JP2014122984A - 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、画像表示装置 - Google Patents

光学フィルムの製造方法、光学フィルム、画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】厚さが薄く、しかも吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法を提供する
【解決手段】透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板102と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板101と、を含む多層構造による転写層を形成し、転写層を直線偏光板104に転写し、直線偏光板における、転写層が転写される側の面と反対の面に、スパッタリングによって形成された反射防止膜106を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルムの製造方法、光学フィルム、この光学フィルムを備えた画像表示装置に関する。
液晶や有機発光材料をディスプレイに用いた表示装置では、外光の内部反射を抑えるための反射防止フィルムが設けられる。反射防止フィルムには、1/4波長板と直線偏光板とを積層した円偏光板を用いるものがある。ただし、直線偏光板に1/4波長板を積層しただけでは、設計波長以外の波長の光が楕円偏光となり、可視光の全域における反射防止機能が低下する。
可視光全域の反射防止機能を向上させるためには、直線偏光板と1/4波長板との間に1/2波長板を配して広域帯位相差坂を構成する方法がある。このような方法は、例えば、特許文献1に記載されている。
また、ディスプレイの薄型化、低コスト化に伴って、反射防止フィルムを薄くすることが要求されている。反射防止膜を薄くするための構成としては、位相差層を延伸フィルムとすることが特許文献2に記載されている。また、円偏光板を偏光板に転写するものが、特許文献3に記載されている。また、光学フィルムを薄くするために、配向層と位相差層とを転写体とすることが、特許文献4に記載されている。
特開平10−068816号公報 WO2009/057726号 特開2007−156234号公報 特開2002−156526号公報
しかしながら、上記した既存の光学フィルムのうち、特許文献2に記載の技術では、1/2波長板、1/4波長板の厚みが共に5μm以上あり、接着層を除く偏光板の厚みが100μmを超えている。このため、特許文献2に記載の円偏光板では、その厚さを十分に薄くすることができなかった。
特許文献3に記載の技術では、複屈折層が転写される相手材が偏光板の保護フィルムであるから、円偏光板の厚さが厚くなる点が反射防止フィルムを薄くすることに不利であった。また、特許文献4に記載の技術では、仮支持体と配向層との間に剥離層を設ける必要があり、このための工程を追加する必要がある。また、剥離層を設ける工程においては、大面積の剥離層上に配向層を均一に塗工することが困難であった。さらに、剥離層に含まれる低分子成分が配向層を透過して位相差層の配向性に影響を及ぼすおそれがあった。
以上のように、既存の反射防止フィルム、あるいは光学フィルムは、いずれも十分な薄さを得られるものではなかった。
また、既存の技術によって反射防止フィルムの厚さを十分に薄くできたとしても、特に、薄い反射防止フィルムでは、反射防止フィルムに用いられる直線偏光板の保護フィルムとなるTAC(Tri Acetyl Cellulose)フィルムや偏光板となるPVA(polyvinyl alcohol)フィルムなどは湿度による伸び縮みが大きく、経時により表示装置から剥離する原因になったり、ディスプレイを反らせたりし、これにより吸湿による製品品質が劣化する問題になる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、厚さが薄く、しかも吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法、光学フィルム、この光学フィルムを備えた画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、転写の手法を適用して作成された光学フィルムにおいて、反射防止膜に水蒸気バリア層の機能を付与する、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
(1) 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板と、を含む多層構造による転写層を形成する転写層の作製工程と、
前記転写層を偏光板に転写する転写の工程と、
前記偏光板における、前記転写層が転写される側の面と反対の面に、水分の浸入を防ぐための水蒸気バリア機能を有する反射防止膜を設ける反射防止膜の作製工程と、を含むことを特徴とする光学フィルムの製造方法。
(1)によれば、反射防止膜の水蒸気バリア機能により、偏光板の吸湿を抑圧することができ、これにより吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法を提供することができる。
(2) 前記反射防止膜の作製工程は、スパッタリングにより前記反射防止膜を設けることを特徴とする(1)に記載の光学フィルムの製造方法。
(2)によれば、スパッタリングによる各種の反射防止膜により、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法を提供することができる。
(3) 前記反射防止膜は、少なくとも、SiO2と、Nb25と、ITOと、を含む薄膜を有することを特徴とする(1)または(2)に記載の光学フィルムの製造方法。
(3)によれば、より具体的構成により、反射防止膜に蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法を提供することができる。
(4) 前記転写層の作製工程は、前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を、表面に凹凸形状を有する版を使用して液晶材料を配向させることによって作成する工程を含むことを特徴とする(1)または(2)の光学フィルムの製造方法。
(4)によれば、表面に凹凸形状を有する版を使用して直接、1/2波長板、1/4波長板の液晶材料を配向させることができ、配向膜を設けることなく/2波長板、1/4波長板を作製して、光学フィルムの厚さを薄くすることができる。
(5) 前記転写層の作製工程は、前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を配向させる配向層を形成する工程を含むことを特徴とする(1)または(2)に記載の光学フィルムの製造方法。
(5)によれば、配向層によって1/2波長板、1/4波長板の液晶材料を配向させることにより、既存の設備を有効に利用することができる光学フィルムの製造方法を提供刷ることができる。
(6) 前記反射防止膜が、無機微粒子含有有機高分子層を含む反射防止膜であることを特徴とする(1)に記載の光学フィルムの製造方法。
(6)によれば、反射防止膜に水蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法を提供することができる。
(7) 前記反射防止膜は、少なくとも、無機微粒子と紫外線によって硬化された有機高分子とを含む薄膜を有することを特徴とする(6)に記載の光学フィルムの製造方法。
