JP2014141786A - ケラバ化粧部材及びその取り付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】止水性能に優れるうえに、取付作業を効率化することが可能なケラバ化粧部材を提供する。
【解決手段】建物の屋根10の端部に形成されるケラバ本体1を覆うケラバ化粧部材20である。
そして、ケラバ本体の上部を覆う上カバー部21と、ケラバ本体の下部を覆う下カバー部22と、上カバー部と下カバー部とを上下に接続したカバー部2と隣接する別のカバー部との内面側に跨って配置されるとともにケラバ本体に固定されるジョイナー3とを備えている。さらに、ジョイナー3の外面形状に沿った形状にカバー部の内面形状は形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の屋根の端部に形成されるケラバ本体を覆うケラバ化粧部材及びその取り付け方法に関するものである。
切妻屋根や片流れ屋根の端部に形成されるケラバは、通常、構造部となるケラバ本体と、それを覆うケラバ化粧部材とによって構成される(特許文献1,2など参照)。
例えば特許文献1には、上化粧板と下化粧板との2つの部材を重ね合わせて構成されるケラバ化粧部材が開示されている。この特許文献1では、ケラバ本体に対して最初に下化粧板を固定し、下化粧板の上縁の上に上化粧板の下縁を重ねるようにして取り付けを行う。
また、特許文献2には、ケラバ本体となる下地木桟に間隔を置いて取り付けられた取付金具に対して化粧部材の上部と下部をそれぞれ別工程で取り付けるケラバ構造が開示されている。
一方、特許文献3,4には、隣接する化粧板どうしを接続させるための継手部材が開示されている。すなわちケラバは、一方向に長く形成されたり、隅角部に接したりするため、複数の化粧板を例えばケラバの長手方向に接続していくことで組み立てられる。そこで、特許文献3,4に開示されたような継手部材が、化粧板の固定や化粧板間の継目を塞ぐなどの目的で使用される。
特開2010−163777号公報 特開平9−32223号公報 特開2006−144371号公報 実開平4−105338号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示されているように上下の化粧板をそれぞれ別工程で取り付ける構成では、取付作業に手間がかかる。特に、ケラバは高い屋根の端部にあるため、取り付けは危険を伴う高所作業になることから、可能な限り簡単に取り付けられる構成が望まれる。
一方、特許文献3に開示されている継手は、相対的に化粧板をケラバの長手方向にスライドさせなければ装着できないため、取付手順に制約が多いうえに、高い取付精度が要求される。
また、化粧部材であっても、基本的には高い止水性能が望まれる。このため、上下の部材の接続箇所や隣接する化粧板の継目から内側に雨水などが浸入しない構造としなければならない。
そこで、本発明は、止水性能に優れるうえに、取付作業を効率化することが可能なケラバ化粧部材、及びケラバ化粧部材の取り付け方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のケラバ化粧部材は、建物の屋根の端部に形成されるケラバ本体を覆うケラバ化粧部材であって、前記ケラバ本体の上部を覆う上カバー部と、前記ケラバ本体の下部を覆う下カバー部と、前記上カバー部と前記下カバー部とを上下に接続したカバー部と隣接する別のカバー部との内面側に跨って配置されるとともに前記ケラバ本体に固定される継手部とを備え、前記継手部の外面形状に沿った形状に前記カバー部の内面形状が形成されることを特徴とする。
ここで、前記継手部の外面と前記カバー部の内面とは止水材を介して密着していることが望ましい。また、前記下カバー部は、前記ケラバ本体の側面に直交する方向から前記継手部に取り付け可能な開放形状に形成されることが好ましい。
また、前記上カバー部の下縁の外面側には凹部又は凸部が形成され、前記下カバー部の上縁の内面側には前記凹部又は凸部に嵌め合わされる凸部又は凹部が形成される構成とすることができる。
