JP2014133342A - 修正部材、及び、その製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】修正後に水性インクボールペンに上書きされた直後に手で触れてもインクがすれず、各種カラー筆記具で上書きされたインクの色彩再現性に優れ、かつ、超極細のペンによる筆記によっても破れや部分的な剥がれが生じない修正部材を提供する。
【解決手段】
少なくとも、離型層、支持体、剥離層、白色隠蔽層、及び、粘着層がこの順で積層されて構成されている修正部材において、前記剥離層が、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを有する剥離層構成組成物により構成されていることを特徴とする修正部材。
【選択図】図2

Description

本発明は、修正部材に関するものであり、さらに、詳しくは、紙、フィルム、ラベル等の有形部の表面にインクによる印字、印画された文字、図形、模様等の像を消去し、修正するのに適した修正部材及びその製造方法に関する。
紙、フィルム、ラベル等の有形物の表面に印字、印画された文字、図形、模様等の像を消去し修正するのに適した修正部材は、一般的には取り扱いやすいようにテープ形状とされ、さらに、支持体から被修正箇所への白色隠蔽層の転写が容易となるよう各種の容器に入れられたものが既に提案され(特許文献1,2を参照)、広く販売されている。
本発明者等も、基材と白色隠蔽層と間に、被膜形成剤としてのポリビニルアルコールと充填剤(吸油量が100〜150mL/100g)とからなる剥離層を設けることにより、基材表面に離型処理を施すことなく、軽剥離力で、なおかつ、凝集剥離を伴う転写、すなわち転写インク層の表面光沢の抑制する転写を可能とし、さらには、インクの吸収性と色彩再現性に優れる修正部材を提案している(特許文献3)。
図3により、このように凝集剥離を伴う転写が可能な修正部材の拡大断面図を示す。図3において110は、凝集剥離を伴う転写が可能な修正部材である。修正部材110は、離型層101、支持体102、剥離層104、白色隠蔽層105、及び、粘着層106がこの順で積層されて構成されている。
図4は、凝集剥離を伴う転写が可能な修正部材の使用態様を説明する説明図であって、図4(a)は、被転写紙107の表面に形成された印字、印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるように、修正部材110をその粘着層を下にして被転写紙107の表面に接着させた段階(第1段階)を示し、図4(b)は、剥離層104を保持した状態で白色隠蔽層から支持体102を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、図4(c)は、露出した白色隠蔽層105の表面に修正される文字、図形、模様等の像を形成する準備が整った段階(第3段階)を示す。
第2段階で支持体102は剥離層104との界面では剥離せず、支持体102に接する剥離層104(104b)と一緒に、白色隠蔽層105側の大部分104aから分離して剥離する。このような凝集剥離により、被転写紙107上に残った剥離層104(104a)の表面光沢の発生は抑制される。
本発明者等は、さらに検討を進め、上記特許文献3に記載された技術をベースに、一般の筆記具で記載された文字等のみならず、プリンター等で印字された印刷物への適用範囲の拡大を目指し、剥離層へのイソプレン重合物の導入によるフォントサイズが20ポイント程度の大文字サイズに対応可能な、テープ幅が8mm以上の広幅テープに対応する転写具での転写性とインク吸収性の向上とを得、さらに白色隠蔽層中のポリビニルアルコールを一部ケン化度が95〜96モル%のポリビニルアルコールとグリセリンとに置換して大幅に減量させ、これに伴って白色剤である酸化チタンを大量に充填し、高濃度印刷物にも適応できる隠蔽性を有する修正部材を提案している(特許文献4)。
上記のような修正部材は、通常、消しゴムで消すことができる鉛筆やシャープペンシル以外の、インクを用いる筆記具と組み合わせて用いられる。このようなインクを用いる筆記具、特にボールペンにおける昨今の多様化は顕著であり、インクも旧来の油性インク以外に、滑らかに書け、高濃度で色映えに優れた水性インク、ゲルインクなどが次々に生まれ、その描線の太さ(ペン先のボール径)も1.6mmから超極細の0.25mmまでと広範で、また、色調もパステル色やメタリック色まで多彩なものとなっている。
しかし、既存他社品または市販品の修正部材は、上述のように多様化する筆記具には適応できておらず、特に油性インク以外の、水性インク等の各種ボールペンに対する吸収性が十分でなく、筆記箇所を擦るとインクがすれて汚れる場合がある。
さらに、上記特許文献4に係る修正部材によって形成される修正インク被膜では、超極細(ボール径0.4mm以下)領域では、修正インク被膜がペン先で引掻かれても破れや部分的な剥がれが生じる恐れがあった。
このように、進歩の著しい最近の、水性インク等の各種ボールペン、及び、超極細のペンによる筆記に対応できる修正部材が求められていた。
特開平2005−220156号公報 実用新案登録第2561532号公報 特開2009−62404号公報 特開2012−938号公報
本発明は、上記従来技術の課題を解決する、すなわち、修正後に水性インクボールペンに上書きされた直後に手で触れてもインクがすれず、各種カラー筆記具で上書きされたインクの色彩再現性に優れ、かつ、超極細のペンによる筆記によっても破れや部分的な剥がれが生じない修正部材を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題に取り組む前に、受容性を高め、インクジェットプリンター用の高品位専用紙に適用した場合であっても十分な色彩再現性を有し、かつ、優れた切断性、及び、耐ひび割れ性を有する修正部材の開発に取り組み、一応の完成を見た。しかしながら、容器のコンパクト化、あるいは、収納された修正テープの大容量化のために、より薄膜化が求められていた。
このため、本発明者等は、薄膜化の要求を満たしながらも上記のような高い色彩再現性を有し、かつ、優れた切断性、及び、耐ひび割れ性を有する修正部材をベースにこれら優れた性能を備え、その上に、修正後に水性インクボールペンに上書きされた場合であっても、筆記箇所を手で触れてもインクがすれず、にじみが少なく、あるいは、超極細のペンによる筆記の際に破れや部分的な剥がれが生じない修正部材の開発を目指し、鋭意検討を行い、本発明に至った。
すなわち、本発明の修正部材は、請求項1に記載の通り、少なくとも、離型層、支持体、剥離層、白色隠蔽層、及び、粘着層がこの順で積層されて構成されている修正部材において、(イ)前記剥離層が、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを有する剥離層構成組成物により構成され、(ロ)前記剥離層構成組成物中に、前記ポリビニルアルコールが20質量%以上25質量%以下、前記ポリアクリル酸ナトリウムが3質量%以上7質量%以下、前記シリコーン・アクリル共重合体が1質量%以上5質量%以下、前記ポリビニルアルコール可塑剤が0.3質量%以上0.9質量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が55質量%以上64質量%以下、及び、前記コロイダルシリカが5質量%以上13質量%以下、それぞれ含有されていることを特徴とする修正部材である。
