>
図14(a)において、押出成形機71は、樹脂押出部3と、この樹脂押出部3の下流側の位置に一体に設けられるダイス保持部72と、回転巻き付け機構73とを備えて構成される。ダイス保持部72には、ダイス74が保持される。
図14(a)において、押出成形機71は、樹脂押出部3と、この樹脂押出部3の下流側の位置に一体に設けられるダイス保持部72と、回転巻き付け機構73とを備えて構成される。ダイス保持部72には、ダイス74が保持される。
<ダイス74及び回転巻き付け機構73について>
図14(a)〜(d)において、ダイス74の端部には、スパイラル凸部17の断面形状に合わせた樹脂流路75が形成される。この樹脂流路75は、ダイス74の内部の路本体76に連続するように形成される。ダイス74は、流路本体76のランド長を調整することにより、樹脂流路75での(端部位置での)樹脂流速に差が生じるような形状に形成される。ダイス74においては、図14(d)の矢印に示すような樹脂流速に差が生じると、溶融樹脂材22が自然と下側に湾曲する状態に押し出される。ダイス74から押し出された溶融樹脂材22は、回転巻き付け機構73により半溶融状態のまま谷部77同士が重なり合い(引用符号78は山部)、その結果、巻き付けが進むことによりスパイラル凸部17が形成される。尚、回転巻き付け機構73は、丸棒状や円筒状の部分の外周に、或いは筒状の編組の外周に溶融樹脂材22を巻き付けてスパイラル凸部17を形成することができるように構成される。本実施例のような工法を採用することにより、無理に引っ張ることなく巻き付けが行われてスパイラル凸部17が形成される。
図14(a)〜(d)において、ダイス74の端部には、スパイラル凸部17の断面形状に合わせた樹脂流路75が形成される。この樹脂流路75は、ダイス74の内部の路本体76に連続するように形成される。ダイス74は、流路本体76のランド長を調整することにより、樹脂流路75での(端部位置での)樹脂流速に差が生じるような形状に形成される。ダイス74においては、図14(d)の矢印に示すような樹脂流速に差が生じると、溶融樹脂材22が自然と下側に湾曲する状態に押し出される。ダイス74から押し出された溶融樹脂材22は、回転巻き付け機構73により半溶融状態のまま谷部77同士が重なり合い(引用符号78は山部)、その結果、巻き付けが進むことによりスパイラル凸部17が形成される。尚、回転巻き付け機構73は、丸棒状や円筒状の部分の外周に、或いは筒状の編組の外周に溶融樹脂材22を巻き付けてスパイラル凸部17を形成することができるように構成される。本実施例のような工法を採用することにより、無理に引っ張ることなく巻き付けが行われてスパイラル凸部17が形成される。
以下、図面を参照しながら実施例7を説明する。図15は本発明のワイヤハーネスを示す図であり、(a)はワイヤハーネスの配索状態を示す模式的な図、(b)はワイヤハーネスの構成を示す図である。尚、上述実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<ハイブリッド自動車81の構成について>
図15(a)において、引用符号81はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車81は、エンジン82及びモータユニット83の二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータユニット83にはインバータユニット84を介してバッテリー85(電池パック)からの電力が供給される。エンジン82、モータユニット83、及びインバータユニット84は、本実施例において前輪等がある位置のエンジンルーム86に搭載される。また、バッテリー85は、後輪等がある自動車後部87に搭載される(エンジンルーム86の後方に存在する自動車室内に搭載してもよいものとする)。
図15(a)において、引用符号81はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車81は、エンジン82及びモータユニット83の二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータユニット83にはインバータユニット84を介してバッテリー85(電池パック)からの電力が供給される。エンジン82、モータユニット83、及びインバータユニット84は、本実施例において前輪等がある位置のエンジンルーム86に搭載される。また、バッテリー85は、後輪等がある自動車後部87に搭載される(エンジンルーム86の後方に存在する自動車室内に搭載してもよいものとする)。
モータユニット83とインバータユニット84は、高圧のモーターケーブル88により接続される。また、バッテリー85とインバータユニット84も高圧のワイヤハーネス89により接続される。ワイヤハーネス89は、本発明に係るものであって、この中間部90が車両における(車体における)車両床下91に配索される。また、中間部90は、車両床下91に沿って略平行に配索される。車両床下91は、公知のボディ(車体)であるとともに所謂パネル部材であって、所定位置には貫通孔が形成される。この貫通孔には、ワイヤハーネス89が水密に挿通される。
