JP2014124132A - 密封型サンドイッチの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 具材Fを挟んだ複数のシート状の食パン片Bが載置される下型KAと、下型KAに対峙して進退動可能に設けられ進出時に下型KAと共同して下型KA上の食パン片Bの具材Fの周囲を押圧しながら圧着し具材Fを密封した密封型サンドイッチの製品Sを成形する上型KBとを備え、上型KBを所定位置で進退動可能に支持し、下型KAを、下型KAに具材Fを挟んだ複数の食パン片Bを手作業により載置可能な作業位置X及び上型KBに対峙し上型KBによる押圧を行わせる成形位置Yの2位置に移動可能にした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、種々の具材を適宜選択して好みの製品を多品種製造するような、数個から数十個程度ずつの少量多品種に対応でき、例えば、小規模の製パン店、食堂、コンビニエンスストア等のバックヤードに設置して使用することに適しており、また店頭における実演製造にも使用できる密封型サンドイッチの製造装置を提供することを目的とする。
上記上型を所定位置で進退動可能に支持し、上記下型を、該下型に具材を挟んだ複数の食パン片を手作業により載置可能な作業位置及び上記上型に対峙し該上型との共同による押圧を行わせる成形位置の2位置に移動可能にした構成としている。
このようにして、適宜、手作業で下型に食パン片及び具材を載置する等してセッティングすれば、自動的に下型を作業位置Xから成形移置Yまで移動させ、該成形位置Yにおいて上型との共同による押圧を行って具材Fを挟んだ食パン片Bを圧着切断し、その後、成形後の密閉型サンドイッチの完成製品Sを載置した下型を再び作業位置まで移動させる。このように密封型サンドイッチの製品を自動的に製造できるので、種々の具材を適宜選択して好みの製品を多品種製造するような、数個から数十個程度ずつの少量多品種に対応できる。そのため、例えば、小規模の製パン店、食堂、コンビニエンスストア等のバックヤードに設置して使用することに適しており、また店頭における実演製造にも使用できる密封型サンドイッチの製造装置を提供することができる。
これにより、下型が作業位置及び成形位置間で往復動する際には、下型は被覆カバーの切欠き部及び成形部カバーの通過口を通過する。作業ステージにおいては、作業位置にある下型の周囲が被覆カバーで覆われ、上型側は成形部カバーで覆われるので、他の機器が露出しないことから、下型への食パン片,具材の載置及び該下型からの完成した密封型サンドイッチの取出し作業を行い易くすることができるとともに、これらの作業を清潔に行うことができる。また、上下動する上型のあるところは、成形部カバーで覆われるので、安全を確保することができる。
上記上型が、上記下型が備える枠状の凸条とは逆向きの枠状の凸状と、これに囲繞される下方に開口した凹所とを備え、かつ、該枠状の凸条の外周を上記下型の枠状の凸条の外周よりも(短くしてその)内側になるように設けた構成としている。
これにより、上記下型との共同により上記食パン片を押圧成形する際、切断された該食パン片の外側部分が上記上型の枠状の凸条の外周に付着する。このように上型に付着させた後、上型が上昇移動して待機位置へ戻るまでの間の任意の時期に、任意の方法で上型から外すことができる。
そしてまた、必要に応じ、上記上型の成形移置と待機位置の間の任意の高さで、かつ、上記上型が上下動するときにその枠状の凸条の外周面に近接する位置に一又は複数の係止部材を設けるとともに、該上型が押圧成形後に待機位置まで後退する移動中に、該上型に付着した食パン片が上記係止部材に係止する高さに達する前に上記下型が成形位置から作業位置側に移動して上記上型の下方に位置しなくなるまで移動し、その後、該上型が上へ移動することにより上記係止部材が、該上型に付着した食パン片の外側部分に係止して該外側部分を該上型から外して落下させることを特徴とする。
これにより、成形時に切断される不要な食パン片の外側部分を容易に除去して排出させることができる。
これにより、成形後の密封型サンドイッチ製品は、上記下型の押出体によって押し出されるので、下型から容易に取り出すことができる。
