JP2014136906A - エキスパンションジョイント構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】各躯体間の種々の相対変位に対して円滑に対応でき、かつ上記入隅部間の良好な外観性を維持できるという効果に加えて、強度も向上させることができるエキスパンションジョイント構造を提供する。
【解決手段】天井躯体C1、C2間の間隙を覆う天井カバー11と、壁躯体B1、B2間の間隙を覆う壁カバー12と、前記天井カバー11と前記壁カバー12との間に設けられるコーナーカバー13と、を備える。前記コーナーカバー13は、内側コーナーカバー20と外側コーナーカバー30とを備えた2重構造である。前記内側コーナーカバー20及び前記外側コーナーカバー30はそれぞれ前記壁カバー12に固定される。また、前記内側コーナーカバー20には、前記天井カバー11の両側を覆う側カバー部材25が回動自在に設けられている。
【選択図】図2

Description

この発明は、壁躯体と天井躯体とが突合せられたコーナーに設けられ、2つの建物躯体の間隙を覆うように架設されるエキスパンションジョイント構造に関する。
一般に、2つの建物躯体における壁や天井等の各対設関係とされる躯体間の間隙部の覆いとして、震動、不同沈下等による各躯体間の相対変位に拘わらずこれら躯体間の間隙部を効率的に覆うように工夫されたエキスパンションジョイントは従来から種々提案されており、また壁躯体と天井躯体の突合せコーナー部の間隙部の覆いに用いられるジョイント構造も提案されている。
例えば、上述の入隅部間の間隙部の覆いに用いられる上記のジョイントの1つとして、特許文献1のような構造が知られている。特許文献1記載の構造においては、互いの壁面直交方向における相対変位で対設壁躯体間に生じる間隙に対処するように構成されたジョイントにおいて、両壁躯体の壁面に当接対峙された天井裏部材が上記壁躯体の相対変位における一方壁躯体の移動に伴って押動されて該一方壁躯体と一緒になって移動することで、一方壁躯体と裏部材の当接間に、つまり一方壁躯体の壁面と裏部材の突合せコーナー部である入隅部に上記相対変位による空間が生じないようにしている。
こうしたエキスパンションジョイント構造は、一般的にその構造が複雑であり、また機能的にも、各躯体間の変位が大きな場合や躯体の相対変位の方向によっては十分に対応できない。具体的には、カバーと各躯体との間に隙間が生じて上記間隙を十分に覆うことができなかったり、入隅部のジョイントカバーが天井や壁のカバーによる押圧力によって変形したり破損したりすることがある。
また、カバーと各躯体との間の隙間の発生やカバーの破損は、ジョイントによる覆い部の外観性を阻害し、内装の見栄えを悪くするものである。
例えば、上述の特許文献1記載の構造においても、対設される壁躯体の相対変位に伴う一方壁躯体の移動で天井裏部材が一緒に移動するので、一方壁躯体と裏部材間に上記相対変位による空間は生じない。しかし、他方壁躯体の壁面や両壁躯体間の間隙部と裏部材との間には大きな空間が形成され、入隅部間の間隙の覆い部の外観性が阻害され、内装の見栄えを悪化させている。
上述のような問題を解決するため、本出願人は、入隅部間の間隙の覆いに適用されるエキスパンションジョイント構造において、各躯体間の種々の相対変位に対して円滑に対応でき、かつ上記入隅部間の良好な外観性を維持できるエキスパンションジョイント構造を提案した(特許文献2参照)。
特開平8−246564号公報 特開2007−291620号公報
なお、上述した特許文献2記載の構造は主に天井と内壁とのコーナー部に使用することを意図したものであった。このため、このようなエキスパンションジョイント構造を天井と外壁とのコーナー部に使用する場合、風雨にさらされて風等の外力が加わるため、更に強度を増した構造が求められていた。