また、本発明の修正部材は請求項2に記載のように、請求項1に記載の修正部材において、(イ)前記白色隠蔽層が、少なくとも、天然ゴム、イソプレン重合物、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体、分散剤、アクリル酸エステル系共重合体、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、酸化チタンを含有する白色隠蔽層構成組成物により構成され、(ロ)前記白色隠蔽層構成組成物に、前記天然ゴムが7質量%以上13質量%以下、前記イソプレン重合物が0.7質量%以上1.4質量%以下、前記ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が3質量%以上9質量%以下、前記分散剤が2質量%以上6質量%以下、前記アクリル酸エステル系共重合体が1質量%以上4質量%以下、前記酸化チタンが70質量%以上76重量%以下、及び、前記リン酸カルシウム−炭酸カルシウム複合体が1.6質量%以上6.2質量%以下、それぞれ含有されており、かつ、(ハ)前記白色隠蔽層構成組成物中の前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体の含有量が、前記白色隠蔽層構成組成物中の前記酸化チタンの含有量を1としたときに、0.02以上0.09以下であることを特徴とする。
また、本発明の修正部材は、請求項3に記載の通り、請求項1または請求項2に記載の修正部材において、前記粘着層が、少なくともアクリル系粘着剤を含有している粘着層構成組成物により構成されていることを特徴とする。
また、本発明の修正部材は、請求項4に記載の通り、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の修正部材において、前記剥離層の層厚が、5μm以上7μm以下であることを特徴とする。
また、本発明の修正部材は、請求項5に記載の通り、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の修正部材において、前記白色隠蔽層の層厚が、17μm以上19μm以下であることを特徴とする。
また、本発明の修正部材は、請求項6に記載の通り、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の修正部材において、前記粘着層の層厚が、0.7μm以上1.5μm以下であることを特徴とする。
また、本発明の修正部材の製造方法は、請求項7に記載の通り、少なくとも、一方の面に離型層を設けた支持体を準備する支持体準備工程、前記支持体の他方の面に剥離層形成用塗布液を塗布した後乾燥させて剥離層を形成する剥離層形成工程、前記剥離層の表面に白色隠蔽層形成用塗布液を塗布した後乾燥させて白色隠蔽層を形成する白色隠蔽層を形成する白色隠蔽層形成工程、及び、前記白色隠蔽層の表面に粘着層形成用塗布液を塗布した後乾燥させて粘着層を形成する粘着層形成工程、を有する修正部材の製造方法において、(イ)前記離型層形成用塗布液が、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを含有する水性液であり、(ロ)前記離型層形成用塗布液の全固形分中に、前記ポリビニルアルコールが20質量%以上25質量%以下、前記ポリアクリル酸ナトリウムが3質量%以上7質量%以下、前記シリコーン・アクリル共重合体が1質量%以上5質量%以下、前記ポリビニルアルコール可塑剤が0.3質量%以上0.9質量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が55質量%以上64質量%以下、及び、前記コロイダルシリカが5質量%以上13質量%以下、それぞれ含有されていることを特徴とする修正部材の製造方法である。
また、本発明の修正部材の製造方法は、請求項8に記載の通り、請求項7に記載の修正部材の製造方法において、(イ)前記白色隠蔽層形成用塗布液が、少なくとも、天然ゴム、イソプレン重合物、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体、分散剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、酸化チタンを含有する水性液であり、(ロ)前記白色隠蔽層形成用塗布液の全固形分中に、前記天然ゴムが7質量%以上13質量%以下、前記イソプレン重合物が0.7質量%以上1.4質量%以下、前記ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が3質量%以上9質量%以下、前記分散剤が2質量%以上6質量%以下、前記アクリル酸エステル系共重合体が1質量%以上4質量%以下、前記酸化チタンが70質量%以上76重量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が1.6質量%以上6.2質量%以下、それぞれ含有されており、かつ、(ハ)前記白色隠蔽層形成用塗布液の全固形分中の前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体の含有量が、前記白色隠蔽層構成組成物中の前記酸化チタンの含有量を1としたときに、0.02以上0.09以下であることを特徴とする。
また、本発明の修正部材の製造方法は、請求項9に記載の通り、請求項7または請求項8に記載の修正部材の製造方法において、前記粘着層形成用塗布液が、少なくともアクリル系粘着剤を含有する水性液であることを特徴とする。
本発明の修正部材によれば、(イ)前記剥離層が、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを有する剥離層構成組成物により構成され、(ロ)前記剥離層構成組成物中に、前記ポリビニルアルコールが20質量%以上25質量%以下、前記ポリアクリル酸ナトリウムが3質量%以上7質量%以下、前記シリコーン・アクリル共重合体が1質量%以上5質量%以下、前記ポリビニルアルコール可塑剤が0.3質量%以上0.9質量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が54質量%以上65質量%以下、及び、前記コロイダルシリカが5質量%以上13質量%以下、それぞれ含有されている構成により、薄膜化の要求を満たしながらも高い色彩再現性を有し、かつ、優れた易切断性、及び、ひび割れ耐性を有し、さらに、修正後に水性インクボールペンに上書きされた場合であっても、筆記箇所を手で触れてもインクがすれず、にじみもなく、超極細のペンによる筆記の際に破れや部分的な剥がれが生じない。