これにより、上記下型が成形位置から作業位置に移動するとき徐々に上昇する該カムブロックの傾斜面により上記カムフォロアを上記付勢手段の付勢力に抗して徐々に押圧して上記押出体を徐々に押し上げ、逆に上記下型が作業位置から成形位置に移動するときには、徐々に下降する該カムブロックの傾斜面により上記付勢手段の付勢力に従って上記カムフォロアが押し下げられる。
図1乃至10に示す本発明の実施の形態に係る密封型サンドイッチの製造装置Tは、図9及び図10に示すように、2枚のシート状の食パン片B間に具材Fを挟み、この食パン片Bの周囲圧着予定部分Baを押圧しながら圧着するとともに、周囲圧着予定部分Baよりも外側の外側部分Bbを切断して取り除き、具材Fを密封した密封型サンドイッチの製品Sを製造するものである。食パン片Bは、一般には所謂耳付きの矩形シート状である。耳を予めカットしたものでも良い。また、一般には、食パン片Bは2枚用いるが、3枚以上であっても良い。具材Fとしては、バターやジャムナ等のペースト状フィリング、生野菜、ハムやコロッケなどの肉製品S、加工水産物、各種惣菜等どのようなものであっても良い。
下型KAは、この下型KAに具材Fを挟んだ複数の食パン片Bを手作業により載置可能な作業位置X、及び、上型KBに対峙し上型KBとの共同による押圧を行わせる成形位置Yの2位置間を往復移動可能に基板2上を水平移動する下型ベース21の上に設けられている。作業ステージ5は、下型KAをその作業位置Xで、下型KAに対して手作業で食パン片B,具材Fの載置及び取出しを行うことができるように形成され、機台1の前に作業者が立ってこの作業ステージ5で作業を行うことができるように形成されている。また、作業ステージ5は、その上面を覆う被覆カバー10を備えて構成されている。被覆カバー10の上面は平面状に形成されている。被覆カバー10の上側には、前側に開閉可能な透明な扉を備え被覆カバー10全体を覆うステージカバー11(図1)が設けられている。更に、被覆カバー10には、下型KAの成形位置Y側に開放し、下型KAを作業位置Xと成形位置Yとの間で移動可能にする矩形状の切欠き部12が設けられている。
また、下型KAの凸条40の外周には、載置された食パン片Bの外周縁をガイドする複数のガイド片47が立設されている。ガイド片47は、凸条40の各コーナー部に設けられており。食パン片Bの直角な二辺のコーナー部に接してガイドする横断面L字状の板部材で形成されている。
(i)先ず、具材Fを挟んだ食パン片Bを載置した下型KAを作業位置Xから成形位置Y側に水平移動させ、成形位置Yで停止させる。
(ii)上型KBを下方へ進出させ、成形位置Yまで達したときに、そのまま下型KAと共同して上記食パン片Bを押圧成形する。
(iii)押圧成形後、食パン片Bの外側部分Bbをその凸条の外周に付着させた上型KBを上方へ後退させて該付着した食パン片Bの外側部分Bbが係止部材65に係止しない高さで一旦停止する。
(iv)成形後の密封型サンドイッチ製品Sを載置した下型KAを成形位置Yから作業位置X側に水平移動させ、作業位置Xで停止させる。
(v)一旦停止していた上型KBを再び上方へ後退させて、付着した食パン片Bの外側部分Bbを係止部材65により係止させて外して落下させ、そのままさらに上方へ後退させて、待機位置Wで停止させる。
常時は、図1及び図2に示すように、下型KAは作業位置Xに位置決めされている。この状態で、作業者が、作業ステージ5に向かって、機台1の前に立ち、ステージカバー11を開ける。図9に示す工程図を用い、先ず、図9(a)(b)に示すように、下型KA上に、手作業により、シート状の食パン片Bを載せ、その上に具材Fを載せ、最後に、この具材Fの上に食パン片Bを載せる。また、具材Fがジャムなどのペースト状のものであれば、シート状の食パン片Bに予め具材Fを付着させて、これを該具材Fを付着した面を上にして下型KA上に載せ、最後に、この具材Fの上に食パン片を載せることもできる。それから、予め、食パン片B間に具材Fを挟んだものを、下型KA上に載せることもできる。また、食パン片Bは3枚以上であっても良く、各食パン片B間に挟む具材Fも一種若しくは複数種あって良い。要するに、下型KA上に、手作業により、具材Fを挟んだ複数のシート状の食パン片Bを載置する。この場合、下型KAの凸条40の外周にガイド片47が立設されているので、載置された食パン片Bの外周縁がガイドされ、そのため、食パン片Bを下型KAの中心に位置決めし易くなり、位置ずれを防止することができ、製品ロスを削減するとともに製品の品質を安定化させることができる。また、作業ステージ5においては、作業位置Xにある下型KAの周囲が被覆カバー10で覆われ、上型KB側は成形部カバー13で覆われるので、他の機器が露出しないことから、食パン片B,具材Fの載置を行い易くすることができるとともに、作業を清潔かつ安全に行うことができる。
