JP2014136796A - ポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体、その製造方法及び組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体をアセタール化して得られるポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体であって、下記式(1)で表されるブロック及び下記式(2)で表されるブロックを含む単量体単位を含有し、この単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下であり、粘度平均重合度が150以上5,000以下、かつアセタール化度が10モル%以上85モル%以下であるポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
【選択図】なし
Description
ポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体をアセタール化して得られるポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体であって、
下記式(1)で表されるブロック(以下、「ブロック(1)」ともいう)及び下記式(2)で表されるブロック(以下、「ブロック(2)」ともいう)を含む単量体単位を含有し、この単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下であり、粘度平均重合度が150以上5,000以下、かつアセタール化度が10モル%以上85モル%以下であることを特徴とするポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体(以下、「POA変性ビニルアセタール系重合体」ともいう)である。
下記式(3)で表される不飽和単量体とビニルエステル系単量体との共重合により、粘度平均重合度が150以上5,000以下、上記不飽和単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体を得る工程、
上記ポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体のけん化により、けん化度が20モル%以上99.99モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体を得る工程、及び
上記ポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体のアセタール化により、アセタール化度が10モル%以上85モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を得る工程
を有する。
本発明のPOA変性ビニルアセタール系重合体は、POA変性PVAをアセタール化して得られ、下記式(1)で表されるブロック(以下、「ブロック(1)」ともいう)及び下記式(2)で表されるブロック(以下、「ブロック(2)」ともいう)を含む単量体単位を含有し、この単量体単位の含有率(以下、「POA基変性率」ともいう)が0.05モル%以上10モル%以下であり、粘度平均重合度が150以上5,000以下、かつアセタール化度が10モル%以上85モル%以下であることを特徴とする。以下に、当該POA変性ビニルアセタール系重合体の原料であるPOA変性PVAについて説明する。
上記POA変性PVAとしては、ブロック(1)及びブロック(2)を含む単量体単位を含有し、上記単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下であり、粘度平均重合度が150以上5,000以下のものが用いられる。上記POA変性PVAがブロック(1)及びブロック(2)を含む単量体単位を含有することで、得られる当該POA変性ビニルアセタール系重合体は、優れた内部可塑性を発揮する。このときのメカニズムの詳細は明らかになっていないが、例えば当該POA変性ビニルアセタール系重合体の分子間における、POA基同士の疎水性相互作用が高まり、その結果、内部可塑性が向上すること等が挙げられる。
式(1)中、R1及びR2は、いずれか一方がメチル基であり、他方が水素原子である。mは、繰り返し単位数を表し、10以上40以下の整数である。複数のR1及びR2は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
式(2)中、nは、繰り返し単位数を表し、1以上50以下の整数である。
POA基変性率(モル%)=[(ピークβの面積/3m)/{ピークαの面積+(ピークβの面積/3m)}]×100
重合度P=([η]×103/8.29)(1/0.62)