また、請求項2に係る発明によれば、(イ)前記白色隠蔽層が、少なくとも、天然ゴム、イソプレン重合物、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体、分散剤、アクリル酸エステル系共重合体、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、酸化チタンを含有する白色隠蔽層構成組成物により構成され、(ロ)前記白色隠蔽層構成組成物に、前記天然ゴムが7質量%以上13質量%以下、前記イソプレン重合物が0.7質量%以上1.4質量%以下、前記ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が3質量%以上9質量%以下、前記分散剤が2質量%以上6質量%以下、前記アクリル酸エステル系共重合体が1質量%以上4質量%以下、前記酸化チタンが70質量%以上76重量%以下、及び、前記リン酸カルシウム−炭酸カルシウム複合体が1.6質量%以上6.2質量%以下、それぞれ含有されており、かつ、(ハ)前記白色隠蔽層構成組成物の前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体の含有量(質量)が、前記白色隠蔽層構成組成物中の前記酸化チタンの含有量を1としたときに、0.02以上0.09以下である構成により、白色隠蔽層において高い被膜強度及び隠蔽性を得ることにより薄層化が可能となるとともに、より高い、インクのすれ防止効果及び耐ひび割れ性を得ることができる。
また、請求項3に係る発明によれば、前記粘着層が、前記粘着層が、少なくともアクリル系粘着剤を含有している粘着層構成組成物により構成されていることにより、より高い耐ブロッキング性が得られるとともに、粘着層に高い引張せん断接着強さを付与することができ、そのために、切断性及び耐ひび割れ性に優れた修正部材とすることができる。
また、請求項4〜6に係る発明によれば、上記の効果をより確実に得ながら、薄い修正部材を得ることができ、収納容器の小型化や、容器に収納される修正部材の大容量化が可能となる。
本発明の修正部材の製造方法によれば、請求項1〜6に記載の修正部材を、環境汚染の恐れがなく、かつ、溶剤回収装置などの高価な装置なしに、高い生産性で安定して製造することができる。
図1は本発明に係る修正部材の一例のモデル断面図である。 図2は本発明に係る修正部材の一例の使用方法を示すモデル図である。 図3は従来技術に係る修正部材の一例のモデル断面図である。 図4は図3に示す修正部材の一例の使用方法を示すモデル図である。
本発明の修正部材は、少なくとも、離型層、支持体、剥離層、白色隠蔽層、及び、粘着層がこの順で積層されて構成されている。
図1に本発明に係る修正部材の一例10の拡大断面図を示す。凝集剥離を伴う転写が可能な修正部材のこの例10は、離型層1、支持体2、剥離層4、白色隠蔽層5、及び、粘着層6がこの順で積層されて構成されている。
支持体は、修正部材に取り扱い上求められる強度を付与し、かつ、粘着層が要修正部に貼付された後、支持体に接している部分の剥離層を白色隠蔽層に接している部分の剥離層から凝集剥離させて、上書き可能面を形成する機能を有することが必要である。
本発明における「凝集剥離」は、例えば、図2に示されているように、剥離層4自体が剥離時に破壊されて起こる剥離である。前記剥離層4自体が剥離時に破壊されて起こる剥離は、該剥離層4を構成する充填剤及び被膜形成剤の内で被膜形成剤の配合割合を少なくして、各層間の接着力よりも該剥離層4の結合力(被膜強度)を低く抑えることにより、可能になる。このような凝集剥離は、インク層を構成する前記剥離層4、前記白色隠蔽層5及び前記粘着剤層6の各界面間の接着力並びに各層間の凝集力の中でも最も強度の低い該剥離層4で起こる。本明細書においては、このように定義される凝集剥離を「凝集剥離」という。
<1.支持体>
支持体は、修正部材に取り扱い上求められる強度を付与し、かつ、粘着層が要修正部に貼付された後、支持体に接している部分の剥離層を白色隠蔽層に接している部分の剥離層から凝集剥離させて、上書き可能面を形成する機能を有することが必要である。
このような支持体としては、2軸延伸のポリプロピレンフィルム、または、2軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることが好ましい。
支持体の厚さとしては、5μm以上16μm以下であることが好ましい。支持体の厚さが薄すぎると製造及び加工が飛躍的に困難となり、高コストとなる場合がある。また、厚すぎると修正部材を収納する容器の大きさが大きくなりすぎ、かつ、搬送性、取り扱い性が低下する場合があり、あるいは、容器に収納できる修正部材の量が少なくなりすぎる場合がある。さらに好ましい範囲は9μm以上12μm以下である。
修正部材をロール状に巻き取ったときに、粘着層が支持体に粘着して剥がれなくなること(ブロッキング)を防止するために、支持体の一方の面に離型剤を塗布して離型層を形成する。離型剤としては一般にシリコーンを用いることができるが、シリコーン以外の離型剤を用いてもよい。離型剤の塗布厚さは0.1μm以上0.3μm以下となるように適宜、調整する。また、このように一方の面に離型層が形成されている市販の支持体を入手してそのまま用いることができる。
<2.剥離層>
剥離層は、上記支持体の他方の面、すなわち、離型層を設ける面とは反対の面に設ける。本発明において、剥離層は支持体との界面で剥離せず、剥離層自体が凝集剥離する構成とし、かつ、凝集剥離後に形成される剥離面が筆記面となるので、各種筆記具により筆記される際に要求される諸性能を満足させることが必要である。
本発明における剥離層は、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを有する剥離層構成組成物により構成されている必要がある。
剥離層構成組成物中には、ポリビニルアルコールが20質量%以上25質量%以下、ポリアクリル酸ナトリウムが3質量%以上7質量%以下、シリコーン・アクリル共重合体が1質量%以上5質量%以下、ポリビニルアルコール可塑剤が0.3質量%以上0.9質量%以下、及び、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が54質量%以上65質量%以下、及び、コロイダルシリカが5質量%以上13質量%以下、それぞれ含有されていることが必要である。
ここで、被膜形成剤成分であり、かつ、被膜に親水性を付与するポリビニルアルコールが多すぎると、被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られず、少なすぎると、被膜強度が低くなりすぎて十分な耐ひび割れ性が得られない。好ましい配合範囲は21質量%以上24質量%以下である。
また、被膜形成剤成分であり、かつ、分散機能を有するポリアクリル酸ナトリウムの配合量が多すぎると、被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られず、相応して被膜の凝集力も高まり、十分な凝集剥離性が得られず、少なすぎると、被膜強度が低くなりすぎて十分な耐ひび割れ性が得られない。好ましい配合範囲は4質量%以上6質量%以下である。
