JP2004346712A - 軒先化粧板 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付ける軒先部の端面の高さに合わせてその高さの調整が可能なために、軒先化粧板の品種を大幅に削減でき、生産コスト削減、在庫、デリバリー管理の効率化、部材積算の簡易化とこれによる未送、誤送等のトラブルの発生を防止できる軒先化粧板を提供する。
【解決手段】屋根の軒先部の端面を覆って目隠しする軒先化粧板であって、上側に配される横長の上板片と、下側に配される横長の下板片とからなり、前記上板片と下板片とは、高さ調整可能な係合部を有して重なり合う。また前記係合部は、上板片に設けられ上下連続する上板凹凸部と、下板片に設けられ上下に連続し前記上板凹凸部に係合する下板凹凸部とからなり、前記上板凹凸部と下板凹凸部の係合位置を変えることにより、高さ調整可能とし、さらには、前記上板凹凸部と下板凹凸部とは、縦断面が矩形波状又は鋸刃状をなすことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】屋根の軒先部の端面を覆って目隠しする軒先化粧板であって、上側に配される横長の上板片と、下側に配される横長の下板片とからなり、前記上板片と下板片とは、高さ調整可能な係合部を有して重なり合う。また前記係合部は、上板片に設けられ上下連続する上板凹凸部と、下板片に設けられ上下に連続し前記上板凹凸部に係合する下板凹凸部とからなり、前記上板凹凸部と下板凹凸部の係合位置を変えることにより、高さ調整可能とし、さらには、前記上板凹凸部と下板凹凸部とは、縦断面が矩形波状又は鋸刃状をなすことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高さ寸法の調整が可能であり、軒先部の端面の高さが異なる屋根に汎用しうる軒先化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すような、陸屋根を始め寄せ棟屋根、切り妻形式の屋根においても、特に鋼板、セメント瓦のように比較的厚さの薄い屋根葺きの家屋aは、図8に示すように、屋根先端部の鼻板bに固着した取付金具cの前部に軒先化粧板dを設けることにより、家屋外観の中で特に目を引く屋根周りにおける重厚感を高め、家屋全体の外観の向上を図っている。また、軒先化粧板の内側に、軒樋を配することにより軒樋が外部から目立つことがなくなり、見栄えを高めることにも役立っている。
【0003】
しかし、前記屋根形状、屋根葺材の種類の違い等から軒先部の端面の厚みが異なり、その他屋根勾配等の条件によっても軒先化粧板の必要高さが左右され、これ以外にも、建物の階数や床面積等建物の大きさ、セメント系、金属系、窯業系等屋根葺き材の種類等多くのデザイン要素との均衡を考慮して設計されるため、軒先化粧板の高さ寸法の種類は相当数に増加する。
【0004】
そこで、本出願人は前記多様な高さの軒先化粧板に汎用できるように、取付寸法を調整しうる軒先化粧板の取付金具を提案している(特許文献1)。そしてこれにより必要となる部品点数を減らして、コスト削減等の合理化を図った。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21271号公報(請求項5)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記汎用性を具える取付金具により固定される軒先化粧板については、その高さの種類が多く、部材積算の煩雑化を招くとともに、軒先化粧板の生産コストを高め、さらにはその在庫、建築現場へのデリバリー等の管理工数が増加し、さらにはこれに基因して積算、配送のミスによるトラブルを招き、工期を遅らせる原因にもなっている。
【0006】
また、既築家屋のリフォームの際に、工期短縮とコスト低減、更には居住しながらの改築工事の需要等の理由から、既存の屋根の上に新たな屋根を増し葺きする工法が多く採用されている。この種増し葺きした屋根の軒先部の端面は、既築屋根の厚みに増し葺き屋根の厚みが重なり、その合計の端面を覆う軒先化粧板が必要となる。
【0007】
しかも、既築建物の構造、その屋根構造の種類に応じて、施工できる増し葺き屋根の構造は限定され、さらにリフォーム注文者の選択する仕様に基づき、既築屋根と増し葺き屋根の組合わせは多種類となり、従ってこれら屋根リフォームにおいて増し葺き屋根方式を採用する軒先部の端面の高さは、リフォーム物件毎に異なっている。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、前記屋根形状、屋根葺き材の種類等の家屋の条件、増築時の増し葺き工法等により、各種の高さの軒先化粧板が必要となっても、最小限の品種で対応ができ、コストを抑えることができ、しかも積算作業を簡易化でき在庫管理も容易となる軒先化粧板に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、屋根の軒先部の端面を覆って目隠しする軒先化粧板であって、上側に配される横長の上板片と、下側に配される横長の下板片とからなり、前記上板片と下板片とは、高さ調整可能な係合部を有して重なり合うことを特徴とする。 