そこで、本発明は、各躯体間の種々の相対変位に対して円滑に対応でき、かつ上記入隅部間の良好な外観性を維持できるという効果に加えて、強度も向上させることができるエキスパンションジョイント構造を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載のエキスパンションジョイント構造は、壁躯体と天井躯体とが突合せられたコーナーの入隅部に設けられ、2つの建物躯体の間隙を覆うように架設されるエキスパンションジョイント構造において、天井躯体間の間隙を覆う天井カバーと、壁躯体間の間隙を覆う壁カバーと、前記天井カバーと前記壁カバーとの間に設けられるコーナーカバーと、を備え、前記コーナーカバーを、内側コーナーカバーと外側コーナーカバーとを備えた2重構造とするとともに、前記内側コーナーカバー及び前記外側コーナーカバーをそれぞれ前記壁カバーに固定し、前記内側コーナーカバーには、前記天井カバーの両側を覆う側カバー部材が回動自在に設けられていることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記コーナーカバーは、前記天井カバーに対して相対的に移動自在に設けられていることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記内側コーナーカバーにおける前記壁カバーへの取付部に、前記外側コーナーカバーを外側から圧接させたことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記外側コーナーカバーは、前記壁カバーの正面及び側面に固定されることを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記側カバー部材は、天井面と略平行な回動軸を有する複数の蝶番によって前記内側コーナーカバーに回動自在に設けられていることを特徴とする。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記内側コーナーカバーの先端が、前記外側コーナーカバーの方向へ屈曲していることを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記外側コーナーカバーの先端には、前記天井カバーと接する部分に塞ぎ材が取り付けられていることを特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜7のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記入隅部に加えて、前記入隅部と連続する出隅部にまで延設されて2つの建物躯体の間隙を覆うように架設されるエキスパンションジョイント構造であって、前記出隅部において天井躯体間の間隙を覆う天井カバーの先端に先端カバーを固定するとともに、前記出隅部において壁躯体間の間隙を覆う壁カバーの先端にも先端カバーを固定したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、天井カバーと壁カバーとの間に設けられるコーナーカバーを備え、前記コーナーカバーを、内側コーナーカバーと外側コーナーカバーとを備えた2重構造とするとともに、前記内側コーナーカバー及び前記外側コーナーカバーをそれぞれ前記壁カバーに固定し、前記内側コーナーカバーには、前記天井カバーの両側を覆う側カバー部材が回動自在に設けることとした。
このような構造によれば、コーナーカバーを設けた分だけ、天井カバーと壁カバーとを離反して配置することができるので、地震等が発生して揺れ動いたとしても天井カバーと壁カバーとが衝突せず、破損・落下による事故を防止することができる。そして、コーナーカバーにより天井カバーと壁カバーとの間隙を覆うことができるので、外観を損なうこともない。また、側カバー部材が回動自在に設けられているため、通常時には側カバー部材で天井カバーの両側を覆って意匠性を良くするとともに、地震等で2つの建物躯体が相対的に変位したときには側カバー部材が開き方向に回動するので、側カバー部材と天井カバーとが衝突して破損するといった問題が起きない。
