JP6427384B2 - 瓦用片流れ換気棟 - Google Patents
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Description
特許文献1は、片流れ屋根の屋根下地に屋根裏と連通する換気口を設け、片流れ屋根の棟頂部において屋根下地の上に棟桟を取り付け、棟桟に水切り材を取り付けると共に棟桟の棟側の側面から片流れ屋根の棟側の端面にかけての間を水切り材で覆うものである。そして内外に通じる通気経路を有し、断面形状が対称に形成される換気部材を棟桟に跨らせて取り付けると共に、換気部材で換気口と水切り材を覆っている。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の瓦用片流れ換気棟において、前記垂直板材と前記破風下地固定板材との間に空間を形成し、前記空間には、破風下地の上端部又は前記野地板の上端部を配置できることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の瓦用片流れ換気棟において、板材を断面L字状に折り曲げることで形成される一片を設置用板材、他片を捨水切用板材とし、前記設置用板材の両端を端部から所定寸法の位置で切断し、前記捨水切用板材の両端を端部から前記所定寸法の位置で折り曲げることで、前記捨水切用板材を前記設置用板材から立ち上げ、前記捨水切用板材を前記換気開口の外周に配置し、前記設置用板材を前記野地面載置板材に載置することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3に記載の瓦用片流れ換気棟において、前記冠瓦として三角冠瓦又は7寸丸冠瓦を用い、前記傾斜板材を前記三角冠瓦又は7寸丸冠瓦の内周面に当接させことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の瓦用片流れ換気棟において、前記棟桟の上面の一部から前記傾斜板材の上面の一部までを柔軟性のあるテープ状防水部材で覆うことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の瓦用片流れ換気棟において、前記冠瓦として片流れ冠瓦を用い、前記垂下板材を前記片流れ冠瓦の内周面に当接させることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の瓦用片流れ換気棟において、前記棟桟の上面の一部から前記垂下板材の外面の一部までを柔軟性のあるテープ状防水部材で覆うことを特徴とする。
図1は本実施例による瓦用片流れ換気棟に用いる壁側用板金を示す説明図である。
図1(a)、(b)は捨水切用板材の製作過程を示し、図1(c)は壁側用板金本体を示し、図1(d)は捨水切用板材と壁側用板金本体とを組み合わせて完成させた壁側用板金を示している。
本実施例によれば、捨水切用板材12と、この捨水切用板材12を設置するための設置用板材11とを1枚の板材で形成することができ、製作が容易であるとともに施工性が向上する。
野地面載置板材21には換気開口27を形成している。換気開口27は、野地面載置板材21の端部、すなわち垂直板材22に接する位置に形成している。
連接板材26の下方で、垂下板材24と破風下地固定板材25との間には、破風板のみこみ部Aを形成している。
また、垂直板材22と破風下地固定板材25との間には、空間Bを形成している。
少なくとも、野地面載置板材21、垂直板材22、傾斜板材23、及び垂下板材24は一枚の板材を折り曲げて形成されている。
片流れ屋根は、垂木2を斜め下方に傾斜して設け、垂木2の上部には野地板3を設け、野地板3の上方には屋根瓦4が敷設されている。
垂木2の棟側端面には破風下地5を設けている。破風下地5の屋外側面には、破風板6が配置される。
片流れ屋根の棟頂部には棟桟7を取り付け、棟桟7に冠瓦8を配置する。
野地板3には屋根裏と連通する換気口9を設けている。
壁側用板金1は、片流れ屋根の壁面に施工される破風板6と冠瓦8との隙間を封止するように配置される。
野地面載置板材21は、野地板3に載置され、垂下板材24は壁面に配置される。野地面載置板材21に形成している換気開口27は、換気口9の位置に配置する。破風下地固定板材25は、破風下地5にビスによって固定される。
破風下地固定板材25を破風下地5に固定した後に、破風板6が設置される。
破風板6は、破風板のみこみ部Aに上端部を挿入して設置される。破風板のみこみ部Aに破風板6の上端部を配置することで、破風板のみこみ部Aで破風板6の位置決めができるため施工性が向上する。
また、本実施例では、棟桟7の上面の一部から傾斜板材23の上面の一部までを柔軟性のあるテープ状防水部材40で覆っている。このように、本実施例によれば、柔軟性のあるテープ状防水部材40を用いることで、異なる仕様の冠瓦8に用いても防水性能を確保できる。