これにより、高さの違いによる軒先化粧板の種類を大幅に削減でき、部材生産性を高め、在庫管理とデリバリー業務を簡素化しえ、建築現場への未送、誤送等のトラブル発生を低減できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記係合部は、上板片に設けられ上下連続する上板凹凸部と、下板片に設けられ上下に連続し前記上板凹凸部に係合する下板凹凸部とからなり、前記上板凹凸部と下板凹凸部の係合位置を変えることにより、高さ調整可能とすることを特徴とし、請求項3記載の発明は、前記上板凹凸部と下板凹凸部とは、縦断面が矩形波状又は鋸刃状をなすことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1に示す軒先化粧板1は、上側に配される横長の上板片4と、前記上板片4の下側でかつ後(屋根)側に配される横長の下板片5とからなり、図3に示すように、屋根2の軒先部3の端面を覆って目隠しして、該軒先部3の意匠性を高めるものである。本例では、前記上板片4と下板片5は、亜鉛メッキ鋼板、アルミ亜鉛合金メッキ鋼板、塩ビ鋼板等で形成された横長の長尺材で形成される。
【0012】
前記上板片4は、直立する上基板21と、該上基板21の上端から後側に折れ曲がりかつ下り勾配を有する勾配フランジ22とを具え、かつ前記勾配フランジ22の先端から垂下する水切りリブ23が形成されている。
【0013】
また前記下板片5は、直立する下基板24と、該下基板24の上端から後側へ直角に折れ曲る上取付片25Uと、下基板24の下端から後側へ直角に折れ曲る下取付片25Dとを具え、かつ下取付片25Dの先端から下り勾配を有して折れ曲る斜め水切りリブ26が形成されている。
【0014】
また前記上板片4と下板片5とは、係合部6を有して相互に重なり合う。前記係合部6は、前記上板片4に設けられ、かつ上下に一定間隔で連続する4条の矩形波状をなす上板凹凸部7と、下板片5に設けられ、かつ上下に一定間隔で連続する3条の矩形波状をなす下板凹凸部8とからなる。そして、前記前記上板凹凸部7と下板凹凸部8とは相互に係合し、その係合位置を上下に変更することにより、上板片4の上端から下板片5の下端に至る軒先化粧板1の高さを調整できる。
【0015】
すなわち、軒先化粧板1は、図2に示すように、上板凹凸部7の最下部を下板凹凸部8の最上部に係合するとともに、上基板21の取付孔27と、下基板24に穿設された縦長孔28に挿通したリベット、ボルト・ナット等の固着具29により、上板片4と下板片5を固定することにより上板片4の勾配フランジ22から下板片5の下取付け片25Dまでの軒先化粧板1の高さを最大限に大きく調整することができる。逆に図4に示すように、上板凹凸部7を最も下げて下板凹凸部8に係合すると、軒先化粧板1の高さを最少に調整することができる。
【0016】
図3は、既設屋根30にリフォーム屋根31を増し葺きした屋根2の断面図である。前記既設屋根30は、垂木32に支持された野地板33を鋼板で被覆した所謂瓦棒葺き屋根構造である。この既設屋根30に一定間隔で固定したハット型鋼34の上にこれに直交するC型鋼35を架設して、その上に取付けた金物36に発泡ポリエチレンを裏貼りした鋼製屋根材37を敷設してなる。既設屋根30上にハット型鋼34、C型鋼35を下地組してその上に鋼製屋根材37が敷設されるため、軒先部3の高さが大きくなる。従って前記軒先化粧板1は、図2に示すように、係合部6により最大限の高さに調整することにより、前記屋根2の軒先部3の端面の全高さを覆ってこれを目隠ししている。
【0017】
また、前記軒先化粧板1は、取付金具38により軒先部分に固定される。前記取付金具38は、鼻板39にビス固定される基部40と、取付部41と、前記基部40の下部と取付部41の下部を連結する継ぎ部42とからなる。
【0018】
前記軒先化粧板1の下板片5の上取付片25U、下取付片25Dが各々前記取付金具38の取付部41の上下端面にリベット、ビス等の固着具43で固着されることにより、前記軒先化粧板1が取付けられる。なお、前記軒先化粧板1は、下板片5の上取付片25U、下取付片25Dが取付金具38に固着されるため、係合部6により高さを調整した際にも、同一の取付金具38を用いて、同一の取付方法で取付が出来る点で好ましい。
【0019】
また、前記上板片4の上端には後側に折れ曲りかつ下り勾配を有する勾配フランジ22が形成されているため、軒先化粧板1の上端から前面に雨水が垂れることによる縦筋状の汚れが付着することがない点で好ましい。
【0020】
図5は、瓦棒葺きの既設屋根30上に、新規な野地板43を敷設して新たな瓦棒葺きのリフォーム屋根31を増し葺きした屋根2の断面図である。本例のように、増し葺きした屋根の軒先部3の高さの増加が比較的小さい場合には、図4に示すように、係合部6によりこれに適合した高さに軒先化粧板1の高さを低く調整して取付けることができる。
【0021】