被膜形成剤成分であるシリコーン・アクリル共重合体は、従来技術において主として被膜形成成分として用いられてきた天然ゴム及びイソプレン重合物と同様に非親水性で柔軟性を有し、さらには上記ポリビニルアルコールとの混和性に優れ、かつ、剥離力調整剤としても機能する。前記の天然ゴム及びイソプレン重合物に置き換えて用いることにより、被膜の柔軟性を損なうことなく、被膜の軽剥離力での凝集剥離を可能とする。
このようなシリコーン・アクリル共重合体は、例えば日信化学工業社や東亞合成社などから入手可能である。ここで、シリコーン・アクリル共重合体の配合量が多すぎると、被膜の親水性が低下して十分なインク吸収性が得られず、少なすぎると、被膜の柔軟性が損なわれて、十分な耐ひび割れ性が得られない。好ましい配合範囲は2質量%以上4質量%以下である。
ポリビニルアルコール可塑剤は、被膜形成剤成分であるポリビニルアルコールの可塑性を向上させ、被膜の柔軟性を高める機能を有する。このようなポリビニルアルコール可塑剤としては、グリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、及び、ポリプロピレングリコールなどが挙げられ、このうち、グリセリンであると微少量の添加で高い十分な柔軟性を付与することができるので好ましい。このようなポリビニルアルコール可塑剤の配合量が多すぎると、被膜の強度や凝集力が低くなりすぎて十分な引掻き耐性が得られず、少なすぎると、被膜の柔軟性が不足して耐ひび割れ性が低下する。好ましい配合範囲は0.5質量%以上0.8質量%以下である。
また、充填剤成分であるリン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体の配合量が多すぎると、被膜強度が低下して十分な耐ひび割れ性が得られず、少なすぎると被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られない。好ましい配合範囲は57質量%以上63質量%以下である。
また、コロイダルシリカは、吸湿性を有する充填剤成分であり、4nm〜300nmと粒子径が小さく、このために、剥離層に対して水性インクの吸収性を向上させ、かつ、優れた色彩再現性を付与させると共に、被膜の引掻き耐性を向上させる。本発明では、従来技術で主な充填剤成分として使用されている上記のリン酸カルシウム−炭酸カルシウム複合体の一部をコロイダルシリカに置き換えることにより、剥離層の薄層化を容易に実現させることを可能としている。用いるコロイダルシリカの好ましい粒子径範囲は8nm以上30nm以下である。より好ましい範囲は8nm以上11nm以下である。
コロイダルシリカの配合量が多すぎると、被膜の柔軟性が損なわれ、かつ、凝集力が高くなりすぎて、十分な耐ひび割れ性が得られず、十分な凝集剥離性が得られず、少なすぎると、被膜の凝集力が低下して、十分な引掻き耐性が得られない。好ましい配合範囲は7質量%以11質量%以下である。
剥離層を形成するには、上記各成分を適量範囲で配合して塗布に適した液性を有する水性液を調整し、剥離層形成用塗布液として支持体の離型層を設ける面(あるいは、離型層を設けた面)とは反対の面に塗布し、乾燥させる。このように水性液を剥離層形成用塗布液として用いることにより、有機溶媒を用いた場合に生じる回収や排気などの設備コストを省き、作業環境の悪化を防止することができる。
このように各成分を有する水性液を調整するために、上記各成分として、水性エマルション、樹脂水溶液や水性分散液となったものを用いることにより、混合後の分散が容易であり、かつ、剥離層形成用塗布液内に各成分が均一分散されるので、均一な剥離層が形成されるので好ましい。
上記の剥離層形成用塗布液には、本発明の効果を妨げない範囲で上記以外の成分、たとえば、消泡剤などを配合することができる。
剥離層形成用塗布液の調製には各種攪拌装置、各種ロールミル、ビーズミル等を用いることができる。
剥離層形成用塗布液の塗布は、ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビアコーター、キスリバースグラビアコーター、バーコーターなどの手段により行うことができる。
剥離層の層厚は、剥離層形成用塗布液の水分量、及び/または、塗布量を調整して調整する。剥離層の層厚としては5μm以上7μm以下であることが好ましい。剥離層の厚さが厚すぎると、被膜の柔軟性が損なわれて十分な耐ひび割れ性が得られない場合があり、薄すぎると、被膜と基材との密着性が高くなり、これに伴って必要な剥離力も増加し、十分な転写性が得られない場合がある。より好ましい剥離層の厚さとしては5.5μm以上6.5μm以下である。
<3.白色隠蔽層>
上記のようにして得られた剥離層の上に白色隠蔽層を形成する。
白色隠蔽層は、修正部材が貼付された要修正面に書かれた文字や図形等を修正部材を通して認識されないようにする、高い隠蔽性を有することが必要である。
本発明における白色隠蔽層を構成する白色隠蔽層構成組成物は、天然ゴム、イソプレン重合物、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体、分散剤、アクリル酸エステル系共重合体、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、酸化チタンを有する白色隠蔽層構成組成物から形成されていることが好ましい。
ここで、白色隠蔽層構成組成物には、白色隠蔽層形成用塗布液の全固形分中に、天然ゴムが7質量%以上13質量%以下、イソプレン重合物が0.7質量%以上1.4質量%以下、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が3質量%以上9質量%以下、分散剤が2質量%以上6質量%以下、アクリル酸エステル系共重合体が1質量%以上4質量%以下、酸化チタンが70質量%以上76重量%以下、及び、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が1.6質量%以上6.2質量%以下、それぞれ含有されていることが好ましい。
ここで、被膜形成剤成分である天然ゴムが多すぎると、被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られない場合があり、少なすぎると被膜強度が低くなり十分な耐ひび割れ性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は8質量%以上12質量%以下である。
本発明では、被膜形成剤成分の1つとしてイソプレン重合物を必須成分として用いる。イソプレン重合物は、天然ゴムの成分であるcis−ポリイソプレンとは異なり、少量のトランス体を有する。このために、天然ゴム成分に組み合わせてイソプレン重合物を配合することにより、可塑剤として機能させて、被膜強度の調整を行うことができる。
ここで、イソプレン重合物が多すぎると、被膜強度が低くなりすぎて十分な耐ひび割れ性を得ることができない場合があり、少なすぎると被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は0.8質量%以上1.3質量%以下である。