そして、コーナーカバーが内側コーナーカバーと外側コーナーカバーとを備えた2重構造となっており、この内側コーナーカバー及び外側コーナーカバーがそれぞれ壁カバーに固定されているため、強固に壁カバーに固定されており、単一のカバーを使用した場合に比べて強度を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記コーナーカバーは、前記天井カバーに対して相対的に移動自在に設けられているので、コーナーカバーと天井カバーとの隙間を設ける必要がなく、意匠性を損ねることがない。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記内側コーナーカバーにおける前記壁カバーへの取付部に、前記外側コーナーカバーを外側から圧接させた。このような構造によれば、内側コーナーカバーの取付部を外側コーナーカバーで外側から固定することで、より強固に壁カバーに固定することができ、強度を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記外側コーナーカバーは、前記壁カバーの正面及び側面に固定されるので、外側コーナーカバーをより強固に壁カバーに固定することができ、強度を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、前記側カバー部材は、天井面と略平行な回動軸を有する複数の蝶番によって前記内側コーナーカバーに回動自在に設けられているので、天井面と略垂直な回動軸で側カバー部材を取り付けた場合(特許文献2参照)と比較して蝶番の数を増やすことができる。また、長手方向に回動軸が設けられるので、側カバー部材の先端の移動距離(側カバー部材が所定角度回動したときに先端が描く円弧状の軌跡の長さ)を小さくすることができる。例えばエキスパンションジョイント構造を外壁などに取り付けると、風等の外力により側カバー部材が意図せずに開閉するおそれがあるが、このように蝶番の数を増やすとともに側カバー部材の先端の移動距離を小さくすることで意図しない側カバー部材の開閉を抑制することができ、また、側カバー部材の開閉に伴う金属音等の騒音を抑制することができる。
また、側カバー部材を長くした場合でも、蝶番の数を増やすことで容易に対応することができ、確実に閉状態を維持することができる。
また、請求項6に記載の発明は上記の通りであり、前記内側コーナーカバーの先端が、前記外側コーナーカバーの方向へ屈曲しているので、内側コーナーカバーの先端が下方に垂れる方向に力が加わっても、外側コーナーカバーで支持されて撓みにくくすることができる。
また、内側コーナーカバーが撓んだ場合でも、先端が上方へ屈曲した外側コーナーカバーで覆われている為、天井カバーと内側コーナーカバー間に撓みによる間隙が生じても、この間隙が視認される事がなく、意匠性が良い。
また、請求項7に記載の発明は上記の通りであり、前記外側コーナーカバーの先端には、前記天井カバーと接する部分に塞ぎ材が取り付けられているので、コーナーカバーと天井カバーとの隙間を確実に塞ぐことができるとともに、外側コーナーカバーと天井カバーとの摺動をスムーズにすることができる。
また、請求項8に記載の発明は上記の通りであり、前記入隅部に加えて、前記入隅部と連続する出隅部にまで延設されて2つの建物躯体の間隙を覆うように架設されるエキスパンションジョイント構造であって、前記出隅部において天井躯体間の間隙を覆う天井カバーの先端に先端カバーを固定するとともに、前記出隅部において壁躯体間の間隙を覆う壁カバーの先端にも先端カバーを固定したので、出隅部においても衝突による破損・落下の事故を防止することができる。すなわち、先端カバーが天井カバー側と壁カバー側とに分割されているため、地震等が発生して揺れ動いたとしても先端カバー同士が衝突せず、破損・落下の事故を防止することができる。
また、先端カバーは同一部材を使用することができるので、低コストで製造することができる。
入隅部に設けられたエキスパンションジョイント構造の斜視図である。 コーナーカバーの分解斜視図である。 2つの建物躯体が相対的に変位したときに側カバー部材が開き方向に回動する様子を示す斜視図である。 変形例に係るコーナーカバーの分解斜視図である。 図4の内側コーナーカバーの、(a)側面図、(b)正面図、(c)X−X断面図、(d)内側コーナーカバーと外側コーナーカバーの一部拡大断面図である。 外側コーナーカバーの先端に塞ぎ材を設けた態様を説明する図であって、(a)コーナーカバーの正面図、(b)A−A断面図、(c)X部拡大図である。 外側コーナーカバーの先端に別の塞ぎ材を設けた態様を説明する図であって、(a)コーナーカバーの正面図、(b)B−B断面図、(c)Y部拡大図である。 入隅部及び出隅部に設けられたエキスパンションジョイント構造の斜視図である。 入隅部及び出隅部に設けられたエキスパンションジョイント構造の分解斜視図である。 入隅部及び出隅部に設けられたエキスパンションジョイント構造において、2つの建物躯体が相対的に変位したときの様子を示す斜視図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係るエキスパンションジョイント構造10は、図1に示すように、壁躯体B1と天井躯体C1とが付き合わされたコーナーを有する一方の建物躯体A1と、壁躯体B2と天井躯体C2とが付き合わされたコーナーを有する他方の建物躯体A2と、が間隙を隔てて配置されており、この間隙を覆うように架設されるものである。