さらに、前記上カバー部の凹部又は凸部は内側に引き込まれた引込み面部の内縁から下方に形成され、前記下カバー部の凸部又は凹部は外側に張り出された張出し面部の外縁から上方に形成される構成とすることもできる。
また、前記上カバー部と前記下カバー部の凹部と凸部を嵌め合わせた箇所が締結材によって接合されるとともに、前記上カバー部の引込み面部から下方に側面視L字状の前垂れ部が設けられる構成であってもよい。
そして、本発明のケラバ化粧部材の取り付け方法は、前記上カバー部と前記下カバー部とを接続してカバー部に組み立てる工程と、前記ケラバ本体の所定の位置に前記継手部を設置する工程と、前記継手部に対して前記カバー部を取り付ける工程と、前記カバー部及び継手部を貫通させて前記ケラバ本体に定着される締結材を打ち込む工程とを備えたことを特徴とする。
このように構成された本発明のケラバ化粧部材は、上カバー部と下カバー部とを上下に接続したカバー部を、内面側に配置される継手部を介して隣接する別のカバー部に接続させる。そして、カバー部の内面形状は、継手部の外面形状に沿った形状に形成される。
このように断面を分割して製作しやすくした上カバー部と下カバー部とを接続して一つのカバー部とした後に取り付けを行うことができれば、高所での取付作業を短くすることができる。
また、カバー部の内面形状が継手部の外面形状に沿った形状となっていれば、カバー部と継手部との間に隙間が生じないため、高い止水性能を確保することができる。特に、継手部の外面とカバー部の内面との間に止水材を介在させて密着させることによって、継手部周辺からの水の浸入を阻止することができるようになる。
さらに、下カバー部が、ケラバ本体の側面に直交する方向から継手部に取り付け可能な開放形状に形成されていれば、継手部の取付精度が高くない場合でもカバー部を容易に取り付けることができる。
また、上カバー部の下縁と下カバー部の上縁に設けられた凹部と凸部を嵌め合わせる構成とすることで、上カバー部と下カバー部との密着度を高めることができる。
さらに、上カバー部と下カバー部の凹部と凸部を嵌め合わせる箇所が、内側に引き込まれた位置にあれば、雨水などに接する機会を減らすことができ、結果的に止水性能を高めることができる。
また、上カバー部と下カバー部の凹部と凸部を嵌め合わせた箇所を締結材によって接合する場合も、前垂れ部が設けられていれば締結材が覆い隠されて外観を損なうことがない。
本実施の形態のケラバ化粧部材が取り付けられたケラバの構成を示した説明図である。 建物の屋根のケラバの位置を説明する模式図である。 上カバー部の構成を説明する断面図である。 下カバー部の構成を説明する断面図である。 カバー部の構成を説明する断面図である。 継手部の構成を説明する側面図である。 カバー部と継手部との取り付け方法を説明するための図であって、(a)は取り付け前の状態を示した斜視図、(b)は取り付け後の状態を示した斜視図である。 ケラバ化粧部材の取り付け方法を説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のケラバ化粧部材20が取り付けられたケラバ10aの構成を示した断面図である。
このようなケラバ10aは、図2に示すように片流れ屋根などの屋根10の端部に形成される。ここで、屋根10の水上棟10bとケラバ10aとの交差部を出隅部10cとする。
ケラバ10aは、図2のA−A矢視方向で見た断面図である図1に示すように、ケラバ本体1と、それを覆うケラバ化粧部材20とによって主に構成される。
ケラバ本体1は、屋根の端部に掛け渡される垂木13と、その上に敷設される野地板12と、さらにその上に設置されて屋根10の表面から上方に突出する下地木桟11とによって主に構成される。
垂木13は、ケラバ10aと同じ方向に延びる角材で、ケラバ10aの長手方向に直交する方向に間隔を置いて複数、掛け渡される。その垂木13の上に設置される野地板12は、屋根10全面の下地となる板材である。
この野地板12の上には、防水紙などの防水シート12aが全面に敷設されて防水処理が施される。そして、防水シート12aの上には、垂木13と並行するように長尺状の角材が下地木桟11として設置される。