従来、白色隠蔽層では高い被膜強度と柔軟性を有する被膜形成剤成分として上記の天然ゴム及びイソプレン重合物が用いられてきたが、白色隠蔽層を薄膜化するために被膜形成剤の一部を着色剤に置換した場合、白色隠蔽層形成用塗布液の混和性が低下し、白色隠蔽層形成工程で凝集物が発生して、被膜に欠陥を生じる場合があった。そこで天然ゴム及びイソプレン重合物の一部を高い被膜強度と柔軟性を有し、かつ、他の構成材料との混和性に優れるブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体に置換する事によって、均一な被膜形成性を損なう事なく薄膜化が可能となった。
このようなブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体は、例えばJSR社や日本エーアンドエル社などから入手可能である。ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が多すぎると、被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られない場合があり、少なすぎると被膜強度が低くなり十分な耐ひび割れ性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は5質量%以上7質量%以下である。
本発明における分散剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・無水マレイン酸コポリマーナトリウム塩、アクリル酸系重合物、スチレン・マレイン酸樹脂アンモニウム塩、変性ポリアクリレートなどが挙げられる。
上記分散剤は、被膜形成剤成分であり、かつ、分散機能を有しており、多すぎると形成される被膜の柔軟性が低下して、十分な耐ひび割れ性が得られない場合があり、少なすぎると被膜が柔軟になりすぎて十分な切断性が得られない場合があると共に、分散性が低下して十分な隠蔽性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は3質量%以上5質量%以下である。
本発明では、従来から用いられてきた被膜形成剤成分であるポリビニルアルコールを柔軟で造膜性に優れるアクリル酸エステル系共重合体によって置換する。このことにより、白色隠蔽層の凝集力を向上させて強度を増加させ、その結果、耐ひび割れ性を損なうことなく薄層化が可能となった。
このようなアクリル酸エステル系共重合体は、例えば日本合成化学社、日信化学工業社やダイセルファインケム社などから入手可能である。
アクリル酸エステル系共重合体の配合量が多すぎると、被膜の柔軟性が低下して十分な耐ひび割れ性が得られない場合があり、少なすぎると、被膜が柔軟になりすぎて十分な切断性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は1.5質量%以上3.5質量%以下である。
充填剤成分であるリン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が多すぎると、被膜強度が低くなりすぎて、十分な耐ひび割れ性が得られない場合があり、少なすぎると被膜強度が高くなりすぎて十分な切断性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は3質量%以上5.5質量%以下である。
従来、白色隠蔽層では充填剤成分(着色剤成分を兼ねる)として上記のリン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体のみが用いられてきたが、本発明では、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体の一部を酸化チタンで置換し、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体と酸化チタンとを併用する。このことにより、上記のアクリル酸エステル系共重合体の併用と相俟って、白色隠蔽層の凝集力を向上させて、その強度を増加させ、その結果、耐ひび割れ性を損なうことなく白色隠蔽層の薄層化を可能とする。
このとき、酸化チタンは粒径が小さく、高い吸油量のものを用いることが好ましい。すなわち、平均粒径が0.2μm以上0.3μm以下、吸油量が30mL(ミリリットル)/100g以上45mL/100g以下のものであると上記酸化チタン配合の効果が高くなるので好ましい。より好ましい平均粒径範囲は0.22μm以上0.26μm以下、より好ましい吸油量は33mL/100g以上40mL/100g以下である。
酸化チタンの配合量が多すぎると、形成される被膜の強度が低くなり、十分な耐ひび割れ性が得られない場合があり、少なすぎると、隠蔽力が不十分となる場合があると共に、被膜の強度が高くなり、十分な切断性が得られない場合がある。より好ましい配合範囲は71質量%以上75質量%以下である。
白色隠蔽層を形成するには、上記各成分を適量範囲で配合して塗布に適した液性を有する水性液を調整し、白色隠蔽層形成用塗布液として剥離層の表面に塗布し、乾燥させる。このように水性液を白色隠蔽層形成用塗布液として用いることにより、有機溶媒を用いた場合に生じる回収や排気などの設備コストを省き、作業環境の悪化を防止することができる。
このように各成分を有する水性液を調整するために、上記各成分としては、水性エマルション(例えば、天然ゴムでは天然ゴムラテックス)、樹脂水溶液や水性分散液となったものを用いることにより、混合が容易であり、かつ、白色隠蔽層形成用塗布液内に各成分が均一分散され、均一な白色隠蔽層が形成されるので好ましい。
上記の白色隠蔽層形成用塗布液には、本発明の効果を妨げない範囲で上記以外の成分、たとえば、消泡剤、調色剤などを配合することができる。
白色隠蔽層形成用塗布液の調製には各種攪拌装置、各種ロールミル、ビーズミル等を用いることができる。
また、白色隠蔽層形成用塗布液の塗布は、コンマコーター、ダイコーター、3本リーバスロールコーター、キスリバースグラビアコーター、バーコーターなどの塗布手段により行うことができる。
白色隠蔽層の層厚は、白色隠蔽層形成用塗布液の水分量、及び/または、塗布量を調整して調整する。白色隠蔽層の層厚としては17μm以上19μm以下であることが好ましい。白色隠蔽層の厚さが厚すぎると、形成される被膜の強度が高くなりすぎて、十分な切断性が得られない場合があり、薄すぎると隠蔽性が十分でなくなる場合がある。より好ましい白色隠蔽層の厚さとしては17.5μm以上18.5μm以下である。
<5.粘着層>
上記のようにして得られた白色隠蔽層の上に粘着層を形成する。粘着層は、要修正面との粘着性に優れ、かつ、支持体の離型面から容易に層間剥離できて、ブロッキングを起こさないことが求められる。
粘着層を構成する粘着層構成組成物は、少なくともアクリル系粘着剤を含有していることが好ましい。この構成により、より高い耐ブロッキング性が得られるとともに、粘着層に高い引張せん断接着強さを付与することができ、そのために、切断性及び耐ひび割れ性を最適化した修正部材となる。