当該POA変性ビニルアセタール系重合体は、上述のPOA変性PVAを従来公知の方法に従ってアセタール化することにより得られる。当該POA変性ビニルアセタール系重合体において、アセタール化度は10モル%以上85モル%以下であり、35モル%以上85モル%以上が好ましく、50モル%以上85モル%以下がより好ましい。アセタール化度を上記範囲とすることで、当該POA変性ビニルアセタール系重合体のアルコール系溶媒に対する溶解性等をより向上させることができると共に、より一層強靭性に優れるアルキル変性ビニルアセタール系重合体を容易に得ることができる。アセタール化度が10モル%未満の場合、工業的に得る事が難しく、生産性の低下を招く。一方、アセタール化度が85モル%を超える場合、反応性の観点から工業的に得る事が難しくなるだけでなく、残存水酸基が少なくなり、POA変性ビニルアセタール系重合体の強靭性が損なわれる。POA変性ビニルアセタール系重合体のアセタール化度を調整するには、POA変性PVAに対するアルデヒドの添加量、アルデヒドと酸を添加した後の反応時間等を適宜調整すればよい。
本発明のPOA変性ビニルアセタール系重合体の製造方法は、
上記式(3)で表される不飽和単量体とビニルエステル系単量体との共重合により、粘度平均重合度Pが150以上5,000以下、上記不飽和単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体を得る工程(以下、「工程(1)」ともいう)、
上記ポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体のけん化により、けん化度が20モル%以上99.99モル%以下のPOA変性PVAを得る工程(以下、「工程(2)」ともいう)、及び
上記POA変性PVAのアセタール化により、アセタール化度が10モル%以上85モル%以下のPOA変性ビニルアセタール系重合体を得る工程(以下、「工程(3)」ともいう)
を有する。各工程の具体的な方法について以下に詳述する。
本工程は、上記式(3)で表される不飽和単量体とビニルエステル系単量体との共重合により、粘度平均重合度Pが150以上5,000以下、上記不飽和単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体を得る工程である。
本工程は、上記POA変性ビニルエステル系重合体のけん化により、けん化度が20モル%以上99.99モル%以下のPOA変性PVAを得る工程である。
本工程は、上記POA変性PVAのアセタール化により、アセタール化度が10モル%以上85モル%以下のPOA変性ビニルアセタール系重合体を得る工程である。
本発明の組成物は、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有するが、用途に応じ、本発明の効果を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、接着性改良剤、熱線吸収剤、着色剤、フィラー、流動性改良剤、潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、解膠剤、湿潤剤、消泡剤等の添加剤、有機溶媒等の溶媒を含有することが好ましい。これらの添加剤及び溶媒は、POA変性ビニルアセタール系重合体の製造時に添加してもよいし、製造後、各種用途に供する前に添加してもよい。上記添加剤のうち、可塑剤が好ましい。
本発明のセラミックグリーンシート用スラリー組成物は、当該POA変性ビニルアセタール系重合体、セラミック粉末及び有機溶媒を含有する。当該POA変性ビニルアセタール系重合体は、セラミックグリーンシートの製造工程において、一般に用いられるエタノールとトルエンとの1:1混合溶媒又はエタノール等アルコール類に溶解した場合、溶液粘度が高くなりすぎない。そのため、セラミック粉末を凝集させることなく、組成物中に均一に分散させることができる。また、当該組成物は塗工性にも優れる。この点で上記スラリー組成物は特に有用である。
当該組成物は、当該POA変性ビニルアセタール系重合体、可塑剤等の添加剤を有機溶媒等の溶媒中に溶解、分散等させることにより調製することができる。具体的には、例えばセラミックグリーンシート用スラリー組成物として用いる当該組成物を調製する方法として当該POA変性ビニルアセタール系重合体を少なくとも含有するバインダー樹脂、セラミック粉末、有機溶媒及び必要に応じて添加する各種添加剤を混合機等を用いて混合する方法が挙げられる。上記混合機としては、ボールミル、ブレンダーミル、3本ロール等の各種混合機が挙げられる。
本発明のセラミックグリーンシートは、上記セラミックグリーンシート用スラリー組成物として用いられる当該組成物から得られる。上述のセラミックグリーンシート用スラリー組成物として用いる当該組成物は上記のような性能を有することから、十分な機械的強度、剥離容易性及び柔軟性を有する薄膜のセラミックグリーンシートを製造することができる。本発明の組成物を用いて得られるセラミックグリーンシートが本発明の好適な実施態様のひとつである。
本発明のセラミックグリーンシートを用いて得られる積層セラミックコンデンサもまた、本発明の好ましい実施態様のひとつである。当該積層セラミックコンデンサは、当該セラミックグリーンシートと、導電ペーストを用いて得られるものであることが好ましく、当該セラミックグリーンシートに導電ペーストを塗布したものを積層したものであることがより好ましい。