この下地木桟11よりも内側の防水シート12a上には、折板屋根、スレート、瓦などの屋根材14が敷設される。さらに、下地木桟11と屋根材14との隙間は、水切り材5によって塞がれる。
そして、本実施の形態のケラバ化粧部材20は、ケラバ本体1の上部を覆う上カバー部21と、ケラバ本体1の下部を覆う下カバー部22と、上カバー部21と下カバー部22とを上下に接続したカバー部2を別のカバー部に接続させる継手部としてのジョイナー3とによって主に構成される。
上カバー部21は、図1,3に示すように、下地木桟11の上方を覆う上面部21aと、上面部21aの内側の縁部から垂下される引掛け部21eと、上面部21aの外側の縁部から垂下される側面部21gと、側面部21gの下部に設けられる引込み面部21b及び前垂れ部21dとによって主に構成される。
上面部21aの側面部21g側の縁部には、上方に突出する立上げ部21fが設けられている。また、上面部21aは、立上げ部21fから引掛け部21eに向けて下り勾配となっている。このような形状にすることで、上面部21aに落ちた雨水は、立上げ部21fを越えて流れ出るよりも引掛け部21e側(水切り材5側)に向けて流下しやすくなる。
ここで、引掛け部21eは、下地木桟11の角に引っ掛ける部分であり、図1に示すように、ドリルネジ31などの締結材によって下地木桟11に固定させる。
一方、側面部21gは、下方に向かってケラバ本体1側に傾いており、雨水が直接、側面部21gに当たり難い形状となっている。そして、引込み面部21bは、側面部21gの下縁から略水平にケラバ本体1方向(内側)に引き込まれる部分である。
この引込み面部21bの内縁の下方には、凹部21cが設けられる。この凹部21cには、後述する下カバー部22の凸部22bが嵌め込まれる。そして、凹部21cの外側を覆い隠すように前垂れ部21dが設けられる。
前垂れ部21dは、本実施の形態では側面部21gの下縁から下方に延設される。なお、前垂れ部21dを、引込み面部21bの下面から延設させることもできる。この前垂れ部21dは、側面視L字状に形成されており、凹部21cに対する側方からの視線及び下方からの視線を遮ることができる。
下カバー部22は、図1,4に示すように、垂木13の側面に固定させる本体部22cと、本体部22cの上縁から外側に向けて延設される張出し面部22aと、本体部22cの下縁から外側に向けて延設される庇状部22dと、庇状部22dの外縁から垂下される見切り部22eとによって主に構成される。
本体部22cは、垂木13の側面に略平行となるように成形される部分であり、図1に示すように、ドリルネジ32などの締結材によって垂木13に固定させる。
張出し面部22aは、図5に示すように引込み面部21bと略平行となるように水平に張り出される部分である。そして、張出し面部22aの外縁から上方には、上カバー部21の凹部21cに嵌め込まれる凸部22bが設けられる。
一方、図1に示すように、庇状部22dによって外壁パネル15の上端面が覆われる。庇状部22dは、外側に向けて下り勾配となっており、見切り部22eに向けて庇状部22d上を水が流れる。
また、見切り部22eは、外壁パネル15の上縁の境界線を覆い隠す部材である。見切り部22eは、下方に向かって外壁パネル15側に傾いており、雨水が直接、当たったり、庇状部22dを流れた水が伝わったりし難い形状となっている。
図5は、上カバー部21と下カバー部22とを上下に接続させたカバー部2の断面図である。上カバー部21と下カバー部22との接続は、上カバー部21の凹部21cに下カバー部22の凸部22bを嵌め合わせることによって行う。
また、凹部21cに凸部22bを嵌め合わせた箇所は、図5及び図7(a)に示すように、カバー部2の長手方向に間隔を置いて複数、配置される締結材としての接合ビス23,・・・によって接合を行う。
これに対してカバー部2の長手方向の接続は、図7(b)及び図8に示すようにジョイナー3によって行う。例えば、図8に示すように、カバー部2とカバー部としての出隅カバー部6とを接続する場合、出隅カバー部6と水上棟10b側のカバー部2Aとを接続する場合に、ジョイナー3を介した接続を行う。
