JP6179308B2 - 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 - Google Patents
光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6179308B2 JP6179308B2 JP2013194202A JP2013194202A JP6179308B2 JP 6179308 B2 JP6179308 B2 JP 6179308B2 JP 2013194202 A JP2013194202 A JP 2013194202A JP 2013194202 A JP2013194202 A JP 2013194202A JP 6179308 B2 JP6179308 B2 JP 6179308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retardation
- layer
- wave plate
- wavelength
- quarter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置1を示す図である。この画像表示装置1では、画像表示パネル2のパネル面に、光学フィルム3が配置される。画像表示パネル2は、可撓性を有するシート形状による有機ELパネルであり、所望のカラー画像を表示する。
1) −15°<θ1<15°
2) R2(450)/R2(550)<R1(450)/R1(550)
また、R1(550)は、波長が550nmの透過光に対する1/2波長板用位相差層9の面内のリタデーションであり、R2(550)は、波長が550nmの透過光に対する1/4波長板用位相差層8の面内のリタデーションである。
更に、R1(450)は、波長が450nmの透過光に対する1/2波長板用位相差層9の面内のリタデーションであり、R2(450)は、波長が450nmの透過光に対する1/4波長板用位相差層8の面内のリタデーションである。
また、1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9は、以下の関係式を満たすことによって、上記効果を奏する光学フィルム3をより具体的に実現することができる。
3) 1.06≦R1(450)/R1(550)≦1.11
4) 0.95≦R2(450)/R2(550)≦1.03
5) 0.3≦Rth1(550)/R1(550)≦0.7
6) 0.3≦Rth2(550)/R2(550)≦0.7
基材14は、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルムである。
1/4波長板用賦型樹脂層10は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、この実施形態ではこの賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。なお、この紫外線硬化性樹脂については、例えばアクリル系等、賦型処理に供する各種の樹脂を広く適用することができる。1/4波長板用賦型樹脂層10は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、1/4波長位相差板6は、この1/4波長板用賦型樹脂層10の表面形状により1/4波長板用配向膜11が形成される。1/4波長板用賦型樹脂層10に1/4波長板用配向膜11が形成されることによって、1/4波長板用位相差層8に係る配向層が形成される。
1/4波長板用位相差層8は、屈折率異方性を保持した状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、1/4波長位相差板6は、この液晶材料の配向を1/4波長板用配向膜11の配向規制力によりパターンニングする。1/4波長板用位相差層8を形成する液晶材料は、1/2波長板用位相差層9とは相違する液晶材料を使用しており、例えば、逆分散性を有する液晶材料に正分散性を有する液晶材料を混合したものを用いる。
1/2波長板用賦型樹脂層12は、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂層であり、この実施形態ではこの賦型用樹脂に紫外線硬化性樹脂が適用される。1/2波長板用賦型樹脂層12は、賦型処理により表面に微細な凹凸形状が形成され、1/4波長位相差板6は、この1/2波長板用賦型樹脂層12の表面形状により1/2波長板用配向膜13が形成される。1/2波長板用賦型樹脂層12に1/2波長板用配向膜13が形成されることによって、1/2波長板用位相差層9に係る配向層が形成される。
1/2波長板用位相差層9は、屈折率異方性を保持した状態で固化(硬化)された液晶材料により形成され、1/4波長位相差板6は、この液晶材料の配向を1/2波長板用配向膜13の配向規制力によりパターンニングする。また、1/2波長板用位相差層9を形成する液晶材料は、上述の1/4波長板用位相差層8とは相違する液晶材料を使用しており、例えば、逆分散性を有する液晶材料に正分散性を有する液晶材料を混合したものを用いる。
図3は、この1/4波長位相差板6の製造工程を示す略線図である。この製造工程20は、基材14がロールにより提供され、この基材14を供給リール21から供給する。製造工程20は、ダイ22によりこの基材14に紫外線硬化性樹脂10の塗布液を塗布する。この製造工程20において、ロール版30は、1/4波長位相差板6の1/4波長板用配向膜11に係る凹凸形状が周側面に形成された円筒形状の賦型用金型である。製造工程20は、紫外線硬化性樹脂が塗布された基材14を加圧ローラ24によりロール版30の周側面に押圧し、高圧水銀燈からなる紫外線照射装置25による紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂を硬化させる。これにより製造工程20は、ロール版30の周側面に形成された凹凸形状を基材14に転写する。その後、剥離ローラ26により硬化した紫外線硬化性樹脂10と一体に基材14をロール版30から剥離し、ダイ29により液晶材料を塗布する。またその後、紫外線照射装置27による紫外線の照射により液晶材料を硬化させ、これらにより1/4波長板用位相差層8に係る構成を作成する。
また、光学フィルム3は、上記式3)〜6)の関係式を満たすようにして1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9を形成しているので、上記効果を奏する光学フィルム3をより具体的に実現することができる。
更に、光学フィルム3は、1/4波長板用位相差層8、1/2波長板用位相差層9を形成する液晶材料を、それぞれ相違させているので、より効果的に上記効果を奏することができる。
図4は、図1に対応する本実施形態の画像表示装置101を示す図である。なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
1/4波長位相差板106は、図4に示すように、画像表示パネル2の表示画面側より、順次、1/4波長板用位相差層108、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が配置される。