本発明の合わせガラス用中間膜は、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有する。従って、当該合わせガラス用中間膜は、高湿度下で長期間曝された際の縁部の耐白化性、耐貫通性、ガラスとの接着性に優れる。
本発明のインクは、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有する。従って、当該インクは、溶液粘度が低く十分なインク分散性を有する。すなわち、印刷に用いられるインクが所望の粘度において大きい顔料含有量を有しており、印刷により形成された塗膜の厚さが薄い場合でも、色の強度が大きい等の優れた特長を備え、高速で運転される印刷機に好適に用いることができる。
本発明のコーティング剤は、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有する。従って、当該コーティング剤は、十分な取扱性及び粘度安定性を有し、耐水性及び止水性能の高い皮膜を得ることができる。
本発明の熱現像性感光材料は、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有する。従って、当該熱現像性感光材料は、熱現像性及び現像後の画像安定性に優れ、また熱現像性感光材料の製造の際に調製される塗工液は保存安定性に優れている。
本発明の導電ペーストは、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有する。従って、当該導電ペーストは、チキソトロピー性、並びに耐糸引き性、耐にじみ性及び耐シートアタック性といった印刷適性に優れる。
本発明のペレットは、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有する。従って、当該ペレットは、見かけ比重が大きく取り扱い性が良好で、かつ製造時及び取り扱い時に臭気の発生がほとんどないという特性を備えている。
本発明のフィルムは、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有し、かつ可塑剤を含まない。当該フィルムは、当該POA変性ビニルアセタール系重合体を含有することで、可塑剤を含まなくてもフィルムが硬くならず十分な取り扱い性を有するとともに、液滴の発生を抑制することができる。
[製造例1](PVA1の製造)
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、単量体滴下口及び開始剤の添加口を備えた3Lの反応器に、酢酸ビニル900g、メタノール100g、POA基を有する不飽和単量体である単量体A(単量体Aは上記式(3)で示され、R1〜R4、X、m及びnは表2に示すとおりである。オキシプロピレンユニットとオキシエチレンユニットの配置はブロック状であり、オキシプロピレンユニットのブロックがオキシエチレンユニットのブロックに対して上記X側に位置する。)3.7gを仕込み、窒素バブリングをしながら30分間系内を窒素置換した。また、ディレー溶液として単量体Aをメタノールに溶解して濃度20%とした溶液を調製し、窒素ガスのバブリングにより窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温が60℃となったところで、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.25gを添加して重合を開始した。ディレー溶液を滴下して重合溶液中のモノマー組成(酢酸ビニルと単量体Aの比率)が一定となるようにしながら、60℃で3時間重合した後、冷却して重合を停止した。重合を停止するまでに使用した単量体の総量は17gであった。また重合停止時の固形分濃度は26.2%であった。続いて30℃、減圧下でメタノールを時々添加しながら未反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行い、POA変性ビニルエステル系重合体(POA変性PVAc)のメタノール溶液(濃度35%)を得た。さらに、これにメタノールを加えて調製したPOA変性PVAcのメタノール溶液386g(溶液中のPOA変性PVAc100.0g)に、14.0gのアルカリ溶液(水酸化ナトリウムの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った(けん化溶液のPOA変性PVAc濃度25%、POA変性PVAc中の酢酸ビニル単位に対する水酸化ナトリウムのモル比0.03)。アルカリ溶液を添加後、約1分でゲル状物が生成したので、これを粉砕器にて粉砕し、40℃で1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル500gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和が終了したことを確認した後、濾別して白色固体を得、これにメタノール2,000gを加えて室温で3時間放置する洗浄操作を行った。この洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られた白色固体を乾燥機中65℃で2日間放置して乾燥し、POA変性PVA(PVA1)を得た。PVA1の粘度平均重合度は、3,000、けん化度は98.5モル%、POA基変性率は0.2モル%であった。製造条件を表1に、重合度、けん化度及びPOA基変性率の測定結果を表3にそれぞれ示す。
