JP2014222282A - 光学フィルム用転写体、光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体の製造方法及び光学フィルムの製造方法 - Google Patents

光学フィルム用転写体、光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体の製造方法及び光学フィルムの製造方法 Download PDF

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Takayuki Shimada
貴之 嶋田
章伸 牛山
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章伸 牛山
享博 京田
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享博 京田
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Abstract

【課題】直線偏光板と1/4波長板との積層による光学フィルムであって、1/4波長板が1/2波長位相差層及び1/4波長位相差層の積層である光学フィルムに関して、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により作製できるようにする。【解決手段】配向膜の配向規制力により液晶材料を所望の方向に配向させて形成され、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層19と、配向膜の配向規制力により液晶材料を所望の方向に配向させて形成され、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層18と、1/2波長位相差層19と、1/4波長位相差層18とを貼り合わせる接着層20とを備えるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、直線偏光板と1/4波長板との積層による光学フィルムであって、1/4波長板を1/2波長位相差層及び1/4波長位相差層の積層により構成する光学フィルムに関する。
従来、画像表示装置に関して、画像表示パネルのパネル面(視聴者側面)に円偏光板による光学フィルムを配置し、この光学フィルムにより外来光の反射を低減する方法が提案されている。ここでこの光学フィルムは、直線偏光板、1/4波長板の積層により構成され、画像表示パネルのパネル面に向かう外来光を直線偏光板により直線偏光に変換し、続く1/4波長板により円偏光に変換する。ここでこの円偏光による外来光は、画像表示パネルの表面等で反射するものの、この反射の際に偏光面の回転方向が逆転する。その結果、この反射光は、到来時とは逆に、1/4波長板により、直線偏光板で遮光される方向の直線偏光に変換された後、続く直線偏光板により遮光され、その結果、外部への出射が著しく抑制される。
この光学フィルムに関して、特許文献1等には、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層を積層して1/4波長板を構成することにより、正の分散特性による液晶材料を使用して1/4波長板を逆分散特性により機能させる方法が提案されている。なおここで逆分散特性とは、短波長側ほど透過光における位相差が小さい波長分散特性である。
ところでこの種の1/2波長位相差層、1/4波長位相差層は、配向膜の配向規制力により液晶材料を配向させた状態で、この液晶材料を固化(硬化)させることにより作製することができる。また配向膜は、例えば賦型用金型を使用した賦型処理により賦型用金型に作製された微細な凹凸形状を転写して作製することができ、またいわゆる光配向の手法によっても作製することができる。これにより例えば図16に示すように、TAC(トリアセチルセルロース)等による透明基材2上に、1/2波長位相差層に係る配向膜3、1/2波長位相差層4、1/4波長位相差層に係る配向膜5、1/4波長位相差層6を順次作製することにより、1/2波長位相差層及び1/4波長位相差層の積層構造による1/4波長板7を作製できると考えられる。
しかしながらこのように、順次、1/2波長位相差層に係る配向膜3、1/2波長位相差層4、1/4波長位相差層に係る配向膜5、1/4波長位相差層6を作製する場合にあっては、配向膜5を作製する際に、配向膜5の塗工液が1/2波長位相差層4の表面ではじかれ、安定に塗工できない場合が発生する。また配向膜5と1/2波長位相差層4とで充分に密着強度を確保することが困難な場合も発生する。これによりこの場合、安定かつ高い信頼性によりこの種の光学フィルムを作製できない問題がある。
またこのようにして作製した1/4波長板7を直線偏光板と積層して円偏光板による反射防止フィルムを構成する場合には、全体の厚みが厚くなる問題もある。なおこの全体の厚みが厚い問題については、いわゆる転写法を適用して基材2を省略することにより、基材2の分、厚みを薄くすることができる。ここで転写法は、例えば基材の上に所望の層を形成する場合に、この層を直接当該基材上に形成するのでは無く、一旦、離型性の支持体上に剥離可能に該層を積層形成して転写体を作製した後、工程、需要等に応じて、該支持体上に形成した層を、最終的に該層を積層すべき基材(被転写基材)上に接着、積層し、その後、該支持体を剥離除去することにより、該基材上に所望の層を形成する方法である。この光学フィルムの例では、被転写基材を直線偏光板に設定し、1/4波長板に係る積層体を被転写基材に転写することにより、転写法を適用してこの種の光学フィルムを作製することができると考えられる。しかしながらこのように転写法を適用する場合であっても、順次、1/2波長位相差層に係る配向膜3、1/2波長位相差層4、1/4波長位相差層に係る配向膜5、1/4波長位相差層6を積層する場合について上述したように、はじき、密着力不足により、安定かつ高い信頼性によりこの種の光学フィルムを作製できない問題がある。