エキスパンションジョイント構造10は、この図1においては、壁躯体B1、B2と天井躯体C1、C2とが突合せられたコーナーの入隅部Dに設けられている。
このエキスパンションジョイント構造10は、図1に示すように、天井カバー11と、壁カバー12と、コーナーカバー13と、を備えている。なお、図1は入隅部の説明図である為、天井カバー11及び壁カバー12は、一部分のみを示す省略した図である。
天井カバー11は、図1に示すように、天井面11aの側縁が上方に立ち上げられて側面11bを形成しており、断面が略コ字形に形成されている。この天井カバー11は、図示しない支持手段により天井躯体C1、C2間の間隙を覆うように天井躯体C1、C2に摺動可能に固定されている。天井カバー11は、図3に示すように、入隅部Dのコーナーから一定距離を設けて固定されており、壁カバー12と接触しないように配置されている。
壁カバー12は、図1に示すように、正面12aの側縁が後方に屈折して側面12bを形成しており、断面が略コ字形に形成されている。この壁カバー12は、図示しない支持手段により壁躯体B1、B2間の間隙を覆うように壁躯体B1、B2に摺動可能に固定されている。この壁カバー12も、図3に示すように、入隅部Dのコーナーから一定距離を設けて固定されており、天井カバー11と接触しないように配置されている。
コーナーカバー13は、天井カバー11と壁カバー12との間隙に設けられるものであり、図2に示すように、内側コーナーカバー20と、外側コーナーカバー30と、を備えた2重構造となっている。
内側コーナーカバー20は、図2に示すように、水平面部21と垂直面部22とで略L字形を形成する部材であり、角部が入隅部Dのコーナーに臨むように配設されている。
水平面部21は、天井カバー11の天井面11aと略平行に対向配置される部位であり、両側縁が上方に立ち上げられて側立縁部23を形成している。また、水平面部21の先端部も上方に立ち上げられて前立縁部24を形成している。この側立縁部23及び前立縁部24は、先端が天井カバー11の天井面11aに臨むようになっている。さらに、図4又は図5に示すように、前立縁部24を下方へ屈曲し、後述の外側コーナーカバー30の傾斜面部31に臨むようにしても良い。なお、側立縁部23には、複数の切欠部23aが設けられており、この切欠部23aの下部に蝶番26を取り付け可能となっている。
蝶番26は、天井カバー11の天井面11aと略平行な回動軸26aを有するものであり、この蝶番26を介して内側コーナーカバー20に側カバー部材25が回動自在に設けられている。側カバー部材25は、天井カバー11の両側に配設され、天井カバー11の側面11bを外側から覆うことができるようになっている。側カバー部材25の下部内側面には、長手方向に沿って複数の蝶番26が取り付けられており、側カバー部材25はこの蝶番26を介して開閉自在に内側コーナーカバー20の側部に枢着されている。なお、蝶番26はバネを内蔵しており、このバネの付勢力により、側カバー部材25は常に天井カバー11の両側を覆う方向に付勢されている。
垂直面部22は、壁カバー12の正面12aと略平行に対向配置される部位である。この垂直面部22には複数個の取付孔22aが穿設されており、この取付孔22aを貫通したビス42を壁カバー12の正面12aに固着させることで、内側コーナーカバー20を壁カバー12に固定できるように形成されている。
外側コーナーカバー30は、内側コーナーカバー20を下方から支持する部材であり、内側コーナーカバー20を覆うように取り付けられる。外側コーナーカバー30に覆われることで、内側コーナーカバー20は外部から視認できないようになっている。この外側コーナーカバー30は、図2に示すように、傾斜面部31と、下垂部32と、側面部33と、前面部34と、を備えている。