(7)によれば、より具体的構成により、射防止膜に水蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法を提供することができる。
(8) 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板と、を含む多層構造による転写層と、
前記転写層が転写された偏光板と、
前記偏光板における、前記転写層が転写される側の面と反対の面に設けられた反射防止膜と、を含み、
前記反射防止膜は、水分の浸入を防ぐための水蒸気バリア機能を有することを特徴とする光学フィルム。
(8)によれば、反射防止膜に水蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムを提供することができる。
(9) 前記反射防止膜は、少なくとも、SiO2薄膜と、Nb25薄膜と、ITO薄膜と、を含むことを特徴とする(8)に記載の光学フィルム。
(9)によれば、より具体的構成により、反射防止膜に水蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムを提供することができる。
(10) 前記反射防止膜は、少なくとも、無機微粒子と紫外線で硬化した有機高分子とを含むことを特徴とする(8)に記載の光学フィルム。
(10)によれば、反射防止膜に水蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムを備えた画像表示装置を提供することができる。
(11) (8)から(10)のいずれか1項に記載の光学フィルムを配置したことを特徴とする画像表示装置。
(11)によれば、反射防止膜に水蒸気バリアの機能を付与し、吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムを備えた画像表示装置を提供することができる。
上記した本発明によれば、厚さが薄く、しかも吸湿による製品品質の劣化を防止することができる光学フィルムの製造方法、光学フィルム、この光学フィルムを備えた画像表示装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の画像表示装置を示す図である。 1/4波長板、1/2波長板に形成される凹凸形状と直線偏光板104の透過軸との関係を説明するための図である。 図1に示した反射防止膜を製造する工程を示した図である。 図1に示した1/4波長位相差板の製造方法を説明するための図である。 図1に示した1/4波長位相差板の製造方法を説明するための他の図である。 図5に示した賦型ロール版を説明するための図である。 本発明の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した図である。 本発明の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した他の図である。 本発明の第1実施形態の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した他の図である。 本発明の第2実施形態の画像表示装置を示す図である。 図8に示した光学フィルムを製造する工程を説明するための図である。 図8に示した光学フィルムを製造する工程を説明するための他の図である。 本発明の第2実施形態の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した図である。 本発明の第2実施形態の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した他の図である。 本発明の第2実施形態の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した他の図である。 本発明の第3実施形態の第3実施形態の画像表示装置を示す図である。 本発明の第3実施形態の光学フィルムの製造方法を示す図である。 本発明の第3実施形態の光学フィルムの製造方法の各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した他の図である。 図12に示した光学フィルムを製造する工程を説明するための図である。 図15に示した工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した他の図である。 第4実施形態の反射防止膜を製造する他の工程を示した図である。 本発明の効果を検証するために行った実験を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(光学フィルム、画像表示装置)
図1は、本発明の第1実施形態の画像表示装置を示す図である。画像表示装置100では、画像表示パネル100aのパネル面に、光学フィルム1が配置される。画像表示パネル100aは、可撓性を有するシート形状による有機EL(Electro Luminescence)パネルであり、所望のカラー画像を表示する。なお画像表示パネル100aにあっては、液晶表示パネル等、種々の方式による画像表示パネルを適用することができる。
光学フィルム1は、偏光面の制御により、画像表示パネル100aに到来する外来光の反射を抑圧する光学フィルムである。このため光学フィルム1は、直線偏光板104、1/4波長位相差板11を積層して構成される。光学フィルム1は、図示しないセパレータフィルムを剥離して感圧接着剤による接着層108を露出させた後、この接着層108により、画像表示パネル100aのパネル面に貼り付けられて保持される。また直線偏光板104及び1/4波長位相差板11は、接着層103を介して一体化される。
1/4波長位相差板11は、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4位相差板として機能する部位(以下、1/4波長板と呼ぶ)101、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2位相差板として機能する部位(以下、1/2波長板と呼ぶ)102との積層体により構成される。これにより1/4波長位相差板11は、カラー画像の表示に供する広い波長帯域で逆分散特性を確保し、光学フィルム1は、広い波長帯域で十分に外来光の反射を抑圧する。
これらにより画像表示装置100では、画像表示パネル100aの表示画面側より、順次、1/4波長板101、1/2波長板102、直線偏光板104が配置される。また図2に示すように、矢印により示す直線偏光板104の透過軸に対して、1/2波長板102及び1/4波長板101の遅相軸(それぞれ矢印により示す)が、それぞれ反時計回りに15度、75度の角度を成すように配置される。
より具体的に、1/4波長板101は、面内位相差(Re)が125nm以上、150nm以下により作成され、1/2波長板102は面内位相差(Re)が235nm以上、285nm以下により作成される。これにより光学フィルム1は、直線偏光板104側より入射する可視光域波長域(450〜750nm)の透過光を、楕円率0.8以上の円偏光により出射する。
1/4波長位相差板11は、画像表示パネル100a側から、順次、1/4波長板101、1/2波長板102が設けられる。1/4波長板101、1/2波長板102は、いずれも後述する微細な凹凸形状を有するロール版を使用して液晶材料が配向させられる。1/4波長板101と1/2波長板102は、このようにロール版によって配向(屈折率異方性を保持した)状態で固化(硬化)された液晶材料により形成される。