1/4波長板用位相差層108は、1軸方向に延伸、若しくは所望の方向に斜め延伸したCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルムで形成されており、遅相軸が、直線偏光板5の吸収軸Sに対して反時計回りにθ2度の角度を成すように配置される。
1/4波長位相差板106は、1/4波長板用位相差層108の上に、上述の第1実施形態と同様の工程により、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9が形成される。
図5は、図1との対比により本実施形態に係る画像表示装置201を示す図である。また、図6は、本実施形態に係る転写フィルム220を示す図である。なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第3実施形態の画像表示装置201は、1/4波長位相差板206が転写フィルム220の転写層によって形成されている点で第1実施形態の画像表示装置1と相違する。
光学フィルム203は、図5に示すように、粘着層207を介してこれら1/4波長位相差板206、直線偏光板5が一体化され、この一体化の処理に、転写法が適用される。
なお、粘着層207は、紫外線硬化性樹脂を使用してもよく、この場合は、光学フィルムの厚みを一段と薄くすることができる。
なお、転写フィルム220は、1/4波長板用位相差層8に、第2実施形態に記載のCOPフィルムを用い、転写フィルム220から1/4波長板用賦型樹脂層10及び1/4波長板用配向膜11を省略することも可能である。
次に、本発明による光学フィルム3を備えた画像表示装置1(実施例)と、本発明とは相違する光学フィルムを備えた画像表示装置(比較例)との表示画面の評価結果について説明する。
図7は、本発明による実施例の画像表示装置1と、比較例の画像表示装置との表示画面の評価結果を示す図である。
各位相差層の面内リタデーション(R1(450)、R1(550)、R2(450)、R2(550))と、厚み方向のリタデーション(位相差)(Rth1(550)、Rth2(550))は、王子計測機器(株)社製、KOBRA−WRを用いて測定した。
なお、上記評価において、各画像表示装置に使用する画像表示パネルとして、携帯式電話機(サムスン製、ギャラクシーGS III)の有機ELパネルを使用した。また、上述の色度及び色味の各評価は、画像表示パネルの表示画面に何も画像を表示させない状態で行った。
また、1/4波長板用位相差層8には、液晶材料Bを適用した。1/4波長板用位相差層には、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=65°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=133nm、R2(550)=132nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=66nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、液晶材料Bを使用した。1/4波長板用位相差層には、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=60°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=139nm、R2(550)=138nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=69nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、COPフィルムを使用し、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=65°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=133nm、R2(550)=133nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=67nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、COPフィルムを使用し、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=65°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=132nm、R2(550)=132nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=92nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、COPフィルムを使用し、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=65°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=132nm、R2(550)=132nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=120nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、COPフィルムを使用し、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=65°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=133nm、R2(550)=133nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=132nmである。
また、1/4波長板用位相差層には、液晶材料Aを使用した。また、1/4波長板用位相差層には、直線偏光板の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=73°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=145nm、R2(550)=133nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=67nmである。
また、1/4波長板用位相差層には、COPフィルムを使用し、直線偏光板の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=75°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=140nm、R2(550)=140nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=70nmである。
また、1/4波長板用位相差層には、液晶材料Aを使用した。また、1/4波長板用位相差層には、直線偏光板の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=90°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=144nm、R2(550)=132nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=66nmである。