傾斜面部31は、入隅部Dのコーナーに対して傾斜して配置される部位であり、内側コーナーカバー20の水平面部21と垂直面部22とを繋ぐように斜めに配置される。
下垂部32は、傾斜面部31の下端に設けられた部位であり、壁カバー12の正面12aと略平行に対向配置される。この下垂部32には、複数個の取付孔32aが穿設されており、この取付孔32aを貫通したビス42を壁カバー12の正面12aに固着させることができるようになっている。
側面部33は、傾斜面部31の両側に設けられた部位である。この側面部33は、壁カバー12の側面12bを覆う位置まで延設され、壁カバー12の側面12bと略平行に対向配置される。この側面部33には、壁カバー12の側面12bと対向する位置に複数個の取付孔33aが穿設されており、この取付孔33aを貫通したビス42を壁カバー12の側面12bに固着させることができるようになっている。
上記した下垂部32及び側面部33は、図3等に示すように、壁カバー12の正面12a及び側面12bの外面に沿うように略コ字状の内接面を形成しており、この下垂部32及び側面部33を壁カバー12にビス42で固定することで、外側コーナーカバー30を壁カバー12に固定できるように形成されている。
なお、外側コーナーカバー30を壁カバー12に固定する際には、内側コーナーカバー20の垂直面部22(内側コーナーカバー20における壁カバー12への取付部)に下垂部32を外側から圧接させるように取り付ける。すなわち、壁カバー12の正面12aの外面と、外側コーナーカバー30の下垂部32の内面とで、内側コーナーカバー20の垂直面部22を挟み込むように固定する。これにより、内側コーナーカバー20の壁カバー12への固定を確実なものとしている。
前面部34は、傾斜面部31の上端に設けられた部位であり、傾斜面部31の上端部から上方に立ち上げ形成されている。この前面部34の先端は天井カバー11の天井面11aに臨むように形成されており、前面部34の先端を天井カバー11の天井面11aに沿って相対的に移動させることで、コーナーカバー13が天井カバー11に対して相対的に移動自在となっている。
なお、傾斜面部31と前面部34とで形成される角部35は、内側コーナーカバー20の水平面部21の端部を下側から支持できるようになっている。このため、内側コーナーカバー20は、下端部が下垂部32に支持されるとともに、水平面部21の前端部が角部35(または傾斜面部31)に支持されるため、外側コーナーカバー30によって斜め補強される形となっている。このため、前方へ張り出した内側コーナーカバー20の水平面部21が、外側コーナーカバー30で支持されて撓みにくくなっている。本実施形態においては、蝶番26を複数設けた重みにより内側コーナーカバー20の水平面部21の先端が下方に垂れる方向に力が加わるが、この重量を外側コーナーカバー30で支持することで変形を抑制できるように形成されている。
以上説明したように、本実施形態に係るエキスパンションジョイント構造10によれば、コーナーカバー13を設けた分だけ、天井カバー11と壁カバー12とを離反して配置することができるので、地震等が発生して揺れ動いたとしても天井カバー11と壁カバー12とが衝突せず、破損・落下による事故を防止することができる。そして、コーナーカバー13により天井カバー11と壁カバー12との間隙を覆うことができるので、外観を損なうこともない。また、側カバー部材25が回動自在に設けられているため、通常時には側カバー部材25で天井カバー11の両側を覆って意匠性を良くするとともに、地震等で2つの建物躯体A1、A2が相対的に変位したときには側カバー部材25が開き方向に回動するので(図3参照)、側カバー部材25と天井カバー11とが衝突して破損するといった問題が起きない。
そして、コーナーカバー13が内側コーナーカバー20と外側コーナーカバー30とを備えた2重構造となっており、この内側コーナーカバー20及び外側コーナーカバー30がそれぞれ壁カバー12に固定されているため、強固に壁カバー12に固定されており、単一のカバーを使用した場合に比べて強度を向上させることができる。
また、前記コーナーカバー13は、前記天井カバー11に対して相対的に移動自在に設けられているので、コーナーカバー13と天井カバー11との隙間を設ける必要がなく、意匠性を損ねることがない。