(PVA2〜13、16〜22、24及び25の製造)
酢酸ビニル及びメタノール(重合開始前)の仕込み量、重合時に使用するPOA基を有する不飽和単量体の種類(表2)、その使用量及び重合率、けん化時におけるPOA変性PVAcの濃度、酢酸ビニル単位に対する水酸化ナトリウムのモル比を表1に示すように変更したこと以外は、製造例1と同様の方法により各POA変性PVA(PVA2〜13、16〜22、24及び25)を製造した。製造条件を表1に、重合度、けん化度及びPOA基変性率を表3にそれぞれ示す。
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管及び開始剤の添加口を備えた3Lの反応器に、酢酸ビニル850g、メタノール150g、POA基を有する不飽和単量体である単量体I(単量体Iは上記式(3)で表され、R1〜R4、X、m及びnは表2に示すとおりである。オキシプロピレンユニットとオキシエチレンユニットの配置はブロック状であり、オキシプロピレンユニットのブロックがオキシエチレンユニットのブロックに対して上記X側に位置する。)42gを仕込み、窒素バブリングをしながら30分間系内を窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温が60℃となったところで、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.25gを添加して重合を開始し、60℃で3時間重合した後、冷却して重合を停止した。重合停止時の固形分濃度は25.5%であった。続いて30℃、減圧下でメタノールを時々添加しながら未反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行い、POA変性ビニルエステル系重合体(POA変性PVAc)のメタノール溶液(濃度30%)を得た。さらに、これにメタノールを加えて調製したPOA変性PVAcのメタノール溶液463.2g(溶液中のPOA変性PVAc120.0g)に、16.7gのアルカリ溶液(水酸化ナトリウムの10%メタノール溶液)を添加してけん化を行った(けん化溶液のPOA変性PVAc濃度25%、POA変性PVAc中の酢酸ビニル単位に対する水酸化ナトリウムのモル比0.03)。アルカリ溶液を添加後、約1分でゲル状物が生成したので、これを粉砕器にて粉砕し、40℃で1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル500gを加えて残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和が終了したことを確認した後、濾別して白色固体を得、これにメタノール2,000gを加えて室温で3時間放置する洗浄操作を行った。この洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られた白色固体を乾燥機中65℃で2日間放置して乾燥し、POA変性PVA(PVA14)を得た。PVA14の粘度平均重合度は2,400、けん化度は98.5モル%、POA基変性率は0.2モル%であった。製造条件を表1に、重合度P、けん化度及びPOA基変性率の測定結果を表3にそれぞれ示す。
(PVA15及び23の製造)
重合時に使用するPOA基を有する不飽和単量体の種類(表2)及びその使用量を表1に示すように変更したこと以外は、製造例14と同様の方法により各POA変性PVA(PVA15及び23)を製造した。これらのPOA変性PVAの粘度平均重合度、けん化度、POA基変性率の測定結果を表3に示す。
(PVA26及び27の製造)
重合時に使用するPOA基を有する不飽和単量体として、下記式(III)で表される不飽和単量体(化合物(III))及び下記式(IV)で表される不飽和単量体(化合物化合物(IV))をそれぞれ使用し、その使用量、酢酸ビニル及びメタノール(重合開始前)の仕込み量を表1に示すように変更したこと以外は、製造例1と同様の方法により各POA変性PVA(PVA26及び27)を製造した。これらのPOA変性PVAの粘度平均重合度、けん化度、POA基変性率の測定結果を表3に示す。
(PVA28の製造)