この1/4波長板101、1/2波長板102の作製に供するロール版の微細な凹凸形状は、一方向に延長するライン状(線)の凹凸形状により形成される。図2に示すように、この一方向に延長する方向が直線偏光板104の透過軸に対して、それぞれ反時計回りに15度、75度の角度を成す方向となるように作成される。以上説明した1/4波長位相差板11は、第1実施形態において転写層となる。
第1実施形態では、直線偏光板104に、1/4波長位相差板11を転写法により積層した。1/4波長位相差板11は、1/4波長板101、1/2波長板102を積層した構成である。ここで転写法は、例えば基材の上に所望の層を形成する場合に、この層を直接当該基材上に形成するのでは無く、一旦、離型性の支持体上に剥離可能に該層を積層形成して転写体を作成した後、工程、需要等に応じて、該支持体上に形成した層を、最終的に該層を積層すべき基材(被転写基材)上に接着、積層し、その後、該支持体を剥離除去することにより、該基材上に所望の層を形成する方法である。この実施形態では、直線偏光板104に係る構成が被転写体であり、1/4波長位相差板11が転写に供する層(転写層)である。
ここで光学フィルム1は、可撓性を有していることが望まれ、厚みを薄くすると可撓性を向上することができる。そこで光学フィルム1について、JIS K5600−5−1に規定の円筒形マンドレル試験により耐屈曲性を試験した。試験した結果によれば、光学フィルム1の場合、マンドレルの直径が3mmの場合であっても、表面に、割れ及びはがれ等が発生しないことが確認された。これによりこの直径3mmによる耐屈曲性の試験を満足することが判った。ここでこの程度の耐屈曲性を備えている場合には、配置対象物が可撓性を有するシート形状による画像表示パネルであっても、十分に配置対象物の可撓性を損なわないことを確認することができた。また配置対象が一段と大きな曲率を備えた部材であっても、光学フィルム1を損傷しないで配置することができる。
また、第1実施形態の光学フィルム1は、直線偏光板104の転写層が設けられていない側の面が、水蒸気バリア機能を有する反射防止膜106により覆われている。より具体的にこの実施形態ではスパッタリングによって反射防止膜106が作製される。なお反射防止膜106にあっては、水蒸気バリア機能を備えた薄膜を適用することができるものの、この実施形態では、SiO2膜、Nb25膜、ITO膜の多層膜により反射防止膜106を作製する。
このように直線偏光板104の転写層とは逆側の面に、水蒸気バリア機能を有する反射防止膜106を設ける場合にあっては、反射防止膜の機能を有効に利用して、直線偏光板104の吸湿を防止することができ、これにより吸湿による製品品質の劣化を防止することができる。また転写法の適用により全体の厚みを薄くすることができる。またロール版を使用して液晶材料を配向させて1/4波長板101、1/2波長板102を作製することにより、配向膜を省略して全体の厚みを一段と薄くすることができる。
(光学フィルムの製造方法)
次に、図1に示した光学フィルム1の製造方法における各工程について説明する。図3から図6は、図1に示した光学フィルム1を製造する工程を説明するための図である。図7−1から図7−3は、図3から図6に示した各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した図である。
図7−1(a)は、図1に示した直線偏光板104の製造工程を示す図である。第1実施形態では、厚さが100μmの仮支持体201(ノバクリア、三菱樹脂社製)上に、PVA(PolyVinyl Alcohol、NH26、日本合成社製)溶液をダイによって塗工し、乾燥させた。乾燥後のPVA層の厚さは10μmであった。その後、仮支持体201及びPVA層をヨウ素及びヨウ化カリウムを含むヨウ素水溶液に浸漬した。このことにより、PVAにヨウ素が浸漬された。このとき、ヨウ素水溶液の温度は30℃、ヨウ素水溶液のヨウ素含有量は0.1wt%、ヨウ化カリウムの含有量は0.7wt%とした。
次に、第1実施形態では、ホウ素及びヨウ化カリウムを含有するホウ素水溶液中で、仮支持体201をTD方向に5倍に延伸した。このとき、ホウ素水溶液の温度は60℃、ホウ素水溶液のホウ素含有量は4wt%、ヨウ化カリウムの含有量は5wt%とした。仮支持体201及びPVA層をホウ酸水溶液から取り出して温風乾燥する。これによりこの実施形態では、中間製品である仮支持体201付の直線偏光板104(図7−1(a))を生産する。
図3は、図1に示した反射防止膜106の製造工程を示した図である。図3に示した工程が行われる製造ラインには、巻き出しロール211、成膜ロール204、巻取りロール210、SiO2ターゲット205、Nb25ターゲット206、ITOターゲット207、以上の構成の間で仮支持体107等を搬送する複数の搬送ロールrを備えている。
第1実施形態では、仮支持体107として厚さが25μmの延伸PET(熱可塑性ポリエステル樹脂:E5100、東洋紡製)が巻き出しロール211から巻き出され、成膜ロール204に巻き回される。成膜ロール204の周辺にはSiO2ターゲット205、Nb25ターゲット206、ITOターゲット207が設けられていて、減圧環境下で各ターゲットが仮支持体107にスパッタリングされる。スパッタリングにより、仮支持体の一面には、SiO2膜75nm、Nb25膜85nm、ITO膜30nmの各薄膜が成膜された。以上の工程により、中間製品である反射防止膜106による反射防止膜転写箔(図7−1(b))が生成される。
なお上記した反射防止膜106の特性を調べるため、別途反射防止層転写箔のスパッタ薄膜が成膜されている成膜面に、接着層用組成物Aを5g/m2塗工して接着層を形成した。なお、接着層用組成物Aは、ウレタンアクリレートオリゴマー10、ペンタエリスリトールトリアクリレート90、ジフェニル(2,4,6−リトメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド6を成分とする。そして、接着層によって反射防止膜を厚さが3mmのガラスと貼り合わせ、ガラスの側から紫外線を照射して接着層用組成物を硬化させた後、仮支持体107を剥離した。ガラス上の反射防止膜106の視感反射率を測定したところ、0.6%の値を得た。なお、裏面反射を防止するため、反射防止膜を積層していないガラス面には黒色テープを貼り、島津製作所製、分光反射率測定機「PC−3100」を用い、可視光域にて視感反射率を測定した。
第1実施形態では、1/4波長位相差板11を製造するため、始めに図7−1(c)に示した仮支持体301を製造する。図4は、この仮支持体に係る製造工程を示す図である。この製造工程は、巻き出しロール312、ダイ314、巻取りロール317、ドライヤ315、以上の構成の間でTAC等を搬送する複数の搬送ロールrを備えている。
図7−1(c)に示したように、仮支持体301は、TACフィルム112と等方層111とを備えている。等方層111は、TACフィルム112から1/4波長板を剥離する最の剥離性を高めるために設けられた層である。
図4に示すように、この工程は、厚さが80μmのTACフィルム112(フジタックTD80、富士フィルム社製)が巻き出しロール312から引き出される。TACフィルム112上には、ダイ314によって等方層用組成物Bが塗工され、等方層用組成物Bは、ドライヤ315によって乾燥された後、図示しない紫外線照射装置により紫外線の照射を受けて重合し、これにより等方層111を作製する。以上の工程により、図7−1(c)に示した仮支持体301が作成される。なお、等方層用組成物Bは、トリメチロールプロパンアクリレート(TMPTA)50質量部、ウレタン変性ペンタエリスリトールアクリレートオリゴマー(U-PETA)50質量部、ジフェニル(2,4,6−リトメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド6質量部、MEK(Methyl Ethyl Ketone)15質量部、MIBK(Methyl IsoButyl Ketone)15質量部を成分とする。