詳しくは、先ず、図3及び図4,図9(b)(c)に示すように、下型用モータ24が駆動し、下型KAを作業位置Xから成形位置Yに水平移動させる。この場合、下型KAは被覆カバー10の切欠き部12及び成形部カバー13の通過口15を通過する。また、下型KAの移動により、閉塞板25が同動し、被覆カバー10の切欠き部12を塞ぐ。そのため、切欠き部12が閉塞板25で塞がれるので、物が切欠き部12から落下する事態を防止できるとともに、作業ステージ5の外観品質を良くすることができる。更に、この際、図4に示すように、出没機構50において、カムフォロア53がカムブロック54の傾斜面55を下るので、カムフォロア53の押圧が徐々に解除され、付勢手段52の付勢力に従って押出体43が押し下げられて没入する。
次に、下型用モータ24が駆動し、成形後の密封型サンドイッチ製品Sを載置した下型KAが成形位置Yからを作業位置X側へ水平移動する。その後、そのまま水平移動し、作業位置Xで停止する。
その後、上型用モータ34が駆動して一旦停止していた上型KBが再び上方へ後退し、係止部材65が上型KBに付着した食パン片Bの外側部分Bbに係止して、この外側部分Bbを上型KBから外して落下させる。落下させられた外側部分Bbは、開放口16からシュータ17に導かれて排出口7から排出される。このため、不要な食パン片Bの外側部分Bbを容易に除去して排出させることができる。そして上型KBは、そのままさらに上方へ後退し、待機位置Wで停止する。
このようにして、下型KAに食パン片B及び具材Fをセッティングして、下型KAを作業位置X及び成形位置Y間で往復動させるだけで密封型サンドイッチの製品Sを製造できるので、具材Fを適宜選択して好みの製品Sを容易に得ることができ、数個から数十個程度の少量多品種に対応できる。そのため、例えば、小規模の製パン店、食堂、コンビニエンスストア等に設置して使用できる汎用性のある密封型サンドイッチの製造装置Tを提供することができる。
B 食パン片
Ba 周囲圧着予定部分
Bb 外側部分
F 具材
S 密封型サンドイッチの製品
1 機台
2 基板
3 化粧カバー
4 ベース台部
5 作業ステージ
6 成形部
7 排出口
8 支持板
KA 下型
KB 上型
W 待機位置
Z 成形位置
X 作業位置
Y 成形位置
10 被覆カバー
11 ステージカバー
12 切欠き部
13 成形部カバー
14 開閉扉
15 通過口
16 開放口
17 シュータ
20 下型移動機構
21 下型ベース
22 下型レール
23 下型ボールネジ機構
24 下型用モータ
25 閉塞板
30 上型移動機構
31 上型ベース
32 上型レール
33 上型ボールネジ機構
34 上型用モータ
35 タイミングベルト伝動機構
36 架設板
40 凸条
41 凹所
42 貫通孔
43 押出体
47 ガイド片
50 出没機構
51 ロッド
52 付勢手段(コイルスプリング)
53 カムフォロア
54 カムブロック
55 傾斜面
50 凸部
61 凹部
65 係止部材(棒材)
66 取付部材
70 動作ボタン
Claims (10)
- 具材を挟んだ複数のシート状の食パン片が載置される下型と、その上方において該下型に対峙して進退動可能に設けられ、下方への進出時に上記下型と共同して該下型上の食パン片の周囲圧着予定部分を押圧しながら圧着し具材を密封した密封型サンドイッチを成形する上型とを備えた密封型サンドイッチの製造装置において、