粘着層を形成するには、アクリル系粘着剤、その他の成分を適量範囲で配合して塗布に適した液性を有する水性液を調整し、粘着層形成用塗布液として白色隠蔽層の表面に塗布し、乾燥させる。このように水性液を粘着層形成用塗布液として用いることにより、有機溶媒を用いた場合に生じる回収や排気などの設備コストを省き、作業環境の悪化を防止することができる。
このような粘着層形成用塗布液を調整するために、アクリル系粘着剤エマルション等の、必要成分が水性エマルションや水性分散液となったものを原料として用いることにより、混合後の分散が容易であり、かつ、粘着層形成用塗布液内に各成分が均一分散されるので、均一な粘着層が形成されるので好ましい。
粘着層形成用塗布液の塗布、その後の乾燥は、剥離層形成用塗布液や白色隠蔽層形成用塗布液と同様に行うことができる。
粘着層の厚さとしては0.7μm以上1.5μ以下であることが好ましい。粘着層の厚さが厚すぎると、引張せん断接着強さが高くなりすぎ、十分な耐ブロッキング性が得られない場合があり、薄すぎると引張せん断接着強さが低すぎ、十分な転写性が得られない場合がある。より好ましい範囲は1μm以上1.5μm以下である。
このようにして、離型層、支持体、剥離層、白色隠蔽層、及び、粘着層がこの順で積層されて構成されている本発明の修正部材を得ることができる。このとき、上記のような剥離層並びに白色隠蔽層の薄膜化に加え、12μmの支持体を使用することで、総厚さを37μmとすることができる。
本発明に係る修正部材は、必要に応じて紙管やプラスチック管等に巻き取り、切断等を行い(切断後に巻き取りを行ってもよい)、さらに必要に応じて転写が容易となるように各種ケースに収納する。
図2は、凝集剥離を伴う転写が可能な本発明に係る修正部材の使用態様を説明する説明図であって、図2(a)は、被転写紙7の表面に形成された印字、印画された文字、図形、模様等の像を覆い被せるように、修正部材10をその粘着層6を下にして被転写紙7の表面に接着させた段階(第1段階)を示し、図2(b)は、剥離層4を保持した状態で白色隠蔽層から支持体2を剥離する段階(第2段階)を示し、そして、図2(c)は、露出した白色隠蔽層5の表面に修正される文字、図形、模様等の像を形成する準備が整った段階(第3段階)を示す。
第2段階で支持体2は剥離層4との界面では剥離せず、支持体2に接する剥離層4(4b)と一緒に、白色隠蔽層5側の大部分4aから分離して剥離する。このような凝集剥離により、被転写紙7上に残った剥離層4(4a)の表面光沢の発生は抑制される。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の修正部材は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の修正部材を適宜改変することができる。このような改変によってもなお本発明の修正部材を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
以下に本発明の実施例について説明する。
<支持体準備工程>
基材としては一方の面にシリコーンからなる離型層(厚さ0.2μm)が形成された2軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製ES510)を用いた。
<剥離層形成工程、白色隠蔽層形成工程、及び、粘着層形成工程>
この基材の他方の面に、原料をロールミル、及び、調液タンクに備え付けた攪拌機等を用いて均一に混合して調製した剥離層形成用塗布液をバーコーターにより塗布後、100℃で7〜9秒間、熱風乾燥を行って剥離層を、次いで、この剥離層の上に、ロールミル、及び、調液タンクに備え付けた攪拌機等を用いて均一に混合して調製した白色隠蔽層形成用塗布液をダイコーターにより塗布後、100℃で10〜12秒間、熱風乾燥を行って白色隠蔽層を形成し、さらにこの白色隠蔽層の上に、調液タンクに備え付けた攪拌機等を用いて均一に混合して調製した粘着層形成用塗布液をダイレクトグラビヤにより塗布後、100℃で7〜9秒間、熱風乾燥させて粘着層を、それぞれ形成して修正部材を得た。
ここで、剥離層形成用塗布液調製に用いた各原料を表1に略号と共に(表中「PVA可塑剤」は「ポリビニルアルコール可塑剤」である。以下同)、また、白色隠蔽層形成用塗布液の調製に用いた各原料を表2に略号と共に示す。なお、表中「%」は「質量%」である。これら塗布液はそれぞれその原料をロールミル、及び、調液タンクに備え付けた攪拌機等を用いて混合して調製した。
また、粘着層形成用塗布液は、アクリル系粘着剤(略号:C1 水性エマルション,固形分:63質量%。東亞合成社製アロンタックHV−C9500)、あるいは、アクリル系粘着剤(略号:C2 水性エマルション,固形分:55質量%。一方社油脂工業社製AE−150FT)、及び、希釈水としてイオン交換水(略号:C3)とを上記塗布液と同様に混合して調製した。
これら原料を用いて、表4〜表11にそれぞれ示される配合比(図中の配合比の数字は質量%であり、希釈水の配合比の「残量」は各塗布液において全体を100質量%に調製する適量を示す。また、「wet」は水分込みの配合比、「dry」は固形分としての配合比(含有比)を、それぞれ示す)で、剥離層形成用塗布液、白色隠蔽層形成用塗布液、及び、粘着層形成用塗布液をそれぞれ調整し、これら塗布液を用いて、実施例1〜25、比較例1〜17の計32種類の修正部材を作製した。また、このときの、白色隠蔽層構成組成物中の酸化チタンの含有量を1としたときのリン酸カルシウム−炭酸カルシウム複合体の量を「配合比」として、また、各修正部材の剥離層、白色隠蔽層、粘着層、及び、支持体の厚さ(μm)を併せてこれら表に示した。
なお、比較例17は、特許文献4記載の従来技術に係る修正部材の例である。
Figure 2014133342
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これら32種類の修正部材について、その剥離力、引張せん断接着強さ、引張強さ、転写性、切断性、耐ひび割れ性、インク吸収性、色彩再現性、引っ掻き耐性、隠蔽性、及び、耐ブロッキング性について、それぞれ評価を行った。
<剥離力評価方法>
JIS Z0237 10.4.1に準拠して剥離力を測定した。このとき、剥離力が4mN/10mm以上10mN/10mm以下の範囲であったときに修正部材として求められる剥離力を満足する。すなわち、剥離力が小さすぎると耐ブロッキング性が低下して、大きすぎると転写性が低下する。
<引張せん断接着強さ>
引張せん断接着強さは、JIS K6850:2000「接着剤−剛性被接着剤の引張せん断接着強さ試験方法」に準拠して測定した。ただし、試験片については、JIS Z0237:2000「粘着テープ・粘着テープ試験方法(10.2.4 圧着装置、10.3.1 試験の準備)」を適用し、そして、接着片を破壊する際の速度は、JIS Z023:2000「粘着テープ・粘着テープ試験方法(8.3 試験方法)」を適用した。