このように、軒先化粧板1は、新築家屋に対しては勿論のこと、建築物のリフォームにおいて、屋根2を増し葺きしてその軒先高さが様々に変化する場合に、これに応じて、係合部6により高さを自在に調整できるため、部材品種を減らすことができ、製造コストを抑えるとともに、複雑な積算と在庫管理を簡易化でき、従って未送誤送等のトラブルを防止できる。
【0022】
図6に示す軒先化粧板1は、上側に配される横長の上板片4と、下側に配される横長の下板片5とからなり、上板片4に設けられた鋸刃状の上板凹凸部7と、これに係合する下板片5に設けられた鋸刃状の下板凹凸部8とを具える。前記上板凹凸部7と、下板凹凸部8の係合位置を変えることにより、高さを調整でき、上板凹凸部7、下板凹凸部8間に改装する高耐候性粘着剤44により相互に固定される。
【0023】
本例では、上板凹凸部と下板凹凸部が鋸刃状をなすため、雨中の埃、砂塵等の汚れが雨により流されて汚れが付着し難い点で好ましい。
【0024】
【発明の効果】
上述したように、本発明の軒先化粧板は、取り付ける軒先部の端面の高さに合わせてその高さの調整が可能なために、軒先化粧板の品種を大幅に削減でき、生産コスト削減、在庫、デリバリー管理の効率化、部材積算の簡易化とこれによる未送、誤送等のトラブルの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を例示する分解斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】その使用状態を例示する断面図である。
【図4】その高さの異なる状態の断面図である。
【図5】その使用状態を例示する断面図である。
【図6】異なる実施の形態を例示する分解斜視図である。
【図7】使用箇所を説明する斜視図である。
【図8】従来例を示す、断面図である。
【符号の説明】
1 軒先化粧板
2 屋根
3 軒先部
4 上板片
5 下板片
6 係合部
7 上板凹凸部
8 下板凹凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は、高さ寸法の調整が可能であり、軒先部の端面の高さが異なる屋根に汎用しうる軒先化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すような、陸屋根を始め寄せ棟屋根、切り妻形式の屋根においても、特に鋼板、セメント瓦のように比較的厚さの薄い屋根葺きの家屋aは、図8に示すように、屋根先端部の鼻板bに固着した取付金具cの前部に軒先化粧板dを設けることにより、家屋外観の中で特に目を引く屋根周りにおける重厚感を高め、家屋全体の外観の向上を図っている。また、軒先化粧板の内側に、軒樋を配することにより軒樋が外部から目立つことがなくなり、見栄えを高めることにも役立っている。
【0003】
しかし、前記屋根形状、屋根葺材の種類の違い等から軒先部の端面の厚みが異なり、その他屋根勾配等の条件によっても軒先化粧板の必要高さが左右され、これ以外にも、建物の階数や床面積等建物の大きさ、セメント系、金属系、窯業系等屋根葺き材の種類等多くのデザイン要素との均衡を考慮して設計されるため、軒先化粧板の高さ寸法の種類は相当数に増加する。
【0004】
そこで、本出願人は前記多様な高さの軒先化粧板に汎用できるように、取付寸法を調整しうる軒先化粧板の取付金具を提案している(特許文献1)。そしてこれにより必要となる部品点数を減らして、コスト削減等の合理化を図った。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21271号公報(請求項5)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記汎用性を具える取付金具により固定される軒先化粧板については、その高さの種類が多く、部材積算の煩雑化を招くとともに、軒先化粧板の生産コストを高め、さらにはその在庫、建築現場へのデリバリー等の管理工数が増加し、さらにはこれに基因して積算、配送のミスによるトラブルを招き、工期を遅らせる原因にもなっている。
【0006】
また、既築家屋のリフォームの際に、工期短縮とコスト低減、更には居住しながらの改築工事の需要等の理由から、既存の屋根の上に新たな屋根を増し葺きする工法が多く採用されている。この種増し葺きした屋根の軒先部の端面は、既築屋根の厚みに増し葺き屋根の厚みが重なり、その合計の端面を覆う軒先化粧板が必要となる。
【0007】