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管及び開始剤の添加口を備えた3Lの反応器に、酢酸ビニル750g、メタノール250gを仕込み、窒素バブリングをしながら30分間系内を窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温が60℃となったところで、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.25gを添加して重合を開始し、60℃で3時間重合した後冷却して重合を停止した。重合停止時の固形分濃度は31.0質量%であった。続いて30℃、減圧下でメタノールを時々添加しながら未反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行い、無変性ポリ酢酸ビニル(無変性PVAc)のメタノール溶液(濃度35質量%)を得た。さらに、これにメタノールを加えて調製した無変性PVAcのメタノール溶液771.1g(溶液中の無変性PVAc200.0g)に、27.9gのアルカリ溶液(水酸化ナトリウムの10質量%メタノール溶液)を添加してけん化を行った(けん化溶液の無変性PVAc濃度25質量%、無変性PVAc中の酢酸ビニルユニットに対する水酸化ナトリウムのモル比0.03)。アルカリ溶液を添加後約1分でゲル状物が生成したので、これを粉砕器にて粉砕し、40℃で1時間放置してけん化を進行させた後、酢酸メチル500gを加え残存するアルカリを中和した。フェノールフタレイン指示薬を用いて中和が終了したことを確認した後、濾別して白色固体を得、これにメタノール2,000gを加えて室温で3時間放置洗浄した。上記の洗浄操作を3回繰り返した後、遠心脱液して得られた白色固体を乾燥機中65℃で2日間放置して乾燥し、無変性PVA(PVA28)を得た。PVA28の重合度は1,700、けん化度は98.5モル%であった。
この無変性PVAの製造条件を表1に、重合度、けん化度及びPOA基変性率を表3にそれぞれ示す。
[実施例1]
表1及び表3に示すように、POA変性PVAとして、重合度3,000、けん化度98.5モル%、POA基変性率0.2モル%(上記式(3)において、R1〜R4、X、m及びnは表2に示すとおりである。オキシプロピレンユニットとオキシエチレンユニットの配置はブロック状であり、オキシプロピレンユニットのブロックがオキシエチレンユニットのブロックに対して上記X側に位置する。)のPVA1を用意した。還流冷却器、温度計及びイカリ型攪拌翼を備えた内容積5リットルのガラス製容器に、POA変性PVA(PVA1)205gと水2,795gとを加え、90℃以上で約2時間攪拌し、完全に溶解させた。このPOA変性PVA溶液を攪拌しながら38℃に冷却し、これにアセタール化触媒として濃度20質量%の塩酸150mLとn−ブチルアルデヒド109gとを添加し、液温を20℃以下に下げて、PVA1のアセタール化を開始した。この温度を15分間保持し、POA変性ビニルブチラール重合体を析出させた。その後、液温65℃まで昇温し、65℃にて3時間保持した後、室温まで冷却した。析出した樹脂をろ過後、樹脂に対して100倍量のイオン交換水で10回洗浄した後、中和のために0.3質量%水酸化ナトリウム溶液を加え、70℃で5時間保持した後、さらに10倍量のイオン交換水で再洗浄を10回繰り返し、脱水した後、40℃、減圧下で18時間乾燥し、POA変性ビニルブチラール重合体を得た。得られたPOA変性ビニルブチラール重合体において、ブチラール(アセタール)化度は70.1モル%、全単量体単位のモル数に対する酢酸ビニル単位量は1.0モル%、全単量体単位のモル数に対するビニルアルコール単位量は28.7モル%であった。得られたPOA変性ビニルブチラール重合体を、下記方法により測定し、ガラス転移点、ヘイズ、溶液粘度及び粘度安定性を、下記の方法によって評価した。POA変性ビニルブチラール重合体の組成、物性値及び評価結果を表4に示す。なお、ヘイズ測定用の試験片の作製に使用したPOA変性ビニルブチラール系重合体及び可塑剤は、混合溶媒に良好に溶解した。
PVA1に代えて、表1〜表3に示すPOA変性PVAを用いたこと及びアセタール化の条件を変更したこと以外は実施例1と同様にして、各POA変性ビニルブチラール重合体を合成し、下記物性値の測定及び評価を行った。結果を表4に示す。なお、各実施例において、ヘイズ測定用の試験片の作製に使用したビニルブチラール系重合体及び可塑剤は、混合溶媒に良好に溶解した。
PVA1に代えて、無変性のPVAを用いた以外は実施例1と同様にして、ビニルブチラール重合体を合成し、下記物性値の測定及び評価を行った。結果を表4に示す。
POA変性PVAに代えて、特許文献1(特開平06−263521号公報)に記載されている、下記式(V)で表される側鎖を有するPVA29(組成は表3に記載)を用いた以外は実施例1と同様にして、変性ビニルブチラール重合体を合成し、下記物性値の測定及び評価を行った。結果を表4に示す。
POA変性PVAに代えて、特許文献3(特開2006−104309号公報)に記載されている、下記式(VI)で表される単量体単位を有する変性PVA30(組成は表3に記載)を用いた以外は実施例1と同様にして、変性ビニルブチラール重合体を合成し、下記物性値の測定及び評価を行った。結果を表4に示す。
上記調製した各ビニルアセタール系重合体について、下記物性値の測定及び評価を行った。上記各ビニルアセタール系重合体の組成、物性値及び評価結果を表4に示す。
各ビニルアセタール系重合体の酢酸ビニル単位量、ビニルアルコール単位量及びアセタール化度は、1H−NMRスペクトルより算出した。
各ビニルアセタール系重合体のガラス転移点の測定には、セイコーインスツル製「EXTAR6000(RD220)」を用いた。具体的には、窒素中、各ビニルアセタール系重合体を、30℃から150℃まで昇温速度10℃/分で昇温させた後、30℃まで冷却し、再度150℃まで昇温速度10℃/分で昇温させた。再昇温時の測定値をガラス転移点(℃)として採用した。