図5は、図4に続く1/4波長位相差板11の製造工程を示す図である。1/4波長位相差板11を製造する製造ラインには、巻き出しロール415、ダイ408、417、ドライヤ410、418、紫外線照射装置407、420、ドクタ409、インク受け424、賦型ロール版S1、S2、巻取りロール401、以上の構成の間で仮支持体301等を搬送する複数の搬送ロールrが備えられている。
図6は、賦型ロール版S1、S2を説明するための図である。賦型ロール版S1は、例えば、銅製のロール318をラビングロール319によって一方向にラビングすることによって行われる。第1実施形態では、ロール318の表面を研磨した後、スパッタリングによってNiPを表面に500nm積層し、さらにNiを表面に100nm積層した。ラビングロール319には、レーヨン布が巻かれている。第1実施形態では、ロール318の表面を、押し込み量0.5mm、回転数100rpm、移動速度0.1m/minの条件でラビングロール319を使って一方向にラビングした。ラビングにより、ロール318の表面には、細かな凹凸が形成される。
また、賦型ロール版S2は、例えば、銅製のロール320をラビングロール321によって一方向にラビングすることによって行われる。ロール320はロール318と同様に構成されていて、ラビングロール319は、ラビングロール321と同様に構成されている。ラビングロール321はラビングロール319と同様の条件でロール320をラビングする。ただし、ラビングロール319のラビング方向とラビングロール321のラビング方向とは、60度の角度をなすように設定されている。
仮支持体301は(図5)、巻き出しロール415から引き出され、等方層111が形成された側の面に、ダイ417によって位相差層用組成物Cが塗工される。位相差層用組成物Cは、ドライヤ418によって乾燥され、乾燥後の位相差層用組成物Cの厚さは1μmであった。この製造工程は、賦型ロール版S1に位相差層用組成物Cを押圧し、この押圧により位相差層用組成物Cの液晶を賦型ロール版S1の表面の凹凸に沿って配向させる。なお、位相差層用組成物Cは、RMM34(重合性液晶化合物、メルク社製)24質量部、2−ベンジル−2−ジメチルアルミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1を1質量部、トルエン40質量部、MEK35質量部を成分とする。
紫外線照射装置420は、液晶が配向した状態の位相差層用組成物Cに仮支持体301の側から紫外線を照射する。この紫外線の照射によって位相差層用組成物Cは、重合し、配向した状態を保持したまま硬化する。この工程は、賦型ロール版S1から硬化した位相差層用組成物Cと共に仮支持体301を剥離し、これにより1/4波長板101を仮支持体301上に形成する(図7−1(d))。
なお、1/4波長板101の特性を調べるため別途実験を行ったところ、波長550nmの光に対する1/4波長板101の面内方向のリタデーションは137nmであった。測定には、KOBRA(王子計測機器株式会社製)を用いた。また、1/4波長板101の表面粗さを測定したところ、平均面粗さ(規格jis b 0601:2001に規定の算術平均粗さRa)は1.2nm、十点平均面粗さ(Rz)は25nmであった。測定には、ナノキュート(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製)を用いた。
1/4波長板101と仮支持体301は、複数の搬送ロールrによって賦型ロール版S2に導かれる。賦型ロール版S2の表面には、ダイ408によって位相差層用組成物Cが塗工されている。塗工された位相差層用組成物Cはドライヤ410によって乾燥される。乾燥後の位相差層用組成物Cの厚さは2μmであった。このとき、位相差層用組成物Cの液晶が賦型ロール版S2表面の凹凸に沿って配向し、この配向状態を保持したまま後述するように硬化して1/2波長板102となる。図7−1(e)は、この工程における1/2波長板102の状態を示した図である。
液晶が配向した状態を維持したまま、位相差層用組成物Cは、搬送されてきた1/4波長板101と貼り合わされ、紫外線照射装置407により1/4波長板101の側から紫外線が照射される。この紫外線の照射により、位相差層用組成物Cは、配向状態を維持したまま重合して硬化する。賦型ロール版S2から剥離されると、図7−2(f)に示すように、1/4波長板と1/2波長板102とが貼り合わされた1/4波長位相差板11が仮支持体301上に形成された。巻取りロール401は、仮支持体301上に形成された1/4波長位相差板11を巻取る。
なお、1/2波長板102の特性を調べるため別途実験を行ったところ、波長550nmの光に対する1/2波長板102の面内方向のリタデーションは275nmであった。また、1/2波長板102の表面粗さを測定したところ、平均面粗さ(規格jis b 0601:2001に規定の算術平均粗さRa)は1.2nm、十点平均面粗さ(Rz)は25nmであった。
以上の処理の後、仮支持体301上の1/4波長位相差板11は、図7−1(a)に示した仮支持体付の直線偏光板104と貼り合わされる。貼り合わせは、直線偏光板104の側にダイによって接着層用組成物Aを5g/m2塗工し、直線偏光板104の透過軸と1/2波長板102の遅層軸とが75度の角度をなすように行われた。接着層用組成物Aは、紫外線の照射によって重合する紫外線硬化型の接着剤である。第1実施形態では、接着層用組成物Aに紫外線を照射し、硬化させて接着層103を形成した(図7−2(g))。
1/4波長位相差板11と直線偏光板104とが貼り合わされた後、仮支持体201が剥離される(図7−2(h))。そして、図7−1(b)に示した反射防止膜106の側に接着層用組成物Aを5g/m2塗工し、直線偏光板104と貼り合わせる。仮支持体107の側から紫外線を照射することにより、接着層用組成物Aが硬化して接着層105が形成される。この後、仮支持体301を剥離すると、図7−3(i)に示す光学フィルムを形成することができる。
以上説明した第1実施形態によれば、水蒸気バリア機能を有する反射防止膜を設けることにより、反射防止膜の機能を有効に利用して、直線偏光板の吸湿を防止することができ、これにより吸湿による製品品質の劣化を防止することができる。また転写法の適用により全体の厚みを薄くすることができる。またこの反射防止膜をスパッタリングにより形成することにより、さらにはSiO2、Nb25、ITOによる多層膜により作製することにより、既存の設備を利用した具体的構成により吸湿による製品品質の劣化を防止することができる。
またさらにロール版を使用して液晶材料を配向させて1/4波長板101、1/2波長板102を作製することにより、配向膜を省略して全体の厚みを一段と薄くすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態で図示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
(光学フィルム、画像表示装置)
図8は、第2実施形態の画像表示装置200及び光学フィルム2を示した図である。第2実施形態の光学フィルムの1/4波長位相差板12は、配向層121、122と、1/4波長板801と、1/2波長板802と、を含んでいる。第2実施形態は、1/4波長板801、1/2波長板802が、配向層121または配向層122の配向規制力によって配向する点だけが第1実施形態と相違している。
1/4波長位相差板12では、画像表示パネル200a側から、順次、配向層121、1/4波長板801、配向層122、1/2波長板802が設けられている。配向層121は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、第2実施形態では、賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なお、紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。
配向層121は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、この微細な凹凸形状が配向膜121aとして機能する。1/4波長位相差板12は、配向層121の表面形状により1/4波長板801が形成される。1/4波長板801は、配向した(屈折率異方性を保持した)状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、液晶材料が配向層121の配向規制力により配向する。
また、配向層122は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、第2実施形態では、賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なお、紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。配向層122は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、この微細な凹凸形状が配向膜122aとして機能する。1/4波長位相差板12では、配向層122の表面形状により1/2波長板802が形成される。1/2波長板802は、配向した(屈折率異方性を保持した)状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、液晶材料が配向層122の配向規制力により配向する。
(光学フィルムの製造方法)
次に、図8に示した光学フィルム1の製造方法における各工程について説明する。図9、図10は、図8に示した光学フィルム2を製造する工程を説明するための図である。図11−1から図11−3は、図9、図10に示した各工程における、製造過程の光学フィルムの状態を示した図である。図9は、第2実施形態の1/4波長位相差板を製造する工程を示している。図9(a)は、1/4波長板801、配向膜121a、配向層121を製造する工程を示し、図9(b)は、1/2波長板802、配向膜122a、配向層122を製造する工程を示している。
図9(a)に示したように、1/4波長板801、配向膜121a、配向層121を製造する製造ラインは、巻き出しロール901、ロール903、905、ドクタ904、ドライヤ907、913、押圧ロール908、910、賦型ロール版S1、紫外線照射装置909、914、ダイ912、巻取りロール915を備えている。
巻き出しロール901からは、図11−1(a)に示した仮支持体804である厚さが25μmの延伸PET(E5100、東洋紡製)が巻き出される。巻き出された仮支持体804上には、等方層用組成物Bが塗工される。塗工は、ロール905が等方層用組成物Bを表面に塗工し、ロール905、903により仮支持体804を挟持して搬送することによって行われる。
塗工された等方層用組成物Bは、ドライヤ907で乾燥される。第2実施形態では、乾燥後の等方層用組成物Bが、厚さ3μmの等方層111となった。この状態を、図11−1(a)に示す。
等方層111は、押圧ロール908、910によって賦型ロール版S1に押圧され、図11−1(b)に示すように、賦型処理される。紫外線照射装置909は、賦型ロール版S1に押圧されている状態で等方層111に仮支持体804の側から紫外線を照射する。紫外線照射後、賦型ロール版S1を剥離することにより、等方層111は、図11−1(c)に示すように、表面に配向膜121aを有する配向層121となる。
配向層121上には、ダイ912によって位相差層用組成物Cが塗工される。位相差層用組成物Cはドライヤ913によって乾燥される。乾燥後の位相差層用組成物Cの厚さは1μmであった。この一連の処理により位相差層用組成物Cにかかる液晶材料が配向膜121aに形成された微細な凹凸に沿って配向する。この配向状態で、紫外線照射装置914が仮支持体804の反対側から位相差層用組成物Cに紫外線を照射する。紫外線の照射によって位相差層用組成物Cが重合し、図8に示した1/4波長板801となる。この状態を、図11−1(d)に示す。その後、仮支持体804は、巻取りロール915によって巻取られる。
製造工程は、続いて図9(b)に示す製造工程により、1/2波長板802、配向膜122a、配向層122を作製する。この製造ラインは、巻き出しロール911、ロール933、915、ドクタ934、ドライヤ917、923、賦型ロール版S2、押圧ロール918、920、紫外線照射装置919、924、ダイ922、巻取りロール925を備えている。巻き出しロール911からは、巻取りロール915によって巻取られた仮支持体804、配向層121、配向膜121a、1/4波長板801の積層体が巻き出される。この積層体の1/4波長板801上に、等方層用組成物Bが塗工される。塗工は、ロール915が等方層用組成物Bを表面に塗工し、ロール915、933によりこの積層体を挟持して搬送することによって行われる。
塗工された等方層用組成物Bは、ドライヤ917で乾燥される。第2実施形態では、乾燥後の等方層用組成物Bが、厚さ3μmの等方層811となった。この状態を、図11−2(e)に示す。
等方層811は、押圧ロール918、920により、賦型ロール版S2に押圧され、賦型処理される。紫外線照射装置919は、賦型ロール版S2に押圧されている等方層811に仮支持体804の側から紫外線を照射する。紫外線照射後、賦型ロール版S2から剥離することにより、等方層811は、図11−2(g)に示すように、表面に配向膜122aを有する配向層122となる。
配向層122上には、ダイ922によって位相差層用組成物Cが塗工される。位相差層用組成物Cはドライヤ923によって乾燥される。乾燥後の位相差層用組成物Cの厚さは2μmであった。この一連の処理により位相差層用組成物Cにかかる液晶材料が配向膜122aに形成された微細な凹凸に沿って配向する。この配向状態のまま、紫外線照射装置924が仮支持体804の側の反対側から位相差層用組成物Cに紫外線を照射する。紫外線の照射によって位相差層用組成物Cが重合し、図8に示した1/2波長板802となる。この状態を、図11−3(h)に示す。これによりこの製造工程は、中間製品である位相差層転写箔8を作製し、この位相差層転写箔8を巻取りロール925によって巻取る。
図10は、続く光学フィルム2の製造工程を示す図である。この製造工程は、巻き出しロール931、935、948と、巻取りロール944、945、949と、ダイ936、946と、紫外線照射装置940、947と、加圧ロール937、938、942、943と、以上の各構成の間で1/4波長位相差板12等を搬送する複数の搬送ロールr等を備えている。