このとき、引張せん断接着強さが18mN/mm2以上30mN/mm2以下のときに、修正部材として求められる引張せん断接着強さを満足する。すなわち、引張せん断接着強さが小さすぎると転写性が低下し、大きすぎると耐ブロック性が低下する。
<引張強さ>
引張強さはJIS Z0237 8 に準拠して測定した。引張強さが210mN/10mm以上330mN/10mm以下のとき、修正部材として求められる引張強さを満足する。すなわち、引張強さが小さすぎると耐ひび割れ性が低下し、大きすぎると切断性が低下する。
<転写性>
転写性は、転写具(プラス社製 プラスステーショナリー WHIPER mini(ホワイパーミニ)(5mm幅)として入手される)のケースを用いて、このケース内に幅5mmに切断して巻き取って収納させた各転写部材を用い、被転写紙を普通紙(アスクル社製 マルチペーパースーパーエコノミー、富士ゼロックス社製 FR、キャノン社製 スタンダード用紙として入手される)として、実際に転写動作をし、そのときの転写状態をモニター20人で官能テストにより評価した。このとき、「スムーズに転写でき、被転写紙への定着が良好である」と評価したモニターが、16人以上であった場合を転写性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合を転写性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
<切断性>
切断性は、上記転写性評価に際し、転写後に転写具を持ち上げた際に、テープの切れの善し悪しを上記同様に20人のモニターによる官能テストより評価した。「切断性が良好である」と評価したモニターが、16人以上であった場合を切断性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合を切断性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
<耐ひび割れ性>
耐ひび割れ性は、上記転写性評価に際し、転写された修正部材の表面を上記同様に20人のモニターが目視により評価した。「ひびの発生がない」と評価したモニターが、16人以下であった場合を耐ひび割れ性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合を耐ひび割れ性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。なお、転写された修正部材にひび割れが発生した場合、ひび割れた箇所の隙間から隠蔽した文字や描線が露出して、隠蔽が不十分となると云う不都合が発生する。
<インク吸収性>
インク吸収性は、上記転写性評価に際し、転写された修正部材に対して上記同様に20人のモニターが、ぺんてる社製ENERGEL(ボール径:0.5mm 色:黒、赤)、三菱鉛筆社製UniSigno(ボール径:0.5mm 色:赤、青)、ゼブラ社製SERASA(ボール径:0.5mm 色:黒、青)の3種類(各2色)の水性ボールペンを用いて、実際に漢字、アルファベット、及び、ひらがなとが混在する文字列を筆記したときに、「インクが直ちに吸収され、滲みもない」と評価したモニターが、18人以上であった場合をインク吸収性が特に優れているとして「◎」として、16人以上17人以下であった場合をインク吸収性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合をインク吸収性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
<色彩再現性>
色彩再現性は、上記転写性評価に際し、転写された修正部材部分、及び、修正部材のない普通紙部分、に対して、上記同様に20人のモニターが上記同様、3種のボールペンを用いて、実際に漢字、アルファベット、及び、ひらがなとが混在する文字列を筆記したときに、転写された修正部材部分、及び、修正部材のない普通紙部分での筆記文字の色を比較して、「差が認められない」として評価したモニターが、18人以上であった場合を色彩再現性が特に優れているとして「◎」として、16以上17人以下であった場合を色彩再現性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合を色彩再現性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
<引掻き耐性>
引掻き耐性は、上記転写性評価に際し、転写された修正部材部分に対して、上記同様に20人のモニターが超極細(ボール径0.25mm)の筆記具(パイロットコーポレーション社製HI−TEC−C(水性ボールペン 色:黒、赤の2色))を用いて、それぞれ実際に漢字、アルファベット、及び、ひらがなとが混在する文字列を筆記したときに、「転写された修正部材部分に破損が生じなかった」として評価したモニターが、18人以上であった場合を色彩再現性が特に優れているとして「◎」として、16以上17人以下であった場合を色彩再現性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合を引掻き耐性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
<隠蔽性>
隠蔽性は、普通紙上にぺんてる社製ENERGEL(ボール径:0.5mm 色:黒、赤の2色)によってそれぞれ筆記された漢字、アルファベット、及び、ひらがなとが混在する文字列に対して、各修正部材を上記同様にして転写し、修正部材が転写された部分を、上記同様に20人のモニターが目視して評価したときに、「修正部材が転写された部分の文字が、判読できない」として評価したモニターが、16人以上であった場合を隠蔽性が十分であるとして「○」として、16人未満であった場合を隠蔽性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
<耐ブロッキング性>
耐ブロッキング性は、上記転写性評価に際し、ロール状に巻き取られた修正部材について、ケースから引き出す際に、「粘着層、白色隠蔽層、及び、剥離層から構成されるインク層が、支持体の反対面(離型層)への移行がなかった」と20人のモニターのうち、20人が評価した場合を耐ブロッキング性が十分であるとして「○」として、20人未満であった場合を耐ブロッキング性が不十分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
上記実施例1〜13及び比較例1〜13、計26の転写部材に対してこれら評価をおこなったときの結果を、表10〜表12に示す。
Figure 2014133342
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Figure 2014133342