ワイヤハーネス89とバッテリー85は、このバッテリー85に設けられるジャンクションブロック92を介して接続される。ジャンクションブロック92には、ワイヤハーネス89の後端側のハーネス端末93に配設されたシールドコネクタ94等の外部接続手段が電気的に接続される。また、ワイヤハーネス89とインバータユニット84は、前端側のハーネス端末93に配設されたシールドコネクタ94等の外部接続手段を介して電気的に接続される。
モータユニット83は、モータ及びジェネレータを含んで構成される。また、インバータユニット84は、インバータ及びコンバータを構成に含んで構成される。モータユニット83は、シールドケースを含むモータアッセンブリとして形成される。また、インバータユニット84もシールドケースを含むインバータアッセンブリとして形成される。バッテリー85は、Ni−MH系やLi−ion系のものであって、モジュール化することによりなる。尚、例えばキャパシタのような蓄電装置を使用することも可能である。バッテリー85は、ハイブリッド自動車81や電気自動車に使用可能であれば特に限定されないのは勿論である。
<ワイヤハーネス89の構成について>
図15(b)において、車両床下11(図15(a)参照)を通って配索される長尺なワイヤハーネス89は、二本の導電路95(本数は一例であるものとする)と、この導電路95を収容保護するための本発明の外装部材1とを備えて構成される。
図15(b)において、車両床下11(図15(a)参照)を通って配索される長尺なワイヤハーネス89は、二本の導電路95(本数は一例であるものとする)と、この導電路95を収容保護するための本発明の外装部材1とを備えて構成される。
<導電路95の構成及び構造について>
導電路95は、導電性の導体と、この導体を被覆する絶縁性の絶縁体とを備えて構成される。導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。導体に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は円形(丸形)になる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる)のもののいずれであってもよいものとする。以上のような導体は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体が押出成形される。
導電路95は、導電性の導体と、この導体を被覆する絶縁性の絶縁体とを備えて構成される。導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。導体に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は円形(丸形)になる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる)のもののいずれであってもよいものとする。以上のような導体は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体が押出成形される。
絶縁体は、熱可塑性樹脂材料を用いて導体の外周面に押出成形される。絶縁体は、断面円形状の被覆として形成される。絶縁体は、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。
<ワイヤハーネス89の効果について>
ワイヤハーネス89は、本発明の外装部材1を構成に含むことから、安価に製造することができるという効果を奏する。また、本発明は、より良いワイヤハーネス89を提供することができるという効果も奏する。
ワイヤハーネス89は、本発明の外装部材1を構成に含むことから、安価に製造することができるという効果を奏する。また、本発明は、より良いワイヤハーネス89を提供することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照しながら実施例8を説明する。図16は外装部材の構成を示す図である。また、図17は押出成形機の構成を示す模式的な図、図18はインサイド型マンドレルの図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、図19はアウトサイド型マンドレルの断面図である。尚、上述実施例1〜7と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<外装部材1について>
図16において、実施例8の外装部材1は、管体形状に形成される樹脂部分10と、この樹脂部分10の管内面11側に配設される編組5とを備えて構成される。外装部材1の樹脂部分10は、樹脂成形にて一本の真っ直ぐな管体形状のものに形成される(外装部材1の成形直後や使用前は真っ直ぐな状態である)。また、外装部材1は、腹割きなしの形状に形成される。別な言い方をすれば、スリットのない形状に形成される(割チューブでない形状に形成される)。
図16において、実施例8の外装部材1は、管体形状に形成される樹脂部分10と、この樹脂部分10の管内面11側に配設される編組5とを備えて構成される。外装部材1の樹脂部分10は、樹脂成形にて一本の真っ直ぐな管体形状のものに形成される(外装部材1の成形直後や使用前は真っ直ぐな状態である)。また、外装部材1は、腹割きなしの形状に形成される。別な言い方をすれば、スリットのない形状に形成される(割チューブでない形状に形成される)。