特開平10−68816号公報 特開2000−284126号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、1/2波長位相差層及び1/4波長位相差層の積層により1/4波長板を構成する円偏光板による光学フィルムに関して、安定かつ高い信頼性により作製できるようにすることを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、1/2波長位相差層と1/4波長位相差層とを個別に作製して積層するとの着想に至り、本発明に想到した。
(1) 支持体基材と、転写層とを備えた光学フィルム用転写体であって、
前記転写層は、
配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層と、
配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層と、
前記1/2波長位相差層と、1/4波長位相差層とを貼り合わせる接着層とを備える。
(1)によれば、1/2波長位相差層と1/4波長位相差層とを個別に作製することができ、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により光学フィルム用転写体を作製することができ、その結果、この光学フィルム用転写体を使用して安定かつ高い信頼性により光学フィルムを作製することができる。
(2) 透明フィルムによる基材と、
直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層と、
1/4波長板とが積層され、
前記1/4波長板が、(1)に記載の光学フィルム用転写体の前記転写層により形成された。
(2)によれば、(1)の光学フィルム用転写体を使用して、安定かつ高い信頼性により光学フィルムを作製することができる。
(3) 透明フィルムによる基材と、
直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層と、
1/4波長板とが積層され、
前記1/4波長板は、
配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層と、
配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層と、
前記1/2波長位相差層と、1/4波長位相差層とを貼り合わせる接着層とを備える。
(3)によれば、1/2波長位相差層と1/4波長位相差層とを個別に作製することができ、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により光学フィルム用転写体を作製することができ、その結果、この光学フィルム用転写体を使用して安定かつ高い信頼性により光学フィルムを作製することができる
(4) (2)又は(3)に記載の光学フィルムを画像表示パネルのパネル面に配置した画像表示装置。
(4)によれば、安定かつ高い信頼性により生産された光学フィルムによる画像表示装置を提供することができる。
(5) 第1の基材に第1の配向膜を作製する第1の配向膜作製工程と、
前記第1の配向膜の配向規制力による液晶材料の配向により、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層を作製する1/2波長位相差層作製工程と、
第2の基材に第2の配向膜を作製する第2の配向膜作製工程と、
前記第2の配向膜の配向規制力による液晶材料の配向により、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層を作製する1/4波長位相差層作製工程と、
前記1/2波長位相差層と、1/4波長位相差層とを接着層により貼り合わせる貼り合わせ工程とを備える。
(5)によれば、1/2波長位相差層と1/4波長位相差層とを個別に作製することができることにより、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により光学フィルム用転写体を作製することができ、その結果、この光学フィルム用転写体を使用して安定かつ高い信頼性により光学フィルムを作製することができる。
(6) (5)において、
さらに前記第1の基材及び前記第1の配向膜を剥離する第1の基材の剥離工程を備える。
(6)によれば、事前に第1の基材及び第1の配向膜を剥離して、第1の基材及び第1の配向膜の分、厚みの薄い光学フィルムの生産に使用することができる。
(7) (5)に記載の光学フィルム用転写体の製造方法により製造された光学フィルム用転写体による光学フィルムの製造方法であって、
前記第1の基材及び前記第1の配向膜を剥離する第1の基材の剥離工程と、
前記1/2波長位相差層、前記接着層、前記1/4波長位相差層、前記第2の配向膜、前記第2の基材の積層体を直線偏光板に貼り合わせる直線偏光板への貼り合わせ工程を備える。
(7)によれば、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により光学フィルム用を提供することができる。