巻き出しロール935からは、位相差層転写箔8が巻き出される。また、巻き出しロール931からは、第1実施形態において図7−1(a)に示した仮支持体201付の直線偏光板104が巻き出される。巻き出された仮支持体201付の直線偏光板104は、直線偏光板104上にダイ936によって接着層用組成物Aが塗工される。直線偏光板104と位相差層転写箔8とは、直線偏光板104と1/2波長板802とが接着層用組成物Aを介して向き合うようにして加圧ロール937、938により密着加圧される。
紫外線照射装置940は、ロール941により搬送して温度上昇を防止するようにして、この密着して保持された仮支持体201付の直線偏光板104及び位相差層転写箔8に紫外線を照射する。紫外線の照射により、接着層用組成物Aが硬化して接着層103となり、直線偏光板104と1/2波長板802とが貼り合わされる。またその後、仮支持体201が剥離され、剥離した仮支持体201が巻取りロール944によって巻取られる。
この工程は、巻き出しロール948から、図7−1(b)に示した、仮支持体107付の反射防止膜106が巻き出される。反射防止膜106上には、ダイ946によって接着層用組成物Aが塗工される。仮支持体107付の反射防止膜106は、ロール941より送り出される直線偏光板104と積層され、加圧ロール942、943により接着層用組成物Aを介して密着、加圧される。
紫外線照射装置947は、この密着加圧された積層体に紫外線を照射する。紫外線の照射により、接着層用組成物Aが硬化して接着層105となり、直線偏光板104と反射防止膜106とが貼り合わされる。また、貼り合わされの後、仮支持体804が剥離され、巻取りロール945によって巻取られる。仮支持体804が剥離された後、1/4波長位相差板12と貼り合わされた直線偏光板104及び反射防止膜106は、巻取りロール949によって巻取られる。
以上説明した第2実施形態によれば、配向膜を設ける場合にあっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態、第2実施形態で図示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
(光学フィルム、画像表示装置)
図12は、第3実施形態の画像表示装置300及び光学フィルム3を示した図である。第3実施形態の光学フィルムの1/4波長位相差板14は、配向層121、123と、1/4波長板801と、1/2波長板802と、接着層135と、を含んでいる。第3実施形態は、1/4波長板801と配向層123とが、接着層135によって貼り合わされている点だけが第2実施形態と相違している。
1/4波長位相差板14では、画像表示パネル300a側から、順次、配向層121、1/4波長板801、配向層123、1/2波長板802が設けられていて、1/4波長板801と配向層123とが接着層135によって貼り合わされている。配向層121は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、第3実施形態では、賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なお、紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。
配向層121は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、この微細な凹凸形状が配向膜121aとして機能する。1/4波長位相差板14は、配向層121の表面形状により1/4波長板801が形成される。1/4波長板801は、配向した(屈折率異方性を保持した)状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、液晶材料が配向層121の配向規制力により配向される。
また、配向層123は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、第3実施形態では、賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なお、紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。
配向層123は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、この微細な凹凸形状が配向膜123aとして機能する。1/4波長位相差板14では、配向層123の表面形状により1/2波長板802が形成される。1/2波長板802は、配向した(屈折率異方性を保持した)状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、液晶材料が配向層123の配向規制力により配向される。
(光学フィルムの製造方法)
次に、図12に示した光学フィルム1の製造方法における各工程について説明する。第3実施形態では、図12に示した1/4波長板801、1/2波長板802は、配向膜の賦型に供する金型が異なる点を除いて、同じ工程で製造される。図13は、第3実施形態の1/2波長板802を製造する工程を示した図である。図13に示した1/2波長板802を製造する製造ラインは、賦型ロール版S1に代えて賦型ロール版S2が設けられている点だけが、図9(a)に示した構成と相違する。
図13に示した製造ラインは、巻き出しロール901、ロール903、905、ドクタ904、ドライヤ907、913、賦型ロール版S2、押圧ロール908、910、紫外線照射装置909、914、ダイ912、巻取りロール915を備えている。
巻き出しロール901からは、仮支持体804である厚さが25μmの延伸PET(E5100、東洋紡製)が巻き出される。巻き出された仮支持体804上には、等方層用組成物Bが塗工される。塗工は、ロール905により等方層用組成物Bを表面に塗工しながら、ロール905、903により仮支持体804を挟持して搬送することによって行われる。
塗工された等方層用組成物Bは、ドライヤ907で乾燥される。この実施形態では、乾燥後の等方層用組成物Bが、厚さ2μmの等方層111となった。この状態を、図14(a)に示す。
等方層111は、図14(b)に示すように、押圧ロール908、910によって賦型ロール版S2に押圧され、賦型処理され、紫外線照射装置909により仮支持体804の側から紫外線を照射する。紫外線照射後、賦型ロール版S2から剥離することにより、等方層111は、図14(c)に示すように、表面に配向膜123aを有する配向層123となる。
配向層123上には、ダイ912によって位相差層用組成物Cが塗工される。位相差層用組成物Cはドライヤ913によって乾燥される。乾燥後の位相差層用組成物Cの厚さは2μmであった。配向膜123aにより位相差層用組成物Cが配向し、配向状態のまま、紫外線照射装置914が仮支持体804の側の反対側から位相差層用組成物Cに紫外線を照射する。紫外線の照射によって位相差層用組成物Cが重合し、図8に示した1/2波長板802となり、位相差層転写箔9が形成される。この状態を、図14(d)に示す。図14(d)に示した位相差層転写箔9は、巻取りロール915によって巻取られる。
図15は、位相差層転写箔9と図11−1(d)に示した位相差転写箔7を使って光学フィルム3を製造する工程を示した図である。図15に示した製造ラインは、巻き出しロール951、955、967、973と、巻取りロール960、965、971、975と、ダイ954、961、972と、紫外線照射装置952、964、974と、加圧ロール957、958、962、963、968、969と、以上の各構成の間で位相差層転写箔9等を搬送する複数の搬送ロールrを備えている。