また、前記内側コーナーカバー20における前記壁カバー12への取付部(垂直面部22)に、前記外側コーナーカバー30を外側から圧接させている。このような構造によれば、内側コーナーカバー20の取付部(垂直面部22)を外側コーナーカバー30で外側から固定することで、より強固に壁カバー12に固定することができ、強度を向上させることができる。
また、前記外側コーナーカバー30は、前記壁カバー12の正面12a及び側面12bに固定されるので、外側コーナーカバー30をより強固に壁カバー12に固定することができ、強度を向上させることができる。
また、前記側カバー部材25は、天井面11aと略平行な回動軸26aを有する複数の蝶番26によって前記内側コーナーカバー20に回動自在に設けられているので、蝶番26の数を増やすことができる。また、長手方向に回動軸26aが設けられるので、側カバー部材25の先端の移動距離(側カバー部材25が所定角度回動したときに先端が描く円弧状の軌跡の長さ)を小さくすることができる。例えばエキスパンションジョイント構造10を外壁などに取り付けると、風等の外力により側カバー部材25が意図せずに開閉するおそれがあるが、このように蝶番26の数を増やすとともに側カバー部材25の先端の移動距離を小さくすることで、意図しない側カバー部材25の開閉を抑制することができ、また、側カバー部材25の開閉に伴う金属音等の騒音を抑制することができる。
また、側カバー部材25を長くした場合でも、蝶番26の数を増やすことで容易に対応することができ、確実に閉状態を維持することができる。
また、前記内側コーナーカバー20の先端の前立縁部24が、前記外側コーナーカバー30の方向へ屈曲するようにすれば、内側コーナーカバー20の先端が下方に垂れる方向に力が加わっても、外側コーナーカバー30で支持されて撓みにくくすることができる。また、内側コーナーカバー20が撓んだ場合でも、先端の前面部34が上方へ屈曲した外側コーナーカバー30で覆われている為、天井カバー11と内側コーナーカバー20間に撓みによる間隙が生じても、この間隙が視認される事がなく、意匠性が良い。
なお、図6又は図7に示すように、外側コーナーカバー30の先端において、天井カバー11の天井面11aと接する部分(すなわち傾斜面部31の先端に設けられた前面部34)に塞ぎ材41を取り付けてもよい。図6又は図7に示す塞ぎ材41は、天井カバー11の天井面11aに接する摺接面を備えた摺接部41aと、前面部34の内側へ屈曲された先端を挟持する挟持部41bと、を備えている。この塞ぎ材41は、例えば樹脂材料で形成されており、挟持部41bで前面部34の内側へ屈曲された先端を挟持し、外側コーナーカバー30に取り付けられる。このような塞ぎ材41を設ければ、外側コーナーカバー30と天井カバー11との隙間を確実に塞ぐことができるとともに、外側コーナーカバー30と天井カバー11との摺動をスムーズにすることができる。
また、図8に示すように、入隅部Dに加えて、この入隅部Dと連続する出隅部Eにまでエキスパンションジョイント構造10を延設し、2つの建物躯体A1、A2の間隙を覆うようにしてもよい。
このとき、出隅部Eにおいて天井躯体C1、C2間の間隙を覆う天井カバー11の先端に先端カバー45が固定されるとともに、この出隅部Eにおいて壁躯体B3、B4間の間隙を覆う壁カバー12の先端にも先端カバー45が固定される。先端カバー45は、図9に示すように、主壁部46と、主壁部46の側部に設けられた側壁部47と、主壁部46の端部に設けられた端壁部48と、を備えている。
この先端カバー45を天井カバー11に取り付ける際には、主壁部46に穿設された複数個の取付孔46aにビス42を貫通させ、このビス42を天井カバー11の天井面11aに固着させる。このように先端カバー45を天井カバー11に取り付けると、主壁部46が天井カバー11の天井面11aを覆い、側壁部47が天井カバー11の側面11bを覆い、端壁部48が天井カバー11の小口端面を覆うようになっている。
また、この先端カバー45を壁カバー12に取り付ける際には、主壁部46に穿設された複数個の取付孔46aにビス42を貫通させ、このビス42を壁カバー12の正面12aに固着させる。このように先端カバー45を壁カバー12に取り付けると、主壁部46が壁カバー12の正面12aを覆い、側壁部47が壁カバー12の側面12bを覆い、端壁部48が壁カバー12の小口端面を覆うようになっている。