各ビニルアセタール系重合体10質量部及び可塑剤としてのジブチルフタレート2質量部を、トルエン10質量部及びエタノール10質量部からなる混合溶媒に加え、撹拌混合して溶解させた。厚さ50μmの透明ポリエステルフィルム(東洋紡績製「エステルA−4140」)上に、乾燥後の厚みが200μmとなるように上記の溶液をキャストし、熱風乾燥機を用いて60℃〜80℃で4時間乾燥させた。20℃で1日間静置した後、25mm×50mmにカットし試験片を得た。この試験片を用いて、JIS K7105に準じてヘイズ(%)を測定した。
各ビニルアセタール系重合体をエタノールに5質量%になるように溶解し、完溶したことを確認した後、ブルックフィールドタイプの回転粘度計を使用して、各溶液の20℃での溶液粘度を測定した。さらに、各溶液を20℃に調整された恒温室内で1ヶ月間密閉保管し、その後の各溶液粘度を同様の条件にて測定した。初期粘度をη1、保管後の粘度をη2として、粘度比η2/η1を求め、これを粘度安定性として評価した。
各ビニルアセタール系重合体(ビニルブチラール系重合体)10質量部を、トルエン10質量部及びエタノール10質量部からなる混合溶媒に加え、攪拌混合して溶解させた。この溶液に可塑剤としてジブチルフタレート2質量部を加え、攪拌混合した。得られた溶液にセラミック粉末としてのアルミナ粉末(平均粒子径1μm)100質量部を加え、ボールミルで48時間混合し、アルミナ粉末を分散させたセラミックグリーンシート用スラリー組成物を得た。得られた各スラリー組成物について、以下の評価を行った。評価結果を表5に示す。
(平均粒子径)
上記調製した各スラリー組成物から数滴を採取した後、エタノールとトルエンの1:1混合溶媒を用いて80倍に希釈し、測定サンプルを調製した。得られた測定サンプルについて、レーザー回折式粒度分布計(堀場製作所製「LA−910」)を用いて粒度分布測定を行い、平均粒子径(μm)を測定した。なお、平均粒子径が1μm以下である場合を良好、1μmを超える場合は、粒子の凝集が起こっているとして不良と評価した。
上記調製した各スラリー組成物について、レオメーター(レオロジカインスツルメンツ製:直径10mmのパラレルプレート使用)を用い、せん断速度500S−1のプレシェアを1分間行った後、せん断速度100S−1で粘度を測定し始め、測定開始から一分後の粘度(η’1)を測定した。その後、すぐにせん断速度0.1S−1で粘度を測定し始め、測定開始から1分後の粘度(η’2)を得た。測定温度は20℃とした。このようにして測定されたη’1とη’2との比(η’2/η’1)を求め、その値をチキソトロピー性の値とした。なお、このチキソトロピー性の値が5.0以上の場合を良好、5.0未満の場合を不良と評価した。
上記調製した各セラミックグリーンシート用スラリー組成物を、離型処理したポリエステルフィルム上に約50μm程度の厚さで塗布し、常温で30分間風乾し、さらに熱風乾燥器内にて60℃〜80℃で1時間乾燥させて有機溶媒を蒸発させ、厚さ30μmのセラミックグリーンシートを得た。得られた各セラミックグリーンシートについて、下記の評価を行った。評価結果を表5に示す。
(セラミックグリーンシートの分散性)
グラインドメーター(大佑機材製、溝の深さ0〜25μm)を用いてセラミックグリーンシート中のセラミック粒子の分散性を測定し、以下の3段階で評価した。
A:セラミックの凝集物が全く見られないもの
B:粒子径5μm以上のセラミックの凝集物が認められないもの
C:粒子径5μm以上のセラミックの凝集物が認められるもの
JIS K6251に準拠した3号型ダンベル形状の試験片を用いて、引張試験機(島津製作所製、「オートグラフ」)を用い、測定温度20℃、引張速度10mm/分の測定条件で、セラミックグリーンシートの破断点強度(g/cm2)を測定した。
実施例1〜21及び比較例1〜13で得られたセラミックグリーンシートを10cm角に切断し、PETフィルム上に10枚重ね、70℃、圧力1,500N/cm2、10分間の熱圧条件で積層したのち、セラミックグリーンシートをPETフィルムから剥離した際の剥離状態を目視で判断し、以下の3段階で評価した。
A:PETフィルムに付着したセラミックグリーンシートがなく、かつ、セラミックグリーンシートの切れやクラックが全くない
B:PETフィルムに付着したセラミックグリーンシートが一部認められ、又は、セラ
ミックグリーンシートの切れ、クラックが一部認められる
C:PETフィルムに付着したセラミックグリーンシートが多数認められ、又は、セラミックグリーンシートの切れ、クラックが多数認められる
セラミックグリーンシートを5mmφの棒に巻いた時の、ひびや割れの状態を目視で判断し、以下の4段階で評価した。
A:ひび及び割れがない
B:若干ひびあり
C:若干割れあり
D:割れあり