図2に示す場合には、野地板3の上端部は、垂直板材22と破風下地固定板材25との間に形成された空間Bに配置される。
図3は、破風下地5が野地板3よりも上方に突出している場合における施工状態を示している。
図3に示す場合には、破風下地5の上端部は、垂直板材22と破風下地固定板材25との間に形成された空間Bに配置される。
図2及び図3に示すように、本実施の形態によれば、破風下地5が野地板3よりも上方に突出している場合でも、野地板3が破風下地5の上方に延出している場合でも、垂直板材22と破風下地固定板材25との間に形成した空間Bに、破風下地5の上端部又は野地板3の上端部を配置して、瓦用片流れ換気棟を施工できる。
本実施例は、冠瓦8として片流れ冠瓦を用いた場合を示している。なお、上記実施例と同一機能部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、垂下板材24を片流れ冠瓦の内周面に当接させている。このように、本実施例によれば、片流れ冠瓦にも用いることができる。
また、本実施例では、棟桟7の上面の一部から垂下板材24の外面の一部までを柔軟性のあるテープ状防水部材40で覆っている。このように、本実施例によれば、柔軟性のあるテープ状防水部材40を用いることで、異なる仕様の冠瓦8に用いても防水性能を確保できる。
本実施例は、野地板3が破風下地5の上方に延出している場合における施工状態を示し、冠瓦8として7寸丸冠瓦を用い、傾斜板材23を7寸丸冠瓦の内周面に当接させている。なお、上記実施例と同一機能部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、破風下地5が野地板3よりも上方に突出している場合における施工状態を示し、冠瓦8として7寸丸冠瓦を用い、傾斜板材23を7寸丸冠瓦の内周面に当接させている。なお、上記実施例と同一機能部材には同一符号を付して説明を省略する。
2 垂木
3 野地板
4 屋根瓦
5 破風下地
6 破風板
7 棟桟
8 冠瓦
9 換気口
11 設置用板材
12 捨水切用板材
21 野地面載置板材
22 垂直板材
23 傾斜板材
24 垂下板材
25 破風下地固定板材
26 連接板材
27 換気開口
30 換気部材
40 テープ状防水部材
A 破風板のみこみ部
B 空間
Claims (7)
- 片流れ屋根の野地板に屋根裏と連通する換気口を設け、前記片流れ屋根の棟頂部に棟桟を取り付け、前記棟桟に冠瓦を配置する瓦用片流れ換気棟であって、
前記片流れ屋根に施工される屋根瓦と前記冠瓦との間に設置される換気部材と、
前記片流れ屋根の壁面に施工される破風板と前記冠瓦との隙間を封止する壁側用板金と
を備え、
前記壁側用板金が、
前記野地板に載置される野地面載置板材と、
前記野地面載置板材の端部と連接されて前記冠瓦に近接する方向に延出する垂直板材と、
前記垂直板材の端部と連接されて前記壁面の外方向に延出する傾斜板材と、
前記傾斜板材の端部と連接されて前記壁面に配置される垂下板材と、
前記垂下板材と平行に配置されて破風下地に固定される破風下地固定板材と、
前記垂下板材と前記破風下地固定板材とを連接する連接板材と
を有し、
前記野地面載置板材に換気開口を形成することを特徴とする瓦用片流れ換気棟。 - 前記垂直板材と前記破風下地固定板材との間に空間を形成し、
前記空間には、破風下地の上端部又は前記野地板の上端部を配置できることを特徴とする請求項1に記載の瓦用片流れ換気棟。 - 板材を断面L字状に折り曲げることで形成される一片を設置用板材、他片を捨水切用板材とし、
前記設置用板材の両端を端部から所定寸法の位置で切断し、前記捨水切用板材の両端を端部から前記所定寸法の位置で折り曲げることで、前記捨水切用板材を前記設置用板材から立ち上げ、
前記捨水切用板材を前記換気開口の外周に配置し、
前記設置用板材を前記野地面載置板材に載置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の瓦用片流れ換気棟。 - 前記冠瓦として三角冠瓦又は7寸丸冠瓦を用い、
前記傾斜板材を前記三角冠瓦又は7寸丸冠瓦の内周面に当接させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の瓦用片流れ換気棟。 - 前記棟桟の上面の一部から前記傾斜板材の上面の一部までを柔軟性のあるテープ状防水部材で覆うことを特徴とする請求項4に記載の瓦用片流れ換気棟。
- 前記冠瓦として片流れ冠瓦を用い、
前記垂下板材を前記片流れ冠瓦の内周面に当接させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の瓦用片流れ換気棟。 - 前記棟桟の上面の一部から前記垂下板材の外面の一部までを柔軟性のあるテープ状防水部材で覆うことを特徴とする請求項6に記載の瓦用片流れ換気棟。
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