このジョイナー3は、図1に示すように、カバー部2の内面形状に沿った形状の外面形状に形成される。図6は、ジョイナー3の構成を説明するための側面図である。
詳細には、ジョイナー3は、上面部3bと、上面部3bの内側の縁部から垂下される引掛け部3aと、上面部3bの外側の縁部から垂下される側面部3cと、側面部3cの下方に設けられる階段状部3dと、階段状部3dの内縁から垂下される垂れ面部3eと、垂れ面部3eの下縁から外側に向けて延設される庇状部3fとによって主に構成される。
上面部3bは、上カバー部21の上面部21aの下面に沿った上面形状に形成される。また、引掛け部3aは、上カバー部21の引掛け部21eの内面に沿った外面形状に形成される。
一方、側面部3cは、上カバー部21の側面部21gの内面に沿った外面形状に形成される。また、階段状部3dは、図1,5,6に示すように、上カバー部21の引込み面部21bと下カバー部22の張出し面部22aとを重ね合わせたときの上面に沿った下面形状に形成される。
ここで、ジョイナー3を配置する位置には接合ビス23は取り付けられないので、ジョイナー3と接合ビス23とが干渉しあうことはない。このようにして上カバー部21の下縁と下カバー部22の上縁とが重なる接続箇所が、ジョイナー3によって隙間なく覆われることになる。
さらに、垂れ面部3eは、下カバー部22の本体部22cの内面に沿った外面形状に形成される。また、庇状部3fは、下カバー部22の庇状部22dの下面に沿った上面形状に形成される。
カバー部2は、図7(a)に示すように、ジョイナー3の外面に対して直交する方向に移動させて取り付けることができる。すなわち、カバー部2をケラバ10aの長手方向にスライドさせる方向以外の方向からも取り付けを行うことができる。
また、ジョイナー3は、図7(b)に示すように、ケラバ10aの長手方向となる幅の半分がカバー部2の端部に覆われるような位置関係で配置される。このカバー部2から露出したジョイナー3の残りの半分は、隣接する別のカバー部(6,2A)の端部によって覆われることになる。
このような位置関係となるカバー部2とジョイナー3とは、図7(b)に示すようにドリルネジ31,32によって同時にケラバ本体1に固定される。すなわち、カバー部2の端部の外面側からねじ込まれたドリルネジ31,32は、ジョイナー3を貫通して、図1に示すように下地木桟11及び垂木13に先端が定着される。
ここで、ジョイナー3の表面には、ブチルテープなどの止水材4が貼り付けられており、止水材4を介してジョイナー3とカバー部2とは完全に密着することになる。
次に、本実施の形態のケラバ化粧部材20の取り付け方法について説明する。
本実施の形態のケラバ化粧部材20は、図2に示すように、屋根10のケラバ10aと出隅部10cと水上棟10bとに連続するように取り付けられる。図8は、ケラバ10aと出隅部10cと水上棟10bとが連続する箇所を拡大した斜視図である。
まず、図3,4に示すような長尺状の上カバー部21と下カバー部22とを製作する。上カバー部21及び下カバー部22は、アルミ材などによって製作することができる。
この上カバー部21と下カバー部22のように、断面がそれほど大きくならない部材であれば、長尺部材となっても比較的容易に精度よく製作することができる。
そして、図5に示すように、上カバー部21の凹部21cに下カバー部22の凸部22bを嵌め合わせることによって、上カバー部21と下カバー部22とを接続してカバー部2に組み立てる。
この上カバー部21と下カバー部22との接続は、凹部21cと凸部22bとの嵌め合わせだけでも設置後の接合強度としては充分ではある。しかしながら、カバー部2としてケラバ10aに取り付けるに際しては様々な方向の力が作用することになるため、図5,7に示すように長手方向に間隔を置いて複数の箇所で接合ビス23,・・・による接合を行う。
なお、図8に示した出隅部10cに取り付ける出隅カバー部6、及び水上棟10bに取り付けるカバー部2Aについても、上述したカバー部2と同様にして製作及び組み立てを行う。
一方、図6,8に示したジョイナー3,3Aも、カバー部2,2A,6の製作と並行してアルミ材などによって製作する。このジョイナー3,3Aの外側面(カバー部2,2A,6に対向させる側の面)には、ブチルテープなどの止水材4を貼り付ける。なお、止水材4は、塗布する形態のシーリング材などであってもよい。