このような構成によれば、出隅部Eにおいても衝突による破損・落下の事故を防止することができる。すなわち、先端カバー45が天井カバー11側と壁カバー12側とに分割されているため、地震等が発生して揺れ動いたとしても先端カバー45同士が衝突せず(図10参照)、破損・落下の事故を防止することができる。
また、先端カバー45は同一部材を使用することができるので、低コストで製造することができる。
10 エキスパンションジョイント構造
11 天井カバー
11a 天井面
11b 側面
12 壁カバー
12a 正面
12b 側面
13 コーナーカバー
20 内側コーナーカバー
21 水平面部
22 垂直面部(取付部)
22a 取付孔
23 側立縁部
23a 切欠部
24 前立縁部
25 側カバー部材
26 蝶番
26a 回動軸
30 外側コーナーカバー
31 傾斜面部
32 下垂部
32a 取付孔
33 側面部
33a 取付孔
34 前面部
35 角部
41 塞ぎ材
41a 摺接部
41b 挟持部
42 ビス
45 先端カバー
46 主壁部
46a 取付孔
47 側壁部
48 端壁部
A1、A2 建物躯体
B1、B2、B3、B4 壁躯体
C1、C2 天井躯体
D 入隅部
E 出隅部

Claims (8)

  1. 壁躯体と天井躯体とが突合せられたコーナーの入隅部に設けられ、2つの建物躯体の間隙を覆うように架設されるエキスパンションジョイント構造において、
    天井躯体間の間隙を覆う天井カバーと、
    壁躯体間の間隙を覆う壁カバーと、
    前記天井カバーと前記壁カバーとの間に設けられるコーナーカバーと、
    を備え、
    前記コーナーカバーを、内側コーナーカバーと外側コーナーカバーとを備えた2重構造とするとともに、前記内側コーナーカバー及び前記外側コーナーカバーをそれぞれ前記壁カバーに固定し、
    前記内側コーナーカバーには、前記天井カバーの両側を覆う側カバー部材が回動自在に設けられていることを特徴とする、エキスパンションジョイント構造。
  2. 前記コーナーカバーは、前記天井カバーに対して相対的に移動自在に設けられていることを特徴とする、請求項1記載のエキスパンションジョイント構造。
  3. 前記内側コーナーカバーにおける前記壁カバーへの取付部に、前記外側コーナーカバーを外側から圧接させたことを特徴とする、請求項1又は2記載のエキスパンションジョイント構造。
  4. 前記外側コーナーカバーは、前記壁カバーの正面及び側面に固定されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のエキスパンションジョイント構造。
  5. 前記側カバー部材は、天井面と略平行な回動軸を有する複数の蝶番によって前記内側コーナーカバーに回動自在に設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のエキスパンションジョイント構造。
  6. 前記内側コーナーカバーの先端が、前記外側コーナーカバーの方向へ屈曲していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のエキスパンションジョイント構造。
  7. 前記外側コーナーカバーの先端には、前記天井カバーと接する部分に塞ぎ材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のエキスパンションジョイント構造。
  8. 前記入隅部に加えて、前記入隅部と連続する出隅部にまで延設されて2つの建物躯体の間隙を覆うように架設されるエキスパンションジョイント構造であって、
    前記出隅部において天井躯体間の間隙を覆う天井カバーの先端に先端カバーを固定するとともに、
    前記出隅部において壁躯体間の間隙を覆う壁カバーの先端にも先端カバーを固定したことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のエキスパンションジョイント構造。
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