巻き出しロール955からは、位相差層転写箔9が巻き出される。また、巻き出しロール951からは、第1実施形態において図7−1(a)に示した仮支持体201付の直線偏光板104が巻き出される。巻き出された仮支持体201付の直線偏光板104上には、ダイ954によって接着層用組成物Aが5g/m2塗工される。直線偏光板104と位相差層転写箔9の1/2波長板802は、加圧ロール957、958によって接着層用組成物Aを介して密着し、加圧される。
紫外線照射装置952は、直線偏光板104、接着層用組成物A、1/2波長板802に仮支持体804の側から紫外線を照射する。紫外線の照射により、接着層用組成物Aが硬化して接着層103となり、直線偏光板104と1/2波長板802とが貼り合わされる。なお、貼り合わせは、直線偏光板104の透過軸と1/2波長板802の遅層軸とが15度の角度をなすように行われた。貼り合わされの後、位相差層転写箔9の仮支持体804が剥離され、巻取りロール960によって巻取られる。
続いてこの製造工程では、位相差層転写箔9の配向層123上にダイ961によって接着層用組成物Aが5g/cm2塗工される。巻き出しロール967からは、位相差転写箔7が巻き出される。位相差層転写箔9の配向層123と位相差転写箔7の1/4波長板801とは、加圧ロール962、963によって接着層用組成物Aを介して密着し、加圧される。この工程における光学フィルムの状態を、図16に示す。
紫外線照射装置964は、配向層123、接着層用組成物A、1/4波長板801に紫外線を照射する。紫外線の照射により、接着層用組成物Aが硬化して接着層135となり、直線偏光板104が設けられた位相差層転写箔9の配向層123と図11−1(d)に示した構成の1/4波長板801とが接着し、図16に示した構成が形成される。貼り合わせは、直線偏光板104の透過軸と1/4波長板801の遅層軸とが75度の角度をなすように行われた。貼り合わせの後、仮支持体201が巻取りロール965によって剥離され、巻取られる。
巻き出しロール973からは、図7−1(b)に示した仮支持体107付の反射防止膜106が巻き出される。反射防止膜106上には、ダイ972によって接着層用組成物Aが塗工される。反射防止膜106は、図16に示した光学フィルムから仮支持体201を除いた構成の直線偏光板104と加圧ロール968、969によって接着層用組成物Aを介して密着し、加圧される。
紫外線照射装置974は、位相差層転写箔9及び図7−1(a)に示した構成の直線偏光板104に紫外線を照射する。紫外線の照射により、接着層用組成物Aが硬化して接着層105となり、1/4波長位相差層板14と、直線偏光板104と、反射防止膜106とが貼り合わされる。以上の処理の後、巻取りロール971によって仮支持体804が剥離されて巻取られる。仮支持体剥離後の光学フィルム3は、巻取りロール975によって巻取られる。
以上説明した第3実施形態によれば、1/4波長板801と1/2波長板802とをそれぞれ個別に作製して積層する場合でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、さらには簡単なプロセスで光学フィルム3を製造することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。なお、第4実施形態は、反射防止膜を以下の方法で作製した点を除いて、上述の実施形態と同様に構成される。
図17は、本発明の第4実施形態の反射防止膜を作成する工程を示した図である。図17に示した工程が行われる製造ラインには、図3に示した製造ラインと同様に、巻き出しロール211、巻取りロール210が設けられている。また、図17に示した工程が行われる製造ラインには、ダイ251、255、ロール253、257、紫外線照射装置254、258、以上の構成の間で仮支持体107等を搬送する複数の搬送ローラrが備えられている。
巻き出しロール211からは、仮支持体107が巻き出される。仮支持体107の片面には、微粒子が含有される低屈折率層用組成物Dがダイ251によって塗工される。なおこの低屈折率層用組成物Dは、平均粒径が50nmの中空状の処理シリカ微粒子(固形分:20質量%、溶液:メチルイソブチルケトン)25質量部、フッ素原子含有ポリマー(ダイキン工業社製、AR110、屈折率約1.39、重量平均分子量15万、固形分15質量%、溶液メチルイソブチルケトン)26.6質量部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)1質量部、防汚剤(デグサ社製、TEGORad2600)0.5質量部、重合開始剤(イルガキュア127:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.5質量部、MIBK160質量部、N−ブタノール40質量部を成分とする。
また、仮支持体107は、厚み100μmのノバクリア、三菱樹脂性のフィルムである。
低屈折率層用組成物Dが塗工された仮支持体107は、ドライヤ252によって40℃、1分の条件で乾燥される。乾燥後の低屈折率層用組成物Dの厚さは、0.1μmとなる。低屈折率層用組成物Dが塗工された仮支持体107は、ロール253に巻き回され、紫外線照射装置254によって紫外線の照射を受ける。紫外線の照射を受けた低屈折率層用組成物Dは硬化して、無機粒子を含む低屈折層となる。
無機粒子を含む低屈折層には、さらに、ハードコート層用組成物Eがダイ255により塗工される。なお、ハードコート層用組成物Eは、ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成製)5質量部、イソシアヌル酸変性トリアクリレート(M315、東亜合成社製)5質量部、重合開始剤(イルガキュア184:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.4質量部、メチルエチルケトン10質量部を成分とする。
ハードコート層用組成物Eは、ドライヤ256により、50℃、30秒の条件で乾燥される。ハードコート層用組成物Eの乾燥後の乾燥後重量は、10g/m2である。次に、ハードコート層用組成物Eは、紫外線照射装置258によって50mJ/cm2の紫外線の照射を受けて硬化し、ハードコート層となる。仮支持体107上の無機粒子を含む低屈折層、ハードコート層は、図7−1(b)に示した反射防止膜106を構成する。反射防止膜106は、仮支持体107と共にとして巻き取りロール210に巻き取られる。
以上説明した第4実施形態の反射防止膜のハードコート側に、接着層用組成物Aを5g/m2塗工し、第1実施形態と同様に視感反射率を測定したところ、1.0%の値を得た。
この実施形態によれば、反射防止膜が無機微粒子含有有機高分子層を含む反射防止膜である場合でも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[検証実験]
本願発明の発明者らは、以上説明した光学フィルムの効果を検証するため、以下の実験を行った。
(吸湿防止性に関する検証)
図18(a)は、本発明の第1実施形態で作成された光学フィルム1を使って行われた、吸湿防止性(水分の侵入を防ぐ機能)に関する検証実験を説明するための図である。なお、検証実験は、光学フィルム2、光学フィルム3についても同様の方法で行っているが、光学フィルム1についてのみ図示し、光学フィルム2、光学フィルム3、光学フィルム4については図示を省くものとする。
図18(a)に示した構成では、図1に示した第1実施形態の光学フィルム1の1/4波長板101側を、片側の剥離紙を剥がした市販の接着フィルム(日東電工株式会社製、CS9621T)の接着面と貼り合わせ14.5cm角に切り出した後、もう片側の離型紙を剥がし、大きさが15cm×15cm、厚さが0.7mmのガラスGと貼り合わせた。さらに、仮支持体107を除き、図18(a)に示した構成を得た。図18(a)に示した構成のうち、ガラスG及び接着層108を除いた光学フィルムの厚さは、20μmであった。