(8) (7)において、前記直線偏光板への貼り合わせ工程により前記直線偏光板に貼り合わせた前記積層体から、前記第2の基材及び前記第2の配向膜を剥離する第2の基材の剥離工程を有する。
(8)によれば、単に画像表示パネルに貼り付けるだけの、円偏光板として機能する形態により光学フィルムを提供することができる。
(9) (6)に記載の光学フィルム用転写体の製造方法により製造された光学フィルム用転写体による光学フィルムの製造方法であって、
前記1/2波長位相差層、前記接着層、前記1/4波長位相差層、前記第2の配向膜、前記第2の基材の積層体を直線偏光板に貼り合わせる直線偏光板への貼り合わせ工程を備える。
(9)によれば、光学フィルム用転写体の製造工程で、第1の基材及び第2の配向膜を剥離した後、この製造工程で直線偏光板に貼り合わせることにより、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により光学フィルムを提供することができる。
(10) (9)において、前記直線偏光板への貼り合わせ工程により前記直線偏光板に貼り合わせた前記積層体から、前記第2の基材及び前記第2の配向膜を剥離する第2の基材の剥離工程を有する。
(10)によれば、単に画像表示パネルに貼り付けるだけの、円偏光板として機能する形態により光学フィルムを提供することができる。
本発明によれば、1/2波長位相差層と1/4波長位相差層とを個別に作製することができることにより、順次、配向膜、位相差層を積層する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して、安定かつ高い信頼性により光学フィルム用転写体、光学フィルムを作製することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す断面図である。 図1の画像表示装置に適用される光学フィルムの説明に供する図である。 図2の光学フィルムに係る転写フィルムを示す断面図である。 図3の転写フィルムの製造工程の説明に供する図である。 図4の転写フィルムによる光学フィルムの製造工程の説明に供する図である。 図5に続く工程の説明に供する図である。 図4の製造工程の説明に供する図である。 図7の続きの説明に供する図である。 本発明の第2実施形態に係る転写フィルムの説明に供する図である。 本発明の第3実施形態に係る転写フィルムの説明に供する図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置を示す断面図である。 図11の画像表示装置に適用される転写フィルムの説明に供する図である。 図12の続きの説明に供する図である。 他の実施形態に係る転写フィルムの説明に供する図である。 図14とは異なる他の実施形態に係る転写フィルムの説明に供する図である。 本発明の課題の説明に供する図である。
〔第1実施形態〕
〔光学フィルム及び画像表示装置〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す図である。この画像表示装置11は、画像表示パネル12のパネル面(視聴者側面)に、光学フィルム13が配置される。ここで画像表示パネル12は、例えば可撓性を有するシート形状による有機ELパネルであり、所望のカラー画像を表示する。なお画像表示パネル12にあっては、シート形状による有機ELパネルに限らず、板形状による有機ELパネル、液晶表示パネル等、種々の画像表示パネルを広く適用することができる。
光学フィルム13は、円偏光板の機能により画像表示パネル12に到来する外来光の反射を抑圧する光学フィルムである。このため光学フィルム13は、直線偏光板15、1/4波長板16を積層して構成される。光学フィルム13は、図示しないセパレータフィルムを剥離して感圧接着剤による粘着層14を露出させた後、この粘着層14により、画像表示パネル12のパネル面に貼り付けられて保持される。なお感圧接着剤に代えて例えば紫外線硬化性樹脂等の各種の接着剤、粘着剤により光学フィルム13を配置してもよい。また直線偏光板15及び1/4波長板16は、接着層17を介して一体化される。ここで接着層17は、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、感圧接着剤等、各種の接着剤を広く適用することができるものの、全体の厚みを薄くする観点から、紫外線硬化性樹脂を適用することが好ましく、この場合は厚み1μm程度により作製することができる。
1/4波長板16は、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層18と、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層19とを接着層20により貼合した積層体により構成される。これにより光学フィルム13は、カラー画像の表示に供する広い波長帯域で十分に外来光の反射を抑圧する。
これらにより画像表示装置11では、画像表示パネル12の表示画面側より、順次、1/4波長位相差層18、1/2波長位相差層19、直線偏光板15が配置される。また図2に示すように、矢印により示す直線偏光板15の透過軸に対して、1/2波長位相差層19及び1/4波長位相差層18の遅相軸(それぞれ矢印により示す)が、それぞれ反時計回りに15度、75度の角度を成すように配置される。
ここで1/4波長位相差層18及び1/2波長位相差層19は、対応する配向膜の配向規制力により屈折率異方性を保持した状態で固化(硬化)された液晶材料により形成される。1/4波長位相差層18及び1/2波長位相差層19は、この種の光学フィルムに適用可能な各種の液晶材料を広く適用することができるものの、この実施形態では、同一の材料が適用される。
より具体的に、1/4波長位相差層18及び1/2波長位相差層19は、例えば、下記化学式(1)〜(13)に表される化合物等が用いられる。すなわち下記液晶化合物に開始剤としてBASF社製イルガキュア184、もしくはイルガキュア907を液晶材料に対して4%加えて、さらに塗工性向上を目的としてDIC製のメガファックシリーズであるフッ素系ポリマーを液晶層の厚みに応じて0.1%から0.5%程度加えて、MIBK、シクロヘキサノン、またはMIBKとシクロヘキサノンの混合溶剤を用いて固形分濃度25%に溶解して塗工液を作製する。ダイヘッドにて基材に塗工して80℃設定で3分間の乾燥工程を得て、窒素雰囲気下で紫外線硬化により配向固定して作製する。
Figure 2014222282
Figure 2014222282
接着層20は、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、感圧接着剤等、各種の接着剤を広く適用することができるものの、全体の厚みを薄くする観点から、紫外線硬化性樹脂を適用することが好ましく、この場合は厚み1μm程度により作製することができる。
直線偏光板15は、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルムからなる基材15Aの下面側が鹸化処理された後、光学機能層15Bが配置される。なお基材15Aは、これに代えてポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂等の樹脂、ソーダ硝子、カリ硝子、鉛硝子、石英硝子等の硝子等を適用することができる。
光学機能層15Bは、直線偏光板としての光学的機能を担う部位であり、例えばポリビニルアルコール(PVA)によるフィルム材に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させて作製される。
しかして光学フィルム13においては、1/4波長位相差層18と1/2波長位相差層19とを接着層20により貼合した積層体により1/4波長板16を構成することにより、それぞれ別工程により作製された1/4波長位相差層18と1/2波長位相差層19とを使用して作製することができ、これにより順次、配向膜、位相差層を積層して作製する場合のはじき、密着力不足を有効に回避して作製することができ、その結果、安定かつ高い信頼性により作製することができる。
〔転写体〕
光学フィルム13は、接着層17により1/4波長板16、直線偏光板15が一体化され、この一体化に係る一連の処理に転写法が適用される。これによりこの実施形態では、被転写基材は、直線偏光板15であり、転写に供する層(転写層)は、1/4波長位相差層18、1/2波長位相差層19、接着層20の積層体である。
図3は、この転写体である転写フィルム21の構成を示す図である。転写フィルム21は、支持体基材25上に、1/4波長位相差層18に係る1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18、接着層20、1/2波長位相差層19、1/2波長位相差層19に係る1/2波長位相差層用配向膜23、基材24が設けられる。
ここで支持体基材25は、転写層を剥離可能に担持し、転写層を被転写基材上に接着、積層した後は、適宜時機に剥離、除去に供される基材である。この実施形態では、透明フィルム材であるPET(Polyethylene terephthalate)フィルムが適用され、これにより転写フィルム21は、光学特性を検査可能に構成される。なおPETフィルムは、必要に応じてコロナ処理され、これにより密着力が適切に設定される。なお支持体基材25は、全体の形状をシート形状としても良い。また支持体基材25は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンアフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂等の樹脂からなる樹脂性フィルム材を適用してもよい。
この実施形態において、支持体基材25は、その上層の1/4波長位相差層用配向膜22と一体に転写層から剥離されることにより、1/4波長位相差層用配向膜22と充分な密着力を確保して1/4波長位相差層用配向膜22との間で剥離しないように、必要に応じて例えばコロナ処理等の密着力を増大させる処理が施される。
1/4波長位相差層用配向膜22は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層が形成された後、賦型処理によりこの賦型樹脂層の表面に微細な凹凸形状を作製して形成され、この微細な凹凸形状による配向規制力により1/4波長位相差層18に係る液晶材料を配向させる。1/2波長位相差層用配向膜23は、1/4波長位相差層用配向膜22と同様にして作製され、1/2波長位相差層19に係る液晶材料を配向させる。この実施形態ではこの賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用されて、アクリル系の紫外線硬化性樹脂が使用されるものの、これに限らず賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。