導電性粉末としてのニッケル粉末(三井金属鉱業製「2020SS」)100質量部、エチルセルロース(ダウケミカルカンパニー製「STD−100」)を5質量部、溶媒としてのテルピネオール−C(日本テルペン製)60質量部を混合した後、3本ロールで混練して導電ペーストを得た。各セラミックグリーンシートの片面に、上記導電ペーストを、スクリーン印刷法により塗工し、乾燥させて厚みが約1.0μmの導電層を形成した。この導電層を有するセラミックグリーンシートを5cm角に切断し、100枚積重ねて、温度70℃、圧力150kg/cm2で10分間加熱及び圧着して、積層体を得た。得られた積層体を、窒素雰囲気下、昇温速度3℃/分で400℃まで昇温し、5時間保持した後、さらに、昇温速度5℃/分で1,350℃まで昇温し、10時間保持することにより、積層セラミックコンデンサを得た。
Claims (19)
- ポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体をアセタール化して得られるポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体であって、
下記式(1)で表されるブロック及び下記式(2)で表されるブロックを含む単量体単位を含有し、この単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下であり、粘度平均重合度が150以上5,000以下、かつアセタール化度が10モル%以上85モル%以下であることを特徴とするポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
- 上記単量体単位が、上記式(1)で表されるブロック及び上記式(2)で表されるブロックを側鎖に有する請求項1に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
- 上記式(1)で表されるブロックが、上記式(2)で表されるブロックより主鎖側に位置する請求項1又は請求項2に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
- 上記式(1)で表されるブロックと上記式(2)で表されるブロックとが直接結合する請求項1、請求項2又は請求項3に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
- アセタール化に用いるアルデヒドが、ブチルアルデヒド及びアセトアルデヒドからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
- アセタール化に用いるアルデヒドが、ブチルアルデヒドである請求項5に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有する組成物。
- セラミック粉末及び有機溶媒をさらに含有し、セラミックグリーンシート用スラリー組成物として用いられる請求項7に記載の組成物。
- 請求項8に記載の組成物を用いて得られるセラミックグリーンシート。
- 請求項9に記載のセラミックグリーンシートを用いて得られる積層セラミックコンデンサ。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有する合わせガラス用中間膜。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有するインク。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有するコーティング剤。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有する熱現像性感光材料。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有する導電ペースト。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有する粉体塗料。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有するペレット。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を含有し、かつ可塑剤を含まないフィルム。
- 下記式(3)で表される不飽和単量体とビニルエステル系単量体との共重合により、粘度平均重合度が150以上5,000以下、上記不飽和単量体単位の含有率が0.05モル%以上10モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体を得る工程、
上記ポリオキシアルキレン変性ビニルエステル系重合体のけん化により、けん化度が20モル%以上99.99モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体を得る工程、及び
上記ポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体のアセタール化により、アセタール化度が10モル%以上85モル%以下のポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体を得る工程
を有するポリオキシアルキレン変性ビニルアセタール系重合体の製造方法。
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