ケラバ本体1が構築された屋根10に対しては、図8に示すように水上棟10bの所定の位置にジョイナー3,3Aを設置し、その上から両端がジョイナー3,3Aに重なるようにカバー部2Aを被せる。
そして、ドリルネジ31,32をカバー部2Aの外側からジョイナー3,3Aを貫通するようにねじ込み、水上棟10bにカバー部2Aとジョイナー3,3Aを固定する。
続いて、水上棟10b側のジョイナー3の上に一端が重なるように出隅カバー部6を出隅部10cに設置する。そして、ドリルネジ31,32を出隅カバー部6の外側から水上棟10b側のジョイナー3を貫通するようにねじ込むことで、出隅カバー部6の一端を水上棟10bに固定する。
また、出隅カバー部6のケラバ10a側の端部には、別のジョイナー3を挿し込み、ドリルネジ31,32を出隅カバー部6とジョイナー3を貫通するようにねじ込むことで、出隅カバー部6の他端をケラバ10aに固定する。
それに続いて、出隅カバー部6の端部から突出したジョイナー3の上に一端が重なるようにカバー部2をケラバ本体1上に設置する。そして、ドリルネジ31,32をカバー部2の外側からジョイナー3を貫通するようにねじ込むことで、カバー部2の端部を図1に示すように固定する。
次に、本実施の形態のケラバ化粧部材20、及びケラバ化粧部材20の取り付け方法の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態のケラバ化粧部材20は、上カバー部21と下カバー部22とを上下に接続したカバー部2を、内面側に配置されるジョイナー3を介して隣接する別の出隅カバー部6に接続させる。そして、カバー部2の内面形状は、ジョイナー3の外面形状に沿った形状に形成される。
このように断面が比較的小さくて容易に製作可能な上カバー部21と下カバー部22とを接続して一つのカバー部2とした後に取り付けを行うことができれば、高所であっても簡単に取付作業を行うことができる。すなわち、上カバー部21と下カバー部22とを別々に取り付ける場合に比べて、高所での取付作業を短くすることができる。
また、カバー部2の内面形状がジョイナー3の外面形状に沿った形状となっていれば、重ね合わせたときにカバー部2とジョイナー3との間に隙間が生じないため、高い止水性能を確保することができる。
特に、ジョイナー3の外面とカバー部2の内面との間に止水材4を介在させて密着させることによって、ジョイナー3の周辺からの水の浸入を阻止することができるようになる。
さらに、下カバー部22が、ケラバ本体1の側面に直交する方向からジョイナー3に取り付け可能な開放形状に形成されていれば、先にケラバ本体1側に取り付けられたジョイナー3の取付精度が高くない場合でも、カバー部2を容易に取り付けることができる。すなわち、ジョイナー3に対してケラバ10aの長手方向にスライドさせることでしか取り付けられないカバー部を使用する場合、先行するジョイナー3が曲がって取り付けられていたりすると、後からカバー部を取り付けることが難しくなる。これに比べて、複数の方向から取り付けが可能な本実施の形態のカバー部2であれば、容易に取付作業を行うことができる。
また、上カバー部21の下縁に凹部21cを設け、下カバー部22の上縁に凸部22bを設けて、凹部21cと凸部22bを嵌め合わせる構成とすることで、上カバー部21と下カバー部22との密着度を高めることができる。
さらに、上カバー部21の凹部21cと下カバー部22の凸部22bとを嵌め合わせる箇所が、内側に引き込まれた位置にあれば、上から落ちてくる雨水などに接する機会を減らすことができ、結果的に止水性能を高めることができる。