また、これら1/2波長位相差層用配向膜23及び1/4波長位相差層用配向膜22に係る微細な凹凸形状は、一方向に延長するライン状(線)の凹凸形状により形成され、この一方向に延長する方向が直線偏光板15の透過軸に対して、それぞれ反時計回りに15度、75度の角度を成す方向となるように作製される。
基材24は、転写層を剥離可能に担持し、転写時等の適宜時機に剥離、除去に供される基材である。この実施形態では、支持体基材25と同様に構成される。また基材24においても、その下層の1/2波長位相差層用配向膜23と一体に転写層から剥離されることにより、1/2波長位相差層用配向膜23と充分な密着力を確保して1/2波長位相差層用配向膜23との間で剥離しないように、必要に応じて例えばコロナ処理等の密着力を増大させる処理が施される。
なお転写時に転写層との剥離性が不十分な場合は、適宜、1/4波長位相差層用配向膜22、1/2波長位相差層用配向膜23に剥離を促進する離型層を設けるようにしてもよい。ここで離型層は、相対的に、1/4波長位相差層用配向膜22、1/2波長位相差層用配向膜23との密着性は高く(剥離性は低く)、転写層との密着性は低い(剥離性は高い)材料を適用することができる。より具体的に、例えばシリコン樹脂(有機珪素系高分子化合物)、弗素系樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はこれら樹脂と適宜の他の樹脂(アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂等)との混合物を適用することができる。因みに、離型層による剥離性が不十分な場合、さらに剥離層を設け、この剥離層により離型層による剥離性を補うようにしてもよい。
〔製造工程〕
図4は、転写フィルム21の製造工程の説明に供する図である。この製造工程は、基材24に1/2波長位相差層用配向膜23、1/2波長位相差層19を作製する(図4(A))。また基材25に、1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18を作製する(図4(B))。製造工程は、透過光によりそれぞれ1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18の光学特性を検査した後、接着層20により1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18を貼合わせ、これにより転写フィルム21を作製する(図4(C))。なおこの光学特性は、図2について上述した遅相軸の方向、位相差層の欠陥等である。
しかして図16について上述したように、順次、配向膜、位相差層を積層して光学フィルムを作製する場合、1/2波長位相差層、1/4波長位相差層について、それぞれ光学特性を検査できないものの、この実施形態のように、1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18をそれぞれ個別に作製して一体化する場合には、1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18の光学特性をそれぞれ検査することができる。これにより品質を向上し、これによっても安定に光学フィルム13を生産することができる。
図5は、続く光学フィルム13の製造工程の説明に供する図である。この製造工程は、転写フィルム21から1/2波長位相差層用配向膜23と一体に基材24を剥離させた後(図5(A))、接着層17を介して直線偏光板15に貼り付け(図5(B))、これにより支持体基材25、1/4波長位相差層用配向膜22と一体に光学フィルム13を作製する。なお基材24、1/2波長位相差層用配向膜23を剥離する工程を転写フィルム21の製造工程に設けるようにして、基材24、1/2波長位相差層用配向膜23を剥離した形態により転写フィルム21を光学フィルム13の製造工程に提供してもよい。なお基材24、1/2波長位相差層用配向膜23を剥離するまでの間、これら基材24、1/2波長位相差層用配向膜23が1/4波長板16の保護層として機能していることになる。従って、基材24、1/2波長位相差層用配向膜23を剥離した形態により転写フィルム21を光学フィルム13の製造工程に提供する場合には、必要に応じて、別途、1/2波長位相差層19の表側面に保護フィルムを配置してもよい。
続いてこの工程は、図6に示すように、光学フィルム13から1/4波長位相差層用配向膜22と一体に支持体基材25を剥離させた後(図6(A))、粘着層14、セパレータフィルムを配置し、所望の大きさに切断して光学フィルム13を作製する。続く画像表示装置11の製造工程では、最終工程において、セパレータフィルムを剥離して粘着層14を露出させ、この粘着層14介して画像表示パネル12のパネル面に光学フィルム13を貼り付ける(図6(B))。なお支持体基材25、1/4波長位相差層用配向膜22を剥離する処理を画像表示装置の製造工程で実行してもよい。
図7は、図4(A)及び図4(B)について上述した製造工程を示す図である。なおこの図7においては、図4(B)に係る基材25に1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18を作製する構成は、括弧書により記号を付して示す。