ここで、各実施例に係る画像表示装置1は、それぞれ、上述の1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9の関係式1)、2)を全て満たすものとなるが、各比較例に係る画像表示装置は、それぞれ、関係式1)、2)のうち少なくとも1式を満たしていない。
従ってこれらの評価結果より、上記関係式1)、2)を全て満たすことによって、画像表示装置1の表示画面の法線に対する斜め方向から観察した表示画面の外観を向上させることができることが確認された。
また、特に実施例1〜4の画像表示装置1は、上述の1/4波長板用位相差層8及び1/2波長板用位相差層9の関係式3)〜6)も満たすものであり、より効果的に本発明による光学フィルム3を実現することができることも確認された。
この実施形態では、上述の第1〜第3実施形態における1/4波長板用位相差層8、108が逆分散特性により構成される。なお逆分散特性の位相差層にあっては、例えば、特表2010−522892号公報、特開2006−243470号公報、特開2007−243470号公報に記載されている液晶化合物により例示される逆分散性を有する液晶化合物を使用して作成することができる。
4−1) 0.83≦R2(450)/R2(550)≦1.03
の関係式を満足するように構成される。これによりこの実施形態では、一段と表示画面の外観を向上させることができる。
なおここで逆分散特性とは、短波長側ほど透過光における位相差が小さい波長分散特性であり、より具体的には、450nmの波長におけるリタデーション(R450)と、550nmの波長におけるリタデーション(R550)との関係が、R450<R550である。
この実施形態では、この1/4波長板用位相差層に関する構成が異なる点を除いて、上述の第1〜第3実施形態と同一に構成される。
この実施形態においては、上述の第1〜第4実施形態における1/4波長板用位相差層8、108の画像表示パネル2側に+Cプレートが設けられる。なお図8では、第1実施形態に係る画像表示装置1を例に取って、この画像表示装置1との対比によりこの実施形態に係る画像表示装置を示す。
また、1/4波長板用位相差層8には、液晶材料Bを適用し、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=65°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=133nm、R2(550)=132nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=66nmである。
また+Cプレートは、波長が550nmの透過光に対する面内のリタデーションがRth3(550)=−62nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、液晶材料Cを適用し、直線偏光板5の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=56°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=120nm、R2(550)=135nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=68nmである。
また+Cプレートは、実施例7の+Cプレートと同一に、波長が550nmの透過光に対する面内のリタデーションがRth3(550)=−62nmである。
また、1/4波長板用位相差層8には、PC(ポリカーボネート)フィルムを使用し、直線偏光板の透過光の吸収軸に対する遅相軸の傾きをθ2=56°とし、波長が450nm及び550nmの透過光に対する面内のリタデーションがそれぞれ、R2(450)=120nm、R2(550)=136nmであり、波長が550nmの透過光に対する厚み方向のリタデーションがRth2(550)=678nmである。
また+Cプレートは、実施例7の+Cプレートと同一に、波長が550nmの透過光に対する面内のリタデーションがRth3(550)=−62nmである。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせ、さらには上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
例えば、基材14の下面に、順次、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8を形成した構成にしてもよい。なお、この場合、1/4波長位相差板は、基材14の上面に粘着層7を、1/4波長板用位相差層8の下面に粘着層4を設ける必要がある。
また、基材14の上面に、順次、1/2波長板用賦型樹脂層12、1/2波長板用配向膜13、1/2波長板用位相差層9を形成し、基材14の下面に、順次、1/4波長板用賦型樹脂層10、1/4波長板用配向膜11、1/4波長板用位相差層8を形成するようにしてもよい。
この場合、1/2波長板用賦型樹脂層、1/2波長板用配向膜、1/2波長板用位相差層、1/4波長板用賦型樹脂層、1/4波長板用配向膜、1/4波長板用位相差層の順で積層させた転写体を支持体基材上に形成する必要がある。
2 画像表示パネル
3、103、203 光学フィルム
4、7 粘着層
5 直線偏光板
6、106、206 1/4波長位相差板
8、108 1/4波長板用位相差層
9 1/2長板用位相差層
10 1/4波長板用賦型樹脂層
11 1/4波長板用配向膜
12 1/2波長板用賦型樹脂層
13 1/2波長板用配向膜
14、15 基材
16 光学機能層
220 転写フィルム
221 支持体基材
223 セパレータフィルム
20 製造工程
21 供給リール
22、29、32、39 ダイ
24、34 加圧ローラ
25、27、35、37 紫外線照射装置
26、36 剥離ローラ
30、40 ロール版
31 搬送ローラ
Claims (11)
- 透明フィルムによる基材と、
直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層と、
1/4波長位相差板としての機能を担う1/4波長位相差板の光学機能層とが積層され、
前記1/4波長位相差板の光学機能層が、透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層とを少なくとも有する多層構造であり、
波長が550nmの透過光に対する前記1/2波長板用位相差層の面内のリタデーションをR1(550)とし、波長が550nmの透過光に対する前記1/4波長板用位相差層の面内のリタデーションをR2(550)とし、波長が450nmの透過光に対する前記1/2波長板用位相差層の面内のリタデーションをR1(450)とし、波長が450nmの透過光に対する前記1/4波長板用位相差層の面内のリタデーションをR2(450)とし、前記直線偏光板の透過光の吸収軸に対する前記1/2波長板用位相差層の遅相軸の傾きをθ1としたときに、
前記1/2波長板用位相差層及び前記1/4波長板用位相差層は、
−15°<θ1<15°と、
R2(450)/R2(550)<R1(450)/R1(550)と、
1.06≦R1(450)/R1(550)≦1.11と、
0.83≦R2(450)/R2(550)≦1.03との関係を満たすこと、
を特徴とする光学フィルム。 - 波長が550nmの透過光に対する前記1/2波長板用位相差層の厚み方向のリタデーションをRth1(550)とし、