また、上カバー部21の凹部21cと下カバー部22の凸部22bを嵌め合わせた箇所を接合ビス23,・・・によって接合する場合も、接合ビス23,・・・を覆い隠す前垂れ部21dが設けられていれば、外観を損なうことがない。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、片流れ屋根である屋根10のケラバ10aを例に説明したが、これに限定されるものではなく、切妻屋根や陸屋根の端部に形成されるケラバに対しても本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態では、カバー部2と出隅カバー部6とをジョイナー3で接続する例について説明したが、これに限定されるものではなく、ジョイナー3を介してカバー部2に接続させる別のカバー部は、まったく異なる構成の部材であってもよい。例えば、カバー部2は上カバー部21と下カバー部22とを上下に接続させる2部材の構成となっているが、隣接させる別のカバー部は一体に成形された1部材の構成であってもよい。
さらに、前記実施の形態では、カバー部2とジョイナー3とをドリルネジ31,32によって同時にケラバ本体1に固定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ジョイナー3を先にケラバ本体1に固定し、後からカバー部2をジョイナー3のみ又はケラバ本体1のみに固定する構成であってもよい。
また、前記実施の形態では、上カバー部21側に凹部21cを設け、下カバー部22側に凸部22bを設けたが、これに限定されるものではなく、上カバー部21側に凸部を設け、下カバー部22側に凹部を設ける構成であってもよい。
10 屋根
10a ケラバ
1 ケラバ本体
20 ケラバ化粧部材
2 カバー部
21 上カバー部
21b 引込み面部
21c 凹部
22 下カバー部
22a 張出し面部
22b 凸部
23 接合ビス(締結材)
3 ジョイナー(継手部)
31,32 ドリルネジ(締結材)
4 止水材
6 出隅カバー部(別のカバー部)

Claims (7)

  1. 建物の屋根の端部に形成されるケラバ本体を覆うケラバ化粧部材であって、
    前記ケラバ本体の上部を覆う上カバー部と、
    前記ケラバ本体の下部を覆う下カバー部と、
    前記上カバー部と前記下カバー部とを上下に接続したカバー部と隣接する別のカバー部との内面側に跨って配置されるとともに前記ケラバ本体に固定される継手部とを備え、
    前記継手部の外面形状に沿った形状に前記カバー部の内面形状が形成されることを特徴とするケラバ化粧部材。
  2. 前記継手部の外面と前記カバー部の内面とは止水材を介して密着していることを特徴とする請求項1に記載のケラバ化粧部材。
  3. 前記下カバー部は、前記ケラバ本体の側面に直交する方向から前記継手部に取り付け可能な開放形状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のケラバ化粧部材。
  4. 前記上カバー部の下縁の外面側には凹部又は凸部が形成され、前記下カバー部の上縁の内面側には前記凹部又は凸部に嵌め合わされる凸部又は凹部が形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のケラバ化粧部材。
  5. 前記上カバー部の凹部又は凸部は内側に引き込まれた引込み面部の内縁から下方に形成され、前記下カバー部の凸部又は凹部は外側に張り出された張出し面部の外縁から上方に形成されることを特徴とする請求項4に記載のケラバ化粧部材。
  6. 前記上カバー部と前記下カバー部の凹部と凸部を嵌め合わせた箇所が締結材によって接合されるとともに、前記上カバー部の引込み面部から下方に側面視L字状の前垂れ部が設けられることを特徴とする請求項5に記載のケラバ化粧部材。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のケラバ化粧部材の取り付け方法であって、
    前記上カバー部と前記下カバー部とを接続してカバー部に組み立てる工程と、
    前記ケラバ本体の所定の位置に前記継手部を設置する工程と、
    前記継手部に対して前記カバー部を取り付ける工程と、
    前記カバー部及び継手部を貫通させて前記ケラバ本体に定着される締結材を打ち込む工程とを備えたことを特徴とするケラバ化粧部材の取り付け方法。
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