このような外装部材1は、可撓性を有する可撓管部12と、導電路95(図15参照)をストレートに配索する部分としてのストレート管部13とを有する。可撓管部12とストレート管部13は、複数形成される。また、これらは管軸方向に交互に配置形成される。可撓管部12は、凸の部分16を有し、この凸の部分16は、間欠凸部201におけるスパイラル凸部17として形成される。一方、ストレート管部13は、間欠凸部201の凸無し部63として形成される。
実施例8の樹脂部分10は、スパイラル凸部17と凸無し部63とを有する図示形状に形成される。すなわち、間欠凸部201を有する図示形状に形成される。
実施例8の樹脂部分10は、スパイラル凸部17が形成される可撓管部12に可撓性を持たせ、凸無し部63が形成されるストレート管部13では剛性を確保するような形状に形成される。そのため、実施例4の間欠凸部62(図8参照)とは異なる形態であることが分かる。
<押出成形機2について>
図17において、外装部材1を樹脂成形するための押出成形機2は、ホッパ8及び押出部本体9を有する樹脂押出部3と、この樹脂押出部3の下流側の位置に一体に設けられる回転ヘッド202と、回転ヘッド202に編組5(シールド部材)を供給する編組供給部(図示省略)と、回転ヘッド202の下流側の位置に別体で配置される冷却水槽(図示省略)と、この冷却水槽の下流側の位置に別体で配置される図示しない切断部とを備えて構成される。
図17において、外装部材1を樹脂成形するための押出成形機2は、ホッパ8及び押出部本体9を有する樹脂押出部3と、この樹脂押出部3の下流側の位置に一体に設けられる回転ヘッド202と、回転ヘッド202に編組5(シールド部材)を供給する編組供給部(図示省略)と、回転ヘッド202の下流側の位置に別体で配置される冷却水槽(図示省略)と、この冷却水槽の下流側の位置に別体で配置される図示しない切断部とを備えて構成される。
回転ヘッド202は、回転ヘッド本体203と、回転・駆動機構43と、バキュームポンプ204とを備えて構成される。回転ヘッド本体203は、溶融樹脂材22(樹脂材)に対する樹脂材通路23と、溶融樹脂材22の押出部分になる樹脂材押出部24と、この樹脂材押出部24から押し出された筒状樹脂材44の内側に位置するように配設されるインサイド型マンドレル205(又は筒状樹脂材44の外側に位置するように配設されるアウトサイド型マンドレル206)とを備えて構成される。回転・駆動機構43は、モータ27と、これを制御する図示しない制御部とを備えて構成される。
回転ヘッド202は、筒状樹脂材44に対し、回転自在なインサイド型マンドレル205又はアウトサイド型マンドレル206と、バキュームポンプ204とにより、筒状樹脂材44の内側又は外側から間欠凸部201のスパイラル凸部17を形成することができるような構成及び構造を有する。
<インサイド型マンドレル205について>
図17及び図18において、インサイド型マンドレル205は、図示のようなスクリュー状に形成される。インサイド型マンドレル205の外周面には、スパイラル状の凹部207及び凸部208が形成される。また、凹部207の底には、小さな溝209が形成される。この小さな溝209は、バキュームポンプ204を作動させた時の吸引効果をスパイラル凸部17(図16参照)の凸先端まで保たせるための部分として形成される。小さな溝209の形成により、吸引効果のバラツキが抑えられ、また、形状が安定するという利点を有する。
図17及び図18において、インサイド型マンドレル205は、図示のようなスクリュー状に形成される。インサイド型マンドレル205の外周面には、スパイラル状の凹部207及び凸部208が形成される。また、凹部207の底には、小さな溝209が形成される。この小さな溝209は、バキュームポンプ204を作動させた時の吸引効果をスパイラル凸部17(図16参照)の凸先端まで保たせるための部分として形成される。小さな溝209の形成により、吸引効果のバラツキが抑えられ、また、形状が安定するという利点を有する。
図18(b)において、インサイド型マンドレル205は、この凸部208が、図の左から右に向けて徐々に凸形状の高さを小さくするように形成される。具体的には、中心線CLに対し斜め線Sの角度θが例えば1°〜2°となるように形成される。これにより樹脂(筒状樹脂材44)との摩擦を低減することができるという利点を有する。
<アウトサイド型マンドレル206について>
図17及び図19において、アウトサイド型マンドレル206は、図示のような筒状に形成される。アウトサイド型マンドレル206の内周面には、スパイラル状の凹部210及び凸部211が形成される。また、凹部210の底には、小さなスリット212が形成される。この小さなスリット212は、吸引通路213に連通するように形成される。小さなスリット212は、バキュームポンプ204を作動させた時の吸引効果をスパイラル凸部17(図16参照)の凸先端まで保たせるための部分として形成される。小さなスリット212の形成により、吸引効果のバラツキが抑えられ、また、形状が安定するという利点を有する。
図17及び図19において、アウトサイド型マンドレル206は、図示のような筒状に形成される。アウトサイド型マンドレル206の内周面には、スパイラル状の凹部210及び凸部211が形成される。また、凹部210の底には、小さなスリット212が形成される。この小さなスリット212は、吸引通路213に連通するように形成される。小さなスリット212は、バキュームポンプ204を作動させた時の吸引効果をスパイラル凸部17(図16参照)の凸先端まで保たせるための部分として形成される。小さなスリット212の形成により、吸引効果のバラツキが抑えられ、また、形状が安定するという利点を有する。
<回転ヘッド202の作用及び間欠凸部形成工程について>
図17において、溶融樹脂材22を押し出して筒状樹脂材44を成形し、そして、筒状樹脂材44の内側又は外側から減圧すると、インサイド型マンドレル106の凹部207及び凸部208に、又は、アウトサイド型マンドレル107の凹部210及び凸部211に吸引されるような状態になり、その結果、スパイラル凸部17が形成される。インサイド型マンドレル106又はアウトサイド型マンドレル206は、回転・駆動機構43にて回転するようになることから、成形品が前に送り出されるような状態になり、そのため押し出し方向に連続して凸の部分16がスパイラル状に連続して形成される。尚、溶融樹脂材22を押し出して筒状樹脂材44を成形しつつ、減圧吸引を止めると、凸無し部63が形成される。間欠凸部形成工程は、樹脂成形中に減圧/停止を切り替えることで、間欠凸部201が形成されるような工程である。
図17において、溶融樹脂材22を押し出して筒状樹脂材44を成形し、そして、筒状樹脂材44の内側又は外側から減圧すると、インサイド型マンドレル106の凹部207及び凸部208に、又は、アウトサイド型マンドレル107の凹部210及び凸部211に吸引されるような状態になり、その結果、スパイラル凸部17が形成される。インサイド型マンドレル106又はアウトサイド型マンドレル206は、回転・駆動機構43にて回転するようになることから、成形品が前に送り出されるような状態になり、そのため押し出し方向に連続して凸の部分16がスパイラル状に連続して形成される。尚、溶融樹脂材22を押し出して筒状樹脂材44を成形しつつ、減圧吸引を止めると、凸無し部63が形成される。間欠凸部形成工程は、樹脂成形中に減圧/停止を切り替えることで、間欠凸部201が形成されるような工程である。
<本発明のまとめ及び効果について>
以上、図16ないし図19を参照しながら説明してきたように、外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部13とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部13とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部13には、間欠凸部201が形成され、この間欠凸部201は、スパイラル凸部17と凸無し部63とを有する形状に形成される。間欠凸部201は、管外面15の側から見て凸の部分16が間欠的に存在する形状に形成される。
以上、図16ないし図19を参照しながら説明してきたように、外装部材1は、管体形状に形成され、この樹脂部分は、可撓性を有する可撓管部12と、可撓管部12よりも剛性のあるストレート管部13とを有する。そして、これら可撓管部12とストレート管部13とが連続するように形成される。可撓管部12とストレート管部13には、間欠凸部201が形成され、この間欠凸部201は、スパイラル凸部17と凸無し部63とを有する形状に形成される。間欠凸部201は、管外面15の側から見て凸の部分16が間欠的に存在する形状に形成される。
<実施例8の効果について>
本発明によれば、外装部材1の形状に特徴を持たせ、そして、この特徴のある形状は外装部材1本来の機能を損なうことがないことから、従来例において使用されていた押出成形機102(図20参照)と異なる装置構成で外装部材1を製造することができるようになる。具体的には、従来例よりも安価な装置構成で外装部材の製造をすることができるようになる。
本発明によれば、外装部材1の形状に特徴を持たせ、そして、この特徴のある形状は外装部材1本来の機能を損なうことがないことから、従来例において使用されていた押出成形機102(図20参照)と異なる装置構成で外装部材1を製造することができるようになる。具体的には、従来例よりも安価な装置構成で外装部材の製造をすることができるようになる。
従って、本発明によれば、安価に製造することが可能な外装部材1と、この外装部材1を構成に含むワイヤハーネス89(図15参照)と、安価な外装部材1の製造方法とを提供することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、外装部材1の側に編組5を配設して外装部材1にシールド機能を持たせることから、導電路の構成及び構造を簡素化することができるという効果も奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…外装部材、 2…押出成形機、 3…樹脂押出部、 4…回転ヘッド、 5…編組(シールド部材)、 6…編組供給部、 7…冷却水槽、 8…ホッパ、 9…押出部本体、 10…樹脂部分、 11…管内面、 12…可撓管部、 13…ストレート管部、 14…連続凸部、 15…管外面、 16…凸の部分、 17…スパイラル凸部、 18…ストレート凸部、 19…凹の部分、 20…回転ヘッド本体、 21…回転・駆動機構、 22…溶融樹脂材、 23…樹脂材通路、 24…樹脂材押出部、 25…ダイス、 26…ニップル、 27…モータ、 28…ダイス回転機構部、 29…ニップル回転機構部、 30…貫通孔、 31…外面、 32…樹脂流路、 33…編組用貫通孔、 41…回転ヘッド、 42…回転ヘッド本体、 43…回転・駆動機構、 44…筒状樹脂材、 45…突起部、 46…マンドレル、 47…マンドレル回転機構部、 51…回転ヘッド、 52…回転ヘッド本体、 53…回転・駆動機構、 54…ダイス、 55…ダイス回転機構部、 61…回転ヘッド、 62…間欠凸部、 63…凸無し部、 64…凸有り部、 65…回転ヘッド本体、 66…リブ付きダイス、 67…回転盤、 68…貫通孔、 71…押出成形機、 72…ダイス保持部、 73…回転巻き付け機構、 74…ダイス、 75…樹脂流路、 76…流路本体、 77…谷部、 78…山部、 81…ハイブリッド自動車、 82…エンジン、 83…モータユニット、 84…インバータユニット、 85…バッテリー、 86…エンジンルーム、 87…自動車後部、 88…モーターケーブル、 89…ワイヤハーネス、 90…中間部、 91…車両床下、 92…ジャンクションブロック、 93…ハーネス端末、 94…シールドコネクタ、 95…導電路、201…間欠凸部、 202…回転ヘッド、 203…回転ヘッド本体、 204…バキュームポンプ、 205…インサイド型マンドレル、 206…アウトサイド型マンドレル、 207…凹部、 208…凸部、 209…小さな溝、 210…凹部、 211…凸部、 212…小さなスリット、 213…吸引通路
Claims (6)
- 一又は複数本の導電路を収容保護するため管体形状に形成されるとともに、樹脂部分の構成として、可撓性を有する可撓管部と、前記導電路をストレートに配索するためのストレート管部とが連続して形成される外装部材において、
前記可撓管部と前記ストレート管部との形成にあたり、連続凸部、及び、間欠凸部のうちいずれか一方が形成され、
前記連続凸部の場合は、管外面側から見て凸の部分が前記管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部と、該スパイラル凸部の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部とを有する形状に形成され、
前記間欠凸部の場合は、前記凸の部分が存在しない凸無し部と、前記管軸方向に沿ってのびる凸有り部とを有する形状に形成される、又は、前記凸無し部と前記スパイラル凸部とを有する形状に形成される
ことを特徴とする外装部材。 - 請求項1に記載の外装部材において、
当該外装部材は、前記樹脂部分の樹脂成形時に、導電性を有する金属製のシールド部材を管内面側に配置した状態に形成される
ことを特徴とする外装部材。 - 請求項1又は2に記載の外装部材と、該外装部材に収容保護される一又は複数本の導電路とを備えて構成される
ことを特徴とするワイヤハーネス。 - 管体形状に形成される外装部材と、該外装部材に収容保護される一又は複数本の導電路とを備えて構成されとともに、前記外装部材の樹脂部分の構成として可撓性を有する可撓管部が形成されるワイヤハーネスにおいて、
前記可撓管部は、管外面側から見て凸の部分が前記管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部を有する形状に形成される
ことを特徴とするワイヤハーネス。 - 一又は複数本の導電路を収容保護するため管体形状に形成されるとともに、樹脂部分の構成として、可撓性を有する可撓管部と、前記導電路をストレートに配索するためのストレート管部とが連続して形成される外装部材の製造方法において、
当該外装部材は、押出成形機を用いての樹脂成形により前記樹脂部分が形成され、
前記可撓管部と前記ストレート管部との形成にあたっては、連続凸部形成工程、及び、間欠凸部形成工程のうちいずれか一方の工程が採用され、
前記連続凸部形成工程では、管外面側から見て凸の部分が前記管外面の周方向にスパイラル状にのびるスパイラル凸部と、該スパイラル凸部の端部に連続し且つ管軸方向に沿ってのびるストレート凸部とを有する連続凸部の形成が行われ、
前記間欠凸部形成工程では、前記凸の部分が存在しない凸無し部と、前記管軸方向に沿ってのびる凸有り部とを有する間欠凸部の形成が行われる、又は、前記凸無し部と前記スパイラル凸部とを有する前記間欠凸部の形成が行われる
ことを特徴とする外装部材の製造方法。 - 請求項5に記載の外装部材の製造方法において、
前記樹脂部分の前記樹脂成形に伴い、導電性を有する金属製のシールド部材を管内面側に配設することが行われる
ことを特徴とする外装部材の製造方法。
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