波長が550nmの透過光に対する前記1/4波長板用位相差層の厚み方向のリタデーションをRth2(550)としたときに、
前記1/2波長板用位相差層及び前記1/4波長板用位相差層は、
0.3≦Rth1(550)/R1(550)≦0.7と、
0.3≦Rth2(550)/R2(550)≦0.7との関係を満たすこと、
を特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。 - 前記1/4波長位相差板の光学機能層は、
さらに+Cプレート(nx=ny<nz)を備えること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学フィルム。
但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。 - 前記1/2波長板用位相差層及び前記1/4波長板用位相差層は、それぞれ、異なる液晶材料によって形成されること、
を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学フィルム。 - 直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層の上に転写される転写層を有した光学フィルム用転写体であって、
透過光に1/2波長分の位相差を付与する1/2波長板用位相差層と、透過光に1/4波長分の位相差を付与する1/4波長板用位相差層とを少なくとも有する転写層と、
前記転写層を保持する支持体とを備え、
波長が550nmの透過光に対する前記1/2波長板用位相差層の面内のリタデーションをR1(550)とし、波長が550nmの透過光に対する前記1/4波長板用位相差層の面内のリタデーションをR2(550)とし、波長が450nmの透過光に対する前記1/2波長板用位相差層の面内のリタデーションをR1(450)とし、波長が450nmの透過光に対する前記1/4波長板用位相差層の面内のリタデーションをR2(450)とし、前記直線偏光板の透過光の吸収軸に対する前記1/2波長板用位相差層の遅相軸の傾きをθ1としたときに、
前記1/2波長板用位相差層及び前記1/4波長板用位相差層は、
−15°<θ1<15°と、
R2(450)/R2(550)<R1(450)/R1(550)と、
1.06≦R1(450)/R1(550)≦1.11と、
0.83≦R2(450)/R2(550)≦1.03との関係を満たすこと、
を特徴とする光学フィルム用転写体。 - 波長が550nmの透過光に対する前記1/2波長板用位相差層の厚み方向のリタデーションをRth1(550)とし、
波長が550nmの透過光に対する前記1/4波長板用位相差層の厚み方向のリタデーションをRth2(550)としたときに、
前記1/2波長板用位相差層及び前記1/4波長板用位相差層は、
0.3≦Rth1(550)/R1(550)≦0.7と、
0.3≦Rth2(550)/R2(550)≦0.7との関係を満たすこと、
を特徴とする請求項5に記載の光学フィルム用転写体。 - 前記転写層は、
さらに+Cプレート(nx=ny<nz)を備えること、
を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光学フィルム用転写体。
但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。 - 前記1/2波長板用位相差層及び前記1/4波長板用位相差層は、それぞれ、異なる液晶材料によって形成されること、
を特徴とする請求項5から請求項7でのいずれか1項に記載の光学フィルム用転写体。 - 前記支持体は、セパレータフィルムであり、
前記転写層は、前記支持体により被覆される粘着層を備えること、
を特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の光学フィルム用転写体。 - 透明フィルムによる基材と、
直線偏光板としての機能を担う直線偏光板の光学機能層と、
1/4波長位相差板としての機能を担う1/4波長位相差板の光学機能層とが積層され、
前記1/4波長位相差板の光学機能層が、請求項5から請求項9までのいずれか1項に記載の光学フィルム用転写体に設けられた前記転写層による光学機能層であること、
を特徴とする光学フィルム。 - 画像表示パネルを備え、
請求項1から請求項4まで、又は、請求項10のいずれか1項に記載の光学フィルムを前記画像表示パネルに配置したこと、
を特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013194202A JP6179308B2 (ja) | 2012-11-21 | 2013-09-19 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012255636 | 2012-11-21 | ||
JP2012255636 | 2012-11-21 | ||
JP2013194202A JP6179308B2 (ja) | 2012-11-21 | 2013-09-19 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014123099A JP2014123099A (ja) | 2014-07-03 |
JP6179308B2 true JP6179308B2 (ja) | 2017-08-16 |
Family
ID=51403599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013194202A Active JP6179308B2 (ja) | 2012-11-21 | 2013-09-19 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6179308B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016045232A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 大日本印刷株式会社 | 光学的ローパスフィルタ及び撮像装置 |
KR102422556B1 (ko) * | 2014-09-26 | 2022-07-18 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 원편광판 및 그 제조 방법, 광대역 λ/4판, 유기 일렉트로루미네센스 표시 장치, 그리고 액정 표시 장치 |
CN108780186B (zh) | 2016-03-30 | 2021-07-13 | 日本瑞翁株式会社 | 光学各向异性层叠体、圆偏振片以及图像显示装置 |
KR102453716B1 (ko) * | 2016-06-30 | 2022-10-11 | 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 | 위상차 필름 |
KR20180036864A (ko) | 2016-09-30 | 2018-04-10 | 삼성디스플레이 주식회사 | 편광 유닛 및 이를 포함하는 표시 장치 |