この製造工程は、基材24を供給リール31から引き出し、ダイ32により紫外線硬化性樹脂の塗工液を塗工した後、乾燥炉33により乾燥させる。なおこの塗工液の塗工にあっては、ダイによる場合に限らず、種々の手法を適用することができる。この製造工程において、ロール版34は、1/2波長位相差層用配向膜23に係る微細凹凸形状が周側面に形成された賦型用金型である。この製造工程は、紫外線硬化性樹脂が塗工された基材24を加圧ローラ35によりロール版34に押圧し、高圧水銀燈からなる紫外線照射層36による紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂を硬化させる。これにより製造工程は、ロール版34の周側面に形成された凹凸形状を基材24転写する。その後、剥離ローラ37によりロール版34から硬化した紫外線硬化性樹脂と共に基材24を剥離し、ダイ39により液晶材料の塗工液を塗工する。またその後、乾燥炉40により乾燥させた後、紫外線照射層41による紫外線の照射により液晶材料を硬化させ、巻き取りリール42に巻き取る。この一連の処理により基材24の上に、1/2波長位相差層用配向膜23、1/2波長位相差層19が形成される。
またこの製造工程は、ロール版34に代えて、1/4波長位相差層用配向膜22の作製に供するロール版44を配置して、同様に、基材25を供給リール31から引き出し、ダイ32により紫外線硬化性樹脂の塗工液を塗工した後、乾燥炉33により乾燥させ、ロール版44により1/4波長位相差層用配向膜22を作製する。またその後、液晶材料を塗工して乾燥させた後、液晶材料を硬化させて、巻き取りリール52に巻き取り、これにより基材25の上に、1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18を形成する。
図8は、1/4波長位相差層18及び1/2波長位相差層19の貼り合わせ工程(図4(C))の説明に供する図である。なおこの図8は、基材24を1/2波長位相差層用配向膜23と共に転写フィルムの製造工程で剥離する場合の例である。この製造工程は、巻き取りリール42から、基材24、1/2波長位相差層用配向膜23、1/2波長位相差層19の積層体を引き出し、ダイ55により接着剤である紫外線硬化性樹脂を塗工した後、乾燥炉56により乾燥させ、巻き取りリール52から引き出した基材25、1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18の積層体と積層する。その後、外線照射層57により紫外線を照射して塗工した紫外線硬化性樹脂を硬化させた後、基材24を1/2波長位相差層用配向膜23と共に剥離し、巻き取りリール58に巻き取る。
以上の構成によれば、転写フィルム、光学フィルムにおいて、1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18を接着層20により積層することにより、1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18を個別に作製することができ、これにより順次、配向膜、位相差層を積層して作製する場合のはじき、密着力不足を有効に回避することができ、その結果、安定かつ高い信頼性により作製することができる。
〔第2実施形態〕
図9は、図7との対比により本発明の第2実施形態に係る製造工程を示す図である。この製造工程は、基材24、1/2波長位相差層用配向膜23、1/2波長位相差層19の積層体、及び基材25、1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18の積層体の製造工程に、この図9に係る製造工程が適用され、1/2波長位相差層用配向膜23及び1/4波長位相差層用配向膜22が光配向膜により作製される。この実施形態では、この光配向膜に係る構成が異なる点を除いて、第1実施形態と同一に構成される。なおこの図9では、1/2波長位相差層用配向膜23を光配向膜により構成する例により符号を付して示す。
すなわちこの実施形態では、基材24を供給リール31から引き出し、ダイ32により光配向膜に係る塗工液を塗工する。なお光配向膜にあっては、光2量化型の材料、光異性化反応型の光配向材料等、各種の材料を適用することができる。また塗工方法にあっては、種々の手法を適用することができる。この工程は、基材24に塗布した塗工液を乾燥炉33により乾燥させた後、紫外線照射層60から所定偏光方向による直線偏光の紫外線を照射し、これにより1/2波長位相差層用配向膜23を作製する。続いてこの工程は、ダイ39により液晶材料を塗工した後、乾燥炉40により乾燥させ、紫外線照射層41による紫外線の照射により液晶材料を硬化させ、巻き取りリール42に巻き取る。また同様にして、1/4波長位相差層用配向膜22を作製する。
この実施形態のように光配向の手法を適用して配向膜を作製する場合でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第3実施形態〕
図10は、図7及び図9との対比により本発明の第3実施形態に係る製造工程を示す図である。この製造工程は、基材24、1/2波長位相差層用配向膜23、1/2波長位相差層19の積層体、及び基材25、1/4波長位相差層用配向膜22、1/4波長位相差層18の積層体の製造工程に、この図10に係る製造工程は適用され、1/2波長位相差層用配向膜23及び1/4波長位相差層用配向膜22が基材24、25のラビング処理により作製される。この実施形態では、この配向膜22、23に係る構成が異なる点を除いて、上述の実施形態と同一に構成される。なおこの図10では、1/2波長位相差層用配向膜23をラビング処理により作製する例により符号を付して示す。