しかも、既築建物の構造、その屋根構造の種類に応じて、施工できる増し葺き屋根の構造は限定され、さらにリフォーム注文者の選択する仕様に基づき、既築屋根と増し葺き屋根の組合わせは多種類となり、従ってこれら屋根リフォームにおいて増し葺き屋根方式を採用する軒先部の端面の高さは、リフォーム物件毎に異なっている。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、前記屋根形状、屋根葺き材の種類等の家屋の条件、増築時の増し葺き工法等により、各種の高さの軒先化粧板が必要となっても、最小限の品種で対応ができ、コストを抑えることができ、しかも積算作業を簡易化でき在庫管理も容易となる軒先化粧板に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、屋根の軒先部の端面を覆って目隠しする軒先化粧板であって、上側に配される横長の上板片と、下側に配される横長の下板片とからなり、前記上板片と下板片とは、高さ調整可能な係合部を有して重なり合うことを特徴とする。 これにより、高さの違いによる軒先化粧板の種類を大幅に削減でき、部材生産性を高め、在庫管理とデリバリー業務を簡素化しえ、建築現場への未送、誤送等のトラブル発生を低減できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記係合部は、上板片に設けられ上下連続する上板凹凸部と、下板片に設けられ上下に連続し前記上板凹凸部に係合する下板凹凸部とからなり、前記上板凹凸部と下板凹凸部の係合位置を変えることにより、高さ調整可能とすることを特徴とし、請求項3記載の発明は、前記上板凹凸部と下板凹凸部とは、縦断面が矩形波状又は鋸刃状をなすことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1に示す軒先化粧板1は、上側に配される横長の上板片4と、前記上板片4の下側でかつ後(屋根)側に配される横長の下板片5とからなり、図3に示すように、屋根2の軒先部3の端面を覆って目隠しして、該軒先部3の意匠性を高めるものである。本例では、前記上板片4と下板片5は、亜鉛メッキ鋼板、アルミ亜鉛合金メッキ鋼板、塩ビ鋼板等で形成された横長の長尺材で形成される。
【0012】
前記上板片4は、直立する上基板21と、該上基板21の上端から後側に折れ曲がりかつ下り勾配を有する勾配フランジ22とを具え、かつ前記勾配フランジ22の先端から垂下する水切りリブ23が形成されている。
【0013】
また前記下板片5は、直立する下基板24と、該下基板24の上端から後側へ直角に折れ曲る上取付片25Uと、下基板24の下端から後側へ直角に折れ曲る下取付片25Dとを具え、かつ下取付片25Dの先端から下り勾配を有して折れ曲る斜め水切りリブ26が形成されている。
【0014】
また前記上板片4と下板片5とは、係合部6を有して相互に重なり合う。前記係合部6は、前記上板片4に設けられ、かつ上下に一定間隔で連続する4条の矩形波状をなす上板凹凸部7と、下板片5に設けられ、かつ上下に一定間隔で連続する3条の矩形波状をなす下板凹凸部8とからなる。そして、前記前記上板凹凸部7と下板凹凸部8とは相互に係合し、その係合位置を上下に変更することにより、上板片4の上端から下板片5の下端に至る軒先化粧板1の高さを調整できる。
【0015】
すなわち、軒先化粧板1は、図2に示すように、上板凹凸部7の最下部を下板凹凸部8の最上部に係合するとともに、上基板21の取付孔27と、下基板24に穿設された縦長孔28に挿通したリベット、ボルト・ナット等の固着具29により、上板片4と下板片5を固定することにより上板片4の勾配フランジ22から下板片5の下取付け片25Dまでの軒先化粧板1の高さを最大限に大きく調整することができる。逆に図4に示すように、上板凹凸部7を最も下げて下板凹凸部8に係合すると、軒先化粧板1の高さを最少に調整することができる。
【0016】
図3は、既設屋根30にリフォーム屋根31を増し葺きした屋根2の断面図である。前記既設屋根30は、垂木32に支持された野地板33を鋼板で被覆した所謂瓦棒葺き屋根構造である。この既設屋根30に一定間隔で固定したハット型鋼34の上にこれに直交するC型鋼35を架設して、その上に取付けた金物36に発泡ポリエチレンを裏貼りした鋼製屋根材37を敷設してなる。既設屋根30上にハット型鋼34、C型鋼35を下地組してその上に鋼製屋根材37が敷設されるため、軒先部3の高さが大きくなる。従って前記軒先化粧板1は、図2に示すように、係合部6により最大限の高さに調整することにより、前記屋根2の軒先部3の端面の全高さを覆ってこれを目隠ししている。
【0017】
また、前記軒先化粧板1は、取付金具38により軒先部分に固定される。前記取付金具38は、鼻板39にビス固定される基部40と、取付部41と、前記基部40の下部と取付部41の下部を連結する継ぎ部42とからなる。
【0018】
前記軒先化粧板1の下板片5の上取付片25U、下取付片25Dが各々前記取付金具38の取付部41の上下端面にリベット、ビス等の固着具43で固着されることにより、前記軒先化粧板1が取付けられる。なお、前記軒先化粧板1は、下板片5の上取付片25U、下取付片25Dが取付金具38に固着されるため、係合部6により高さを調整した際にも、同一の取付金具38を用いて、同一の取付方法で取付が出来る点で好ましい。
【0019】
また、前記上板片4の上端には後側に折れ曲りかつ下り勾配を有する勾配フランジ22が形成されているため、軒先化粧板1の上端から前面に雨水が垂れることによる縦筋状の汚れが付着することがない点で好ましい。
【0020】
図5は、瓦棒葺きの既設屋根30上に、新規な野地板43を敷設して新たな瓦棒葺きのリフォーム屋根31を増し葺きした屋根2の断面図である。本例のように、増し葺きした屋根の軒先部3の高さの増加が比較的小さい場合には、図4に示すように、係合部6によりこれに適合した高さに軒先化粧板1の高さを低く調整して取付けることができる。