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表14〜17により、本発明に係る修正部材は、剥離力、引張せん断接着強さ、引張強さ、転写性、切断性、耐ひび割れ性、インク吸収性、色彩再現性、引っ掻き耐性、隠蔽性、及び、耐ブロッキング性にすぐれていることが理解される。実際の使用においても、これら本発明に係る修正部材では、修正後に水性インクボールペンに上書きされた直後に手で触れてもインクがすれず、各種カラー筆記具で上書きされたインクの色彩再現性に優れ、かつ、超極細のペンによる筆記によっても破れや部分的な剥がれが生じない修正部材であった。
1 離型層
2 支持体
4 剥離層
5 白色隠蔽層
6 粘着層

Claims (9)

  1. 少なくとも、離型層、支持体、剥離層、白色隠蔽層、及び、粘着層がこの順で積層されて構成されている修正部材において、
    (イ)前記剥離層が、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを有する剥離層構成組成物により構成され、
    (ロ)前記剥離層構成組成物中に、前記ポリビニルアルコールが20質量%以上25質量%以下、前記ポリアクリル酸ナトリウムが3質量%以上7質量%以下、前記シリコーン・アクリル共重合体が1質量%以上5質量%以下、前記ポリビニルアルコール可塑剤が0.3質量%以上0.9質量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が55質量%以上64質量%以下、及び、前記コロイダルシリカが5質量%以上13質量%以下、それぞれ含有されていることを特徴とする修正部材。
  2. (イ)前記白色隠蔽層が、少なくとも、天然ゴム、イソプレン重合物、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体、分散剤、アクリル酸エステル系共重合体、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、酸化チタンを含有する白色隠蔽層構成組成物により構成され、
    (ロ)前記白色隠蔽層構成組成物に、前記天然ゴムが7質量%以上13質量%以下、前記イソプレン重合物が0.7質量%以上1.3質量%以下、前記ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が3質量%以上9質量%以下、前記分散剤が2質量%以上5質量%以下、前記アクリル酸エステル系共重合体が1質量%以上4質量%以下、前記酸化チタンが70質量%以上76重量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が1.6質量%以上6.2質量%以下、それぞれ含有されており、かつ、
    (ハ)前記白色隠蔽層構成組成物中の前記リン酸カルシウム−炭酸カルシウム複合体の含有量が、前記白色隠蔽層構成組成物中の前記酸化チタンの含有量を1としたときに、0.02以上0.09以下であることを特徴とする請求項1に記載の修正部材。
  3. 前記粘着層が、少なくともアクリル系粘着剤を含有している粘着層構成組成物により構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の修正部材。
  4. 前記剥離層の層厚が、5μm以上7μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の修正部材。
  5. 前記白色隠蔽層の層厚が、17μm以上19μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の修正部材。
  6. 前記粘着層の層厚が、0.7μm以上1.5μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の修正部材。
  7. 少なくとも、一方の面に離型層を設けた支持体を準備する支持体準備工程、前記支持体の他方の面に剥離層形成用塗布液を塗布した後乾燥させて剥離層を形成する剥離層形成工程、前記剥離層の表面に白色隠蔽層形成用塗布液を塗布した後乾燥させて白色隠蔽層を形成する白色隠蔽層を形成する白色隠蔽層形成工程、及び、前記白色隠蔽層の表面に粘着層形成用塗布液を塗布した後乾燥させて粘着層を形成する粘着層形成工程、を有する修正部材の製造方法において、
    (イ)前記離型層形成用塗布液が、少なくとも、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、シリコーン・アクリル共重合体、ポリビニルアルコール可塑剤、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、コロイダルシリカを有する水性液であり、
    (ロ)前記離型層形成用塗布液の全固形分中に、前記ポリビニルアルコールが20質量%以上25質量%以下、前記ポリアクリル酸ナトリウムが3質量%以上7質量%以下、前記シリコーン・アクリル共重合体が1質量%以上5質量%以下、前記ポリビニルアルコール可塑剤が0.3質量%以上0.9質量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が55質量%以上64質量%以下、及び、前記コロイダルシリカが5質量%以上13質量%以下、それぞれ含有されていることを特徴とする修正部材の製造方法。
  8. (イ)前記白色隠蔽層形成用塗布液が、少なくとも、天然ゴム、イソプレン重合物、ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体、分散剤、アクリル酸エステル系共重合体、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体、及び、酸化チタンを含有する水性液であり、
    (ロ)前記白色隠蔽層形成用塗布液の全固形分中に、前記天然ゴムが7質量%以上13質量%以下、前記イソプレン重合物が0.7質量%以上1.4質量%以下、前記ブタジエン・スチレン・アクリル酸系共重合体が3質量%以上9質量%以下、前記分散剤が2質量%以上6質量%以下、前記アクリル酸エステル系共重合体が1質量%以上4質量%以下、前記酸化チタンが69.9質量%以上78.1重量%以下、及び、前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体が1.6質量%以上6.2質量%以下、それぞれ含有されており、かつ、
    (ハ)前記白色隠蔽層形成用塗布液の全固形分中の前記リン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体の含有量が、前記白色隠蔽層構成組成物中の前記酸化チタンの含有量を1としたときに、0.02以上0.09以下であることを特徴とする請求項7に記載の修正部材の製造方法。
  9. 前記粘着層形成用塗布液が、少なくともアクリル系粘着剤を含有する水性液であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の修正部材の製造方法。
JP2013002071A 2013-01-09 2013-01-09 修正部材、及び、その製造方法 Ceased JP2014133342A (ja)

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