すなわちこの実施形態では、基材24を供給リール31から引き出し、ラビングローラ61によりラビング処理する。ここでラビングローラ61は、ラビング布を周側面に配置したラビング処理用のローラであり、基材24、25の搬送方向に対して所定方向に(図2について上述した角度と90度の角度を成す方向である)回転軸を傾けて配置して、搬送される基材24、25の表面をラビング処理するように所定速度で回転駆動される。なおラビング布は、セルロース、レーヨン、ポリアミド(ナイロン:登録商標)、ポリエチレン等の繊維を植毛した植毛布を適用することができる。
このラビングローラ61によるラビング処理によりこの工程は、基材24の表面に微細な凹凸形状を作製して配向膜を作製する。この工程は、続いてダイ39により液晶材料を塗工した後、乾燥炉40により乾燥させ、紫外線照射層41による紫外線の照射により液晶材料を硬化させ、巻き取りリール42に巻き取る。
この実施形態のようにラビング処理により配向膜を作製する場合でも、第1実施形態、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第4実施形態〕
図11は、図1との対比により本発明の第4実施形態に係る画像表示装置を示す図である。この画像表示装置71は、光学フィルム13に代えて光学フィルム73が配置される点を除いて、上述の実施形態に係る光学フィルムと同一に構成される。また光学フィルム73は、1/2波長位相差層用配向膜23、1/4波長位相差層用配向膜22が取り除かれないで残っている点を除いて第1実施形態、第2実施形態と同一に構成される。なおこの実施形態において、第1実施形態、第2実施形態と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
このように1/2波長位相差層用配向膜23、1/4波長位相差層用配向膜22を取り除かないで残しておくことにより、この実施形態では、これら1/2波長位相差層用配向膜23、1/4波長位相差層用配向膜22を位相差層18、19の保護層として機能させ、これにより一段と信頼性を向上させる。
このため図5との対比により図12(A)に示すように、転写フィルムの製造工程では、基材24のみを剥離させ、その下層の1/2波長位相差層用配向膜23を取り除かないようにし、基材24を剥離した後、直線偏光板15と貼り合わせるまでの間(図12(B))、1/2波長位相差層用配向膜23により位相差層19の傷つきを防止する。
また図6との対比により図13に示すように、支持体基材25のみを剥離させ、その上層の1/4波長位相差層用配向膜22を取り除かないようにし、支持体基材25を剥離した後、画像表示パネル12に貼り付けるまでの間(図13(B))、1/4波長位相差層用配向膜22による位相差層18の傷つきを防止する。
この実施形態のように、配向膜を剥離しないようにしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。またこの場合、配向膜を保護層として機能させて、一段と信頼性を向上させることができる。
〔第5実施形態〕
ところで上述した実施形態のように、1/2波長位相差層19及び1/4波長位相差層18を積層した後、直線偏光板15との積層のために、1/2波長位相差層19側の基材24を剥離する場合、1/4波長位相差層18側の基材25が剥離したのでは、直線偏光板15と貼り合わせることが困難になる。そこでこの実施形態では、密着力を強化する処理を1/4波長位相差層18側の基材25に施し、これにより1/2波長位相差層19側の基材24を剥離する際に、1/4波長位相差層18側の基材25が剥離しないようにする。
具体的に、図14に示すように、支持体基材25の表面に、密着力の強化層25Aを形成する。ここでこの強化層25Aは、支持体基材25をコロナ処理して作製される。
なおこの基材25側の密着力の強化層25Aに代えて、又は強化層25Aに加えて、1/2波長位相差層19側の基材24側に、図15に示すように、密着力の低減層24Aを設けるようにしてもよい。なおこの低減層24Aは、転写法に適用される離形層を適用することができる。また離形層にあっては、例えばシリコン樹脂(有機珪素系高分子化合物)、弗素系樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はこれら樹脂と適宜の他の樹脂(アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂等)との混合物を適用することができる。
なおこの図14及び図15の例では、第4実施形態の構成を前提に、基材25、24に密着力の強化層25A、密着力の低減層24Aを設ける場合について述べたが、1/2波長位相差層19、1/4波長位相差層18に係る配向膜23、22に、このような密着力の強化層25A、密着力の低減層24Aを設けることにより、第1〜第3の実施形態の構成についても、同様に、1/2波長位相差層19側の基材24を配向膜23と共に剥離する際に、1/4波長位相差層18側の基材25、配向膜22が剥離しないようにすることができる。因みに、この場合、密着力の強化層25A、密着力の低減層24Aを別途作製する代わりに、基材24側と基材25側として、配向膜に係る微細凹凸形状の粗さを異ならせて密着力を異ならせるようにし、これにより配向膜を密着力の強化層25A、密着力の低減層24Aとして機能させるようにしてもよい。
この実施形態では、基材25側、基材24側に密着力の強化層25A、密着力の低減層24Aを設けるようにしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。またこの場合、密着力の強化層25A、密着力の低減層24Aにより、1/2波長位相差層19側の基材24を剥離する際に、1/4波長位相差層18側の基材25が剥離しないようにすることができ、より安定に生産することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらに組み合わせることができる。