上記上型を所定位置で進退動可能に支持し、上記下型を、該下型に具材を挟んだ複数の食パン片を手作業により載置可能な作業位置及び上記上型に対峙し該上型との共同による押圧を行わせる成形位置の2位置に移動可能にしたことを特徴とする密封型サンドイッチの製造装置。 - 作業位置にある上記下型への食パン片,具材の載置及び該下型からの完成した密封型サンドイッチの取出しを行うことができる作業ステージと、該作業ステージに連設されるとともに、上記上型が設けられ、上記成形位置が設定される成形部とを設け、上記作業ステージを、その上面を覆う被覆カバーを備えて構成し、該被覆カバーに、上記下型の成形位置側に開放し該下型を作業位置と成形位置との間で移動可能にする切欠き部を設け、上記成形部に、上記上型及び下型を覆う成形部カバーを設け、該成形部カバーに、上記切欠き部に連通し上記下型を作業位置と成形位置との間で移動可能にする通過口を設けたことを特徴とする請求項1記載の密封型サンドイッチの製造装置。
- 上記下型に、上記被覆カバーの上側又は下側であって上記下型が作業位置から成形位置に至り、押圧成形した後、元の作業位置に戻るまで上記切欠き部を塞ぐ閉塞板を設けたことを特徴とする請求項2記載の密封型サンドイッチの製造装置。
- 上記下型を作業位置及び成形位置の2位置間で移動させる下型移動機構を備え、該下型移動機構を、上記下型を支持する下型ベースと、該下型ベースを移動可能に支持する下型レールと、該下型ベースを移動させる下型ボールネジ機構と、該下型ボールネジ機構を駆動する下型用モータとを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の密封型サンドイッチの製造装置。
- 上記上型を待機位置と成形位置との2位置間で上下方向に進退動させる上型移動機構を備え、該上型移動機構を、上記上型を支持する上型ベースと、該上型ベースを移動可能に支持する上型レールと、該上型ベースを移動させる上型ボールネジ機構と、該上型ボールネジ機構を駆動する上型用モータとを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の密封型サンドイッチの製造装置。
- 上記下型が、具材を挟んだ食パン片を載置したときにその外周部付近を支持する枠状の凸条と、該凸条に囲繞され具材を挟んだ食パン片を載置したときにその中央部分が臨む、上方に開口した凹所を備えるとともに、
上記上型が、上記下型が備える枠状の凸条とは逆向きの枠状の凸状と、これに囲繞される下方に開口した凹所とを備え、かつ、該枠状の凸条の外周を上記下型の枠状の凸条の外周よりも内側になるように設けたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の密封型サンドイッチの製造装置。 - 上記上型の成形移置と待機位置の間の任意の高さで、かつ、上記上型が上下動するときにその枠状の凸条の外周面に近接する位置に一又は複数の係止部材を設けるとともに、
該上型が押圧成形後に待機位置まで後退する移動中に、該上型に付着した食パン片が上記係止部材に係止する高さに達する前に上記下型が成形位置から作業位置側に移動して上記上型の下方に位置しなくなるまで移動し、その後、該上型が上へ移動することにより上記係止部材が、該上型に付着した食パン片の外側部分に係止して該外側部分を該上型から外して落下させることを特徴とする請求項6に記載の密封型サンドイッチの製造装置。 - 上記下型が、凹所の中央付近に開口し上下方向に貫通して設けられる貫通孔と、該貫通孔にガイドされて上記凹所に対して出没可能に設けられ突出時に食パン片を押し出し可能な押出体と、該押出体を出没させる出没機構とを備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の密封型サンドイッチの製造装置。
- 上記出没機構を、上記押出体の下側に垂設されるロッドと、該ロッドを没入方向に付勢する付勢手段と、該ロッドの下端部に設けられるカムフォロアと、該カムフォロアの下方に設けられ、傾斜面を有するカムブロックとを備えて構成し、かつ、
該カムブロックの傾斜面が、成形位置から作業位置に向かって徐々に上昇するとともに、カムフォロアの最下端を下から支持するように設けたことを特徴とする請求項8記載の密封型サンドイッチの製造装置。 - 上記下型の凸条の外周に、載置された食パン片の外周縁をガイドする複数のガイド片を立設したことを特徴とする請求項6乃至9に記載の密封型サンドイッチの製造装置。
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