検証実験では、図18(a)に示した構成を、60℃、相対湿度(RH)80%の環境下で100時間置いた。この結果、図18(a)に示した構成には、変形や分離は見られず、ガラスGを含めた構成にも反りは見られなかった。また、第2実施形態の光学フィルム2、第3実施形態の光学フィルム3について行った検証実験でも、いずれも同様の結果を得ることができた。第4実施形態の光学フィルム4では、光学フィルムの外周部にわずかに剥離がみられたものの問題となるレベルではなかった。
(反射防止に関する検証)
図18(b)は、本発明の第1実施形態で作成された光学フィルム1を使って行われた、反射防止に関する検証実験を説明するための図である。なお、検証実験は、光学フィルム2、光学フィルム3、光学フィルム4についても同様の方法で行っているが、光学フィルム1についてのみ図示し、光学フィルム2、光学フィルム3、光学フィルム4については図示を省くものとする。
図18(b)に示した構成は、図18(a)に示した構成のガラスGを、白色EL(図中では符号「EL」を付す)に代えたものである。図18(b)に示した構成の、白色ELを含む厚さは0.72mmであった。また、白色ELの非発光時、光学フィルム1の仮支持体を除いた構成は黒色を示し、外光の内部反射を良好に抑えていることが分かった。また、第2実施形態の光学フィルム2、第3実施形態の光学フィルム3、第4実施形態の光学フィルム4について行った検証実験でも、いずれも同様の結果を得ることができた。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせ、さらには上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、転写層側に接着層を設けるようにして、この接着層により直線偏光板と転写層とを一体化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この接着層を直線偏光板側に設けるようにしてもよい。
また上述の実施形態では、賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、紫外線硬化性樹脂以外の各種賦型用樹脂を適用する場合、さらには加熱等により軟化させた基材を押し付けて賦型する場合等にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、ロール版により賦型処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板により賦型処理する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、賦型処理により配向膜を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光配向の手法により配向膜を作成する場合にも広く適用することができる。なおこの場合、1/2位相板、1/4位相板の何れか一方のみを光配向膜により作成してもよく、双方を光配向膜により作成してもよい。
また上述の実施形態では、ロール材の連続した処理により接着層4、セパレータの配置を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別途、光学フィルムをシート形状により切り出した後に配置するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、可撓性を有するシート形状による画像表示パネルに光学フィルムを配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、液晶表示パネル等による一般の画像表示装置に適用する場合、さらには各種の部材に配置して反射防止を図る場合に広く適用することができる。
1、2、3 光学フィルム
107、201、301、804 仮支持体
11 1/4波長位相差板
100、200、300 画像表示装置
100a 画像表示パネル
101 1/4波長板
102 1/2波長板
103、105 接着層
104 直線偏光板
106 反射防止膜

Claims (11)

  1. 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板と、を含む多層構造による転写層を形成する転写層の作製工程と、
    前記転写層を偏光板に転写する転写の工程と、
    前記偏光板における、前記転写層が転写される側の面と反対の面に、水分の浸入を防ぐための水蒸気バリア機能を有する反射防止膜を設ける反射防止膜の作製工程と、
    を含むことを特徴とする
    光学フィルムの製造方法。
  2. 前記反射防止膜の作製工程は、スパッタリングにより前記反射防止膜を設けることを特徴とする
    請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
  3. 前記反射防止膜は、少なくとも、SiO2と、Nb25と、ITOと、を含む薄膜を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルムの製造方法。
  4. 前記転写層の作製工程は、前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を、表面に凹凸形状を有する版を使用して液晶材料を配向させることによって作成する工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルムの製造方法。
  5. 前記転写層の作製工程は、前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を配向させる配向層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルムの製造方法。
  6. 前記反射防止膜が、無機微粒子含有有機高分子層を含む反射防止膜であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
  7. 前記反射防止膜は、少なくとも、無機微粒子と紫外線によって硬化された有機高分子とを含む薄膜を有することを特徴とする請求項6に記載の光学フィルムの製造方法。
  8. 透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板と、を含む多層構造による転写層と、
    前記転写層が転写された偏光板と、
    前記偏光板における、前記転写層が転写される側の面と反対の面に設けられた反射防止膜と、を含み、
    前記反射防止膜は、水分の浸入を防ぐための水蒸気バリア機能を有することを特徴とする光学フィルム。
  9. 前記反射防止膜は、少なくとも、SiO2薄膜と、Nb25薄膜と、ITO薄膜と、を含むことを特徴とする請求項8に記載の光学フィルム。
  10. 前記反射防止膜は、少なくとも、無機微粒子と紫外線で硬化した有機高分子とを含むことを特徴とする請求項8に記載の光学フィルム。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載の光学フィルムを配置したことを特徴とする
    画像表示装置。
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