すなわち上述の実施形態では、長尺フィルム材の連続した処理により光学フィルムを生産する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、枚葉の処理により生産する場合にも広く適用することができる。
2、15A、24、25 基材
3、23 1/2波長位相差層用配向膜(配向膜)
4、19 1/2波長位相差層
5、22 1/4波長位相差層用配向膜(配向膜)
6、18 1/4波長位相差層
7、16、76 1/4波長板
11、71 画像表示装置
12 画像表示パネル
13、73 光学フィルム
14 粘着層
15 直線偏光板
15B 光学機能層
17、20 接着層
21 転写フィルム
31 供給リール
32、39、55 ダイ
33、40、56 乾燥炉
34、44 ロール版
35、37 ローラ
36、41、57、60 紫外線照射装置
42、52、58 巻き取りリール
61 ラビングローラ

Claims (10)

  1. 支持体基材と、転写層とを備えた光学フィルム用転写体であって、
    前記転写層は、
    配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層と、
    配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層と、
    前記1/2波長位相差層と、1/4波長位相差層とを貼り合わせる接着層とを備える
    光学フィルム用転写体。
  2. 透明フィルムによる基材と、
    直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層と、
    1/4波長板とが積層され、
    前記1/4波長板が、請求項1に記載の光学フィルム用転写体の前記転写層により形成された
    光学フィルム。
  3. 透明フィルムによる基材と、
    直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層と、
    1/4波長板とが積層され、
    前記1/4波長板は、
    配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層と、
    配向膜の配向規制力により所望の方向に配向した液晶材料により形成され、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層と、
    前記1/2波長位相差層と、1/4波長位相差層とを貼り合わせる接着層とを備える
    光学フィルム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の光学フィルムを画像表示パネルのパネル面に配置した
    画像表示装置。
  5. 第1の基材に第1の配向膜を作製する第1の配向膜作製工程と、
    前記第1の配向膜の配向規制力による液晶材料の配向により、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長位相差層を作製する1/2波長位相差層作製工程と、
    第2の基材に第2の配向膜を作製する第2の配向膜作製工程と、
    前記第2の配向膜の配向規制力による液晶材料の配向により、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長位相差層を作製する1/4波長位相差層作製工程と、
    前記1/2波長位相差層と、1/4波長位相差層とを接着層により貼り合わせる貼り合わせ工程とを備える
    光学フィルム用転写体の製造方法。
  6. さらに前記第1の基材及び前記第1の配向膜を剥離する第1の基材の剥離工程を備える
    請求項5に記載の光学フィルム用転写体の製造方法。
  7. 請求項5に記載の光学フィルム用転写体の製造方法により製造された光学フィルム用転写体による光学フィルムの製造方法であって、
    前記第1の基材及び前記第1の配向膜を剥離する第1の基材の剥離工程と、
    前記1/2波長位相差層、前記接着層、前記1/4波長位相差層、前記第2の配向膜、前記第2の基材の積層体を直線偏光板に貼り合わせる直線偏光板への貼り合わせ工程を備える
    光学フィルムの製造工程。
  8. 前記直線偏光板への貼り合わせ工程により前記直線偏光板に貼り合わせた前記積層体から、前記第2の基材及び前記第2の配向膜を剥離する第2の基材の剥離工程を有する
    請求項7に記載の光学フィルムの製造工程。
  9. 請求項6に記載の光学フィルム用転写体の製造方法により製造された光学フィルム用転写体による光学フィルムの製造方法であって、
    前記1/2波長位相差層、前記接着層、前記1/4波長位相差層、前記第2の配向膜、前記第2の基材の積層体を直線偏光板に貼り合わせる直線偏光板への貼り合わせ工程を備える
    光学フィルムの製造工程。
  10. 前記直線偏光板への貼り合わせ工程により前記直線偏光板に貼り合わせた前記積層体から、前記第2の基材及び前記第2の配向膜を剥離する第2の基材の剥離工程を有する
    請求項9に記載の光学フィルムの製造工程。
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