【0021】
このように、軒先化粧板1は、新築家屋に対しては勿論のこと、建築物のリフォームにおいて、屋根2を増し葺きしてその軒先高さが様々に変化する場合に、これに応じて、係合部6により高さを自在に調整できるため、部材品種を減らすことができ、製造コストを抑えるとともに、複雑な積算と在庫管理を簡易化でき、従って未送誤送等のトラブルを防止できる。
【0022】
図6に示す軒先化粧板1は、上側に配される横長の上板片4と、下側に配される横長の下板片5とからなり、上板片4に設けられた鋸刃状の上板凹凸部7と、これに係合する下板片5に設けられた鋸刃状の下板凹凸部8とを具える。前記上板凹凸部7と、下板凹凸部8の係合位置を変えることにより、高さを調整でき、上板凹凸部7、下板凹凸部8間に改装する高耐候性粘着剤44により相互に固定される。
【0023】
本例では、上板凹凸部と下板凹凸部が鋸刃状をなすため、雨中の埃、砂塵等の汚れが雨により流されて汚れが付着し難い点で好ましい。
【0024】
【発明の効果】
上述したように、本発明の軒先化粧板は、取り付ける軒先部の端面の高さに合わせてその高さの調整が可能なために、軒先化粧板の品種を大幅に削減でき、生産コスト削減、在庫、デリバリー管理の効率化、部材積算の簡易化とこれによる未送、誤送等のトラブルの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を例示する分解斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】その使用状態を例示する断面図である。
【図4】その高さの異なる状態の断面図である。
【図5】その使用状態を例示する断面図である。
【図6】異なる実施の形態を例示する分解斜視図である。
【図7】使用箇所を説明する斜視図である。
【図8】従来例を示す、断面図である。
【符号の説明】
1 軒先化粧板
2 屋根
3 軒先部
4 上板片
5 下板片
6 係合部
7 上板凹凸部
8 下板凹凸部
Claims (3)
- 屋根の軒先部の端面を覆って目隠しする軒先化粧板であって、
上側に配される横長の上板片と、下側に配される横長の下板片とからなり、
前記上板片と下板片とは、高さ調整可能な係合部を有して重なり合うことを特徴とする軒先化粧板。 - 前記係合部は、上板片に設けられ上下連続する上板凹凸部と、下板片に設けられ上下に連続し前記上板凹凸部に係合する下板凹凸部とからなり、
前記上板凹凸部と下板凹凸部の係合位置を変えることにより、高さ調整可能とすることを特徴とする請求項1記載の軒先化粧板。 - 前記上板凹凸部と下板凹凸部とは、縦断面が矩形波状又は鋸刃状をなすことを特徴とする請求項2記載の軒先化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148093A JP2004346712A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 軒先化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148093A JP2004346712A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 軒先化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346712A true JP2004346712A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33534429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003148093A Pending JP2004346712A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 軒先化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004346712A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5297563B1 (ja) * | 2013-01-22 | 2013-09-25 | 積水化学工業株式会社 | ケラバ化粧部材及びその取り付け方法 |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003148093A patent/JP2004346712A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5297563B1 (ja) * | 2013-01-22 | 2013-09-25 | 積水化学工業株式会社 | ケラバ化粧部材及びその取り付け方法 |
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