US11391876B2 (en) | 2017-02-28 | 2022-07-19 | Zeon Corporation | Optically anisotropic laminate, circularly polarizing plate and image display device |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0527118A (ja) * | 1991-07-17 | 1993-02-05 | Nitto Denko Corp | 位相差板及び円偏光板 |
JPH1068816A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-03-10 | Sharp Corp | 位相差板及び円偏光板 |
JP2001004837A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 位相差板および円偏光板 |
JP2001091741A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 位相差板および円偏光板 |
JP2002031721A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-01-31 | Sumitomo Chem Co Ltd | 複合偏光板 |
JP4345312B2 (ja) * | 2003-01-23 | 2009-10-14 | 日本ゼオン株式会社 | 広帯域1/4波長板原反、広帯域円偏光板原反、光学素子原反及び表示装置 |
JP2005338215A (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 複合位相差板及び複合光学部材の製造方法 |
US7397525B2 (en) * | 2004-05-27 | 2008-07-08 | Toshiba Matsushita Display Technology Co., Ltd. | Liquid crystal display device |
JP4849454B2 (ja) * | 2006-05-12 | 2012-01-11 | 日東電工株式会社 | 楕円偏光板およびそれを用いた画像表示装置 |
-
2013
- 2013-09-19 JP JP2013194202A patent/JP6179308B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014123099A (ja) | 2014-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6175972B2 (ja) | 光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体、光学フィルムの製造方法及び光学フィルム用転写体の製造方法 | |
JP6179308B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 | |
JP6318481B2 (ja) | 光学フィルム用転写体の製造方法、光学フィルムの製造方法 | |
JP2015079256A (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 | |
JP2015021975A (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム用転写体の製造方法 | |
JP6171707B2 (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム、光学フィルム用転写体の製造方法、光学フィルムの製造方法 | |
JP5876440B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP6175973B2 (ja) | 光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体、光学フィルムの製造方法及び光学フィルム用転写体の製造方法 | |
JP5876441B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2014142462A (ja) | 光学機能層付きタッチパネル用電極部、円偏光板付きタッチパネル電極部、タッチパネル、画像表示装置 | |
JP6217171B2 (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム及び画像表示装置 | |
JP2015021976A (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム用転写体の製造方法 | |
JP2014222282A (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体の製造方法及び光学フィルムの製造方法 | |
JP2014071381A (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム、画像表示装置及び光学フィルムの製造方法 | |
JP6388053B2 (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム、光学フィルム用転写体の製造方法、光学フィルムの製造方法 | |
JP6380566B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 | |
JP2014222283A (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体の製造方法及び光学フィルムの製造方法 | |
JP5799989B2 (ja) | 光学フィルム、画像表示装置、光学フィルム用転写体、光学フィルムの製造方法及び光学フィルム用転写体の製造方法 | |
JP2017138401A (ja) | 光学フィルム及び画像表示装置 | |
JP2014059456A (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルム及び画像表示装置 | |
JP2014010325A (ja) | 円偏光板、光学フィルム及び画像表示装置 | |
JP2014206684A (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 | |
JP6221455B2 (ja) | 光学フィルム用転写体の巻物体、光学フィルム用転写体の巻物体の製造方法 | |
JP6167725B2 (ja) | 光学フィルム用転写体、光学フィルムの製造方法及び光学フィルム用転写体の製造方法 | |
JP2015079255A (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160823 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170620 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6179308 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |